JP5286806B2 - トルクリミッタ - Google Patents

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Description

本発明は、トルクリミッタに関する。
従来、トルクリミッタとしては、特開平7−310753号公報(特許文献1)に記載されているものがある。
このトルクリミッタは、軸部材の外周面に筒部材の内周面を外嵌し、筒部材の油圧拡張室に圧油を供給し、その油圧拡張室の圧油で筒部材の内周面を縮径してその内周面を軸部材の外周面に押し付けて、軸部材と筒部材とを摩擦結合してトルクを伝達するようになっている。そして、シャーチューブで油圧拡張室内の圧油をシールする一方、上記軸部材に、シャーチューブの端部に係止する係止部材を固定している。
上記軸部材または筒部材に所定値以上の負荷がかかって、筒部材の内周面が軸部材の外周面に対してスリップして、上記軸部材が筒部材に対して軸回りの位置が変化したとき、上記係止部材でシャーチューブの端部が切断されて、油圧拡張室の圧油がシャーチューブ内に形成された油抜き孔を介して、外部に排出されるようになっている。これにより、筒部材の内周面を、軸部材の外周面に押し付けられなくなって、軸部材と筒部材の摩擦結合を解いて、トルクの伝達を遮断している。また、上記軸部材または筒部材に所定値以上の負荷がかかって、筒部材の内周面が、軸部材の外周面に対して摺動している際に、軸部材および筒部材が焼付くことを防止するために、軸部材と筒部材との間には、潤滑油を塗布している。
上記従来のトルクリミッタにおいて、上記軸部材または筒部材に所定値以上の負荷がかかって、筒部材の内周面が軸部材の外周面に対してスリップした際、油圧拡張室の油を迅速に抜かなければ、軸部材および筒部材の夫々の摩擦係合面に長時間にわたって動摩擦力が作用して、軸部材および筒部材の上記摩擦係合面に焼付きが発生し易くなる。
このため、従来または既存のトルクリミッタにおいて、上記軸部材または筒部材に所定値以上の負荷がかかって、筒部材の内周面が軸部材の外周面に対してスリップした際、より迅速に、油圧拡張室から油を抜いて、軸部材と筒部材との動摩擦力が作用する時間を短くすることが所望されている。
特開平7−310753号公報
そこで、本発明の課題は、筒部材の内周面が軸部材の外周面に対してスリップした際、油圧拡張室の油を迅速に抜くことができて、軸部材および筒部材の摩擦係合面に、焼付きが発生しにくいトルクリミッタを提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のトルクリミッタは、
軸部材と、
この軸部材に回転可能に外嵌した筒部材と
を備え、
上記筒部材は、
上記軸部材の外周面に上記筒部材の内周面を押し付けるための油圧拡張室と、
上記油圧拡張室に連通し、かつ、上記油圧拡張室から上記筒部材の径方向の外方に突出すると共に、上記筒部材の周方向に延在する周方向延在室と、
上記周方向延在室に開口すると共に、上記周方向延在室から上記径方向の外方に延びる径方向延在部を有し、かつ、上記軸部材または上記筒部材に所定値よりも小さい負荷が作用している際には、上記周方向延在室側とは反対側の端部が、密封していて、上記油圧拡張室に密封された油により上記油圧拡張室が膨張していることで上記軸部材と上記筒部材とを摩擦係合させる一方、上記軸部材または上記筒部材に所定値以上の負荷が作用した際には、上記周方向延在室側とは反対側の端部が、外部に対して開口することで、上記油圧拡張室内の上記油を除去して上記軸部材と上記筒部材との摩擦係合を解除させるための油抜き孔と
を有し、
上記油圧拡張室が膨張している際において、上記周方向延在室の内面を上記油圧拡張室側に延長した延長面において上記油圧拡張室に交わっている部分の面積は、上記油抜き孔の上記周方向延在室への開口部の断面積よりも大きくなっていることを特徴としている。
また、本発明のトルクリミッタは、
軸部材と、
この軸部材に回転可能に外嵌した筒部材と
を備え、
上記軸部材は、
上記筒部材の内周面に上記軸部材の外周面を押し付けるための油圧拡張室と、
上記油圧拡張室に連通し、かつ、上記油圧拡張室から上記軸部材の径方向の内方に突出すると共に、上記軸部材の周方向に延在する周方向延在室と、
上記周方向延在室に開口すると共に、上記周方向延在室から上記径方向の内方に延びる径方向延在部を有し、かつ、上記軸部材または上記筒部材に所定値よりも小さい負荷が作用している際には、上記周方向延在室側とは反対側の端部が、密封していて、上記油圧拡張室に密封された油により上記油圧拡張室が膨張していることで上記軸部材と上記筒部材とを摩擦係合させる一方、上記軸部材または上記筒部材に所定値以上の負荷が作用した際には、上記周方向延在室側とは反対側の端部が、外部に対して開口することで、上記油圧拡張室内の上記油を除去して上記軸部材と上記筒部材との摩擦係合を解除させるための油抜き孔と
を有し、
上記油圧拡張室が膨張している際において、上記周方向延在室の内面を上記油圧拡張室側に延長した延長面において上記油圧拡張室に交わっている部分の面積は、上記油抜き孔の上記周方向延在室への開口部の断面積よりも大きくなっていることを特徴としている。
尚、上記延長面を、上記内面において油圧拡張室に接触している部分である閉曲線を、径方向に移動させたときに、閉曲線が描く軌跡として定義される帯状の面として定義する。
本発明者は、筒部材の内周面が軸部材の外周面に対してスリップした際、油圧拡張室の油を迅速に抜くことができる構成について、様々な構成のトルクリミッタで多数の試験を行って試行錯誤し、徹底的に調査した。その結果、従来のトルクリミッタの構成において、油抜き孔の数を増やしたり、油抜き孔の径を大きくしただけでは、油圧拡張室の油を抜く時間の短縮に限界があり、油圧拡張室の油を抜く時間を大幅に短縮することができないことを見出した。
また、油圧拡張室と、油抜き孔との間に、周方向に延在する周方向延在室を形成し、上記周方向延在室の内面を油圧拡張室側に延長した延長面において油圧拡張室に交わっている部分の面積を、油抜き孔の上記周方向延在室への開口部の断面積よりも大きくした場合に、油圧拡張室の油を抜く時間を、従来の構成と比較して略4倍程度も速くすることができて、油を抜く時間を急激に速くすることができることを見出した。
これは、トルクリミッタでは、油圧拡張室の径方向の厚さが、非常に薄いから、油抜き孔の数を増やしたり、油抜き孔の径を大きくしたりしても、摩擦係合を解除する際において、油の油抜き孔へのアクセスに限界があり、油抜き孔内に浸入しにくいためであると推察される。
そして、上記構成の周方向延在室を形成すると、油を抜く時間を、格段に短くできる理由は、上記周方向延在室の内面を油圧拡張室側に延長した延長面において油圧拡張室に交わっている部分を通過したオイルが、上記周方向延在室にアクセスでき、上記油圧拡張室に交わっている部分の面積が大きいから、油が格段に油抜き孔に到達(アクセス)し易くなったためであると考えられる。
本発明によれば、上記周方向延在室の内面を上記油圧拡張室側に延長した延長面において上記油圧拡張室に交わっている部分の面積が、上記油抜き孔の上記周方向延在室への開口部の断面積よりも大きくなっているから、上記軸部材または筒部材に所定値以上の負荷がかかって、筒部材の内周面が軸部材の外周面に対してスリップした際、より迅速に、油圧拡張室から油を抜くことができて、軸部材と筒部材との間で動摩擦力が作用する時間を短くできる。したがって、軸部材および筒部材の夫々の摩擦係合面の焼付きを抑制することができる。
また、一実施形態では、上記周方向延在室は、環状の室である。
上記実施形態によれば、上記周方向延在室が、環状の室であるから、上記周方向延在室の内面を上記油圧拡張室側に延長した延長面において上記油圧拡張室に交わっている部分の面積を、大きくすることができる。したがって、従来の構成と比較して、筒部材の内周面が軸部材の外周面に対してスリップした際、油圧拡張室から油を急激に速く抜くことができる。
また、一実施形態では、上記周方向延在室の上記軸部材の軸方向の長さが、上記油抜き孔の直径よりも大きくなっている。
上記実施形態では、上記周方向延在室の上記軸部材の軸方向の長さが、上記油抜き孔の直径よりも大きいから、従来の構成と比較して、筒部材の内周面が軸部材の外周面に対してスリップした際、油圧拡張室から油を更に速く抜くことができる。
本発明のトルクリミッタによれば、軸部材または筒部材に所定値以上の負荷がかかって、筒部材の内周面が軸部材の外周面に対してスリップした際、より迅速に、油圧拡張室から油を抜くことができて、軸部材と筒部材との間で動摩擦力が作用する時間を短くできる。したがって、軸部材および筒部材の夫々の摩擦係合面の焼付きを抑制することができる。
以下、本発明を、図示の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態のトルクリミッタの軸方向の断面図である。
このトルクリミッタは、軸部材1と、筒部材2と、シャーバルブ6と、玉軸受17および玉軸受18とを有する。
上記軸部材1は、略円筒状の外周面20を有する本体部8と、本体部8の外面から突出する断面略L字形状の係止部9とを有する。上記軸部材1の外周面20は、一つの螺旋形状の油封止防止用の溝35を有している。この螺旋形状の溝35は、軸部材1の軸方向の両側に開口している。また、上記螺旋形状の溝35のピッチは、軸部材1の軸径(外径)の1/10以上1/5以下になっている。この溝35は、動力伝達時に、余剰な潤滑油(後述するトラクションオイル)を溝35の開口を介して外部に排出させる役割を果たしている。言い換えると、上記溝35は、動力伝達時に、余剰な潤滑油を排出することで、リリーストルクが所定値より大きく低下することを防止し、リリーストルクを略設計値にする役割を果たしている。
上記筒部材2は、第1の筒部材10と、第2の筒部材11とからなっている。上記第1の筒部材10は、軸部材1の外周面20に当接する略円筒状の内周面21を有している。上記軸部材1の外周面20と、筒部材2の内周面21との間には、焼付き防止用の潤滑油であるトラクションオイルが塗布されている。上記軸部材1の螺旋形状の溝35は、上記軸部材1の外周面20と、筒部材2の内周面21との当接部分の軸方向両端に開口している。
このトラクションオイルは、例えば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基などの脂環族の官能基や、これら官能基の一部を不飽和結合としたものや、上記官能基の一部の炭素原子を、酸素原子、硫黄原子、窒素原子で置き換えた官能基、さらには、これらの官能基を架橋して形成された官能基や、これらの官能基を縮合した縮合環を有する官能基や、または、これらの官能基を用いて形成された多環式の芳香族の官能基、を有するナフタレン系合成油やナフテン系鉱油である。また、上記トラクションオイルの他の例としては、例えば、分岐型アルキルベンゼンやアルキルナフタレンや、または、フェニル基やシクロヘキシル基を含むポリオルガノシロキサンがある。また、上記トラクションオイルの更なる例としては、例えば、α−アルキルスチレン二量体やα−アルキルスチレン二量体の水素化物があり、また、F−(CF(CF)CFO)n−Cの構造式で表されるパーフルオロポリエーテルやこのパーフルオロポリエーテルの誘導体がある。
また、これらのトラクションオイルをパラフィン系鉱油、ポリαオレフィン油など炭化水素系合成油、ジエステルやポリオールエステルなどエステル油、ポリアルキルグリコール油、アルキルジフェニルエーテル油、シリコーン油、パーフルオロアルキルポリエーテル油等公知の潤滑油と混合することもできる。
実用性を更に向上する目的で、酸化防止剤、防錆剤、清浄分散剤、流動点降下剤、粘度指数向上剤、極圧剤、耐摩耗添加剤、腐食防止剤、消泡剤、金属不活性化剤、着色剤等の添加剤を適量添加しても良い。
そして、これらのトラクションオイルのうちでも、圧力粘度指数が大きいことが好ましい。本用途では、18GPa−1 (40℃)以上が好ましく、25GPa−1 (40℃)以上が更にこのましく、32GPa−1 (40℃)以上がさらに好ましい。このようなトラクションオイルでは、軸とスリーブとの間の接触面圧によりガラス化しやすく、駆動力を伝えやすく、また、軸とスリーブとの直接接触を減少させ、軸とスリーブの固着を防ぎ、油圧室の油圧が低下し液状になると、トルク開放を容易になすことができる。
上記第2の筒部材11は、第1の筒部材10の略円筒状の外周面23に当接する略円筒状の内周面24を有している。また、上記第2の筒部材11は、シャーバルブ取付穴30と、第2の筒部材11の内周面24の軸方向の所定長さに亘って略軸部材1の軸方向に延在する略筒状の油圧拡張室26を有している。
上記シャーバルブ6は、シャーバルブ取付穴30に嵌入されている。上記シャーバルブ6がシャーバルブ取付穴30に嵌入されている状態で、シャーバルブ6の一端部は、第2の筒部材11の外周面よりも径方向の外方に突出している。また、上記断面略L字形状の係止部9は、略径方向に延びると共に、第2の筒部材11の端面に軸方向に対向する径方向延在部50と、この径方向延在部50につながっていると共に、第2の筒部材11の外周面に沿って軸方向に延在する軸方向延在部51とを有している。上記シャーバルブ6の上記一端部は、係止部9の軸方向延在部51によって、係止されている。
また、上記シャーバルブ6は、一端のみが開口したチューブ27を有している。このチューブ27は、シャーバルブ6がシャーバルブ取付穴30に嵌入されている状態で、略軸部材1の径方向に延在している。また、シャーバルブ6がシャーバルブ取付穴30に嵌入されている状態でチューブ27の閉鎖側の一端部は、第2の筒部材11の外周面よりも径方向の外方に突出している。また、上記チューブ27の閉鎖側とは反対側の開口は、油通路37および周方向延在室38を介して、油圧拡張室26の軸方向の一端部に連通している。上記チューブ27および油通路37は、油抜き孔を構成し、油通路37は、油抜き孔の径方向延在部を構成している。上記油圧拡張室26のシャーバルブ6側は、密封空間になっている。
上記玉軸受17は、軸部材1の外面に外嵌固定された内輪40と、第2の筒部材11の内面に内嵌固定された外輪41と、内輪40の軌道面と外輪41の軌道面と間に配置された玉42とを有している。また、上記玉軸受18は、軸部材1の外面に外嵌固定された内輪44と、第1の筒部材10の内面に内嵌固定された外輪45と、内輪44の軌道面と外輪45の軌道面と間に配置された玉46とを有している。上記玉軸受17および18は、軸部材1が筒部材2に対して相対回転しているとき、軸部材1を筒部材2に対して回転自在に支持するようになっている。
図2は、シャーバルブ6、油抜き孔(チューブ27および油通路37で構成)、周方向延在室38および油圧拡張室26の接続関係を示す模式拡大図である。また、図3は、周方向延在室38周辺の模式拡大図である。
図2および図3に示すように、油抜き孔の径方向延在部としての油通路37は、筒部材2の径方向に延在している。また、上記周方向延在室38は、油圧拡張室26に開口し、油圧拡張室26に連通している。上記周方向延在室38は、軸方向の断面において、断面略矩形状の形状を有している。また、上記周方向延在室38は、軸方向に垂直な断面において円弧状に延在している。図示しないが、径方向延在部としての油通路37の延在方向に垂直な平面で、周方向延在室38を切断したときの、その切断面の断面積は、切断面の軸部材1の中心軸からの距離によらず、油通路37の断面の断面積よりも大きくなっている。
上記油通路37は、断面円形状の通路である。図4に示すように、上記油通路37の断面の直径は、a(cm)になっている一方、図5に示すように、周方向延在室38の軸方向の寸法は、周方向延在室38の周方向の位置によらず、油通路37の直径a(cm)よりも大きい一定値のb(cm)になっている。
図示しないが、上記周方向延在室38(正確には、周方向延在室38の径方向の最内方の部分)は、油通路37の直径a(cm)よりも大きい一定値のc(cm)にわたって、周方向に延在している。上記油通路37は、次の部分、すなわち、周方向延在室38の径方向の外方に位置する内面の一部分であって、かつ、軸方向の略中央部に位置すると共に、周方向の略中央部に位置している部分に、開口している。
図4において斜線で示す部分70は、油抜き孔の一部をなす油通路37の周方向延在室38への開口部の断面であり円筒面の一部からなる部分を示している。
また、図5において斜線で示す部分80は、油圧拡張用の油が油圧拡張室26に注入されたのちに密封することで、第1の筒部材10の内周面21を縮径して内周面21を軸部材1の外周面20に押し付けて、軸部材1と筒部材2とを摩擦結合している状態での、周方向延在室38の内面を油圧拡張室26側に延長した延長面において油圧拡張室26に交わっている部分(厳密には、周方向延在室38の内面において油圧拡張室26に接触している部分である閉曲線を、径方向に移動させたときに描く帯状の軌跡のうち、油圧拡張室26に交わっている部分(内面の延長とは、この意味で使用している))を示している。
上記周方向延在室38の内面を油圧拡張室26側に延長した延長面において油圧拡張室26に交わっている部分80の面積は、油通路37の周方向延在室38への開口部の断面である円筒面の一部からなる部分70の面積よりも大きくなっている。
上記構成において、軸部材1または筒部材2に所定値以下の負荷(トルクの伝達を行う範囲の負荷)がかかっている場合には、図示しないカプラを介して油圧拡張室26に注入されたのち密封された油圧拡張用の油で、第1の筒部材10の内周面21を縮径して内周面21を軸部材1の外周面20に押し付けて、軸部材1と筒部材2とを摩擦結合して軸部材1と筒部材2との間でトルクを伝達するようになっている。
一方、軸部材1または筒部材2に所定値以上の負荷(トルクの伝達を行う範囲よりも大きな負荷)がかかって、軸部材1の外周面20が、第1の筒部材10の内周面に対してスリップして、軸部材1と筒部材2の軸回りの位置が変化した場合、係止部9がシャーバルブ6の上記一端部(チューブ27の径方向の外方の端部)を切断して、油圧拡張室26内の油圧拡張用の油を、一端部が切断されたシャーバルブ6を介して外部に排出するようになっている。このようにして、第1の筒部材10の内周面21の軸部材1の外周面20に対する押圧力をなくして、軸部材1と筒部材2の摩擦結合を解いてトルクの伝達を遮断するようになっている。このようにして、軸部材1または筒部材2に過負荷が生じた場合において、トルクの伝達を遮断して、トルクリミッタに連結されている高価な機械を保護している。
本発明者は、筒部材の内周面が軸部材の外周面に対してスリップした際、油圧拡張室の油を迅速に抜くことができる構成について、様々な構成のトルクリミッタで多数の試験を行って試行錯誤し、徹底的に調査した。その結果、従来のトルクリミッタの構成において、油抜き孔の数を増やしたり、油抜き孔の径を大きくしただけでは、油圧拡張室の油を抜く時間を大きく短縮することができなくて、軸部材および筒部材の摩擦係合面に焼付きが発生する可能性を大幅に低くすることができないことを見出した。
そして、油圧拡張室と、油抜き孔との間に、周方向に延在する周方向延在室を形成し、上記周方向延在室の内面を油圧拡張室側に延長した延長面において油圧拡張室に交わっている部分の面積を、油抜き孔の上記周方向延在室への開口部の断面積よりも大きくした場合に、油圧拡張室の油を抜く時間を、従来の構成と比較して格段に速くすることができて、油を抜く時間を急激に速くすることができることを見出した。
上記第1実施形態のトルクリミッタによれば、上記周方向延在室38の内面を油圧拡張室26側に延長した延長面において油圧拡張室26に交わっている部分80の面積が、油抜き孔の周方向延在室38への開口部の断面であり円筒面の一部からなる部分70の面積よりも大きいから、軸部材1または筒部材2に所定値以上の負荷がかかって、筒部材2の内周面21が軸部材1の外周面20に対してスリップした際、より迅速に、油圧拡張室26から油を抜くことができて、軸部材1と筒部材2との間で動摩擦力が作用する時間を格段に短くできる。したがって、軸部材1および筒部材2の夫々の摩擦係合面の焼付きを抑制することができる。
また、上記第1実施形態のトルクリミッタによれば、周方向延在室38の軸部材1の軸方向の長さが、油通路37の直径よりも大きいから、従来の構成と比較して、筒部材2の内周面が軸部材1の外周面に対してスリップした際、油圧拡張室26から油を更に速く抜くことができる。
尚、上記第1実施形態のトルクリミッタでは、油封止防止用の溝35を有していたが、この発明では、油封止防止用の溝を省略しても良い。また、第1実施形態のトルクリミッタでは、摩擦係合を行う軸部材1の外周面20と、筒部材2の内周面21との間に、トラクションオイルが封止されていたが、この発明では、摩擦係合を行う軸部材の外周面と、筒部材の内周面との間に、タービンオイル等のトラクションオイル以外の潤滑剤が封止されていても良い。
また、上記第1実施形態のトルクリミッタでは、周方向延在室38が、断面略矩形の形状であったが、この発明では、周方向延在室は、断面三角形状等、断面矩形状以外の形状であっても良い。この発明では、周方向延在室の内面を油圧拡張室側に延長した延長面において油圧拡張室に交わっている部分の面積が、油抜き孔の周方向延在室への開口部の断面積よりも大きくなっていれば如何なる形状であっても良い。更には、この発明では、シャーチューブは、一つ、または、周方向に等間隔に複数個設けられても良い。また、この発明では、シャーチューブは、周方向に非等間隔に、複数個設けられても良い。
シャーチューブを複数個設けた場合には、一つの油通路37に複数のシャーチューブを連通させても、シャーチューブ毎に油通路37を設けても良い。油通路37を複数設ける場合には、一つの油通路37に一つの周方向延在室38を設けても、複数の油通路37に一つの周方向延在室38を設けてもよいが、複数の油通路37に一つの周方向延在室38を設けた場合には、一つの周方向延在室38の内面を油圧拡張室26側に延長した延長面において油圧拡張室に交わっている部分80の面積が、一つの周方向延在室38に開口する複数の油通路37の周方向延在室38への開口部の断面である円筒面の一部からなる部分70の面積の合計の面積よりも大きくなっていればよい。
また、上記実施形態のトルクリミッタでは、筒部材2を、軸部材1の外周面20と接触する内周面21を有する第1の筒部材10と、油圧拡張用の油を封入する油圧拡張室26を有する第2の筒部材11とで構成したが、この発明では、筒部材は、軸部材の外周面と接触する内周面と、油圧拡張用の油を封入する油圧拡張室とを有する一体型の筒部材であっても良い。
尚、詳述しないが、径方向延在部としての油通路の延在方向に垂直な平面で、その径方向延在部が連通している周方向延在室を切断したときの、その切断面の断面積が、切断面の軸部材の中心軸からの距離によらず、油通路の径方向延在部の断面の断面積よりも大きくなっていれば、動力の非伝達時において、オイルを更に迅速に抜くことができて、好ましいことは言うまでもない。
図6は、本発明の第2実施形態のトルクリミッタにおける図5に対応する図である。
第2実施形態のトルクリミッタは、周方向延在室の形状のみが第1実施形態のトルクリミッタと異なり、周方向延在室の以外の構成は、第1実施形態のトルクリミッタと全て同一である。
第2実施形態では、図示しないが、第2実施形態の周方向延在室は、筒部材の周方向の全周に亘って存在している。図6に示すように、第2実施形態では、油圧拡張用の油が油圧拡張室26に注入されたのち密封することで、第1の筒部材10の内周面21を縮径して内周面21を軸部材1の外周面20に押し付けて、軸部材1と筒部材2とを摩擦結合している状態での、周方向延在室の内面を上記油圧拡張室側に延長した延長面において上記油圧拡張室に交わっている部分90は、筒部材の軸方向に対向すると共に、互いに平行である二つの部分63,64からなっている。各部分63,64は、それぞれ第1の円の内部領域から、第1の円の中心と中心が同一であると共に第1の円と同一平面内に存在し、かつ、半径が第1の円よりも小さい第2の円の内部領域を除いた部分からなっている。上記部分63の面積と上記部分64の面積とを合わせた周方向延在室の内面を上記油圧拡張室側に延長した延長面において上記油圧拡張室に交わっている部分90の面積は、上記周方向延在室に開口する油抜き孔の一部をなす油通路37の周方向延在室への開口部の断面である円筒面の一部からなる部分の面積よりも大きくなっている。
尚、各部分63,64において、それぞれ径方向の長さが、軸部材と筒部材の摩擦係合時における、油圧拡張室の径方向の厚さと、油圧拡張室に油を入れていないときの油圧拡張室の径方向の厚さとの差に一致していることは、言うまでもない。
上記第2実施形態のトルクリミッタによれば、周方向延在室が、環状の室であるから、周方向延在室の内面を油圧拡張室側に延長した延長面において油圧拡張室に交わっている部分90の面積を、大きくすることができ、かつ、油抜き孔に流れ込む油の流れ方向の通過断面積を、周方向で均一化できる。したがって、従来の構成と比較して、筒部材の内周面が軸部材の外周面に対してスリップした際、油圧拡張室から油を急激に速く抜くことができる。
上記第2実施形態のトルクリミッタでは、周方向延在室が、断面略矩形の形状であったが、この発明では、周方向延在室は、断面三角形状等、断面矩形状以外の形状であっても良い。また、この発明では、周方向延在室の内面を油圧拡張室側に延長した延長面において油圧拡張室に交わっている部分の面積90が、油通路の周方向延在室への開口部の断面積よりも大きくなっていれば如何なる形状であっても良い。更には、この発明では、シャーチューブは、一つ、または、周方向に等間隔に複数個設けられても良い。また、この発明では、シャーチューブは、周方向に非等間隔に、複数個設けられても良い。複数の油通路を設けた場合には、周方向延在室の内面を油圧拡張室側に延長した延長面において油圧拡張室に交わっている部分の面積90が、複数の油通路の周方向延在室への開口部の断面である円筒面の一部からなる部分の面積の合計の面積よりも大きくなっていればよい。
図7は、本発明の第3実施形態のトルクリミッタの軸方向の断面図である。
第3実施形態のトルクリミッタでは、環状の油圧拡張室126が軸部材101に形成され、油圧拡張室126が径方向に拡張することで、軸部材101の外周面123が筒部材102の内周面124に摩擦係合する点が第1実施形態のトルクリミッタと大きく異なる。
第3実施形態のトルクリミッタでは、第1実施形態のトルクリミッタと共通の構成、作用効果および変形例については説明を省略することにする。
第3実施形態のトルクリミッタは、軸部材101と、筒部材102と、シャーバルブ106と、玉軸受117および玉軸受118とを有する。
上記軸部材101は、略円筒状の外周面120を有する軸本体161と、環状部材110とを有する。環状部材110の内周面121は、軸本体161の外周面120と嵌めあわされ、端面をボルト145で係止され固定されている。環状部材110は、略円筒状の外周面123を有している。
上記筒部材102は、上記筒部材102の外面から突出する係止部109を有すると共に、周面としての内周面124を有する。上記筒部材102の内周面124は、上記第1実施形態と同様の螺旋形状の油封止防止用の溝135を有している。この螺旋形状の溝135は、軸部材101の筒部材102との摩擦係合部分の軸方向の両側に開口している。また、上記螺旋形状の溝135のピッチは、軸部材101の軸径(外径)の1/10以上1/5以下になっている。
上記筒部材102の略円筒状の内周面124は、トルクの伝達時において、軸部材101(詳しくは環状部材110)の外周面123と摩擦結合するようになっている。上記軸部材101の外周面123と、筒部材102の内周面124との間には、上記第1実施形態と同様の焼付き防止用の潤滑油であるトラクションオイルまたはその混合物が塗布されている。
上記環状部材110は、シャーバルブ取付穴130と、環状部材110の外周面123の軸方向の所定長さに亘って略軸部材101の軸方向に延在する環状の油圧拡張室126とを有している。
上記シャーバルブ106は、シャーバルブ取付穴130に嵌入されている。上記シャーバルブ106がシャーバルブ取付穴130に嵌入されている状態で、シャーバルブ106の一端部は、環状部材110の端面よりも軸方向の外方に突出している。上記係止部109は、環状部材110の端面に沿って径方向に延在している。上記シャーバルブ106の上記一端部は、係止部109によって、係止されている。
上記シャーバルブ106は、一端のみが開口したチューブ127を有している。このチューブ127は、シャーバルブ106がシャーバルブ取付穴130に嵌入されている状態で、略軸部材101の軸方向に延在している。上記シャーバルブ106がシャーバルブ取付穴130に嵌入されている状態で、チューブ127の閉鎖側の一端部は、環状部材110の端面よりも軸方向の外方に突出している。また、上記チューブ127の閉鎖側とは反対側の開口は、油通路137および周方向延在室138を介して、油圧拡張室126に接続されている。
図7に示すように、上記油通路137は、軸方向延在部160と、径方向延在部161とからなる。上記軸方向延在部160は、チューブ127の軸方向の内方側の開口に連通している。上記軸方向延在部160は、軸方向に延在している。上記径方向延在部161は、軸方向延在部160の軸方向のチューブ127側とは反対側の開口に連通している。上記径方向延在部161は、径方向に延在している。上記径方向延在部161の径方向の外方側の開口は、周方向延在室138の径方向の内方側の内面に開口している。上記チューブ127および油通路137は、油抜き孔を構成している。
上記周方向延在室138は、周方向に全周に亘って延びている。尚、この発明では、周方向延在室は、全周にわたって延在せず、周方向に所定の長さだけ延在していても良いことは、第1実施形態で述べた通りである。
油圧拡張用の油が油圧拡張室126に注入されたのち密封することで、環状部材110の外周面123を拡径して外周面123を筒部材102の内周面124に押し付けて、軸部材101と筒部材102とを摩擦結合している状態での、上記周方向延在室138の内面を油圧拡張室126側に延長した延長面において油圧拡張室126に交わっている部分の面積は、油抜き孔の一部をなす径方向延在部161の周方向延在室138への開口部の断面である円筒面の一部からなる部分の面積よりも大きくなっている。第3実施形態においても、第1実施形態や第2実施形態で述べたように、複数の油抜き孔の一部をなす径方向延在部が上記周方向延在室に開口してもよい。複数の油抜き孔の一部をなす径方向延在部が上記周方向延在室に開口する場合には、周方向延在室の内面を油圧拡張室側に延長した延長面において油圧拡張室126に交わっている部分の面積が、複数の油抜き孔の一部をなす径方向延在部の周方向延在室への開口部の面積である円筒面の一部からなる部分の面積の合計の面積よりも大きくなっていればよい。
上記第3実施形態のトルクリミッタも、上記構成の径方向延在室138を有しているから、第1実施形態および第2実施形態と同様に、従来の構成と比較して、筒部材102の内周面が軸部材101の外周面に対してスリップした際、油圧拡張室126から油を格段に速く抜くことができて、軸部材101の外周面(摩擦係合面)123および筒部材102の内周面(摩擦係合面)124に焼付きが発生する可能性を急激に低くすることができる。
本発明の第1実施形態のトルクリミッタの軸方向の断面図である。 シャーバルブ、油抜き孔、周方向延在室および油圧拡張室の接続関係を示す模式拡大図である。 周方向延在室周辺の模式拡大図である。 油抜き孔の周方向延在室への開口部の断面であり円筒面の一部からなる部分を示す図である。 周方向延在室の内面を油圧拡張室側に延長した延長面において油圧拡張室に交わっている部分を示す図である。 本発明の第2実施形態のトルクリミッタにおける図5に対応する図である。 本発明の第3実施形態のトルクリミッタの軸方向の断面図である。
符号の説明
1 軸部材
2 筒部材
26,126 油圧拡張室
38,138 周方向延在室
70 油抜き孔の周方向延在室38への開口部の断面であり円筒面の一部からなる部分
80,90 周方向延在室の内面を油圧拡張室側に延長した延長面において油圧拡張室に交わっている部分

Claims (4)

  1. 軸部材と、
    この軸部材に回転可能に外嵌した筒部材と
    を備え、
    上記筒部材は、
    上記軸部材の外周面に上記筒部材の内周面を押し付けるための油圧拡張室と、
    上記油圧拡張室に連通し、かつ、上記油圧拡張室から上記筒部材の径方向の外方に突出すると共に、上記筒部材の周方向に延在する周方向延在室と、
    上記周方向延在室に開口すると共に、上記周方向延在室から上記径方向の外方に延びる径方向延在部を有し、かつ、上記軸部材または上記筒部材に所定値よりも小さい負荷が作用している際には、上記周方向延在室側とは反対側の端部が、密封していて、上記油圧拡張室に密封された油により上記油圧拡張室が膨張していることで上記軸部材と上記筒部材とを摩擦係合させる一方、上記軸部材または上記筒部材に所定値以上の負荷が作用した際には、上記周方向延在室側とは反対側の端部が、外部に対して開口することで、上記油圧拡張室内の上記油を除去して上記軸部材と上記筒部材との摩擦係合を解除させるための油抜き孔と
    を有し、
    上記油圧拡張室が膨張している際において、上記周方向延在室の内面を上記油圧拡張室側に延長した延長面において上記油圧拡張室に交わっている部分の面積は、上記油抜き孔の上記周方向延在室への開口部の断面積よりも大きくなっていることを特徴とするトルクリミッタ。
  2. 軸部材と、
    この軸部材に回転可能に外嵌した筒部材と
    を備え、
    上記軸部材は、
    上記筒部材の内周面に上記軸部材の外周面を押し付けるための油圧拡張室と、
    上記油圧拡張室に連通し、かつ、上記油圧拡張室から上記軸部材の径方向の内方に突出すると共に、上記軸部材の周方向に延在する周方向延在室と、
    上記周方向延在室に開口すると共に、上記周方向延在室から上記径方向の内方に延びる径方向延在部を有し、かつ、上記軸部材または上記筒部材に所定値よりも小さい負荷が作用している際には、上記周方向延在室側とは反対側の端部が、密封していて、上記油圧拡張室に密封された油により上記油圧拡張室が膨張していることで上記軸部材と上記筒部材とを摩擦係合させる一方、上記軸部材または上記筒部材に所定値以上の負荷が作用した際には、上記周方向延在室側とは反対側の端部が、外部に対して開口することで、上記油圧拡張室内の上記油を除去して上記軸部材と上記筒部材との摩擦係合を解除させるための油抜き孔と
    を有し、
    上記油圧拡張室が膨張している際において、上記周方向延在室の内面を上記油圧拡張室側に延長した延長面において上記油圧拡張室に交わっている部分の面積は、上記油抜き孔の上記周方向延在室への開口部の断面積よりも大きくなっていることを特徴とするトルクリミッタ。
  3. 請求項1または2に記載のトルクリミッタにおいて、
    上記周方向延在室は、環状の室であることを特徴とするトルクリミッタ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載のトルクリミッタにおいて、
    上記周方向延在室の上記軸部材の軸方向の長さは、上記油抜き孔の直径よりも大きいことを特徴とするトルクリミッタ。
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