JP2005083421A - 転がり軸受 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の転がり軸受1は、外輪2と内輪5との間に配設された複数個の転動体である玉8と、外輪2に嵌着され、かつ、内輪5に形成されたシール接触溝7に接触するように構成された接触シール9とを備え、シール接触溝7に、接触シール9と接触するグリース15が設けられている。
【選択図】 図1
Description
このように、転がり軸受100は、接触シール110によって内部の空間を密封して、外部からの異物の侵入を防いでいる。
このような転がり軸受によれば、シール接触溝に設けられた基油と転動体の周囲に設けられたグリースと基油とが混ざり合った場合でも、グリースの品質を劣化させてしまうことがなく、転動体や接触シールの潤滑状態を悪化させることがない。
ここで、同等のグリースとは、基油及び増ちょう剤が同じ種類のグリースであることを指す。また、望ましくは同一仕様のグリースであると良く、同一ロットのものを用いた場合に最も管理が容易である。
このような転がり軸受によれば、シール接触溝に設けられたグリースと、転動体の周囲に設けられたグリースとが混ざり合った場合でも、グリースの品質を劣化させてしまうことがなく、転動体や接触シールの潤滑状態を悪化させることがない。
このような構成の転がり軸受によれば、シール接触溝に設けられるグリースの量が、接触シールとシール接触溝の間から漏れ出さないような適切な量となる。グリースの漏れ出しを防ぐことにより、接触シールの密封性を維持することができる。
このような構成の転がり軸受によれば、接触シールの外側はシール接触溝と接触させて、なおかつ、接触シールの内側とシール接触溝との間に潤滑手段を設けることができる。すなわち、潤滑手段は、接触シールとシール接触溝との接触箇所より内側に設けられるため、接触シールの内側に封入される。
図1は、本発明に係る転がり軸受の実施の形態を示す要部断面図である。図2は、図1に示した転がり軸受の平面模式図である。
なお、本実施形態では、転動体として玉を用いた玉軸受について説明するが、本発明はころ軸受についても適用可能である。また、接触シールは、外輪に嵌着されて内輪に接触している態様であるが、これとは逆に、内輪に嵌着されて外輪に接触する態様としても良い。
また、内輪5の外周面6には、外輪軌道面3aと同様に、玉8の半径より僅かに大きい曲率半径の円弧状の断面を有する内輪軌道面6aが形成されている。
このグリース16は、内輪5と外輪2と玉8と保持器14と接触シール9とにより囲まれる軸受空間内に封入され、内輪5、外輪2、玉8、保持器14が相対運動する時の潤滑グリースとして機能するものである。また、グリース16は、転がり軸受1のトルクや寿命、あるいはグリース16の飛散する量を考慮して、軸受空間内の5〜60体積%の量が封入される。
なお、リップ部11とシール接触溝7との接触箇所は、上述したような外側の面に限られるものではなく、適宜変更が可能である。
図2に、接触シール9と保持器14を除いた転がり軸受1の平面図を示す。図2に示すように、本実施形態では、グリース15をシール接触溝7の円周上の2箇所に設けている。
ここで、グリース15の量は、転がり軸受1の大きさを基準にして適宜調節すると良い。本実施形態では、シール接触溝7の直径dが10(mm)であり、1箇所当たりのグリース15の量が10(mg)以下に設定されている。また、シール接触溝7の直径dが15(mm)である場合には、1箇所当たりのグリース15の量が15(mg)以下に設定されていると良い。さらに、シール接触溝7の直径dが5(mm)である場合には、1箇所当たりのグリース15の量が5(mg)以下に設定されていると良い。このように、シール接触溝7の直径をd(mm)とした場合に、1箇所当たりのグリース15の量が、d(mg)以下に設定されていると良い。なお、1箇所のグリース15の量を適宜調節して、3箇所以上に設けても良い。
例えば、前述のリチウム石けんグリース等の金属石けんグリース、リチウム複合石けんグリース等の金属複合石けんグリース、ウレアグリース等の非石鹸基グリース等が使用可能である。
また、玉8の周囲に設けられたグリース16がシール接触溝7まで伝わって、そのグリース16と基油とが混ざり合った場合でも、グリース16が基油に希釈されるので、シール接触溝7内の潤滑状態を悪化させることがない。
2 外輪
3 内周面
3a 外輪軌道面
4 シール固定溝
5 内輪
6 外周面
6a 内輪軌道面
7 シール接触溝
8 玉(転動体)
9 接触シール
9a 芯金部
9b ゴムシール部
10 固定部
11 リップ部
14 保持器
15 グリース(潤滑手段)
16 グリース
Claims (7)
- 内周面に外輪軌道面が形成された外輪と、外周面に内輪軌道面が形成された内輪と、前記外輪軌道面と前記内輪軌道面との間に配設された複数個の転動体と、
前記外輪または前記内輪の一方に嵌着され、かつ、他方に形成されたシール接触溝に接触するように構成された接触シールとを備えた転がり軸受において、
前記シール接触溝に、前記接触シールと接触する潤滑手段が設けられていることを特徴とする転がり軸受。 - 請求項1に記載の転がり軸受において、前記潤滑手段は、油であることを特徴とする転がり軸受。
- 請求項2に記載の転がり軸受において、前記油は、前記転動体の周囲に設けられたグリースの基油であることを特徴とする転がり軸受。
- 請求項1に記載の転がり軸受において、前記潤滑手段は、グリースであることを特徴とする転がり軸受。
- 請求項4に記載の転がり軸受において、前記転動体の周囲には、前記グリースと同等のグリースが設けられていることを特徴とする転がり軸受。
- 請求項4または5に記載の転がり軸受において、前記シール接触溝の円周上の2箇所以上に前記グリースが設けられており、さらに、1箇所当たりの前記グリースの量は、前記シール接触溝の直径をd(mm)とした場合に、d(mg)以下であることを特徴とする転がり軸受。
- 請求項1〜6の何れか1項に記載の転がり軸受において、前記接触シールと前記シール接触溝とは、前記接触シールの外側の面で接触していることを特徴とする転がり軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003313976A JP2005083421A (ja) | 2003-09-05 | 2003-09-05 | 転がり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
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Related Child Applications (1)
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Publication Number | Publication Date |
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ID=34414738
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2005083421A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006320163A (ja) * | 2005-05-16 | 2006-11-24 | Nsk Ltd | 転がり軸受 |
JP2007211792A (ja) * | 2006-02-07 | 2007-08-23 | Ntn Corp | 車輪用軸受 |
JP2010127344A (ja) * | 2008-11-26 | 2010-06-10 | Nsk Ltd | 正逆回転モータ用転がり軸受ユニット |
-
2003
- 2003-09-05 JP JP2003313976A patent/JP2005083421A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006320163A (ja) * | 2005-05-16 | 2006-11-24 | Nsk Ltd | 転がり軸受 |
JP2007211792A (ja) * | 2006-02-07 | 2007-08-23 | Ntn Corp | 車輪用軸受 |
JP2010127344A (ja) * | 2008-11-26 | 2010-06-10 | Nsk Ltd | 正逆回転モータ用転がり軸受ユニット |
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