JP5284244B2 - 給紙カセット及び給紙カセットが組み込まれた画像形成装置 - Google Patents

給紙カセット及び給紙カセットが組み込まれた画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5284244B2
JP5284244B2 JP2009248469A JP2009248469A JP5284244B2 JP 5284244 B2 JP5284244 B2 JP 5284244B2 JP 2009248469 A JP2009248469 A JP 2009248469A JP 2009248469 A JP2009248469 A JP 2009248469A JP 5284244 B2 JP5284244 B2 JP 5284244B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
slider
guide plate
plate
support plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009248469A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011093651A (ja
Inventor
睦博 西岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2009248469A priority Critical patent/JP5284244B2/ja
Publication of JP2011093651A publication Critical patent/JP2011093651A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5284244B2 publication Critical patent/JP5284244B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Description

本発明は、搬送されるシートを収容する給紙カセット及びこの給紙カセットが組み込まれた画像形成装置に関する。
給紙カセットは、例えば、コピー機、プリンタ、ファクシミリ或いはこれらの機能を備える複合機等に代表される画像形成装置にシートを供給するために用いられる。画像形成装置は、シートを搬送するためのローラやシートを案内するための搬送路を内蔵する。このように、画像形成装置は複数の部材を組み合わせて製造されるため、部品間の取り付け精度や部品自身の加工精度によって、搬送されるシートの角度が設計から逸脱することがある。
給紙カセットは、一般的に、給紙カセット内に収容される複数のシートを積層してなるシート束の縁部を整える滑子を含む。シート束の左右縁に隣接して配設される滑子は、給紙カセットから取り出され、搬送されるシートの幅方向の変位を規制する役割を担う。
特許文献1は、滑子の取り付け角度を可変とする給紙カセットを開示する。特許文献1の滑子は、給紙カセット内に収容されたシート束の縁面に当接し、シート束の縁面の角度に整合するように回転する。これにより、シート束の縁面に当接する滑子の面がシート束の縁面に整合することとなる。
特開2005−96950号公報
特許文献1の滑子の角度は、給紙カセット内のシート束の縁面によって受動的に変更されるものである。したがって、特許文献1の給紙カセットは、設計から逸脱した搬送されるシートの角度を調整することはない。設計から大きく逸脱した角度でシートが、例えば、画像形成装置に供給されると、搬送途中のシートに皺を生じたり、シートに対して画像が傾いて形成されたりする。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、搬送されるシートの角度を調整することが可能な給紙カセット及びこの給紙カセットが組み込まれた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係る給紙カセットは、シートが搬送されるときの前記シートの幅方向の変位を規制する滑子を含む滑子組立体と、該滑子組立体を支持する支持板と、を備え、前記滑子組立体は、前記滑子が移動可能に取り付けられるとともに前記滑子を前記シートの幅方向に案内するスリットを含む案内板と、該案内板に接続される第1部分と前記支持板に接続される第2部分とを含み、前記支持板に対する前記案内板の回転中心を定めるシャフトと、前記案内板に形成された開口部に回転可能に嵌合される調整部と、該調整部と一体的に回転するとともに該調整部の回転中心に対して偏心して形成される偏心カム部とを含む調整片と、を含み、前記支持板は、前記偏心カム部を挟むように形成される第1突条及び第2突条を含み、前記偏心カム部が回転する間、前記第1突条及び前記第2突条は、第1の方向の前記偏心カム部の移動を規制するとともに前記第1の方向とは異なる第2の方向の移動を許容することを特徴とする。
上記構成によれば、滑子組立体は、案内板と、案内板に対して移動可能に取り付けられる滑子を備える。滑子は、スリットによって案内され、シートの幅方向に移動可能である。したがって、滑子は給紙カセット内のシートの側縁に当接し、シート搬送時におけるシートの幅方向の変位を規制する。案内板は、シャフトを介して支持板に接続される。シャフトは、支持板に対する案内板の回転中心を定める。案内板の回転は、調整片の回転によってもたらされる。調整片は、案内板に形成された開口部に回転可能に嵌合される調整部と、調整部と一体的に回転するとともに調整部の回転中心に対して偏心して形成される偏心カム部とを含む。調整片が回転する間、第1突条及び第2突条は、偏心カム部の第1の方向への移動を規制するとともに第1の方向とは異なる第2の方向への移動を許容する。この結果、案内板はシャフト周りに回転することとなる。案内板の回転に伴って、案内板に取り付けられた滑子の角度が変化する。結果として、能動的に搬送されるシートの角度が変更されることとなる。
上記構成において、前記支持板と前記案内板との間に配設されるとともに前記調整片を弾性的に支持する弾性部材を更に含むことが好ましい。
上記構成によれば、調整片が案内板から脱落することが抑止される。
上記構成において、前記調整片は、前記調整部を取り囲むように円弧状に整列して形成される第1ラチェット歯を更に含み、前記案内板は、前記第1ラチェット歯と噛み合う第2ラチェット歯を更に含むことが好ましい。
上記構成によれば、第1ラチェット歯と第2ラチェット歯が噛み合うことにより、調整片の回転に対する位置決めを行うことができる。
上記構成において、前記滑子は、第1滑子と第2滑子とを含み、前記第1滑子は、前記スリットに沿って延びる第1ラックを含み、前記第2滑子は、前記スリットに沿って延びる第2ラックを含み、前記シャフトの前記第1部分は、前記第1ラックと前記第2ラックとの間に配設されるとともに前記第1ラック及び前記第2ラックに噛み合うピニオンであることが好ましい。
上記構成によれば、第1滑子と第2滑子とを連動して移動させることができる。また、シャフトの第1部分をピニオンとすることで、案内板を回転させるための機構と滑子を移動させるための機構とを一体化することができ、給紙カセットの構造の簡素化、軽量化並びに小型化を図ることができる。
上記構成において、前記調整片は更に、前記調整部と前記偏心カム部との間において前記調整片の回転中心と同心に形成される円板部を含み、前記案内板は、前記円板部と係合可能に形成される爪部を備えることが好ましい。
上記構成において、爪部は案内部からの調整片の脱落を抑止することができる。また、調整部だけでなく爪部からも案内板を回転させるための力が案内板に伝達されるので、一層容易に案内板を回転させることができる。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、シートを収容する給紙カセットと、該給紙カセットから前記シートを取り出すとともに搬送する搬送部と、該搬送部によって搬送される前記シートに画像を形成する画像形成部と、を備え、前記給紙カセットは、前記シートが搬送されるときの前記シートの幅方向の変位を規制する滑子を含む滑子組立体と、該滑子組立体を支持する支持板と、を含み、前記滑子組立体は、前記滑子が取り付けられるとともに前記滑子を前記シートの幅方向に案内するスリットを含む案内板と、該案内板に接続される第1部分と前記支持板に接続される第2部分とを含み、前記支持板に対する前記案内板の回転中心を定めるシャフトと、前記案内板に形成された開口部に回転可能に嵌合される調整部と、該調整部と一体的に回転するとともに該調整部の回転中心に対して偏心して形成される偏心カム部とを含む調整片と、を含み、前記支持板は、前記偏心カム部を挟むように形成される第1突条及び第2突条を含み、前記偏心カム部が回転する間、前記第1突条及び前記第2突条は、第1の方向の前記偏心カム部の移動を規制するとともに前記第1の方向とは異なる第2の方向の移動を許容することを特徴とする。
上記構成によれば、滑子組立体は、案内板と、案内板に対して移動可能に取り付けられる滑子を備える。滑子は、スリットによって案内され、シートの幅方向に移動可能である。したがって、滑子は給紙カセット内のシートの側縁に当接し、シート搬送時におけるシートの幅方向の変位を規制する。案内板は、シャフトを介して支持板に接続される。シャフトは、支持板に対する案内板の回転中心を定める。案内板の回転は、調整片の回転によってもたらされる。調整片は、案内板に形成された開口部に回転可能に嵌合される調整部と、調整部と一体的に回転するとともに調整部の回転中心に対して偏心して形成される偏心カム部とを含む。調整片が回転する間、第1突条及び第2突条は、偏心カム部の第1の方向への移動を規制するとともに第1の方向とは異なる第2の方向への移動を許容する。この結果、案内板はシャフト周りに回転することとなる。案内板の回転に伴って、案内板に取り付けられた滑子の角度が変化する。結果として、能動的に搬送されるシートの角度が変更されることとなる。したがって、搬送部によって搬送されるシートへの皺の発生を抑制することができるとともに、画像形成部において形成される画像のシートに対する傾きを抑制することができる。
上述の如く、本発明に係る給紙カセット及び画像形成装置は、搬送されるシートの角度を調整することができる。
本発明の一実施形態に係る給紙カセットの斜視図である。 リフト板及び滑子が除去された給紙カセットの斜視図である。 図1に示される給紙カセットの案内板の底面の斜視図である。 図1に示される給紙カセットの筐体の平面図である。 図1に示される給紙カセットの案内板を回転させるための調整片の斜視図である。 図3に示される案内板の底面の部分拡大斜視図である。 図5に示される調整片の取り付け構造を示す断面図である。 図5に示される調整片の偏心回転を示す図である。 図8に示される調整片の偏心回転によって回転された案内板を含む給紙カセットの平面図である。 図1に示される給紙カセットの滑子の位置決め構造を示す断面図である。 図10に示される位置決め構造を形成する主板及び副板の平面図である。 互いに重ね合わせられた主板及び副板を示す平面図である。 図1に示される給紙カセットが組み込まれた画像形成装置の斜視図である。 開閉カバーが開かれた画像形成装置の斜視図である。 トナーコンテナが取り出された画像形成装置の斜視図である。 図13に示される画像形成装置の内部構造を概略的に示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。尚、以下の説明で用いられる「上」、「下」、「左」や「右」などの方向を表す用語は、単に、説明の明瞭化を目的とするものであり、何ら本発明を限定するものではない。また、以下の説明において、「シート」との用語は、コピー用紙、コート紙、OHPシート、厚紙、葉書、トレーシングペーパや画像形成可能な他のシート状物を意味する。「シートの先頭縁」或いはこれに類する用語は、シートが搬送されている間、シートの先頭に位置する縁を意味する。「シートの後端縁」或いはこれに類する用語は、シートが搬送されている間、シートの後端に位置する縁を意味する。「シートの側縁」或いはこれに類する用語は、シートの搬送方向に対して平行なシートの縁を意味する。「シートの幅方向」或いはこれに類する用語は、シートの搬送方向に対して直交する方向を意味する。
図1は、本発明の一実施形態に係る給紙カセットの斜視図である。図1に示される給紙カセットは、複数のシートを積層してなるシート束を収容可能に形成されるとともに後述される画像形成装置の筐体内に挿入可能に形成される。給紙カセット内に収容されたシートは、1枚ずつ取り出され、画像形成装置内で画像形成処理を施与されることとなる。
給紙カセット1は、略直方体形状の筐体2を含む。筐体2は、筐体2の底部となる支持板21と、支持板21の周縁から上方に延びる周壁22とを含む。筐体2の上部は開口し、筐体2の上部から筐体2内に収容されたシートが取り出され、その後、矢印Aで示される方向に搬送されることとなる。
筐体2の支持板21上には、滑子組立体3が載置固定される。支持板21に支持される滑子組立体3は、筐体2内に収容されたシート束の両側縁それぞれに沿って配設される第1滑子31及び第2滑子32と、第1滑子31及び第2滑子32を摺動可能に支持する略矩形状の案内板33とを含む。第1滑子31及び第2滑子32は、シートの幅方向に移動可能に案内板33に取り付けられる。支持板21上には更に、シート束の後端縁に沿う第3滑子23が配設される。支持板21の幅方向略中心位置において、シートの搬送方向Aに沿って延びるレール部24が形成される。第3滑子23は、レール部24に案内されつつ、シートの搬送方向Aに沿って移動可能である。第1滑子31及び第2滑子32は、筐体2内に収容されたシート束の両側縁に当接するように位置決めされ、第3滑子23は、シート束の後端縁に当接するように位置決めされる。したがって、第1滑子31、第2滑子32及び第3滑子23は、筐体2内に収容されるシート束の実質的な収容空間を定める。第1滑子31及び第2滑子32は、筐体2から取り出され、搬送されるシートの幅方向の変位(ブレ)を規制する役割を担う。尚、以下の説明において用いられる「滑子」との用語は、第1滑子31、第2滑子32及び第3滑子23全て、一部或いはそれぞれを意味する。
支持板21上には更に、略H型をなすリフト板4が配設される。リフト板4は、筐体2内に収容されたシート束の先頭部分を支持するようにシートの幅方向に延びる第1支持板41と、筐体2の長手方向略中間位置に配設されるとともにシートの幅方向に延びる第2支持板42と、第1支持板41と第2支持板42とを接続するようにシートの搬送方向Aに沿って延びる第3支持板43とを含む。リフト版4には、第2支持板42を横切るとともに第3支持板43の途中部まで延出する略矩形状の切り欠き部44が形成される。切り欠き部44は、所定区間のレール部24を露出させる。第1支持板41は、第2支持板42よりも上方に配設される。第1支持板41と支持板21との間には、例えば、弾性部材(例えば、コイルバネ)が配設され、第1支持板41は弾性的に支持板21に支持される。
図2は、第1滑子31、第2滑子32及びリフト板4が除去された給紙カセット1の斜視図である。図2と併せて、図1を参照しつつ、滑子組立体3の案内板33が説明される。
案内板33には、第1滑子31が移動可能に取り付けられる第1スリット331と、第2滑子32が移動可能に取り付けられる第2スリット332が形成される。第1スリット331及び第2スリット332は、シートの幅方向に直線状に延び、互いに一線上に整列される。第1スリット331及び第2スリット332は、第1滑子31及び第2滑子32の移動をそれぞれシートの幅方向に案内する役割を担う。尚、以下の説明において用いられる「スリット」との用語は、第1スリット331及び第2スリット332の両方又は一方を意味する。
図3は、滑子組立体3の底面を示す斜視図である。図3と併せて、図1を参照しつつ、第1滑子31及び第2滑子32の案内板33への取り付け構造が説明される。
図1に示される如く、第1滑子31及び第2滑子32は、案内板33上面に沿って拡がる水平板312と、水平板312の外側縁から上方に延びる垂直板313とを含む。垂直板313は、給紙カセット1内に収容されるシート束の側縁に当接する。
図3に示される如く、案内板33の底面には、一対の基端板314が配設される。基端板314は、水平板312に対向して配設され、案内板33の底面に沿って拡がる。基端板314及び水平板312は、略円筒形状の接続部材315(例えば、リベットやビス)を用いて接続される。基端板314及び水平板312を接続する接続部材315は、スリット331,332を貫く。
第1滑子31は、基端板314から延出するとともに第1スリット331の後端側縁部に沿って第2滑子に向けて延びる第1ラック316を含む。第2滑子32は、基端板314から延出するとともに第2スリット332の前端側縁部に沿って第2滑子に向けて延びる第2ラック321を含む。第1ラック316の歯部及び第2ラック321の歯部は互いに対向する。
第1ラック316と第2ラック321との間には、シャフト317が配設される。シャフト317の第1端部は、ピニオン171(第1部分)であり、第1ラック316の歯部及び第2ラック321の歯部に噛み合い、案内板33に接続される。シャフト317の第2端部は、略円筒形状の接続筒172(第2部分)であり、筐体2の支持板21(図1参照)に接続される。シャフト317は、ピニオン171と接続筒172との間で半径方向に拡がる環状板173を更に含む。
図4は、筐体2を部分的に示す平面図である。図4と併せて、図3を参照しつつ、支持板21への案内板33の取り付けが説明される。
支持板21は、上方に隆起した円筒状の軸受け部211と、軸受け部211の周囲に拡がるとともに案内板33に対して略相補的な形状をなす凹領域212とを含む。軸受け部211は、シャフト317の接続筒172と相補的な形状をなし、軸受け部211にシャフト317が挿入される。凹領域212は、案内板33よりも大きく形成される。したがって、シャフト317は、案内板33の水平面内での回転の中心を定め、案内板33は所定の角度範囲で回転可能に支持板21に取り付けられることとなる。環状板173は、支持板21の上面に沿って拡がり、支持板21からのシャフト317の立設を保持する。
図5は、案内板33の回転をもたらす調整片を示す。図5(a)は、調整片を上方からみた斜視図であり、図5(b)は、調整片を下方からみた斜視図である。図5と併せて、図2及び図3を参照しつつ、調整片が説明される。
図5に示される如く、調整片5は、円板部51と、円板部51から上方に突出する円柱状の調整部52と、円板部51から上方に突出するとともに調整部52を取り囲み、円弧状に整列して形成される複数の第1ラチェット歯53と、円板部51から下方に突出する円筒形状の偏心カム部54とを含む。円板部51,調整部52及び第1ラチェット歯53の円弧は互いに同心である。一方、偏心カム部54は、円板部51,調整部52及び第1ラチェット歯53の円弧の中心に対して偏心して形成される。調整部52の上面には、十字形状の凹部521が形成されてもよい。凹部521の十字の中心は、偏心カム部54は、円板部51,調整部52及び第1ラチェット歯53の円弧の中心と一致するように形成される。凹部521にプラスドライバの先端を挿入し、回転させることで、円板部51、調整部52、第1ラチェット歯53及び偏心カム部54は一体的に回転する。尚、偏心カム部54は、円板部51,調整部52及び第1ラチェット歯53の円弧に対して相対的に偏心回転運動をすることとなる。
図2及び図3に示されるように、調整片5は、第2滑子32が取り付けられる側の案内板33の後端側角隅部近傍に配設される。
図6は、調整片5が取り付けられる案内板33の底面の部分拡大図である。図6と併せて、図2、図3及び図5を参照しつつ、案内板33への調整片5の取り付けが更に説明される。
図6に示される如く、案内板33には、開口部333が形成される。開口部333は、調整片5の調整部52と相補的な形状をなし、調整部52が案内板33の下面から開口部333に挿入される。尚、調整片5の円板部51からの調整部52の突出量は、第1ラチェット歯53の突出量よりも大きく、調整片5の上面が案内板33の上面に現れたとき、第1ラチェット歯53は、案内板33の下面に当接する。
案内板33の下面には、円弧状に整列する複数の第2ラチェット歯334が形成される。第2ラチェット歯334は、調整片5の第1ラチェット歯53と噛み合う。
図6及び図3に示される如く、案内板33は、案内板33の下面から突出する一対の棒状の爪部335を含む。爪部335は、第2ラチェット歯334が描く円の中心を通過する直線上に形成される。爪部335の先端は、第2ラチェット歯334が描く円の中心に向けて屈曲し、調整部52と偏心カム部54との間で半径方向に拡がる円板部51と係合可能である。これにより案内板33からの調整片5の脱落が防止される。
図4及び図5を再度参照する。図4に示されるように、支持板21は、支持板21の上面から上方に突出するとともに支持板21の幅方向に延びる第1突条336及び第2突条337を含む。第1突条336及び第2突条337は互いに対向する。第1突条336の両端は、第2突条337に向けてわずかに屈曲する。第2突条337の両端は、第1突条336に向けてわずかに屈曲する。第1突条336と第2突条337との間の領域に、偏心カム部54が配設される。
図7は、調整片5の取り付け構造を示す概略断面図である。図7と併せて、図6を参照しつつ、調整片5の取り付け構造が説明される。
調整片5は、案内板33と支持板21との間に配設される。調整片5の偏心カム部54は、支持板21の第1突条336及び第2突条337に挟まれるように配設される。円板部51と支持板21との間には、コイルバネ55が配設される。コイルバネ55の上端は円板板51の下面に当接し、コイルバネ55の下端は支持板21の上面に当接する。コイルバネ55は、第1突条336及び第2突条337を取り巻く。コイルバネ55は調整片5を弾性的に支持する。上述の如く、調整片5の調整部52に形成された凹部521に、工具(例えば、プラスドライバ)が挿入されたとき、調整片5は下方に移動し、第1ラチェット53と第2ラチェット334(図6参照)との間の噛み合いが解除され、調整片5を回転させることができる。一方、工具が除去されたとき、コイルバネ55は、調整片5を上方に押し上げ、第1ラチェット53は第2ラチェット334と噛み合うこととなる。尚、調整片5を上方に付勢する弾性部材としてコイルバネ55が図示されたが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の弾性部材がコイルバネ55の代わりに用いられてもよい。
図8は、調整片5の回転に伴う第1突条336及び第2突条337に対する円板部51の位置の変化を示す。図8において、円板部51は鎖線を用いて示されている。図8中、左図から右図に向けて、調整片5は90°間隔で時計回りに回転されている。尚、図6に関連して説明された如く、調整片5の調整部52が案内板33の開口部333に挿入されるので、調整片5は、案内板33に対して、回転運動を除いては相対的な運動をせず、図8に示される第1突条336及び第2突条337に対する円板部51の位置の変化は、支持板21に対する案内板33の相対的な変位を意味する。図8と併せて、図3及び図4を参照しつつ、調整片5の回転によって生ずる案内板33の変位が説明される。
図8に示される如く、第1突条336及び第2突条337は、円筒形状の偏心カム部54の外周面に接触し、シートの搬送方向A(図4参照)への移動を規制する。一方で、第1突条336及び第2突条337は、シートの幅方向への偏心カム部54の移動を許容する。円板部51は、第1突条336及び第2突条337に対して、偏心カム部54との偏心量だけ変位する。したがって、案内板33は、シャフト317を中心に水平面内で回転運動する。尚、本実施形態において、第1突条336及び第2突条337は、シートの搬送方向Aの偏心カム部54の移動を規制するとともにシートの幅方向の偏心カム部54の移動を許容するように形成されたが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1突条336及び第2突条337は、任意の第1の方向の偏心カム部54の移動を規制するとともに第1の方向に直交する第2の方向の偏心カム部54の移動を許容するように形成されてもよい。
図9は、図8に関連して説明された案内板33の変位がなされた給紙カセット1の平面図である。図9と併せて、図3及び図8を参照しつつ、案内板33の変位が更に説明される。
上述の如く、調整片5の回転によって、案内板33を含む滑子組立体3全体がシャフト317周りに水平面内で回転移動する。図9に示される滑子31,32の垂直板313の内面(シート束の側縁に当接する面)が角度αだけシートの搬送方向Aに対して傾斜している。
図1及び図2を再度参照する。図1に示される如く、滑子組立体3は、第2滑子32の垂直板313の外面に取り付けられる位置決め組立体6を含む。また、図2に示される如く、滑子組立体3は、第2スリット332に沿って形成される位置決め溝部7を含む。
図10は、図2に示されるIV−IV線に沿う断面図である。図10と併せて、図1を参照しつつ、位置決め組立体6及び位置決め溝部7が説明される。
位置決め組立体6は、互いに交差して重なり合う第1係止部61と第2係止部62とを含む。第1係止部61と第2係止部62との交差部をシャフト63が貫く。第1係止部及び第2係止部62は、シャフト63周りに回動可能である。シャフト63には更にねじりコイルバネ(図示せず)が取り付けられる。ねじりコイルバネは、第1係止部61の両端部それぞれと第2係止部62の両端部それぞれとが互いに離間する方向に、第1係止部61及び第2係止部62を付勢する。
第1係止部61は、シャフト63よりも下方に位置する爪部611とシャフト63よりも上方に位置するレバー612とを含む。第2係止部62は、シャフト63よりも下方に位置する爪部621とシャフト63よりも上方に位置するレバー622とを含む。爪部611,621は、位置決め溝部7内に部分的に挿入される。使用者が、レバー612,622をねじりコイルバネの付勢力に抗して、互いに近接させるとき、一対の爪部611,621は互いに近接することとなる。使用者がレバー612,622から手を離すと、ねじりコイルバネの付勢力により、一対の爪部611,621は互いに離間することとなる。
位置決め溝部7は、案内板33の上面に形成される凹部338内に配設される断面略C型の主板71と、主板71の上面に形成された凹部に収容される副板72とによって形成される。主板71の上面の一部は窪み、第1案内溝73を形成する。副板72は、第1案内溝73に重なり合うように形成される第2案内溝74を形成する。
図2に示される如く、位置決め溝部7は、シートの幅方向に延びる。シートの幅方向に延びる位置決め溝部7の縁部には、複数の位置決め用の切り欠き部75が形成される。シートの幅方向に延びる位置決め溝部7の一対の縁部のうち、シートの搬送方向の上流側に位置する縁部を第1縁部76と便宜的に称し、シートの搬送方向の下流側に位置する縁部を第2縁部77と便宜的に称する。
図11は、主板71及び副板72の平面図である。図11(a)は、主板71の平面図であり、図11(b)は副板72の平面図である。図11と併せて、図2を参照しつつ、主板71及び副板72が説明される。
図2に示される位置決め溝部7の第1縁部76を形成する主板71の縁部711に沿って複数の切り欠き部712が形成される。複数の切り欠き部712は、例えば、インチ単位のピッチで整列される。位置決め溝部7の第1縁部76を形成する副板72の縁部721に沿って複数の切り欠き部722が形成される。複数の切り欠き部722は、主板71の切り欠き部712と等しいピッチで整列される。
図2に示される位置決め溝部7の第2縁部77を形成する主板71の縁部713に沿って複数の切り欠き部714が形成される。複数の切り欠き部714は、例えば、センチ単位のピッチで整列される。位置決め溝部7の第2縁部77を形成する副板72の縁部724に沿って複数の切り欠き部725が形成される。複数の切り欠き部724は、主板71の切り欠き部714と等しいピッチで整列される。
図12は、互いに積層された主板71及び副板72の平面図である。図12(a)は、主板71の内端縁と副板72の内端縁とが一致するように配設された副板72を示し、図12(b)は、主板71の外端縁と副板72の外端縁とが一致するように配設された副板72を示す。図12と併せて、図2、図3、図10及び図11を参照しつつ、主板71及び副板72が更に説明される。
上述の如く、副板72は主板71の上面に形成された凹部715に収容される。主板71の凹部715は、副板72よりも長く形成される。副板72は、凹部715に沿って、シートの幅方向に移動可能である。主板71の内端縁と副板72の内端縁とが一致するように副板72を移動させると、位置決め溝部7の第1縁部76を形成する縁部711,721に沿って形成される切り欠き部712,722が互いに一致し、第1縁部76上に切り欠き部75を形成する。一方、位置決め溝部7の第2縁部77を形成する縁部713,723に沿って形成される切り欠き部714,724は互いに一致しない。
主板71の外端縁と副板72の外端縁とが一致するように副板72を移動させると、位置決め溝部7の第2縁部77を形成する縁部713,723に沿って形成される切り欠き部714,724が互いに一致し、第2縁部77上に切り欠き部75を形成する。一方、位置決め溝部7の第1縁部76を形成する縁部711,721に沿って形成される切り欠き部712,722は互いに一致しない。
図10に示される位置決め組立体6の爪部611,621の先端は、主板71によって形成される位置決め溝部7の深さまで達する。したがって、主板71の切り欠き部712,714が副板72の切り欠き部722,724に一致したときのみ、位置決め組立体6の爪部611,621が切り欠き部712,714,722,724に入り込む。かくして、図12(a)に示される位置に副板72が存するとき、主板71の切り欠き部712と副板72の切り欠き部722とが連通してなる切り欠き部75に位置決め組立体6の爪部621が入り込む一方で、第2縁部77側の切り欠き部714,724には位置決め構造体6の爪部611は入り込まない。したがって、位置決め構造体6を操作しつつ第2滑子32を移動させることにより、第1縁部76側に形成される切り欠き部712,722の配設ピッチにしたがって、第2滑子32が位置決めされることとなる。
図12(b)に示される位置に副板72が存するとき、主板71の切り欠き部714と副板72の切り欠き部724とが連通してなる切り欠き部75に位置決め組立体6の爪部611が入り込む一方で、第1縁部76側の切り欠き部722,724には位置決め構造体6の爪部611は入り込まない。したがって、位置決め構造体6を操作しつつ第2滑子32を移動させることにより、第2縁部77側に形成される切り欠き部714,724の配設ピッチにしたがって、第2滑子32が位置決めされることとなる。
図3に示される如く、第2滑子32は、シャフト317のピニオン171を介して第1滑子31と接続される。第1滑子31は、第2滑子32の移動量と等しい量だけ、第2滑子32の移動と連動して移動する。また、第2滑子32が位置決めされると第1滑子31も位置決めされることとなる。
図13は、図1に示される給紙カセット1が組み込まれた画像形成装置の斜視図である。図13に示される画像形成装置は、プリンタであるが、本発明はこれに限られるものではなく、コピー機、ファクシミリ装置、これらの機能を併せ持つ複合機やシートに画像を形成することが可能な他の装置であってもよい。
プリンタ100は、外部装置(例えば、パーソナルコンピュータ)から画像に関する情報を含む信号を受信し、この信号に基づき、シートに画像を形成する。プリンタ100は、略直方体形状の筐体110を備え、筐体110内には、シートに画像を形成するための機器が収容される。
プリンタ100は、図1に示される給紙カセット1を含む。給紙カセット1は、筐体110に着脱自在に取り付けられ、筐体110の正面下部から筐体110内に挿入される。給紙カセット1内には、複数のシートを積層してなるシート束が収容される。
プリンタ100は、給紙カセット1の上方に配設される手差しトレイ112を含む。手差しトレイ112は、筐体110内にシートを供給する供給トレイとして用いられる。手差しトレイ112は、略矩形状の薄板である。手差しトレイ112の下端部は、筐体110に回動可能に取り付けられ、手差しトレイ112は前方に向けて、上下に回動することができる。図13に示される手差しトレイ112の内側面は、手差しトレイ112が前方に向けて倒されたとき、上側を向き、シート束を載置するための支持面となる。プリンタ100の使用者は、給紙カセット1に収容されたシート束に画像形成を行うことも可能であるし、手差しトレイ112上に載置されたシート束に画像形成を行うことも可能である。シートの供給元の選択は、例えば、外部装置によってなされてもよい。手差しトレイ112を上方に回動させると、手差しトレイ112は筐体110の外側に現れ、手差しトレイ112の外側面は、プリンタ1の正面側の化粧面として用いられる。
筐体110の上面は、プリンタ100の背面に向けて下方に湾曲する曲面板113と、曲面板113に対して正面側に配設される開閉カバー111とを含む。開閉カバー111は、薄板状の部材から形成され、プリンタ100の正面から背面に向けて下方に傾斜して筐体110に取り付けられる。曲面板113の背面側の縁部から上方に向けて排紙壁114が立設される。排紙壁114は、左右に延びる排紙口115を含む。排紙口115から画像形成処理が施与されたシートが排出される。曲面板113及び開閉カバー111は、排出されたシートを受け止める排紙面116を形成する。上述の如く、曲面板113及び開閉カバー111は、プリンタ100の背面方向に向けて、下方に傾斜するので、排紙面116上で積み重ねられるシートの後端縁は排紙壁114によって整えられることとなる。筐体110は、排紙壁114の左右縁及び曲面板113の左右縁を共通する縁部とする略三角形状の排紙側壁117を含む。曲面板113、開閉カバー111、排紙壁114及び排紙側壁117は、略四面体形状に窪んだ排紙部118を形成する。
図14及び図15は、プリンタ100の斜視図である。図14及び図15に示されるプリンタ100の開閉カバー111は上方に回動されている。図15に示されるプリンタ100からは、トナー容器が取り出されている。図14及び図15と併せて、図13を参照し、開閉カバー111が説明される。
上述の如く、開閉カバー111は曲面板113に隣接して配設される。曲面板113に隣接する開閉カバー111の縁部周りに開閉カバー111は上方に回動可能である。開閉カバー111を上方に回動すると、トナー容器130が現れる。図15に示されるように、使用者は、開閉カバー111を開き、トナー容器130を交換することができる。開閉カバー111の中央には略三角形状の確認部119が形成される。使用者は、確認部119を通じてトナー容器130の一部を視認することでき、開閉カバー111を開けることなく、例えば、トナー容器130の型番を確認することができる。
排紙面118の中央部には、プリンタ1の正面に向けて拡がる略台形状の凹面120が形成される。凹面120は曲面板113及び開閉カバー111にわたって拡がる。凹面120は、排紙面118に対するシートの接触抵抗を低減させる。
筐体110の上面は、排紙部118の左右に配設される上面壁121を含む。右側の上面壁121には、操作パネル122が配設される。使用者は、操作パネル122を通じて、プリンタ100を操作することができ、また、プリンタ100の動作状態を視認することができる。図13に示されるプリンタ100の操作パネル122は、例えば、給紙カセット1内のシートの量やトナー容器130内のトナーの量或いはプリンタ100内でのジャムの発生を知らせる表示部123、印刷を中断させる操作に用いられるキャンセルキー124、印刷を実行させるスタートキー125を含む。
図13に示されるプリンタ100は更に、筐体110の左側板に設けられる通気口126及び電源スイッチ127を含む。通気口126は、筐体110の内部に配設される画像形成用の機器の冷却に用いられる。電源スイッチ127は、筐体110の内部に配設される画像形成用の機器に対する電力供給又は電力遮断に用いられる。
図16は、プリンタ100の内部構造を示す。図16と併せて、図13を参照しつつ、プリンタ100の内部構造が説明される。
プリンタ100の筐体110の内部には、上述された給紙カセット1に加えて、画像形成部140及び定着部180が配設される。上述の如く、給紙カセット1は、印刷処理(画像形成処理)を施与されるシート束Tを収容する。給紙カセット1は、シート束Tを支持するリフト板4を含む。図1に関連して説明された如く、リフト板4は、コイルバネ45によって弾性的に支持され、プリンタ100の正面に向けて上方に傾斜する。給紙カセット1の正面側端部の上方にピックアップローラ128が配設される。リフト板4により傾斜して持ち上げられたシート束Tの先頭縁は、ピックアップローラ128に当接する。ピックアップローラ128が回転すると、シート束Tの最上位置に存するシートSが一枚ずつ取り出されるとともに、給紙搬送路129に送り出される。給紙搬送路129の下流端にはレジストローラ対131が配設される。レジストローラ対131は、シートSのスキューを調整しつつ、画像形成部140にシートSを送り出す。
図9に示されるように、滑子31,32は、必要に応じて、任意の角度αでシートSを搬送方向Aに対して傾斜させることができる。したがって、レジストローラ対131に到達したシートSのスキューを、レジストローラ対131によるシートSのスキューの調整範囲内に収めることが可能である。
上述の如く、手差しトレイ112をプリンタ100の正面側に回動させると、手差しトレイ112から筐体110内へ給紙することが可能となる。手差しトレイ112上に載置されたシート束TのシートSは、シートSを供給する供給部として用いられる給紙ローラ(図示せず)により、レジストローラ対131へ1枚ずつ送られる。
画像形成部140は、上述の如く、外部装置から送信された画像データに関する信号に基づき、シートSにトナー像を形成する。画像形成部140は、略円柱形状の感光体ドラム141を含む。感光体ドラム141の上面には、帯電器142が配設され、帯電器142は、感光体ドラム141の周面を一様に帯電させる。図16に示される帯電器142は、コロナ放電によって、感光体ドラム141の周面に電荷を付与するが、本発明はこれに限られるのものではなく、感光体ドラム141の周面に接触しながら従動回転している間に電荷を付与する帯電ローラが用いられてもよい。
感光体ドラム141は時計回りに回転し、感光体ドラム141の周面は、露光装置143からのレーザ光に曝されることとなる。露光装置143は、外部装置から送信された画像データに関する信号に基づき、強弱が付与されたレーザ光を感光体ドラム141の周面に照射する。レーザ光は、感光体ドラム141の周面の電荷を消去する。この結果、感光体ドラム141の周面に画像データに対応する静電潜像が形成される。
画像形成部140は、感光体ドラム141、帯電器142及び露光装置143に加えて、現像装置144を含む。現像装置144は、筐体145に内蔵される現像ローラ146を用いて、静電潜像が形成された感光体ドラム141の周面にトナーを供給する。この結果、静電潜像が形成された感光体ドラム141の周面にトナーが付着し、トナー像が形成される。現像装置144には、図14及び図15に関連して示されたトナー容器130が取り付けられる。現像装置144の筐体145内のトナーが消費されると、トナー容器130からトナーが補給される。
画像形成部140は、感光体ドラム141の下方に配設される転写ローラ147を更に含む。転写ローラ147は、感光体ドラム141に圧接され、ニップ部を形成する。レジストローラ対131は、転写ローラ147と感光体ドラム141との間のニップ部にシートSを送る。感光体ドラム141の周面のトナーが、例えば、プラスに帯電しているとき、転写ローラ147をマイナスに帯電させることによって、トナー像と逆極性の電荷がシートSに与えられる。シートSがニップ部を通過する間、感光体ドラム141上のトナー像がシートSに向けて、静電気的に引き剥がされ、シートS上へのトナー像の転写がなされることとなる。このようにして、画像形成部140は、ピックアップローラ128、給紙ローラ及びレジストローラ対131などの搬送部により搬送されたシートSに画像を形成する。
画像形成部140は更にクリーニング装置148を含む。クリーニング装置148は、上述の転写処理を終えた感光体ドラム141の周面に残るトナーを除去する。クリーニング装置148によって清浄化された感光体ドラム141の周面は、再度、帯電器142に向かい、次の画像形成処理に供されることとなる。
定着部180は、トナー像の転写を受けたシートSに定着処理を施与する。定着部180は、通電発熱体を内蔵するヒートローラ181と、ヒートローラ181に圧接される加圧ローラ182とを含む。ヒートローラ181は、モータ等の駆動源(図示せず)と接続され、駆動回転される。加圧ローラ182の周面は、ヒートローラ181の周面に圧接され、加圧ローラ182は、ヒートローラ181の回転に追従して回転する。加圧ローラ182の周面とヒートローラ181の周面との間のニップ部にトナー像を担持したシートSが送られる。ニップ部を通過する間、ヒートローラ181からの熱を受け、トナーが溶融し、加圧ローラ182の圧力を受け、トナーがシートSに定着される。定着処理を施与されたシートSは、その後、排紙搬送路183を通じて、排紙部118に排出される。
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、これらの機能を併せ持つ複合機やシートに画像を形成する各種装置に適用可能である。
1・・・・・給紙カセット
100・・・プリンタ
128・・・ピックアップローラ
131・・・レジストローラ
140・・・画像形成部
171・・・ピニオン
172・・・接続筒
21・・・・支持板
3・・・・・滑子組立体
31・・・・第1滑子
316・・・第1ラック
317・・・シャフト
32・・・・第2滑子
321・・・第2ラック
33・・・・案内板
331・・・第1スリット
332・・・第2スリット
333・・・開口部
334・・・第2ラチェット歯
335・・・爪部
336・・・第1突条
337・・・第2突条
5・・・・・調整片
51・・・・円板部
52・・・・調整部
53・・・・第1ラチェット歯
54・・・・偏心カム部
55・・・・コイルバネ
S・・・・・シート

Claims (6)

  1. シートが搬送されるときの前記シートの幅方向の変位を規制する滑子と、該滑子が移動可能に取り付けられるとともに前記滑子を前記シートの幅方向に案内するスリットを含む案内板と、を含む滑子組立体と、
    該滑子組立体を支持する支持板と、を備え、
    前記滑子は、前記スリットに沿って延びる第1ラックを有する第1滑子を含み、
    前記滑子組立体は、
    前記案内板の前記シートの前記幅方向の略中心位置において、前記第1ラックに噛み合うピニオンと、該ピニオンの中心に挿通され、且つ、前記ピニオンを前記支持板に回転可能に支持させるとともに、前記支持板に対する前記案内板の回転中心を定めるシャフトと、
    前記案内板の前記シートの前記幅方向の一端側において前記シートの搬送方向の上流側に形成された開口部に回転可能に嵌合される調整部と、該調整部と一体的に回転するとともに該調整部の回転中心に対して偏心して形成される偏心カム部とを含む調整片と、を含み、
    前記支持板は、前記偏心カム部を挟むように形成される第1突条及び第2突条を含み、
    前記偏心カム部が回転する間、前記第1突条及び前記第2突条は、第1の方向の前記偏心カム部の移動を規制するとともに前記第1の方向とは異なる第2の方向の移動を許容することを特徴とする給紙カセット。
  2. 前記支持板と前記案内板との間に配設されるとともに前記調整片を弾性的に支持する弾性部材を更に含むことを特徴とする請求項1記載の給紙カセット。
  3. 前記調整片は、前記調整部を取り囲むように円弧状に整列して形成される第1ラチェット歯を更に含み、
    前記案内板は、前記第1ラチェット歯と噛み合う第2ラチェット歯を更に含むことを特徴とする請求項2記載の給紙カセット。
  4. 前記滑子は、前記スリットに沿って延びる第2ラックを有する第2滑子を含み、
    前記ピニオンは、前記第1ラックと前記第2ラックとの間に配置され、且つ、前記第1ラック及び前記第2ラックに噛み合うことを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の給紙カセット。
  5. 前記調整片は更に、前記調整部と前記偏心カム部との間において前記調整片の回転中心と同心に形成される円板部を含み、
    前記案内板は、前記円板部と係合可能に形成される爪部を備えることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載の給紙カセット。
  6. シートを収容する給紙カセットと、
    該給紙カセットから前記シートを取り出すとともに搬送する搬送部と、
    該搬送部によって搬送される前記シートに画像を形成する画像形成部と、を備え、
    前記給紙カセットは、
    前記シートが搬送されるときの前記シートの幅方向の変位を規制する滑子と、該滑子が移動可能に取り付けられるとともに前記滑子を前記シートの幅方向に案内するスリットを含む案内板と、を含む滑子組立体と、
    該滑子組立体を支持する支持板と、を含み、
    前記滑子は、前記スリットに沿って延びる第1ラックを有する第1滑子を含み、
    前記滑子組立体は、
    前記案内板の前記シートの前記幅方向の略中心位置において、前記第1ラックに噛み合うピニオンと、該ピニオンの中心に挿通され、且つ、前記ピニオンを前記支持板に回転可能に支持させるとともに、前記支持板に対する前記案内板の回転中心を定めるシャフトと、
    前記案内板の前記シートの前記幅方向の一端側において前記シートの搬送方向の上流側に形成された開口部に回転可能に嵌合される調整部と、該調整部と一体的に回転するとともに該調整部の回転中心に対して偏心して形成される偏心カム部とを含む調整片と、を含み、
    前記支持板は、前記偏心カム部を挟むように形成される第1突条及び第2突条を含み、
    前記偏心カム部が回転する間、前記第1突条及び前記第2突条は、第1の方向の前記偏心カム部の移動を規制するとともに前記第1の方向とは異なる第2の方向の移動を許容することを特徴とする画像形成装置。
JP2009248469A 2009-10-29 2009-10-29 給紙カセット及び給紙カセットが組み込まれた画像形成装置 Active JP5284244B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009248469A JP5284244B2 (ja) 2009-10-29 2009-10-29 給紙カセット及び給紙カセットが組み込まれた画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009248469A JP5284244B2 (ja) 2009-10-29 2009-10-29 給紙カセット及び給紙カセットが組み込まれた画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011093651A JP2011093651A (ja) 2011-05-12
JP5284244B2 true JP5284244B2 (ja) 2013-09-11

Family

ID=44111033

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009248469A Active JP5284244B2 (ja) 2009-10-29 2009-10-29 給紙カセット及び給紙カセットが組み込まれた画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5284244B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5913257A (ja) * 1982-07-14 1984-01-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 自動原稿送り装置
JP3567981B2 (ja) * 2000-07-06 2004-09-22 京セラミタ株式会社 用紙載置トレイ
JP2003081451A (ja) * 2001-09-12 2003-03-19 Canon Inc 給送装置及び画像形成装置
JP2005263458A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Canon Inc シート給送装置及び画像形成装置
JP4462619B2 (ja) * 2005-04-18 2010-05-12 京セラミタ株式会社 シート材送り出しカセット及びこれを備えた画像形成装置
JP5065929B2 (ja) * 2008-02-07 2012-11-07 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 給紙カセット及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011093651A (ja) 2011-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7513496B2 (en) Sheet supply device and image forming apparatus
EP3549777B1 (en) Sheet loading device and image forming apparatus incorporating the sheet loading device
JP5282010B2 (ja) 給紙カセット及び給紙カセットが組み込まれた画像形成装置
JP2007017749A (ja) 画像形成装置及び定着装置
JP4590351B2 (ja) シート収納装置及び画像形成装置
JP6365512B2 (ja) 画像形成装置
JP7127397B2 (ja) 画像形成装置
JP5284244B2 (ja) 給紙カセット及び給紙カセットが組み込まれた画像形成装置
JP5785926B2 (ja) 給紙装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP5381750B2 (ja) 画像形成装置
JP2007204249A (ja) シートサイズ検知装置を備えたシート給送装置及び画像形成装置
JP4100395B2 (ja) レーザビームプリンタ及びプリンタ
JP4135337B2 (ja) 給紙装置
JP2012176807A (ja) 記録媒体保持装置
JP2013103812A (ja) 給紙トレイと画像形成装置
JP7415416B2 (ja) 媒体供給装置及びこれを用いた処理装置並びに位置拘束治具
JP2007168981A (ja) 給紙カセット
JP2008050118A (ja) 給紙装置及びこの給紙装置を備えた画像形成装置
JP2018188269A (ja) 給紙カセット及びこれを備えた画像形成装置
JP2008297025A (ja) 画像形成装置
JPH08157077A (ja) 給紙カセット及び画像形成装置
JP6256796B2 (ja) 用紙載置装置および画像形成装置
JP2003081451A (ja) 給送装置及び画像形成装置
JP2017132571A (ja) シートトレイ及び画像形成装置
JP2019177979A (ja) シート収容装置、及び、画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130430

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130529

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5284244

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150