JP4462619B2 - シート材送り出しカセット及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

シート材送り出しカセット及びこれを備えた画像形成装置 Download PDF

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この発明は、シート材(シート状のコピー用紙,プラスチックフィルム,原稿用紙等)を画像形成位置又は画像読み取り位置に向けて送り出すシート材送り出しカセット、及びこのシート材送り出しカセットを備えた複写機,ファクシミリ装置,プリンタ及びこれらの複合機等である画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機等の画像形成装置は、コピー用紙をシート材送り出しカセットとしての給紙カセット内に積載し、この給紙カセットから印刷枚数に応じた枚数のコピー用紙を画像形成位置に向けて送り出し、そのコピー用紙に文字や図等の画像を画像形成手段によって印刷するようになっている。
このような画像形成装置においては、給紙カセット内のコピー用紙の位置がシート材送り出し方向に対して直交する方向に印刷基準位置からずれていると、シート材の主走査方向の印刷開始位置もずれることになる。その結果、印刷が正確に行われないことになる。 そこで、従来から、複写機等の画像形成装置は、給紙カセット内においてコピー用紙の幅方向(シート材送り出し方向に直交する方向)両端に接触して、給紙カセット上に積載されたコピー用紙の幅方向位置を調整できるようにした技術が案出された(特許文献1及び2参照)。
特許文献1及び2の技術は、給紙カセット上のコピー用紙の幅方向位置を調整できるようにするため、シート材ガイド保持部材を給紙カセットにねじで締め付け固定する構造を採用している。すなわち、特許文献1及び2に開示された技術は、ねじを緩めた状態でシート材ガイド保持部材の位置調整をし、そのシート材ガイド保持部材の位置を調整した後、ねじを締めてシート材ガイド保持部材を給紙カセットに固定するようになっている。
特開平5−221534号公報 特開平7−206173号公報
しかしながら、一般に画像形成装置の給紙カセットは、コピー用紙の補充やジャム処理の度に、画像形成装置本体内から画像形成装置本体の前方に引き出されたり、また画像形成装置本体内に戻されるということが繰り返し行われる。
したがって、特許文献1及び2に開示されたような画像形成装置において、給紙カセットが画像形成装置本体に対して出し入れされると、給紙カセットが画像形成装置本体側のストッパ等に衝突して衝撃を受け、シート材ガイド保持部材を給紙カセットに固定しているねじが弛み、シート材ガイド保持部材の位置がずれる虞がある。
このような場合、サービスマンによってシート材ガイド保持部材の位置調整が行われることになるが、実際に印刷作業を行いながら調整するため、コピー用紙を無駄にするだけでなく、調整作業を度々行う必要が生じ、シート材ガイド保持部材の位置調整作業に多くの時間が掛かるという問題が生じる。
一方、上述のようなシート材ガイド保持部材の位置調整を放置した場合には、コピー用紙への印刷位置にずれ(コピー用紙の幅方向へのずれ)を生じて、正確で且つ高品質の印刷ができなくなるという問題を生じる。
なお、このようなコピー用紙を送り出す給紙カセットを原稿を送り出す原稿送り出しカセットとして使用した場合には、原稿送り出し方向に対して直交する方向にシート材ガイド保持部材がずれ、原稿読み取り位置にずれを生じるため、コピー用紙の印刷位置にずれを生じることになり、正確で且つ高品質の印刷ができなくなるとう問題を生じることなる。
そこで、本発明は、シート材送り出しカセットを画像形成装置本体に出し入れしても、シート材ガイド保持部材の位置にずれを生じることがなく、印刷位置にずれが生じないようにすることを目的とする。
請求項の発明に係るシート材送り出しカセットは、シート材を積載できるようになっているカセット本体と、このカセット本体から送り出される前記シート材を送り出し方向に沿ってガイドするシート材ガイドと、前記カセット本体に取り付けられて、前記シート材ガイドを保持するシート材ガイド保持部材と、を備えている。そして、このシート材送り出しカセットは、前記シート材ガイド保持部材を前記カセット本体上において前記シート材の送り出し方向に対して直交する方向に移動させ、前記シート材の送り出し位置を調整するようになっている。このようなシート材送り出しカセットは、前記カセット本体と前記シート材ガイド保持部材とがカムによって連繋されている。そして、前記カムは、前記カセット本体の前記シート材ガイド保持部材に対向する位置に形成されたカムガイドに係合される第1円板カムと、前記シート材ガイド保持部材に形成されたカム嵌合穴に係合される第2円板カムとを備え、前記第1円板カムと前記第2円板カムが所定量偏心した状態で一体化されている。また、前記カムガイドは、前記シート材の送り出し方向に前記第1円板カムを移動させることができるが、前記シート材の送り出し方向に対して直交する方向に前記第1円板カムが移動するのを阻止するように形成されている。また、前記カム嵌合穴は、前記第2円板カムに相対回動可能に嵌合する穴入り口側の第1穴部と、この第1穴部よりも穴底側の位置で前記第2円板カムに凹凸嵌合して前記第2円板カムの回動を阻止する第2穴部とを有している。そして、前記第1穴部と前記第2円板カムとの係合か、又は前記第2穴部と前記第2円板カムとの係合をカム係合位置変換手段によって切り換え、前記第1穴部と前記第2円板カムとの係合状態において前記カムの回動をカム操作手段によって操作するようになっている。
請求項の発明は、請求項1の発明に係るシート材送り出しカセットと、このシート材送り出しカセットによって送り出されたシート材に画像を形成する画像形成手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項の発明は、請求項1の発明に係るシート材送り出しカセットと、このシート材送り出しカセットによって送り出されたシート材の画像を読み取る画像読み取り手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
本発明のシート材送り出しカセットは、カムを回動操作することにより、シート材ガイド保持部材を移動させて位置調整でき、カムの回動をロック手段で阻止することにより、シート材ガイド保持部材の移動を確実に阻止できるため、シート材ガイド保持部材をカセット本体にねじで締め付け固定する従来例に比較して、衝撃によるねじの弛みに起因するシート材ガイド保持部材のずれ動きがなく、シート材ガイド保持部材を長期に亘り所定位置に確実に固定することができる。
また、本発明のシート材送り出しカセットは、カム係合位置切換手段によってカムの第2円板カムとカム嵌合穴の第1穴部とを係合し、カム操作手段によってカムを回動させることにより、カムの第1円板カムがカムガイドに沿ってシート材送り出し方向に沿ってスライド移動するため、シート材ガイド保持部材が幅方向(シート材送り出し方向に対して直交する方向)に移動する。その結果、シート材ガイド保持部材の幅方向位置を調整することができ、シート材の幅方向位置を正確に位置決めすることができる。これにより、シート材に印刷されるべき画像の幅方向位置とその画像が印刷されるシート材の幅方向位置との位置調整(画像の光軸調整と略称する)が容易に行われることになる。
シート材ガイド保持部材の幅方向位置を調整した後、カム係合位置切換手段によってカムの第2円板カムとカム嵌合穴の第2穴部とを係合させることにより、カムの回動を阻止することができるため、シート材ガイド保持部材を位置調整した位置に確実にロックすることができる。したがって、本発明のシート材送り出しカセットは、出し入れ等の際に衝撃が作用しても、シート材ガイド保持部材及びシート材等が幅方向にずれてしまうようなことがなく、画像の光軸調整に狂いを生じることがなく、高精度の印刷が可能となる。
また、本発明のシート材送り出しカセットを使用した画像形成装置は、高精度の印刷が長期間維持されることになり、メンテナンスが長期間不要になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳述する。
[画像形成装置の概略構成]
図1は、本発明のシート材送り出しカセットとしての給紙カセット1を備えた画像形成装置2の概略構成を示す図である。
この図1に示すように、本実施形態の画像形成装置2は、給紙カセット1に積載されたシート材(コピー用紙、プラスチックフィルム等)Sが給紙手段(回転する給紙ローラや給紙ベルト)3によってシート材搬送路4に送り出され、そのシート材Sが感光体ドラム5と転写手段6との間の画像形成位置Pに送り込まれ、感光体ドラム5の表面のトナー画像が画像形成位置Pのシート材Sに転写されるようになっている。そして、トナー画像が転写されたシート材Sは、定着手段7に送り込まれ、この定着手段7によって加熱・加圧されてトナー像が定着される。その後、定着手段7から送り出されたシート材Sは、排紙トレイ8上に排紙される。ここで、感光体ドラム5と転写手段6は、シート材Sに画像を形成する画像形成手段を構成している。
なお、感光体ドラム5の周囲には、転写後に感光体ドラム5の表面に残留したトナーを除去するクリーニング手段10と、クリーニング後の感光体ドラム5の表面を均一に帯電させる帯電手段11と、感光体ドラム5の表面にレーザー光を照射して静電潜像を形成する露光手段12と、感光体ドラム5の表面にトナーを供給して静電潜像をトナー像として可視化する現像手段13と、が感光体ドラム5の回転方向に沿って配置されている。また、図1に示す画像形成装置2の構造は、様々な態様のうちの一例を模式化して示したものであり、これに限定されるものではない。
[シート材送り出しカセット]
図2乃至3は、本実施形態に係るシート材送り出しカセットとしての給紙カセット1を示す図である。このうち、図2は給紙カセット1の斜視図であり、図3は給紙カセット1を分解して示す一部外観斜視図である。これらの図に示すように、給紙カセット1は、カセット本体20と、このカセット本体20上に配置されるシート材ガイド保持部材21と、こられカセット本体20とシート材ガイド保持部材21との間に配置されるカム22と、シート材ガイド保持部材21にスライド可能に取り付けられた一対のシート材ガイド23,24と、シート材Sを給紙手段3に押圧するシート材押圧板25等を備えている(図1及び図2参照)。
カセット本体20は、図4に示すような、上部に開口する略箱形形状となるようにプラスチック成形されたものであり、その内部に平面形状が矩形形状のシート材Sが数百枚積載・収容されるようになっている。このカセット本体20上のシート材送り出し方向下流端側には、シート材送り出し方向に対して直交する方向(幅方向と略称する)に配置される薄板状のシート材ガイド保持部材21が配置されるようになっている(図6参照)。
そして、図4及び図5に示すように、このカセット本体20の底部上面26には、シート材ガイド保持部材21を収容する凹部27と、シート材ガイド保持部材21に係合されるガイドピン28,30と、カム22の第1円板カム31の移動をガイドするカムガイド32a,32bと、シート材ガイド保持部材21をカセット本体20に固定する固定ねじ33が螺合されるねじ穴34が形成されている。このうち、カムガイド32a,32bは、第1円板カム31の幅方向への移動を阻止し、第1円板カム31のシート材送り出し方向への移動を可能にするようになっている。また、ねじ穴34は、プラスチック製のカセット本体20に固定された金属プレート35に形成されている。
このシート材ガイド保持部材21は、プラスチック材料を使用して射出成形されたものであり、その幅方向一端部側で且つ裏面側に配置されたカム22を介してカセット本体20に連繋されている。また、このシート材ガイド保持部材21は、その幅方向他端部側及び中央部近傍位置に形成された長穴36,37がカセット本体20から突出するガイドピン28,30に嵌合しており、長穴36,37とガイドピン28,30との隙間分だけ幅方向に移動させることができるようになっているが、シート材送り出し方向(幅方向に直交する方向)に移動させることができないようになっている。また、このシート材ガイド保持部材21は、カム22と連繋される部位の近傍に固定ねじ33を係合するねじ取付穴38が形成されている。このねじ取付穴38は、カセット本体20のねじ穴34に対向するように形成された長穴であって、固定ねじ33が挿入されたとしても、シート材ガイド保持部材21をねじ取付穴38と固定ねじ33の軸部33aとの隙間分だけ幅方向へ移動させることが可能であるが、シート材ガイド保持部材21のシート材送り出し方向への移動が固定ねじ33の軸部33aで阻止されるようになっている(図2,図6及び図7参照)。
また、図7に示すように、このシート材ガイド保持部材21とカセット本体20との間には、シート材ガイド保持部材21をカセット本体20から持ち上げる方向に常時付勢するばね部材40が配置されている。なお、ばね部材40は、図7に示すように、シート材ガイド保持部材21の裏面に一体に形成した片持ち張り状部材の先端をカセット本体の表面に弾性接触させたものや、シート材ガイド保持部材21とカセット本体20との間に圧縮されて配置されるコイルスプリング、ゴム部材、スポンジ等のばね作用を発揮する(シート材ガイド保持部材21を弾性力でカセット本体20上に持ち上げるような力を発揮する)部材、及びこれらを適宜組み合わせたものが考えられる。なお、ばね部材40は、固定ねじ33が取り付けられる近傍位置に配置し、シート材ガイド保持部材21を歪ませる応力が生じにくい構造にすることが好ましい。
このようなばね部材40によってカセット本体20から持ち上げられたシート材ガイド保持部材21は、固定ねじ33が緩められている状態において(図7の点線位置において)、各ガイドピン28,30に締め付け固定されたねじ41,42の頭部41a,42aによってカセット本体20から離間する方向の位置決めがされるようになっている。すなわち、シート材ガイド保持部材21は、ばね部材40によってねじ41,42の頭部41a,42aに押圧されて、カセット本体20の底部上面26から離間する方向に対する位置決めが行われる。この状態は、シート材ガイド保持部材21がカセット本体20に固定されていない非固定位置決め状態である。
このようなシート材ガイド保持部材21は、図3,図8乃至図10に示すように、カム22に係合するカム嵌合穴43がその裏面21a側に形成されている。このカム嵌合穴43は、カセット本体20に回動可能に支持されたカム22の第2円板カム44に回動可能に嵌合する穴入り口側の第1穴部45と、第2円板カム44が第1穴部45よりもさらに穴底46側に移動した際に第2円板カム44と凹凸係合してカム22の回動を阻止する第2穴部47と、この第2穴部47とシート材ガイド保持部材21の上面21b側とを貫通する貫通孔48と、が形成されている。このうち、第1穴部45は、第2円板カム44の外径よりも僅かに大きな内径に形成されており、シート材ガイド保持部材21の上記非固定位置決め状態において、第2円板カム44と係合する深さに形成されている。また、第2穴部47は、ばね部材40の弾性付勢力に抗して固定ねじ33を締め込むと第2円板カム44に係合し、さらに固定ねじ33を締め込むと、穴底46と第2穴部47の周壁に跨って形成した凹凸部50が第2円板カム44の外周端側の正面側(取付状態において上面側)及び外周に跨って形成した凹凸部51に嵌り合い、カム22の回転を阻止するようになっている。また、貫通孔48は、第2円板カム44の上部に位置するカム回動操作部52をシート材ガイド保持部材21の表面(上面21b)側に露出させるための穴であり、カム回動操作部52を回動操作するための工具(カム操作手段、例えばドライバ)63に干渉しない大きさの穴径に形成されている。なお、凹凸部50,51の凸部と凹部は、断面形状が矩形,台形,三角形,波形形状のいずれかの形状が考えられる。また、カム嵌合穴43はシート材ガイド保持部材21とカム22の連繋部であり、凹凸部50,51がカム22のロック手段となる。
図2に示すように、シート材ガイド保持部材21の幅方向両端側には、それぞれシート材ガイド23,24がガイド溝53,53に沿って幅方向にスライドできるように取り付けられている(図6参照)。この一対のシートガイド23,24は、画像形成装置本体2aに組み付けた後に作業者が操作し易い手前側(図2中下側)のシートガイド23を操作すると、他方(図2中上側)のシートガイド24が手前側のシートガイド23の操作量(移動距離)と同量(同距離)だけ手前側のシートガイド23に近づくようになっている。そして、一対のシートガイド23,24の間隔を最大幅まで広げても、固定ねじ33が係合されるシート材ガイド保持部材21のねじ取付穴38及び貫通孔48がシート材ガイド保持部材21の表面21b側に露出するようになっており、固定ねじ33の操作及びカム回動操作部52の操作を常時行えるようになっている。
図11及び図12は、カム22を示すものである。これらの図に示すカム22は、カセット本体20のカムガイド32a,32bに回動可能に且つスライド可能に係合される第1円板カム31と(図3及び図5参照)、この第1円板カム31から延びるカム軸54と、このカム軸54を介して第1円板カム31に一体化された第2円板カム44と、第2円板カム44の上面中央部に取り付けられたカム回動操作部52と、を備えている。このカム22の第1円板カム31と第2円板カム44とが所定量(e)だけ偏心している。このカム回動操作部52は、金属製のねじの頭部であり、第1円板カム31,カム軸54及び第2円板カム44を形作るカム22のプラスチック材料で形成された部分にねじの軸部分が埋め込まれた状態になっており、第1円板カム31,カム軸54及び第2円板カム44と一体に回動できるようになっている。
このカム22は、固定ねじ33が緩められた状態(図7の点線で示す状態)で、且つ、第2円板カム44が第1穴部45に係合し、第2円板カム44がシート材ガイド保持部材21に対して相対回動できるようになっている状態(図10の二点鎖線で示す状態)において、図13(a)に示すようにカム回動操作部52が工具63で回動操作されると、第2円板カム44が第1穴部45内で回動し、第1円板カム31がカムガイド32a,32bに沿って移動し、シート材ガイド保持部材21及び第2円板カム44が幅方向に移動する(図13(b)参照)。
図14は、このカム22の動作の模式図である。この図において、第2円板カムの回転中心C1は、カム回動操作部52が図13(a)に示すように回動操作されると、幅方向に(C1からC1’に)移動する。この第2円板カムの移動に伴って、第1円板カムの回転中心C2がシート材送り出し方向と逆方向に(C2からC2’に)移動する。
なお、シート材ガイド保持部材21の長穴36,37の長手方向(図6の幅方向)の寸法は、ガイドピン28,30に対して第1円板カム31と第2円板カム44の偏心量(e)以上の隙間が生じる寸法に形成されている。また、シート材ガイド保持部材21のねじ取付穴38の長手方向(図6の幅方向)の寸法は、固定ねじ33の軸部33aに対して第1円板カム31と第2円板カム44の偏心量(e)以上の隙間が生じる寸法に形成されている。また、第1円板カム31と第2円板カム44の偏心量(e)は、シート材ガイド保持部材21の幅方向位置の調整に必要な寸法を考慮して決定される。
シート材押圧板25は、金属板をプレスで成形したものであり、シート材ガイド保持部材21の上に載せられ、そのシート材送り出し方向上流側端部がカセット本体20の側壁55,56の回動支持部(図示せず)に回動可能に支持されており、そのシート材送り出し方向下流端部側が図示しないシート材持ち上げ手段によって持ち上げられると、積載したシート材Sを給紙手段3に押圧するようになっている(図1参照)。なお、本実施形態におけるシート材押圧板25は、シート材ガイド23,24に干渉しないように肉抜き部57,58が切り欠いたように形成されると共に、シート材後端押さえ60のスライド移動を許容する肉抜き部61が切り欠いたように形成されている。
以上のように構成されたシート材送り出しカセット1は、固定ねじ33を緩めた状態で、カム回動操作部52を工具63で回動操作すると、カム22の第2円板カム44が第1穴部45内で回動し、カム22の第1円板カム31がカムガイド32a,32bに沿ってシート材送り出し方向に沿った方向にスライド移動するため、シート材ガイド保持部材21が幅方向に移動する。その結果、シート材ガイド保持部材21の幅方向位置を調整することができ、シート材押圧板25に載せられたシート材Sの幅方向位置を正確に位置決めすることができる。これにより、シート材Sに印刷されるべき画像の幅方向位置とその画像が印刷されるシート材Sの幅方向位置との位置調整(画像の光軸調整と略称する)が容易に行われることになる。
シート材ガイド保持部材21の幅方向位置を調整した後、ねじ取付穴38に係合された固定ねじ33を締め込むと、シート材ガイド保持部材21がばね部材40を弾性変形させて移動し、シート材ガイド保持部材21のカム嵌合穴43の第2穴部47にカム22の第2円板カム44が係合し、第2穴部47の凹凸部50と第2円板カム44の凹凸部51とが噛み合い(凹凸係合し)、カム22の回動がロックされることになる(図10参照)。
このように、固定ねじ33が十分な締め付けトルクでもってシート材ガイド保持部材21をカセット本体20に締め付け固定した状態において、固定ねじ33はその頭部33bとシート材ガイド保持部材21の座面62との摩擦力によって簡単に弛むことがない。しかしながら、シート材送り出しカセット1を画像形成装置本体2aに対して出し入れする際の衝撃が大きいと、固定ねじ33が多少弛むことが考えられる。このような場合、従来のシート材送り出しカセットにおいては、画像形成装置本体の出し入れの際に作用する衝撃力で、シート材ガイド保持部材21及びシート材S等が幅方向にずれてしまい、画像の光軸調整に狂いを生じて、高精度の印刷が不可能となる。これに対し、本実施形態のシート材送り出しカセット1は、固定ねじ33が多少弛んだとしても、第2円板カム44の凹凸部51と第2穴部47の凹凸部50の噛み合いが解除されない限り、シート材ガイド保持部材21が幅方向にずれ動くことがなく、高精度の印刷が維持されることになる。
特に、本実施形態においては、図11及び図12に示すように第2円板カム44の凹凸部51が上面44aから外周面44bに跨って形成されており、この第2円板カム44の凹凸部51に対応するように形成された第2穴部47の凹凸部50と第2円板カム44の凹凸部51が十分な噛み合い長さ(シート材ガイド保持部材21がカセット本体20の底部上面26から離間する方向の噛み合い長さ)で噛み合うようになっているため、高精度の印刷が長期間維持されることになる。したがって、本実施形態のシート材送り出しカセット1を使用した画像形成装置2は、メンテナンスが長期間不要になるという効果をも生じる。
固定ねじ33を緩めると、シート材ガイド保持部材21がばね部材40によってカセット本体20の底部上面26上に持ち上げられ、第2穴部47の凹凸部50と第2円板カム44の凹凸部51の噛み合いが解除されると、カム回動操作部52を工具で回動操作することができ、カム22を回動させて、容易にシート材ガイド保持部材21の幅方向位置を調整でき、画像の光軸調整を簡単に行うことができる。
本実施形態において、シート材ガイド保持部材21を図7の点線位置と実線位置に切り換え、第2円板カム44と第1穴部45の係合か、又は第2円板カム44と第2穴部47との係合に切り換えるカム係合位置切換手段は、ガイドピン28,30に締め付け固定されたねじ41,42、ばね部材40、及び固定ねじ33によって構成されている。
本発明のシート材送り出しカセットは、印刷前のコピー用紙やプラスチックフィルム等のシート材を画像形成位置に送り出す給紙カセットとして使用する態様の他に、原稿をスキャナ部の読み取り位置に送り込む原稿自動送り装置の原稿送り出しカセット又は原稿送り出しトレイとしても使用できる。また、本発明のシート材送り出しカセットを使用した画像形成装置は、静電複写方式の複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、これらの複合機に限られず、インクジェット方式のプリンタやファクシミリ装置、スキャナ装置等のシート材送り出しカセットとして広く適用できる。なお、インクジェット方式のプリンタ等の場合には、インクカートリッジの印字部が画像形成手段に対応する。
本発明のシート材送り出しカセットを備えた画像形成装置の概略構成図である。 本発明のシート材送り出しカセットの斜視図である。 本発明のシート材送り出しカセットを分解して示す一部外観斜視図である。 本発明のシート材送り出しカセットを構成するカセット本体の底部上面側から見た斜視図である。 図4のカセット本体にカムをセットした状態を示す斜視図である。 図5の状態のカセット本体にシート材ガイド保持部材をセットした状態を示す斜視図である。 固定ねじの操作とシート材ガイド保持部材の姿勢との関係を説明するための図であり、シート材送り出しカセットを図6のA−A線に沿った位置で切断した場合の断面の模式図である。 シート材ガイド保持部材の裏面側から見たカム嵌合穴の正面図であり、図9のB方向から見たカム嵌合穴の正面図である。
図8のC−C線に沿って切断して示すカム嵌合穴の断面図である。 カム嵌合穴とカムとの嵌合状態を示す図である。 カムの平面図である。 カムの側面図である。 図13(a)はカム回動前の状態図であり、図13(b)はカム回動後の状態図である。 カムを構成する第1円板カムと第2円板カムの回転中心の移動軌跡を示す模式図である。
符号の説明
1……給紙カセット(シート材送り出しカセット)、2……画像形成装置、20……カセット本体、21……シート材ガイド保持部材、22……カム、23,24……シート材ガイド、31……第1円板カム、32a,32b……カムガイド、43……カム嵌合穴(連繋部)、44……第2円板カム、45……第1穴部、47……第2穴部、50,51……凹凸部(ロック手段)、63……工具(カム操作手段)

Claims (3)

  1. シート材を積載できるようになっているカセット本体と、このカセット本体から送り出される前記シート材を送り出し方向に沿ってガイドするシート材ガイドと、前記カセット本体に取り付けられて、前記シート材ガイドを保持するシート材ガイド保持部材と、を備え、
    前記シート材ガイド保持部材を前記カセット本体上において前記シート材の送り出し方向に対して直交する方向に移動させ、前記シート材の送り出し位置を調整するようになっているシート材送り出しカセットにおいて、
    前記カセット本体と前記シート材ガイド保持部材とがカムによって連繋されており、
    前記カムは、前記カセット本体の前記シート材ガイド保持部材に対向する位置に形成されたカムガイドに係合される第1円板カムと、前記シート材ガイド保持部材に形成されたカム嵌合穴に係合される第2円板カムとを備え、前記第1円板カムと前記第2円板カムが所定量偏心した状態で一体化されており、
    前記カムガイドは、前記シート材の送り出し方向に前記第1円板カムを移動させることができるが、前記シート材の送り出し方向に対して直交する方向に前記第1円板カムが移動するのを阻止するように形成され、
    前記カム嵌合穴は、前記第2円板カムに相対回動可能に嵌合する穴入り口側の第1穴部と、この第1穴部よりも穴底側の位置で前記第2円板カムに凹凸嵌合して前記第2円板カムの回動を阻止する第2穴部とを有し、
    前記第1穴部と前記第2円板カムとの係合か、又は前記第2穴部と前記第2円板カムとの係合をカム係合位置変換手段によって切り換え、前記第1穴部と前記第2円板カムとの係合状態において前記カムの回動をカム操作手段によって操作する、
    ことを特徴とするシート材送り出しカセット。
  2. 前記請求項1に記載のシート材送り出しカセットと、このシート材送り出しカセットによって送り出されたシート材に画像を形成する画像形成手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記請求項1に記載のシート材送り出しカセットと、このシート材送り出しカセットによって送り出されたシート材の画像を読み取る画像読み取り手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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