JP5283829B2 - 集積回路製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体基板等の上に集積回路を形成する製造方法に関し、特に、基板上に積層した上部構造層のエッチング方法に関する。
近年、情報記録媒体として、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)といった光ディスクが大きな位置を占めるようになってきた。これら光ディスクの再生装置は、光ピックアップ機構により光ディスクのトラックに沿ってレーザ光を照射し、その反射光を検知する。そして、反射光強度の変化に基づいて記録データが再生される。
光ディスクから読み出されるデータレートは非常に高いため、反射光を検知する光検出器は、応答速度の速いPINフォトダイオードを用いた半導体素子で構成されている。当該半導体素子の受光部にて発生した微弱な光電変換信号は増幅器にて増幅され、後段の信号処理回路へ出力される。ここで、光電変換信号の周波数特性の確保やノイズの重畳を抑制する観点から、受光部と増幅器との間の配線長をできるだけ短くするように構成される。この観点と、光検出器の製造コスト低減の観点とから、受光部と増幅器等を含む回路部とは同一の半導体チップ上に形成することが好適である。
図6は、同一半導体基板に受光部と回路部とが隣接配置された光検出器の模式的な断面図である。受光部4に対応する領域の半導体基板2にはPINフォトダイオードの構造が形成され、回路部6に対応する領域にはトランジスタ等の回路素子が形成される。
図6の光検出器は2層配線構造であり、配線構造層10として、半導体基板2上に、第1層間絶縁膜12、第1アルミニウム(Al)層14、第2層間絶縁膜16、第2Al層18、第3層間絶縁膜20が順次積層される。第1Al層14及び第2Al層18はそれぞれフォトリソグラフィ技術を用いてパターニングされる。例えば、第1Al層14により配線22及び平坦化パッド24が回路部6に形成され、第2Al層18により、配線26及び平坦化パッド28が回路部6に形成される。回路部6の配線構造層10の上には、遮光のためのAl層30が積層され、さらに、保護膜としてシリコン酸化膜32及びシリコン窒化膜34が順次積層される。ちなみに、層間絶縁膜は、SOG(Spin on Glass)、BPSG(Borophosphosilicate Glass)、TEOS(Tetra-ethoxy-silane)といった材料を用いて形成される。
さて、配線構造層10を含む上部構造層38は、受光部4の半導体基板2の上にも積層される。受光部4における半導体基板2への光の入射効率を高めるためには、この上部構造層38を除去することが好ましい。そこで、周囲の回路部6においては上部構造層38を残しつつ、受光部4において選択的にエッチバックを行って、受光部4に上部構造層38の開口部36が形成される。
ここで、受光部4において上記各Al層は上部構造層38の積層時に予めパターニングにより除去され、当該受光部4には層間絶縁膜12,16,20等が積層される。すなわちAl層が除去されている分、受光部4の上部構造層38は周囲の回路部6よりも窪み得る。このように上部構造層38の表面が平坦でないことなどに起因して、図7に示すように開口部の底面が平坦にならず、受光部4面内での入射光量の不均一が生じる可能性がある。
これを回避するために、上部構造層38の下にポリシリコン膜を形成しておき、これを
受光部パッドとして開口部のエッチバックが行われる。受光部パッドを用いることで、エッチングの深さを開口部面内にて一様にするのに一定の効果がある。
図7及び図8は受光部4の位置に対応してポリシリコン膜を形成した上で開口部を形成する従来の光検出器の製造方法を説明する模式図であり、主要な工程における受光部4近傍の模式的な断面図を示している。PINフォトダイオードやトランジスタ等が形成された半導体基板2上に、シリコン酸化膜40を成膜し、さらにその表面にポリシリコン膜41を堆積する(図7(a))。
ポリシリコン膜41の上にフォトレジストを塗布しフォトレジスト膜42を成膜する。受光部に対応する領域を光透過可能に構成されたフォトマスク43を用い、フォトレジスト膜42を露光する(図7(b))。しかる後、現像処理を行うことにより、受光部に対応する位置に残るフォトレジスト膜42’が形成される(図7(c))。
このフォトレジスト膜42’をエッチングマスクとしてポリシリコン膜41をエッチング除去して、受光部に対応する領域にポリシリコン膜からなる受光部パッド44を形成する(図7(d))。
受光部パッド44の上のフォトレジスト膜42’を除去した後、上部構造層45を積層する(図7(e))。
次に上部構造層45の上にフォトレジストを塗布しフォトレジスト膜46を成膜する。受光部に対応する領域を遮光するフォトマスク47を用い、フォトレジスト膜46を露光する。しかる後、現像処理を行うことにより、受光部に対応する位置に開口が形成されたフォトレジスト膜46’が形成される(図8(a))。
次に、このフォトレジスト膜46’をエッチングマスクとして上部構造層45を、マグネトロンリアクティブイオンエッチング(以下マグネトロンRIEという)装置によりエッチングを行う。この際、上部構造層45(シリコン酸化膜)のエッチング速度の速いCF4を含むガスを用いる(図8(b))。このエッチングにおいて上部構造層45及び受光部パッド44のエッチングを行い、開口部48はシリコン酸化膜40の上面まで掘り下げられる(図8(c))。
上述の開口部は上部構造層の開口部には金属配線を形成しないため段差が発生し、図8(a)に示してあるように、開口部48の中央部の膜厚と側端部の膜厚を比較すると、側端部の膜厚が厚くなってしまう。
そのため、上述した条件のエッチングにより開口部を形成すると、図8(c)に示すようにエッチング後も受光部の側端部の膜厚が中央部より厚い形状となり、受光感度が受光部面内で異なるという問題があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、より平坦性の高い受光部を形成することができる集積回路製造方法を提供することを目的とする。
本発明の集積回路製造方法は、半導体層上に複数の層間絶縁膜と複数の金属層からなる多層配線構造が形成された周辺回路部を形成する工程と、受光部における前記半導体層の表面にカソード領域を形成する工程と、前記カソード領域上に下地層と前記カソード領域の外側まで延在する受光部パッドと前記複数の層間絶縁膜からなる上部構造層を形成する工程と、前記下地層、前記受光部パッド、前記上部構造層に開口部を形成する開口部形成工程とを有し、前記開口部形成工程は、前記上部構造層と前記受光部パッドとの選択比が高いエッチング条件により、前記上部構造層及び前記受光部パッドをエッチングする受光部パッドエッチング工程と、前記受光部パッドエッチング工程後に、前記受光部パッドと前記下地層との選択比が高いエッチング条件に切り替え、前記受光部パッドを前記カソード領域の端部の外側で貫通し前記下地層の一部を残しエッチングする下地層エッチング工程と、前記下地層エッチング工程後に、前記開口部の側壁面及び底面にシリコン窒化膜を堆積する工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明の集積回路製造方法は、前記受光部パッドエッチング工程前に、前記受光部パッドエッチング工程のエッチング条件より上部構造層のエッチング速度が速い条件で、前記上部構造層をエッチングする上部構造層エッチング工程を有することを特徴とする。
また、本発明の集積回路製造方法は、前記受光部パッドエッチング工程は、異方性エッチング法であり、前記下地層エッチング工程は、等方性エッチング法であることを特徴とする。
また、本発明の集積回路製造方法は、前記上部構造層エッチング工程と前記受光部パッドエッチング工程は、異方性エッチング法であり、前記下地層エッチング工程は、等方性エッチング法であることを特徴とする。
また、本発明の集積回路製造方法は、前記下地層はシリコン酸化膜からなることを特徴とする。
また、本発明の集積回路製造方法は、前記受光部パッドはポリシリコンであることを特徴とする。
また、本発明の集積回路製造方法は、前記上部構造層はシリコン酸化膜を含むことを特徴とする。
本発明によれば、開口部の底面の平坦性の向上が図られ、受光部面内での入射光量の均一性を向上させることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
本実施形態は、CDやDVDといった光ディスクの再生装置の光ピックアップ機構に搭載される光検出器である。
図1は、本実施形態に係る光検出器である半導体素子の概略の平面図である。本光検出器50はシリコンからなる半導体基板に形成され、受光部52と回路部54とを含んで構成される。受光部52は、例えば、2×2に配列された4つのPINフォトダイオード(PD)56を含み、光学系から基板表面へ入射する光を2×2の4区画に分割して受光する。回路部54は、例えば、受光部52の周囲に配置される。回路部54は例えば、CMOS58等の回路素子を含み、これら回路素子を用いて、受光部52からの出力信号に対する増幅回路やその他の信号処理回路を受光部52と同一の半導体チップに形成することができる。なお、図1には示されていないが、回路部54には、回路素子に接続される配線や受光部52を構成する拡散層に接続される配線が配置される。これら配線は、半導体基板上に積層されるAl膜をパターニングして形成される。
図2は、図1に示す直線A−A’を通り半導体基板に垂直な断面での受光部52及び回路部54の構造を示す模式的な断面図である。この断面には受光部52の2つのPD56、回路部54のCMOS58、及びそれらが形成された半導体基板60上に積層される配線や層間絶縁膜等の構造が表されている。
本光検出器50は、p型不純物が導入されたp型シリコン基板であるP-sub層70の一方主面に、P-sub層70より不純物濃度が低く高比抵抗を有するエピタキシャル層72が積層された半導体基板60を用いて形成される。P-sub層70は各PD56に共通のアノードを構成し、例えば、基板裏面から接地電位を印加される。分離領域74は、基板表面側に設けられた配線76により接地電位を印加され、P-sub層70と共にアノードを構成する。
エピタキシャル層72は、受光部52ではPD56のi層を構成する。受光部52において、エピタキシャル層72の表面には、上述の分離領域74及びカソード領域78が形成される。
半導体基板60の表面にはゲート酸化膜や局所酸化膜(LOCOS)を構成するシリコン酸化膜80が形成され、ゲート酸化膜の上にはCMOS58を構成するMOSFET等のゲート電極82が例えば、ポリシリコンやタングステン(W)等を用いて形成される。さらにその上を覆って基板表面にシリコン酸化膜84が形成される。
シリコン酸化膜84を形成後、受光部52に対応する位置にポリシリコン膜からなる受光部パッドが形成される。後に説明するように、この受光部パッドは、配線構造層90をエッチバックして受光部52の位置に開口部86を形成する際のエッチングストッパとして用いられる。そのため、受光部パッドは開口部86の開口より外側に拡張して形成される。
受光部パッドの形成後、半導体基板60上には、配線構造や保護膜等からなる上部構造層が形成される。本光検出器50は2層配線構造であり、配線構造層90として、半導体基板60上に、第1層間絶縁膜92、第1Al層94、第2層間絶縁膜96、第2Al層98、第3層間絶縁膜100が順次積層される。第1Al層94及び第2Al層98はそれぞれフォトリソグラフィ技術を用いてパターニングされる。例えば、第1Al層94により配線76及び平坦化パッド102が回路部54に形成され、第2Al層98により、配線104及び平坦化パッド106が回路部54に形成される。
ここで、平坦化パッド102,106は、それぞれ配線76,104の隙間に配置され、それぞれ第1Al層94、第2Al層98の上に積層される層間絶縁膜96,100の表面の凹凸を抑制する。また、層間絶縁膜は、SOG、BPSG、TEOSといった材料を用いて形成される。
回路部54の配線構造層90の上には、遮光のためのAl層110が積層され、さらに、保護膜としてシリコン酸化膜112が順次積層される。
ここで、受光部52のPD56への光の入射効率を高めるために、配線構造層90及びその上の積層、すなわち上部構造層をエッチバックして、受光部52に対応する領域に開口部86が形成される。このように受光部52において配線構造層90をエッチングし開口部86を設けることにより、PD56への光の透過率が向上し、レーザ反射光による光電変換信号の振幅の確保が図られる。
なお、配線構造層90の下に配置された上記受光部パッドは、開口部86の形成工程においてエッチバックされ、開口部86の底面に存在する部分は除去される。そのため、図2において、開口部86の底面部分の受光部パッドは既に存在せず、開口部86より外側への拡張部分114のみが残っている。
開口部86の形成後、シリコン窒化膜116が堆積される。このシリコン窒化膜116は、シリコン酸化膜112の上面、開口部86の側壁面及び底面を覆う。上面に形成されたシリコン窒化膜116は、シリコン酸化膜112と共に保護膜を構成する。また、開口部86の側壁面に形成されたシリコン窒化膜116は、当該側壁面に露出する層間絶縁膜を被覆し、配線構造層90への湿気の進入を抑制する。これにより、配線76,104の劣化が防止される。一方、開口部86の底面に形成されたシリコン窒化膜116は、開口部86の底面からPD56への入射光の反射を抑制する反射防止膜としての機能を有する。
次に、図3を用いて、本光検出器50の製造方法を説明する。図3は受光部52の位置に対応して受光部パッドを形成した上で開口部86を形成する本光検出器の製造方法を説明する模式図であり、主要な工程における受光部52近傍の模式的な断面図を示している。
まず、上述したPD56やCMOS58等を形成した半導体基板60上に、下地層としてシリコン酸化膜84を成膜する。シリコン酸化膜84は、例えば、CVD法により堆積して形成される。さらに、シリコン酸化膜84の上に、ポリシリコン膜120をCVD法等により形成する(図3(a))。
このポリシリコン膜120の上に、フォトレジストを塗布してフォトレジスト膜122を成膜する。このフォトレジスト膜122を、受光部52に対応する領域を光透過可能に構成されたフォトマスク124を用いて露光する(図3(b))。
しかる後、現像処理を行って、フォトレジスト膜122の未露光領域を除去することにより、受光部52に対応する位置に残るフォトレジスト膜122’が形成される(図3(c))。
このように形成されたフォトレジスト膜122’をエッチングマスクとしてポリシリコン膜120をエッチングして、受光部52に対応する領域にポリシリコン膜120を選択的に残し、受光部パッド126が形成される(図3(d))。
受光部パッド126の上のフォトレジスト膜122’を除去した後、上部構造層128、例えばSiO2を積層する(図3(e))。上部構造層128の各構成層の積層は、CVD法やPVD法を用いて行うことができる。
ここで、上部構造層128として積層される層のうち各Al層は、パターニングされ受光部52上から除去される。そのため、上部構造層128はその層間絶縁膜96,100を積層した途中段階及び全てを積層し終わった段階にて、受光部52での厚みがその周辺の回路部での厚みより薄くなる。
次に上部構造層128の上に、フォトレジストを塗布しフォトレジスト膜130を成膜する。このフォトレジスト膜130を、フォトマスク132を用いて露光する(図3(f))。
しかる後、現像処理が行われる。フォトマスク132は受光部52に対応する領域を光
透過可能に構成されている。そのため、フォトレジスト膜130は受光部52に対応する領域を露光され、当該領域を現像処理にて除去される。これにより、受光部52に対応する位置に開口136を有するフォトレジスト膜130’が形成される(図3(g))。
次に、このフォトレジスト膜130’をエッチングマスクとして、上部構造層128のエッチングを行われる。本実施形態では、上部構造層128に開口部を形成するために、エッチング装置として図4に示すマグネトロンRIE装置を用いて3段階のエッチングを行う。
ここでマグネトロンRIE装置を図4の概略図を用いて説明する。
プラズマ処理を行う反応室140は、導電材料を含み、接地電位に固定されている。その反応室140には、エッチングガスを導入するためのガス導入口と、エッチングガス及びエッチングにより分解された残渣物を排出するための排出口が設けられている(不図示)。また、下部電極146は、バイアス源としての高周波電源(13.56MHz)148と接続されている。下部電極146上にはエッチング前の工程まで終えた基板150が設置されている。また、上部電極144は、接地されている。反応室の外部の側壁には永久磁石(ダイボールリング)142が配置され、反応室内に磁界を発生させる。
このように反応室に磁界を発生させることにより、ガス圧力の低減とともに、プラズマ密度を高めつつイオンエネルギーを低くすることができ、磁界と電場の組み合わせで電極表面の近くでプラズマ密度を高くすることができる。
次に、図5を用いて、本光検出器50のマグネトロンRIE装置を用いたエッチング方法を説明する。図5は図3と同様、受光部52の位置に対応して受光部パッドを形成した上で開口部86を形成する本光検出器の製造方法を説明する模式図であり、主要な工程における受光部52近傍の模式的な断面図を示している。
まず上部構造層エッチング工程として、受光部52に対応する位置に開口136を有するフォトレジスト膜130’をマスクとして、受光部パッドまでの上部構造層のエッチングが行われる(図5(a))。このときエッチングは受光部パッドに到達しないのが好適である。
上部構造層エッチング工程では、受光部パッド126を開口部86のエッチバックに対して好適に受光部パッドとして機能させるため、開口部86のエッチングを開口132より拡がりにくい方法で行うことが望ましい。この観点から、異方性のエッチングを行うことが望ましい。
また、受光部パッド126上部の上部構造層128の膜厚は1.5〜2μmであり、受光部パッドの膜厚0.1〜0.2μmと比較して非常に厚いため、製造プロセス時間を短縮させるためには上部構造層128を構成するシリコン酸化膜に対しエッチング速度の速い条件を選択することが望ましい。
これらの点を考慮して、エッチングガスはCF4を含むガスを選択することが望ましく、例えば、CHF3、CF4を含む混合ガスを用いることが望ましい。
次に受光部パッドエッチング工程として、フォトレジスト膜130’をマスクとして、上部構造層128及び受光部パッド126のエッチングを行う(図5(b))。このときエッチングはシリコン酸化膜84に到達しないように行われる。
受光部パッドエッチング工程についても、上部構造層エッチング工程と同様、受光部パッド126を開口部86のエッチバックに対して好適にエッチングストッパとして機能させるため、開口部86のエッチングを開口136より拡がりにくい方法で行うことが望ましい。この観点から、異方性のエッチングを行うことが望ましい。
ここで、上部構造層の開口部には金属配線を形成しないため、図3(g)に示したように、上部構造層エッチング工程の直後は、開口部86の中央部の膜厚と側端部の膜厚を比較すると、側端部の膜厚が厚くなっている。
このように膜厚の差のある形状の膜をエッチングすると、エッチング後も側端部の膜厚が中央部より厚い形状となってしまう。
そこで、受光部パッドエッチング工程では、その膜厚差を緩和するために、上部構造層エッチング工程よりも上部構造層86と受光部パッド126との選択比が高い(上部構造層86の方が受光部パッド126よりもエッチング速度の速い)エッチング条件に切り替える。
例えばガスを切り替えることで、ポリシリコンよりシリコン酸化膜よりのほうがエッチング速度は速くなる。よって、図5(b)に示したように、中央部のポリシリコンをエッチングする際に、側端部のシリコン酸化膜がポリシリコンより早くエッチングされるため、中央部と側端部の膜厚の差が緩和される。
これらの点を考慮して、受光部パッドエッチング工程で用いるガスはCO2を含むガスを選択することが望ましく、例えばCO2とCHF3からなる混合ガスを選択することが望ましい。
次に下地層エッチング工程として、フォトレジスト膜130’をマスクとして、半導体基板に到達しないように受光部パッド126及びシリコン酸化膜84のエッチングを行う(図5(c))。
下地層エッチング工程では受光部パッドエッチング工程同様、膜厚差を緩和するために、下地層84よりも受光部パッド126の方が選択比の高い(受光部パッド126の方が下地層であるシリコン酸化膜84よりもエッチング速度が速い)エッチング条件に切り替える。
このように切り替えることで、開口部86の中央部のシリコン酸化膜84をエッチングする際に、側端部のポリシリコンが早くエッチングされるため、図5(c)に示したように、中央部と側端部の膜厚の差がさらに緩和される。
これらの点を考慮して、下地層エッチング工程で用いるガスはSF6を含むガスを選択しエッチングを行うことが望ましく、例えばSF6またはNF3を含む混合ガスを選択することが望ましい。
なお、下地層エッチング工程では、等方性エッチングを行うことが好ましい。等方性エッチングを行うことで、開口部底面の物理的ダメージが抑制され平坦性がさらに向上する。等方性エッチングを行う場合は、ケミカルドライエッチング装置などを用いればよい。
開口部86を形成するエッチバックが完了するとフォトレジスト130’を除去する。そして、例えばCVD法を用いて窒化シリコンを堆積し、上部構造層128の上面、開口部86の側壁面及び底面にシリコン窒化膜116を形成する。これにより図2に示す本光検出器50の基本的な構造が形作られる。
以上の3段階のエッチング工程を行うことで、開口部の底面の平坦性の向上が図られ、受光部面内での入射光量の均一性を向上させることが可能となる。
なお、本実施形態では、受光部パッドとして、ポリシリコンからなる受光部パッドを選択したが、これに限られるものではなく、Alや高融点金属などの金属、またはシリコン窒化膜などの絶縁膜を用いても良い。
これらポリシリコンとは異なる受光部パッドを用いる際も上部構造層エッチング工程は、上部構造層のエッチング速度が高いエッチング条件とし、受光部パッドエッチング工程は上部構造層エッチング工程よりも上部構造層と受光部パッドの選択比が高いエッチング条件とし、下地層エッチング工程は受光部パッドとの選択比が高いエッチング条件を選択する。これにより、開口部の底面の平坦性の向上が図られ、受光部面内での入射光量の均一性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、受光部パッドエッチング工程と上部構造層エッチングする工程とが異なるエッチング条件としたが、同じエッチング条件でも良い。
さらに、本実施形態では、マグネトロンRIE装置を用いたエッチング方法を示したが、これに限られるものではなく、誘導結合プラズマ(ICP)装置等他の方法を用いても良い。
本実施形態に係る光検出器である半導体素子の概略の平面図である。 本実施形態である光検出器の受光部及び回路部の構造を示す模式的な断面図である。 本実施形態の光検出器における開口部の形成方法を説明する模式図である。 本実施形態で用いるエッチング装置の概略図である。 本実施形態の光検出器における開口部の形成方法を説明する模式図である。 従来の光検出器の受光部及び回路部の構造を示す模式的な断面図である。 従来の光検出器における開口部の形成方法を説明する模式図である。 従来の光検出器における開口部の形成方法を説明する模式図である。
符号の説明
50 光検出器、52 受光部、54 回路部、
56 PINフォトダイオード、58 CMOS、60 半導体基板、
70 P-sub層、72 エピタキシャル層、74 分離領域、76,104 配線、78
カソード領域、80,84,112 シリコン酸化膜、82 ゲート電極、86 開口部、90 配線構造層、92 第1層間絶縁膜、94 第1Al層、
96 第2層間絶縁膜、98 第2Al層、100 第3層間絶縁膜、
102,106 平坦化パッド、110 遮光Al層、114 拡張部分、
116 シリコン窒化膜、120 ポリシリコン膜、
122,130 フォトレジスト膜、124 フォトマスク、
126 受光部パッド、128 上部構造層、132 フォトマスク、
136 開口、140,160 反応室、142 永久磁石、
144,162 上部電極、146,164 下部電極、
148,166 高周波電源、150 基板。

Claims (7)

  1. 半導体層上に複数の層間絶縁膜と複数の金属層からなる多層配線構造が形成された周辺回路部を形成する工程と、
    受光部における前記半導体層の表面にカソード領域を形成する工程と、
    前記カソード領域上に下地層と前記カソード領域の外側まで延在する受光部パッドと前記複数の層間絶縁膜からなる上部構造層を形成する工程と、
    前記下地層、前記受光部パッド、前記上部構造層に開口部を形成する開口部形成工程とを有し、
    前記開口部形成工程は、前記上部構造層と前記受光部パッドとの選択比が高いエッチング条件により、前記上部構造層及び前記受光部パッドをエッチングする受光部パッドエッチング工程と、
    前記受光部パッドエッチング工程後に、前記受光部パッドと前記下地層との選択比が高いエッチング条件に切り替え、前記受光部パッドを前記カソード領域の端部の外側で貫通し前記下地層の一部を残しエッチングする下地層エッチング工程と、
    前記下地層エッチング工程後に、前記開口部の側壁面及び底面にシリコン窒化膜を堆積する工程と、を有することを特徴とする集積回路製造方法。
  2. 前記受光部パッドエッチング工程前に、前記受光部パッドエッチング工程のエッチング条件より上部構造層のエッチング速度が速い条件で、前記上部構造層をエッチングする上部構造層エッチング工程を有することを特徴とする請求項1に記載の集積回路製造方法。
  3. 前記受光部パッドエッチング工程は、異方性エッチングであり、前記下地層エッチング工程は、等方性エッチング法であることを特徴とする請求項1に記載の集積回路製造方法。
  4. 前記上部構造層エッチング工程と前記受光部パッドエッチング工程は、異方性エッチング法であり、前記下地層エッチング工程は、等方性エッチング法であることを特徴とする請求項2に記載の集積回路製造方法。
  5. 前記下地層はシリコン酸化膜からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の集積回路製造方法。
  6. 前記受光部パッドはポリシリコンであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の集積回路製造方法。
  7. 前記上部構造層はシリコン酸化膜を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の集積回路製造方法。
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