JP5281476B2 - 対物レンズアクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、情報信号を光学的に記録、再生する装置に用いられる光ピックアップの対物レンズアクチュエータ部分に関するもので、特に、雰囲気温度変化時に、レンズホルダアセンブリのラジアル方向及びタンジェンシャル方向への傾き補正が可能な対物レンズアクチュエータに関するものである。
CDやDVD等の光ディスクをドライブする光ディスク装置における光ピックアップは、光ディスクの記録面にビームスポットを形成するため、各種の光学系部品が組み合わされて構成されている。
図15及び図16は、従来の光ピックアップに用いられる対物レンズアクチュエータの一般的な構成の概要を示す図である。対物レンズアクチュエータは、アクチュエータベース(以下、単に「ベース」という)2、ゲルホルダ4、プリント配線基板(以下、「PCB」と称する。)5、ワイヤ6、対物レンズ7やフォーカスコイル81等を保持したレンズホルダアセンブリ8、及びマグネット11、12を取り付けることで形成されている。
ベース2は、金属板を打ち抜き、また折り曲げて形成されていて、図示しない適宜の送り装置によりディスクの半径方向(図15におけるトラッキング方向T)に移動できるようになっている。ベース2の長手方向の一端部上面には、ホルダ取り付け部3が設けられている。ホルダ取り付け部3は、ベース2の短辺から垂直に立ち上がる短辺側立ち上げ部31と、その近傍に位置し長辺から垂直に立ち上がる2つの長辺側立ち上げ部32と、により形成される。また、ベース2の長さ方向中間部には、ベース2の底部から垂直に、かつ短辺に対して平行となるよう立ち上がる2つのマグネット取り付け部21、22が設けられている。マグネット取り付け部21、22は、比較的大きな間隔をおいて離間している。
マグネット取り付け部21、22の互いに向かい合う面には、永久磁石であるマグネット11、12が接着剤等により固着されている。マグネット11、12は縦長の長方形状をしていて、ベース2底面に対する垂直方向に長手方向を向けた姿勢で、それぞれマグネット取り付け部21、22に固着されている。一対のマグネット取り付け部21、22は比較的大きな間隔をおいて離間しているため、それぞれのマグネット取り付け部21、22に固着されているマグネット11、12も、比較的大きな間隔をおいて配置されている。マグネット11、12の間隔は、後述するレンズホルダアセンブリ8のコイル9、10が侵入できる程度に十分に広い間隔となっている。
ベース2の短辺側立ち上げ部31の外側面には、剛性の小さい長板状の部材であるPCB5が、エポキシ接着剤を熱硬化させることにより取り付けられている。PCB5は、短辺側立ち上げ部31の立ち上がり方向に長手方向を直交させつつ、中央部(以下、「固定部」とも称する。)51が短辺側立ち上げ部31に固着されている。そして、PCB5の両端部(以下、「フローティング部」とも称する。)52は、他の部材から離間したフローティング状態となっていて、外部からの押圧力を受けて撓むことが可能となっている。このPCB5のフローティング部52に、4本のワイヤ6が互いに平行に取り付けられている。
ワイヤ6は、腰のある金属性のワイヤであり、一端がPCB5のフローティング部52に半田付けされるとともに、他端が後述するレンズホルダアセンブリ8の側面に半田付けされることで、レンズホルダアセンブリ8をPCB5に対して片持ち状に弾性的に支持するための部材である。なお、ワイヤ6の弾性力に加え、PCB5の端部の弾性力も、レンズホルダアセンブリ8を弾性的に支持することに貢献している。ワイヤ6は、後述するレンズホルダアセンブリ8のフォーカスコイル81及びトラッキングコイル9、10に制御電流を供給するための電路としても機能する。また、ワイヤ6は、PCB5とレンズホルダアセンブリ8との間において、ベース2のホルダ取り付け部3に取り付けられたゲルホルダ4を貫通している。
ゲルホルダ4は、略直方体状の形状を有し、内部に充填されているゲル状緩衝剤により光ピックアップ1の振動を軽減するための部材である。ゲルホルダ4の前端側(PCB5側)の両端部に貫通孔が4つ設けられていて、ワイヤ6はこの貫通孔を通過し、レンズホルダアセンブリ8の側面にそれぞれ半田付けにより固定されている。
レンズホルダアセンブリ8は、中央部分に四角形状の開口部が形成された略直方体状の形状を有する部材であり、対物レンズ7と複数のコイルを保持するとともに、上述した4本のワイヤ6によって弾性的に片持ち状に支持されている。レンズホルダアセンブリ8は、レンズホルダアセンブリ8に取り付けられた複数のコイルと、ベース2に取り付けられた複数のマグネットの相互作用を利用する電磁駆動方式により、フォーカス方向F及びトラッキング方向Tに駆動される。なお、本説明においては2軸駆動であるが、3軸駆動の場合は、ラジアル方向(チルト方向)にも駆動される。レンズホルダアセンブリ8を駆動するための複数のコイル及びマグネットを総称して、アクチュエータと称する。また、図15においては、アクチュエータのうちレンズホルダアセンブリ8をフォーカス方向F及びトラッキング方向Tに駆動するためのフォーカスコイル81、トラッキングコイル9、10及びマグネット11、12のみを図示している。
対物レンズ7は、レンズホルダアセンブリ8の前端側に固定されこれと一体に移動するレンズ部材であり、対物レンズ7の光軸方向は、ベース2の底面に直交する方向である。対物レンズ7の取り付け部位の後方に、上述した四角形状の開口部が設けられている。
フォーカスコイル81は、レンズホルダアセンブリ8の上述した開口部の周辺に巻き回されている。
トラッキングコイル9、10は、レンズホルダアセンブリ8の上述した開口部の内部に、対物レンズ7、開口部の前端側、及び、後端側の内壁に対し、所定の間隔を空けつつ並べて設けられている。
開口部の前端側内壁とトラッキングコイル9、10との間隔に、マグネット取り付け部21及びマグネット11が挿入される。また、トラッキングコイル9、10と開口部の後端側内壁との間隔に、レンズホルダアセンブリ8の開口部に巻かれたフォーカスコイルの一辺、マグネット取り付け部22及びマグネット12が挿入される。
このような対物レンズアクチュエータ1においては、雰囲気温度が常温から変化した場合、レンズホルダアセンブリ8の傾きが変化することがある。レンズホルダアセンブリ8の傾き変化の原因としては、レンズホルダアセンブリ8の熱膨張による変形や、各部の固着に用いられている接着剤の特性変化等、複数の原因が考えられる。
このような傾きが発生すると、ディスクと対物レンズ7との位置関係が変化し、対物レンズアクチュエータ1の性能が悪化する恐れがある。そのため、レンズホルダアセンブリ8の傾きの発生を効果的に防止することが必要となるが、上述したようにその原因は様々であり、個別に対処するのは材料面での性能限界や、設計面での制約などにより、困難であった。
そこで、特許文献1記載の発明においては、PCBの取り付け部分を熱膨張率の異なる2つの部材により構成することで、レンズホルダアセンブリのタンジェンシャル方向の傾きを補正することが行われている。具体的には、PCBの取り付け部位を上下に2つに分け、上部取り付け部位を熱膨張率の高い部材、下部取り付け部位を熱膨張率の低い部材により形成している。そして、レンズホルダアセンブリのタンジェンシャル+方向への傾きが発生した場合、上部取り付け部位が下部取り付け部位よりも突出することで、PCBが、タンジェンシャル−方向に傾けられる。これにより、PCBの上部に固定されているワイヤを介して傾いたレンズホルダアセンブリが引き上げられ、タンジェンシャル方向への傾きが補正される。
なお、本明細書中において、タンジェンシャル+方向とは、レンズホルダ8のPCB5に対向する側が下がるときの傾き方向を、タンジェンシャル−方向とは、レンズホルダ8のPCB5に対向する側が上がるときの傾き方向を、ラジアル+方向とは、PCB5から見てレンズホルダ8が右下がりになるときの傾き方向を、ラジアル−方向とは、PCB5から見てレンズホルダ8が左下がりになるときの傾き方向を、フォーカス+方向とは、レンズホルダ8がディスクに近づく方向を、そしてフォーカス−方向とは、レンズホルダ8がディスクから遠ざかる方向を示す。
特開2005−116073号公報
しかし、上述した特許文献1記載の発明においては、タンジェンシャル+及び−方向の傾き補正が行われるのみであり、レンズホルダアセンブリが他の方向に傾いた場合には、傾き補正をすることができなかった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであって、雰囲気温度変化時に、可動体のラジアル方向及びタンジェンシャル方向への傾き補正が可能な対物レンズアクチュエータを提供することを目的とする。
本発明は、垂直立ち上げ部を有するベースと、前記垂直立ち上げ部の外側表面に固着された弾性部材支持体と、前記垂直立ち上げ部の内側表面に隣接するように前記ベース上に取り付けられたホルダ部材と、前記弾性部材支持体に一端部が固着されて互いに平行に伸びる複数の弾性部材と、対物レンズを保持するとともに前記各弾性部材の他端部が固着されている対物レンズホルダと、前記対物レンズホルダをフォーカス方向およびトラッキング方向に駆動する駆動機構と、を備え、前記垂直立ち上げ部の外側表面と前記弾性部材支持体との固着面は前記弾性部材支持体の長さ方向の中間部にあり、前記弾性部材支持体は前記固着面より両側に伸びた非固着部を有するとともに前記非固着部にそれぞれ前記弾性部材の一端部が固着され、前記ホルダ部材は、前記弾性部材支持体の前記非固着部に当接することができる複数の突出部を有し、前記複数の突出部は、熱膨張率が前記弾性部材支持体の前記固着面の熱膨張率よりも高い素材からなり、熱膨張することにより前記複数の突出部のうち一部の突出部が前記非固着部に当接し前記弾性部材支持体が押圧され、前記対物レンズホルダは、前記弾性部材支持体が押圧されることにより弾性部材を介して可動することを最も主要な特徴とする。
本発明においては特に限定されないが、前記複数の突出部は、前記固着面を挟んで上下左右に合計4か所あることが好ましい。
また、本発明においては特に限定されないが、前記複数の突出部のうち一部の突出部は、前記固着面を挟んで上側の左右または下側の左右の合計2か所において前記非固着部に当接していることが好ましい。
また、本発明においては特に限定されないが、前記複数の突出部のうち一部の突出部は、前記固着面前記固着面の対角線上に位置する2か所において前記非固着部に当接していることが好ましい。
また、本発明においては特に限定されないが、前記複数の突出部のうち1か所のみが前記非固着部に当接していることが好ましい。
また、本発明においては特に限定されないが、前記ホルダ部材は、緩衝部材としてのゲルを収納したゲルホルダであることが好ましい。
また、本発明においては特に限定されないが、前記ゲルホルダ及び前記ゲルホルダに形成された前記突出部は樹脂からなることが好ましい。
また、本発明においては特に限定されないが、前記弾性部材支持体は回路基板からなり、前記アクチュエータの制御電流が前記弾性部材と前記回路基板の回路パターンを介して供給されるように構成されていることが好ましい。
本発明によれば、雰囲気温度変化時に、可動体のラジアル方向及びタンジェンシャル方向への傾き補正が可能な対物レンズアクチュエータを提供することができる。
本発明の第1の実施例に係る対物レンズアクチュエータを示す斜視図である。 図1の対物レンズアクチュエータの後方斜視図である。 図1の対物レンズアクチュエータの構成部材の分解斜視図である。 図1の対物レンズアクチュエータのベース、ゲルホルダ及びPCBを示す分解斜視図である。 図1の対物レンズアクチュエータからレンズホルダアセンブリを除いた構成を示す分解斜視図である。 第1の実施例に係る対物レンズアクチュエータの雰囲気温度変化時の傾き方向を示す側面図である。 本発明の第2の実施例に係る対物レンズアクチュエータからレンズホルダアセンブリを除いた構成を示す分解斜視図である。 第2の実施例に係る対物レンズアクチュエータの雰囲気温度変化時の傾き方向を示す側面図である。 第3の実施例に係る対物レンズアクチュエータからレンズホルダアセンブリを除いた構成を示す分解斜視図である。 第4の実施例に係る対物レンズアクチュエータからレンズホルダアセンブリを除いた構成を示す分解斜視図である。 第5の実施例に係る対物レンズアクチュエータからレンズホルダアセンブリを除いた構成を示す分解斜視図である。 第6の実施例に係る対物レンズアクチュエータからレンズホルダアセンブリを除いた構成を示す分解斜視図である。 第7の実施例に係る対物レンズアクチュエータからレンズホルダアセンブリを除いた構成を示す分解斜視図である。 第8の実施例に係る対物レンズアクチュエータからレンズホルダアセンブリを除いた構成を示す分解斜視図である。 従来の対物レンズアクチュエータを示す斜視図である。 従来の対物レンズアクチュエータにおいてベースにPCBを取り付けるための構成を示す斜視図である。
以下、本発明に係る対物レンズアクチュエータの実施例について、図を用いて説明する。なお、上述した従来の対物レンズアクチュエータと同じ構成部分については、同じ符号を付した。
<第1の実施例>
第1の実施例は、図6において矢印で示すように、レンズホルダアセンブリ8が、雰囲気温度が室温(約20℃)よりも高くなったときにタンジェンシャル−方向に傾く性質を有する場合に、これらの傾きを効果的に補正することのできる対物レンズアクチュエータ1に関するものである。なお、本発明の第1の実施例に係る対物レンズアクチュエータは、ゲルホルダ4の形状を除き、従来の対物レンズアクチュエータと同様の構成であるため、以下、ゲルホルダ4の形状を中心に説明する。
図1〜図6は、本発明の第1の実施例に係る対物レンズアクチュエータ1の構成を示している。本実施例に係る対物レンズアクチュエータ1のゲルホルダ4は、従来の対物レンズアクチュエータのゲルホルダと同様に、樹脂より成る部材であり、両端部の内部空間にゲル状緩衝剤が充填されている。しかし、従来の対物レンズアクチュエータのゲルホルダと異なり、本実施例におけるゲルホルダ4は、4つの突出部41、42、43、44がゲルホルダ4の前端部に突出して形成されている。
突出部41、42、43、44は、ベース2の短辺側立ち上げ部31を挟み込むことができる程度の間隔を空けて、PCB5側に突出している。これらの突出部のうち、下方(フォーカス+方向)に位置する2つの突出部43、44は、室温環境下においては短辺側立ち上げ部31の外側平面と同じ高さであり、短辺側立ち上げ部31の外側平面とともに、PCB5に当接している。突出部43、44は、エポキシ接着剤を用いてPCB5に固着されている。一方、突出部41、42は、突出部43、44よりも短く形成されていて、雰囲気温度が変化してもPCB5に当接しないようになっている。
このような対物レンズアクチュエータでは、PCB5は、室温環境下においてはフォーカス方向F及びトラッキング方向Tに対して平行となるように、短辺側立ち上げ部31及び2つの突出部43、44により保持されている。
短辺側立ち上げ部31はベース2と同じ金属素材で形成されている。一方、2つの突出部43、44は、ベース2の金属素材よりも熱膨張率の高い、ゲルホルダ4と同じ樹脂素材で形成されている。
雰囲気温度が室温よりも高くなった場合には、上述したようにレンズホルダアセンブリ8はタンジェンシャル−方向に傾く。一方、突出部43、44は、短辺側立ち上げ部31の金属素材よりも熱膨張率の高い樹脂素材で形成されているため、突出部43、44が短辺側立ち上げ部31の前端側表面よりも突出しPCB5の下方を押圧し、PCB5をタンジェンシャル+方向に傾ける。
PCB5がタンジェンシャル+方向に傾くと、ワイヤ6を介してレンズホルダアセンブリ8にもタンジェンシャル+方向への傾きが発生する。このタンジェンシャル+方向への傾きにより、雰囲気温度の上昇に伴うレンズホルダアセンブリ8のタンジェンシャル−方向への傾きを相殺し、レンズホルダアセンブリ8を平行に保つことができる。
なお、本実施例においては、突出部43、44がそれぞれエポキシ接着剤を用いてPCB5に固着されているが、本発明においてはこれに限らず、他の種類の接着剤や、ビス等の固定手段を用いても良い。また、突出部43、44をPCB5に固定せず、当接しているだけの状態としても良い。さらに、突出部41、42を設けない構成としても良い。
<第2の実施例>
第2の実施例は、図8において矢印で示すように、レンズホルダアセンブリ8が、雰囲気温度が室温よりも高くなったときにタンジェンシャル+方向に傾く性質を有する場合に、これらの傾きを効果的に補正することのできる対物レンズアクチュエータ1に関するものである。なお、本発明の第2の実施例に係る対物レンズアクチュエータは、ゲルホルダ4の突出部41、42、43、44の形状を除き、第1の実施例の対物レンズアクチュエータと同様の構成であるため、以下、突出部41、42、43、44の形状を中心に説明する。
第2の実施例においては、図7に示すように、突出部41、42が長く形成されるとともに、突出部43、44が短く形成されている。突出部41、42は、室温環境下において短辺側立ち上げ部31と同じ高さであり、エポキシ接着剤を熱硬化させることでPCB5に固着されている。一方、突出部43、44は、突出部41、42よりも短く形成されていて、雰囲気温度が変化してもPCB5に当接しないようになっている。
このような対物レンズアクチュエータでは、PCB5は、室温環境下においてはフォーカス方向F及びトラッキング方向Tに対して略平行となるよう、短辺側立ち上げ部31及び2つの突出部41、42により保持されている。短辺側立ち上げ部31はベース2と同じ金属素材で形成されている。一方、2つの突出部41、42は、ベース2の金属素材よりも熱膨張率の高い、ゲルホルダ4と同じ樹脂素材で形成されている。
雰囲気温度が室温よりも高くなった場合には、上述したようにレンズホルダアセンブリ8はタンジェンシャル+方向に傾く。一方、突出部41、42は、短辺側立ち上げ部31の金属素材よりも熱膨張率の高い樹脂素材で形成されているため、突出部41、42が短辺側立ち上げ部31の表面よりも突出しPCB5の上方を押圧し、PCB5をタンジェンシャル−方向に傾ける。
PCB5がタンジェンシャル−方向に傾くと、ワイヤ6を介してレンズホルダアセンブリ8にもタンジェンシャル−方向への傾きが発生する。このタンジェンシャル−方向への傾きにより、雰囲気温度の上昇に伴うレンズホルダアセンブリ8のタンジェンシャル+方向への傾きを相殺し、レンズホルダアセンブリ8を平行に保つことができる。
なお、本実施例においては、突出部41、42がそれぞれエポキシ接着剤を用いてPCB5に固着されているが、本発明においてはこれに限らず、他の種類の接着剤や、ビス等の固定手段を用いても良い。また、突出部41、42をPCB5に固定せず、当接しているだけの状態としても良い。また、突出部43、44を設けない構成としても良い。
<第3の実施例>
第3の実施例は、レンズホルダ8が、雰囲気温度が室温よりも高くなったときにラジアル−方向に傾く性質を有する場合に、これらの傾きを効果的に補正することのできる光ピックアップ1に関するものである。なお、本発明の第3の実施例に係る光ピックアップは、ゲルホルダ4の突出部41、42、43、44の形状を除き、第1の実施例の光ピックアップと同様の構成であるため、以下、突出部41、42、43、44の形状を中心に説明する。
第3の実施例においては、図9に示すように、突出部41、44が長く形成されるとともに、突出部42、43が短く形成されている。突出部41、44は、室温環境下において短辺側立ち上げ部31と同じ高さであり、エポキシ接着剤を熱硬化させることでPCB5に固着されている。一方、突出部42、43は、突出部41、44よりも短く形成されていて、PCB5に当接しないようになっている。
このような対物レンズアクチュエータでは、PCB5は、室温環境下においてはフォーカス方向F及びトラッキング方向Tに対して略平行となるよう、短辺側立ち上げ部31及び2つの突出部41、44により保持されている。短辺側立ち上げ部31はベース2と同じ金属素材で形成されている。一方、2つの突出部41、44は、ベース2の金属素材よりも熱膨張率の高い樹脂素材で形成されている。
雰囲気温度が室温よりも高くなった場合には、上述したようにレンズホルダアセンブリ8はラジアル−方向に傾く。一方、突出部41、44は、短辺側立ち上げ部31の金属素材よりも熱膨張率の高い樹脂素材で形成されているため、突出部41、44が短辺側立ち上げ部31の表面よりも突出しPCB5の左上及び右下を押圧し、PCB5を、右ねじれの方向に傾ける。
PCB5が右にねじれると、ワイヤ6を引っ張り、PCB5から見てレンズホルダアセンブリ8の左端が持ち上げられ、右端は下がる方向に傾くため、ラジアル−方向への傾きが補正される。
なお、本実施例においては、突出部41、44がそれぞれエポキシ接着剤を用いてPCB5に固着されているが、本発明においてはこれに限らず、他の種類の接着剤や、ビス等の固定手段を用いても良い。また、突出部41、44をPCB5に固定せず、当接しているだけの状態としても良い。また、突出部42、43を設けない構成としても良い。
<第4の実施例>
第4の実施例は、レンズホルダ8が、雰囲気温度が室温よりも高くなったときにラジアル+方向に傾く性質を有する場合に、これらの傾きを効果的に補正することのできる対物レンズアクチュエータ1に関するものである。なお、本発明の第4の実施例に係る対物レンズアクチュエータは、ゲルホルダ4の突出部41、42、43、44の形状を除き、第1の実施例の光ピックアップと同様の構成であるため、以下、突出部41、42、43、44の形状を中心に説明する。
第4の実施例においては、図10に示すように、突出部42、43が長く形成されるとともに、突出部41、44が短く形成されている。突出部42、43は、室温環境下において短辺側立ち上げ部31と同じ高さであり、エポキシ接着剤を熱硬化させることでPCB5に固着されている。一方、突出部41、44は、突出部42、43よりも短く形成されていて、雰囲気温度が変化してもPCB5に当接しないようになっている。
このような対物レンズアクチュエータでは、PCB5は、室温環境下においてはフォーカス方向F及びトラッキング方向Tに対して略平行となるよう、短辺側立ち上げ部31及び2つの突出部42、43により保持されている。短辺側立ち上げ部31はベース2と同じ金属素材で形成されている。一方、2つの突出部42、43は、ベース2の金属素材よりも熱膨張率の高い樹脂素材で形成されている。
雰囲気温度が室温よりも高くなった場合には、上述したようにレンズホルダアセンブリ8はラジアル+方向に傾く。一方、突出部42、43は、短辺側立ち上げ部31の金属素材よりも熱膨張率の高い樹脂素材で形成されているため、突出部42、43が短辺側立ち上げ部31の表面よりも突出しPCB5の左下及び右上部分を押圧し、PCB5を左ねじれの方向に傾ける。
PCB5が左にねじれると、ワイヤ6を引っ張り、PCB5から見てレンズホルダアセンブリ8の左端が下げられ、右端は持ち上がる方向に傾くため、ラジアル+方向への傾きが補正される。
なお、本実施例においては、突出部42、43がそれぞれエポキシ接着剤を用いてPCB5に固着されているが、本発明においてはこれに限らず、他の種類の接着剤や、ビス等の固定手段を用いても良い。また、突出部42、43をPCB5に固定せず、当接しているだけの状態としても良い。また、突出部41、44を設けない構成としても良い。
<第5の実施例>
第5の実施例は、レンズホルダアセンブリ8が、雰囲気温度が室温よりも高くなったときにタンジェンシャル+方向及びラジアル−方向に傾く性質を有する場合に、これらの傾きを効果的に補正することのできる対物レンズアクチュエータ1に関するものである。なお、第5の実施例に係る対物レンズアクチュエータは、ゲルホルダ4の突出部41、42、43、44の形状を除き、第1の実施例の対物レンズアクチュエータと同様の構成であるため、以下、突出部41、42、43、44の形状を中心に説明する。
第5の実施例においては、図11に示すように、突出部41のみが長く形成されるとともに、他の突出部42、43、44が短く形成されている。突出部41は、室温環境下において短辺側立ち上げ部31と同じ高さであり、エポキシ接着剤を熱硬化させることでPCB5に固着される。一方、突出部42、43、44は、突出部41よりも短く形成されていて、雰囲気温度が変化してもPCB5に当接しないようになっている。
このような対物レンズアクチュエータでは、PCB5は、室温環境下においてはフォーカス方向F及びトラッキング方向Tに対して略平行となるよう、短辺側立ち上げ部31及び突出部41により保持されている。短辺側立ち上げ部31はベース2と同じ金属素材で形成されている。一方、突出部41は、ベース2の金属素材よりも熱膨張率の高い、ゲルホルダ4と同じ樹脂素材で形成されている。
雰囲気温度が室温よりも高くなった場合には、上述したようにレンズホルダアセンブリ8はタンジェンシャル+方向及びラジアル−方向に傾く。一方、突出部41は、短辺側立ち上げ部31の金属素材よりも熱膨張率の高い樹脂素材で形成されているため、突出部41が短辺側立ち上げ部31の表面よりも突出しPCB5の左上方を押圧し、PCB5をタンジェンシャル−方向及びラジアル+方向に傾ける。
PCB5がタンジェンシャル−方向及びラジアル+方向に傾くと、ワイヤ6を介してレンズホルダアセンブリ8にもタンジェンシャル−方向及びラジアル+方向への傾きが発生する。このタンジェンシャル−方向及びラジアル+方向への傾きにより、雰囲気温度の上昇に伴うレンズホルダアセンブリ8のタンジェンシャル+方向及びラジアル−方向への傾きを相殺し、レンズホルダアセンブリ8を平行に保つことができる。
なお、本実施例においては、突出部41がエポキシ接着剤を用いてPCB5に固着されているが、本発明においてはこれに限らず、他の種類の接着剤や、ビス等の固定手段を用いても良い。また、突出部41をPCB5に固定せず、当接しているだけの状態としても良い。また、突出部42、43、44を設けない構成としても良い。
<第6の実施例>
第6の実施例は、レンズホルダアセンブリ8が、雰囲気温度が室温よりも高くなったときにタンジェンシャル+方向及びラジアル+方向に傾く性質を有する場合に、これらの傾きを効果的に補正することのできる対物レンズアクチュエータ1に関するものである。なお、第6の実施例に係る対物レンズアクチュエータは、ゲルホルダ4の突出部41、42、43、44の形状を除き、第1の実施例の光ピックアップと同様の構成であるため、以下、突出部41、42、43、44の形状を中心に説明する。
第6の実施例においては、図12に示すように、突出部42のみが長く形成されるとともに、他の突出部41、43、44が短く形成されている。突出部42は、室温環境下において短辺側立ち上げ部31と同じ高さであり、エポキシ接着剤を熱硬化させることでPCB5に固着される。一方、突出部41、43、44は、突出部41よりも短く形成されていて、雰囲気温度が変化してもPCB5に当接しないようになっている。
このような対物レンズアクチュエータでは、PCB5は、室温環境下においてはフォーカス方向F及びトラッキング方向T対して略平行となるよう、短辺側立ち上げ部31及び突出部42により保持されている。短辺側立ち上げ部31はベース2と同じ金属素材で形成されている。一方、突出部42は、ベース2の金属素材よりも熱膨張率の高い、ゲルホルダ4と同じ樹脂素材で形成されている。
雰囲気温度が室温よりも高くなった場合には、上述したようにレンズホルダアセンブリ8はタンジェンシャル+方向及びラジアル+方向に傾く。一方、突出部42は、短辺側立ち上げ部31の金属素材よりも熱膨張率の高い樹脂素材で形成されているため、突出部42が短辺側立ち上げ部31の表面よりも突出しPCB5の右上方を押圧し、PCB5をタンジェンシャル−方向及びラジアル−方向に傾ける。
PCB5がタンジェンシャル−方向及びラジアル−方向に傾くと、ワイヤ6を介してレンズホルダアセンブリ8にもタンジェンシャル−方向及びラジアル−方向への傾きが発生する。このタンジェンシャル−方向及びラジアル−方向への傾きにより、雰囲気温度の上昇に伴うレンズホルダアセンブリ8のタンジェンシャル+方向及びラジアル+方向への傾きを相殺し、レンズホルダアセンブリ8を平行に保つことができる。
なお、本実施例においては、突出部42がエポキシ接着剤を用いてPCB5に固着されているが、本発明においてはこれに限らず、他の種類の接着剤や、ビス等の固定手段を用いても良い。また、突出部42をPCB5に固定せず、当接しているだけの状態としても良い。また、突出部41、43、44を設けない構成としても良い。
<第7の実施例>
第7の実施例は、レンズホルダアセンブリ8が、雰囲気温度が室温よりも高くなったときにタンジェンシャル−方向及びラジアル+方向(図1参照)に傾く性質を有する場合に、これらの傾きを効果的に補正することのできる対物レンズアクチュエータ1に関するものである。なお、第7の実施例に係る対物レンズアクチュエータは、ゲルホルダ4の突出部41、42、43、44の形状を除き、第1の実施例の対物レンズアクチュエータと同様の構成であるため、以下、突出部41、42、43、44の形状を中心に説明する。
第7の実施例においては、図13に示すように、突出部43のみが長く形成されるとともに、他の突出部41、42、44が短く形成されている。突出部43は、室温環境下において短辺側立ち上げ部31と同じ高さであり、エポキシ接着剤を熱硬化させることでPCB5に固着される。一方、突出部41、42、44は、突出部43よりも短く形成されていて、雰囲気温度が変化してもPCB5に当接しないようになっている。
このような対物レンズアクチュエータでは、PCB5は、室温環境下においてはフォーカス方向F及びトラッキング方向Tに対して略平行となるよう、短辺側立ち上げ部31及び突出部43により保持されている。短辺側立ち上げ部31はベース2と同じ金属素材で形成されている。一方、突出部43は、ベース2の金属素材よりも熱膨張率の高い、ゲルホルダ4と同じ樹脂素材で形成されている。
雰囲気温度が室温よりも高くなった場合には、上述したようにレンズホルダアセンブリ8はタンジェンシャル−方向及びラジアル+方向に傾く。一方、突出部43は、短辺側立ち上げ部31の金属素材よりも熱膨張率の高い樹脂素材で形成されているため、突出部43が短辺側立ち上げ部31の表面よりも突出しPCB5の左下方を押圧し、PCB5をタンジェンシャル+方向及びラジアル−方向に傾ける。
PCB5がタンジェンシャル+方向及びラジアル−方向に傾くと、ワイヤ6を介してレンズホルダアセンブリ8にもタンジェンシャル+方向及びラジアル−方向への傾きが発生する。このタンジェンシャル+方向及びラジアル−方向への傾きにより、雰囲気温度の上昇に伴うレンズホルダアセンブリ8のタンジェンシャル−方向及びラジアル+方向への傾きを相殺し、レンズホルダアセンブリ8を平行に保つことができる。
なお、本実施例においては、突出部43がエポキシ接着剤を用いてPCB5に固着されているが、本発明においてはこれに限らず、他の種類の接着剤や、ビス等の固定手段を用いても良い。また、突出部43をPCB5に固定せず、当接しているだけの状態としても良い。また、突出部41、42、44を設けない構成としても良い。
<第8の実施例>
第8の実施例は、レンズホルダアセンブリ8が、雰囲気温度が室温よりも高くなったときにタンジェンシャル−方向及びラジアル−方向(図1参照)に傾く性質を有する場合に、これらの傾きを効果的に補正することのできる対物レンズアクチュエータ1に関するものである。なお、第8の実施例に係る対物レンズアクチュエータは、ゲルホルダ4の突出部41、42、43、44の形状を除き、第1の実施例の対物レンズアクチュエータと同様の構成であるため、以下、突出部41、42、43、44の形状を中心に説明する。
第8の実施例においては、図14に示すように、突出部44のみが長く形成されるとともに、他の突出部41、42、43が短く形成されている。突出部44は、室温環境下において短辺側立ち上げ部31と同じ高さであり、エポキシ接着剤を熱硬化させることでPCB5に固着される。一方、突出部41、42、43は、突出部44よりも短く形成されていて、雰囲気温度が変化してもPCB5に当接しないようになっている。
このような対物レンズアクチュエータでは、PCB5は、室温環境下においては光軸方向に対して略平行となるよう、短辺側立ち上げ部31及び突出部44により保持されている。短辺側立ち上げ部31はベース2と同じ金属素材で形成されている。一方、突出部44は、ベース2の金属素材よりも熱膨張率の高い、ゲルホルダ4と同じ樹脂素材で形成されている。
雰囲気温度が室温よりも高くなった場合には、上述したようにレンズホルダアセンブリ8はタンジェンシャル−方向及びラジアル−方向に傾く。一方、突出部44は、短辺側立ち上げ部31の金属素材よりも熱膨張率の高い樹脂素材で形成されているため、突出部44が短辺側立ち上げ部31の表面よりも突出しPCB5の右下方を押圧し、PCB5をタンジェンシャル+方向及びラジアル+方向に傾ける。
PCB5がタンジェンシャル+方向及びラジアル+方向に傾くと、ワイヤ6を介してレンズホルダアセンブリ8にもタンジェンシャル+方向及びラジアル+方向への傾きが発生する。このタンジェンシャル+方向及びラジアル+方向への傾きにより、雰囲気温度の上昇に伴うレンズホルダ8のタンジェンシャル−方向及びラジアル−方向への傾きを相殺し、レンズホルダアセンブリ8を平行に保つことができる。
なお、本実施例においては、突出部44がそれぞれエポキシ接着剤を用いてPCB5に固着されているが、本発明においてはこれに限らず、他の種類の接着剤や、ビス等の固定手段を用いても良い。また、突出部44をPCB5に固定せず、当接しているだけの状態としても良い。また、突出部41、42、43を設けない構成としても良い。
上述した各実施例における各突出部41、42、43、44がそれぞれ突出した場合にPCB5に与える傾きの方向について以下にまとめる。突出部41が突出すると、PCB5にタンジェンシャル−方向及びラジアル+方向の傾きを与える。突出部42が突出すると、PCB5にタンジェンシャル−方向及びラジアル−方向の傾きを与える。突出部43が突出すると、PCB5にタンジェンシャル+方向及びラジアル−方向の傾きを与える。突出部44が突出すると、PCB5にタンジェンシャル+方向及びラジアル+方向の傾きを与える。
第1〜第4の実施例においては、これらの突出部41、42、43、44を2つずつ組み合わせて作用させている。
第1の実施例は、突出部43、44を組み合わせて作用させる構成となっている。この構成を用いた場合、突出部43のラジアル−方向への押圧力と、突出部44のラジアル+方向への押圧力とが相殺され、PCB5にラジアル方向の回転動作は生じない。一方、両突出部43、44のタンジェンシャル+方向への押圧力が合わさるため、PCB5に対して、突出部43、44が単独で作用するよりも大きなタンジェンシャル+方向への押圧力が作用する。
第2の実施例は、突出部41、42を組み合わせて作用させる構成となっている。この構成を用いた場合、突出部41のラジアル+方向への押圧力と、突出部42のラジアル−方向への押圧力とが相殺され、PCB5にラジアル方向の回転動作は生じない。一方、両突出部41、42のタンジェンシャル−方向への押圧力が合わさるため、PCB5に対して、突出部41、42が単独で作用するよりも大きなタンジェンシャル−方向への押圧力が作用する。
第3の実施例は、突出部41、44を組み合わせて作用させる構成となっている。この構成を用いた場合、突出部41のタンジェンシャル−方向への押圧力と、突出部44のタンジェンシャル+方向への押圧力とが相殺され、PCB5にタンジェンシャル方向の回転動作は生じない。一方、両突出部41、44のラジアル+方向への押圧力が合わさるため、PCB5に対して、突出部41、44が単独で作用するよりも大きなラジアル+方向への押圧力が作用する。
第4の実施例は、突出部42、43を組み合わせて作用させる構成となっている。この構成を用いた場合、突出部42のタンジェンシャル−方向への押圧力と、突出部43のタンジェンシャル+方向への押圧力とが相殺され、PCB5にタンジェンシャル方向の回転動作は生じない。一方、両突出部42、43のラジアル−方向への押圧力が合わさるため、PCB5に対して、突出部42、43が単独で作用するよりも大きなラジアル−方向への押圧力が作用する。
また、第5〜第8の実施例においては、突出部41、42、43、44を1つずつ作用させている。
第5の実施例においては、突出部41のみを作用させている。この構成を用いた場合、突出部41のタンジェンシャル−方向及びラジアル+方向への押圧力がPCB5に作用する。なお、このタンジェンシャル−方向への押圧力は、第2の実施例において突出部41、42を組み合わせて用いた場合に発生するタンジェンシャル−方向への押圧力よりも小さくなる。また、このラジアル+方向への押圧力は、第3の実施例において突出部41、44を組み合わせて用いた場合に発生するラジアル+方向への押圧力よりも小さくなる。
第6の実施例においては、突出部42のみを作用させている。この構成を用いた場合、突出部42のタンジェンシャル−方向及びラジアル−方向への押圧力がPCB5に作用する。なお、このタンジェンシャル−方向への押圧力は、第2の実施例において突出部41、42を組み合わせて用いた場合に発生するタンジェンシャル−方向への押圧力よりも小さくなる。また、このラジアル−方向への押圧力は、第4の実施例において突出部42、43を組み合わせて用いた場合に発生するラジアル−方向への押圧力よりも小さくなる。
第7の実施例においては、突出部43のみを作用させている。この構成を用いた場合、突出部43のタンジェンシャル+方向及びラジアル−方向への押圧力がPCB5に作用する。なお、このタンジェンシャル+方向への押圧力は、第1の実施例において突出部43、44を組み合わせて用いた場合に発生するタンジェンシャル+方向への押圧力よりも小さくなる。また、このラジアル−方向への押圧力は、第4の実施例において突出部42、43を組み合わせて用いた場合に発生するラジアル−方向への押圧力よりも小さくなる。
第8の実施例においては、突出部44のみを作用させている。この構成を用いた場合、突出部44のタンジェンシャル+方向及びラジアル+方向への押圧力がPCB5に作用する。なお、このタンジェンシャル+方向への押圧力は、第1の実施例において突出部43、44を組み合わせて用いた場合に発生するタンジェンシャル+方向への押圧力よりも小さくなる。また、このラジアル+方向への押圧力は、第3の実施例において突出部41、44を組み合わせて用いた場合に発生するラジアル+方向への押圧力よりも小さくなる。
1 対物レンズアクチュエータ
2 アクチュエータベース(ベース)
21、22 マグネット取り付け部
3 ホルダ取り付け部
31 短辺側立ち上げ部
32、33 長辺側立ち上げ部
4 ゲルホルダ
41、42、43、44 突出部
5 PCB
51 固定部
52 フロート部
6 ワイヤ
7 対物レンズ
8 レンズホルダアセンブリ
81 フォーカスコイル
9、10 トラッキングコイル
11、12 マグネット

Claims (8)

  1. 垂直立ち上げ部を有するベースと、
    前記垂直立ち上げ部の外側表面に固着された弾性部材支持体と、
    前記垂直立ち上げ部の内側表面に隣接するように前記ベース上に取り付けられたホルダ部材と、
    前記弾性部材支持体に一端部が固着されて互いに平行に伸びる複数の弾性部材と、
    対物レンズを保持するとともに前記各弾性部材の他端部が固着されている対物レンズホルダと、
    前記対物レンズホルダをフォーカス方向およびトラッキング方向に駆動する駆動機構と、を備え、
    前記垂直立ち上げ部の外側表面と前記弾性部材支持体との固着面は前記弾性部材支持体の長さ方向の中間部にあり、
    前記弾性部材支持体は前記固着面より両側に伸びた非固着部を有するとともに前記非固着部にそれぞれ前記弾性部材の一端部が固着され、
    前記ホルダ部材は、前記弾性部材支持体の前記非固着部に当接することができる複数の突出部を有し、
    前記複数の突出部は、熱膨張率が前記弾性部材支持体の前記固着面の熱膨張率よりも高い素材からなり、熱膨張することにより前記複数の突出部のうち一部の突出部が前記非固着部に当接し前記弾性部材支持体が押圧され、
    前記弾性部材は、前記一端部が固着される前記弾性部材支持体が押圧されることにより前記他端部に固着される前記対物レンズホルダを押圧し、前記対物レンズホルダの熱膨張による傾きを相殺する方向に傾かせる対物レンズアクチュエータ。
  2. 前記複数の突出部は、前記固着面を挟んで上下左右に合計4か所ある請求項1記載の対物レンズアクチュエータ。
  3. 前記複数の突出部のうち一部の突出部は、前記固着面を挟んで上側の左右または下側の左右の合計2か所において前記非固着部に当接している請求項2記載の対物レンズアクチュエータ。
  4. 前記複数の突出部のうち一部の突出部は、前記固着面を挟んで上側の左右または下側の左右の合計2か所において前記非固着部に当接している請求項2記載の対物レンズアクチュエータ。
  5. 前記複数の突出部のうち1か所のみが前記非固着部に当接している請求項2記載の対物レンズアクチュエータ。
  6. 前記ホルダ部材は、緩衝部材としてのゲルを収納したゲルホルダである請求項1記載の対物レンズアクチュエータ。
  7. 前記ゲルホルダ及び前記ゲルホルダに形成された前記突出部は樹脂からなる請求項6記載の対物レンズアクチュエータ。
  8. 前記弾性部材支持体は回路基板からなり、前記駆動機構の制御電流が前記弾性部材と前記回路基板の回路パターンを介して供給されるように構成されている請求項7記載の対物レンズアクチュエータ。
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