JP5280666B2 - ガイドワイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、血管、尿管、胆管、気管等の人体の管状器官内に、カテーテル等のチューブを挿入する際に用いられるガイドワイヤに関する。
近年、血管、尿管、胆管、気管などの人体の管状器官における検査・治療のため、チューブ状のカテーテルを挿入して造影剤などの薬剤を投与したり、カテーテルを通して鉗子等によって組織の一部を採取したりすることが行われている。すなわち、まず、管状器官内に細く柔軟なガイドワイヤを挿入し、このガイドワイヤの先端を目的箇所に到達させた後、ガイドワイヤの外周に沿ってカテーテルを移動させることにより、カテーテルの先端を管状器官の目的箇所に到達させる。その後、カテーテルからガイドワイヤを引き抜くことにより、チューブ状のカテーテルのみが管状器官内に留置されて、上記の薬剤投与等の処理が施されるようになっている。
従来のこの種のガイドワイヤとして、例えば、下記特許文献1には、先端部がテーパ状の縮径部分を介して段階的に縮径された芯線(コアワイヤ)と、該芯線の先端部外周に装着されたコイルとを有し、前記コイルは、その基端部が前記芯線のテーパ状の縮径部分の外周に当接支持されると共に、その先端部がろう付け材料よりなる丸い頭部を介して前記芯線の先端に固着されたガイドワイヤが開示されている。
また、下記特許文献2には、芯線と、該芯線の先端部外周に装着されたコイルとを有し、前記芯線と前記コイルの間の間隙、及び、前記コイルの線材間の間隙にエラストマーが充填されて、コイルの表面が平滑面をなすように構成されているガイドワイヤが開示されている。更に、その実施形態には、コイル材料表面に接着剤層を設け、コイル材料とエラストマーとの接着強度を高めることが記載されている。
特開2006−212428号公報 特開2005−348919号公報
上記特許文献1のガイドワイヤの場合、ろう付け材料よりなる頭部を介して、コイルの先端部が芯線の先端に固着されていて、ろう付け材料よりなる頭部がガイドワイヤ先端に位置しているので、ガイドワイヤ先端が硬くなって柔軟性が低下する傾向があった。その結果、ガイドワイヤを管状器官に挿入する際に操作しにくく、その先端が管状器官の内壁に突き当ったときに、内壁を損傷する可能性があった。
更に、コイルは、その先端部がろう付け材料の頭部により固定され、基端部が芯線のテーパ状の外周部分に支持固定されているだけで、その中間部は固定されていないので、芯線に対してしっかりと固着されておらず、コイルの位置ずれや抜け外れ、トルク伝達性の低下といった不都合が生じる恐れがある。
また、上記コイルには造影性が付与されることがあるが、上記のようにコイルの両端部のみが支持固定され、中間部は比較的自由に変形できる状態となっているので、コイルが軸方向にずれてコイルピッチが偏ってしまって(コイルピッチの疎密化)、影が写る部分と、そうでない部分とが生まれて、造影性にバラツキが生じるい可能性があった。
一方、上記特許文献2のガイドワイヤにおいては、芯線とコイルの間の間隙、及び、コイルの線材間の間隙にエラストマーが充填されていることにより、挿入性やトルク伝達性の改善が図られている。また、上記特許文献2においては、コイル材料表面に接着剤層を別途設けることにより、コイルとエラストマーとの接着強度を高めるように構成されている。しかしながら、上記エラストマーはコイルや芯線等に対する接着性を有するものではなく、コイル材料表面に接着剤層を設けたとしても、芯線とエラストマーとの接着力は付与されないので、芯線に対してエラストマー及びコイルをしっかりと固着させることは難しいと考えられる。
したがって、本発明の目的は、芯線にコイルをしっかりと固着できると共に、トルク伝達性や柔軟性を確保でき、更に造影性を均一にすることができるガイドワイヤを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1は、
芯線と、
X線不透過性の金属線材から線材間に隙間を有するように形成され、前記芯線の先端部外周に装着されたコイルと、
前記芯線及び前記コイルの隙間、更に前記コイルを形成する金属線材の隙間に充填され、前記芯線及び前記コイルを固着させる接着剤層と、
前記コイル及び前記接着剤層を包み込むように、前記芯線の少なくとも先端部外周に被覆された樹脂層とからなり、
前記接着剤層は、前記コイルの金属線材の間で凹状をなし、それにより前記接着剤層の表面が凹凸状をなし、該凹凸状の部分に前記樹脂層が入り込んでいることを特徴とするガイドワイヤを提供するものである。
上記発明によれば、芯線及びコイルの隙間、更にコイルの金属線材の間に、接着剤層がそれぞれ充填されているので、芯線にコイルをしっかりと固着させることができ、芯線に対するコイルの位置ずれや、抜け外れ、回転を防止することができる。
また、ガイドワイヤ先端において、芯線にコイルがしっかりと固着されているので、ガイドワイヤ基端からの回動力を先端に伝達させるための、トルク伝達性を向上させることができ、管状器官の分岐部等における選択性を高めることができる。
更に、金属ろうよりも柔らかい接着剤層を介して芯線とコイルとを固着させているので、ガイドワイヤ先端の柔軟性を確保することができ、その結果、ガイドワイヤの操作性を向上させ、管状器官を損傷しにくくなる。
また、芯線の先端部が次第に細くなるように形成されている場合でも、芯線とコイルとの隙間に接着剤層が充填されてコイルが保持されるので、コイルの外径を芯線の外径に合わせて細くする必要がなく、コイルの外径を芯線の先端に至るまで同一にすることができ、その結果、ガイドワイヤ先端にて同一外径のコイルの影を得られて、コイルの影が先細りとなって視認しにくくなることが防止され、ガイドワイヤ先端での造影性を向上させることができる。
更に、芯線にコイルがしっかりと固着されているため、コイルが軸方向にずれてコイルピッチが偏ることがないので、X線造影時においてX線不透過性のコイルの影が均一となり、その結果、コイルの造影性を均一にすることができ、ガイドワイヤ先端の位置の把握が容易となる。
また、接着剤層の表面が凹凸状をなしているため、樹脂層が前記凹凸状の部分に入り込むようにして被覆されるので、樹脂層をずれにくくさせることができる。
本発明の第2は、前記第1の発明において、前記コイルを形成する金属線材の線径は、0.03〜0.10mmであり、また、隣接する金属線材どうしの隙間は、0.03mm以上であって、かつ、金属線材の線径以下であるガイドワイヤを提供するものである。
上記発明によれば、金属線材どうしの隙間が狭すぎず適度に確保されるので、その隙間に接着剤層が充填されやすく、芯線とコイルとを強固に固着させることができ、更には、金属線材どうしが密接しすぎないので、コイルの柔軟性も確保することができる。また、コイルの金属線材どうしの隙間が広すぎることもないので、コイルによるX線造影性も十分に確保することができる。
本発明の第3は、前記第1又は第2の発明において、
前記芯線は、超弾性合金、ステンレス、ピアノ線材、Ti系合金から選ばれたものからなり、
前記コイルの金属線材は、Pt、Ti、Pd、Rh、Au、W、Ag、Bi、Ta及びこれらの合金から選ばれたものからなり、
前記接着剤層は、シリコーン系接着剤、変性シリコーン系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、アクリレート系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、ウレタン樹脂系接着剤から選ばれたものからなり、
前記樹脂層は、ポリウレタン、ナイロンエラストマー、ポリエーテルブロックアミド、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリスチレン、フッ素系樹脂、シリコーン樹脂、酢酸ビニル、及びこれらが2つ以上混合されたものから選ばれたものからなるガイドワイヤを提供するものである。
上記発明によれば、接着剤層として、芯線及びコイルの両者に接着性を有し、かつ、柔軟性を有する材料を選択したので、芯線にコイルを強固に固着できると共に、ガイドワイヤ先端部の柔軟性を保持できる。
本発明のガイドワイヤによれば、芯線及びコイルの隙間、更にコイルの金属線材の間に、接着剤層がそれぞれ充填されているので、芯線にコイルをしっかりと固着させることができ、芯線に対するコイルの位置ずれや、抜け外れ、回転を防止でき、更にはトルク伝達性を向上させる。
また、金属ろうよりも柔らかい接着剤層を介して芯線とコイルとを固着させているので、ガイドワイヤ先端の柔軟性が確保され、ガイドワイヤの操作性を向上させると共に、管状器官を損傷しにくくなる。
更に、芯線にコイルがしっかりと固着されているため、コイルが軸方向にずれてコイルピッチが偏ることがないので、X線造影時におけるX線不透過性のコイルの影を均一となり、コイルの造影性を均一にすることができる。
以下、図面を参照して、本発明のガイドワイヤの一実施形態について説明する。
この実施形態におけるガイドワイヤ10は、図1及び図2に示すように、先端部23が縮径された芯線20と、該芯線20の先端部23外周に装着されたコイル30と、該コイル30を芯線20に対して固着させるための接着剤層40と、前記芯線20の基部21側に被覆された第1樹脂層50と、前記芯線20の先端部23側に被覆された第2樹脂層60とを有している。
図2に示すように、前記芯線20は、一定外径で所定長さ伸びる基部21と、この基部21から先端に向かって次第に縮径された先端部23とを有している。先端部23は、機械加工、エッチング等の手段によって形成することができ、また、その形状は図2に示す先細テーパ形状に限定されるものではなく、例えば、基部21から先端に向かって段階的に縮径させて、段状をなした形状としてもよい。芯線20の材質としては、Ni−Ti合金、Ni−Ti−X(X=Fe,Cu,V,Co等)合金、Cu−Zn−X(X=Al,Fe等)合金等の超弾性合金、又は、ステンレス、ピアノ線材、更には、Pt、Ti、Pd、Rh、Au、W、及びこれらの合金等からなる放射線不透過性の材料が好ましく用いられる。
上記芯線20の先端部23の外周には、X線不透過性の金属線材から形成されたコイル30が装着されている。この実施形態におけるコイル30は、Pt、Ti、Pd、Rh、Au、W、Ag、Bi、Ta及びこれらの合金から選ばれた、X線不透過性の金属線材を所定ピッチで巻回して、その基端部から先端部に至るまで一定の外径となるように形成されている。上記コイル30は、その基端部が前記芯線20の先端部23の外周に当接して支持されていると共に、基端部以外の部分は、芯線20の先端部23外周に対して所定間隔の隙間を介して配置されている。
また、図3に示すように、目的とする管状器官の内径等によって異なるが、コイル30を形成する金属線材の線径Dは0.03〜0.10mmであるものが好ましく用いられる。更に、同図3に示すように、コイル30の隣接する金属線材どうしの隙間Cは、0.03mm以上であって、かつ、金属線材の線径D以下であることが好ましい。この隙間Cの広狭は、芯線20に対するコイル30の固着強度及び造影性に影響を及ぼす。すなわち、本発明においては、接着剤層40を介して芯線20に対してコイル30が固着されるようになっているが、金属線材どうしの隙間Cが0.03mmよりも小さいと、隙間Cが狭すぎて接着剤層40が充填されにくく、芯線20に対するコイル30の固着強度が低下し、一方、金属線材どうしの隙間Cが金属線材の線径Dよりも大きくなると、隙間Cが広すぎて、コイル30によるX線造影性が低下する。
上記コイル30は、芯線20に対して接着剤層40を介して固着されるようになっている。この接着剤層40は、芯線20及びコイル30の両者に接着性を有すると共に、柔軟性を有する材料が好ましく使用され、例えば、シリコーン系接着剤、変性シリコーン系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、アクリレート系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、ウレタン樹脂系接着剤から選ばれたものを好適に用いることができる。そして、この接着剤層40は、図3に示すように、芯線20の先端部23の外周と、コイル30の内周との隙間に充填されると共に、コイル30を形成する金属線材どうしの間にも充填されることにより、芯線20に対してコイル30をしっかりと固着できるようになっている。
また、この実施形態における接着剤層40は、図3に示すように、芯線20及びコイル30の隙間に充填されると共に、コイル30を形成する金属線材どうしの間に所定高さにて充填される充填部分41と、コイル30の外周面に被覆される被覆部分43とを有している。
すなわち、この実施形態における接着剤層40は、芯線20とコイル30との間に充填された充填部分41を有しており、この充填部分41は、コイル30の基端部側が肉薄で、先端部側に向かって次第に肉厚となり、芯線20の先端部23が次第に縮径し、コイル30内周との間隙が広がっても、その間隙を埋めるように充填されている(図3参照)。更に、接着剤層40は、コイル30の外周面を、比較的薄い厚さで覆う被覆部分43を有しており、これがコイル30の金属線材間に充填されて、前記充填部分41に連結されている。また、被覆部分43は、コイル30の金属線材の間で凹状をなしており、それによって接着剤層40の表面が凹凸状をなしている。なお、接着剤層40は、コイル30の外周面を覆わなくても、コイル30の金属線材の間に、コイル30の最大外径よりも低い高さで充填させて、それによって表面が凹凸状をなすようにしても良い。
また、この実施形態における上記芯線20及びコイル30は、芯線20の基部21側の外周に被覆される第1樹脂層50と、芯線20の先端部23及びコイル30の外周に被覆される第2樹脂層60との、2種類の樹脂層によって被覆されている(図2参照)。
同図2に示すように、第1樹脂層50は、芯線20の基部21及び先端部23の軸方向途中の位置まで被覆されている。この第1樹脂層50はチューブ状をなしており、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、パーフルオロアルコキシ樹脂(PFA)、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体(FEP)、四フッ化エチレン−エチレン共重合体(ETFE)等のフッ素系樹脂で形成されている。また、第1樹脂層50には、第1樹脂層50の生地食とは色違いとされた螺旋模様51が、軸方向に沿って設けられている。これによって、第1樹脂層50が複数色に色分けされるので、ファイバスコープ等によって、ガイドワイヤ10の映像をモニタに写しつつ、操作する際の視認性を高めることができる。
一方、第2樹脂層60は、芯線20の先端部23の外周であって、前記第1樹脂層50が被覆された部分よりも先端側に、コイル30及びそれを芯線20に固着させる接着剤層40を包み込むように被覆されている。この第2樹脂層50は、その先端がディッピング等で閉塞された有底チューブ状をなしており、ポリウレタン、ナイロンエラストマー、ポリエーテルブロックアミド、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリスチレン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、パーフルオロアルコキシ樹脂(PFA)、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体(FEP)、四フッ化エチレン−エチレン共重合体(ETFE)等のフッ素系樹脂、シリコーン樹脂、酢酸ビニル、及びこれらが2つ以上混合されたものから選ばれたものからなり、この実施形態では、ポリウレタンが採用されている。また、上記樹脂材料にBaSO、Bi、W等の粉末を含有させてX線不透過性としてもよい。更に、第2樹脂層60の外周には、滑り性、血栓付着防止性を付与するため、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体等の親水性樹脂がコーティングされていることが好ましい。
以上説明したガイドワイヤ10は、例えば、以下に説明する製造方法によって製造することができる。
図2、3及び図4を参照して説明すると、まず、所定長さで切り出された芯線20の先端部23外周に、比較的粘度の高い接着剤をディッピング等により所定厚さで付着させて、充填部分41を形成する。このときの充填部分41は、芯線20の先端部23の基端側を薄く、先端側に至るほど厚く盛って、全体として一定外径となるように厚さを調節する。その状態で、芯線20の先端部23にコイル30を外装するように挿入して、同コイル30の基端部を先端部23の外周に突き当るまで押し込む。
それにより、コイル30の基端部が芯線20の先端部23の外周に当接して支持されると共に、芯線20の先端部23の外周とコイル30の内周との隙間に充填部分41が入り込んで充填され、芯線20にコイル30が固着される。
上記状態で、コイル30の外周面に、上記工程にて芯線20に付着された充填部分41よりも、やや粘度の低い接着剤をディッピング等により付着させる。それにより、コイル30の外周面が被覆部分43により覆われると共に、同被覆部分43がコイル30を形成する金属線材どうしの間にも充填されて充填部分41に連結して一体化する。このとき、接着剤層40は、コイル30の金属線材の間で凹状をなし、それにより接着剤層40の表面が凹凸状をなして、コイル30全体を覆うようになっている(図3、図4(a)参照)。
上記状態で第2樹脂層60として、例えば溶剤で膨潤させた有底チューブを用い、これを図4(b)に示すように、接着剤層40を介してコイル30が固着された芯線20の先端部23の外周に被せ、更に同第2樹脂層60mの溶剤を乾燥させて収縮させることにより、コイル30及び接着剤層40を包み込むように、芯線20の先端部23外周に第2樹脂層60が被覆される。このとき、上記のように、接着剤層40の表面が凹凸状をなしているため、第2樹脂層60が前記凹凸状の部分に入り込むようにして被覆されるので、第2樹脂層60を芯線20に対してずれにくくさせることができる。なお、第2樹脂層60としては、熱収縮性のチューブを用いることもできる。
上記工程後、第1樹脂層60として熱収縮性のチューブ若しくは溶剤により膨潤するチューブを用い、該第1樹脂層60を芯線20の基端部21側から被せていき、その先端部を前記第2樹脂層50の基端部に突き当てた後、熱収縮させるか溶剤を乾燥させることにより、第1樹脂層50が芯線20の基部21側に被覆されて、図2及び図4(a)に示すような、ガイドワイヤ10が製造される。
以上のようにして製造されたガイドワイヤ10は、芯線20に対してコイル30を装着させる際に接着剤層40を採用し、この接着剤層40が、芯線20及びコイル30の隙間、更にコイル30を形成する金属線材の間に充填されるようになっているので、芯線20に対してコイル30をしっかりと固着させることができ、芯線20に対するコイル30の位置ずれや、抜け外れ、回転を防止することができる。
次に上記構成からなる本発明のガイドワイヤ10の使用方法について説明する。このガイドワイヤ10は、例えば、周知のセルディンガー法において、カテーテル等の医療用チューブを図示しない管状器官の目的箇所にまでガイドする際に用いられる。
すなわち、穿刺針等や鞘状のシース等を介し皮膚を通して、管状器官内にガイドワイヤ10を挿入していき、X線を照射することによりガイドワイヤ10の先端部を視認しつつ、管状器官内の奥方へとガイドワイヤ10を移動させていく。そして、複数の管状器官が分岐しているような分岐部に至ったら、ガイドワイヤ10の基端部を回転させることにより、ガイドワイヤ10の先端部の向きを適宜変更して、目的の管状器官を選択して更に押し込んでいく。上記操作によりガイドワイヤの先端部を目的箇所に到達させたら、ガイドワイヤ10の基端部側から、その外周に沿ってカテーテルを移動させていき、カテーテルの先端部が管状器官の目的箇所に到達したら、ガイドワイヤ10を引き抜くことにより、管状器官内にカテーテルが留置されて、薬剤の投与等の治療行為を施すことができる。
このようなガイドワイヤ10の操作において、このガイドワイヤ10は、その先端において、芯線20にコイル30がしっかりと固着されているので、ガイドワイヤ基端からの回動力を先端に伝達させるためのトルク伝達性を向上させることができる。したがって、上述したように、ガイドワイヤ10が管状器官の分岐部に至ったときに、ガイドワイヤ先端の向きを比較的容易に変えることができるので、管状器官の分岐部等における選択性を高めることができる。
また、このガイドワイヤ10においては、金属ろうよりも柔らかい接着剤層40を介して芯線20とコイル30とを固着させているので、ガイドワイヤ先端の柔軟性を確保することができ、その結果、ガイドワイヤ10の操作性を向上させ、管状器官を損傷しにくくなる。
更に、この実施形態の場合のように、芯線20の先端部23が次第に細くなるように形成されている場合でも、芯線20とコイル30との隙間に接着剤層40の充填部分41が充填されてコイル30が保持されるので、コイル30の外径を芯線20の外径に合わせて細くする必要がなく、コイル30の外径を芯線20の先端に至るまで同一にすることができる。その結果、ガイドワイヤ先端にて同一外径のコイル30の影を得られて、コイル30の影が先細りとなって視認しにくくなることが防止され、ガイドワイヤ先端での造影性を向上させることができる。
また、芯線20にコイル30がしっかりと固着されているため、コイル30が軸方向にずれてコイルピッチが偏ることがないので、X線造影時においてX線不透過性のコイル30の影が均一となり、その結果、コイル30の造影性を均一にすることができ、ガイドワイヤ先端の位置の把握が容易となる。
更に、この実施形態のガイドワイヤ10においては、上述したように、コイル30の隣接する金属線材どうしの隙間Cは、0.03mm以上であって、かつ、金属線材の線径D以下であるように構成されている。これによれば、金属線材どうしの隙間Cが狭すぎず適度に確保されるので、その隙間Cに接着剤層40が充填されやすく、芯線20とコイル30とを強固に固着させることができ、更には、金属線材どうしが密接しすぎないので、コイル30の柔軟性も確保することができる。また、コイル30の金属線材どうしの隙間Cが広すぎることもないので、コイル30によるX線造影性も十分に確保することができる。
図5には、本発明によるガイドワイヤの他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
すなわち、前記実施形態のガイドワイヤ10は、その芯線20の外周に第1樹脂層50及び第2樹脂層60の2種類の樹脂層が被覆されているが、この実施形態におけるガイドワイヤ10aにおいては、同一材料からなる一種類の樹脂層55によって、芯線20の基端側から先端部に至るまで被覆されている。そして、この樹脂層55も、コイル30及びそれを芯線20に固着させる接着剤層40を包み込むように被覆されている。
なお、このガイドワイヤ10aは、樹脂層55として、例えば、両端が開口したポリウレタン等からなるチューブを用い、これを芯線20の外周に被着させた後、両開口部を同一の樹脂材料によりディッピング等によって閉塞することにより、製造することができる。
本発明のガイドワイヤの一実施形態を示す斜視図である。 同ガイドワイヤの先端の拡大断面図である。 同ガイドワイヤの要部拡大断面図である。 同ガイドワイヤの製造方法を示しており、(a)は第1工程を示す説明図、(b)は第2工程を示す説明図、(c)は第3工程を示す説明図である。 本発明のガイドワイヤの他の実施形態を示す断面図である。
符号の説明
10,10a ガイドワイヤ
20 芯線
30 コイル
40 接着剤層
50 第1樹脂層
60 第2樹脂層
C 隙間
D 線径

Claims (3)

  1. 芯線と、
    X線不透過性の金属線材から線材間に隙間を有するように形成され、前記芯線の先端部外周に装着されたコイルと、
    前記芯線及び前記コイルの隙間、更に前記コイルを形成する金属線材の隙間に充填され、前記芯線及び前記コイルを固着させる接着剤層と、
    前記コイル及び前記接着剤層を包み込むように、前記芯線の少なくとも先端部外周に被覆された樹脂層とからなり、
    前記接着剤層は、前記コイルの金属線材の間で凹状をなし、それにより前記接着剤層の表面が凹凸状をなし、該凹凸状の部分に前記樹脂層が入り込んでいることを特徴とするガイドワイヤ。
  2. 前記コイルを形成する金属線材の線径は、0.03〜0.10mmであり、また、隣接する金属線材どうしの隙間は、0.03mm以上であって、かつ、金属線材の線径以下である請求項1記載のガイドワイヤ。
  3. 前記芯線は、超弾性合金、ステンレス、ピアノ線材、Ti系合金から選ばれたものからなり、
    前記コイルの金属線材は、Pt、Ti、Pd、Rh、Au、W、Ag、Bi、Ta及びこれらの合金から選ばれたものからなり、
    前記接着剤層は、シリコーン系接着剤、変性シリコーン系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、アクリレート系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、ウレタン樹脂系接着剤から選ばれたものからなり、
    前記樹脂層は、ポリウレタン、ナイロンエラストマー、ポリエーテルブロックアミド、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリスチレン、フッ素系樹脂、シリコーン樹脂、酢酸ビニル、及びこれらが2つ以上混合されたものから選ばれたものからなる請求項1又は2記載のガイドワイヤ。
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