JP2024044742A - ガイドワイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】併用デバイスや血管への挿入性と安全性の高いガイドワイヤを提供する。【解決手段】ガイドワイヤ10は、先端と基端との間に延在する軸心Xを備えた長尺なコア20と、コア20の外表面を覆う樹脂により形成された基端側被覆層60と、基端側被覆層60の外表面に線状に配置される凸部63と、を有し、コア20の軸心Xを通る断面において、凸部63が接する基端側被覆層60の外表面と、凸部63の基端側被覆層60と接する先端側の端点Nにおける凸部63の外表面との間の先端側傾斜角θi(i=1~n)は、先端側に向かうにしたがって小さくなる。【選択図】図4

Description

本発明は、血管内治療を行う医療器具を目的の位置まで誘導するために血管内に挿入されるガイドワイヤに関する。
血管内に生じた病変の診断や治療では、カテーテルを用いる手技が行われる。術者は、血管内にガイドワイヤを挿入し、ガイドワイヤの先端を病変の近傍に到達させた後、ガイドワイヤに沿ってカテーテルを挿入する。
下肢病変の診断や治療の場合には、ガイドワイヤの挿入部から病変までの距離が長く、かつ病変までガイドワイヤを到達させるまでに、血管の屈曲部や狭窄部を通過する必要がある。このため、ガイドワイヤには、カテーテルなどの併用デバイスや血管への挿入性向上のために、ガイドワイヤの外表面に螺旋状の凸部が設けられることがある。(例えば、特許文献1を参照)。
特開2016-87044号公報
ガイドワイヤが凸部を外表面に備える場合、凸部は、併用デバイスとのスタックや、血管の屈曲部や狭窄部の通過性低下の要因となり得る。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、併用デバイスとのスタックや血管の屈曲部や狭窄部の通過性低下を抑制し、併用デバイスや血管への挿入性と安全性の高いガイドワイヤを提供することを目的とする。
上記目的は、下記(1)または(2)に記載の発明により達成される。
(1)本発明に係るガイドワイヤは、先端と基端との間に延在する軸心を備えた長尺なコアと、前記コアの外表面を覆う樹脂により形成された被覆層と、前記被覆層の外表面に線状または点状に配置される凸部と、を有し、前記コアの軸心を通る断面において、前記凸部が接する前記被覆層の外表面と、前記凸部の前記被覆層と接する先端側の端点における前記凸部の外表面との間の先端側傾斜角は、先端側に向かうにしたがって小さくなる。
(2)本発明に係るガイドワイヤの他の態様は、先端と基端との間に延在する軸心を備えた長尺なコアと、前記コアの外表面を覆う樹脂により形成された被覆層と、前記被覆層の外表面に線状または点状に配置される凸部と、を有し、前記コアの軸心を通る断面において、前記凸部が接する前記被覆層の外表面から垂直な方向への前記凸部の厚さは、先端側に向かうにしたがって小さくなる。
上記(1)に記載のガイドワイヤは、小さい先端側傾斜角を有する凸部から順に併用デバイスに接触するため、凸部と併用デバイスとのスタックを抑制でき、かつ凸部を含む領域の併用デバイスや血管への挿入性が向上する。また、併用デバイスが凸部を超える際に必要とする押し込み力が、各押し込み長に分散されるため、ガイドワイヤは、過剰な押し込み力による血管穿孔の発生を抑制でき、安全性が高い。
上記(2)に記載のガイドワイヤは、小さい厚さを有する凸部から順に併用デバイスに接触するため、凸部と併用デバイスとのスタックを抑制でき、かつ凸部を含む領域の併用デバイスや血管への挿入性が向上する。また、併用デバイスが凸部を超える際に必要とする押し込み力が、各押し込み長に分散されるため、ガイドワイヤは、過剰な押し込み力による血管穿孔の発生を抑制でき、安全性が高い。
(3)上記(1)または(2)に記載のガイドワイヤにおいて、前記コアの軸心を通る断面における前記凸部の断面形状が半円形や半楕円形である場合、前記凸部は、当該凸部の前記被覆層に近い基部から前記凸部の頂部に近づくにつれて、軸心に対する傾斜角が小さくなってもよい。凸部の厚さがガイドワイヤの先端側へ向かうにしたがって小さくなる場合、隣接する2つの凸部のうち基端側に位置する凸部は、先端側に位置する凸部よりも頂部側で併用デバイスや血管の狭窄部と接触する。このため、コアの軸心を通る断面における凸部の断面形状が半円形や半楕円形であるガイドワイヤは、併用デバイスや血管の狭窄部が凸部を超える際に必要な押し込み力が、基端側に向かうにしたがって段階的に小さくなる。したがって、ガイドワイヤは、併用デバイスが凸部を超える際に必要とする押し込み力を効果的に低減できる。
(4)上記(1)~(3)のいずれか1つに記載のガイドワイヤにおいて、前記被覆層は、先端側に向かって外径が漸減する漸減部を有し、前記凸部の少なくとも一部は、前記漸減部に配置されてもよい。これにより、ガイドワイヤは、外径が先端側へ向かってテーパー状に漸減する漸減部における併用デバイスとのスタックや挿入性の低下を抑制できる。
(5)上記(1)~(4)のいずれか1つに記載のガイドワイヤにおいて、前記凸部は、螺旋状に形成されてもよい。これにより、凸部は、被覆層の外表面に周方向および軸心方向へ連続的に形成されるため、凸部の先端側傾斜角および厚さを先端側に向かうにしたがって連続的または段階的に小さくすることが容易である。
実施形態に係るガイドワイヤの先端部を断面で示し、基端部を平面で示す図である。 ガイドワイヤの先端部を示す拡大断面図である。 凸部の例を示す断面図であり、(A)は第1の例、(B)は第2の例、(C)は第3の例、(D)は第4の例、(E)は第5の例、(F)は第6の例、(G)は第7の例を示す。 ガイドワイヤの基端部を示す拡大断面図である。 併用デバイスに凸部が接触する際の押し込み長と押し込み力の関係を示す図であり、(A)は先端側傾斜角および厚さが一定の凸部を有するガイドワイヤを併用デバイスに挿入した場合、(B)は先端側傾斜角および厚さが先端側へ向かうにしたがって小さくなる凸部を有するガイドワイヤを併用デバイスに挿入した場合を示す。 湾曲した併用デバイスにガイドワイヤを挿入した状態を示す断面図である。 ガイドワイヤの凸部の形成方法の一例を示す平面図である。 ガイドワイヤの凸部の形成方法の他の例を示す平面図であり、(A)はワークにコート液をディッピングした状態、(B)はディッピングにより形成した層を研磨して凸部を形成している状態を示す。 ガイドワイヤの変形例を示す平面図であり、(A)は第1の変形例、(B)は第2の変形例、(C)は第3の変形例、(D)は第4の変形例、(E)は第5の変形例を示す。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態のみには限定されない。なお、図面の説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
本明細書の説明では、ガイドワイヤの長軸方向を基準軸としたガイドワイヤの横断面(軸直交断面)において、ガイドワイヤに対して離間または接近する方向を「径方向」とする。ガイドワイヤの軸心を基準軸にした回転方向を「周方向」とする。また、ガイドワイヤにおいて血管内に挿入される側を先端側とし、先端側と反対の端部側を基端側とする。また、先端(最先端)から長軸方向における一定の範囲を含む部分を「先端部」とし、基端(最基端)から長軸方向における一定の範囲を含む部分を「基端部」とする。
本明細書において、範囲を示す「X~Y」は、XおよびYを含み、「X以上Y以下」を意味する。
<ガイドワイヤ>
ガイドワイヤ10は、血管内に挿入されて、治療用または診断用のカテーテルの内腔に挿通された状態で、当該カテーテルを血管内の目的部位へ導くために用いられる。図1、図2および図4に示すように、本実施形態に係るガイドワイヤ10は、ガイドワイヤ10の長軸方向へ延びる長尺な軸心Xを有するコア20と、コア20の先端部に配置されたコイル30および先端側被覆層70と、先端側被覆層70の基端側に配置された筒状部材50と、コア20の基端部に配置された基端側被覆層60とを備えている。
ガイドワイヤ10の長軸方向の長さは、200mm~5000mmとすることができる。
(コア)
図1に示すように、コア20は、先端側に配置された第1コア21と、第1コア21の基端側に配置された第2コア22と、を有する。第1コア21と第2コア22とは、接合部37において接合面d1を介して固相接合されてなる。接合部37は、コア20の外表面から径方向外側に向かって突出した突出部33を有する。
第1コア21は、第1コア21の先端部に配置された先端部36と、先端部36の基端側に配置された第1外径一定部34と、先端部36と第1外径一定部34との間に配置された第1テーパー部35と、を有する。先端部36は、第1コア21の先端から第1テーパー部35の先端まで延び、軸心Xに沿ってほぼ一定の外径を有する。第1テーパー部35は、先端部36の基端から第1外径一定部34の先端まで延び、軸心Xに沿って外径が漸増している。第1外径一定部34は、第1テーパー部35の基端から突出部33の先端まで延び、軸心Xに沿ってほぼ一定の外径を有する。第1外径一定部34の外径は、0.3mm~0.9mmである。
第2コア22は、第2コア22の先端部に配置された第2外径一定部38と、第2外径一定部38の基端側に配置された第3外径一定部40と、第2外径一定部38と第3外径一定部40との間に配置された第2テーパー部39と、を有する。第2外径一定部38は、突出部33の基端から第2テーパー部39の先端まで延び、軸心Xに沿ってほぼ一定の外径を有する。第2外径一定部38の外径は、第1コア21の第1外径一定部34の外径とほぼ等しく、0.3mm~0.9mmである。第2テーパー部39は、第2外径一定部38の基端から第3外径一定部40の先端まで延び、軸心Xに沿って外径が漸増している。第3外径一定部40は、第2テーパー部39の基端から第2コア22の基端まで延び、軸心Xに沿ってほぼ一定の外径を有する。
コア20は、第1コア21と第2コア22とを固相接合して形成される。第1コア21および第2コア22は、一定の外径を有する金属製のワイヤをそれぞれ研削することで形成できる。研削前の第2コア22の外径は、研削前の第1コア21の外径よりも大きい。コア20は、外径の異なる2本のワイヤを研削した後に接合して形成することにより、1本のワイヤを研削して形成した場合と比較して、研削が必要な長さが短くなる。したがって、外径の異なる2本のワイヤを接合することによって、先端側の曲げ剛性が低い部分と基端側の曲げ剛性が高い部分とを備えたコア20を容易に製造できる。
第1コア21および第2コア22は、いずれもほぼ円形の横断面形状を有する。なお、第1コア21および第2コア22は、第1コア21の先端部36と第1外径一定部34との間、第2コア22の第2外径一定部38と第3外径一定部40との間に、他のテーパー部や外径一定部を有してもよい。また、第1コアの先端部36の横断面形状は、矩形としてもよい。
第1コア21および第2コア22は、Ni-Ti系合金で形成される。Ni-Ti系合金は、超弾性を有するため、応力が負荷されて塑性変形領域まで変形した場合でも、応力を除荷した後に元の形状に復元しやすい。これにより、ガイドワイヤ10は、使用中に、塑性変形して折れ曲がった状態となり操作性が低下することが、抑制される。
接合部37は、コア20のうち、第1コア21と第2コア22との接合面d1および接合面d1の近傍を含む部分である。接合部37は、第1コア21を形成するワイヤの基端面と第2コア22を形成するワイヤの先端面とを固相接合することによって形成される。コア20は、接合部37に、接合面d1に生じたバリを機械研磨して形成した突出部33を有する。
(コイル)
コイル30は、第1コア21の先端部の一定の範囲を覆うように配置されている。コイル30は、X線不透過性のマーカーであり、X線透視下で術者が血管内に挿入されたガイドワイヤ10の位置を把握するために使用される。コイル30は、第1コア21を中心として、第1コア21の周方向に沿ってワイヤを螺旋状に巻回することにより形成される。コイル30と第1コア21の外表面とは、密着していることが好ましい。また、コイル30は、外力を付与しない状態で、隣接する巻回同士の間に隙間を有するように形成されていることが好ましい。なお、コイル30は、外力を付与しない状態で、隣接する巻回同士の間に隙間を有さないように形成されていてもよい。また、X線不透過性が十分な場合においてガイドワイヤ10は、コイル30を有さなくてもよい。
コイル30を形成するワイヤは、X線不透過性を有する材料で形成されていることが好ましい。X線不透過性を有する材料としては、金、白金、タングステン等の貴金属またはこれらを含む合金などの金属材料が挙げられる。
コイル30の先端は、固定部材31により第1コア21の先端部に固定されている。コイル30の基端は、固定部材32により第1コア21の第1テーパー部35に固定されている。固定部材を形成する材料は、接着剤、ろう材、はんだなどが挙げられる。
(先端側被覆層)
先端側被覆層70は、図1および図2に示すように、樹脂材料により形成され、コイル30を含むコア20の先端部を覆うように形成されている。先端側被覆層70は、先端側被覆層70の先端側に配置された半球部71と、半球部71の基端側に隣接配置された先端側テーパー部72と、先端側テーパー部72の基端側に隣接配置された先端側外径一定部73と、先端側外径一定部73の基端側に隣接配置された基端側テーパー部75と、基端側テーパー部75の基端側に隣接配置された基端側外径一定部76と、基端側外径一定部76の基端側に隣接配置された縮径部77と、を有する。半球部71は、ガイドワイヤ10の最先端に位置する。
半球部71は、狭窄部の入口を捉えることができ、かつ血管壁に損傷を与えず血管穿孔の発生を抑制できるように、小さな曲率半径Rで丸みを帯びた半球状に形成される。半球部71の曲率半径Rは、0.05mm~0.30mmである。
先端側テーパー部72は、半球部71の基端から先端側外径一定部73の先端まで延び、軸心Xに沿って外径が漸増している。第1コア21およびコイル30は、その先端が少なくとも先端側テーパー部72の基端よりも先端側まで到達するように先端側へ延在している。これにより、ガイドワイヤ10は、狭窄部の通過性が向上する。先端側テーパー部72の軸心Xに沿う方向の長さL1は、1mm~10mmである。先端側テーパー部72の軸心Xに対する傾斜角α1は、0.2度~17度である。
先端側外径一定部73は、先端側テーパー部72の基端から基端側テーパー部75の先端まで延び、軸心Xに沿ってほぼ一定の外径を有する。先端側外径一定部73の軸心Xに沿う方向の長さL2は、0mmより大きく20mm以下である。先端側外径一定部73の内側には、コイル30および第1コア21の先端部36が配置されている。
基端側テーパー部75は、図1および2に示すように、先端側外径一定部73の基端から基端側外径一定部76の先端まで延び、軸心Xに沿って外径が漸増している。基端側テーパー部75の内側には、第1コア21の第1テーパー部35が配置されている。基端側テーパー部75の軸心Xに沿う方向の長さL4は、30mm~250mmである。基端側テーパー部75の軸心Xに対する傾斜角α2は、0.01度~1度である。
基端側外径一定部76は、基端側テーパー部75の基端から縮径部77の先端まで延び、軸心Xに沿ってほぼ一定の外径を有する。基端側外径一定部76の内側には、第1コア21の第1外径一定部34の先端部が配置されている。基端側外径一定部76の軸心Xに沿う方向の長さL5は、10mm~200mmである。基端側外径一定部76の外径は、0.3mm~0.9mmである。
縮径部77は、基端側外径一定部76の基端から筒状部材50の先端近傍まで延び、軸心Xに沿って外径が漸減している。縮径部77の内側には、第1コア21の第1外径一定部34の一部が配置されている。
コイル30は、先端側テーパー部72の基端部、先端側外径一定部73の内表面と、第1コア21の外表面とに密着するように配置される。
先端側被覆層70は、第1コア21および/またはコイル30の外表面に密着する柔軟な樹脂層90と、樹脂層90の外表面に被覆される低摩擦層91と、を有する。なお、先端側被覆層70は、樹脂層90のみで構成されてもよい。
樹脂層90は、樹脂により形成される。これにより、ガイドワイヤ10は、先端部が柔軟となり、血管に損傷を与えることを防止できる。樹脂層90を形成する樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル(PET、PBT等)、ポリアミド、ポリイミド、ポリスチレン、ポリカーボネート、シリコーン樹脂、フッ素系樹脂(PTFE、ETFE、PFA等)、ウレタン系樹脂、またはこれらの複合材料や、ラテックスゴム、シリコーンゴム等の各種ゴム材料、またはこれらのうちの2つ以上を組み合わせた複合材料が挙げられる。特に、樹脂層90は、ウレタン系樹脂で形成することが好ましい。樹脂層90は、一層構造に限定されず、複数の層からなる積層構造としてもよい。
樹脂層90の厚さは、5μm~500μmであるのが好ましい。
低摩擦層91は、親水性高分子により形成される。低摩擦層91は、樹脂層90の半球部71および先端側テーパー部72の先端部を除く外表面のほぼ全体を覆っている。樹脂層90の半球部71および先端側テーパー部72の先端部の外表面は、低摩擦層91に覆われないことで、狭窄部の入口を捉えやすい。
親水性高分子は、セルロース系高分子、ポリエチレンオキサイド系高分子、無水マレイン酸系高分子(例えば、メチルビニルエーテル-無水マレイン酸共重合体のような無水マレイン酸共重合体)、アクリルアミド系高分子(例えば、ポリアクリルアミド、ポリグリシジルメタクリレート-ジメチルアクリルアミド(PGMA-DMAA)のブロック共重合体)、水溶性ナイロン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等からなる公知の親水性高分子が挙げられる。
低摩擦層91の厚さは、0.1μm~100μmであるのが好ましい。
なお、低摩擦層91を形成する材料は、親水性高分子に限定されず、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)やテトラフルオロエチレン-エチレン共重合体(ETFE)などのフッ素系樹脂や、シリコーン樹脂であってもよい。
(筒状部材)
筒状部材50は、第1コア21の第1外径一定部34に配置された管状の部材である。筒状部材の先端部は、先端側被覆層70の基端部と接触しており、先端側被覆層70の基端が筒状部材50の内腔に入り込んでいる。筒状部材50の基端部は、固定部材51によって第1コア21と固定されている。筒状部材50の基端部は、基端側へ向かって外径が漸減するテーパー部52を有する。筒状部材50の基端よりも基端側に位置する固定部材51は、筒状部材50のテーパー部52に連続するようにテーパーに形成されている。
筒状部材50は、金属で形成されることが好ましい。筒状部材50を形成する金属は、ステンレス鋼、超弾性合金、コバルト系合金や、金、白金、タングステンなどの貴金属またはこれらを含む合金(白金-イリジウム合金)などが挙げられる。
(基端側被覆層)
図1および図4に示すように、基端側被覆層60(被覆層)は、第2コア22の外表面の少なくとも一部を覆うように形成されている。基端側被覆層60は、第2コア22の外表面を覆う内層61と、内層61の外表面を覆う外層62と、を有する。基端側被覆層60は、第2コア22の第2外径一定部38、第2テーパー部39および第3外径一定部40を覆っている。したがって、基端側被覆層60は、第2外径一定部38を覆う先端側一定部65と、第2テーパー部39を覆う漸減部66と、第3外径一定部40を覆う基端側一定部67と、を有する。先端側一定部65および基端側一定部67は、外径が一定であり、基端側一定部67の外径は、先端側一定部65の外径よりも大きく、漸減部66は、外径が先端側へ向かってテーパー状に漸減している。漸減部66の基端の外径は、基端側一定部67の外径と一致し、漸減部66の先端の外径は、先端側一定部65の外径と一致する。なお、基端側被覆層60は、第2コア22の第2外径一定部38、第2テーパー部39、または第3外径一定部40の少なくとも1つの一部のみを覆ってもよい。
内層61および外層62を形成する材料は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)やテトラフルオロエチレン-エチレン共重合体(ETFE)などのフッ素系樹脂が挙げられる。また、内層61および外層62は、顔料を含んでもよい。
なお、基端側被覆層60は、一層でもよい。
(凸部)
凸部63は、基端側被覆層60の外表面に周方向に沿って螺旋状に巻回される線状の部材であり、外層62の外表面から径方向外側に向かって凸形状を有する。凸部63は、隣接する巻回同士の間が離間するように形成されている。凸部63は、外表面に、先端側を向く凸部先端面64を有している。
凸部63は、樹脂により形成されることが好ましい。凸部63を形成する樹脂は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)などのフッ素系樹脂を用いることができる。また、凸部63は、顔料を含んでもよい。
凸部63は、基端側被覆層60の基端側一定部67、漸減部66および先端側一定部65にわたって連続して形成される。図4に示すガイドワイヤ10の凸部63は、1つの線状の部材を基端側被覆層60の外表面に巻回することによって形成されている。
螺旋状の凸部63は、コア20の軸心Xを通る断面において、図4に示すように、凸部63を含む領域内でn個に分割され、凸部63の基端側被覆層60と接する先端側の端点Nにおける凸部63の外表面と凸部63が接している基端側被覆層60の外表面との間に、先端側傾斜角θ(i=1~n)を形成する。コア20の軸心Xを通る断面において、螺旋状の凸部63の先端側傾斜角θ(i=1~n)は、ガイドワイヤ10の先端側に向かうにしたがって(iが小さくなるにしたがって)段階的に小さくなる。したがって、先端側傾斜角θは、θ<θi+1(i=1~n-1)を満たす。先端側傾斜角θ(i=1~n)は、例えば0.1度~90度であり、好ましくは10度~60度である。螺旋状の凸部63の先端側傾斜角θは、ガイドワイヤ10の周方向に沿って、漸次的に滑らかに変化することが好ましい。
なお、コア20の軸心Xを通る断面において、先端側傾斜角θは、θ<θ<θ<θ<θ<θ・・・のように1つの凸部63毎に変化するが、必ずしもこれに限定されず、例えばθ=θ<θ=θ<θ=θ・・・のように、軸心Xに沿って隣接する複数の凸部63の先端側傾斜角θが等しくてもよい。すなわち、凸部63の先端側傾斜角θは、θ≦θi+1(i=1~n-1)およびθ<θを満たしてもよい。凸部63を形成する線状の部材が基端側被覆層60の外表面を一周する間、螺旋状の凸部63の先端側傾斜角θは、一定であってもよく、連続的あるいは段階的に変化してもよい。また、ガイドワイヤ10は、凸部63を形成する線状の部材を複数有してもよい。この場合、凸部63は、線状の部材が異なる位相で配置された多重螺旋を形成してもよい。凸部63は、コア20の軸心Xを中心とする回転対称形状を有してもよい。
また、コア20の軸心Xを通る断面において、凸部63は、凸部63と接する基端側被覆層60の外表面と垂直な方向へ厚さT(i=1~n)を有する。また、コア20の軸心Xを通る断面において、凸部63は、凸部63と接する基端側被覆層60の外表面に沿って軸心Xの方向へ幅Wを有するとともに、ピッチPで軸心Xに沿って離れて螺旋状に配置される。厚さT(i=1~n)は、例えば5μm~15μmであり、好ましくは7μm~13μmである。幅Wは、例えば0.1mm~1.2mmであり、好ましくは0.3mm~0.9mmである。幅Wは、軸心Xに沿って一定でもよいが、先端側へ向かうにしたがって減少してもよく、または先端側へ向かうにしたがって増加してもよい。ピッチPは、例えば0.4mm~3.0mmであり、好ましくは0.8mm~2.4mmである。ピッチPは、軸心Xに沿って一定でもよいが、先端側へ向かうにしたがって減少してもよく、または先端側へ向かうにしたがって増加してもよい。
コア20の軸心Xを通る断面において、凸部63の厚さT(i=1~n)は、先端側に向かうにしたがって小さくなる。したがって、凸部63の厚さTは、T<Ti+1(i=1~n-1)を満たす。螺旋状の凸部63の厚さTは、ガイドワイヤ10の周方向に沿って、漸次的に滑らかに変化することが好ましい。
なお、コア20の軸心Xを通る断面において、凸部63の厚さTは、T<T<T<T<T<T・・・のように1つの凸部63毎に変化するが、必ずしもこれに限定されず、例えばT=T<T=T<T=T・・・のように、軸心Xに沿って隣接する複数の凸部63の厚さTが等しくてもよい。すなわち、凸部63の厚さTは、T≦Ti+1(i=1~n-1)およびT<Tを満たしてもよい。凸部63を形成する線状の部材が基端側被覆層60の外表面を一周する間、螺旋状の凸部63の厚さTは、一定であってもよく、連続的あるいは段階的に変化してもよい。
カテーテルやシース等の併用デバイス100にガイドワイヤ10を挿入する際、コア20の軸心Xを通る断面において、先端側傾斜角θ(i=1~n)および厚さT(i=1~n)が一定である凸部63を備えたガイドワイヤ10は、図5(A)に示すように、併用デバイス100が最も先端側の凸部63を超える際、すなわち押し込み長Aにおいて、大きな押し込み力を必要とする。そしてガイドワイヤ10は、併用デバイス100が先端側から2つ目以降の凸部63を超える際、すなわち押し込み長B、C、D、E・・・において、ほとんど押し込み力を必要としない。
これに対し、コア20の軸心Xを通る断面において、先端側傾斜角θ(i=1~n)および厚さT(i=1~n)が先端側に向かうにしたがって小さくなる凸部63を備えたガイドワイヤ10は、図5(B)に示すように、先端側傾斜角θおよび厚さTが小さい凸部63から順に、併用デバイス100に接触する。このため、ガイドワイヤ10は、凸部63と併用デバイス100とのスタックを抑制でき、かつ凸部63を含む領域の併用デバイス100や血管への挿入性が向上する。また、併用デバイス100が凸部63を超える際に必要とする押し込み力は、押し込み長A、B、C、D、E・・・に分散される。このため、ガイドワイヤ10は、過剰な押し込み力による血管穿孔の発生を抑制でき、安全性が高い。
また、ガイドワイヤ10は、凸部63が先端側に向かうにしたがって小さくなる先端側傾斜角θ(i=1~n)および厚さT(i=1~n)を有することで、血管に留置されたステント(併用デバイス100)とのスタックを抑制できる。
コア20の軸心Xを通る断面における凸部63の形状は、図3(A)に示す略半円形や、図3(B)に示す略半楕円形であることが好ましい。コア20の軸心Xを通る断面における凸部63の断面形状が半円形や半楕円形である場合、凸部63は、凸部63の基端側被覆層60に近い基部から凸部63の頂部に近づくにつれて、軸心Xに対する傾斜角が小さくなる。そして、凸部63の厚さT(i=1~n)が先端側へ向かうにしたがって小さくなる場合、隣接する2つの凸部63のうち基端側に位置する凸部63は、先端側に位置する凸部63よりも頂部側で併用デバイス100や血管と接触する。このため、コア20の軸心Xを通る断面における凸部63の断面形状が半円形や半楕円形であるガイドワイヤ10は、併用デバイス100や血管が凸部63を超える際に必要な押し込み力が、基端側に向かうにしたがって段階的に小さくなる。したがって、ガイドワイヤ10は、併用デバイス100が凸部63を超える際に必要とする押し込み力を効果的に低減できる。
コア20の軸心Xを通る断面における凸部63の形状は、例えば、図3(C)に示すような軸心Xに沿う方向へ非対称の形状、図3(D)に示すような三角形、図3(E)に示すような台形、図3(F)に示すような多角形、図3(G)に示すような曲線の途中で凹凸が入れ替わる形状であってもよい。
凸部63の先端側傾斜角θ(i=1~n)および厚さT(i=1~n)が先端側に向かうにしたがって小さくなるガイドワイヤ10は、図6に示すように、凸部63の先端側傾斜角θ(i=1~n)および厚さT(i=1~n)が一定のガイドワイヤ10の場合(図中の一点鎖線を参照)と比較して、湾曲したカテーテル等の併用デバイス100に挿入された際の湾曲の度合いが緩やかになる。このため、ガイドワイヤ10は、曲率半径が大きくなり、曲げ応力を低減させることができる。その結果、術者は、過剰な力を加えずに手技を行うことができる。
凸部63は、図4に示すように、漸減部66において、先端側に向かうにしたがって小さくなる先端側傾斜角θおよび厚さTを有している。漸減部66は、外径が先端側へ向かってテーパー状に漸減している。したがって、コア20の軸心Xを通る断面において、凸部63の基端側被覆層60と接する先端側の端点Nにおける凸部63の外表面とコア20の軸心Xとのなす角βは、先端側傾斜角θと、漸減部66の外表面とコア20の軸心Xとのなす角γとが合算された、β=θ+γとなる。このため、漸減部66に配置される凸部63は、先端側一定部65や基端側一定部67に配置された凸部63よりも、併用デバイス100とスタックしやすく、併用デバイス100や血管への挿入性の低下につながりやすい。漸減部66に配置される凸部63が、先端側に向かうにしたがって小さくなる先端側傾斜角θおよび厚さTを有することで、ガイドワイヤ10は、漸減部66における併用デバイス100とのスタックや、挿入性の低下を抑制できる。
基端側被覆層60の外表面に螺旋状の凸部63を形成する方法の一例として、例えば、図7に示すように、コート液130を螺旋状に塗布する方法が挙げられる。この方法では、コア20に基端側被覆層60を形成したワーク110を、軸心Xを中心に回転させつつ軸心Xに沿って移動させて、基端側被覆層60の外表面に管状のディスペンサー120からコート液130を吐出し、固化させる。これにより、基端側被覆層60の外表面上に螺旋状の凸部63が形成される。
または、ディスペンサー120からのコート液130の時間当たりの吐出量を、基端側被覆層60の先端側に向かうにしたがって少なくすることで、コート液130の塗布量を減少させて、凸部63の先端側傾斜角θ(i=1~n)および厚さT(i=1~n)を小さくすることができる。
または、ワーク110の回転速度を、塗布位置が基端側被覆層60の先端側に向かうにしたがって速くすることで、コート液130の塗布量を減少させて、凸部63の先端側傾斜角θ(i=1~n)および厚さT(i=1~n)を小さくすることができる。
また、基端側被覆層60の外表面に螺旋状の凸部63を形成する方法の他の例として、例えば、図8に示すように、研磨により凸部を形成する方法が挙げられる。この方法では、コート液にワーク110のほぼ全体を浸漬し、コート液130を固化させて層140を形成した後、図8(B)に示すように、研磨治具150で層140を研磨して、螺旋状の凸部63を形成する。研磨する際には、砥石などの研磨治具150による研磨量および研磨位置を調節することにより、所望の先端側傾斜角θ(i=1~n)、厚さT(i=1~n)、幅WおよびピッチPを有する凸部63を形成できる。
以上のように、本実施形態に係るガイドワイヤ10は、先端と基端との間に延在する軸心Xを備えた長尺なコア20と、コア20の外表面を覆う樹脂により形成された基端側被覆層60(被覆層)と、基端側被覆層60の外表面に線状に配置される凸部63と、を有し、コア20の軸心Xを通る断面において、凸部63が接する基端側被覆層60の外表面と、凸部63の基端側被覆層60と接する先端側の端点Nにおける凸部63の外表面との間の先端側傾斜角θ(i=1~n)は、先端側に向かうにしたがって小さくなる。これにより、ガイドワイヤ10は、小さい先端側傾斜角θを有する凸部63から順に併用デバイス100に接触するため、凸部63と併用デバイス100とのスタックを抑制でき、かつ凸部63を含む領域の併用デバイス100や血管への挿入性が向上する。また、併用デバイス100が凸部63を超える際に必要とする押し込み力が、押し込み長A、B、C、D、E・・・に分散されるため、ガイドワイヤ10は、過剰な押し込み力による血管穿孔の発生を抑制でき、安全性が高い。
また、本実施形態に係るガイドワイヤ10は、先端と基端との間に延在する軸心Xを備えた長尺なコア20と、コア20の外表面を覆う樹脂により形成された被覆層と、基端側被覆層60(被覆層)の外表面に線状に配置される凸部63と、を有し、コア20の軸心Xを通る断面において、凸部63が接する基端側被覆層60の外表面から垂直な方向への凸部63の厚さT(i=1~n)は、先端側に向かうにしたがって小さくなる。これにより、ガイドワイヤ10は、小さい厚さTを有する凸部63から順に併用デバイス100に接触するため、凸部63と併用デバイス100とのスタックを抑制でき、かつ凸部63を含む領域の併用デバイス100や血管への挿入性が向上する。また、併用デバイス100が凸部63を超える際に必要とする押し込み力が、押し込み長A、B、C、D、E・・・に分散されるため、ガイドワイヤ10は、過剰な押し込み力による血管穿孔の発生を抑制でき、安全性が高い。
コア20の軸心Xを通る断面における凸部63の断面形状が半円形や半楕円形である場合、凸部63は、凸部63の基端側被覆層60に近い基部から凸部63の頂部に近づくにつれて、軸心Xに対する傾斜角が小さくなる。そして、凸部63の厚さT(i=1~n)が先端側へ向かうにしたがって小さくなる場合、隣接する2つの凸部63のうち基端側に位置する凸部63は、先端側に位置する凸部63よりも頂部側で併用デバイス100や血管の狭窄部と接触する。このため、コア20の軸心Xを通る断面における凸部63の断面形状が半円形や半楕円形であるガイドワイヤ10は、併用デバイス100や血管の狭窄部が凸部63を超える際に必要な押し込み力が、基端側に向かうにしたがって段階的に小さくなる。したがって、ガイドワイヤ10は、併用デバイス100が凸部63を超える際に必要とする押し込み力を効果的に低減できる。
基端側被覆層60(被覆層)は、先端側に向かって外径が漸減する漸減部66を有し、凸部63の少なくとも一部は、漸減部66に配置される。これにより、ガイドワイヤ10は、外径が先端側へ向かってテーパー状に漸減する漸減部66における併用デバイス100とのスタックや挿入性の低下を抑制できる。
凸部63は、螺旋状に形成される。これにより、凸部63は、基端側被覆層60(被覆層)の外表面に周方向および軸心Xに沿う方向へ連続的に形成されるため、凸部63の先端側傾斜角θ(i=1~n)および厚さT(i=1~n)を先端側に向かうにしたがって連続的または段階的に小さくすることが容易である。
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。例えば、図9(A)に示す変形例のように、互いに逆方向に巻回する螺旋状の2つの凸部63が、基端側被覆層60の外表面で交差するように形成されてもよい。また、図9(B)に示す他の変形例のように、リング状に形成される独立した複数の凸部63が、基端側被覆層60の外表面で軸心Xに沿って並ぶように形成されてもよい。また、図9(C)に示すさらに他の変形例のように、軸心Xと平行な線状の複数の凸部63が、基端側被覆層60の外表面で周方向に並ぶように形成されてもよい。また、図9(D)に示すさらに他の変形例のように、軸心Xと平行な線状の複数の凸部63が、基端側被覆層60の外表面で周方向および軸心Xの方向に並ぶように形成されてもよい。また、図9(E)に示すさらに他の変形例のように、点状の複数の凸部63が、基端側被覆層60の外表面で周方向および軸心Xの方向に並ぶように形成されてもよい。
また、ガイドワイヤ10は、脈管、尿管、胆管、卵管、肝管等に挿入されてもよい。
10 ガイドワイヤ
20 コア
60 基端側被覆層(被覆層)
63 凸部
65 先端側一定部
66 漸減部
67 基端側一定部
70 先端側被覆層
100 併用デバイス
θ(i=1~n) 先端側傾斜角
(i=1~n) 厚さ
N 端点
X 軸心

Claims (5)

  1. 先端と基端との間に延在する軸心を備えた長尺なコアと、前記コアの外表面を覆う樹脂により形成された被覆層と、前記被覆層の外表面に線状または点状に配置される凸部と、を有し、
    前記コアの軸心を通る断面において、前記凸部が接する前記被覆層の外表面と、前記凸部の前記被覆層と接する先端側の端点における前記凸部の外表面との間の先端側傾斜角は、先端側に向かうにしたがって小さくなるガイドワイヤ。
  2. 先端と基端との間に延在する軸心を備えた長尺なコアと、前記コアの外表面を覆う樹脂により形成された被覆層と、前記被覆層の外表面に線状または点状に配置される凸部と、を有し、
    前記コアの軸心を通る断面において、前記凸部が接する前記被覆層の外表面から垂直な方向への前記凸部の厚さは、先端側に向かうにしたがって小さくなるガイドワイヤ。
  3. 前記コアの軸心を通る断面における前記凸部の断面形状が半円形や半楕円形である場合、前記凸部は、当該凸部の前記被覆層に近い基部から前記凸部の頂部に近づくにつれて、軸心に対する傾斜角が小さくなる請求項1または2に記載のガイドワイヤ。
  4. 前記被覆層は、先端側に向かって外径が漸減する漸減部を有し、前記凸部の少なくとも一部は、前記漸減部に配置される請求項1または2に記載のガイドワイヤ。
  5. 前記凸部は、螺旋状に形成される請求項1または2に記載のガイドワイヤ。
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