JP2024032024A - カテーテルおよびカテーテル組立体 - Google Patents

カテーテルおよびカテーテル組立体 Download PDF

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Abstract

【課題】押し込み強度および引き抜き強度を効果的に向上させることができる、中間開口を有するカテーテルおよびカテーテル組立体を提供する。【解決手段】先端チューブ20および先端チューブ20から基端側へ延在する線状シャフト30を有する中間開口を有するカテーテルであって、先端チューブ20は、外層26と、外層26の径方向内側に配置される補強層24と、先端チューブ20の基端部に配置されるX線不透過性の基端マーカー28と、を有し、線状シャフト30の先端部は、基端マーカー28に固定されている。【選択図】図3

Description

本発明は、先端チューブと、先端チューブに連結されて先端チューブから基端側へ延在する線状シャフトとを有する中間開口を有するカテーテルおよびカテーテル組立体に関する。
血管等の生体管腔へ挿入して治療や診断等を行うための治療用カテーテル(バルーンカテーテルやステント留置用カテーテルなど)を目的部位へ案内するために、ガイディングカテーテルが用いられる。
例えば、冠動脈の治療を行うPCIの1つである経皮的冠動脈形成術(PTCA)では、ガイディングカテーテル用のガイドワイヤを手首や大腿部の皮膚から動脈内へ挿入し、冠動脈の入口へ到達させる。次に、ガイドワイヤに沿ってガイディングカテーテルを動脈内に挿入し、続いて、ガイディングカテーテル用のガイドワイヤを抜去し、冠動脈口に係合させる。ガイディングカテーテルの内腔に治療用カテーテル用のより細いガイドワイヤを挿入して、冠動脈内の病変部を通過させる。この後、治療用カテーテル用のガイドワイヤに沿ってバルーンカテーテルを挿入し、ガイディングカテーテル先端開口からバルーンカテーテル先端を突出させ、病変部を通過したガイドワイヤに沿って冠動脈内を末梢へ進め、バルーンを病変部に配置し、バルーンを拡張させて治療を行う。
ガイディングカテーテルの先端を所定の部位(例えば、冠動脈口)に係合させた後に、治療用カテーテルをガイディングカテーテル先端開口から病変部まで湾曲あるいは屈曲した冠動脈内をスムーズに進めるため、ガイドエクステンションカテーテルが使用される場合がある(例えば、特許文献1を参照)。すなわち、ガイドエクステンションカテーテルは、ガイディングカテーテルよりも病変部の近くまで挿入することが可能であり、さらに、治療用カテーテルに安定したバックアップ力を与えることができる。
ガイドエクステンションカテーテルは、ガイディングカテーテルの内腔を移動して、ガイディングカテーテル先端開口から先端側へ突出可能な先端チューブと、先端チューブに連結されて先端チューブから基端側へ延在する線状シャフトとを有する、いわゆる中間開口を有するカテーテルであり、中間開口は、ここでは先端チューブの基端開口部である。ガイドエクステンションカテーテルは、先端チューブの基端側が線状シャフトに接続されており、管状の部位(先端チューブ)の長さが短い。このため、ガイディングカテーテルの内部にガイドワイヤを挿入した状態で、ガイドワイヤを抜去することなく、ガイドエクステンションカテーテルをガイドワイヤに沿ってガイディングカテーテルに対して抜き差しすることが容易となる。すなわち、このような手技を行う際には、ガイディングカテーテルよりも基端側に突出しているガイドワイヤの長さが、ガイドエクステンションカテーテルの管状の部位の長さよりも長いことが必要である。ガイドエクステンションカテーテルは、線状シャフトを有することで、管状の部位の長さを短くできるため、必要以上に長いガイドワイヤを使用する必要がなく、手技が容易となる。
特表2016-517320号公報
特許文献1には、先端チューブにシャフトが接続されたカテーテルが記載されている。さらに、先端チューブのシャフトが連結された部位よりも先端側には、X線不透過性マーカーが配置されている。シャフトは、先端チューブに対して中心軸がずれており、かつ先端チューブよりも細い。このため、先端チューブにシャフトが接続されたカテーテルは、押し込み強度および引き抜き強度の低下が構造的に生じやすい。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、押し込み強度および引き抜き強度を効果的に向上させることができる、中間開口を有するカテーテルおよびカテーテル組立体を提供することを目的とする。
上記目的を達成する中間開口を有するカテーテルは、先端チューブおよび前記先端チューブから基端側へ延在する線状シャフトを有する中間開口を有するカテーテルであって、前記先端チューブは、外層と、前記外層の径方向内側に配置される補強層と、前記先端チューブの基端側に配置されるX線不透過性のマーカーと、を有し、前記線状シャフトの先端部は、前記マーカーに固定されていることを特徴とする。
上記のように構成した中間開口を有するカテーテルは、線状シャフトを、マーカーを介して先端チューブに強固に固定できるため、押し込み強度および引き抜き強度を効果的に向上できる。
前記マーカーは、前記線状シャフトの先端部に接着により固定されてもよい。これにより、マーカーおよび線状シャフトを固定する際にこれらに変形が生じにくいため、カテーテルの形状を安定させることができ、かつ低コストで製造できる。
前記マーカーは、前記先端チューブの基端側に配置される基端マーカーであってもよい。これにより、先端チューブの基端部に手元からの押し込み力、引き抜き力や回転力を先端チューブへ効果的に伝達させることができ、かつ先端チューブの外径を小さくするができるとともにカテーテルの構造が簡単となるので、低コストで製造できる。
前記先端チューブは、当該先端チューブの先端側に配置されるX線不透過性の先端マーカーを有してもよい。これにより、先端チューブの位置をX線により特定することができる。
前記先端マーカーまたは前記基端マーカーの少なくとも一方は、軸心方向において前記補強層から離間した位置に配置されてもよい。これにより、先端チューブの厚さを薄く、および/または外径を小さくすることができる。
前記基端マーカーは、前記補強層の基端よりも基端側に配置されてもよい。これにより、線状シャフトが固定される基端マーカーが補強層に重ならないため、先端チューブの厚さを薄く、および/または外径を小さくすることができる。
前記カテーテルは、ガイディングカテーテルに挿入される治療用カテーテルをガイドするため、前記ガイディングカテーテルの先端開口から前記治療用カテーテルの先端を突出させ、前記治療用カテーテルに沿って冠動脈内を末梢へ進め、前記治療用カテーテルに設けられて治療を行うための治療部を病変部に配置するためのガイドエクステンションカテーテルであってもよい。これにより、術者が体外に位置する線状シャフトを操作する際に、ガイドエクステンションカテーテルは、押し込み力、引き抜き力や回転力を先端チューブへ効果的に伝達させることができ、かつ手術中に先端チューブと線状シャフトが分離することを防止できる。
上記目的を達成する中間開口を有するカテーテルの他の態様は、先端チューブおよび前記先端チューブから基端側へ延在する線状シャフトを有する、中間開口を有するカテーテルであって、前記先端チューブは、先端から基端へ貫通する内腔を有する管体であり、先端側に配置される先端テーパ部と、前記先端テーパ部の基端側に配置された筒状部と、前記筒状部の基端側に配置された傾斜部とを備え、前記先端テーパ部は、先端側へ向かってテーパ状に縮径しており、前記先端チューブは、当該先端チューブの基端側に配置されるX線不透過性のマーカーを有し、前記線状シャフトの先端部は、前記マーカーに固定されていることを特徴とする中間開口を有するカテーテルであってもよい。これにより、中間開口を有するカテーテルは、ガイドエクステンションカテーテルと共に冠動脈に挿入され、かつ、冠動脈に生ずる狭窄部などの病変部を超えてガイドエクステンションカテーテルをスムーズに誘導し、あるいは狭窄部を拡張するダイレータとして用いることができる。
上記目的を達成するカテーテル組立体は、第1の先端チューブおよび前記第1の先端チューブから基端側へ延在する第1の線状シャフトを有する第1の中間開口を有するカテーテルと、第2の先端チューブおよび前記第2の先端チューブから基端側へ延在する第2の線状シャフトを有する第2の中間開口を有するカテーテルと、を有し、前記第1の先端チューブは、外層と、前記外層の径方向内側に配置される補強層と、前記第1の先端チューブの基端部に配置されるX線不透過性の第1のマーカーと、を有し、前記第1の線状シャフトの先端部が、前記第1のマーカーに固定されており、前記第2の先端チューブは、先端から基端へ貫通する内腔を有する管体であり、先端側に配置される先端テーパ部と、前記先端テーパ部の基端側に配置された筒状部と、前記筒状部の基端側に配置された傾斜部とを備え、前記先端テーパ部は、先端側へ向かってテーパ状に縮径しており、前記第2の先端チューブは、当該第2の先端チューブの基端部に配置されるX線不透過性の第2のマーカーを有し、前記第2の線状シャフトの先端部が、前記第2のマーカーに固定されており、前記第1の中間開口を有するカテーテルの前記第1の先端チューブに、前記第2の中間開口を有するカテーテルを所定の位置までに挿入したときに、前記第1のマーカーと前記第2のマーカーが軸心方向へ離間していることを特徴とする、カテーテル組立体であってもよい。これにより、術者が体外に位置する線状シャフトを操作する際に、カテーテル組立体が、押し込み力、引き抜き力や回転力を先端チューブへ効果的に伝達させることができるため、狭窄部への到達性がより向上する。
本実施形態に係る中間開口を有するカテーテルであるガイドエクステンションカテーテル、ダイレータおよびガイディングカテーテルを示す平面図である。 ガイドエクステンションカテーテルを示す図であり、(A)は側面図、(B)は平面図、(C)は線状シャフトの一部拡大図である。 ガイドエクステンションカテーテルを示す図であり、(A)は図2のA-A線に沿う断面図、(B)は図2のB-B線に沿う断面図、(C)は図2のC-C線に沿う断面図である。 ダイレータを示す図であり、(A)は側面図、(B)は平面図、(C)はダイレータ線状シャフトの一部拡大図である。である。 図4のD-D線に沿う断面図である。 ガイドエクステンションカテーテルにダイレータを組み立てたカテーテル組立体を示す側面図である。 第1変形例を示す中間開口を有するカテーテルの図であり、(A)は側面図、(B)は先端チューブを透過して示す側面図である。 第2変形例を示す中間開口を有するカテーテルおよびダイレータの側面図である。 第3変形例を示す中間開口を有するカテーテルおよびダイレータの側面図である。 第4変形例を示すダイレータの側面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上、誇張されて実際の比率とは異なる場合がある。本明細書では、デバイスの血管に挿入する側を「先端側」、操作する側を「基端側」と称することとする。また先端チューブは、先端開口と、基端開口となる中間開口とを有し、先端開口と中間開口の中間点より先端開口側を「先端部」、中間開口側を「基端部」と称することとする。
本実施形態に係る中間開口を有するカテーテルは、図1に示すように、先端ソフトチップ100Aを有するガイディングカテーテル100に挿入されて、ガイディングカテーテル100の先端開口101から突出し、治療用カテーテルをガイドするためのチューブをガイディングカテーテル100から先端側へ延長するために使用されるガイドエクステンションカテーテル10である。ガイドエクステンションカテーテル10には、ラピッドエクスチェンジ型のダイレータ50が挿入可能である。
ガイドエクステンションカテーテル10は、図1~3に示すように、管状の先端チューブ20と、先端チューブ20に連結されて先端チューブ20から基端側へ延在する線状シャフト30とを備えている。
先端チューブ20は、ガイディングカテーテル100の内腔を移動して、ガイディングカテーテル100の先端開口101から先端側へ突出可能である。これにより、先端チューブ20は、ガイディングカテーテル100から連続する内腔を提供する。すなわち、手技において、ガイドエクステンションカテーテル10の先端チューブ20は、ガイディングカテーテル100よりも病変部の近くまで挿入されて、治療用カテーテルに安定したバックアップを与えることができる。
先端チューブ20は、先端から基端へ貫通する内腔を有する管体であり、先端側に配置される管状部21と、管状部21の基端側に配置される半管部22とを備えている。管状部21は、周方向に360度の範囲で材料が設けられて円管状に形成される。半管部22は、周方向に略180度の範囲で材料が設けられて、ハーフパイプ状に形成される。なお、半管部22の材料が設けられる角度範囲は、360度未満であれば、特に限定されず、例えば180度未満であってもよい。また、半管部22は、設けられなくてもよい。管状部21の軸心方向の長さは、特に限定されないが、例えば200mm~400mmである。半管部22の軸心方向の長さは、特に限定されないが、例えば5mm~200mmである。先端チューブ20の内径は、特に限定されないが、例えば1.3mm~1.5mmである。先端チューブ20の外径は、特に限定されないが、例えば1.50mm~1.90mm、より好ましくは1.55~1.75mmである。
先端チューブ20の剛性は、基端側から先端側へ向かって段階的に、または徐々に減少することが好ましい。これにより、先端チューブ20は、先端側ほど剛性が減少して柔軟な構造となるため、先端部に柔軟性を付与しつつ、基端部に高い押し込み性を付与できる。なお、先端チューブ20の剛性は、基端側から先端側へ向かって変化しなくてもよい。先端チューブ20は、最先端に、例えばポリウレタン等の柔軟な材料により形成される先端チップ21Aを有している。
先端チューブ20は、内層23と、補強層24と、外層26と、先端マーカー27と、基端マーカー28とを備えている。管状部21は、内層23、補強層24、外層26、先端マーカー27および基端マーカー28により形成される。半管部22は、内層23および外層26により形成される。あるいは内層23と外層26の間に中層を設けてもよい。
内層23は、先端チューブ20の管状部21および半管部22の内周面を形成する層である。内層23は、補強層24の径方向内側に配置される。内層23は、内部をガイドワイヤ、治療用カテーテルまたはダイレータ50等が摺動しやすいように、低摩擦材料により形成されることが好ましい。低摩擦材料は、例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合体)等のフッ素系樹脂やシリコン樹脂であるが、これらに限定されない。内層23の厚みは、特に限定されないが、例えば0.0001mm~0.1mmm、好ましくは0.005mm~0.05mm、より好ましくは0.01mm~0.03mmである。
補強層24は、先端チューブ20の管状部21を補強するために、少なくとも1つの線材が螺旋状に巻回されたコイル、または複数の線材が編組みされた複数のブレードにより形成される。補強層24は、内層23の径方向外側に配置され、外層26の径方向内側に配置される。コイルやブレードは、例えばステンレス鋼やタングステンなどの金属材料からなる線材により形成され、線材の断面形状は丸、楕円、長円、長方形などの形状であり、線材の径、幅、厚さは特に限定されず、適宜設定される。補強層24がコイルにより形成される場合、長軸と線材の交差角度は特に限定されず、適宜設定され長軸方向に沿って一定でも変化してもよい。補強層24がブレードにより形成される場合、編み目の一つをピック(pick)としたピック数、ひとつのピックに含まれる素線の数である持ち数(number of ends)、1周にあるピックの数である打ち数(number of spindles)は適宜設定される。また補強線の形状や寸法は、巻き方向によって異なるものを用いてもよい。補強層24のコイルまたはブレードを形成する線材は、隙間を有して疎ピッチで配置されても、隙間なく密ピッチで配置されてもよい。補強層24は、タングステン線を密ピッチで配置される場合には、造影性を向上させる造影マーカーとすることができる。
外層26は、先端チューブ20の管状部21および半管部22の外周面を形成する層である。外層26は、管状部21および半管部22の内層23の外周面を囲んでいる。すなわち、外層26は、内層23の径方向外側に配置され、内層23に固定されている。外層26は、さらに、管状部21に設けられる先端マーカー27および基端マーカー28の外周面を囲んでいる。
外層26は、線状シャフト30が埋設される部位の外表面に凸部29を有している。凸部29は、先端チューブ20の軸心と直交する断面において、径方向外側へ突出している。凸部29は、折り返されるように曲がった線状シャフト30に対応する位置に形成される。このため、先端チューブ20の内部に線状シャフト30が埋設される部位において、外層26が薄くなり過ぎない。したがって、先端チューブ20の強度を向上でき、先端チューブ20から線状シャフト30が抜けることを抑制でき、線状シャフト30を細く過ぎる必要がなくなり、かつガイドエクステンションカテーテル10の押し込み強度および引き抜き強度を向上できる。
外層26は、先端チューブ20の軸心と直交する断面において、2つの凸部29が形成される部位と、1つの凸部29が形成される部位とを有する。2つの凸部29が形成される部位は、1つの凸部29が形成される部位よりも先端側に配置される。2つの凸部29が形成される部位には、線状シャフト30の先端部の、折り返されて2本の線材が並ぶように存在する部位が埋設されている。1つの凸部29が形成される部位には、線状シャフト30の先端部の折り返された部位よりも基端側で、1本の線材が存在する部位が埋設されている。2つの凸部29の間には、凹部29Aが形成される。2つの凸部29は、線状シャフト30の後述する半円部34が位置する最先端にて連続してつながっている。なお、凸部29は、形成されなくてもよい。
外層26の構成材料は、特に限定されないが、例えば、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、ポリエーテルケトン、ポリイミド系等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組合せたもの(ポリマーアロイ、ポリマーブレンド、積層体等)を用いることができる。または各種エラストマーのうち、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラストマー、等を好適に使用できる。外層26の厚みは、特に限定されないが、例えば0.0001mm~0.1mm、好ましくは0.005mm~0.05mm、より好ましくは0.01mm~0.03mmである。である。外層26の外周面には、血管やガイディングカテーテル100の内壁面との通過性を向上させるために潤滑性材料がコーティングされてもよい。潤滑性材料は例えば、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、3,4-エポキシシクロヘキシルメチルアクリレート、3,4-エポキシシクロヘキシルメチルメタクリレート、β-メチルグリシジルメタクリレート、アリルグリシジルエーテル等のエポキシ基含有単量体と、N-メチルアクリルアミド、N,N-ジメチルアクリルアミド、アクリルアミド等の親水性単量体との共重合体;上記親水性単量体から構成される(共)重合体;ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース系高分子物質;多糖類、ポリビニルアルコール、メチルビニルエーテル-無水マレイン酸共重合体、水溶性ポリアミド、ポリ(2-ヒドロキシエチル(メタ)クリレート)、ポリエチレングリコール、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。好ましくはアクリルアミドを含むポリアクリルアミド共重合体などの親水性潤滑ポリマーであり、フッ素系樹脂などの疎水性潤滑ポリマーであってもよい。
先端マーカー27および基端マーカー28は、X線透視下で視認できるX線不透過性の金属を含んでいる。先端マーカー27および基端マーカー28は、例えばリング状の部材であるが、C字状断面の部材や、コイル等であってもよい。X線不透過性の金属は、例えば金、白金、銀、ビスマス、タングステンまたこれらのうち2種類以上の合金(例えば、白金-タングステン)、硫酸バリウム、もしくは他の金属との合金(例えば、金-イリジウム、白金-イリジウム、白金-ニッケル)などが挙げられる。先端マーカー27および基端マーカー28がX線不透過性の金属を含んでいる場合、術者は、体内に挿入された先端チューブ20の位置を、X線造影下で把握することができる。
先端マーカー27は、図1~2に示すように、管状部21の先端部の内層23と外層26の間に挟まれて配置される。なお、先端マーカー27が配置される位置は、内層23と外層26の間に限定されず、例えば外層26と内層23の間に中層を設けて、内層23と中層の間に配置されてもよく、または外層26の外側に配置されてもよい。先端マーカー27は、補強層24よりも先端側に配置される。したがって、先端マーカー27は、先端チューブ20の軸心方向において、補強層24と重ならない。これにより、先端チューブ20の厚さを薄くでき、かつ外径を小さくできる。なお、先端マーカー27は、先端チューブ20の軸心方向において、補強層24と重なってもよい。また、先端マーカー27は、設けられなくてもよい。
基端マーカー28は、図1~2、3(B)に示すように、管状部21の基端部の内層23と外層26の間に挟まれて配置される。なお、基端マーカー28が配置される位置は、内層23と外層26の間に限定されず、例えば中層を設けて内層23と中層の間や、外層26の外側に配置されてもよい。基端マーカー28は、補強層24よりも基端側に配置される。したがって、基端マーカー28は、先端チューブ20の軸心方向において、補強層24と重ならない。これにより、先端チューブ20の厚さを薄くでき、かつ外径を小さくできる。なお、基端マーカー28は、先端チューブ20の軸心方向において、補強層24と重なってもよい。基端マーカー28はかしめ、あるいは接着や溶着などにより直接補強層24に固定してもよい。
線状シャフト30は、図1~3に示すように、可撓性を有する線材であり、丸線、平線あるいは円弧線でもよいが丸線が好ましく、先端チューブ20に連結されて先端チューブ20から基端側へ延在している。線状シャフト30は、直線状の基部31と、基部31の先端側に配置されて形状付けられた先端形状部32とを備えている。なお、基部31は、可撓性を有して柔軟に曲がるため、常に直線状である必要はない。先端形状部32は、基部31から先端側へ延在する中間直線部33と、中間直線部33の先端側に配置される半円部34と、半円部34から中間直線部33が配置される側の反対側へ延在する先端直線部35とを備えている。
中間直線部33は、半管部22の基端面から、管状部21の基端部まで到達している。したがって、中間直線部33の先端は、管状部21に位置している。中間直線部33は、基部31の軸心上に位置して基部31から先端側へ延びる延長線L1に対して、0度を超える微小な角度で傾斜している。したがって、中間直線部33は、延長線L1から一方側へずれて配置される。あるいは中間直線部33が延長線L1と平行あるいは延長線L1上にあってもよい。
中間直線部33の基端は、半管部22の基端より基端側に位置してもよく、半管部22の先端側に位置してもよい。中間直線部33が基部31の軸心上に位置して基部31から先端側へ延びる延長線L1に対して傾斜する始点は、半管部22内にあってもよく、管状部21内にあってもよい。
半円部34は、管状部21の基端部で略半円を描くように方向を約180度変更させて曲がっている。半円部34は、延長線L1と交差するように配置される。なお、半円部34は、延長線と厳密に交差しなくてもよい。半円部34は、先端チューブ20の軸心方向において、補強層24と重なる位置に配置される。すなわち、先端チューブ20の軸心方向の所定の範囲内に、半円部34および補強層24の両方が設けられる。先端直線部35は、管状部21の中間直線部33と接する側と反対側の端部から、基端側へ延在している。先端直線部35は、延長線L1と略平行であるが、厳密に平行である必要はない。中間直線部33と先端直線部35の間には、延長線L1が配置される。中間直線部33、半円部34および先端直線部35は、同一平面上に配置される。先端直線部35の半円部34と接する側と反対側に位置する終端部36は、管状部21に位置している。なお、終端部36は、半管部22に位置してもよい。終端部36は、先端チューブ20の軸心方向において、補強層24よりも基端側に配置されている。先端形状部32は、補強層24を形成する線材に引っ掛かるように係合してもよい。先端形状部32が補強層24を形成する線材に引っ掛かる状態とは、例えば、先端形状部32が、補強層24の内周面側から外周面側へ、または外周面側から内周面側へ通るように、補強層24を構成する線材の隙間を通った状態が挙げられる。これにより、線状シャフト30の先端チューブ20からの脱落を抑制できる。半円部34は曲率半径が一定でなくてもよく、半楕円あるいは、半円部の方向が180度を超えてもよく、逆に180°に満たなくてもよい。
線状シャフト30は、外部へ露出している部位の全部あるいは少なくとも一部に、ガイディングカテーテル100の内壁面と低摩擦で摺動できるように、低摩擦材料が被覆されてもよい。低摩擦材料は、例えばフッ素系樹脂やシリコン樹脂であるが、これらに限定されない。線状シャフト30は、ガイディングカテーテル100の内壁面と摺動性を向上させるために、外部へ露出している部位の全部あるいは少なくとも一部に、潤滑性材料がコーティングされてもよい。
線状シャフト30は、図2(B)、(C)に示すように、基端側から先端側へ向かって、外径が一定の第1直線部40と、外径が減少する第1テーパ部41と、外径が一定の第2直線部42と、外径が減少する第2テーパ部43と、外径が一定の第3直線部44とを有している。第1直線部40は、基部31を形成する。第1テーパ部41は、基部31と中間直線部33の境界を含む部位を形成する。第2直線部42、第2テーパ部43、および第3直線部44の基端側の一部は、中間直線部33を形成する。第3直線部44の他の部位は、半円部34および先端直線部35を形成する。あるいは、先端直線部35、半円部34および中間直線部33が第2テーパ部43より先端側にあってもよく、すなわち先端形状部32が基部31よりも外径が小さくかつ、一定でもよい。線状シャフト30は、先端形状部32を所定の形状に形状付けられた後に、先端チューブ20に連結される。
線状シャフト30は、基端マーカー28の外周面または内周面に、接着剤90によって接着されている。接着剤90としては、シアノアクリレート系、アクリル系、エポキシ系、ウレタン系、ホットメルト系、エラストマー系、熱可塑性樹脂系などの各種接着剤や、変性ポリオレフィン(例えば、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-メチルメタクリレート共重合体、エチレン-エチルアクリレート共重合体、エチレン-メチルアクリレート共重合体、エチレン-エチルアクリレート-無水マレイン酸共重合体、エチレン-アクリル酸共重合体、アイモノマー、MAH-g-ポリオレフィン、塩素化ポリオレフィンなどの接着性を有する高分子材料が使用できる。あるいは金ペーストのような造影性を有する接着剤、あるいは造影性を有する接着剤と造影性を有しない接着剤との混合物でもよい。
線状シャフト30は、例えば中間直線部33と先端直線部35において基端マーカー28に接着されるが、接着される部位は特に限定されない。接着された基端マーカー28と線状シャフト30は、製造時において、接着された状態で組み込むことができ、製造が容易となる。また、線状シャフト30と基端マーカー28を、カシメや溶接等により固定する場合、線状シャフト30と基端マーカー28には変形が生じやすい。これに対し、基端マーカー28および線状シャフト30を接着により固定する場合には、これらに変形が生じにくい。このため、カテーテルの形状を安定させることができ、かつ低コストで製造できる。なお、線状シャフト30と基端マーカー28は、接着以外の方法で固定されてもよく、例えばカシメや溶接等により固定されてもよい。
線状シャフト30の先端部は、先端チューブ20の軸心方向において、補強層24と重なる位置に配置される。これにより、ガイドエクステンションカテーテル10の押し込み強度および引き抜き強度を向上できる。なお、線状シャフト30の先端部と補強層24は直接的に接触しているが、線状シャフト30の先端部と補強層24の間には、中層を設けてもよい。
線状シャフト30の外径は、特に限定されないが、例えば0.05mm~1mmであり、好ましくは0.1mmから0.7mm、より好ましくは先端部が0.1mmから0.25mmの間で変化し、基部が0.5mmであることが好ましい。線状シャフト30の基部31の軸心方向の長さは、特に限定されないが、例えば1100mm~1300mmである。線状シャフト30の構成材料は、特に限定されないが、例えばステンレス鋼、ニッケル・チタン合金等を好適に使用できる。また、線状シャフト30の断面形状は、円形に限定されず、例えば長方形、正方形、楕円形等であってもよく、部位によって異なる形状であってもよい。線状シャフト30は、ガイディングカテーテル100への挿入長さを把握するために、基部31に目視で確認できる深度マーカーを有してもよい。
ラピッドエクスチェンジ型のダイレータ50は、図4および5に示すように、管状のダイレータ先端チューブ60と、ダイレータ先端チューブ60に連結されてダイレータ先端チューブ60から基端側へ延在するダイレータ線状シャフト70とを備えている。すなわち、ダイレータ50も、ガイドエクステンションカテーテル10と同様に、先端チューブと線状シャフトを有する中間開口を有するカテーテルである。ダイレータ50は、ガイドエクステンションカテーテル10と共に冠動脈に挿入され、かつ、冠動脈に生ずる狭窄部などの病変部までスムーズに誘導するための器具と呼ぶことができる。
あるいはダイレータ50は、ガイドエクステンションカテーテル10と共に冠動脈に挿入され、かつ、冠動脈に生ずる狭窄部などの病変部を超えてガイドエクステンションカテーテル10をスムーズに誘導し、これにより狭窄部を拡張する器具と呼ぶことができる。
ダイレータ先端チューブ60は、先端から基端へ貫通する内腔を有する管体であり、先端側に配置される先端テーパ部61と、先端テーパ部61の基端側に配置された筒状部62と、筒状部62の基端側に配置された傾斜部63とを備えている。先端テーパ部61は、先端側へ向かってテーパ状に縮径している。
あるいは、先端テーパ部61は、先端側へ向かってテーパ状に縮径し、さらにその先に、外径が一定の筒状部を有してもよい。筒状部62は、均一な外径および内径を有する円筒である。筒状部62の外径は、先端チューブ20の内径よりも、例えば0.05mm小さい。これにより、筒状部62は、先端チューブ20の内腔を、円滑に移動できる。筒状部62の内径は、挿入されるガイドワイヤの外径よりも大きい。これにより、筒状部62は、ガイドワイヤに沿って円滑に移動できる。傾斜部63は、軸心と直交する断面に対して傾斜する基端面を有している。なお、傾斜部63は、設けられなくてもよい。先端テーパ部61の軸心方向の長さは、特に限定されないが、例えば3mm~30mmである。ダイレータ先端チューブ60の全体の軸心方向の長さは、特に限定されないが、例えば100mm~450mmである。ダイレータ先端チューブ60は、ある程度の可撓性を有して柔軟であることが好ましい。このため、ダイレータ先端チューブ60の構成材料は、例えば、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、ポリエーテルケトン、ポリイミド系等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組合せたもの(ポリマーアロイ、ポリマーブレンド、積層体等)を用いることができる。または各種エラストマーのうち、例えばポリウレタンエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラストマー、等を好適に使用できる。ダイレータ先端チューブ60は、上述したX不透過性材料(造影剤)を材料中に含んでもよい。
あるいは、ダイレータ先端チューブ60は、上述したX不透過性材料(造影剤)を材料中に含んでもよく、または、X線不透過性の金属でできたマーカーを有してもよい。X線不透過性の金属は、例えば金、白金、銀、ビスマス、タングステンまたこれらのうち2種類以上の合金(例えば、白金-タングステン)、硫酸バリウム、もしくは他の金属との合金(例えば、金-イリジウム、白金-イリジウム、白金-ニッケル)などが挙げられる。X線造影性を有する金属製のダイレータ先端マーカー77あるいはダイレータ基端マーカー78を設けた場合、術者は、体内に挿入されたダイレータ先端チューブ60の位置を、X線造影下で把握することができる。
ダイレータ先端チューブ60は、例えば、ダイレータ線状シャフト70を金型内に配置した状態でインサート成形することにより形成される。
ダイレータ線状シャフト70は、可撓性を有する線材であり、ダイレータ先端チューブ60に連結されてダイレータ先端チューブ60から基端側へ延在している。ダイレータ線状シャフト70は、直線状のシャフト基部71と、シャフト基部71の先端側に配置されて形状付けられたシャフト先端形状部72とを備えている。なお、シャフト基部71は、可撓性を有して柔軟に曲がるため、常に直線状である必要はない。シャフト先端形状部72は、シャフト基部71から先端側へ延在するシャフト中間直線部73と、シャフト中間直線部73の先端側に配置されるシャフト半円部74と、シャフト半円部74からシャフト中間直線部73が設けられる側の反対側へ延在するシャフト先端直線部75とを備えている。
シャフト中間直線部73は、ダイレータ先端チューブ60の傾斜部63の基端側へ突出している部位の基端面から、筒状部62まで到達している。したがって、シャフト中間直線部73の先端は、筒状部62に位置している。シャフト中間直線部73は、シャフト基部71の軸心上に位置するとともにシャフト基部71から先端側へ延びる延長線L2に対して、0度を超える微小な角度で傾斜している。したがって、シャフト中間直線部73は、延長線L2から一方側へずれて配置される。あるいはシャフト中間直線部73が延長線L2と平行あるいは延長線L2上にあってもよい。
シャフト半円部74は、筒状部62の基端部で略半円を描くように方向を約180度変更させて曲がっている。シャフト半円部74は、延長線L2と交差するように配置される。なお、シャフト半円部74は、延長線L2と厳密に交差しなくてもよい。シャフト先端直線部75は、シャフト半円部74のシャフト中間直線部73と接する側と反対側の端部から、基端側へ延在している。シャフト先端直線部75は、延長線L2と略平行であるが、厳密に平行である必要はない。シャフト中間直線部73とシャフト先端直線部75の間には、延長線L2が配置される。シャフト中間直線部73、シャフト半円部74およびシャフト先端直線部75は、同一平面上に配置される。シャフト先端直線部75のシャフト半円部74と接する側と反対側のシャフト終端部76は、筒状部62、もしくは傾斜部63に位置している。シャフト半円部74は曲率半径が一定でなくてもよく、半楕円あるいは、方向が180度を超えてもよく、逆に180°に満たなくてもよい。
ダイレータ線状シャフト70は、図4(B)、(C)、図5に示すように、基端側から先端側へ向かって、外径が一定のダイレータ直線部80と、ダイレータ直線部80の先端からダイレータ線状シャフト70の最先端まで外径が減少するダイレータテーパ部81とを有している。ダイレータ直線部80は、シャフト基部71を形成する。ダイレータテーパ部81は、シャフト基部71の先端部、シャフト中間直線部73、シャフト半円部74およびシャフト先端直線部75を形成する。ダイレータ直線部80とダイレータテーパ部81の境界は、ダイレータ先端チューブ60よりも基端側に配置されるが、ダイレータ先端チューブ60の基端や、ダイレータ先端チューブ60の内部に配置されてもよい。ダイレータ線状シャフト70は、シャフト先端形状部72を所定の形状に形状付けられた後に、ダイレータ先端チューブ60に連結される。
ダイレータ線状シャフト70の外径は、特に限定されないが、例えば例えば0.05mm~1mmであり、好ましくは0.1mmから0.7mm、より好ましくは先端部が0.1mmから0.5mmの間で変化し、基部が0.5mmであることが好ましい。ダイレータ線状シャフト70のシャフト基部71の軸心方向の長さは、特に限定されないが、例えば1000mm~1400mmである。ダイレータ線状シャフト70の構成材料は、特に限定されないが、例えばステンレス鋼、ニッケル・チタン合金等を好適に使用できる。また、ダイレータ線状シャフト70の断面形状は、円形に限定されず、例えば長方形、正方形、楕円形等であってもよく、部位によって異なる形状であってもよい。ダイレータ線状シャフト70は、ガイディングカテーテル100への挿入長さを把握するために、目視で確認できる深度マーカーを有してもよい。
ダイレータ先端マーカー77およびダイレータ基端マーカー78は、X線透視下で視認できるX線不透過性の金属を含んでいる。ダイレータ先端マーカー77およびダイレータ基端マーカー78は、例えばリング状の部材であるが、C字状断面の部材や、コイル等であってもよい。X線不透過性の金属は、例えば金、白金、銀、ビスマス、タングステンまたこれらのうち2種類以上の合金(例えば、白金-タングステン)、硫酸バリウム、もしくは他の金属との合金(例えば、金-イリジウム、白金-イリジウム、白金-ニッケル)などが挙げられる。ダイレータ先端マーカー77およびダイレータ基端マーカー78がX線不透過性の金属を含んでいる場合、術者は、体内に挿入されたダイレータ先端チューブ60の位置を、X線造影下で把握することができる。
ダイレータ線状シャフト70は、ダイレータ基端マーカー78の外周面または内周面に、接着剤91によって接着されている。接着剤91としては、シアノアクリレート系、アクリル系、エポキシ系、ウレタン系、ホットメルト系、エラストマー系、熱可塑性樹脂系などの各種接着剤や、変性ポリオレフィン(例えば、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-メチルメタクリレート共重合体、エチレン-エチルアクリレート共重合体、エチレン-メチルアクリレート共重合体、エチレン-エチルアクリレート-無水マレイン酸共重合体、エチレン-アクリル酸共重合体、アイモノマー、MAH-g-ポリオレフィン、塩素化ポリオレフィンなどの接着性を有する高分子材料が使用できる。あるいは金ペーストのような造影性を有する接着剤あるいは造影性有する接着剤と造影性を有しない接着剤との混合物でもよい。
ダイレータ線状シャフト70は、例えばシャフト中間直線部73とシャフト先端直線部75においてダイレータ基端マーカー78に接着されるが、接着される部位は特に限定されない。接着されたダイレータ基端マーカー78とダイレータ線状シャフト70は、製造時において、接着された状態で組み込むことができ、製造が容易となる。また、ダイレータ線状シャフト70とダイレータ基端マーカー78を、カシメや溶接等により固定する場合、ダイレータ線状シャフト70とダイレータ基端マーカー78には変形が生じやすい。これに対し、ダイレータ基端マーカー78およびダイレータ線状シャフト70を接着により固定する場合には、これらに変形が生じにくい。このため、カテーテルの形状を安定させることができ、かつ低コストで製造できる。なお、ダイレータ線状シャフト70とダイレータ基端マーカー78は、接着以外の方法で固定されてもよく、例えばカシメや溶接等により固定されてもよい。
ガイドエクステンションカテーテル10およびダイレータ50は、図6に示すようにガイドエクステンションカテーテル10にダイレータ50を挿入した状態で使用できる。ガイドエクステンションカテーテル10およびダイレータ50は、組み合せられたカテーテル組立体の状態で包装されてもよい。これにより、手技の利便性が向上し、包装を開封後に直ぐに手技を行うことができる。またガイドエクステンションカテーテル10を第1のカテーテル、ダイレータ50を第2のカテーテルとし、第1のカテーテルであるガイドエクステンションカテーテル10に、第2のカテーテルであるダイレータ50が所定の位置まで挿入されたカテーテル組立体とした場合、第1のカテーテルであるガイドエクステンションカテーテル10の基端マーカー28と、第2のカテーテルであるダイレータ50のダイレータ基端マーカー78とが、軸心方向へ離間した位置に配置される。このため、X線造影によりガイドエクステンションカテーテル10の先端開口201から突出したダイレータ50の突出長、あるいは第1のカテーテルの線状シャフト30と第2の線状シャフト70にそれぞれ設けた深度マーカー間の軸心方向の距離(図示せず)を、X線造影下での基端マーカー28とダイレータ基端マーカー78の距離と比較して、シャフトのたわみや絡みの有無を判断してもよい。
ダイレータ先端チューブ60は、ガイドエクステンションカテーテル10の先端チューブ20の内腔を移動して、先端チューブ20の先端開口201から先端側へ部分的に突出可能である。このとき、ダイレータ先端チューブ60の先端テーパ部61が、先端チューブ20の先端開口201から先端側へ突出する。術者は、ガイディングカテーテル100の先端を冠動脈口に係合(エンゲージ)した後に、ダイレータ50を挿入されたガイドエクステンションカテーテル10を、ガイディングカテーテル100の先端開口101から突出させる。このとき、ダイレータ先端チューブ60の外周面と先端チューブ20の内周面のクリアランスが小さいため、ダイレータ先端チューブ60の外周面と先端チューブ20の内周面が一部の微小な面で接触する。同様に、ダイレータ先端チューブ60の内周面とガイドワイヤの外周面のクリアランスが小さいため、ダイレータ先端チューブ60の外周面と先端チューブ20の内周面が一部の微小な面で接触する。
このため、ダイレータ先端チューブ60は、ガイドエクステンションカテーテル10を、ガイドワイヤに沿って目的の位置まで円滑に誘導する役割を果たす。目的の位置として病変部の手前あるいは病変部を超えた位置まで誘導してもよい。次に、ガイドエクステンションカテーテル10から、ガイドワイヤの位置を固定してダイレータ先端チューブ60を抜去する。続いて、ガイディングカテーテル100およびガイドエクステンションカテーテル10の内腔を通して、ガイドワイヤに沿って治療用カテーテルを病変部へ到達させる。この後、術者は、治療用カテーテルにより、病変部の治療(例えばバルーンによる拡張や、ステントの留置)を行うことができる。
以上のように、本実施形態に係る中間開口を有するカテーテルは、先端チューブ20および先端チューブ20から基端側へ延在する線状シャフト30を有する中間開口を有するカテーテルであって、先端チューブ20は、外層26と、外層26の径方向内側に配置される補強層24と、先端チューブ20の基端側に配置されるX線不透過性のマーカーと、を有し、線状シャフト30の先端部は、マーカーに固定されている。
上記のように構成した中間開口を有するカテーテルは、線状シャフト30を、マーカーを介して先端チューブ20に強固に固定できるため、押し込み強度、引き抜き強度および捩れ強度を向上できる。
また、前記マーカーは、線状シャフト30の先端部に接着により固定される。これにより、マーカーおよび線状シャフト30を固定する際にこれらに変形が生じにくいため、カテーテルの形状を安定させることができ、かつ低コストで製造できる。
また、前記マーカーは、先端チューブ20の基端部に配置される基端マーカー28であってもよい。これにより、先端チューブ20の基端部に手元からの押し込み力、引き抜き力や回転力を先端チューブ20へ効果的に伝達させることができ、かつ先端チューブ20の外径を小さくするができるとともにカテーテルの構造が簡単となるので、低コストで製造できる。
また、先端チューブ20は、当該先端チューブ20の先端部に配置されるX線不透過性の先端マーカー27を有する。これにより、先端チューブ20の位置をX線により特定することができる。
また、先端マーカー27または基端マーカー28の少なくとも一方は、軸心方向において補強層24から離間した位置に配置される。これにより、先端チューブ20の厚さを薄く、および/または外径を小さくすることができる。なお、先端マーカー27および基端マーカー28の両方が、軸心方向において補強層24から離間した位置に配置されることがより好ましい。
また、基端マーカー28は、補強層24の基端よりも基端側に配置される。これにより、線状シャフト30が固定される基端マーカー28が補強層24に重ならないため、先端チューブ20の厚さを薄く、および/または外径を小さくすることができる。
また、中間開口を有するカテーテルは、ガイディングカテーテル100に挿入される治療用カテーテルをガイドするため、ガイディングカテーテル100の先端開口101から治療用カテーテルの先端を突出させ、治療用カテーテルに沿って冠動脈内を末梢へ進め、治療用カテーテルに設けられて治療を行うための治療部を病変部に配置するためのガイドエクステンションカテーテル10であってもよい。これにより、術者が体外に位置する線状シャフト30を操作する際に、ガイドエクステンションカテーテル10は、押し込み力、引き抜き力や回転力を先端チューブ20へ効果的に伝達させることができ、かつ手術中に先端チューブ20と線状シャフト30が分離することを防止できる。治療用カテーテルに設けられて治療を行うための治療部とは、例えばバルーンやステントである。
また、中間開口を有するカテーテルは、ガイディングカテーテル100に挿入される治療用カテーテルをガイドするため、ガイディングカテーテル100の先端開口101から治療用カテーテルの先端を突出させ、治療用カテーテルに沿って冠動脈内を末梢へ進め、治療用カテーテルに設けられて治療を行うための治療部を病変部に配置するためのガイドエクステンションカテーテル10に挿入されるラピッドエクスチェンジ型のダイレータ50であってもよい。これにより、術者が体外に位置するダイレータ線状シャフト70を操作する際に、ダイレータ50は、押し込み力、引き抜き力や回転力をダイレータ先端チューブ60へ効果的に伝達させることができ、かつ手術中にダイレータ先端チューブ60とダイレータ線状シャフト70が分離することを防止できる。
また、中間開口を有するカテーテルは、ダイレータ先端チューブ60およびダイレータ先端チューブ60から基端側へ延在するダイレータ線状シャフト70を有する、中間開口を有するカテーテルであって、ダイレータ先端チューブ60は、先端から基端へ貫通する内腔を有する管体であり、先端側に配置される先端テーパ部61と、先端テーパ部61の基端側に配置された筒状部62と、筒状部62の基端側に配置された傾斜部63とを備え、先端テーパ部61は、先端側へ向かってテーパ状に縮径しており、ダイレータ先端チューブ60は、当該ダイレータ先端チューブ60の基端側に配置されるX線不透過性のマーカーを有し、ダイレータ線状シャフト70の先端部は、前記マーカーに固定されているカテーテルであってもよい。これにより、中間開口を有するカテーテルは、ガイドエクステンションカテーテル10と共に冠動脈に挿入され、かつ、冠動脈に生ずる狭窄部などの病変部を超えてガイドエクステンションカテーテル10をスムーズに誘導し、あるいは狭窄部を拡張するダイレータ50として用いることができる。
また、カテーテル組立体は、第1の先端チューブおよび前記第1の先端チューブから基端側へ延在する第1の線状シャフトを有する第1の中間開口を有するカテーテルと、第2の先端チューブおよび第2の先端チューブから基端側へ延在する第2の線状シャフトを有する第2の中間開口を有するカテーテルと、を有し、第1の先端チューブは、外層26と、前記外層26の径方向内側に配置される補強層24と、第1の先端チューブの基端部に配置されるX線不透過性の第1のマーカーと、を有し、第1の線状シャフトの先端部が、第1のマーカーに固定されており、第2の先端チューブは、先端から基端へ貫通する内腔を有する管体であり、先端側に配置される先端テーパ部61と、先端テーパ部61の基端側に配置された筒状部62と、筒状部62の基端側に配置された傾斜部63とを備え、先端テーパ部61は、先端側へ向かってテーパ状に縮径しており、第2の先端チューブは、当該第2の先端チューブの基端部に配置されるX線不透過性の第2のマーカーを有し、第2の線状シャフトの先端部が、第2のマーカーに固定されており、第1の中間開口を有するカテーテルの第1の先端チューブに、第2の中間開口を有するカテーテルを所定の位置までに挿入したときに、第1のマーカーと第2のマーカーが軸心方向へ離間している、カテーテル組立体であってもよい。これにより、術者が体外に位置する線状シャフトを操作する際に、カテーテル組立体が、押し込み力、引き抜き力や回転力を先端チューブへ効果的に伝達させることができるため、狭窄部への到達性がより向上する。
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。例えば、図7に示す第1変形例のように、先端形状部32の軸心は、同一平面を超えて立体的に配置されてもよい。例えば、終端部36は、中間直線部33および半円部34が位置する平面から離れて配置される。これにより、線状シャフト30の中間直線部33、半円部34および先端直線部35を、先端チューブ20の限定された厚さの範囲内に効率よく配置できるため、先端チューブ20の厚さの増加を抑制できる。線状シャフト30の立体的な形状である先端形状部32と補強層24の間に中層が配置されて、先端形状部32が補強層24から離れていてもよい。
また、図8に示す第2変形例のように、ガイドエクステンションカテーテル10の先端チューブ20は、略均一の内径を有する基端内腔20Aと、基端内腔20Aの先端側に配置されて先端側向かってテーパ状に減少する内径を有する先端内腔20Bを備えてもよい。これにより、先端チューブ20は、ダイレータ50の先端テーパ部61の一部を先端内腔20Bに収容し、先端テーパ部61の基端側に配置された筒状部62を、基端内腔20Aに収容できる。先端チューブ20は、通常よりも外径の太い筒状部62を基端内腔20Aに配置可能であるため、ダイレータ先端チューブ60の押し込み性および貫通力を向上できる。
また、図9に示す第3変形例のように、ダイレータ50のダイレータ先端チューブ60は、基端側へテーパ状に広がる基端開口部64を有してもよい。これにより、ガイドワイヤのダイレータ先端チューブ60への挿入性を向上できる。また、ダイレータ先端チューブ60は、基端部に、先端部よりも大きな外径を有する大径部65を有してもよい。大径部65を、ガイドエクステンションカテーテル10の先端チューブ20に突き当てて干渉させることで、ダイレータ50がガイドエクステンションカテーテル10から突出し過ぎないようにすることができる。
また、図10に示す第4変形例のように、ダイレータ50のダイレータ先端チューブ60は、軸心方向へ所定の間隔(例えば5mm間隔)で並ぶ複数のX線造影マーカー66を有してもよい。これにより、X線透視下でX線造影マーカー66を基準に長さを見積もることができる。このため、術者は、後に挿入する治療用カテーテルのサイズを決定することが容易となる。
また、ガイドエクステンションカテーテル10の線状シャフト30と、ダイレータ50のダイレータ線状シャフト70のそれぞれ一部あるいは全部の色が異なってもよい。これにより、両者を識別することが容易となり、手技の利便性を向上できる。
また、線状シャフト30あるいはダイレータ線状シャフト70にシリコンなどの潤滑剤を塗布してシャフト同士の絡まりを防止してもよい。
10 ガイドエクステンションカテーテル(カテーテル)
20 先端チューブ
21 管状部
22 半管部
23 内層
24 補強層
26 外層
27 先端マーカー
28 基端マーカー
29 凸部
30 線状シャフト
50 ダイレータ(カテーテル)
60 ダイレータ先端チューブ(先端チューブ)
70 ダイレータ線状シャフト(線状シャフト)
77 ダイレータ先端マーカー
78 ダイレータ基端マーカー
90、91 接着剤
100 ガイディングカテーテル
101 先端開口

Claims (9)

  1. 先端チューブおよび前記先端チューブから基端側へ延在する線状シャフトを有する中間開口を有するカテーテルであって、
    前記先端チューブは、外層と、前記外層の径方向内側に配置される補強層と、前記先端チューブの基端側に配置されるX線不透過性のマーカーと、を有し、
    前記線状シャフトの先端部は、前記マーカーに固定されていることを特徴とする中間開口を有するカテーテル。
  2. 前記マーカーは、前記線状シャフトの先端部に接着により固定されることを特徴とする請求項1に記載の中間開口を有するカテーテル。
  3. 前記マーカーは、前記先端チューブの基端側に配置される基端マーカーであることを特徴とする請求項1または2に記載の中間開口を有するカテーテル。
  4. 前記先端チューブは、当該先端チューブの先端側に配置されるX線不透過性の先端マーカーと当該先端チューブの基端側に配置されるX線不透過性の前記基端マーカーを有することを特徴とする請求項3に記載の中間開口を有するカテーテル。
  5. 前記先端マーカーまたは前記基端マーカーの少なくとも一方は、軸心方向において前記補強層から離間した位置に配置されることを特徴とする請求項4に記載の中間開口を有するカテーテル。
  6. 前記基端マーカーは、前記補強層の基端よりも基端側に配置されることを特徴とする請求項3~5のいずれか1項に記載の中間開口を有するカテーテル。
  7. ガイディングカテーテルに挿入される治療用カテーテルをガイドするため、前記ガイディングカテーテルの先端開口から前記治療用カテーテルの先端を突出させ、前記治療用カテーテルに沿って冠動脈内を末梢へ進め、前記治療用カテーテルに設けられて治療を行うための治療部を病変部に配置するためのガイドエクステンションカテーテルであることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の中間開口を有するカテーテル。
  8. 先端チューブおよび前記先端チューブから基端側へ延在する線状シャフトを有する中間開口を有するカテーテルであって、
    前記先端チューブは、先端から基端へ貫通する内腔を有する管体であり、先端側に配置される先端テーパ部と、前記先端テーパ部の基端側に配置された筒状部と、前記筒状部の基端側に配置された傾斜部と、を備え、
    前記先端テーパ部は、先端側へ向かってテーパ状に縮径しており、
    前記先端チューブは、当該先端チューブの基端側に配置されるX線不透過性のマーカーを有し、
    前記線状シャフトの先端部は、前記マーカーに固定されていることを特徴とする中間開口を有するカテーテル。
  9. カテーテル組立体であって、
    第1の先端チューブおよび前記第1の先端チューブから基端側へ延在する第1の線状シャフトを有する第1の中間開口を有するカテーテルと、
    第2の先端チューブおよび前記第2の先端チューブから基端側へ延在する第2の線状シャフトを有する第2の中間開口を有するカテーテルと、を有し、
    前記第1の先端チューブは、外層と、前記外層の径方向内側に配置される補強層と、前記第1の先端チューブの基端側に配置されるX線不透過性の第1のマーカーと、を有し、
    前記第1の線状シャフトの先端部は、前記第1のマーカーに固定されており、
    前記第2の先端チューブは、先端から基端へ貫通する内腔を有する管体であり、先端側に配置される先端テーパ部と、前記先端テーパ部の基端側に配置された筒状部と、前記筒状部の基端側に配置された傾斜部とを備え、前記先端テーパ部は、先端側へ向かってテーパ状に縮径しており、前記第2の先端チューブは、当該第2の先端チューブの基端側に配置されるX線不透過性の第2のマーカーを有し、
    前記第2の線状シャフトの先端部は、前記第2のマーカーに固定されており、
    前記第1の中間開口を有するカテーテルの前記第1の先端チューブに、前記第2の中間開口を有するカテーテルを所定の位置までに挿入したときに、前記第1のマーカーと前記第2のマーカーが軸心方向へ離間していることを特徴とする、カテーテル組立体。
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