JP2021029910A - 医療用長尺体およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】内径が小さくなり過ぎることおよび外径が大きくなり過ぎることを抑制でき、かつ造影マーカーの脱落を抑制できる医療用長尺体およびその製造方法を提供する。【解決手段】可撓性を備える長尺な管状体2と、管状体2の先端部に埋設されたX線不透過性の造影マーカー4と、を有する医療用長尺体であって、造影マーカー4は、筒状であり、内周面に螺線状に延在する少なくとも1つの凸部41を有する。【選択図】図5
Description
本発明は、生体内へ挿入される医療用長尺体およびその製造方法に関する。
現在、心臓、血管、肝臓、脳、消化器、泌尿器などの病変部の治療を、皮膚に開けた穴から血管に挿入した長尺なカテーテルにより行うインターベンションが行われている。
カテーテルは、通常、その先端部に、X線不透過性の造影マーカーが配置されている。造影マーカーは、体外から照射されるX線を透過しない。このため、造影マーカーは、カテーテルの先端部の位置を体外から把握するために利用される。また、例えば内視鏡のようなカテーテル以外の医療用長尺体においても、造影マーカーが用いられている。
例えば特許文献1には、円筒形状の造影マーカーが記載されている。円筒形状の造影マーカーは、両側面から押圧してかしめられることで略楕円形に変形する。これにより、造影マーカーは、その内側に位置するカテーテルの内層に強く接触して固定される。
造影マーカーの断面が楕円形である場合、造影マーカーの最少内径が小さくなることにより、カテーテルの内径が小さくなり過ぎる可能性がある。カテーテルの内径が小さくなり過ぎると、カテーテルの内部にガイドワイヤ等を通すことが困難となる。また、造影マーカーの断面が楕円形である場合、造影マーカーの最大外径が大きくなることにより、カテーテルの最大外径が大きくなり過ぎる可能性がある。カテーテルの外径が大きくなり過ぎると、カテーテルを挿入できる内腔が限定されたり、またはカテーテルの造影マーカーを覆う外層の肉厚が薄くなり過ぎたりする可能性がある。また、カテーテルにトルクが作用してカテーテルが捩れると、カテーテルは、軸方向へ延びつつ縮径しやすい。これにより、造影マーカーの内側に位置するカテーテルの内層に接触する造影マーカーが、縮径する内層から緩んで脱落する可能性がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、内径が小さくなり過ぎることおよび外径が大きくなり過ぎることを抑制でき、かつ造影マーカーの脱落を抑制できる医療用長尺体およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る医療用長尺体は、可撓性を備える長尺な管状体と、前記管状体の先端部に埋設されたX線不透過性の造影マーカーと、を有する医療用長尺体であって、前記造影マーカーは、筒状であり、内周面に螺線状に延在する少なくとも1つの凸部、または内周面に螺線状に並ぶ複数の凸部を有する。
上記目的を達成する本発明に係る医療用長尺体の製造方法は、可撓性を備える長尺な管状体と、前記管状体の先端部に埋設されたX線不透過性の造影マーカーと、を有する医療用長尺体の製造方法であって、前記管状体の内周面を形成する内層の外周側に、筒状の造影マーカーを被せ、当該造影マーカーの内周面に螺線状に延在する少なくとも1つの凸部、または内周面に螺線状に並ぶ複数の凸部を前記内層に食い込ませるステップと、前記内層および造影マーカーの外周側に、前記管状体の外周面を形成する外層を配置するステップと、を有する。
上記のように構成した医療用長尺体は、凸部が、造影マーカーの内側に配置される管状体の内層に食い込んでいる。したがって、例えば管状体にトルクが作用して捩れて管状体の径が小さくなっても、造影マーカーの内側に配置される管状体の内層への凸部の食い込みが維持されやすい。このため、造影マーカーが管状体から脱落することを抑制できる。また、造影マーカーの断面を楕円形に変形させた場合と比較して、造影マーカーの内径と外径の差を小さくできる。したがって、造影マーカーを楕円形に変形させた場合と比較して、造影マーカーの内径が小さくなり過ぎること、および造影マーカーの外径が大きくなり過ぎることを抑制できる。その結果、管状体の外径が大きくなり過ぎたり、造影マーカーの外側に配置される管状体の外層が薄くなったりすることを抑制できる。また、管状体の内径が小さくなり過ぎたり、造影マーカーの内側に配置される管状体の内層が薄くなり過ぎたりすることを抑制できる。また、凸部が螺旋状に延在し、または複数の凸部が螺旋状に配置されるため、凸部が管状体の周方向へ略均一に分散して配置されるとともに、軸方向へ略均一に分散して配置される。したがって、造影マーカーの凸部は、過剰に突出せずとも、管状体に対して周方向および軸方向の両方向へ高いアンカー効果を発揮できる。したがって、本医療用長尺体は、造影マーカーが管状体から脱落することを効果的に抑制できる。
前記医療用長尺体は、編組されて前記管状体に埋設された補強体を有し、前記補強体は、前記管状体の先端方向へ向かって、周方向の第1方向へ螺線状に巻かれる複数の第1線材と、前記第1方向と反対方向である第2方向へ螺線状に巻かれて前記第1線材と交差する複数の第2線材と、を有し、前記第1線材の少なくとも1つは、最も大きい前記第2線材の断面よりも大きい断面を有する太線材であり、前記凸部の螺旋の方向は、前記管状体の先端方向へ向かって、前記第2方向であってもよい。これにより、第1方向に巻かれる第1線材のみが太線材を有するため、第1方向へのトルク伝達性を、第2方向へのトルク伝達性よりも優れて向上させることができる。このため、医療用長尺体は、第1方向へ主に回転操作する医療用長尺体となることができる。そして、医療用長尺体を第1方向へ回転させると、造影マーカーは、基端側から第1方向へのトルクを受ける。造影マーカーは、第1方向と反対方向である第2方向へ巻かれているため、螺旋がきつくなる方向(緩む方向の反対方向)へ力を受け、縮径しやすい。このため、造影マーカーの凸部が、造影マーカーの内側に配置される管状体の内層に食い込む。したがって、医療用長尺体に、主に操作する方向へトルクを作用させた場合に、造影マーカーの内側に配置される管状体の内層が捩れて縮径しても、造影マーカーが、内層から脱落し難くなる。
前記医療用長尺体は、編組されて前記管状体に埋設された補強体を有し、前記補強体は、前記管状体の先端方向へ向かって、周方向の第1方向へ螺線状に巻かれる複数の第1線材と、前記第1方向と反対方向である第2方向へ螺線状に巻かれて前記第1線材と交差する複数の第2線材と、を有し、前記第1線材の少なくとも1つは、最も大きい前記第2線材の断面よりも大きい断面を有する太線材であり、前記凸部の螺旋の方向は、前記管状体の先端方向へ向かって、前記第1方向であってもよい。これにより、第1方向に巻かれる第1線材のみが太線材を有するため、第1方向へのトルク伝達性を、第2方向へのトルク伝達性よりも優れて向上させることができる。このため、医療用長尺体は、第1方向へ主に回転操作する医療用長尺体となることができる。そして、医療用長尺体を主回転方向と反対の第2方向へ回転させると、医療用長尺体は、トルク伝達性が低いために捩れやすく、縮径しやすいため、造影マーカーが外れやすくなる可能性がある。造影マーカーは、トルクが作用する第1方向と同じ方向である第1方向へ巻かれているため、基端側から第2方向へのトルクを受けると、螺旋がきつくなる方向(緩む方向の反対方向)へ力を受け、縮径しやすい。このため、造影マーカーの凸部が、造影マーカーの内側に配置される管状体の内層に食い込む。したがって、医療用長尺体に、主に操作する方向の反対方向へトルクを作用させた場合に、造影マーカーの内側に配置される管状体の内層が捩れて縮径しても、造影マーカーが、内層から脱落し難くなる。
上記のように構成した医療用長尺体の製造方法は、造影マーカーの内周面に螺旋状に延在する凸部、または螺旋状に並ぶ凸部を、造影マーカーの内側に配置される管状体の内層に食い込ませる。したがって、例えば管状体にトルクが作用して捩れて管状体の径が小さくなっても、内層への凸部の食い込みが維持されやすい。このため、造影マーカーが管状体から脱落することを抑制できる。また、造影マーカーの断面を楕円形に変形させた場合と比較して、造影マーカーの内径と外径の差を小さくできる。したがって、造影マーカーを楕円形に変形させた場合と比較して、造影マーカーの内径が小さくなり過ぎること、および造影マーカーの外径が大きくなり過ぎることを抑制できる。その結果、管状体の外径が大きくなり過ぎたり、造影マーカーの外側の外層が薄くなったりすることを抑制できる。また、管状体の内径が小さくなり過ぎたり、造影マーカーの内側の内層が薄くなり過ぎたりすることを抑制できる。また、凸部が螺旋状に延在し、または複数の凸部が螺旋状に配置されるため、凸部が管状体の周方向へ略均一に分散して配置されるとともに、軸方向へ略均一に分散して配置される。したがって、凸部は過剰に突出せずとも、管状体に対して周方向および軸方向の両方向へ高いアンカー効果を発揮できる。したがって、本医療用長尺体の製造方法は、造影マーカーが管状体から脱落することを効果的に抑制できる。
前記医療用長尺体の製造方法は、前記凸部を前記内層に食い込ませるステップにおいて、前記凸部が形成される前の筒状の造影マーカーを前記管状体の内周を形成する内層の外周側に被せた後に、前記造影マーカーの外周面を押圧または叩くことで、前記凸部を形成して前記内層に食い込ませてもよい。これにより、造影マーカーを内層に被せることが容易であるとともに、凸部を管状体に対して適切な位置に固定できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法は、説明の都合上、誇張されて実際の寸法とは異なる場合がある。また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。本明細書では、管腔に挿入する側を「先端側」、操作する手元側を「基端側」と称することとする。
<第1実施形態>
第1実施形態に係る医療用長尺体は、図1に示すように、血管等の生体管腔内に挿入されるカテーテル1である。カテーテル1は、生体内に挿入される管体であれば特に限定されないが、例えば、サポートカテーテル、マイクロカテーテル、バルーンカテーテル、ガイディングカテーテル、ガイディングシース等である。医療用長尺体は、生体内に挿入される長尺体であれば、特に限定されず、例えば内視鏡であってもよい。
第1実施形態に係る医療用長尺体は、図1に示すように、血管等の生体管腔内に挿入されるカテーテル1である。カテーテル1は、生体内に挿入される管体であれば特に限定されないが、例えば、サポートカテーテル、マイクロカテーテル、バルーンカテーテル、ガイディングカテーテル、ガイディングシース等である。医療用長尺体は、生体内に挿入される長尺体であれば、特に限定されず、例えば内視鏡であってもよい。
カテーテル1は、長尺な管状体2と、管状体2の基端側に設けられた操作部5とを備えている。
管状体2は、図2、3に示すように、可撓性を有する長尺な管体である。管状体2は、そのほぼ中心部に、管状体2の先端から基端まで連通するルーメン21が形成されている。ルーメン21は、管状体2の先端の先端開口部31で開放している。
管状体2は、ルーメン21内にて内表面を形成する内層22と、外表面を形成する外層23と、内層22および外層23の間に位置する補強体24と、先端チップ3と、造影マーカー4とを備えている。内層22は、先端チップ3まで延在したものであってもよい。先端チップ3は、X線造影性を有する金属などを含むものであってもよい。あるいは、先端チップ3は、設けられなくてもよい。
外層23の構成材料は、例えば、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組合せたもの(ポリマーアロイ、ポリマーブレンド、積層体等)を用いることができる。
内層22の構成材料は、ルーメン21内にガイドワイヤ等の医療器具を挿入する際に、これら医療器具と接する部分が低摩擦となるような材料であることが好ましい。これにより、管状体2に対し挿入されたガイドワイヤ等を、より小さい摺動抵抗で、管状体2の軸方向Xへ移動させることができる。もちろん、内層22全体が低摩擦材料で構成されていてもよい。低摩擦材料は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素系樹脂材料が挙げられる。内層22および外層23は、同一の材料により一体的に形成されてもよい。
補強体24は、図2〜4に示すように、管状体2を補強するためのものであり、複数の線材を編組機(braider)で編組(braid)して形成される。補強体24における複数の線材の隙間には、外層23あるいは内層22の樹脂が入り込んでいる。
補強体24は、複数の第1線材25と、第1線材25と交差する複数の第2線材26とを備えている。第1線材25は、管状体2の先端方向X1へ向かって周方向Yの第1方向Y1へ螺線状に巻かれている。第2線材26は、管状体2の先端方向X1へ向かって周方向Yの第1方向Y1と反対方向である第2方向Y2へ巻かれている。第1線材25および第2線材26は、逆方向へ巻かれることで、交差する。
第1線材25のうちの4本は、太線材25Aであり、4本は、細線材25Bである。太線材25Aは、細線材25Bよりも大きな断面を有している。本明細書において、線材の断面の大きさとは、線材の外径の大きさ、または線材の断面積の大きさを意味する。線材の外径および断面積は、線材の軸心と直交する断面における外径および断面積である。線材の外径および断面積は、管状体2の軸心と直交する断面における外径および断面積であってもよい。太線材25Aの外径および断面積は、細線材25Bの外径および断面積よりも大きい。
太線材25Aは、全ての第2線材26の外径よりも大きな外径を備える線材である。また、太線材25Aは、全ての第2線材26の断面積よりも大きな断面積を備える線材である。細線材25Bは、上述の太線材25Aの条件を満たさない線材である。すなわち、細線材25Bは、最も外径が大きい第2線材26の外径以下の外径を有している。また、細線材25Bは、最も断面積が大きい第2線材26の断面積以下の断面積を有している。
第1線材25の数は、特に限定されないが、本実施形態では8本である。太線材25Aおよび細線材25Bの数は、特に限定されないが、本実施形態では、太線材25Aが4本であり、細線材25Bが4本である。太線材25Aおよび細線材25Bの数は、同数であるが、異なってもよい。太線材25Aおよび細線材25Bは、管状体2の周方向Yへ交互に配置される。したがって、周方向Yへ隣接する2つの太線材25Aの間の領域Aには、1つの細線材25Bが配置される。なお、周方向Yに並ぶ全ての領域Aに配置される細線材25Bの数は、一致し、本実施形態では1つであるが、2つ以上であってもよい。また、領域Aに配置される細線材25Bの数は、領域Aによって異なってもよい。領域Aに、細線材25Bが配置されないこともあり得る。また、細線材25Bは、存在しなくてもよい。この場合、第1線材25の全てが、太線材25Aである。複数の太線材25Aは、全て同じ外径(断面積)を有することが好ましいが、太線材25Aによって異なってもよい。また、線材は、複数の素線からなるものであってもよい。
全ての第2線材26は、全て同じ外径および断面積を有する線材である。なお、各々の第2線材26は、異なる外径および/または断面積を有してもよい。第2線材26は、全ての太線材25Aの外径および断面積よりも小さな外径および断面積を備える線材である。第2線材26の数は、第1線材25の数と一致するが、編組が可能であれば、一致しなくてもよい。第2線材26の数は、特に限定されないが、本実施形態では8本である。本実施形態において、全ての第2線材26と、全ての細線材25Bは、全て同じ外径および断面積を有している。全ての第1線材25および第2線材26は、同じ材料により形成される。なお、第1線材25および第2線材26は、線材によって外径、断面積、材料等が異なってもよい。
第1線材25および第2線材26の構成材料は、特に限定されないが、例えば、ステンレス鋼、NiTi、タングステン等の金属材料が好適である。第1線材25および第2線材26の数は、特に限定されない。第1線材25および第2線材26の断面形状は、円に限定されず、例えば楕円、正方形、長方形、長円形等であってもよい。なお、補強体24は、設けられなくてもよい。
カテーテル1は、このような補強体24を有することにより、管状体2の壁厚を増大することなく、十分な剛性と強度を確保することができる。その結果、カテーテル1は、ガイドワイヤ等の医療器具を挿入可能な内径を有しつつ、細い血管へ挿入可能な外径を有することができる。さらに、カテーテル1は、プッシャビリティおよびトルク伝達性に優れる。
管状体2の軸方向Xに対する各々の第1線材25および第2線材26の角度は、特に限定されないが、例えば20°〜70°である。角度は、管状体2の長軸方向Xの位置によって異なってもよい。
なお、管状体2を構成する層の数や各層の構成材料、線材の有無等は、管状体2の長手方向に沿って異なっていてもよい。例えば、管状体2の先端側の部分は、より柔軟性を持たせるために、層の数を減らしたり、より柔軟な材料を用いたり、当該部分にのみ補強体24を配置しなかったりすることができる。
先端チップ3は、図1、2に示すように、管状体2の先端側に配置される管状の部材である。先端チップ3は、ゴム材料等の柔軟性に富む材料で構成されている。カテーテル1は、先端チップ3を備えることより、湾曲、屈曲、分岐した血管内でも、円滑かつ安全に走行可能である。
造影マーカー4は、図2、5に示すように、X線不透過性の材料により形成される筒体である。造影マーカー4は、管状体2の先端部の内層22および外層23の間に配置されている。造影マーカー4の構成材料は、高いX線造影性(X線不透過性)を備えれば特に限定されず、例えば白金、金、銀、イリジウム、チタン、タングステン等の金属、またはこれらの合金等を好適に使用できる。また、造影マーカー4の構成材料は、前述のX線造影性の高い材料が混ぜられた樹脂等であってもよい。また、カテーテル本体41も、X線造影性を備えることが好ましいが、これに限定されない。
造影マーカー4は、内周面に螺線状に延在する凸部41が形成された筒体である。螺線状の凸部41は、1つでもよいが、造影マーカー4の周方向Yに複数並んでもよい。複数の凸部41は、多条の螺旋を構成する。凸部41の螺旋の方向は、管状体2の先端方向X1へ向かって、第2方向Y2である。なお、凸部41の螺旋の方向は、管状体2の先端方向X1へ向かって、第1方向Y1であってもよい。造影マーカー4は、補強体24が無い部分に設けられているが、補強体24の外側に設けてもよく、また外層23の外側に設けてもよい。
螺旋状の凸部41を備える造影マーカー4は、例えば内径および外径の断面が真円である円筒にねじり加工を施したり、円筒に液圧成形を施したり、平板にプレス加工等を施して複数の凸部41を形成した後に、平板を円筒状に曲げて端部を接合することで形成したりしてもよい。造影マーカー4の最少内径(造影マーカー4の凸部41の頂点が並ぶ円筒の直径)は、内層22の外径よりも多少小さいことが好ましい。このため、内層22の外周囲に造影マーカー4を被せた際に、造影マーカー4は、内層22の外周面に多少食い込み、内層22からずれ難くなる。凸部41の内層22と接する頂部は、円筒状の造影マーカー4の中心軸と直交する断面において、中心軸に向かう角を形成するように鋭く形成されてもよく、または曲面で形成されてもよく、または平面で形成されてもよい。造影マーカー4の最大外径は、造影マーカー4を囲む外層23の外径よりも小さいことが好ましい。これにより、造影マーカー4が、管状体2から径方向外側へ突出することを抑制できる。造影マーカー4は、凸部41が形成される部位の外周囲に、螺旋状の凹部42が形成されている。このため、内層22および造影マーカー4の外周囲に外層23を被せた際に、造影マーカー4の凹部42に外層23の内周面が食い込み、造影マーカー4が外層23からずれ難くなる。
管状体2の軸方向Xに対する凸部41の螺旋の傾斜角度は、特に限定されないが、例えば10°〜80°である。傾斜角度は、造影マーカー4の軸方向Xの位置によって異なってもよい。
造影マーカー4の形状は、少なくとも1つの螺旋状の凸部41を有すれば、特に限定されない。したがって、例えば、造影マーカー4は、図6に示すように、螺旋状の凸部41の間に、内径および外径が一定の円筒部43が形成されてもよい。また、造影マーカー4の外周面に、凹部42が形成されなくてもよい。
管状体2の基端には、図1に示すように、操作部5が配置されている。操作部5は、ハブ51と、耐キンクプロテクタ52とを備えている。ハブ51には、ルーメン21と連通する通路が形成されている。ハブ51の外周面には、視覚で第1方向Y1を認識可能な識別用マーカー53が形成されている。識別用マーカー53は、例えば、第1方向Y1を向く矢印である。識別用マーカー53は、色、凹凸形状、文字、記号により、第1方向Y1を示す。識別用マーカー53は、触覚により第1方向Y1を認識可能であってもよい。識別用マーカー53が示す方向は、術者が主に回転操作する方向である。
管状体2は、少なくとも一部が湾曲していてもよい。湾曲していることで、カテーテル1の用途に応じて、挿入する部位に適した形状とすることができ、または、目的部位にカテーテル1やガイドワイヤを向けやすくすることができる。
ハブ51からは、例えば、ガイドワイヤを挿入または抜去したり、造影剤(X線造影剤)、薬液、生理食塩水等の各種液体を注入することができる。
耐キンクプロテクタ52は、弾性材料により形成される。耐キンクプロテクタ52は、管状体2とハブ51とを連結している部分を覆うことで、当該部分の付近での管状体2の折れ曲がり(キンク)を防止する。識別用マーカー53は、ハブ51ではなく、耐キンクプロテクタ52に形成されてもよい。
次に、第1実施形態に係るカテーテル1の製造方法を説明する。
まず、管状体2を製造するために、内層22となる管体の外周面に第1線材25および第2線材26を編組し、補強体24を形成する。次に、図5に示すように、内層22の先端部の外周面に、造影マーカー4を被せる。このとき、造影マーカー4の凸部41が内層22の外周面に食い込む。次に、金型内で、外層23となる熱可塑性樹脂の管体を内層22、補強体24および造影マーカー4の外側に被せ、加熱して溶解させる。この後、熱可塑性樹脂の温度を下げて硬化させ、内層22、補強体24および造影マーカー4を覆う外層23が形成される。この後、管状体2に先端チップ3、耐キンクプロテクタ52およびハブ51を取り付けて、カテーテル1が完成する。なお、内層22および外層23の形成方法は、上述の方法に限定されない。したがって、例えば、内層22および外層23は、金型内で熱可塑性樹脂により一体的に形成されてもよい。
次に、第1実施形態に係る医療用長尺体の作用を説明する。
管状体2に配置される太線材25Aは、図4に示すように、先端方向X1へ向かって第1方向Y1へ巻かれている。このため、太線材25Aは、基端側から管状体2に作用するトルクに対し、突っ張るように対抗する。このため、管状体2は、第1方向Y1への捩れに強くなり、操作部5に対して第1方向Y1へ作用するトルクを、先端部へ効果的に伝達できる。したがって、術者は、望ましい方向へ、管状体2の先端部を向けることができる。その結果、術者は、挿入したい血管へ、管状体2の先端部を短時間で容易に挿入できる。なお、術者が、識別用マーカー53が示す第1方向Y1と反対の第2方向Y2へ、操作部5を回転させると、管状体2は、トルクを先端部へ効果的に伝達できない。しかしながら、カテーテル1は、第1方向Y1へ回転させることができれば、第2方向Y2へ回転させることができなくても、360度にわたる全ての方向へ、カテーテル1の先端部を向けることができる。また、太線材25Aと交差する全ての第2線材26の外径が、太線材25Aの外径よりも小さいため、カテーテル1は、剛直な太線材25Aを有しても、柔軟にすることができる。さらに、第1線材25の半分は、太線材25Aよりも剛性の低い細線材25Bであるため、カテーテル1は、太線材25Aを有しても、柔軟にすることができる。このため、カテーテル1は、細くかつ湾曲した血管内での通過性を損なわずに、かつ血管損傷を回避することができる。
そして、術者がカテーテル1を第1方向Y1へ回転させると、造影マーカー4は、基端側から第1方向Y1へのトルクを受ける。造影マーカー4は、第1方向Y1と反対方向である第2方向Y2へ巻かれているため、螺旋がきつくなる方向(緩む方向の反対方向)へ捩れるように力を受け、縮径しやすい。このため、造影マーカー4の凸部41が、造影マーカー4の内側に配置される内層22に食い込み、造影マーカー4が管状体2から脱落することが抑制される。したがって、トルクが作用することで、造影マーカー4の内側に配置される内層22が捩れて縮径しても、造影マーカー4が内層22から脱落することを抑制できる。
以上のように、第1実施形態に係る医療用長尺体は、可撓性を備える長尺な管状体2と、管状体2の先端部に埋設されたX線不透過性の造影マーカー4と、を有する医療用長尺体であって、造影マーカー4は、筒状であり、内周面に螺線状に延在する少なくとも1つの凸部41を有する。
上記のように構成した医療用長尺体は、凸部41が、造影マーカー4の内側に配置される管状体2の内層22に食い込んでいる。したがって、例えば管状体2にトルクが作用して捩れて管状体2の径が小さくなっても、造影マーカー4の内側に配置される内層22への凸部41の食い込みが維持されやすい。このため、造影マーカー4が管状体2から脱落することを抑制できる。また、造影マーカー4の断面を楕円形に変形させた場合と比較して、造影マーカー4の内径と外径の差を小さくできる。したがって、造影マーカー4を楕円形に変形させた場合と比較して、造影マーカー4の内径が小さくなり過ぎること、および造影マーカー4の外径が大きくなり過ぎることを抑制できる。その結果、管状体2の外径が大きくなり過ぎたり、造影マーカー4の外側の管状体2の外層23が薄くなったりすることを抑制できる。また、管状体2の内径が小さくなり過ぎたり、造影マーカー4の内側の管状体2の内層22が薄くなり過ぎたりすることを抑制できる。また、凸部41が螺旋状に延在するため、凸部41が管状体2の周方向Yへ略均一に分散して配置されるとともに、軸方向Xへ略均一に分散して配置される。さらに、内層22に対する凸部41の接触面積を広く確保できる。したがって、造影マーカー4の凸部41は、過剰に突出せずとも、管状体2に対して周方向Yおよび軸方向Xの両方向へ高いアンカー効果を発揮できる。したがって、本医療用長尺体は、造影マーカー4が管状体2から脱落することを効果的に抑制できる。
また、医療用長尺体は、編組されて管状体2に埋設された補強体24を有し、補強体24は、管状体2の先端方向X1へ向かって、周方向Yの第1方向Y1へ螺線状に巻かれる複数の第1線材25と、第1方向Y1と反対方向である第2方向Y2へ螺線状に巻かれて第1線材25と交差する複数の第2線材26と、を有し、第1線材25の少なくとも1つは、最も大きい第2線材26の断面よりも大きい断面を有する太線材25Aであり、凸部41の螺旋の方向は、管状体2の先端方向X1へ向かって、第2方向Y2である。これにより、第1方向Y1に巻かれる第1線材25のみが太線材25Aを有するため、第1方向Y1へのトルク伝達性を、第2方向Y2へのトルク伝達性よりも優れて向上させることができる。このため、医療用長尺体は、第1方向Y1へ主に回転操作する医療用長尺体となることができる。そして、医療用長尺体を第1方向Y1へ回転させると、造影マーカー4は、基端側から第1方向Y1へのトルクを受ける。造影マーカー4は、第1方向Y1と反対方向である第2方向Y2へ巻かれているため、螺旋がきつくなる方向(緩む方向の反対方向)へ力を受け、縮径しやすい。このため、造影マーカー4の凸部41が、造影マーカー4の内側に配置される管状体2の内層22に食い込む。したがって、医療用長尺体に、主に操作する方向へトルクを作用させた場合に、造影マーカー4の内側に配置される管状体2の内層22が捩れて縮径しても、造影マーカー4が、内層22から脱落し難くなる。
なお、凸部41の螺旋の方向は、管状体2の先端方向X1へ向かって、第1方向Y1であってもよい。第1方向Y1に巻かれる第1線材25のみが、太線材25Aを含むため、第1方向Y1へのトルク伝達性を、第2方向Y2へのトルク伝達性よりも優れて向上させることができる。このため、医療用長尺体は、第1方向Y1へ主に回転操作する医療用長尺体となることができる。そして、医療用長尺体を主回転方向と反対の第2方向Y2へ回転させると、医療用長尺体は、トルク伝達性が低いために捩れやすく、縮径しやすいため、造影マーカー4が外れやすくなる可能性がある。造影マーカー4は、トルクが作用する第1方向Y1と同じ方向である第1方向Y1へ巻かれているため、基端側から第2方向Y2へのトルクを受けると、螺旋がきつくなる方向(緩む方向の反対方向)へ力を受け、縮径しやすい。このため、造影マーカー4の凸部41が、造影マーカー4の内側に配置される管状体2の内層22に食い込む。したがって、医療用長尺体に、主に操作する方向の反対方向へトルクを作用させた場合に、造影マーカー4の内側に配置される管状体2の内層22が捩れて縮径しても、造影マーカー4が、内層22から脱落し難くなる。
また、第1実施形態に係る医療用長尺体の製造方法は、可撓性を備える長尺な管状体2と、管状体2の先端部に埋設されたX線不透過性の造影マーカー4と、を有する医療用長尺体の製造方法であって、管状体2の内周を形成する内層22の外周側に、筒状の造影マーカー4を被せ、当該造影マーカー4の内周面に螺線状に延在する少なくとも1つの凸部41を内層22に食い込ませるステップと、内層22および造影マーカー4の外周側に、管状体2の外周を形成する外層23を配置するステップと、を有する。
上記のように構成した医療用長尺体の製造方法は、造影マーカー4の内周面に螺旋状に延在する凸部41を、造影マーカー4の内側に配置される管状体2の内層22に食い込ませる。したがって、例えば管状体2にトルクが作用して捩れて管状体2の径が小さくなっても、内層22への凸部41の食い込みが維持されやすい。このため、造影マーカー4が管状体2から脱落することを抑制できる。また、造影マーカー4の断面を楕円形に変形させた場合と比較して、造影マーカー4の内径と外径の差を小さくできる。したがって、造影マーカー4を楕円形に変形させた場合と比較して、造影マーカー4の内径が小さくなり過ぎること、および造影マーカー4の外径が大きくなり過ぎることを抑制できる。その結果、管状体2の外径が大きくなり過ぎたり、造影マーカー4の外側の外層23が薄くなったりすることを抑制できる。また、管状体2の内径が小さくなり過ぎたり、造影マーカー4の内側の内層22が薄くなり過ぎたりすることを抑制できる。また、凸部41が螺旋状に延在するため、凸部41が管状体2の周方向Yへ略均一に分散して配置されるとともに、軸方向Xへ略均一に分散して配置される。したがって、凸部41は過剰に突出せずとも、管状体2に対して周方向Yおよび軸方向Xの両方向へ高いアンカー効果を発揮できる。したがって、本医療用長尺体の製造方法は、造影マーカー4が管状体2から脱落することを効果的に抑制できる。
<第2実施形態>
第2実施形態に係る医療用長尺体は、図7に示すように、造影マーカー4が、螺線状に並ぶ複数の凸部45を有する点で、第1実施形態と異なる。
第2実施形態に係る医療用長尺体は、図7に示すように、造影マーカー4が、螺線状に並ぶ複数の凸部45を有する点で、第1実施形態と異なる。
造影マーカー4の複数の凸部45は、造影マーカー4の内周面に、螺線状に並んで配置されている。各々の凸部45は、円形のドット状に形成されている。なお、凸部45の形状は、円形に限定されず、例えば正方形、長方形、菱形、楕円形、不定形等であってもよい。複数の凸部45は、一定の間隔で均等に配置されることが好ましいが、不均一な間隔で配置されてもよい。造影マーカー4は、凸部41が形成される部位の外周囲に、複数の凹部44が形成されている。このため、内層22および造影マーカー4の外周囲に外層23を被せた際に、造影マーカー4の凹部44に外層23の内周面が食い込み、造影マーカー4が外層23からずれ難くなる。なお、凹部44は、形成されなくてもよい。凸部45が並ぶ螺旋の数は、1つであっても、2つ以上であってもよい。1つの螺旋において360度の範囲に並ぶ凸部45の数は、例えば2個以上、好ましくは6個以上、より好ましくは10個以上である。
次に、第2実施形態に係る医療用長尺体の製造方法を説明する。
まず、管状体2を製造するために、内層22となる管体の外周面に第1線材25および第2線材26を編組し、補強体24を形成する。次に、内層22の先端部の外周面に、凸部45が形成される前の造影マーカー4である円筒部材を被せる。なお、円筒部材の内径および外径の断面は真円である。円筒部材の内径は、内層22の外径と略一致するか、内層22の外径よりも多少大きい。次に、円筒部材の外周面に、ピン形状の部材を押圧し、または叩き付ける。これにより、円筒部材は変形し、径方向内側へ突出する凸部45が形成される。形成された凸部45は、内層22の外周面に食い込む。そして、複数の凸部45が順次形成される。なお、複数の凸部45は、同時に形成されてもよい。この後、第1実施形態と同様に、内層22、補強体24および造影マーカー4を覆う外層23を形成する。この後、管状体2に先端チップ3、耐キンクプロテクタ52およびハブ51を取り付けて、カテーテル1が完成する。
以上のように、第2実施形態に係る医療用長尺体は、可撓性を備える長尺な管状体2と、管状体2の先端部に埋設されたX線不透過性の造影マーカー4と、を有する医療用長尺体であって、造影マーカー4は、筒状であり、内周面に螺線状に並ぶ複数の凸部45を有する。
上記のように構成した医療用長尺体は、複数の凸部45が、造影マーカー4の内側に配置される管状体2の内層22に食い込んでいる。したがって、例えば管状体2にトルクが作用して捩れて管状体2の径が小さくなっても、造影マーカー4の内側に配置される内層22への凸部41の食い込みが維持されやすい。このため、造影マーカー4が管状体2から脱落することを抑制できる。また、造影マーカー4の断面を楕円形に変形させた場合と比較して、造影マーカー4の内径と外径の差を小さくできる。したがって、造影マーカー4を楕円形に変形させた場合と比較して、造影マーカー4の内径が小さくなり過ぎること、および造影マーカー4の外径が大きくなり過ぎることを抑制できる。その結果、管状体2の外径が大きくなり過ぎたり、造影マーカー4の外側の管状体2の外層23が薄くなったりすることを抑制できる。また、管状体2の内径が小さくなり過ぎたり、造影マーカー4の内側の管状体2の内層22が薄くなり過ぎたりすることを抑制できる。また、複数の凸部45が螺旋状に並んでいるため、凸部45が管状体2の周方向Yへ略均一に分散して配置されるとともに、軸方向Xへ略均一に分散して配置される。さらに、内層22に対する凸部45の接触面積を広く確保できる。したがって、造影マーカー4の凸部45は、過剰に突出せずとも、管状体2に対して周方向Yおよび軸方向Xの両方向へ高いアンカー効果を発揮できる。したがって、本医療用長尺体は、造影マーカー4が管状体2から脱落することを効果的に抑制できる。
また、第2実施形態に係る医療用長尺体の製造方法は、凸部45を内層22に食い込ませるステップにおいて、凸部45が形成される前の筒状の造影マーカー4を管状体2の内周面を形成する内層22の外周側に被せた後に、造影マーカー4の外周面を押圧または叩くことで、凸部45を形成して内層22に食い込ませる。このため、造影マーカー4を内層22に被せることが容易であるとともに、凸部45を管状体2に対して適切な位置で固定できる。
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。例えば、内層22は、複数層で形成されてもよい。また、外層23は、複数層で形成されてもよい。また、全ての第1線材25および第2線材26は、同じ外径および断面積を有してもよい。すなわち、本発明は、第1方向Y1および第2方向Y2のトルク伝達性に差異がない医療用長尺体に適用されてもよい。
また、カテーテル1の用途は、生体管腔等の生体内へ挿入されて使用されるものであれば、特に限定されない。生体管腔は、血管に限定されず、例えば、脈管、尿管、胆管、卵管、肝管等であってもよい。
また、第1実施形態において、造影マーカー4は、先端方向X1へ向かって第1方向Y1へ延在する螺旋状の凸部41と、第2方向Y2へ延在する螺旋状の凸部41とを有してもよい。この場合、反対方向へ螺旋状に延在する凸部41同士は、交差する。また、第2実施形態において、先端方向X1へ向かって第1方向Y1へ螺旋状に並ぶ複数の凸部45と、第2方向Y2へ螺旋状に並ぶ複数の凸部45とを有してもよい。
また、第1実施形態において、凸部は、第2実施形態と同様に、螺旋状に複数並んでもよい。また、第2実施形態において、凸部は、第1実施形態と同様に螺旋状に延在して形成されてもよい。
1 カテーテル
2 管状体
21 ルーメン
22 内層
23 外層
24 補強体
25 第1線材
25A 太線材
25B 細線材
26 第2線材
4 造影マーカー
41、45 凸部
42、44 凹部
X 軸方向
X1 先端方向
Y 周方向
Y1 第1方向
Y2 第2方向
2 管状体
21 ルーメン
22 内層
23 外層
24 補強体
25 第1線材
25A 太線材
25B 細線材
26 第2線材
4 造影マーカー
41、45 凸部
42、44 凹部
X 軸方向
X1 先端方向
Y 周方向
Y1 第1方向
Y2 第2方向
Claims (5)
- 可撓性を備える長尺な管状体と、前記管状体の先端部に埋設されたX線不透過性の造影マーカーと、を有する医療用長尺体であって、
前記造影マーカーは、筒状であり、内周面に螺線状に延在する少なくとも1つの凸部、または内周面に螺線状に並ぶ複数の凸部を有する医療用長尺体。 - 編組されて前記管状体に埋設された補強体を有し、
前記補強体は、前記管状体の先端方向へ向かって、周方向の第1方向へ螺線状に巻かれる複数の第1線材と、前記第1方向と反対方向である第2方向へ螺線状に巻かれて前記第1線材と交差する複数の第2線材と、を有し、
前記第1線材の少なくとも1つは、最も大きい前記第2線材の断面よりも大きい断面を有する太線材であり、
前記凸部の螺旋の方向は、前記管状体の先端方向へ向かって、前記第2方向である請求項1に記載の医療用長尺体。 - 編組されて前記管状体に埋設された補強体を有し、
前記補強体は、前記管状体の先端方向へ向かって、周方向の第1方向へ螺線状に巻かれる複数の第1線材と、前記第1方向と反対方向である第2方向へ螺線状に巻かれて前記第1線材と交差する複数の第2線材と、を有し、
前記第1線材の少なくとも1つは、最も大きい前記第2線材の断面よりも大きい断面を有する太線材であり、
前記凸部の螺旋の方向は、前記管状体の先端方向へ向かって、前記第1方向である請求項1に記載の医療用長尺体。 - 可撓性を備える長尺な管状体と、前記管状体の先端部に埋設されたX線不透過性の造影マーカーと、を有する医療用長尺体の製造方法であって、
前記管状体の内周面を形成する内層の外周側に、筒状の造影マーカーを被せ、当該造影マーカーの内周面に螺線状に延在する少なくとも1つの凸部、または内周面に螺線状に並ぶ複数の凸部を前記内層に食い込ませるステップと、
前記内層および造影マーカーの外周側に、前記管状体の外周面を形成する外層を配置するステップと、を有する医療用長尺体の製造方法。 - 前記凸部を前記内層に食い込ませるステップにおいて、前記凸部が形成される前の筒状の造影マーカーを前記管状体の内周面を形成する内層の外周側に被せた後に、前記造影マーカーの外周面を押圧または叩くことで、前記凸部を形成して前記内層に食い込ませる請求項4に記載の医療用長尺体の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019156620A JP2021029910A (ja) | 2019-08-29 | 2019-08-29 | 医療用長尺体およびその製造方法 |
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ID=74674629
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JP2019156620A Pending JP2021029910A (ja) | 2019-08-29 | 2019-08-29 | 医療用長尺体およびその製造方法 |
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JP (1) | JP2021029910A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023095838A1 (ja) * | 2021-11-29 | 2023-06-01 | テルモ株式会社 | カテーテル |
-
2019
- 2019-08-29 JP JP2019156620A patent/JP2021029910A/ja active Pending
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WO2023095838A1 (ja) * | 2021-11-29 | 2023-06-01 | テルモ株式会社 | カテーテル |
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