JP2016154632A - 医療用長尺体 - Google Patents

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Abstract

【課題】手元側で回転操作を加えた際の先端部の回転の有無を容易に確認することができる医療用長尺体を提供する。【解決手段】医療用長尺体10(カテーテル12)は、生体管腔内に挿入可能な長尺状本体14(シャフト)と、長尺状本体14の先端部に設けられ放射線不透過性を有する造影マーカ16とを備える。造影マーカ16は、長尺状本体14の軸方向に沿った断面が長方形状の線材からなり、1〜1.5周だけ螺旋状に延在している。【選択図】図1

Description

本発明は、先端部に造影マーカを備えた医療用長尺体に関する。
カテーテル、ガイドワイヤ等の医療用長尺体の使用においては、手元側に回転操作を加えることで、医療用長尺体の先端部を回転させる手技を行う場合がある。従って、手元側の回転操作によって先端部が回転していることを確認できることが望まれる。
造影カテーテルのようにシャフトの先端部に大きな形状付けがなされているカテーテルで、かつそのシャフト全体に造影性があるようなカテーテルの場合は、シャフトの回転がX線造影像から確認できる。しかし、シャフトに造影性がない場合、カテーテル先端が血管細径部まで入り込み形状付けが失われている場合、カテーテルの先端がストレートかあるいは軽いアングル程度の形状の場合、等はシャフトの回転を確認することができない。
ステントグラフト等の方向性のある留置物(挿入物)においては、向きがわかるように、カテーテルシャフト内に内挿された留置物に部分的に(つまり非リング状に)マーカが付けられているものがある。これによれば、X線造影像からでもシャフトの回転が確認可能である。しかし、細径の、特に単純な筒状のカテーテルに設けられる造影マーカは円筒リング状のものがほとんどであり、先端部の形状以外の特徴でシャフトの回転を確認することができない。
特開2009−273641号公報([0039])
一般のカテーテル手技では、カテーテル先端を狙った方向に向ける場合や、ガイドワイヤ通過後の狭窄部をさらに拡張するためにカテーテル自体を狭窄部に進入させる場合等、カテーテル先端を回転させたいケースがある。このような場合、術者はトルク伝達性に優れた製品を選択し、体外に出ているカテーテル手元部(ハブ部)に回転操作を加える。しかし、例えば石灰化病変に先端部が噛み込んでしまった場合のように、カテーテル先端部が固定されてしまった場合、手元部を回転させても先端部は回転できずシャフトに捻れが加わってしまうこととなる。シャフトに捻れが加わると、内挿するガイドワイヤの操作が困難になるだけでなく、最悪の場合、シャフトが途中で離断してしまう虞がある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、手元側で回転操作を加えた際の先端部の回転の有無を造影像から容易に確認することができる医療用長尺体を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、生体管腔内に挿入可能な長尺状本体と、前記長尺状本体の先端部に設けられ放射線不透過性を有する造影マーカと、を備え、前記造影マーカは、前記長尺状本体の軸方向に沿った断面が長方形状の線材からなり、1〜1.5周だけ螺旋状に延在している、ことを特徴とする。
上記のように構成された医療用長尺体によれば、医療用長尺体の外周面又は内周面から外周面までの間に造影マーカが1〜1.5周だけ螺旋状に延在しているので、長尺状本体の軸線に対して垂直方向から見たときの造影マーカの造影像が周方向の角度によって大きく異なって観察される。すなわち、造影マーカが一回転する中での造影像の形状変化が大きい。これにより、手元側で回転操作を加えた際の先端部の回転の有無を容易に確認することができる。
上記の医療用長尺体において、前記造影マーカの前記軸方向に隣接する部分間に間隔を有し、前記間隔の前記軸方向に沿った幅は、前記線材の前記軸方向に沿った幅以下であってもよい。
この構成により、造影マーカに間隔(巻き間隔)がある分、造影マーカの造影像の最長部分の長さと最短部分の長さの差を大きくすることができるため、先端部の回転の有無の確認が一層容易となる。また、上記のように設定された隙間の軸方向に沿った幅は大き過ぎないため、医療用長尺体を用いた手技において、造影マーカの造影像を参考に、長尺状本体の大よその外径を把握することができる。
上記の医療用長尺体において、前記医療用長尺体は、カテーテルであってもよい。
この構成により、手元側で回転操作を加えた際のシャフト先端部の回転の有無を造影像から容易に確認することができるカテーテルを提供することができる。
本発明の医療用長尺体によれば、手元側で回転操作を加えた際の先端部の回転の有無を容易に確認することができる。
本発明の実施形態に係る医療用長尺体の一部省略側面図である。 シャフト及び造影マーカのシャフトの軸線を通る平面に沿った断面図である。 1〜1.5周巻きの造影マーカを回転させたときの見え方を説明する図である。 1.75〜2.25周巻きの造影マーカを回転させたときの見え方を説明する図である。 本発明の実施形態に係る医療用長尺体の変形例におけるシャフト及び造影マーカのシャフト軸線を通る平面に沿った断面図である。
以下、本発明に係る医療用長尺体について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る医療用長尺体10の一部省略側面図である。本実施形態において、医療用長尺体10は、血管内や体腔内に挿入し、例えば、治療用の薬剤注入や診断用の造影剤注入を行うため、あるいは治療デバイス(バルーンカテーテル、ステント等)を血管内や体腔内の目的位置まで案内するために使用するカテーテル12として構成されている。なお、本発明は、カテーテル12以外の医療用長尺体にも適用可能であり、例えば、ガイドワイヤにも適用可能である。
カテーテル12は、例えば、貫通カテーテル、診断用カテーテル(造影カテーテル)、ガイディングカテーテル、マイクロカテーテル等として構成され得る。またカテーテル12は、例えば、脳内治療用、心臓治療用、末梢治療用等として構成され得る。
カテーテル12は、細径で長尺なシャフト14(長尺状本体)と、シャフト14の先端部に設けられ放射線不透過性を有する造影マーカ16と、シャフト14の基端に接続されたハブ18とを備える。なお、図1では、理解の容易のため、カテーテル12の先端部を拡大して示すとともに、部分的に断面で示している。
シャフト14は、血管等の生体管腔内に挿入されるカテーテル本体を構成するものであって、先端から基端まで連通する内腔15が形成された可撓性を有する長尺で中空の細径のチューブ状部材である。
シャフト14の内腔15には、カテーテル12の種類に応じて、他の医療デバイス、例えば、ガイドワイヤ、マイクロカテーテル、バルーンカテーテル、ステント等が挿通可能である。
図1のように、カテーテル12の種類(用途)によっては、シャフト14の先端に柔軟な弾性体(イソプレンゴム、シリコーンゴム等のゴム材)からなる先端チップ20が設けられてもよい。すなわち、カテーテル12が、例えば診断用カテーテル(造影カテーテル)、ガイディングカテーテル、マイクロカテーテル等として構成される場合には、湾曲、屈曲、分岐した血管内でも、血管内壁を傷つけずに円滑かつ安全にカテーテル12を走行させることができるように、先端チップ20が設けられてもよい。カテーテル12が、例えば狭窄部貫通用の貫通カテーテルとして構成される場合には、先端チップ20は設けられなくてもよい。
シャフト14は、術者がカテーテル12の基端側を把持及び操作しながら、長尺なカテーテル12を血管等の生体器官内へと円滑に挿通させることができるように、適度な可撓性と適度な剛性を有する構造であることが好ましい。そこで、シャフト14は、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、あるいはこれら二種以上の混合物等)、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、ポリイミド、フッ素系樹脂等の高分子材料あるいはこれらの混合物、あるいは上記二種以上の高分子材料の多層チューブ等で形成するとよい。
図示しないが、シャフト14は、径方向に積層された複数の層(例えば、内腔15が形成された内層と、内層の半径方向外側に密着して形成された外層)を有していてよい。この場合、内層は、シャフト14の内腔15に内層される他の医療デバイス(ガイドワイヤ、バルーンカテーテル等)との摺動抵抗を低減するために、低摩擦材料により構成されていてもよい。
カテーテル12の体内への挿入は、X線透視下でその位置を確認しつつ行われるため、X線(放射線)不透過材料により構成され又はX線不透過材料を含む造影マーカ16が、シャフト14の先端部に設けられている。本実施形態の場合、シャフト14を構成する樹脂層内に造影マーカ16が埋設されている。なお、造影マーカ16はシャフト14の外表面に露出していてもよい。
X線不透過材料としては、例えば、金、白金、白金−インジウム合金、硫酸バリウム、酸化ビスマス、タングステン、これらの合金、これらの金属を錬り込んだ樹脂等が挙げられる。
図2は、シャフト14及び造影マーカ16のシャフト14の軸線aを通る平面に沿った断面図である。図2に示すように、造影マーカ16は、シャフト14の軸線aを通る平面での断面形状が長方形状の線材17(平板リボン線)からなり、シャフト14の軸線aを中心として螺旋状に延在する。造影マーカ16の螺旋方向の両端を形成する端面17a、17bは、シャフト14の軸線aと平行である。
造影マーカ16の厚さt(線材17の厚さ)は、例えば、0.01〜0.5mmであり、好ましくは、0.02〜0.1mmである。本実施形態の場合、造影マーカ16の厚さtは、螺旋方向の全長に亘って一定である。なお、造影マーカ16の厚さtは、螺旋方向に沿って変化してもよい。
シャフト14の軸方向に沿った線材17の幅W1は、例えば、0.2〜5mmであり、好ましくは、0.5〜1mmである。本実施形態の場合、線材17の幅W1は、螺旋方向の全長に亘って一定である。なお、線材17の幅W1は、螺旋方向に沿って変化してもよい。造影マーカ16の外径Dは、例えば、0.3〜6mmであり、好ましくは、0.5〜2mmである。
なお、造影マーカ16は、線材17が螺旋状に巻かれたものであるため、シャフト14の軸方向に沿った線材17の幅W1は、巻かれる前の素材状態の線材17自体の幅(短軸方向寸法)よりも若干大きい。
カテーテル12の手元側で回転操作を加えた際の先端部の回転の有無を容易に確認するため、造影マーカ16の巻き数は、シャフト14の軸線周りに1〜1.5周に設定されている。図1及び図2では、巻き数が1.25周の造影マーカ16を示している。
図2において、造影マーカ16は、疎巻き状に構成されている。このため、造影マーカ16の軸方向に隣接する部分間には間隔(巻き間隔)が設けられている。この巻き間隔の幅W2は、例えば、0〜5mmであり、好ましくは、0.2〜2mmである。本実施形態の場合、巻き間隔の幅W2は、螺旋方向の全長に亘って一定である。なお、巻き間隔の幅W2は、螺旋方向に沿って変化してもよい。
また、本実施形態の場合、巻き間隔の幅W2(幅W2が螺旋方向に沿って変化する場合には、その中の最大部分の幅)は、シャフト14の軸方向に沿った線材17の幅W1以下である。なお、変形例においては、造影マーカ16は、密巻き状(軸方向に隙間なく密着して巻かれている状態)に構成されていてもよい。
造影マーカ16は、軸方向に間隔をおいてシャフト14に複数設けられてもよい。
カテーテル12において、押込み性及びトルク伝達性に優れ、キンクや潰れが生じ難い構造とするために、シャフト14を構成する樹脂層内には補強体が軸方向に沿って埋設されていてもよい。補強体の構造は、例えば、1以上の線材を螺旋状や網状にしたものが挙げられる。具体的には、シャフト14の径方向の肉厚が薄くなるように、ステンレス鋼の線を平板状(帯状)に潰し加工し、それを螺旋状にしたものや、筒状に編んだもの(編組体)等が挙げられる。
図1において、ハブ18は、その先端にてシャフト14の基端を保持するものであり、基端にはシリンジ等の他の器具が接続可能となっている。ハブ18は、例えば、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド等の硬質の樹脂等により構成され得る。
シャフト14におけるハブ18との接続部は、ストレインリリーフ24で覆われている。ストレインリリーフ24は、シャフト14のハブ18への接続部での屈曲(キンク)を防止するためのものであり、例えばチューブ状に形成された適度の可撓性及び剛性を有する樹脂製の部材である。ストレインリリーフ24は、シャフト14の構成材料と同様の材料で構成され得る。
本実施形態に係る医療用長尺体10(カテーテル12)は、基本的には以上のように構成されるものであり、以下、その作用及び効果について説明する。
図3は、1周巻き、1.25周巻き及び1.5周巻きの各造影マーカ16を軸線に対して垂直方向から見つつ軸線周りに回転させたときに、見え方がどのように変化するかを説明する図である。具体的には、図3において、左側に1周巻きの造影マーカ16を、中央に1.25周巻きの造影マーカ16を、右側に1.5周巻きの造影マーカ16をそれぞれ示している。なお、説明の便宜上、図3では最上段の造影マーカ16を基準(0°)とし、30°ずつ角度を変えた造影マーカ16を縦方向に並べて示している。カテーテル12の先端部をX線透視画像で見た場合、造影マーカ16のX線造影像は、図3に示す造影マーカ16の輪郭形状をもつ影となって見える。
図3に示すように、1〜1.5周巻きの造影マーカ16では、X線造影像における径方向外端縁の軸方向に沿った長さに関して、最短部分の長さL1と最長部分の長さL2の差が大きい。具体的には、最長部分の長さL2は、最短部分の長さL1の2倍以上である。1〜1.5周巻きの造影マーカ16の場合、上記最短部分の長さL1は、線材17の軸方向に沿った幅W1(図2)とほぼ同じであり、上記最長部分の長さL2は、線材17の幅W1の2倍に巻き間隔の幅W2(図2)を加えた長さとほぼ同じである。
そうすると、1〜1.5周巻きの造影マーカ16では、X線造影像を見たときに、一回転する中での径方向外端縁の最短部分の長さL1と最長部分の長さL2の差が大きい(2倍以上ある)。このため、造影マーカ16が設けられたシャフト14の先端部をX線透視画像で見た際に、シャフト14の先端部が回転している場合には、造影マーカ16のX線造影像における径方向外端縁の長さが大きく変化して見える。従って、カテーテル12の手元側に回転操作を加えた際のシャフト14の先端部の回転の有無を容易に認識することができる。
図4は、1.75周巻き、2周巻き及び2.25周巻きの各造影マーカ16を軸線に対して垂直方向から見つつ軸線周りに回転させたときに、見え方がどのように変化するかを説明する図である。なお、図4の見方は図3と同じである。図4に示すように、1.75周巻きの造影マーカ16について、径方向外端縁の軸方向長さに着目すると、30°及び60°では、厳密には、線材17の軸方向に沿った幅W1とほぼ同じ長さの最短部分(Pで示す箇所)がある。しかし、当該最短部分(P)の近傍に造影マーカ16の軸方向端部が位置しているため、看者の目で見て最短部分として認識することは困難である。
また、図4における2周巻き及び2.25周巻きの造影マーカ16について、径方向外端縁(特に下側)の軸方向長さに着目すると、例えば、0°と90°において最短部分の長さL3と最長部分の長さL4が現れる。しかし、この場合、最長部分の長さL4は、最短部分の長さL3の2倍未満であり、両者の差は小さい。
そうすると、1.75〜2.25周巻きの造影マーカ16では、X線造影像を見たときに、一回転する中での径方向外端縁の最短部分の長さと最長部分の長さの差が実質的にない(最短部分の認識が困難)、あるいは差はあるが小さい。このため、造影マーカ16が設けられたシャフト14の先端部をX線透視画像で見た際に、シャフト14の先端部が回転していても、造影マーカ16のX線造影像における径方向外端縁の長さが大きく変化しない。つまり、シャフト14の先端部が回転していても、造影マーカ16のX線造影像の形状変化が小さい。このことは、巻き数が2.25周を超える造影マーカ16についても同様である。以上より、巻き数が1.75周以上の造影マーカ16では、カテーテル12の手元側に回転操作を加えた際のシャフト14の先端部の回転の有無を認識することは困難である。
以上説明したように、本発明の医療用長尺体10によれば、医療用長尺体10の外周面又は内周面から外周面までの間に造影マーカ16が1〜1.5周だけ螺旋状に延在しているので、軸線周りに回転する造影マーカ16をシャフト14の軸線に対して垂直方向から見たときのX線造影像が大きく異なって観察される。すなわち、造影マーカ16が一回転する中でのX線造影像の形状変化が大きい。これにより、造影マーカ16のX線造影像を見ることで、医療用長尺体10の手元側で回転操作を加えた際の先端部の回転の有無を容易に確認することができる。
本実施形態の場合、造影マーカ16の軸方向に隣接する部分間に間隔(巻き間隔)を有している。この構成により、造影マーカ16に巻き間隔がある分、造影マーカ16のX線造影像において、径方向外端縁の最長部分の長さと最短部分の長さの差を大きくすることができるため、シャフト14の先端部の回転の有無の確認が一層容易となる。
また、本実施形態の場合、造影マーカ16の巻き間隔の軸方向に沿った幅W2は線材17の軸方向に沿った幅W1以下となっており、巻き間隔の幅W2が大き過ぎないため、シャフト14の先端部の位置の確認が一層容易になる。例えば、造影マーカ16の巻き間隔の軸方向に沿った幅W2(図2参照)が大き過ぎると、造影マーカ16がシャフト14の軸方向に沿って長く延在するため、シャフト14の先端部の位置を確認しづらい。
さらに、造影マーカ16の外径はシャフト14の外径に近いことから、カテーテル手技において、造影マーカ16の造影像を参考に、生体管腔内に挿入されているシャフト14の大よその外径を把握できる機能が造影マーカ16にあれば便利である。しかし、造影マーカ16の巻き間隔の軸方向に沿った幅W2(図2参照)が大き過ぎると、上記機能を発揮しにくい。
本実施形態の場合、造影マーカ16の巻き間隔の軸方向に沿った幅W2は線材17の軸方向に沿った幅W1以下となっており、巻き間隔の幅W2が大き過ぎないため、上記機能を好適に発揮できる。すなわち、カテーテル手技において、造影マーカ16のX線造影像を参考に、生体管腔内に挿入されているシャフト14の大よその外径を容易に把握することができる。
本実施形態の場合、医療用長尺体10はカテーテル12として構成されている。これにより、手元側で回転操作を加えた際のシャフト14先端部の回転の有無を容易に確認することができるカテーテル12を提供することができる。
なお、本実施形態における医療用長尺体10のシャフト14は、図5のように、内腔15が形成された内層30と、内層30の外表面に配置された補強体32と、内層30及び補強体32を被覆する外層34とから構成されていてもよい。このような場合、図5のようにシャフト14は、血管内壁を傷つけず円滑かつ安全にカテーテル12を走行させるために、先端部に補強体32が配置されていない柔軟領域36を有している。補強体32の形態としては、例えば、線材33を筒状に編んだもの(編組体)等が挙げられる。
図5の医療用長尺体10では、造影マーカ16は、シャフト14の先端部の回転の有無を容易に確認することができるように柔軟領域36に配置されている。そのため、図5のような医療用長尺体10では、医療用長尺体10の先端部が石灰化病変等に噛み込んで固定されてしまった場合、シャフト14の先端部が離断してしまう虞がある。ゆえに、造影マーカ16の形態によってシャフト14先端部の回転が視認可能な本発明の医療用長尺体10は有用である。
また、図5の医療用長尺体10では、造影マーカ16の軸方向に沿った線材17の幅W1は、補強体32を形成する線材33の軸方向に沿った幅W3よりも大きく構成されている。このため、医療用長尺体10の補強体32が造影性を持っていた場合であっても、X線造影下において、造影マーカ16と補強体32を容易に識別することができる。
なお、図5の医療用長尺体10は、補強体32が配置されていない柔軟領域36に造影マーカ16が配置されているが、これに限定されない。例えば、造影マーカ16は、補強体32の外周に配置されていてもよい。
上記において、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
10…医療用長尺体 12…カテーテル
14…シャフト 16…造影マーカ
17…線材

Claims (3)

  1. 生体管腔内に挿入可能な長尺状本体と、
    前記長尺状本体の先端部に設けられ放射線不透過性を有する造影マーカと、を備え、
    前記造影マーカは、前記長尺状本体の軸方向に沿った断面が長方形状の線材からなり、1〜1.5周だけ螺旋状に延在している、
    ことを特徴とする医療用長尺体。
  2. 請求項1記載の医療用長尺体において、
    前記造影マーカの前記軸方向に隣接する部分間に間隔を有し、
    前記間隔の前記軸方向に沿った幅は、前記線材の前記軸方向に沿った幅以下である、
    ことを特徴とする医療用長尺体。
  3. 請求項1又は2記載の医療用長尺体において、
    前記医療用長尺体は、カテーテルである、
    ことを特徴とする医療用長尺体。
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