JP5279922B2 - 鞍乗り型車両の懸架装置 - Google Patents

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Description

本発明は、部品点数を減らし、軽量化を図りつつ、ステアリングハンドルの転舵角を大きくした鞍乗り型車両の懸架装置に関する。
鞍乗り型車両の懸架装置としては、テレスコピック式フォークを主要素とする懸架装置が広く知られている。
テレスコピック式フォークを主要素とする前輪懸架装置では、前輪にブレーキをかけたとき等に、車両前部が沈む現象が発生する。この現象はノーズダイブ現象と呼ばれる。また、テレスコピック式フォークでは、ストローク時に曲げ力がかかるため、作動性に課題がある。ノーズダイブ現象や作動性の問題を解消するには、テレスコピックとは別の構造を採用する必要がある。
特許文献1に記載された前輪懸架装置は、スイングアームの前端に取付けられるアームブラケットと、このアームブラケットから車両前方へ延びているステアリングフレームと、アームブラケットの側部から車両前方へ延びている左右のアームと、これらの左右のアームの先端部に連結されるフォークと、から成る。なお、フォークはステアリングフレームの先端部にも連結されている。そして、フォークは、アームブラケットに対して平行を維持しつつ、移動する。このようなリンク構造は平行リンクと呼ばれる。
かかる構成によれば、車両前部のノーズダイブ現象は解消される。
しかしながら、特許文献1の前輪懸架装置は、スイングアームよりも前方に、平行リンクを構成するアームブラケットと、このアームブラケットから延びている左右のアームと、これらの左右のアームの間に設けられているフォーク部材と、このフォーク部材とアームブラケットの間に渡されているステアリングフレームとを備えている。これの部品点数は5個である。部品点数が多いため懸架装置が複雑になり、重くなる。
そこで、部品点数を減らし、軽量化を図ることができる技術が望まれている。
また、特許文献1の左右のアームは、前輪の側方に配置される平行リンクである。転舵時に、ステアリングハンドルを切り続けると、前輪が左右一方のアームに当る。しかし、車種によっては、大きな転舵角が要求される。そこで、転舵角を大きくすることができる構造が望まれている。
特開2006−021734公報
本発明の課題は、部品点数を減らし、軽量化を図りつつ、ステアリングハンドルの転舵角を大きくすることができる鞍乗り型車両の懸架装置を提供することにある。
本発明によれば、鞍乗り型車両における前輪の懸架装置であって、前記車両の車体フレームから前記車両の前方に延び、後端が前記車体フレームに上下に揺動自在に支持された左右のスイングアームと、前記左右のスイングアームの各々の先端から前記車両の前方の車幅方向中心に向かって斜めに延び、前記各々の先端を中心に左右に揺動自在に支持された左右のリンク部材と、前記左右のリンク部材の先端に左右回転自在に支持されて前記前輪を支えるフロントフォークと、から成ることを特徴とする鞍乗り型車両の懸架装置が提供される。
好ましくは、前記左リンク部材は、前記左スイングアームの前記先端に連結された左スイングアーム連結部と、前記左スイングアーム連結部から前記車両の前方に延びる左アーム部と、前記左アーム部の先端に設けられた左ステアリングパイプとから成り、前記右リンク部材は、前記右スイングアームの前記先端に連結された右スイングアーム連結部と、前記右スイングアーム連結部から前記車両の前方に延びる右アーム部と、前記右アーム部の先端に設けられた右ステアリングパイプと、から成り、前記フロントフォークは、前記左ステアリングパイプに回転自在に挿入された左パイプ支持軸と、前記左パイプ支持軸の下端に連結され前記車両の前方に延びて前記前輪の車軸の一端を支える左ボトムブラケットと、前記左ボトムブラケットから上方に延びる左フォークパイプと、前記右ステアリングパイプに回転自在に挿入された右パイプ支持軸と、前記右パイプ支持軸の下端に連結され前記車の前方に延びて前記前輪の前記車軸の他端を支える右ボトムブラケットと、前記右ボトムブラケットから上方に延びる右フォークパイプと、前記右フォークパイプの上端と前記左フォークパイプの上端とに渡されると共に前記左パイプ支持軸の上端及び前記右パイプ支持軸の上端に連結されたアッパブラケットと、から成る。
好ましくは、前記左スイングアームは、前記車両のエンジンと前記車体フレームの一方から前記車両の前方に延びる左アッパーアームと、前記左アッパーアームの下方に配置され前記エンジンと前記車体フレームの一方から前記車両の前方に延びる左ロアアームと、から成り、前記右スイングアームは、前記エンジンと前記車体フレームの一方から前記車両の前方に延びる右アッパーアームと、前記右アッパーアームの下方に配置され前記エンジンと前記車体フレームの一方から前記車両の前方に延びる右ロアアームと、から成り、前記左右のアッパーアームの先端は、それぞれの球面軸受を介して前記リンク部材に設けられた左右の上スイングアーム連結部に連結され、前記左右ロアアームの先端は、前記球面軸受を介して前記リンク部材の各々に設けられた左右の下スイングアーム連結部に連結されている。
好ましくは、前記車体フレームは、前記エンジンの前面から底面に沿ってL字状に延びる左右のロアフレームと、前記エンジンの前方に位置し、前記左右ロアフレーム間を延びる第1クロスメンバとを含み、前記第1クロスメンバは、その一端に、前記左ロアフレームより車幅方向左へ延び、前記左アッパーアームの後端が連結される左アッパーアーム支持部を有し、前記第1クロスメンバは、その他端に、前記右のロアフレームより車幅方向右へ延び、前記右アッパーアームの後端が連結される右アッパーアーム支持部を有し、前記第1クロスメンバは、前記エンジンを支持するためのエンジンマウント部を備え、前記左ロアフレームは、その曲がり部に、前記左ロアアームの後端が連結される左ロアアーム支持部を備え、前記右ロアフレームは、その曲がり部に、前記右ロアアームの後端が連結される右ロアアーム支持部を備える。
前記左右ロアフレームの上部は、好ましくは、前記エンジンのクランクケースの上方まで延びている。
好ましくは、前記左右アッパーアームは、前記左右のスイングアーム連結部の後方に位置し、前記左右アッパーアームの前部間を延びるスイングアームクロスメンバを備え、前記スイングアームクロスメンバの後方に設けられた左右のクッションユニットを更に含む。
前記スイングアームは、好ましくは、前記アッパアームの後端が前記ロアアームの後端に連結されることにより、V字状を呈する。
前記車体フレームは、好ましくは、ステアリングハンドルが連結され左右に回動自在に支持されたステアリング軸と、前記ステアリング軸と前記フロントフォークとを連結し、前記前輪を左右に転舵自在にした連結部材と、を含む。
前記連結部材は、好ましくは、前記ステアリング軸と前記フロントフォークとの上下方向の相対移動を吸収する屈曲機構又は伸縮機構を備える。
本発明に係る鞍乗り型車両の懸架装置によれば、スイングアームよりも前方に、左右のリンク部材とフォーク部材とを配置するだけで済むため、部品数を減らすことができる。
加えて、左右のリンク部材は車両後方へ広がるようにステアリングステム軸方向に見てV字状に配置されている。すなわち、左右のスイングアームの両先端と、左右のリンク部材と、前輪を軸支するフロントフォークとは、これらをステアリング軸方向に見たとき、フロントフォークを上辺とし、左右のスイングアームの両先端間を下辺とする台形リンクとして構成される。したがって、左右のリンク部材が回動すれば、フロントフォークは車幅方向に移動しながら回動し、前輪も車幅方向に移動しながら転舵される。左右のスイングアームの両先端間の幅はフロントフォークの幅よりも大きいため、前輪の後部がスイングアームと接するまで転舵可能となる。この結果、フロントフォークを上辺とし、左右のスイングアームの両先端間を下辺とする平行リンクに較べて、転舵角を大きくすることができる。
さらに、左右のリンク部材の長さが短くなるので、前輪懸架装置のサイズを小さくすることができ、車両前部の配置の自由度を向上させることができる。併せて、重量及びコストを大幅に低減することができる。
鞍乗り型車両の左側面図である。 本発明の実施例1による鞍乗り型車両の前部側面図である。 本発明の実施例1による前輪懸架装置のステアリングステム軸方向に見た平面図である。 本発明の実施例1による前輪懸架装置の斜視図である。 本発明の実施例1による前輪懸架装置の部品構成(クッションユニットを除く。)を説明する側面図である。 車両前部が伸びている状態及び縮んでいる状態を説明する図である。 転舵装置が直進状態から右転舵した状態を説明する図である。 実施例1及び比較例における、前輪ハブセンターの軌跡を説明する図である。 実施例1及び比較例における、転舵角とトレイルの関係を説明する図である。 実施例1及び従来例における、転舵角を説明する図である。 実施例1及び比較例に係る転舵角を説明する図である。 本発明の実施例2による鞍乗り型車両の前部側面図である。 本発明の実施例3による鞍乗り型車両の前部側面図である。 本発明の実施例4による鞍乗り型車両の前部側面図である。 本発明の実施例5による鞍乗り型車両の後輪懸架装置の説明図である。 本発明の実施例6による鞍乗り型車両の懸架装置の説明図である。 図16の要部断面図である。
以下に、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて説明する。
先ず、本発明の実施例1を図面に基づいて説明する。
図1に示されるように、自動二輪車10は、車体フレーム11と、この車体フレーム11の前部に設けられ前輪13を懸架する前輪懸架装置15と、車体フレーム11の後部に設けられ駆動輪である後輪14を懸架する後輪懸架装置16と、車体フレーム11に取付けられる駆動源としてのエンジン17と、車体フレーム11の後部から後方へ延びているシートレール18と、このシートレール18に支持されると共に前輪13と後輪14の間に配置され乗員が着座する着座シート19とを備える。着座シート19に乗員が跨って乗車するため、この種の車両は鞍乗り型車両と呼ばれる。
前輪懸架装置15の詳細な構造及び作用は、後述する。
後輪懸架装置16に、車体フレーム11の後部に配置されるピボット部21と、このピボット部L21から後方に延びて後輪14を回動自在に支持するリヤスイングアーム22とが含まれている。
この例では、エンジン17は車両を側面から見たときにシリンダがV形に配置されているV型エンジンである。そして、V型エンジンの上方に燃料タンク25が配置されている。なお、エンジンの型式は、Vエンジンに限定されることはなく任意の型式のエンジンで良いものとする。
車体フレーム11は、ヘッドパイプ31と、このヘッドパイプ31から斜め後下方に延びているメインフレーム32Lと、このメインフレーム32Lの後端部に設けられているセンタフレーム33と、このセンタフレーム33の下部から下方へ延びているピボット部21と、上端部35がメインフレーム32Lに連結され後端部36がピボット部21に連結され側面視でL字状を呈しエンジン17の前面から底面に掛けてエンジン17を迂回するように設けられているロアフレーム37Lと、メインフレーム32Lから斜め下方に延設されロアフレーム37Lへ連結されている第1サブフレーム38と、センタフレーム33から車両前方に延設されてロアフレーム37Lへ連結されている第2サブフレーム39と、を主要構成とする。
すなわち、車両側面視でL字状を呈するロアフレーム37Lは、エンジン17の下方及び前方を通りクランクケース40の上方まで延ばされ、メインフレーム32Lに締結されている。ロアフレーム37Lの後端部36がピボット部21に連結され、上端部35がメインフレーム32Lに接続されている。両端が支持されているため、ロアフレーム37Lの剛性が高まる。
なお、図3に示されるように、右のメインフレーム32Rが、左のメインフレーム32Lに対をなすように配置されている。図4に示されるように、ロアフレーム37Lに対をなすようにロアフレーム37Rが配置されている。
そして、左右のロアフレーム37L、37R間に次に述べる第1クロスメンバ〜第3クロスメンバが掛け渡される。
図2に示されるように、第1クロスメンバ41が、エンジン17の前方位置にて車幅方向に延びている。また、第2クロスメンバ42が、第1サブフレーム38と第2サブフレーム39の接続位置にて車幅方向に延びている。また、第3クロスメンバ43が、L字状ロアフレーム34Lの曲がり部44Lの後方位置にて車幅方向に延びている。
また、フロントフォークとしてのフォーク部材52の上部に、V型の連結部材53が連結され、この連結部材53にステアリング軸54が連結され、このステアリング軸54にステアリングハンドル55が連結されている。V型の連結部材53は、ステアリング軸54に取り付けた第1水平軸56と、この第1水平軸56に揺動可能に取付けた上腕59と、この上腕59の下端に取付けた第2水平軸57と、この第2水平軸57に揺動可能に取付けた下腕60と、この下腕60の下端に取付けると共にフォーク部材52の上端に揺動可能に取付けた第3水平軸58と、からなる。上記構成により、ステアリング軸54とフロントフォーク52との上下方向の相対移動を吸収することができる。すなわち、連結部材53に、屈曲機構165が含まれている。なお、屈曲機構165を伸縮機構に変更することは差し支えない。
ステアリング軸54は回転自在にヘッドパイプ31に取付けられている。運転者は、ステアリングハンドル55を、左又は右へ操作することにより、前輪13を左又は右へ転舵させることができる。フォーク部材52の上下移動は、連結部材53の屈曲作用で吸収される。
このようなフォーク部材52は、前輪懸架装置15により、車体フレーム11(この例ではロアフレーム37L)に連結されている。前輪懸架装置15の詳細な構造を説明する。
図3に示されるように、前輪懸架装置15は、車両前方へ延びている左のスイングアーム51Lと、この左のスイングアーム51Lと車体フレームとの間に渡され左のスイングアーム51Lの移動を制御する左のクッションユニット71Lと、左のスイングアーム51Lの先端部から車両前方へ延びると共に平面視で車両の幅方向中心に向かって斜めに延びている左のリンク部材65Lと、車両前方へ延びている右のスイングアーム51Rと、この右のスイングアーム51Rと前記車体フレームとの間に渡され前記右のスイングアームの上下方向の移動を制御する右のクッションユニット71Rと、右のスイングアーム71Rの先端部から車両前方へ延びると共に平面視で車両の幅方向中心に向かって斜めに延びている右のリンク部材65Rと、この右のリンク部材65Rの先端と左のリンク部材65Lの先端とに連結され前輪を支えるフロントフォーク52と、から成る。
すなわち、左右のリンク部材65L、65Rは、左のリンク部材65Lの後端部と右のリンク部材65Rの後端部の間の距離L1よりも左のリンク部材65Lの前端部と右のリンク部材65Rの前端部の間の距離L2が小さくなるように、ステアリング軸方向上方から見てV字形に配置されている。
左のリンク部材65Lの後端部には、左のロアアーム62Lに連結するために左の下スイングアーム連結部68Lが設けられ、右のリンク部材65Rの後端部には、右のロアアーム62Rに連結するために右の下スイングアーム連結部68Rが設けられている。
同様に、左のリンク部材65Lの後端部には、左のアッパーアーム61Lに連結するために左の上スイングアーム連結部67Lが設けられ、右のリンク部材65Rの後端部には、右のアッパーアーム61Rに連結するために右の上スイングアーム連結部67Rが設けられている。
そして、左右の上スイングアーム連結部67L、67Rより車両後方位置にて、左のアッパーアーム61Lの前部と右のアッパーアーム61Rの前部に、スイングアームクロスメンバ69が渡されている。そして、このスイングアームクロスメンバ69より車両後方にクッションユニット71L、71Rが配置されている。
なお、本実施例では、スイングアームクロスメンバに左右のクッションユニットが配置されているが、クッションユニットを1本とすることは差し支えない。
図4に示されるように、左のクッションユニット71Lの軸力が直接加わる左のアッパーアーム61Lには、剛性が求められる。右のアッパーアーム61Rも同様である。
この例では、左のアッパーアーム61Lの前部と右のアッパーアーム61Rの前部に、スイングアームクロスメンバ69が渡されている。結果、左右のアッパーアーム61L、61Rの剛性、特に車幅方向の曲げ剛性を十分に高めることができ、クッションユニット71L、71Rの軸力がスイングアーム連結部67L、67Rに及ぼす影響を抑えることができる。
また、左のロアアーム62Lと右のロアアーム62Rに、下部スイングアームクロスメンバ69Uが渡されている。左右のロアアーム62L、62Rの剛性を高めることができる。
なお、スイングアーム51Lは、図2に示されるように、アッパーアーム61Lと、このアッパーアーム61Lの下方に配置されるロアアーム62Lとからなる。そして、アッパーアーム61Lの前端部は、球面軸受74を介して、リンク部材73に設けられている上スイングアーム連結部67Lに連結されている。同様に、ロアアーム62Lの前端部は、球面軸受74を介して、リンク部材73に設けられている下スイングアーム連結部68Lに連結されている。
なお、スイングアーム51Rについては、スイングアーム51Lと同様な構成であり説明を省略する。
図4に示されるように、第1クロスメンバ41は、両端が左のロアフレーム37L及び右のロアフレーム37Rから車幅方向外側へ突出している。これらの突出した部位が、左のアッパーアーム連結部63Lや右のアッパーアーム連結部63Rとなる。
第1クロスメンバ41にエンジンを支持するエンジンマウント部76、76が設けられ、略L字状を呈する左のロアフレーム37Lの曲がり部44Lに左のロアアーム62Lの後端が連結される左のロアアーム支持部64Lが設けられ、略L字状を呈する右のロアフレーム37Rの曲がり部44Rに右のロアアーム37Rの後端が連結される右のロアアーム支持部64Rが設けられている。
次に、左右のリンク部材65L、65Rの構造を詳しく説明する。
左のリンク部材65Lは、左の上スイングアーム連結部67Lと、この左の上スイングアーム連結部67Lから車両前方へ延びる左のアーム部81Lと、左の下スイングアーム連結部68Lと、この左の下スイングアーム連結部68Lから車両前方へ延びる左のアーム部81Lと、これらの左のアーム部81L、81Lの先端に設けられる左のステアリングパイプ82Lとから成る。
同様に、右のリンク部材65Rは、右の上スイングアーム連結部67Rと、この右の上スイングアーム連結部67Rから車両前方へ延びる右のアーム部(後述する図5の符号81R)と、右の下スイングアーム連結部68Rと、この右の下スイングアーム連結部68Rから車両前方へ延びる右のアーム部81Rと、これらの右のアーム部81R、81Rの先端に設けられる右のステアリングパイプ82Rとから成る。
次に、フロントフォーク52の構造を詳しく説明する。
フロントフォーク52は、左のステアリングパイプ82Lに回転自在に挿入される左のパイプ支持軸85Lと、この左のパイプ支持軸85Lの下端に連結され前方へ延びて前輪の車軸84の一端を支える左のボトムブラケット86Lと、この左のボトムブラケット86Lから上に延びる左のフォークパイプ87Lと、右のステアリングパイプ82Rに回転自在に挿入される右のパイプ支持軸85Rと、この右のパイプ支持軸85Rの下端に連結され前方へ延びて前輪の車軸84の他端を支える右のボトムブラケット86Rと、この右のボトムブラケット86Rから上に延びる右のフォークパイプ87Rと、この右のフォークパイプ87Rの上端と左のフォークパイプ87Lの上端とに渡されると共に左のパイプ支持軸85Lの上端及び右のパイプ支持軸85Rの上端に連結されるアッパブラケット88と、から成る。
左のリンク部材65Lに設けた左のステアリングパイプ82Lに、フロントフォーク52に設けた左のパイプ支持軸85Lを相対回動自在に挿入し、右のリンク部材65Rに設けた右のステアリングパイプ82に、フロントフォーク52に設けた右のパイプ支持軸85を相対回動自在に挿入した。
ステアリングパイプ82L、82R及びパイプ支持軸85L、85Rは、上下方向に延ばすことができる。上下に延ばすことにより、フロントフォーク52の曲げ剛性を高めることができる。
次に、実施例1に係る懸架装置の構成要素について補足説明を行う。
図5(A)に車両右側に設けられている懸架装置の構成要素が示されている。
前輪懸架装置15に、左のロアフレーム62Lから車両前方に延びている左のスイングアーム51Lと、この左のスイングアーム51Lの前方に配置される左のリンク部材65Lと、この左のリンク部材65Lの前方に配置されるフォーク部材52と、が備えられている。
左のスイングアーム51Lは、左のアッパーアーム61Lと左のロアアーム62Lとから構成され、左のアッパーアーム61Lの後端は、車体フレーム側に設けられている左のアッパーアーム支持部63Lに連結され、左のロアアーム62Lの後端は、車体フレーム側に設けられている左のロアアーム支持部64Lに連結される。
左のリンク部材65Lの車両後端部に、スイングアーム連結部が設けられ、このスイングアーム連結部は、上スイングアーム連結部67Lと、下スイングアーム連結部68Lとから構成され、上スイングアーム連結部67Lに球面軸受74を介して左のアッパーアーム61Lの前端が接続され、下スイングアーム連結部68Lに球面軸受74を介して左のロアアーム62Lの前端が接続される。
図5(B)に車両右側に設けられている懸架装置の構成要素が示されている。これらの構成要素は、図5(A)と同様なものであり、説明を省略する。
以上に述べた鞍乗り型車両の懸架装置の作用を次に述べる。
先ず、図6に基づいて、前輪懸架装置15の作用を説明する。
車両停止時又は定常走行時等には、車両重量と乗員の荷重との合計重量が下向きに作用し、図6の(A)に示されるように、スイングアーム51Lが、ほぼ水平又は少し前上がり姿勢になる。
この状態で、前輪ブレーキを作動させる、又は、前輪13に地面からの衝撃力が加わると、図6の(B)に示すように、スイングアーム51Lが、上方へ大きくスイングする。
次に、図7に基づいて、転舵操作を説明する。
転舵操作が、為されていないときは、図7の(A)に示すように、前輪13は、車体長手軸に沿った状態になる。
運転者が右へ転舵操作を実施すると、図7の(B)に示すように、右のリンク部材65Rが、平面視で反時計方向に回転し、前輪13は右へ転舵される。
さらに、運転者が右へ転舵操作を実施すると、図7の(C)に示すように、右のリンク部材65Rが、平面視で反時計方向にさらに回転し、前輪13は右へさらに転舵される。
前輪13が左へ転舵される場合も同様である。
次に、図8に基づいて、転舵時におけるステアリング軸方向から見た前輪ホイールハブセンタの軌跡を説明する。前輪ホイールハブセンタは、前輪車軸の車幅方向中心点をいう。また、図中、(a)点は図7の(A)でのハブセンタの位置、(c)点は図7の(C)でのハブセンタの位置を示す。
さらに、点(a)から点(c)’までの軌跡は、比較例に係る前輪のホイールハブセンタの軌跡であり、テレスコピック式フォークを採用した車両の軌跡に相当する。
前輪を右へ転舵させたとき、テレスコピック式フォークでは、トレイルが一定であるため、前輪は転舵方向に移動する。すなわち、ホイールハブセンタの位置は、図8の(a)点から(c)’点へ移動する。
この場合に、車両の重心は、前輪の接地点と後輪の接地点を結ぶ直線の外側に移動する。つまり、車両の重心は車両が傾く方向と反対側へ移動する。このため、車両の旋回性を高めるためには、車両と運転者とを合わせた重心を車幅方向内側に移動して、運転者が体を車体よりも内側に移動する、いわゆる、リーンインやハングオンの乗車姿勢をとる必要がある。
一方、本発明に係る前輪懸架装置では、前輪を右へ転舵させたときに、前輪は転舵方向と反対側に移動する。すなわち、ホイールハブセンタの位置は、図8の(a)点から(c)点へ移動する。
この場合に、車両の重心は、前輪の接地点と後輪の接地点を結ぶ直線の内側に移動する。つまり、車両の重心は車両が傾く方向へ移動する。このため、車両と運転者とを合わせた重心を意識的に車幅方向内側に移動することなく、車両の旋回性を高めることができる。
次に、図9に基づいて、転舵角とトレイルの関係を説明する。トレイルとは、図6の(A)のTで示される長さを指す。このTは、ステアリング軸54の軸線が地面と交わる点と、前輪13の車軸84を通る垂線が地面と交わる点と、の間の距離を言う。図中、(a)、(c)、(c)’は、図8と同様である。
本発明に係る車両の前輪を右へ転舵させると、トレイルは、100mm(a点)から0(c点)へ除々に減少する。
一方、比較例に係るテレスコピック式フォークでは、右転舵してもトレイルは、100mm((a)点、(c)’点)の一定値である。比較例では、トレイルを大きくして直進安定性を高めると、転舵角が大きくなったときの転舵に必要な力が増える。つまり、直進安定性は高まるが軽いハンドリングとの両立が難しくなる。
この点、本発明では、転舵すると、ステアリング軸線の延長線が地面と接する点が移動するので、トレイルが変化する。特に、転舵角が0°付近ではトレイルを大きくして直進安定性を高め、転舵角が大きくなるにつれてトレイルを小さくし、転舵に係る抵抗を減らすように設定することができる。したがって、本発明によれば、直進安定性の向上と軽いハンドリング(良好な操縦性)とを両立させることができる。
次に、前輪懸架装置を構成する部品の数を、図10に基づいて、説明する。
実施例1の前輪懸架装置15は、図10の(A)に示されるように、左右のリンク部材65L、65Rと、左右のリンク部材65L、65Rとからなる。すなわち、部品の数は3である。
一方、従来例の前輪懸架装置は、図10の(B)に示されるように、アームブラケット91と、左右のアーム92L、92Rと、フォーク部材93と、ステアリングフレーム94とからなる。すなわち、部品の数は5である。
したがって、従来より、実施例1の方が、部品数が少なくなり、構造も簡単になる。
また、図10の(B)に示されるように、従来構造では、左右のアーム92L、92R間の間隔Wで、転舵角θbが制限されるため、転舵角θbは小さい。
転舵角θbを大きくするために、間隔Wを増大すると、前輪懸架装置が大型化して、好ましくない。
一方、図10の(A)に示されるように、本発明では、左右のリンク部材65L、65Rは、車両後方へ、拡げられている。そのため、前輪13が左右のリンク部材65L、65Rに当たり難くなり、転舵角θaは大きくなる。
以上の作用をまとめると、次のようになる。
本発明に係る鞍乗り型車両の懸架装置15によれば、左右のスイングアーム51L、51Rの両先端と、左右のリンク部材65L、65Rと、前輪を軸支するフロントフォーク52とは、これらをステアリング軸方向に見たとき、フロントフォーク52を上辺とし、左右のスイングアーム51L、51Rの両先端間を下辺とする台形リンクとして構成される。したがって、左右のリンク部材65L、65Rが回動すれば、フロントフォーク52は車幅方向に移動しながら回動し、前輪も車幅方向に移動しながら転舵される。左右のスイングアーム51L、51Rの両先端間の幅はフロントフォーク52の幅よりも大きいため、前輪の後部がスイングアーム51L、51Rと接するまで転舵可能となる。この結果、フロントフォークを上辺とし、左右のスイングアームの両先端間を下辺とする平行リンクに較べて、転舵角を大きくすることができる。
さらに、左右のリンク部材65L、65Rの長さが短くなるので、前輪懸架装置15のサイズを小さくすることができ、車両前部の配置の自由度を向上させることができる。併せて、重量及びコストを大幅に低減することができる。
なお、フォーク部材52(フロントフォーク52)の形状を工夫することによって、転舵角θaを大きくすることができる。そのことを、図11に基づいて説明する。
図11の(A)で示される実施例では、ステアリングパイプ82L、82Rが挿入されるパイプ支持軸85L、85Rは、フロントフォーク52に設けたフォークパイプ87L、87Rの後方に配置されている。
図11の(C)で示される比較例では、フォークパイプ87L、87Rの側方にパイプ支持軸85L、85Rが配置されている。フォークパイプ87L、87Rの後方にパイプ支持軸85L、85Rが配置されている場合に較べると左右のフォークパイプ87L、87R間の間隔が大きくなる。そうすると、図11の(D)に示されるように、転舵角θdは小さくなる。
この点、図11の(B)に示される実施例では、フォークパイプ87L、87Rの後方にパイプ支持軸85L、85Rが配置されているので、左右のフォークパイプ87L、87Rの間の間隔を短くすることができる。結果、フォークパイプ87L、87Rの側方にパイプ支持軸85L、85Rが配置されている場合に較べると、転舵角θbを大きくすることができる。
次に、本発明の実施例2を図12に基づいて説明する。
図2に示される実施例1と異なる点は、スイングアーム51Lを、エンジン17Bから車両前方へ延ばしたことにある。エンジン17Bは剛体であり、車体フレーム11に含まれるものと考えることができる。
すなわち、エンジン17Bから第1連結部115と第2連結部117とが車両前方へ延びている。そして、第1連結部115の先端のアッパーアーム連結部116に、アッパーアーム61Lの後端を連結し、第2連結部117の先端のロアアーム連結部118に、ロアアーム62Lの後端を連結する。
なお、ロアフレーム37Bは、エンジン17Bの下方を迂回せず、第1連結部115へ連結される。
次に、本発明の実施例3を図13に基づいて説明する。
図2に示される実施例1と異なる点は、ロアフレーム37Lの後端部が、ピボット部21に連結されず、エンジン17の下面に設けた連結部117Cに連結されている点にある。
次に、本発明の実施例4を図14に基づいて説明する。
図2に示される実施例1と異なる点は、アッパーアーム121の後部にロアアーム122の後部が連結され一体化されていることにある。車両側面視でV字形を呈するスイングアーム120の後端は、車体フレーム11の一部であるロアフレーム126のアーム連結部124に連結される。
スイングアーム120とロアフレーム126との連結部を、1つのアーム連結部124にすることができる。1つのアーム連結部124であれば、部品点数を減らすことが可能になる。
なお、スイングアーム120と、リンク部材123とは、ニードルベアリングを介して連結される。
次に、本発明の実施例5を図15に基づいて説明する。
図15の(A)に示されるように、本発明の操舵装置の構造は、後輪の転舵機構に適用することができる。
具体的には、図15の(A)の要部断面図である、図15の(B)に示されるように、鞍乗り型車両の後輪懸架装置130には、ピボット部131から車両後方へ延びている左右のリヤスイングアーム132L、132Rと、これらのリヤスイングアーム132L、132Rの先端部からリンクピン133L、133Rを介して平面視で車両の幅方向中心に向かうように後方へ且つ斜めに延ばされる左右のリンク部材134L、134Rと、これらの左右のリンク部材134L、134Rの後端部に取付けられ後輪135を軸支する後輪支持部136と、が備えられている。
なお、後輪135を駆動する駆動系137の構成は次に示す通りである。
駆動系137は、エンジンの動力を伝達する、複数のドライブ軸141〜144と、これらのドライブ軸141〜144の相互間に配置する等速ジョイント145〜147と、伝達された動力を後輪車軸へ伝達する一対のファイナルギヤ148、149とから成る。
すなわち、駆動系137には、シャフトドライブ式が採用されている。
等速ジョイント145〜147の存在により、ドライブ軸141〜144の相互間角度を変更することができる。結果、後輪135を操舵車輪にすることができる。
次に、本発明の実施例6を図16及び図17に基づいて説明する。
図16及び図17に示されるように、本発明の前輪懸架装置を4輪車の懸架に適用することができる。
車輪の懸架装置150は、車体から車両幅方向外方へ延ばされ平面視コ字状を呈する上下のスイングアーム151、152と、これらの上下のスイングアーム151、152の先端部の前部及び後部に設けられる2対の球面ジョイント163、164と、前部の上下の球面ジョイント163の間を結ぶ軸153及び後部の上下の球面ジョイント164を結ぶ軸154と、これらの結ぶ軸153、154から平面視で車幅方向外方へ且つ斜めに延ばされる前後のリンク部材155、156と、、これらの前後のリンク部材155、156の先端に鉛直方向に延ばされている第3軸157及び第4軸158と、これらの第3軸157及び第4軸158で支持される車輪159を支える車輪支持部161と、下のスイングアーム152の上下移動を制御するクッションユニット162と、からなる。
通常、上下のスイングアーム151、152は、平面視で略三角形状を呈し、それらの先端部に、車輪支持部161が取付けられている。
この点、本発明では、上下のスイングアーム151、152は、平面視でコ字状を呈する部材であり、車両長手方向での剛性を高めることができる。
尚、本発明は、実施の形態では自動二輪車に適用したが、鞍乗り型3輪車(3輪バギー)や鞍乗り型4輪車(4輪バギー)にも適用可能であり、一般の鞍乗り型車両に適用することは差し支えない。
本発明は、自動二輪車に好適である。
10 鞍乗り型車両(自動二輪車)
11 車体フレーム
13 前輪
14 後輪
15 前輪の懸架装置
17、17B エンジン
37L 左のロアフレーム
37R 右のロアフレーム
40 エンジンのクランクケース
41 第1クロスメンバ
44L 左のロアフレームの曲がり部
51L 左のスイングアーム
51R 右のスイングアーム
52 フロントフォーク(フォーク部材)
53 連結部材
54 ステアリング軸
55 ステアリングハンドル
61L 左のアッパーアーム
61R 右のアッパーアーム
62L 左のロアアーム
62L 右のロアアーム
63L 左のアッパーアーム支持部
63R 右のアッパーアーム支持部
64L 左のロアアーム支持部
64R 右のロアアーム支持部
65L 左のリンク部材
65R 右のリンク部材
67L 左の上スイングアーム連結部
67R 右の上スイングアーム連結部
68L 左の下スイングアーム連結部
68R 右の下スイングアーム連結部
69 スイングアームクロスメンバ
74 球面軸受
76 エンジンマウント部
81L 左のアーム部
81R 右のアーム部
82L 左のステアリングパイプ
82R 右のステアリングパイプ
84 前輪の車軸
85L 左のパイプ支持軸
85R 右のパイプ支持軸
86L 左のボトムブラケット
86R 右のボトムブラケット
87L 左のフォークパイプ
87R 右のフォークパイプ
88 アッパブラケット
165 屈曲機構

Claims (9)

  1. 鞍乗り型車両における前輪の懸架装置であって、
    前記車両の車体フレームから前記車両の前方に延び、後端が前記車体フレームに上下に揺動自在に支持された左右のスイングアームと、
    前記左右のスイングアームの各々の先端から前記車両の前方の車幅方向中心に向かって斜めに延び、前記各々の先端を中心に左右に揺動自在に支持された左右のリンク部材と、
    前記左右のリンク部材の先端に左右回転自在に支持されて前記前輪を支えるフロントフォークと、
    から成ることを特徴とする鞍乗り型車両の懸架装置。
  2. 前記左リンク部材は、前記左スイングアームの前記先端に連結された左スイングアーム連結部と、前記左スイングアーム連結部から前記車両の前方に延びる左アーム部と、前記左アーム部の先端に設けられた左ステアリングパイプとから成り、
    前記右リンク部材は、前記右スイングアームの前記先端に連結された右スイングアーム連結部と、前記右スイングアーム連結部から前記車両の前方に延びる右アーム部と、前記右アーム部の先端に設けられた右ステアリングパイプと、から成り、
    前記フロントフォークは、前記左ステアリングパイプに回転自在に挿入された左パイプ支持軸と、前記左パイプ支持軸の下端に連結され前記車両の前方に延びて前記前輪の車軸の一端を支える左ボトムブラケットと、前記左ボトムブラケットから上方に延びる左フォークパイプと、前記右ステアリングパイプに回転自在に挿入された右パイプ支持軸と、前記右パイプ支持軸の下端に連結され前記車の前方に延びて前記前輪の前記車軸の他端を支える右ボトムブラケットと、前記右ボトムブラケットから上方に延びる右フォークパイプと、前記右フォークパイプの上端と前記左フォークパイプの上端とに渡されると共に前記左パイプ支持軸の上端及び前記右パイプ支持軸の上端に連結されたアッパブラケットと、から成ることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両の懸架装置。
  3. 前記左スイングアームは、前記車両のエンジンと前記車体フレームの一方から前記車両の前方に延びる左アッパーアームと、前記左アッパーアームの下方に配置され前記エンジンと前記車体フレームの一方から前記車両の前方に延びる左ロアアームと、から成り、
    前記右スイングアームは、前記エンジンと前記車体フレームの一方から前記車両の前方に延びる右アッパーアームと、前記右アッパーアームの下方に配置され前記エンジンと前記車体フレームの一方から前記車両の前方に延びる右ロアアームと、から成り、
    前記左右のアッパーアームの先端は、それぞれの球面軸受を介して前記リンク部材に設けられた左右の上スイングアーム連結部に連結され、前記左右ロアアームの先端は、前記球面軸受を介して前記リンク部材の各々に設けられた左右の下スイングアーム連結部に連結されていることを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型車両の懸架装置。
  4. 前記車体フレームは、前記エンジンの前面から底面に沿ってL字状に延びる左右のロアフレームと、前記エンジンの前方に位置し、前記左右ロアフレーム間を延びる第1クロスメンバとを含み、
    前記第1クロスメンバは、その一端に、前記左ロアフレームより車幅方向左へ延び、前記左アッパーアームの後端が連結される左アッパーアーム支持部を有し、
    前記第1クロスメンバは、その他端に、前記右のロアフレームより車幅方向右へ延び、前記右アッパーアームの後端が連結される右アッパーアーム支持部を有し、
    前記第1クロスメンバは、前記エンジンを支持するためのエンジンマウント部を備え、
    前記左ロアフレームは、その曲がり部に、前記左ロアアームの後端が連結される左ロアアーム支持部を備え、
    前記右ロアフレームは、その曲がり部に、前記右ロアアームの後端が連結される右ロアアーム支持部を備えることを特徴とする請求項3記載の鞍乗り型車両の懸架装置。
  5. 前記左右のロアフレームは、前記エンジンのクランクケースの上方まで延びる上部を有することを特徴とする請求項4記載の鞍乗り型車両の懸架装置。
  6. 前記左右アッパーアームは、前記左右のスイングアーム連結部の後方に位置し、前記左右アッパーアームの前部間を延びるスイングアームクロスメンバを備え、前記スイングアームクロスメンバの後方に設けられた左右のクッションユニットを更に含むことを特徴とする請求項3記載の鞍乗り型車両の懸架装置。
  7. 前記スイングアームは、前記アッパーアームの後端に前記ロアアームの後端が連結されることにより、V字状を呈することを特徴とする請求項3に記載の鞍乗り型車両の懸架装置。
  8. 前記車体フレームは、ステアリングハンドルが連結され左右に回動自在に支持されたステアリング軸と、前記ステアリング軸と前記フロントフォークとを連結し、前記前輪を左右に転舵自在にした連結部材と、を含むことを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両の懸架装置。
  9. 前記連結部材は、前記ステアリング軸と前記フロントフォークとの上下方向の相対移動を吸収する屈曲機構又は伸縮機構を備えることを特徴とする請求項8記載の鞍乗り型車両の懸架装置。
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