JP5279801B2 - 車両用給油口装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載されている燃料タンクに燃料を補給するための車両用給油口装置の改良技術に関する。
燃料タンクに給油パイプを介して連結されている燃料供給口は、キャップによって開閉可能である。給油するときには、先ず燃料供給口及びキャップを一括して覆っているリッドを開け、次にキャップを外して燃料供給口を開け、次に給油用ガンを燃料供給口に差し込んで給油を開始する。外したキャップは紛失しないように、リッドに一時的に保持しておく。このような車両用給油口装置は各種知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1で知られている車両用給油口装置は、リッドの裏面にキャップホルダを設けておき、このキャップホルダに、外したキャップを上から引っ掛けるものである。
一般に、車両用給油口装置に採用されているリッドの周縁は、全周にわたって裏面側へ折り返されている、いわゆる環状のフランジを有している。このため、燃料供給口から外したキャップをキャップホルダに上から引っ掛ける際に、キャップがリッドのフランジの上縁に干渉してしまうことがあり得る。
干渉しないようにするには、特許文献1で知られている車両用給油口装置のように、キャップホルダのキャップ引っ掛け部分を、リッドの裏面から十分に離せばよい。しかし、キャップホルダに引っ掛けた状態のキャップの先端面が、リッドの裏面から離れると、キャップ引っ掛け部分によるキャップの保持状態が不安定になる。キャップをリッドにガタツキ無く、安定して確実に保持するには改良の余地がある。
これに対して、キャップ引っ掛け部分を、リッドのフランジから大きく離れた位置に配置することが考えられる。しかし、給油用ガンを燃料供給口に差し込むときに、キャップホルダに保持されているキャップが給油用ガンの邪魔にならないことが求められる。つまり、キャップ引っ掛け部分の配置の自由度は低い。
そこで、リッドのフランジとキャップとの干渉を防止しつつ、リッドにキャップを安定して保持するために、リッドの裏面とキャップ引っ掛け部分との間に、別部材からなる受け座を介在させることが考えられる。この受け座は、キャップ引っ掛け部分に引っ掛けられたキャップの先端面を受けるものである。リッドの裏面から受け座までの距離は、リッドの裏面から環状のフランジの先端までの高さと概ね同一に設定される。しかし、新たな受け座をリッドやキャップホルダに接合するので、部品数が増すとともに接合工程が必要となる。これでは、コストアップの要因となるので、更なる改良の余地がある。
特開2005−104184公報
本発明は、リッドによるキャップの支持の安定性と、コストの低減化の両立を図ることができる技術を、提供することを課題とする。
請求項1に係る発明では、燃料タンクに給油パイプを介して連結されている燃料供給口を開閉するためのキャップと、前記燃料供給口及び前記キャップを一括して覆うことが可能に車体にスイング可能に取り付けられたリッドと、前記燃料供給口から外した状態の前記キャップを前記リッドに保持することが可能なキャップ保持部と、を備えた車両用給油口装置において、前記リッドは、前記燃料供給口及び前記キャップを覆うためのリッド本体と、前記リッド本体の裏面に結合されたスチフナと、からなり、前記リッド本体は、周縁に、裏面側に延びるフランジを有し、前記キャップ保持部は、前記フランジと、前記スチフナにそれぞれ一体に形成されている一対の爪部及び当接部と、からなり、前記一対の爪部は、前記リッド本体の裏面に沿って前記キャップをスライドすることにより、このキャップを掛けることが可能に、前記リッド本体の裏面から間隔を有して位置し、前記フランジは、前記一対の爪部に臨んでいる端面を有し、この端面は、前記キャップが前記一対の爪部に掛けられているときに、前記リッド本体の裏面に臨んでいる前記キャップの先端面の一部を、支えることが可能な部位であり、前記当接部は、前記端面によって支えられている前記キャップの先端面の他の部位を支えるべく、前記一対の爪部の間に位置し、且つ、前記リッド本体の裏面から間隔を有して位置するとともに、前記キャップを、前記一対の爪部に掛けるようにスライドするときに、前記リッド本体の裏面から前記当接部へ向かって案内するためのガイド部を有していることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、前記ガイド部は、前記リッド本体の裏面から前記当接部へ向かって上り勾配に傾斜していることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、前記ガイド部は、前記上り勾配の始点又は始点近傍を、前記リッド本体の裏面に接合されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、前記ガイド部は、前記リッド本体の裏面に沿う方向の幅の大きさが、前記上り勾配の終点から始点へ向かうにつれて徐々に大きくなるように設定されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、前記当接部は、前記スチフナに一体に形成されている連結部に連なることによって、前記スチフナに一体に形成されており、前記連結部は、前記リッド本体の裏面に沿う方向の幅の大きさが、前記当接部から前記スチフナへ向かうにつれて徐々に大きくなるように設定されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明では、前記当接部は、前記キャップの先端面を支える部位を、平坦な面状に形成されていることを特徴とする。
請求項7に係る発明では、前記スチフナは、前記一対の爪部と前記当接部との間をそれぞれ分離するための、一対の切欠き部を有し、この一対の切欠き部の底は、前記当接部から離れる方向へ曲がっていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、一対の爪部に掛けられているキャップの先端面を、環状のフランジの端面と、一対の爪部の間に位置している当接部との、両方によって支えることができる。このため、燃料供給口から外したキャップを、リッドにガタツキ無く、安定して確実に保持することができる。また、一対の爪部及び当接部は、スチフナに一体に形成されている。このため、スチフナに対し、一対の爪部と当接部を別部材によって構成する必要はない。従って、キャップを安定した状態で保持するための部品数が、増加することはないので、車両用給油口装置のコストを下げることができる。このように、キャップの支持の安定性と、コストの低減化の両立を図ることができる。
また、請求項に係る発明では、当接部は、リッド本体の裏面から間隔を有して位置している。キャップを、一対の爪部に掛けるべく、リッド本体の裏面に沿ってスライドさせたときに、キャップの先端面は、環状のフランジの端面とガイド部とに案内されつつスライドする。その後、キャップが一対の爪部に掛けられた状態では、キャップの先端面は、フランジの端面と当接部とによって支えられる。
このように、リッド本体の裏面と当接部の間に間隔を有しているので、この間隔を適切に設定する(例えば、環状のフランジや爪部の高さに合わせて最適なように設定する)ことにより、フランジの端面と当接部とによって、キャップの先端面を十分に支えることができる。また、キャップを、一対の爪部に掛けるようにスライドさせるときに、ガイド部により、リッド本体の裏面から当接部へ向かって案内することができる。
請求項2に係る発明では、キャップをキャップ保持部に容易にセットすることができる。
請求項3に係る発明では、ガイド部における上り勾配の始点又は始点近傍が、リッド本体に接合される。このため、ガイド部及び当接部はリッド本体に一体化されて、剛性が高まる。この結果、キャップの先端面を、ガイド部によって当接部へ安定して案内することができる。さらには、フランジの端面と当接部とによって、キャップの先端面を安定して支えることができる。
請求項4に係る発明では、ガイド部の幅が、上り勾配の終点から始点へ向かうにつれて徐々に大きくなる。つまり、ガイド部の幅は、リッド本体に接合される始点又は始点近傍が大きい。幅広になった分、リッド本体に接合される接合面積を増すことによって、接合強度を高めることができる。
さらに、ガイド部の幅は、リッド本体に接合される基端部分に近づくにつれて、幅広になる。このため、ガイド部はリッド本体の表裏方向への剛性、いわゆる面剛性が高まる。この結果、キャップの先端面を、ガイド部によって当接部へ一層安定して案内することができる。さらには、フランジの端面と当接部とによって、キャップの先端面を一層安定して支えることができる。
請求項5に係る発明では、当接部は連結部を介してスチフナに一体に形成されている。この連結部の幅は、当接部からスチフナへ向かうにつれて徐々に大きくなる。このため、連結部はリッド本体の表裏方向への剛性、いわゆる面剛性が高まる。この結果、キャップの先端面を、ガイド部によって当接部へ一層安定して案内することができる。さらには、フランジの端面と当接部とによって、キャップの先端面を一層安定して支えることができる。
請求項6に係る発明では、平坦な面状に形成されている当接部によって、キャップの先端面を安定した状態で確実に支えることができる。このため、当接部によってキャップを支持する支持安定性が一層高まる。
請求項7に係る発明では、一対の爪部と当接部との間は、スチフナに形成されている一対の切欠き部によって、互いに分離している。このため、一対の爪部と当接部とは、互いに独立した作用をなすことができる。
当接部は、キャップの先端面を支えるので、リッド本体の表裏方向への力が作用する。この力に伴う応力が、一対の切欠き部の底に集中する。これに対し、請求項7に掛かる発明では、一対の切欠き部の底が、それぞれ当接部から離れる方向へ曲がっている。このため、一対の切欠き部の底に集中する応力を緩和することができる。この結果、車両用給油口装置の耐久性を高めることができる。
本発明に係る車両用給油口装置を備えた車両の図である。 図1に示された車両用給油口装置の斜視図である。 図2に示されたリッドの正面図である。 図2に示されたリッドの斜視図である。 図3の5−5線断面図である。 本発明に係る車両用給油口装置にキャップを掛ける手順を説明する図である。 本発明に係る車両用給油口装置の燃料供給口に給油している状態を説明する図である。
本発明を実施するための形態を添付図に基づいて以下に説明する。
実施例に係る車両用給油口装置について図1〜図5に基づき説明する。図1に示されるように、車両10は、車体11の後部に燃料タンク12を備え、この燃料タンク12に燃料を導く給油パイプ13が連結され、この給油パイプ13の端部に燃料供給口14が設けられている。車体11後部のアウタパネル15に車両用給油口装置20が設けられており、この車両用給油口装置20の位置に燃料供給口14が配置されている。
なお、燃料タンク12の位置は、車体11の後部に限定されず、車体11の中央付近であっても差し支えない。また、車両用給油口装置20の位置は、車体11の左側に限定されず、車体11の右側であっても差し支えない。
図2に示されるように、車両用給油口装置20において、アウタパネル15に燃料供給口14を収納する凹部21が設けられ、この凹部21の底に給油パイプ13を通すパイプ用穴22が設けられ、このパイプ用穴22から突き出た給油パイプ13の端部に燃料供給口14が設けられている。
燃料供給口14はキャップ23で塞がれており、このキャップ23により燃料供給口14は開閉自在となる。また、車体11に、凹部21を塞ぐリッド24がスイング可能に取り付けられ、このリッド24により燃料供給口14及びキャップ23を一括して覆うことができる。
リッド24は、燃料供給口14及びキャップ23を覆うためのリッド本体25と、このリッド本体25の裏面26に結合されリッド本体25を補強するスチフナ27と、このスチフナ27と凹部21に掛け渡されリッド24を開閉自在に支持するヒンジ部28と、を備える。スチフナ27は、ヒンジ部28の反対側に凹部21のフック受け部31に引っ掛けることでリッド24の閉じ状態に保つフック部32を有する。
また、リッド24には、燃料供給口14から外した状態の想像線で示すキャップ23を矢印のようにスライド移動させることで引っ掛けて保持するキャップ保持部33が設けられている。
図3及び図4に示されるように、キャップ保持部33は、リッド本体25の周縁34の全周にわたり裏面26からスチフナ27に向かって延びる環状のフランジ35と、スチフナ27に向かい合うように一体形成されている一対の爪部36と、これらの爪部36の間を延びるような形態でスチフナ27に一体形成されている当接部37と、からなる。当接部37は、スチフナ27に一体に形成されている連結部38に連なることにより、スチフナ27に一体形成される。
爪部36は、スチフナ27のベース面39から立ち上がっている立ち上げ部41と、これら立ち上げ部41の上端からお互いに対面する方向に折れ曲がっている折り曲げ部42と、からなる。
折り曲げ部42の先端43は、キャップ23のねじ部44を掛ける部分であり、略円筒状のねじ部44の形状に対応して確実に掛けられるように、先端43は円弧形状を呈する。
図5(a)に示されるように、爪部36は、リッド本体25の裏面26に沿ってキャップ23をスライドすることにより、(b)に示されるようにキャップ23を掛けることができる。このとき、爪部36の先端43がキャップ23のねじ部44の谷に嵌ることで、キャップ23を保持する。
キャップ23を爪部36に掛けるようにスライドするときに、リッド本体25の裏面26から当接部37へ向かって案内するガイド部45を有する。ガイド部45は、リッド本体25の裏面26から当接部37に向かって上がり勾配に傾斜している。リッド本体25の裏面26からガイド部45の上部46までの距離はL1であり、ガイド部45の上部46から当接部37の上がり勾配の終点47までの距離はL2である。L2<L1であるので、当接部37よりガイド部45の方が急勾配である。これにより、当接部37は、リッド本体25の裏面26から間隔を有して位置される。
ガイド部45は、上がり勾配の始点48又は始点48近傍がリッド本体25の裏面26に接合されている。これにより、当接部37の位置を確実に固定することができ、キャップ23をキャップ保持部33にしっかりと保持することができる。
また、当接部37は、キャップ23の先端面51の一部を支える部位aを、平坦な面状に形成されている。フランジ35は、爪部36に臨んでいる端面53を有し、この端面53でキャップ23の先端面51の一部を支える。
図3及び図4に戻って、キャップ23の先端面51は、当接部37の支える部位a及びフランジ35の端面53の支持点b、cの3点で支持されている。
ガイド部45は、リッド本体25の裏面26に沿う方向の幅の大きさが、上がり勾配終点47から始点48に向かうにつれて徐々に大きくなるように設定されている。他方、連結部38は、リッド本体25の裏面26に沿う方向の幅の大きさが、当接部37の勾配の終点47からスチフナ27のベース面39に向かうにつれて徐々に大きくなるように設定されている。
なお、実施例ではフランジ35を環状としたが、これに限定されず、フランジ35の端面53でキャップ23を支持することができれば、フランジ35が途切れていたり、断続的に形成されていても差し支えない。
スチフナ27に、爪部36と当接部37との間をそれぞれ分離させる一対の切欠き部56が設けられている。切欠き部56は、爪部36の先端43とガイド部45の間の入口部57と、爪部36と連結部38の間の底58とからなる。底58は、当接部37から離れる方向へ曲がっている。これにより、連結部38は、リッド本体25の裏面26に沿う方向の幅の大きさが、当接部37の勾配の終点47からスチフナ27のベース面39に向かうにつれて徐々に大きくなるように設定できる
以上の述べた車両用給油口装置20の作用を次に述べる。
図6(a)に示されるように、キャップ23を矢印(1)ように移動させ、先端面51をガイド部45に突き当てる。(b)に示されるように、先端面51をガイド部45に沿わせた状態で、キャップ23矢印(2)のように移動させる。(c)に示されるように、キャップ23を矢印(3)のように移動させ、キャップ23のねじ部44を、爪部36に引っ掛ける。すると、(d)に示されるように、キャップ23の先端面51は、フランジの端面53及び当接部37で支持され、キャップ23のねじ部44は爪部36に引っ掛けられる。結果、キャップ23を車両用給油口装置20に、がたつくことなく確実に保持することができる。
図7に示されるように、開かれたリッド24にキャップ23が保持された状態であり、キャップ23の位置と燃料供給口14の位置が十分に離れている。給油ガンの移動経路からキャップ23が十分に離れているので、給油時に給油ガンがキャップ23に接触することなく、給油ガンのノズル61を矢印(4)のように容易に燃料供給口14に差し込むことができる。
以上に述べた内容の作用効果をまとめて以下に記載する。
上記の図1〜図4に示される構成により、一対の爪部36に掛けられているキャップ23の先端面51を、環状のフランジ35の端面53と、一対の爪部36の間に位置している当接部37との、両方によって支えることができる。このため、燃料供給口14から外したキャップ23を、リッド24にガタツキ無く、安定して確実に保持することができる。また、一対の爪部36及び当接部37は、スチフナ27に一体に形成されている。このため、スチフナ27に対し、一対の爪部36と当接部37を別部材によって構成する必要はない。従って、キャップ23を安定した状態で保持するための部品数が、増加することはないので、車両用給油口装置20のコストを下げることができる。このように、キャップ23の支持の安定性と、コストの低減化の両立を図ることができる。
上記の図4、図5に示される構成により、当接部37は、リッド本体25の裏面26から間隔を有して位置している。キャップ23を、一対の爪部36に掛けるべく、リッド本体25の裏面26に沿ってスライドさせたときに、キャップ23の先端面51は、環状のフランジ35の端面53とガイド部45とに案内されつつスライドする。その後、キャップ23が一対の爪部36に掛けられた状態では、キャップ23の先端面51は、フランジ35の端面53と当接部37とによって支えられる。
このように、リッド本体25の裏面26と当接部37の間に間隔を有しているので、この間隔を適切に設定する(例えば、環状のフランジ35の高さに合わせて最適なように設定する)ことにより、フランジ35の端面53と当接部37とによって、キャップ23の先端面51を十分に支えることができる。また、キャップ23を、一対の爪部36に掛けるようにスライドさせるときに、ガイド部45により、リッド本体25の裏面26から当接部37へ向かって案内することができる。このため、キャップ23をキャップ保持部33に容易にセットすることができる。
上記の図5に示される構成により、ガイド部45における上り勾配の始点48又は始点48近傍が、リッド本体25に接合される。このため、ガイド部45及び当接部37はリッド本体25に一体化されて、剛性が高まる。この結果、キャップ23の先端面51を、ガイド部45によって当接部37へ安定して案内することができる。さらには、フランジ35の端面53と当接部37とによって、キャップ23の先端面51を安定して支えることができる。
上記の図3に示される構成により、ガイド部45の幅が、上り勾配の終点47から始点48へ向かうにつれて徐々に大きくなる。つまり、ガイド部45の幅は、リッド本体25に接合される始点48又は始点48近傍が大きい。幅広になった分、リッド本体25に接合される接合面積を増すことによって、接合強度を高めることができる。
さらに、ガイド部45の幅は、リッド本体25に接合される基端部分に近づくにつれて、幅広になる。このため、ガイド部45はリッド本体25の表裏方向への剛性、いわゆる面剛性が高まる。この結果、キャップの先端面51を、ガイド部45によって当接部37へ一層安定して案内することができる。さらには、フランジ35の端面53と当接部37とによって、キャップ23の先端面51を一層安定して支えることができる。
上記の図3に示される構成により、当接部37は連結部38を介してスチフナ27に一体に形成されている。この連結部38の幅は、当接部37からスチフナ27へ向かうにつれて徐々に大きくなる。このため、連結部38はリッド本体25の表裏方向への剛性、いわゆる面剛性が高まる。この結果、キャップ23の先端面51を、ガイド部45によって当接部37へ一層安定して案内することができる。さらには、フランジ35の端面53と当接部37とによって、キャップ23の先端面51を一層安定して支えることができる。
上記の図5に示される構成により、平坦な面状に形成されている当接部37によって、キャップ23の先端面51を安定した状態で確実に支えることができる。このため、当接部37によってキャップ23を支持する支持安定性が一層高まる。
上記の図3、図5に示される構成により、一対の爪部36と当接部37との間は、スチフナ27に形成されている一対の切欠き部56によって、互いに分離している。このため、一対の爪部36と当接部37とは、互いに独立した作用をなすことができる。当接部37は、キャップ23の先端面51を支えるので、リッド本体25の表裏方向への力が作用する。この力に伴う応力が、一対の切欠き部56の底58に集中する。これに対し、本発明では、一対の切欠き部56の底58が、それぞれ当接部37から離れる方向へ曲がっている。このため、一対の切欠き部56の底58に集中する応力を緩和することができる。この結果、車両用給油口装置20の耐久性を高めることができる。
尚、本発明の車両用給油口装置は、実施例では、リッド24を円形状としたが、これに限定されず、矩形状等でもよく燃料供給口及びキャップを一括して覆うことができれば他の形状であっても差し支えない。
本発明の車両用給油口装置は、乗用車に採用するのに好適である。
11…車体、12…燃料タンク、13…給油パイプ、14…燃料供給口、20…車両用給油口装置、23…キャップ、24…リッド、25…リッド本体、26…裏面、27…スチフナ、33…キャップ保持部、34…周縁、35…フランジ、36…爪部、37…当接部、38…連結部、45…ガイド部、47…勾配の終点、48…勾配の始点、51…キャップの先端面、53…フランジの端面、56…切欠き部、58…切欠き部の底。

Claims (7)

  1. 燃料タンクに給油パイプを介して連結されている燃料供給口を開閉するためのキャップと、前記燃料供給口及び前記キャップを一括して覆うことが可能に車体にスイング可能に取り付けられたリッドと、前記燃料供給口から外した状態の前記キャップを前記リッドに保持することが可能なキャップ保持部と、を備えた車両用給油口装置において、
    前記リッドは、前記燃料供給口及び前記キャップを覆うためのリッド本体と、前記リッド本体の裏面に結合されたスチフナと、からなり、
    前記リッド本体は、周縁に、裏面側に延びるフランジを有し、
    前記キャップ保持部は、前記フランジと、前記スチフナにそれぞれ一体に形成されている一対の爪部及び当接部と、からなり、
    前記一対の爪部は、前記リッド本体の裏面に沿って前記キャップをスライドすることにより、このキャップを掛けることが可能に、前記リッド本体の裏面から間隔を有して位置し、
    前記フランジは、前記一対の爪部に臨んでいる端面を有し、
    この端面は、前記キャップが前記一対の爪部に掛けられているときに、前記リッド本体の裏面に臨んでいる前記キャップの先端面の一部を、支えることが可能な部位であり、
    前記当接部は、前記端面によって支えられている前記キャップの先端面の他の部位を支えるべく、前記一対の爪部の間に位置し、且つ、前記リッド本体の裏面から間隔を有して位置するとともに、前記キャップを、前記一対の爪部に掛けるようにスライドするときに、前記リッド本体の裏面から前記当接部へ向かって案内するためのガイド部を有していることを特徴とする車両用給油口装置。
  2. 前記ガイド部は、前記リッド本体の裏面から前記当接部へ向かって上り勾配に傾斜していることを特徴とする請求項1記載の車両用給油口装置。
  3. 前記ガイド部は、前記上り勾配の始点又は始点近傍を、前記リッド本体の裏面に接合されていることを特徴とする請求項2記載の車両用給油口装置。
  4. 前記ガイド部は、前記リッド本体の裏面に沿う方向の幅の大きさが、前記上り勾配の終点から始点へ向かうにつれて徐々に大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項2又は3記載の車両用給油口装置。
  5. 前記当接部は、前記スチフナに一体に形成されている連結部に連なることによって、前記スチフナに一体に形成されており、
    前記連結部は、前記リッド本体の裏面に沿う方向の幅の大きさが、前記当接部から前記スチフナへ向かうにつれて徐々に大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項記載の車両用給油口装置。
  6. 前記当接部は、前記キャップの先端面を支える部位を、平坦な面状に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項記載の車両用給油口装置。
  7. 前記スチフナは、前記一対の爪部と前記当接部との間をそれぞれ分離するための、一対の切欠き部を有し、
    この一対の切欠き部の底は、前記当接部から離れる方向へ曲がっていることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項記載の車両用給油口装置。
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