JP5277589B2 - 車両用補機の配設構造 - Google Patents

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Description

この発明は、車室とエンジンルームとを仕切るダッシュパネルを設け、該ダッシュパネルに凹部を設けると共に、この凹部内に車輪を駆動するパワートレインユニットが設けられた車両において、空調ユニット等の補機を配設するような車両用補機の配設構造に関する。
従来、重量物としてのパワートレイン(例えば、エンジンとトランスミッション)を車両前後方向の中央寄りに配設し、ヨー慣性モーメントの低減を図って、操縦安定性および車両の運動性能の向上を図った車両としては、図11に示す構造がある。なお、図11では、パワートレインとしてロータリエンジンおよびトランスミッションを用いた場合の構成を実線で示し、パワートレインとしてレシプロエンジンおよびトランスミッションを用いた場合の構成を点線で示している。
図11に示す従来構造は、エンジンルームと車室とを前後方向に仕切るダッシュパネル100A,100Bを設け、このダッシュパネル100A,100Bの車幅方向中央部に、該中央部が後方に向けて窪む凹部101A,101Bを形成し、この凹部101A,101B内にパワートレインを構成するロータリエンジン102Aまたはレミプロエンジン102Bの後側一部を配設すると共に、トンネル部103の下部つまり車外側にはトランスミッション104A,104Bを配設し、さらに上記凹部101A,101Bに近接するように車幅方向の中央部には車両用補機ユニットの一例としての空調ユニット105A,105Bを配設したものである。
図11の実線(ロータリエンジン搭載形態)と、点線(レシプロエンジン搭載形態)との比較において、レシプロエンジン102Bはロータリエンジン102Aよりも大きいため、ダッシュパネル100Bの凹部101Bを、ロータリエンジン搭載時のそれに対してさらに後方に設定し、かつ、車幅方向のセンタ部分に配設される空調ユニット105Bはロータリエンジン搭載時の空調ユニット105Aに対して小さいものに設定している。
このように構成すると、ロータリエンジン102A、レシプロエンジン102Bの何れを搭載した場合においても、ヨー慣性モーメントの低減、操縦安定性および車両の運動性能の向上を達成することができる。
しかしながら、ヨー慣性モーメントのさらなる低減、操縦安定性等のさらなる向上を図ることが要請されており、この場合、ロータリエンジン102A、レシプロエンジン102Bをさらに後方に後退させることが考えられるが、空調ユニット105A,105Bと干渉するので、その後退(後方シフトレイアウト)は不可能であった。
特許文献1には、図11のロータリエンジン102Aを搭載した場合の構成とほぼ同様の構造が開示されている。
一方、特許文献2、特許文献3には、パワートレインのさらなる後退配置を達成する目的で、車室内を空調する空調ユニットが車室後方に配設された補機配設構造が開示されているが、空調ユニットの占有スペースに対応して車室または荷室が狭くなるので、実用性に乏しい問題点があった。
特開2003−326981号公報 特開2005−28911号公報 特開2005−29057号公報
そこで、この発明は、ダッシュパネルの車室内側の凹部の側方に車両用補機ユニットを設け、該車両用補機ユニットを平面視でパワートレインユニットと前後方向でオーバラップして配設することにより、パワートレインの後方シフトレイアウトと、補機ユニットの配設とを、車室への影響を押えつつ両立させることができる車両用補機の配設構造の提供を目的とする。
この発明による車両用補機の配設構造は、車室とエンジンルームとを仕切るダッシュパネルが設けられ、該ダッシュパネルの車幅方向中央部には後方に窪む凹部が設けられ、該凹部は車室内において上方に突出するトンネル部と連なり、上記ダッシュパネル後方の車室内において運転席と助手席とが上記トンネル部を隔てて車幅方向に並設して配設される一方、上記凹部内には車輪を駆動するパワートレインユニットが設けられた車両において、上記ダッシュパネルの車室内側の上記助手席側の上記凹部の側方には空調ユニットが設けられ、該空調ユニットは平面視で上記パワートレインユニットと前後方向でオーバラップして配設されると共に、該空調ユニットの下端は、上記トンネル部の上面よりも下方に位置し、上記空調ユニットは、上記パワートレインユニットより上方の高さ位置に配設され、上記空調ユニットは、空気取入れユニットと、エアミックスユニットと、を備え、該空気取入れユニットと、エアミックスユニットと、が前後方向に並設され、上記空気取入れユニットが外気取入れ口と、ユニット本体と、ブロアとを含んでなり、外気取入れ口、ユニット本体およびブロアが上下方向に配置されており、さらに、上記空調ユニットは複数の内気吸引用空調ダクトを有し、当該空調ダクトの一方が助手席側、他方が運転席側であって、トンネル部の上面よりも低い位置にそれぞれ先端を有するものである。
上記構成によれば、空調ユニットを上記凹部の車室内側においてその側方に設けたので、車室への影響を押えつつ、パワートレインの後方シフトレイアウトと、空調ユニットの配設とを両立させることができ、また、パワートレインの後方シフトレイアウトにより、ヨー慣性モーメントのさらなる低減を図って、操縦安定性および車両の運動性能のさらなる向上を図ることができる。
また空調ユニットを助手席側の凹部側方に配設したもので、助手席側にはステアリングホイール、ステアリングシャフト等が存在しない分、レイアウト的に余裕があり、この助手席側スペースを利用して、上記空調ユニットを配設したので、車室への影響を押えることができる。
さらに、上記空調ユニットは、上記パワートレインユニットより上方の高さ位置に配設されたものであるから、次のような効果がある。
すなわち、ダッシュパネルは一般的に前高後低状に傾斜するスラント形状を有しているか、または、部分的にこのようなスラント部を有しているので、空調ユニットを上方に配置した方が、該空調ユニットを前方に詰めて配設することができ、このように空調ユニットを前方に詰めて配設しつつ、より低い位置に搭載して車両の低重心化を図ることができる。
ここで、上記車両用補機ユニットは空調ユニットであり、空調ユニットは容積が大きく、その剛性も大きいので、上記配設構造を採用することで、安全性上有利となる。
また、空調ユニットの性能を維持しつつ、パワートレインの配設を行なうことができる。
加えて、上記空調ユニットは、空調風の取入れユニットと、エアミックスユニットと、を備え、該空調風の取入れユニットと、エアミックスユニットと、が前後方向に並設されたものであるから、両ユニット(取入れユニットと、エアミックスユニット)を前後方向に並設することで、限られた車幅方向の空間を有効利用して、上記空調ユニットを配設することができる。
この発明の一実施態様においては、上記複数の空調ダクトのうちの一つはキャタリストに近接して配設されたものである。
上記構成によれば、排気ガス浄化用のキャタリストの反応時の発熱による排熱を、暖房時において有効利用することができる。
この発明の一実施態様においては、上記パワートレインユニットは、縦置きエンジンと、その後方に接続されたトランスミッションと、から構成されたものである。
上記構成によれば、エンジンおよびトランスミッションは比較的大きい所定の大きさを有するので、上記配設構造を採用することで、適切なレイアウトに寄与することができる。
この発明によれば、ダッシュパネルの車室内側の凹部の側方に車両用補機ユニットを設け、該車両用補機ユニットを平面視でパワートレインユニットと前後方向でオーバラップして配設したので、パワートレインの後方シフトレイアウトと、補機ユニットの配設とを、車室への影響を押えつつ両立させることができる効果がある。
パワートレインの後方シフトレイアウトと、補機ユニットの配設とを、車室への影響を押えつつ両立させるという目的を、車室とエンジンルームとを仕切るダッシュパネルが設けられ、該ダッシュパネルの車幅方向中央部には後方に窪む凹部が設けられ、該凹部は車室内において上方に突出するトンネル部と連なり、上記ダッシュパネル後方の車室内において運転席と助手席とが上記トンネル部を隔てて車幅方向に並設して配設される一方、上記凹部内には車輪を駆動するパワートレインユニットが設けられた車両において、上記ダッシュパネルの車室内側の上記助手席側の上記凹部の側方には空調ユニットが設けられ、該空調ユニットは平面視で上記パワートレインユニットと前後方向でオーバラップして配設されると共に、該空調ユニットの下端は、上記トンネル部の上面よりも下方に位置し、上記空調ユニットは、上記パワートレインユニットより上方の高さ位置に配設され、上記空調ユニットは、空気取入れユニットと、エアミックスユニットと、を備え、該空気取入れユニットと、エアミックスユニットと、が前後方向に並設され、上記空気取入れユニットが外気取入れ口と、ユニット本体と、ブロアとを含んでなり、外気取入れ口、ユニット本体およびブロアが上下方向に配置されており、さらに、上記空調ユニットは複数の内気吸引用空調ダクトを有し、当該空調ダクトの一方が助手席側、他方が運転席側であって、トンネル部の上面よりも低い位置にそれぞれ先端を有するという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両用補機の配設構造を示し、図1は平面図、図2は側面図、図3は正面図であり、図4〜図6は詳細構造を示す部分平面図、部分側面図、部分正面図である。
図1〜図6において、エンジンルーム1と車室2とを前後方向に仕切るダッシュロアパネル3を設け、このダッシュロアパネル3(ダッシュパネル)の車幅方向中央部には後方に窪む凹部4を一体または一体的に形成している。
上述のダッシュロアパネル3の下部には、後方に向けて略水平に延びるフロアパネル5を一体または一体的に連設し、このフロアパネル5の車幅方向中央部には車室2内に突出して、車両の前後方向に延びるトンネル部6を設けている。図4、図5に詳細図にて示すように、上述のトンネル部6の上部にはトンネルメンバ7(いわゆる、ハイマウント・バックボーン・フレーム)を設けている。
図2に示すように、上述のダッシュロアパネル3の上部には、車幅方向に延びるカウル部8を設ける一方、図1、図2に示すように、ダッシュロアパネル3の前部からエンジンルーム1の左右両サイドにおいて車両前方に延びる左右一対のフロントサイドフレーム9,9を設けている。
このフロントサイドフレーム9は車体剛性部材であって、該フロントサイドフレーム9の前端には左右一対のクラッシュカン10,10(衝撃エネルギ吸収部材)を介して、車幅方向に延びるバンパレイン11を取付けている。
また、図1に示すように、左右一対のフロントサイドフレーム9,9間には、車幅方向に延びるフロントクロスメンバ12(いわゆるNo.1.5クロスメンバ)を張架し、このフロントクロスメンバ12の後方部には、フロントサスペンションを支持するサブフレーム13(サスペンションクロスメンバと同意)を設けている。
上述のフロントサイドフレーム9は図2、図5に示すように、そのキックアップ部9aがダッシュロアパネル3の前面部に沿って下方に延び、このフロントサイドフレーム9の下端部には、フロアフレーム14が前後方向に連続するように設けられている。
図4〜図6に詳細図で示すように、ダッシュロアパネル3の車室内側の面には、車幅方向に延びて該ダッシュロアパネル3との間に閉断面を形成するダッシュクロスメンバ15を設けている。
上述のダッシュロアパネル3、ダッシュクロスメンバ15の左右両端部は、図1に示すヒンジピラー16(車体剛性部材)に接合固定されている。
また、上述のフロアパネル5の左右両端部は、車両の前後方向に延びる車体剛性部材としてのサイドシル17,17に接合固定されている。このサイドシル17は図3に示すように、サイドシルインナ18とサイドシルアウタ19とを接合して、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面20を備えたものである。
一方、図1、図2に示す前輪21を操舵するパワーステアリング22(図4、図6参照)を設けている。このパワーステアリング22は、パワーシリンダ部23、ブーツ24、タイロッド25を備えており、図4に示すように、左右のタイロッド25,25は前輪21のホイールサポート26(ナックルアームと同意)に連結されている。
ところで、ダッシュロアパネル3およびカウル部8の後方には、図1、図2に示すように、インストルメントパネル27を設け、上述のダッシュロアパネル3およびインストルメントパネル27後方の車室2内には、運転席28(運転席シート)と助手席29(助手席シート)とを車幅方向に並設して配設している。
図1〜図3に示すように、運転席28と助手席29とは、トンネル部6を隔てて左右独立して設けられたバケットシートであって、これらのフロントシートはそれぞれシートクッション28,29と、シートバック28B,29Bとを備えている。また、運転席28の前部にはステアリングホイール30および図示しないステアリングシャフトを配置している。
上述のダッシュロアパネル3に設けられた凹部4内には、後輪(図示せず)を駆動するパワートレインユニット31を設けるが、図1〜図6で示すこの実施例においては、縦置きロータリエンジン32と、その後方に接続されたトランスミッション33とから、パワートレインユニット31を構成し、ロータリエンジン32のリヤ側部を上記凹部4内に配設し、その後方に接続されたトランスミッション33は、トンネル部6の下部車外側に配設している。要するに、この実施例の車両の駆動方式はFR方式に設定されている。
しかも、図1〜図3に示すように、インストルメントパネル27内において、車室内側で、かつ、助手席29側の上記凹部4の側方(つまり、凹部4の左側方)には、車両用補機ユニットとしての空調ユニット40を配設している。
また、図1に平面図で示すように、上述の空調ユニット40は平面視で上記パワートレインユニット31と前後方向でオーバラップして配設されている。さらに、図2に側面図で示すように、該空調ユニット40はパワートレインユニット31よりも上方の高さ位置に配設されている。つまり、この空調ユニット40は上記凹部4の側方においてダッシュロアパネル3およびカウル部8に近接するように配設されたものである。
空調ユニット40の詳細構造を図4〜図6に示すように、該空調ユニット40は、空調風の取入れユニット41と、エアミックスユニット42と、を備え、この空調風の取入れユニット41(つまり外気導入ユニット)と、エアミックスユニット42とは、前後方向に並設されている。
ここで、上述の空調風の取入れユニット41は図5に示すように、外気取入れ口43、ユニット本体44、ブロア45、ブロアモータ46を備えている。また、エアミックスユニット42は、同図に示すように、エバポレータ47およびヒータコア48をユニット本体49に内蔵すると共に、該ユニット本体49の内部には図示しない複数のドアを備えている。
一方、図1〜図4に示すように、ロータリエンジン32の排気通路には、排気ガス浄化用のキャタリスト50を介設している。このキャタリスト50は、トンネル部6とフロアパネル5との間にわたって形成された膨出部51の車外側に配設されている。
また、上述の空調ユニット40は、図1〜図3に示すように、ダッシュロアパネル3の凹部4の車室側に、内気を吸引する複数(この実施例では左右一対)の空調ダクト52,53を備えている。そして、これら複数の空調ダクト52,53のうちの一方の空調ダクト52は凹部4に沿設した後に、その先端部分は排気通路に介設したキャタリスト50に近接するように配設されている。
該空調ダクト52の先端側は図2に示すように、インストルメントパネル27において乗員から直接目視しにくい該インストルメントパネル27の下部に支持されている。
さらに、複数の空調ダクト52,53のうちの他方の空調ダクト53は、キャタリスト50には近接しないものの、乗員から直接目視しにくい上述のインストルメントパネル27の下部に支持されている。
これらの各空調ダクト52,53は、空調ユニット40を内気モードと成した時、足元周辺の内気を吸引するダクトで、暖房時には一方の空調ダクト52から内気を吸引することで、キャタリスト50発熱時の排熱(排気通路の排熱)を有効利用することができ、冷房時には他方の空調ダクト53から足元周辺の内気を吸引するものである。
なお、図2、図3において、60はボンネット、61はルーフ、62はフロントピラー、63はフロントフェンダパネル、図4において、64はサスタワー、65はディスクプレート、66はブレーキキャリパである。
このように、図1〜図6で示した車両用補機の配設構造は、車室2とエンジンルーム1とを仕切るダッシュパネル(ダッシュロアパネル3参照)が設けられ、該ダッシュパネル(ダッシュロアパネル3)に設けられた凹部4内に車輪(この実施例では、図示しない後輪)を駆動するパワートレインユニット31が設けられた車両において、上記ダッシュパネル(ダッシュロアパネル3参照)の車室2内側の上記凹部4の側方には車両用補機ユニット(空調ユニット40参照)が設けられ、該車両用補機ユニット(空調ユニット40参照)は平面視で上記パワートレインユニット31と前後方向でオーバラップして配設されたものである(図1、図2参照)。
この構成によれば、車両用補機ユニット(空調ユニット40)を上記凹部4の車室内側においてその側方に設けたので、車室2への影響を押えつつ、パワートレインユニット31の後方シフトレイアウトと、補機ユニット(空調ユニット40参照)の配設とを両立させることができ、また、パワートレインユニット31の後方シフトレイアウトにより、ヨー慣性モーメントのさらなる低減を図って、操縦安定性および車両の運動性能のさらなる向上を図ることができる。
さらに、上記ダッシュパネル(ダッシュロアパネル3参照)後方の車室2内には、運転席28と助手席29とが車幅方向に並設して配設され、上記車両用補機ユニット(空調ユニット40参照)は上記助手席29側の上記凹部4側方に配設されたものである(図1参照)。
この構成によれば、車両用補機ユニット(空調ユニット40参照)を助手席29側の凹部4側方に配設したもので、助手席29側にはステアリングホイール、ステアリングシャフト等が存在しない分、レイアウト的に余裕があり、この助手席側スペースを利用して、上記車両用補機ユニット(空調ユニット40参照)を配設したので、車室2への影響を押えることができる。
加えて、上記車両用補機ユニット(空調ユニット40参照)は、上記パワートレインユニット31より上方の高さ位置に配設されたものである(図2参照)。
この構成によれば、次のような効果がある。
すなわち、ダッシュパネル(ダッシュロアパネル3参照)は一般的に前高後低状に傾斜するスラント形状を有しているか、または、部分的にこのようなスラント部を有しているので、車両用補機ユニット(空調ユニット40参照)を上方に配置した方が、該補機ユニット(空調ユニット40参照)を前方に詰めて配設することができる。
また、上記車両用補機ユニットは空調ユニット40であることを特徴とする(図1参照)。
この構成によれば、空調ユニット40は容積が大きく、その剛性も大きいので、上記配設構造を採用することで、安全性上有利となる。
また、空調ユニット40の性能を維持しつつ、パワートレインユニット31の配設を行なうことができる。
さらに、上記空調ユニット40は、空調風の取入れユニット41と、エアミックスユニット42と、を備え、該空調風の取入れユニット41と、エアミックスユニット42と、が前後方向に並設されたものである(図5参照)。
この構成によれば、両ユニット(取入れユニット41と、エアミックスユニット42)を前後方向に並設することで、限られた車幅方向の空間を有効利用して、上記空調ユニット40を配設することができる。
また、上記空調ユニット40は、ダッシュパネル(ダッシュロアパネル3参照)の上記凹部4の車室2側に内気を吸引する複数の空調ダクト52,53を備え、複数の空調ダクト52,53のうちの一つ52は排気通路(キャタリスト50参照)に近接して配設されたものである(図1、図2、図3参照)。
この構成によれば、空調ユニット40に対する冷気の導入と、排気通路の排熱の有効利用(暖房時)が可能となり、空調効率の向上を図ることができる。
さらに、上記複数の空調ダクト52,53のうちの一つの空調ダクト52はキャタリスト50に近接して配設されたものである(図1、図2、図3参照)。
この構成によれば、排気ガス浄化用のキャタリスト50の反応時の発熱による排熱を、暖房時において有効利用することができる。
加えて、上記パワートレインユニット31は、縦置きエンジン32と、その後方に接続されたトランスミッション33と、から構成されたものである(図1参照)。
この構成によれば、エンジン32およびトランスミッション33は比較的大きい所定の大きさを有するので、上記配設構造を採用することで、適切なレイアウトに寄与することができる。
図7は空調ダクト52,53の配設構造の他の実施例を示し、一方の空調ダクト52で吸引するキャタリスト50周辺の内気と、他方の空調ダクト53で吸引する足元周辺の内気とを、空調ユニット40の同一面に導入するように構成したものである。
このように構成すると、図3の実施例に対して他方の空調ダクト53のダクト長は若干長くなるものの、空調ユニット40における内気導入部分の構造の簡略化を図ることができる。
図7で示したこの実施例においても、その他の構成、作用、効果については、先の実施例と同様であるから、図7において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
図8、図9、図10は車両用補機の配設構造の他の実施例を示し、図1〜図7で示した先の各実施例においては、エンジンとしてロータリエンジン32を用いたが、図8〜図10に示すこの実施例では、ロータリエンジン32に代えて、例えば、直列4気筒等のレシプロエンジン70を用いるものである。
レシプロエンジン70は、シリンダブロック、シリンダヘッド、シリンダヘッドカバーを有し、シリンダブロックの下部には、オイルパン71を取付ける一方、シリンダヘッドには吸気マニホルド72および排気マニホルド73を取付けている。
このレシプロエンジン70も縦置きに配置され、該レシプロエンジン70の後部には図示しないトランスミッションを接続している。また、このレシプロエンジン70のリヤ側の一部は上述の凹部4内に配設されている。
図4、図5、図6と、図8、図9、図10との比較から明らかなように、レシプロエンジン70はロータリエンジン32に対して形状が大型となるが、レシプロエンジン70のリヤ側一部を凹部4内に配設し、トランスミッションをトンネル部6の下部車外側に配設し、しかも車両用補機ユニットとしての空調ユニット40を上記ダッシュロアパネル3の車室2内側で、かつ助手席29側における凹部4の側方に配置することにより、ロータリエンジン32を搭載した場合と同様に、車室2への影響を押えつつ、パワートレインユニット31の後方シフトレイアウトと、空調ユニット40の配設とを達成することができる。
図8〜図10で示したこの実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例と同様であるから、図8〜図10において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のパワートレインユニットで駆動される車輪は、実施例の後輪(図示せず)に対応し、
以下同様に、
ダッシュパネルは、ダッシュロアパネル3に対応し、
排気通路は、排気通路の一部を構成するキャタリスト50に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記構成を電気自動車に適用する場合には、エンジン32,70の搭載位置に、これら内燃機関に代えて、モータを搭載してもよい。
本発明の車両用補機の配設構造を示す平面図 図1の側面図 図1の要部正面図 詳細構造を示す部分平面図 詳細構造を示す部分側面図 詳細構造を示す部分正面図 空調ダクト配設構造の他の実施例を示す正面図 レシプロエンジンを搭載した場合の平面図 図8の側面図 図8の要部正面図 従来の車両用補機の配設構造を示す側面図
1…エンジンルーム
2…車室
3…ダッシュロアパネル(ダッシュパネル)
4…凹部
6…トンネル部
28…運転席
29…助手席
31…パワートレインユニット
32…ロータリエンジン(縦置きエンジン)
33…トランスミッション
40…空調ユニッ
41…取入れユニット(空気取入れユニット)
42…エアミックスユニット
43…外気取入れ口
44…ユニット本体
45…ブロア
50…キャタリスト
52,53…空調ダクト
70…レシプロエンジン(縦置きエンジン)

Claims (3)

  1. 車室とエンジンルームとを仕切るダッシュパネルが設けられ、
    該ダッシュパネルの車幅方向中央部には後方に窪む凹部が設けられ、
    該凹部は車室内において上方に突出するトンネル部と連なり、
    上記ダッシュパネル後方の車室内において運転席と助手席とが上記トンネル部を隔てて車幅方向に並設して配設される一方、
    上記凹部内には車輪を駆動するパワートレインユニットが設けられた車両において、
    上記ダッシュパネルの車室内側の上記助手席側の上記凹部の側方には空調ユニットが設けられ、
    空調ユニットは平面視で上記パワートレインユニットと前後方向でオーバラップして配設されると共に、
    空調ユニットの下端は、上記トンネル部の上面よりも下方に位置し、
    上記空調ユニットは、上記パワートレインユニットより上方の高さ位置に配設され、
    上記空調ユニットは、空気取入れユニットと、エアミックスユニットと、を備え、
    該空気取入れユニットと、エアミックスユニットと、が前後方向に並設され、
    上記空気取入れユニットが外気取入れ口と、ユニット本体と、ブロアとを含んでなり、外気取入れ口、ユニット本体およびブロアが上下方向に配置されており、
    さらに、上記空調ユニットは複数の内気吸引用空調ダクトを有し、当該空調ダクトの一方が助手席側、他方が運転席側であって、トンネル部の上面よりも低い位置にそれぞれ先端を有する
    車両用補機の配設構造。
  2. 上記複数の空調ダクトのうちの一つはキャタリストに近接して配設された
    請求項1記載の車両用補機の配設構造。
  3. 上記パワートレインユニットは、縦置きエンジンと、その後方に接続されたトランスミッションと、から構成された
    請求項1または2記載の車両用補機の配設構造。
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