JP5274889B2 - 経管投与用ゲル状酸性濃厚流動食又は栄養剤 - Google Patents

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Description

本発明は、pHが3〜5といった酸性条件下においても経管投与に優れた適性を有するゲル状酸性濃厚流動食又は栄養剤に関する。詳細には、チューブへの注入時にかかる荷重が少なく、介護者が過度の負担なく短時間で注入可能であり、経管投与後もチューブ内壁に残存するゲル状濃厚流動食又は栄養剤(以下、「チューブ残渣」という)が少ない、経管投与に優れた物性を有する経管投与用ゲル状酸性濃厚流動食又は栄養剤に関する。更には、チューブ通過後の保形性も良好であり、胃食道逆流や瘻孔からの漏れも防止可能な程度の保形性を有するゲル状酸性濃厚流動食又は栄養剤に関する。
経口での栄養摂取が困難である高齢者や嚥下困難者などに適用される栄養投与手段として、経鼻・経口経管栄養法や胃瘻・腸瘻経管栄養法が用いられている。経鼻・経口経管栄養法は、鼻または口から挿入して食道、胃、十二指腸、空腸の何れかの部位まで到達させたチューブを介して、また胃瘻・腸瘻経管栄養法は、食道や空腸(多くは胃)に手術的または内視鏡的に外瘻を造設して留置したチューブを介して、濃厚流動食や栄養剤などを持続的に投与する方法である。特に胃に外瘻を造設して栄養剤を投与する胃瘻(PEG)は、従来多く行われてきた経鼻経管栄養法に比べて患者やその介護者に対する負荷と負担が少なく有効な経管栄養法の一種である。
経管栄養法に用いられる濃厚流動食又は栄養剤は液状形態を有するものが多く、流動性に優れるため、細いチューブでも投与しやすいという利点を有する。しかし液体の濃厚流動食又は栄養剤は、経鼻・経口経管栄養法では鼻や口に投入したチューブ口から、胃瘻・腸瘻経管栄養法では造設した外瘻に挿入したチューブ口(瘻孔)から液体が漏れ易い。更に、投与された濃厚流動食又は栄養剤が胃内で流動するため胃食道逆流が起こり、二次性誤嚥とそれに伴う誤嚥性肺炎を引き起こし易い、胃内で濃厚流動食又は栄養剤が滞留しにくく下痢を引き起こし易いなどの課題を抱えていた。これらの症状を軽減する手段として、低速度での投与が挙げられるが、その反面投与時間が長時間化(数十分〜2、3時間)することで、被介護者の褥瘡の原因となる、介護者の負担が増すなどの問題点があった。
液体によるこれらの問題点を解決するために、濃厚流動食又は栄養剤を半固形化あるいは固形化させる技術が開発され、寒天または全卵を用いてプリンまたは茶碗蒸しの硬さを有する半固形物として形成されることを特徴とする経腸栄養剤(特許文献1)、寒天及びアルギン酸を含有するゲル状経腸栄養剤(特許文献2)などが開示されている。
経管投与に用いられる濃厚流動食又は栄養剤は、衛生面、特に細菌汚染の観点から、pHを酸性側に調整することが望ましい。酸性範囲のpHを有する栄養補給目的のゲル状食品としてpH3.3〜4の複合栄養補給用ゲル状食品(特許文献3)、pH3〜4の総合栄養補給用ゲル状飲料組成物(特許文献4)が開示されており、使用ゲル化剤として、ペクチン、ファーセレラン、カラギナン、寒天、ローカストビーンガム及びジェランガム、カラギナン、ペクチン及びゼラチンが開示されている。
特許第3516673号公報 特許第4047363号公報 国際公開第99/34690号パンフレット 国際公開第04/010796号パンフレット
経管投与に用いられるゲル状の濃厚流動食又は栄養剤の適性として、胃食道逆流を防止可能な程度の保形性が求められると同時に、ある程度の保形性を有しつつも、介護者に過度な負担なくチューブから注入可能な程度の柔らかさと流動性を有する物性が求められる。更に、離水を生じない、投与に使用するチューブの内壁に濃厚流動食又は栄養剤が残存しにくい(チューブ残渣が少ない)などの物性が求められる。しかし、酸性の濃厚流動食又は栄養剤は、食品多糖類やタンパク質といったいわゆる食品ハイドロコロイドを用いてゲルを形成させること自体が困難である上、食品ハイドロコロイドの添加により、配合成分であるタンパク質が凝集、分離し、均一なゲルを形成しにくいなどの問題があった。更には、調製されたゲルが離水を生じる、ゲルがチューブ内に残存しやすいなど、上記特性を満たすゲル状濃厚流動食又は栄養剤を調製することが極めて困難であった。実際に、通常市販されているゲル状濃厚流動食又は栄養剤は主にpH6.0〜7.5程度の中性タイプのものが多い。しかし、中性タイプの濃厚流動食又は栄養剤は、増殖できる微生物の種類が多いため、細菌汚染等のリスクが高く、開封後の長期保存に適しにくいものであった。更に、中性タイプの濃厚流動食又は栄養剤は、通常100℃以上(一般には120℃、10分間)の加熱殺菌処理が必要であり、栄養成分の損失や内容成分の凝集が起こり、これが原因でチューブ内に凝集物が残存しチューブ残渣が多くなるなどの問題を抱えていた。
更に、ゲル化剤として特許文献2に開示されているアルギン酸塩を用いた場合は、アルギン酸塩が濃厚流動食や栄養剤に大量に含まれる塩類と急激に相互作用するため、均一にゲルを形成させることが難しい。特に濃厚流動食又は栄養剤が酸性の場合は、配合成分のタンパク質とも容易に相互作用するため、均一なゲルを形成させることが更に困難となる。例えばゲル化剤として特許文献1及び2で開示されている寒天やアルギン酸塩を用いた場合、寒天、アルギン酸塩ともに硬く脆いゲルを形成するため、加圧によりチューブから押し出すと、ゲルがばらけてしまい、クラッシュゲル状の濃厚流動食又は栄養剤がチューブ内に残存するだけでなく、チューブ通過後の保形性が低下し、離水を生じる。特許文献3、4には経管投与に求められるゲル状濃厚流動食や栄養剤について一切記載されておらず、経管投与として優れた適性を有するゲル状酸性濃厚流動食や栄養剤については一切検討されていない。更に、特許文献3、4に開示されているゲル状食品、ゲル状飲料組成物は酸性条件下での経時安定性が劣り、結果としてゲル強度が低下する、離水が生じるなどの問題を抱えていた。
本発明は、かかる問題点に鑑み、経管栄養法に用いられる濃厚流動食又は栄養剤として適した経管投与用のゲル状酸性濃厚流動食又は栄養剤を提供することを目的とする。詳細には、経管投与時に介護者に過度の負担を要することなく注入可能であり、経管投与後のチューブ残渣も少ない経管投与用ゲル状酸性濃厚流動食又は栄養剤を提供することを目的とする。更には、チューブ通過後も保形性を有し、瘻孔からの漏れや、胃食道逆流が起こりにくいゲル状酸性濃厚流動食又は栄養剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記従来技術の問題点に鑑み、鋭意研究を重ねていたところ、以下の(a)〜(d)の条件を満たすことにより、経管投与用のゲル状酸性濃厚流動食又は栄養剤として極めて優れた特性を有することを見出して本発明を完成した。
(a)pHが3〜5の範囲である、
(b)水溶性ヘミセルロース及び/又はHMペクチンを0.1〜1質量%含有する、
(c)寒天及びサイリウムシードガムを含有し、寒天1質量部に対し、サイリウムシードガムを1〜8質量部含有する、
(d)(c)を0.5〜1.5質量%含有する。
本発明は、以下の態様を有する経管投与用ゲル状酸性濃厚流動食又は栄養剤に関する;
項1.以下の(a)〜(d)の条件を満たすことを特徴とする、経管投与用ゲル状酸性濃厚流動食又は栄養剤;
(a)pHが3〜5の範囲である、
(b)水溶性ヘミセルロース及び/又はHMペクチンを0.1〜1質量%含有する、
(c)寒天及びサイリウムシードガムを含有し、寒天1質量部に対し、サイリウムシードガムを1〜8質量部含有する、
(d)(c)を0.5〜1.5質量%含有する。
項2.酸性濃厚流動食又は栄養剤のタンパク質含量が1〜15質量%及び脂質含量が1〜20質量%である、請求項1記載の経管投与用ゲル状酸性濃厚流動食又は栄養剤
本発明によりpHが3〜5といった酸性条件下においても、適度な保形性を有し経管投与時に過度の負担なく注入可能であり、経管投与後のチューブ残渣も少ない、経管投与に適した物性を有する経管投与用ゲル状酸性濃厚流動食又は栄養剤を提供できる。また、低pHを有することにより、細菌繁殖も防止され衛生上も優れた経管投与用の酸性ゲル状濃厚流動食又は栄養剤を提供できる。更に、本発明のゲル状酸性濃厚流動食又は栄養剤はチューブ通過後も保形性を有するため、瘻孔からの漏れや、経管投与後の胃食道逆流を防止することが可能である。
本発明の経管投与用の酸性ゲル状濃厚流動食又は栄養剤は、以下の(a)〜(d)の条件を満たすことを特徴とする。
(a)pHが3〜5の範囲である、
(b)水溶性ヘミセルロース及び/又はHMペクチンを0.1〜1質量%含有する、
(c)寒天及びサイリウムシードガムを含有し、寒天1質量部に対し、サイリウムシードガムを1〜8質量部含有する、
(d)(c)を0.5〜1.5質量%含有する。
(a)pHが3〜5好ましくは3.5〜4の範囲である。
本発明で用いられるゲル状濃厚流動食又は栄養剤は、酸性であることを特徴とする。通常、pHが3〜5といった酸性条件下では、タンパク質や脂質を高濃度で含有する濃厚流動食又は栄養剤をゲル状に調製すること自体が困難である。また、ゲル状に調製された濃厚流動食又は栄養剤であっても酸性条件下でタンパク質自身が、あるいはタンパク質とゲル化剤である食品多糖類が相互作用して不均一な凝集体を形成し、その凝集物がチューブ内に残存し、細菌繁殖が起きる。また、その洗浄に時間がかかる等の不具合があり、酸性条件下でも安定して経管投与に適した物性を有するゲル状の濃厚流動食又は栄養剤が切望されていた。本発明のゲル状濃厚流動食又は栄養剤は、上記pHの範囲内においても経管投与として優れた物性を有する酸性ゲル状濃厚流動食又は栄養剤であり、細菌の繁殖が防止された衛生面でも優れた経管投与用酸性ゲル状濃厚流動食又は栄養剤であることを特徴とする。
上記範囲に濃厚流動食又は栄養剤のpHを調整するためには、特に限定されず食品に適用可能な無機酸又は有機酸並びにその塩類を用いることができる。例えば、クエン酸、DL−リンゴ酸、乳酸、アジピン酸、アミノ酸、メタリン酸並びにその塩類等を用いることができ、好ましくはクエン酸、DL−リンゴ酸、乳酸、及びメタリン酸並びにその塩類からなる群から選ばれる一種以上である。
(b)水溶性ヘミセルロース及び/又はHMペクチンを0.1〜1質量%含有する。
本発明では水溶性ヘミセルロース及び/又はHMペクチンを濃厚流動食中に0.1〜1質量%、好ましくは0.3〜0.6質量%、更に好ましくは0.4〜0.5質量%含有する。
本発明で用いる水溶性ヘミセルロースは、油糧種子(大豆、パーム、椰子、コーン、綿実等)または穀類(米、小麦等)や豆類(小豆、エンドウ豆等)を原料とし、それらから通常の方法で油脂、蛋白質、澱粉質を除いた穀又は粕を用いて、それらを酸性乃至アルカリ性の条件下、好ましくは各々の蛋白質の等電点付近のpHで、好ましくは80℃以上130℃以下、より好ましくは100℃以上130℃以下で加熱分解して水溶性画分を分画した後、そのまま乾燥するか又は例えば、活性炭処理、樹脂吸着処理或いはエタノール沈殿処理して疎水性物質もしくは低分子物質を除去し乾燥することによって得ることができる。原料が大豆であれば、豆腐、豆乳及び分離大豆蛋白を製造するときに副生するオカラを利用することができる。こうして得られた水溶性ヘミセルロースは、平均分子量が数万〜数百万であり、その組成のおよそ8割以上が多糖類で、その他、粗灰分、粗蛋白および水分を含有している。また、構成糖としてはガラクトースが最も多く、次いでウロン酸(ガラクツロン酸)およびアラビノース、その他ラムノース、キシロース、フコースおよびグルコースがあげられる。
本発明の水溶性ヘミセルロースの原料としては上記のものがあげられるが、溶解性や工業性の面から、豆類由来、特に大豆、なかでも子葉由来のものが好ましい。商業的に入手可能な水溶性ヘミセルロース製品として、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製の「SM−700」、「SM−900」などを挙げることができる。
ペクチンは、野菜や果物に細胞壁成分として存在する、α-D-ガラクツロン酸を主鎖成分とする酸性多糖類である。ペクチンを構成するガラクツロン酸は部分的にメチルエステル化されており、エステル化度によってLM(ローメトキシル)ペクチンとHM(ハイメトキシル)ペクチンに分けられる。本発明では、エステル化度が55以上、好ましくは60以上、更に好ましくは65以上のHMペクチンを使用する。商業的に入手可能なHMペクチン製品として、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製の「SM−666」などを挙げることができる。
本発明の濃厚流動食又は栄養剤は、水溶性ヘミセルロース及び/又はHMペクチンを0.1〜1質量%含有することを特徴とする。かかる添加量の水溶性ヘミセルロース及び/又はHMペクチンを含有することにより、酸性条件下でのタンパク質の自己凝集を抑制し、ゲル構造を均一にすることができる。一方、水溶性ヘミセルロース及び/又はHMペクチンの添加量が上記範囲を下回った場合、タンパク質が凝集し均一なゲルを得ることができない。添加量が過剰になった場合は、固形分含量が高くなり粘度が上昇するためゲル状酸性濃厚流動食又は栄養剤の調製が困難になる、糖質、タンパク質などの他原料が溶解しにくくなる、また味質が変化するなどといった問題を生じる。
(c)(c)寒天及びサイリウムシードガムを含有し、寒天1質量部に対し、サイリウムシードガムを1〜8質量部含有する、好ましくは2〜5質量部、更に好ましくは2〜3質量部含有する。寒天1質量部に対し、サイリウムシードガムの添加量が1質量部未満では加圧によりチューブから押し出すとゲルがばらけてしまい、クラッシュゲル状の濃厚流動食あるいは栄養剤がチューブ中に残存する。更には、チューブ通過後の保形性が低下し、離水を生じる。一方、寒天に対するサイリウムシードガムの添加量が8質量部を超えても、チューブ残渣が増え、更にはチューブ通過後の酸性濃厚流動食又は栄養剤の保形性が十分でない。
本発明で使用する寒天は、天草、オゴノリ、オバクサ、イタニクサなどの紅藻類を原料として熱水抽出して凝固させたものを乾燥させた各種のものをいずれも使用することができ、糸寒天、棒寒天、フレーク寒天、粉末寒天など各種形状の寒天を用いることができる。経管投与目的で濃厚流動食や栄養剤をゲル化させる場合、ゲル化剤として寒天を用いることが従来より知られているが、寒天のゲルは保存中に離水を生じやすい。更に経管投与の際に加圧によってゲルが破壊されてクラッシュゲル状になると、ゲルの表面積が増加して更に離水が増加する。これによって生じた離水が胃食道逆流し、二次性誤嚥とそれに伴う誤嚥性肺炎を引き起こす可能性がある。更に、寒天はpHが4以下になると、加熱溶解や加熱殺菌時にゲル強度が極度に低下し、また長期保存によってもゲル強度が大きく低下し、多量の離水を生じるという問題点がある。一方、本発明にかかる構成をとることにより、酸性条件下及び長期保存下においても離水を生じることなく、良好なチューブ流動性を有し、チューブ残渣の少ないゲル状酸性濃厚流動食又は栄養剤を提供できる。
寒天と併用されるサイリウムシードガムは、Planta種(オオバコの一種、Plantaginaceae)植物の中の、主にPlantago ovata Forskal等の種子から採った天然植物ガムのことである。本発明では市販されているサイリウムシードガムをいずれも使用可能である。商業的に入手可能なサイリウムシードガム製品として、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製の「ビストップ[商標]D−2074」などを挙げることができる。サイリウムシードガム単独で経管投与用のゲル状酸性濃厚流動食又は栄養剤を調製した際は、離水は生じないが、弾力性が非常に強い餅状のゲルになり、投与時にかかる荷重が非常に高くなる、チューブ残渣が増大するなどといった問題点を有する。しかし、本発明では、それぞれ単独では効果が不十分である寒天とサイリウムシードガムを特定量併用することにより、偶然にも経管投与時の流動性が良く、チューブ内への残渣が少なく、更にはチューブ通過後も保形性を有し、瘻孔からの漏れや胃食道逆流が起こりにくい、経管投与用として優れた特徴を有する、ゲル状酸性濃厚流動食又は栄養剤を提供することが可能となった。
本発明の経管投与用ゲル状酸性濃厚流動食又は栄養剤は、更に下記要件(d)を満たすことを特徴とする。
(d)(c)を0.5〜1.5質量%、好ましくは0.8〜1.5質量部、更に好ましくは1.0〜1.2質量部含有する。
本発明では、寒天及びサイリウムシードガムを特定配合比で含有する(c)を、ゲル状酸性濃厚流動食又は栄養剤中に0.5〜1.5質量%含有することを特徴とする。寒天及びサイリウムシードガムを特定配合比で含有する(c)を含有した場合であっても、酸性濃厚流動食又は栄養剤中の(c)の含有量が0.5質量%未満では、ゲルの機械的強度が十分でなく、チューブ残渣が増加する上、チューブ通過後の保形性が十分でない。一方で1.5質量%を超えても、ゲルが硬くなり過ぎ、チューブ注入時の荷重が大きくなる。
本発明の経管投与用ゲル状酸性濃厚流動食又は栄養剤は、酸性条件にpHが保たれている点でレトルト殺菌といった過酷な殺菌工程を経ることなく、細菌汚染が少なく衛生面でも優れた経管投与用の濃厚流動食又は栄養剤である。また、ゲル状に調製されているため、以下の利点を有する。(1)液体の濃厚流動食又は栄養剤を投与する場合に比べて下痢をおこしにくいため短時間での経管投与が可能である。特に、胃に外瘻を造設して濃厚流動食又は栄養剤を投与する胃瘻(PEG)用に、本発明の経管投与用ゲル状酸性濃厚流動食又は栄養剤を用いると、5分前後といった極めて短時間での経管投与が可能である。(2)投与した濃厚流動食又は栄養剤の胃食道逆流や瘻孔からの漏れを有意に防止できる。(2)の胃食道逆流を防止する方法としては、経管投与用の濃厚流動食又は栄養剤に増粘多糖類を添加して粘度を付与する方法も用いられる。しかし、粘度が付与された濃厚流動食又は栄養剤はチューブ内の残渣が多く、また経管投与時により大きな加圧が必要になるため、注入時に過度な負担が生じるものであった。かかる点、本発明の経管投与用ゲル状濃厚流動食又は栄養剤は、チューブ注入時に過度な負担を生じることなく、短時間で栄養摂取が可能であり、経管投与用として極めて優れている。
本発明のゲル状酸性濃厚流動食又は栄養剤は、pHが3〜5であり、カロリー値が1kcal/mL以上で栄養成分として、タンパク質、脂質、糖質、ミネラル、ビタミンなどを含むものをいい、食品扱いのものを濃厚流動食、医薬品扱いのものを栄養剤として区別している。以下、本発明で用いられる酸性濃厚流動食又は栄養剤を構成する各成分につき詳述する。
タンパク質
本発明の酸性濃厚流動食又は栄養剤を構成するタンパク質としては、従来から食品に使用されているものであれば特に限定されず、各種タンパク質を用いることができる。具体的には、脱脂粉乳、脱脂豆乳粉末、カゼイン、ホエイタンパク質、全乳タンパク質及び大豆タンパク質、小麦タンパク質、上記タンパク質の分解物等が挙げられる。本発明では、上記タンパク質を含有する場合においても、経管投与に適した物性を有する酸性ゲル状濃厚流動食又は栄養剤を提供できる。酸性条件下においてはタンパク質を含有する濃厚流動食又は栄養剤は、ゲル化させること自体が困難であるが、本発明にかかる構成をとることにより、タンパク質含量が1〜15質量%、更には10質量%以上とタンパク質を高濃度で含有する濃厚流動食又は栄養剤であっても、経管投与に優れた物性を有するゲル状酸性濃厚流動食又は栄養剤を提供できる。
脂質
本発明の酸性濃厚流動食又は栄養剤を構成する脂質は、一般に食用として利用されている脂質であれば特に限定されず、各種脂質を用いることができる。具体的には、大豆油、綿実油、サフラワー油、コーン油、米油、ヤシ油、シソ油、ゴマ油、アマニ油等の植物油や、イワシ油、タラ肝油等の魚油、必須脂肪酸源としての長鎖脂肪酸トリグリセリド(LCT)、中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)などを挙げることができ、好ましくは、通常炭素数が8〜10である中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)である。長鎖脂肪酸トリグリセリド(LCT)に代わり、中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)を用いることにより、経管投与後の脂質の吸収性が高まる一方でチューブ残渣が増加する傾向が見られるが、本発明の構成をとることにより、チューブ残渣も少なく経管投与に適した酸性ゲル状濃厚流動食又は栄養剤となる。本発明の経管投与用のゲル状酸性濃厚流動食又は栄養剤中の脂質の含有量としては、1〜20質量%、好ましくは5〜10質量%である。
糖質
本発明の酸性濃厚流動食又は栄養剤を構成する糖質として、一般に食用として利用されている各種糖質を用いることができる。具体的には、グルコース、フラクトース等の単糖類、マルトース、蔗糖等の二糖類等の通常の各種糖類や、キシリトール、ソルビトール、グリセリン、エリスリトール等の糖アルコール類、粉あめ、デキストリン、クラスターデキストリン、シクロデキストリン等の澱粉分解物やデキストリン、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、ラクトスクロース等のオリゴ糖類等が挙げられ、好ましくは、デキストリンを用いることができる。味覚に与える影響が糖質の中では低いためである。本発明のゲル状酸性濃厚流動食又は栄養剤中の糖質の含有量としては、10〜40質量%、好ましくは20〜30質量%である。
ミネラル、ビタミン
本発明のゲル状酸性濃厚流動食又は栄養剤では、一般に食用として利用されているものが使用できる。例えば、ミネラルであれば、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄等は食品添加物扱いの塩の形で添加することができる。ビタミンであれば、例えば、ビタミンB1、B2、B6、B12、C、D、K、ナイアシン、ニコチン酸アミド、パントテン酸、又は葉酸等を使用することができる。濃厚流動食又は栄養剤中のミネラル、ビタミンの量は「日本人の食事摂取基準[2005年度版]」に記載の推奨量、目安量、目標量又は上限量に従い適宜設定することが可能である。
上述のように、濃厚流動食又は栄養剤はタンパク質、脂質、ミネラル、ビタミンを複合的に含有するため、pHが3〜5といった酸性条件下でゲルを形成させること自体が困難である。その上、タンパク質はゲル化剤として添加する食品多糖類と相互作用して凝集したり、ミネラルやビタミンの存在下で自己凝集することが知られている。しかし、本発明は上記条件下においても、タンパク質が凝集することがなく均一なゲルを形成し、経管投与に優れたゲル状濃厚流動食又は栄養剤を提供できることを特徴とする。
本発明の経管投与用ゲル状酸性濃厚流動食又は栄養剤の製造方法は特に限定されず、例えば、水に水溶性ヘミセルロース及び/又はペクチン、寒天、サイリウムシードガム、糖質、タンパク質、脂質、乳化剤などを加熱溶解後、酸を加えてpH調整を行う。次いで均質機にかけ均質化処理を行い、容器に充填後、殺菌(例えば85℃で30分間、湯浴殺菌)、冷却することによって製造することができる。また、上記のうち寒天及びサイリウムシードガムを除いて製造された液状の酸性濃厚流動食又は栄養剤と、寒天及びサイリウムシードガムを加熱溶解した水溶液を混合することによっても本発明のゲル状酸性濃厚流動食又は栄養剤を製造することが可能である。
以下、本発明の内容を以下の実施例、比較例を用いて具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。また、特に記載のない限り「部」とは、「質量部」、「%」は「質量%」を意味するものとする。文中「*」印のものは、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製、文中「※」印は三栄源エフ・エフ・アイ株式会社の登録商標であることを示す。
実施例1〜3 ゲル状酸性濃厚流動食の調製(1)
表1に示す配合割合に従って熱量2.0kcal/gの液状の酸性濃厚流動食を調製した。まず水に水溶性ヘミセルロースを添加し、室温で10分間撹拌を行った。さらに乳タンパク質、糖質(デキストリン、砂糖)および乳化剤を添加後、80℃に加温し、10分間撹拌を行った。その調製液にあらかじめ80℃に加温しておいた油脂を加え、3分間撹拌を行った。そこにミネラル酵母、ビタミンミックス、塩類、甘味料および香料を添加し、さらに1分間撹拌した後、20℃に冷却した。撹拌しながら50%酸性メタリン酸ナトリウム水溶液を添加し、pH3.8に調整した。再度75℃に加温した後、ホモゲナイザーを用いて均質化処理を行い(14,700kPa)、液状の酸性濃厚流動食Aを調製した。
Figure 0005274889
注1)SM−700*使用
注2)Vミックス RD−05*使用
注3)ネオサンマルク※AG*使用
注4)ヨーグルトフレーバー No.73592(P)*使用
上記の酸性濃厚流動食Aは、水溶性ヘミセルロースを1質量%含有するが、これが0.2質量%を下回ると(ゲル状酸性濃厚流動食中の添加量は0.1質量%)、酸添加時に激しく凝集し、ゲル状酸性濃厚流動食の調製が困難になった。また、水溶性ヘミセルロースが2質量%(ゲル状酸性濃厚流動食中の添加量は1質量%)を上回ると、調製時の粘度が高くなり、他成分が溶解しにくくなるともに、味質が変化した。
酸性濃厚流動食A、各種食品多糖類および水により、表2の組成のゲル状酸性濃厚流動食(1.0kcal/g)を調製した。詳細には、水に表2に示す食品多糖類を添加し、80℃に加温し10分間撹拌した。そこにあらかじめ80℃に加温しておいた酸性濃厚流動食Aを添加し、1分間撹拌した。耐熱性の容器に充填し、85℃で30分間、湯浴殺菌処理を行った。その後5℃で1時間冷却し、実施例1〜3および比較例1〜7のゲル状酸性濃厚流動食を得た。
Figure 0005274889
実施例1〜3及び比較例1〜7のゲル状酸性濃厚流動食について、殺菌後の凝集状態及び、シリンジ(テルモカテーテルチップシリンジ50ml)を使用して20Fr×30cmのチューブに注入する際の荷重、チューブ残渣、チューブ通過後の試料の保形性を評価した。結果を表3に示す。なお表3の評価は以下の基準に従って行った。
(凝集):凝集がないものから順に、−>±>+>++の4段階で評価した。
(荷重):テクスチャーアナライザーにより圧縮速度(10mm/sec)でシリンジを押し込み、最大荷重を求めた。
(残渣):残渣が少ないものから順に−>±>+>++の4段階で評価した。また、実施例1、比較例1〜2については、図1〜3にチューブ残渣の画像を示した。
(保形性):チューブ通過後の試料を、直径30mm・高さ20mmのプラスチック製円筒内に満たし、円筒を外して2時間後の試料の広がりを観察した。広がりが小さいものから順に++>+>±>−の4段階で評価した。
Figure 0005274889
実施例1〜3のゲル状酸性濃厚流動食はいずれも殺菌後の凝集がほとんどなく、またチューブに注入する際に大きい荷重が必要なく、チューブ内残渣もほとんどなかった(図1:実施例1)。更には、チューブ通過後も優れた保形性を示した。サイリウムシードガムと併用することなく、寒天のみを用いて調製された比較例1のゲル状酸性濃厚流動食もチューブに注入する際に大きい荷重が必要なく、優れた性質を有したが、チューブ内にゲル片が残る(図2)という点で実施例には及ばなかった。サイリウムシードガムのみを用いて調製された比較例2のゲル状酸性濃厚流動食は、チューブ残渣が多く(図3)、更には保形性が著しく低下して好ましくなかった。また寒天に対してサイリウムシードガムを過剰に含む比較例3も、比較例2と同様の結果であった。実施例1と同じ配合比で寒天及びサイリウムシードガムを含有したゲル化剤を用いた場合であっても、添加量が少ないとゲルがやわらかく、チューブに注入する際の荷重は低いものの、ゲルがばらばらになりやすく、チューブ内残渣が増え、保形性も低下した(比較例4)。逆に添加量が多いとゲルがかたく、注入時に大きな荷重が必要であった(比較例5)。さらにアルギン酸ナトリウムと寒天を併用した比較例6は、均一に試料が固まらず、チューブ残渣も多く、LM−ペクチンと寒天を併用した比較例7は均一にゲル化し、保形性に優れているものの、チューブ残渣が多かった。以上の点から、実施例1〜3が経管投与用のゲル状酸性濃厚流動食として極めて優れた物性を有していた。
実施例4 ゲル状酸性濃厚流動食の調製(2)
表4に示す配合割合に従って熱量2.0kcal/gの液状の酸性濃厚流動食を調製した。まず水にHMペクチン、乳タンパク質、糖質(デキストリン、砂糖)および乳化剤を添加後、80℃に加温し、10分間撹拌を行った。その調製液にあらかじめ80℃に加温しておいた油脂を加え、3分間撹拌を行った。そこにミネラル酵母、ビタミンミックス、塩類、甘味料および香料を添加し、さらに1分間撹拌した後、20℃に冷却した。撹拌しながら50%酸性メタリン酸ナトリウム水溶液を添加し、pH3.8に調整した。再度75℃に加温した後、ホモゲナイザーを用いて均質化処理を行い(14,700kPa)、液状の酸性濃厚流動食Bを調製した。
Figure 0005274889
注5)SM−666*使用
次に、酸性濃厚流動食B、寒天、サイリウムシードガム、および水により、表5の組成のゲル状酸性濃厚流動食(1.0kcal/g)を調製した。詳細には、水に寒天及びサイリウムシードガムを添加し、80℃に加温し10分間撹拌した。そこにあらかじめ80℃に加温しておいた酸性濃厚流動食Bを添加し、1分間撹拌した。耐熱性の容器に充填し、85℃で30分間、湯浴殺菌処理を行った。その後5℃で1時間冷却し、実施例4のゲル状酸性濃厚流動食を得た。
Figure 0005274889
調製された実施例4のゲル状酸性濃厚流動食は、殺菌後もタンパク質が凝集することなく均一であり、チューブに注入する際に大きな荷重を要せず、良好なチューブ流動性を示した。またチューブ内残渣もほとんどない上、チューブ経過後の保形性も良好であり、経管投与用のゲル状酸性濃厚流動食として極めて優れた物性を有していた。
経管投与時に介護者が過度の負担を要することなく短時間で注入可能であり、経管投与後のチューブ残渣も少なく、経管投与に適した物性を有する経管投与用ゲル状酸性濃厚流動食又は栄養剤を提供できる。更に本発明のゲル状酸性濃厚流動食又は栄養剤はチューブ通過後も良好な保形性を有するため、胃食道逆流や瘻孔からの漏れを防止することができる。また、本発明のゲル状酸性濃厚流動食は、酸性条件にpHが保たれている点でレトルト殺菌といった過酷な殺菌工程を経ることなく、細菌汚染が少なく衛生面でも優れた濃厚流動食を提供できる。
実施例1のゲル状酸性濃厚流動食をチューブ注入後のチューブ残渣の画像である。 比較例1のゲル状酸性濃厚流動食をチューブ注入後のチューブ残渣の画像である。 比較例2のゲル状酸性濃厚流動食をチューブ注入後のチューブ残渣の画像である。

Claims (2)

  1. 以下の(a)〜(d)の条件を満たすことを特徴とする、経管投与用ゲル状酸性濃厚流動食又は栄養剤;
    (a)pHが3〜5の範囲である、
    (b)水溶性ヘミセルロース及び/又はHMペクチンを0.1〜1質量%含有する、
    (c)寒天及びサイリウムシードガムを含有し、寒天1質量部に対し、サイリウムシードガムを1〜8質量部含有する、
    (d)(c)を0.5〜1.5質量%含有する。
  2. 酸性濃厚流動食又は栄養剤のタンパク質含量が1〜15質量%及び脂質含量が1〜20質量%である、請求項1記載の経管投与用ゲル状酸性濃厚流動食又は栄養剤
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