JP5273469B2 - 車両用操舵装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両用操舵装置に関する。
車両用操舵装置は、例えば、ステアリングホイールの回転を転舵機構に伝達するためのステアリングシャフトと、ステアリングシャフトを回転可能に支持する筒状のステアリングコラムとを備えている(例えば下記特許文献1参照)。この特許文献1に係るステアリングコラムは、相対摺動可能に嵌合された円筒状のアウターチューブおよびインナーチューブを含む。アウターチューブとインナーチューブとの間には、略円筒状の樹脂製リテーナが介在している。
特開2008−132891号公報
車両用操舵装置には、剛性の高いステアリングコラムが必要とされている。また、特許文献1記載のように、ステアリングコラムが軸方向に伸縮可能である場合には、アウターチューブおよびインナーチューブが相対移動するときの摩擦抵抗が小さく、剛性の高いステアリングコラムが必要とされている。
この発明は、かかる背景のもとになされたものであり、アウターチューブおよびインナーチューブが相対移動するときの摩擦抵抗を小さくすることができ、ステアリングコラムの剛性を向上させることができる車両用操舵装置を提供することを目的とする。
ステアリングコラムの剛性を向上させるには、アウターチューブやインナーチューブの肉厚を増加させることが考えられる。しかしながら、例えばインナーチューブの内径を減少させてインナーチューブの肉厚を増加させると、アウターチューブおよびインナーチューブが軸方向に相対移動したときに、インナーチューブが他の部品(例えばロックホルダ)に衝突するおそれがある。他の部品との衝突を回避しつつ、アウターチューブやインナーチューブの肉厚を増加させるには、アウターチューブの内径を減少させたり、インナーチューブの外径を増加させたりする方法が考えられる。しかしながら、このような方法を採用すると、アウターチューブとインナーチューブとの間に設けられたリテーナを配置するためのスペースが非常に小さくなってしまう。そのため、リテーナの肉厚を薄くする必要がある。しかしながら、肉厚の薄いリテーナ(肉厚が例えば0.4mm程度のリテーナ)の製作は非常に困難である。
かかる知見に基づいて創作された本発明は、テレスコピック調整のために相対摺動可能に嵌合されたアウターチューブ(24)およびインナーチューブ(25)を含み、ステアリングシャフト(3)を回転可能に支持するステアリングコラム(5)と、上記ステアリングシャフトに連結されたステアリングホイールの位置をチルト調整またはテレスコピック調整するための電動モータ(42)と、上記電動モータの出力回転を減速する減速機構(43)と、上記減速機構を収容した減速機構ハウジングと、を備え、上記電動モータのモータハウジング(50)から延設され上記アウターチューブの外周に沿う第1の延設部(47)および上記減速機構ハウジング(46)から延設され上記アウターチューブの外周に沿う第2の延設部(48)の対向端部(47a、48a)を連結することにより、上記モータハウジングおよび上記減速機構ハウジングが上記アウターチューブに取り付けられており、上記第1の延設部および上記第2の延設部の少なくとも一方に固定された摺動部材(55、70)が、上記アウターチューブに設けられた挿通孔(56)を通して上記インナーチューブに摺接されており、上記摺動部材の少なくとも摺接部(55a、70a)は、上記アウターチューブよりも摩擦係数の小さい低摩擦材料により形成されている、車両用操舵装置(1)である(請求項1)。
本発明によれば、第1の延設部および第2の延設部の少なくとも一方に摺動部材が固定されており、この摺動部材がインナーチューブに摺接されている。また、摺動部材の少なくとも摺接部は、アウターチューブよりも摩擦係数の小さい低摩擦材料により形成されている。したがって、インナーチューブにアウターチューブを摺接させた場合に比べて、アウターチューブおよびインナーチューブが相対移動するときの摩擦抵抗を小さくすることができる。また、従来のステアリングコラムのように、アウターチューブとインナーチューブとの間に、リテーナを介在させなくてもよい。したがって、アウターチューブの内径の減少および/またはインナーチューブの外径の増加によって、アウターチューブおよび/またはインナーチューブの肉厚を増加させることができる。これにより、アウターチューブおよびインナーチューブの相対移動に伴ってこれらのチューブが他の部品に衝突することを回避しつつ、ステアリングコラムの剛性を向上させることができる。
上記低摩擦材料は、固定潤滑剤を含む場合がある。(請求項2)。この場合、アウターチューブおよびインナーチューブが相対移動するときの摩擦抵抗を一層小さくすることができる。
なお、上記において、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
本発明の一実施形態に係る車両用操舵装置の概略構成の模式図である。 車両用操舵装置の要部の部分断面図である。 車両用操舵装置の要部の部分断面図である。 本発明の他の実施形態に係る車両用操舵装置の要部の模式図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る車両用操舵装置の要部の模式図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る車両用操舵装置の要部の模式図である。
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両用操舵装置1の概略構成の模式図である。
図1を参照して、車両用操舵装置1は、操舵部材としてのステアリングホイール2と、図示しない転舵機構と、ステアリングホイール2の回転を転舵機構に伝達するためのステアリングシャフト3と、運転者の操舵を補助するための操舵補助機構4と、ステアリングシャフト3を回転可能に支持する筒状のステアリングコラム5とを備えている。
ステアリングシャフト3は、アッパーシャフト6、ロアーシャフト7、入力軸8および出力軸9を備えている。これらのシャフト6〜9は、ステアリングホイール2から転舵機構に向かって、アッパーシャフト6、ロアーシャフト7、入力軸8、出力軸9の順番で同軸的に配置されている。ステアリングホイール2は、アッパーシャフト6の一端(図1では、アッパーシャフト6の右端)に連結されている。また、転舵機構は、図示しない中間軸等を介して出力軸9の一端(図1では、出力軸9の左端)に連結されている。ステアリングホイール2の回転は、ステアリングシャフト3等を介して転舵機構に伝達される。ステアリングホイール2の回転が転舵機構に伝達されることにより、図示しない転舵輪が転舵される。転舵機構としては、例えば、ラックアンドピニオン機構が挙げられる。
アッパーシャフト6およびロアーシャフト7は、例えばスプライン嵌合により、同行回転可能に、且つステアリングシャフト3の軸方向X1に相対移動可能に連結されている。また、ロアーシャフト7および入力軸8は、同行回転可能に連結されている。また、入力軸8および出力軸9は、それぞれ筒状に形成されている。入力軸8の内周には、出力軸9の一部が嵌合している。入力軸8および出力軸9は、トーションバー10を介して同一軸線上で相対回転可能に連結されている。ステアリングホイール2に操舵トルク(回転トルク)が入力されると、トーションバー10が弾性変形して、入力軸8および出力軸9が相対回転する。入力軸8および出力軸9の嵌合部近傍に配置されたトルクセンサ11は、入力軸8および出力軸9間の相対回転変位量に基づいて操舵トルクを検出する。トルクセンサ11の検出結果は、図示しないECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)に入力される。
操舵補助機構4は、操舵補助用の電動モータ12と、電動モータ12の出力をステアリングシャフト3に伝達する減速機構13と、減速機構13を収容するギヤハウジング14とを備えている。ギヤハウジング14には、減速機構13を収容する減速機構収容部15と、トルクセンサ11を収容するセンサ収容部16とが設けられている。ギヤハウジング14は、ギヤハウジングブラケット17およびチルト支軸18を介して、車体の一部19に設けられた平坦な第1の取付面20に連結されている。チルト支軸18は、軸方向X1に直交し、第1の取付面20に平行な方向(図1では紙面に垂直な方向)に沿って配置されている。ギヤハウジング14は、チルト支軸18の中心軸線まわりに回動可能である。
減速機構13は、駆動ギヤとしてのウォーム軸21と、ウォーム軸21に噛み合う従動ギヤとしてのウォームホイール22とを含む。ウォーム軸21は、電動モータ12の回転軸23に同行回転可能に連結されている。ウォーム軸21は、電動モータ12によって回転駆動される。また、ウォームホイール22は、出力軸9の途中部に同行回転可能に連結されている。電動モータ12の回転は、ウォーム軸21およびウォームホイール22を介して出力軸9に伝達される。これにより、電動モータ12の回転が転舵機構に伝達され、運転者の操舵が補助される。電動モータ12は、トルクセンサ11のトルク検出結果や図示しない車速センサの車速検出結果等に基づいて、ECUによって制御される。
ステアリングコラム5は、相対摺動可能に嵌合された円筒状のアウターチューブ24およびインナーチューブ25と、ステアリングホイール2の位置をチルト調整するための電動チルト機構26と、ステアリングホイール2の位置をテレスコピック調整するための電動テレスコピック機構27とを備えている。
アウターチューブ24は、インナーチューブ25よりもステアリングホイール2側に配置されている。アウターチューブ24の内周には、インナーチューブ25の一端部が嵌合している。また、インナーチューブ25の他端部の内周には、ギヤハウジング14の一部が嵌合している。インナーチューブ25は、ギヤハウジング14に連結されている。
アウターチューブ24およびインナーチューブ25は、ステアリングホイール2のテレスコピック調整に伴って、ステアリングコラム5の軸方向(軸方向X1に一致)に伸縮するように設けられている。また、アウターチューブ24およびインナーチューブ25は、車両の衝突に伴って運転者がステアリングホイール2に衝突したとき(いわゆる、二次衝突したとき)に、収縮するように設けられている。
ステアリングシャフト3は、アウターチューブ24およびインナーチューブ25の内周を挿通している。ステアリングシャフト3は、軸受28を介してアウターチューブ24によって支持されている。アッパーシャフト6は、軸方向X1に関して、アウターチューブ24に同行移行可能に連結されている。したがって、ステアリングホイール2は、軸方向X1に関して、アウターチューブ24に同行移行可能に連結されている。
また、アウターチューブ24は、筒状のチューブガイドハウジング29の内周に嵌合している。アウターチューブ24は、チューブガイドハウジング29に対して軸方向X1に相対移動可能に設けられている。また、アウターチューブ24は、チューブガイドハウジング29に対してチューブガイドハウジング29の径方向への移動が規制されている。チューブガイドハウジング29は、車体の一部19に固定された固定ブラケットとしてのコラムブラケット30によって支持されている。アウターチューブ24は、チューブガイドハウジング29およびコラムブラケット30を介して車体の一部19に支持されている。
コラムブラケット30は、車体の一部19に設けられた平坦な第2の取付面31に取り付けられている。コラムブラケット30は、第2の取付面31の法線方向N1に沿って配置されている。チューブガイドハウジング29は、コラムブラケット30に対して法線方向N1に相対移動可能に設けられている。また、チューブガイドハウジング29は、コラムブラケット30に対する第2の取付面31に平行な方向P1(図1では紙面の左右方向)に沿った移動が規制されている。さらに、チューブガイドハウジング29は、コラムブラケット30に対して所定のチルト中心軸線L1まわりに回動可能に設けられている。チルト中心軸線L1は、軸方向X1に直交し、第2の取付面31に平行な方向(図1では紙面に垂直な方向)な軸線である。また、チルト中心軸線L1は、法線方向N1に関するチューブガイドハウジング29およびコラムブラケット30の相対移動に伴って、法線方向N1に移動する軸線である。
また、アウターチューブ24には、ステアリングホイール2の回転をロックするためのロック機構32が取り付けられる。ロック機構32は、アッパーシャフト6の外周に連結された円筒状のロックホルダ33と、アウターチューブ24の外周に連結される本体34とを備えている。ロックホルダ33は、アウターチューブ24内に収容されている。図示はしないが、ロックホルダ33の外周には、複数の凹部がロックホルダ33の周方向に間隔を隔てて設けられている。ロックホルダ33の外径は、予め定められており、アウターチューブ24の内径は、ロックホルダ33に干渉しない大きさに設定されている。また、インナーチューブ25の内径は、ステアリングホイール2の位置をテレスコピック調整するときや、二次衝突のときに、ロックホルダ33に干渉しない大きさに設定されている。
本体34は、ロック軸35と、ロック軸35を保持する筒状のロック軸保持部材36と、ロック軸35をロック軸35の軸方向に移動させるための図示しない移動機構とを備えている。アウターチューブ24には、貫通孔37が形成されており、ロック軸35の一端部は、アウターチューブ24内に出入りできるように配置されている。移動機構は、ロック軸35をロック位置(図1に示す位置)とロック解除位置との間で移動させることができる。ロック位置は、ロック軸35の一端部がアウターチューブ24の内部に進入して、ロックホルダ33の外周に設けられたいずれかの凹部に嵌合する位置である。また、ロック解除位置は、ロック軸35の一端部がアウターチューブ24の内部から退避して、ロック軸35の一端部と凹部との係合が解除される位置である。
ロック軸35がロック位置に配置されると、ロックホルダ33とロック軸35との係合によってステアリングホイール2の回転がロックされる。また、ロック軸35がロック解除位置に配置されると、ロックホルダ33とロック軸35との係合が解除され、ステアリングホイール2の回転ロックが解除される。ロック軸保持部材36の内径は、予め定められており、アウターチューブ24の外径は、ロック軸保持部材36の内径に合う大きさに設定されている。
電動チルト機構26は、電動モータ38と、減速機構39と、ねじ軸40およびナット41とを備えている。電動モータ38および減速機構39は、コラムブラケット30等を介して車体の一部19に連結されている。また、ねじ軸40は、法線方向N1に沿って配置されている。ねじ軸40は、減速機構39を介して電動モータ38に連結されている。電動モータ38の回転は、減速機構39によってねじ軸40に伝達される。また、ナット41は、チューブガイドハウジング29に対して法線方向N1に同行移動可能に連結されている。
ねじ軸40が回転すると、ねじ軸40の回転が、法線方向N1に関するナット41の移動に変換される。そのため、法線方向N1に同行移動可能に連結されたナット41およびチューブガイドハウジング29が、コラムブラケット30に対して法線方向N1に同行移動する。これにより、チューブガイドハウジング29によって支持されたアウターチューブ24がチルト支軸18の中心軸線まわりに回動する。したがって、アッパーシャフト6等を介してアウターチューブ24に支持されたステアリングホイール2がチルト支軸18の中心軸線まわりに回動して、ステアリングホイール2の位置がチルト調整される。また、アウターチューブ24がチルト支軸18の中心軸線まわりに回動するとき、チューブガイドハウジング29は、コラムブラケット30に対してチルト中心軸線L1まわりに回動しながら、アウターチューブ24に対して軸方向X1に相対移動する。
電動テレスコピック機構27は、電動モータ42と、減速機構43と、ねじ軸44およびナット45とを備えている。電動モータ42および減速機構43は、アウターチューブ24に対して軸方向X1に同行移動可能に連結されている。また、ねじ軸44は、アウターチューブ24とは平行に配置されている。ねじ軸44は、電動モータ42および減速機構43に対して軸方向X1に同行移動可能に連結されている。電動モータ42の回転は、減速機構43によってねじ軸44に伝達される。
また、ナット45は、チューブガイドハウジング29に固定されている。上述のように、チューブガイドハウジング29は、コラムブラケット30に対して第2の取付面31に平行な方向P1への移動が規制されているので、ナット45は、チューブガイドハウジング29を介して、コラムブラケット30に対する第2の取付面31に平行な方向P1への移動が規制されている。
ねじ軸44が回転すると、ナット45に対してねじ軸44が軸方向X1に移動する。このとき、ねじ軸44に対して軸方向X1に同行移動可能に連結された電動モータ42および減速機構43が、コラムブラケット30に対して軸方向X1に同行移動する。そのため、電動モータ42および減速機構43に対して軸方向X1に同行移動可能に連結されたアウターチューブ24が、コラムブラケット30に対して軸方向X1に移動する。これにより、アッパーシャフト6等を介してアウターチューブ24に支持されたステアリングホイール2が軸方向X1に移動して、ステアリングホイール2の位置がテレスコピック調整される。
図2および図3は、それぞれ、車両用操舵装置1の要部の部分断面図である。図2は、図3に示すII−II線に沿う部分断面図であり、図3は、図2に示すIII−III線に沿う部分断面図である。
以下では、図2および図3を参照して、電動テレスコピック機構27について具体的に説明する。
電動テレスコピック機構27は、上述の電動モータ42、減速機構43、ねじ軸44、およびナット45と、減速機構43を収容する減速機構ハウジングとしてのギヤハウジング46と、第1の延設部47および第2の延設部48と、インナーチューブ25を押えるための押え機構49とを備えている。押え機構49によって、アウターチューブ24およびインナーチューブ25間のガタつきを抑制することができる。
電動モータ42は、図2に示すように、筒状のモータハウジング50を備えている。モータハウジング50は、締結手段の一例である第1のボルト51によってギヤハウジング46に連結されている。また、減速機構43は、図2に示すように、駆動ギヤとしてのウォーム軸52と、ウォーム軸52に噛み合う従動ギヤとしてのウォームホイール53とを含む。ウォーム軸52は、電動モータ42に同行回転可能に連結されている。ウォーム軸52は、電動モータ42によって回転駆動される。また、ウォームホイール53は、ねじ軸44の途中部に同行回転可能に連結されている。
図2に示すように、第1の延設部47は、電動モータ42のモータハウジング50からアウターチューブ24の外周に沿って延びている。第1の延設部47は、アウターチューブ24の外周に沿う円弧状に形成されている。また、図2に示すように、第2の延設部48は、ギヤハウジング46からアウターチューブ24の外周に沿って延びている。第2の延設部48は、アウターチューブ24の外周に沿う円弧状に形成されている。
第1の延設部47の一端部47aおよび第2の延設部48の一端部48aは、アウターチューブ24の周囲において互いに対向している。第1の延設部47の一端部47aおよび第2の延設部48の一端部48aは、互いに対向する対向端部に相当する。第1の延設部47の一端部47aおよび第2の延設部48の一端部48aは、締結手段の一例である第2のボルト54によって連結されている。第1の延設部47の一端部47aおよび第2の延設部48の一端部48aが連結されることにより、モータハウジング50およびギヤハウジング14がアウターチューブ24に取り付けられている。
また、第1の延設部47には、摺動部材55が固定されている。摺動部材55は、長手方向に直交する断面が円弧状をなす帯状に形成されている。インナーチューブ25の外周に摺接する摺接部としての摺動部材55の内面55aは、インナーチューブ25の外周に沿うように形成されている。摺動部材55は、アウターチューブ24よりも摩擦係数の小さい部材である。より具体的には、この実施形態では、アウターチューブ24が、例えば鉄を含む材料によって形成されており、摺動部材55が、例えば固体潤滑剤を含む材料によって形成されている。固体潤滑剤としては、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などのフッ素樹脂や、二硫化モリブデンなどが挙げられる。
摺動部材55の内面55aは、アウターチューブ24に設けられた挿通孔としての第1の挿通孔56を通ってアウターチューブ24の内部に進入している。摺動部材55の内面55aは、第2のボルト54による締結力、および押え機構49による押圧力によって、インナーチューブ25の外周に押し付けられている。ステアリングホイール2の位置をテレスコピック調整するときには、摺動部材55の内面55aがインナーチューブ25の外周に摺動しながら、インナーチューブ25に対してアウターチューブ24が軸方向X1に移動する。これにより、アウターチューブ24およびインナーチューブ25を小さな摩擦抵抗で相対移動させることができる。
押え機構49は、押え部材57と、付勢部材の一例である皿ばね58と、支持部材の一例であるC形止め輪59とを備えている。押え部材57は、例えば、合成樹脂製であり、ブロック状に形成されている。押え部材57の一端面57aは、インナーチューブ25の外周に沿うように形成されている。図2に示すように、インナーチューブ25の軸方向に沿って見たときに、押え部材57は、例えば、インナーチューブ25の中心を挟んで摺動部材55に対向する位置に配置されている。押え部材57は、上述の位置に限らず、インナーチューブ25の周方向の任意の位置に配置されていてもよい。また、図3に示すように、摺動部材55の少なくとも一部と、押え部材57の少なくとも一部とは、軸方向X1に関する同じ位置に配置されている。ただし、押え部材57は、軸方向X1に関して摺動部材55から所定距離離れた位置に配置されていてもよい。図示はしないが、例えば、軸方向X1に離隔する一対の押え部材57が設けられている場合には、軸方向X1に関して、摺動部材55が一対の押え部材57間の中間位置に配置されていてもよい。
また、押え部材57の一部は、ギヤハウジング46に形成された収容孔60に収容されている。また、C形止め輪59の外周部は、収容孔60に形成された環状溝61に嵌合している。皿ばね58は、弾性変形した状態で、押え部材57とC形止め輪59との間に介在している。したがって、押え部材57は、皿ばね58によってインナーチューブ25の方に向けて付勢されている。押え部材57の一端面57aは、アウターチューブ24に設けられた第2の挿通孔62を通ってアウターチューブ24の内部に進入しており、皿ばね58の付勢力によってインナーチューブ25の外周に押し付けられている。これにより、インナーチューブ25が摺動部材55に押し付けられている。そのため、インナーチューブ25と摺動部材55との間の隙間がなくなり、インナーチューブ25のガタつきが防止されている。
以上のように本実施形態では、第1の延設部47に摺動部材55が固定されており、この摺動部材55がインナーチューブ25に摺接されている。また、摺動部材55は、アウターチューブ24よりも摩擦係数の小さい部材である。したがって、インナーチューブ25の外周にアウターチューブ24の内周を摺接させた場合に比べて、アウターチューブ24およびインナーチューブ25が相対移動するときの摩擦抵抗を小さくすることができる。また、第1の延設部47に摺動部材55が固定されているので、従来のステアリングコラムのように、アウターチューブ24とインナーチューブ25との間に、リテーナを介在させなくてもよい。したがって、アウターチューブ24の内径の減少および/またはインナーチューブ25の外径の増加によって、アウターチューブ24および/またはインナーチューブ25の肉厚を増加させることができる。これにより、アウターチューブ24およびインナーチューブ25の相対移動に伴って、アウターチューブ24およびインナーチューブ25が、ロックホルダ33やその他の部品に衝突することを回避しつつ、ステアリングコラム5の剛性を向上させることができる。
この発明の実施の形態の説明は以上であるが、この発明は、上述の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。例えば上述の実施形態では、摺動部材55が第1の延設部47に固定されている場合について説明したが、摺動部材55は、図4に示すように、第2の延設部48に固定されていてもよく、図5に示すように、第1および第2の延設部47,48の両方に固定されていてもよい。
また、上述の実施形態では、摺動部材55が1つ設けられている場合について説明したが、摺動部材55は、1つに限らず、複数設けられていてもよい。さらに、上述の実施形態では、摺動部材55の全体が固体潤滑剤を含む材料により形成されている場合について説明したが、これに限らず、例えば、摺動部材の少なくとも摺接部(インナーチューブ25の外周に摺接する部分)が、例えば固体潤滑剤を含む低摩擦材料(アウターチューブ24よりも摩擦係数の小さい材料)により形成されていればよい。具体的には、図6に示すように、摺動部材70が、本体71と、本体71の表面71aに被覆された被覆層72とによって構成され、被覆層72の表面によって、摺動部材70の摺接部としての内面70aが構成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、電動モータ42が、ステアリングホイール2の位置をテレスコピック調整するために用いられている場合について説明したが、電動モータ42は、ステアリングホイール2の位置をチルト調整するために用いられていてもよい。その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1・・・車両用操舵装置、3・・・ステアリングシャフト、5・・・ステアリングコラム、24・・・アウターチューブ、25・・・インナーチューブ、42・・・電動モータ、43・・・減速機構、46・・・ギヤハウジング(減速機構ハウジング)、47・・・第1の延設部、47a・・・一端部(対向端部)、48・・・第2の延設部、48a・・・一端部(対向端部)、50・・・モータハウジング、55・・・摺動部材、55a・・・内面(摺接部)56・・・第1の挿通孔(挿通孔)、70・・・摺動部材、70a・・・内面(摺接部)

Claims (2)

  1. テレスコピック調整のために相対摺動可能に嵌合されたアウターチューブおよびインナーチューブを含み、ステアリングシャフトを回転可能に支持するステアリングコラムと、
    上記ステアリングシャフトに連結されたステアリングホイールの位置をチルト調整またはテレスコピック調整するための電動モータと、
    上記電動モータの出力回転を減速する減速機構と、
    上記減速機構を収容した減速機構ハウジングと、を備え、
    上記電動モータのモータハウジングから延設され上記アウターチューブの外周に沿う第1の延設部および上記減速機構ハウジングから延設され上記アウターチューブの外周に沿う第2の延設部の対向端部を連結することにより、上記モータハウジングおよび上記減速機構ハウジングが上記アウターチューブに取り付けられており、
    上記第1の延設部および上記第2の延設部の少なくとも一方に固定された摺動部材が、上記アウターチューブに設けられた挿通孔を通して上記インナーチューブに摺接されており、上記摺動部材の少なくとも摺接部は、上記アウターチューブよりも摩擦係数の小さい低摩擦材料により形成されている、車両用操舵装置。
  2. 請求項1において、上記低摩擦材料は、固定潤滑剤を含むことを特徴とする車両用操舵装置。
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