JP2008001137A - ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力軸を軸支する軸受間の距離を短くすると共に、軸受に負荷されるモーメント荷重を抑制して、小型軽量化したステアリング装置を提供する。
【解決手段】スラスト軸受42の針状ころの転動中心の直径(出力軸23の軸心から針状ころの転動中心までの距離)D1が、出力軸23に加わるモーメント荷重を支持する支点になるため、荷重を支持する支点間の距離D1が長くなり、ラジアル玉軸受41及びスラスト軸受42に負荷される荷重が軽減されるため、軸受の剛性を小さくすることができ、重量の軽減と製造コストを削減することが可能となる。さらに、ラジアル玉軸受41とスラスト軸受42との間の軸受間距離(出力軸23の中心軸線に平行な方向の軸受間の距離)が短くて済むため、アシスト装置20の中心軸線方向の長さを短くすることができる。
【選択図】図3

Description

本発明はステアリング装置、特に、電動モータを駆動して所要の操舵補助力をステアリングギヤに付与する電動式パワーステアリング装置に関する。
電動式パワーステアリング装置は、電動モータを駆動してウォームに噛み合うウォームホイールを所要の操舵補助力で回転させ、ウォームホイールを有する出力軸を回転させて、ステアリングギヤに連結されたタイロッドを移動させて、舵輪の向きを変更している。
このような電動式パワーステアリング装置は、特許文献1に示すように、出力軸をギヤハウジングに回転可能に軸支するための一対の軸受が、ウォームホイールを挟んで、出力軸の中心軸線方向に離間した位置に配置されている。電動モータを駆動すると、ウォームとウォームホイールの噛み合い部に噛み合い反力が作用し、中間シャフトからは操舵反力が作用して、これらの荷重を、出力軸を軸支する軸受が支持している。
近年ステアリング装置は、小型軽量化、電動チルト/テレスコピック位置調整機能の付加、衝突安全性の向上等のために、ステアリングシャフトの中心軸線方向の寸法が短縮される傾向にある。
そのためには、出力軸をギヤハウジングに回転可能に軸支するための一対の軸受の軸受間距離(出力軸の中心軸線に平行な方向の軸受間の距離)を短くしなければならない。しかし、出力軸の中心軸線に平行な方向に一対の軸受を配置する従来の構造では、ウォームホイールや軸受の幅によって軸受間距離が決まるため、軸受間距離を短くするのに限界がある。また、軸受間距離を短くすると、各々の軸受に負荷されるモーメント荷重が大きくなるため、軸受やモーメント荷重が負荷される各部の強度を上げなければならず、重量が増加したり、製造コストが上昇することになる。
特許第3734444号公報
本発明は、出力軸を軸支する軸受間の距離を短くすると共に、軸受に負荷されるモーメント荷重を抑制して、小型軽量化を可能にしたステアリング装置を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明は、ギヤハウジング、上記ギヤハウジングに挿通されステアリングホイールの回転が伝達される入力軸、上記入力軸に連結され上記ステアリングホイールの操舵力を車輪側に伝達する出力軸、上記入力軸に作用するトルクを検出するトルクセンサー、上記トルクセンサーの検出値に応じて所定の操舵補助力を出力する電動モータ、上記電動モータによって回転駆動され、上記出力軸に連結されたウォームホイールと噛み合うウォーム、上記ギヤハウジングを覆うカバーと上記出力軸との間に介挿され、上記出力軸を回転可能に軸支するラジアル玉軸受、上記ギヤハウジングとウォームホイールとの間に介挿され、上記ウォームホイールに作用するアキシアル荷重を支持するころがり軸受を備えていることを特徴とするステアリング装置である。
第2番目の発明は、ギヤハウジング、上記ギヤハウジングに挿通されステアリングホイールの回転が伝達される入力軸、上記入力軸に連結され上記ステアリングホイールの操舵力を車輪側に伝達する出力軸、上記入力軸に作用するトルクを検出するトルクセンサー、上記トルクセンサーの検出値に応じて所定の操舵補助力を出力する電動モータ、上記電動モータによって回転駆動され、上記出力軸に連結されたウォームホイールと噛み合うウォーム、上記ギヤハウジングを覆うカバーと上記出力軸との間に介挿され、上記出力軸を回転可能に軸支するラジアル玉軸受、上記ギヤハウジングを覆うカバーと上記ウォームホイールとの間に介挿され、上記ウォームホイールに作用するアキシアル荷重を支持するころがり軸受を備えていることを特徴とするステアリング装置である。
第3番目の発明は、第1番目または第2番目のいずれかの発明のステアリング装置において、上記ころがり軸受はスラスト針状ころ軸受であることを特徴とするステアリング装置である。
第4番目の発明は、第1番目または第2番目のいずれかの発明のステアリング装置において、上記ころがり軸受はラジアル玉軸受であることを特徴とするステアリング装置である。
第5番目の発明は、第1番目または第2番目のいずれかの発明のステアリング装置において、上記ウォームホイールは上記出力軸と一体に成形されていることを特徴とするステアリング装置である。
第6番目の発明は、第3番目の発明のステアリング装置において、上記ウォームホイールは上記出力軸と一体に成形されていることを特徴とするステアリング装置である。
第7番目の発明は、第4番目の発明のステアリング装置において、上記ウォームホイールは上記出力軸と一体に成形されていることを特徴とするステアリング装置である。
本発明のステアリング装置では、出力軸に連結されたウォームホイールとギヤハウジングとの間にころがり軸受を介挿し、このころがり軸受でウォームホイールに作用するアキシアル荷重を支持するようにしている。従って、出力軸の中心軸線からころがり軸受の転動体の転動中心までの直径で、出力軸に加わるモーメント荷重を支持することができるため、軸受に負荷されるモーメント荷重が小さくなると共に、出力軸を軸支する軸受間の距離が短くなるため、小型軽量化が可能となる。
以下、図面に基づいて本発明の実施例1から実施例4を説明する。
図1は本発明の実施例1のステアリング装置の全体を示し、一部を切断した全体正面図である。図2は図1のA−A断面図である。図3は図2のB−B断面図である。
図1から図3に示すように、本発明のステアリング装置は、車体後方側(図1、図3の右側)にステアリングホイール11を装着可能なステアリングシャフト12と、このステアリングシャフト12を挿通したステアリングコラム13と、このステアリングシャフト12に補助トルクを付与する為のアシスト装置(操舵補助部)20と、このステアリングシャフト12の車体前方側(図1、図3の左側)に、図示しないラック/ピニオン機構を介して連結されたステアリングギヤ30とを備える。
ステアリングシャフト12は、アウターシャフト12Aとインナーシャフト(入力シャフト)12Bとを、スプライン係合により、回転力を伝達自在に、かつ軸方向に関して相対変位可能に組み合わせている。従って、上記アウターシャフト12Aとインナーシャフト12Bとは、衝突時に、このスプライン係合部が相対摺動して、全長を縮めることができる。
また、上記ステアリングシャフト12を挿通した筒状のステアリングコラム13は、アウターコラム13Aとインナーコラム13Bとをテレスコピック移動可能に組み合わせており、衝突時に軸方向の衝撃が加わった場合に、この衝撃によるエネルギを吸収しつつ全長が縮まる、所謂コラプシブル構造としている。
そして、上記インナーコラム13Bの車体前方側端部を、アシスト装置20のギヤハウジング21の車体後方側端部に圧入嵌合して固定している。また、上記インナーシャフト(入力シャフト)12Bの車体前方側端部を、このギヤハウジング21の内側に通し、アシスト装置20の出力軸(雌シャフト)23の車体後方側端部に結合している。
ステアリングコラム13は、その中間部を支持ブラケット14により、ダッシュボードの下面等、車体18の一部に支承している。また、この支持ブラケット14と車体18との間に、図示しない係止部を設けて、この支持ブラケット14に車体前方側に向かう方向の衝撃が加わった場合に、この支持ブラケット14が上記係止部から外れ、車体前方側に移動するようにしている。
また、上記ギヤハウジング21の上端部も、上記車体18の一部に支承している。また、本実施例の場合には、チルト機構及びテレスコピック機構を設けることにより、上記ステアリングホイール11の高さ位置、及び、車体前後方向位置の調節を自在としている。このようなチルト機構及びテレスコピック機構は、従来から周知であり、本発明の特徴部分でもない為、詳しい説明は省略する。
上記ギヤハウジング21の車体前方側端面から突出した出力軸23は、自在継手15を介して、中間シャフト16の後端部に連結している。また、この中間シャフト16の前端部に、別の自在継手17を介して、ステアリングギヤ30の入力軸31を連結している。図示しないピニオンが、この入力軸31の車体前方側端部に形成されている。また、図示しないラックが、このピニオンに噛み合っており、ステアリングホイール11の回転が、タイロッド32を移動させて、図示しない車輪を操舵する。
図2及び図3に示すように、アシスト装置20のギヤハウジング21には、インナーシャフト(入力軸)12Bと出力軸23が同一中心軸線上に配置され、出力軸23がラジアル玉軸受(深みぞ形ラジアル玉軸受)41によって、カバー22に回転可能に軸支されている。カバー22は、ギヤハウジング21の左側開放端を覆っている。インナーシャフト12Bと出力軸23は、トーションバー24によって連結されている。
出力軸23の中間部には円盤状の芯金52が圧入され、芯金52の外周には、ウォーム53と噛み合うウォームホイール51が圧入されている。図2に示すように、電動モータ25のケース251がギヤハウジング21に固定され、この電動モータ25の回転軸252にウォーム53が連結されている。ウォーム53は、その両端が、ラジアル玉軸受(深みぞ形ラジアル玉軸受)531、532によって、ギヤハウジング21に回転可能に軸支されている。
芯金52の右端面521は出力軸23の段部231に当接して、出力軸23に対して芯金52が右側(車体後方側)に移動しないように規制している。出力軸23は、芯金52の左端面522に当接するラジアル玉軸受41により、ギヤハウジング21のカバー22に回転可能に軸支されている。出力軸23にねじ込まれたナット26は、ラジアル玉軸受41の内輪を、芯金52の左端面522との間で挟み込んでいる。また、ラジアル玉軸受41の外輪は、カバー22に形成された軸受孔221に圧入され、この軸受孔221のリング溝に挿入された止め輪27によって、カバー22に固定されている。
芯金52の右端面521の外周寄りと、ギヤハウジング21の内壁211との間には、スラスト軸受(スラスト針状ころ軸受)42が介挿されている。スラスト軸受42は、その右側の外輪421の内周がギヤハウジング21の内壁211に圧入され、その左側の内輪422は、その左端面が芯金52の右端面521に当接している。スラスト軸受42は、アキシアル荷重だけを支持することが可能な軸受である。
インナーシャフト12Bにその右端(車体後方側端部)が圧入されたトーションバー24は、その左端(車体前方側端部)がピン28によって出力軸23の左端に連結されている。また、トーションバー24の中間部が、出力軸23の右端にブッシュ29によって外周を軸支されている。
トーションバー24に作用するトルクを検出するトルクセンサー61は、センサーシャフト部62、検出コイル63及び64、円筒部材65から構成されている。センサーシャフト部62は、出力軸23の右端(車体後方側端部)に一体的に形成され、ギヤハウジング21の内側に圧入されたヨーク66に、検出コイル63及び64が配置されている。円筒部材65は、センサーシャフト部62の外周と、検出コイル63及び64の内周との間の隙間に配置されている。
円筒部材65はインナーシャフト12Bの左端(車体前方側端部)に固定され、センサーシャフト部62には、軸方向に延びた複数の凸条が円周方向に等間隔に形成されている。円筒部材65には、検出コイル63及び64に対向する位置に、円周方向に等間隔に複数の長方形の窓が形成されている。
ステアリングホイール11を操作してインナーシャフト12Bが回転すると、その回転力がトーションバー24を介して出力軸23に伝達される。この時、舵輪側の抵抗によって、インナーシャフト12Bと出力軸23を連結するトーションバー24に捩れが生じ、センサーシャフト部62の表面の凸条と円筒部材65の窓との間に相対回転が生じる。
この相対回転で、センサーシャフト部62に発生する磁束が増減し、この磁束の増減を検出コイル63及び64がインダクタンスの変化として検出する。この検出結果から、トーションバー24に作用するトルクを検出し、電動モータ25を駆動してウォーム53を所要の操舵補助力で回転させる。ウォーム53の回転は、ウォームホイール51、出力軸23、中間シャフト16を介してステアリングギヤ30に伝達され、ステアリングギヤ30に連結されたタイロッド32を介して舵輪の向きを変更する。
ウォーム53を所要の操舵補助力で回転させると、ウォーム53とウォームホイール51の噛み合い部に作用する噛み合い反力によって、出力軸23には、モーメント荷重が作用する。また、操舵反力が、中間シャフト16を介して出力軸23に伝達され、出力軸23には、モーメント荷重が作用する。本発明の実施例1のアシスト装置20は、ラジアル玉軸受41によって、出力軸23がギヤハウジング21のカバー22に回転可能に軸支されている。ラジアル玉軸受41は、ラジアル荷重とアキシアル荷重の両方の荷重を支持することができるため、出力軸23に加わるモーメント荷重を支持する一方の支点となる。
また、スラスト軸受42の針状ころの転動中心の直径(出力軸23の軸心から針状ころの転動中心までの距離)D1が、出力軸23に加わるモーメント荷重を支持する他方の支点となる。従って、荷重を支持する支点間の距離D1が長くなり、ラジアル玉軸受41及びスラスト軸受42に負荷される荷重が軽減されるため、軸受等の剛性を小さくすることができるため、重量が軽減され、製造コストを削減することが可能となる。
さらに、ラジアル玉軸受41とスラスト軸受42との間の軸受間距離(出力軸23の中心軸線に平行な方向の軸受間の距離)が短くて済むため、アシスト装置20の中心軸線方向の長さを短くすることができ、ステアリング装置の小型軽量化が可能となった。
次に本発明の実施例2について説明する。図4は本発明の実施例2を示す図2のB−B断面図相当である。以下の説明では、上記実施例1と異なる構造部分と作用についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。
実施例2は、実施例1のスラスト軸受42を、ギヤハウジング21のカバー22と芯金52の左端面522の外周寄りとの間に介挿した例である。すなわち、図4に示すように、芯金52の右端面521は出力軸23の段部231に当接して、出力軸23に対して芯金52が右側(車体後方側)に移動しないように規制している。
出力軸23は、ラジアル玉軸受41により、ギヤハウジング21のカバー22に回転可能に軸支されている。出力軸23にねじ込まれたナット26は、ラジアル玉軸受41の内輪を右側に押圧している。また、ラジアル玉軸受41の外輪は、カバー22に形成された軸受孔221に圧入され、この軸受孔221の右端面223に当接して、カバー22に固定されている。
芯金52の左端面522の外周寄りと、ギヤハウジング21のカバー22の内壁222との間には、スラスト軸受(スラスト針状ころ軸受)42が介挿されている。スラスト軸受42は、その左側の外輪421の左端面がカバー22の内壁222に押圧されると共に、外輪421の内周がカバー22の円筒状のボス部224の外周225に圧入されている。また右側の内輪422は、その右端面が芯金52の左端面522に当接している。
本発明の実施例2のアシスト装置20においても、スラスト軸受42の針状ころの転動中心の直径(出力軸23の軸心から針状ころの転動中心までの距離)D2が、出力軸23に加わるモーメント荷重を支持する支点になる。従って、荷重を支持する支点間の距離D2が長くなり、ラジアル玉軸受41及びスラスト軸受42に負荷される荷重が軽減されるため、軸受等の剛性を小さくすることができるため、重量が軽減され、製造コストを削減することが可能となる。
さらに、ラジアル玉軸受41とスラスト軸受42との間の軸受間距離(出力軸23の中心軸線に平行な方向の軸受間の距離)が短くて済むため、アシスト装置20の中心軸線方向の長さを短くすることが可能となる。また、ギヤハウジング21のカバー22側に、ラジアル玉軸受41とスラスト軸受42の両方が支持されるため、組み付けが容易で、軸受支持部の加工箇所が、ギヤハウジング21のカバー22側に集約されるため、加工が容易となり、製造コストを削減することが可能となる。
次に本発明の実施例3について説明する。図5は本発明の実施例3を示す図2のB−B断面図相当である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分と作用についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。
実施例3は、実施例2のスラスト軸受42をラジアル玉軸受に変更した例である。すなわち、図5に示すように、芯金52の右端面521は出力軸23の段部231に当接して、出力軸23に対して芯金52が右側(車体後方側)に移動しないように規制している。
出力軸23は、ラジアル玉軸受41により、ギヤハウジング21のカバー22に回転可能に軸支されている。出力軸23にねじ込まれたナット26は、ラジアル玉軸受41の内輪を右側に押圧している。また、ラジアル玉軸受41の外輪は、カバー22に形成された軸受孔221に圧入され、この軸受孔221の右端面223に当接して、カバー22に固定されている。
芯金52の左端面522の外周寄りと、ギヤハウジング21のカバー22の内壁222との間には、ラジアル玉軸受(深みぞ形ラジアル玉軸受)43が介挿されている。ラジアル玉軸受43は、その内輪431の左端面がカバー22の内壁222に押圧されると共に、内輪431の内周がカバー22の円筒状のボス部224の外周225に圧入されている。また、ラジアル玉軸受43の外輪432は、その右端面が芯金52の左端面522に押圧されている。すなわち、ラジアル玉軸受43を大径にして、ラジアル玉軸受41の外周側に配置することで、ラジアル玉軸受43の軸方向の位置を、ラジアル玉軸受41の軸方向の位置とほぼ同一位置に配置することを可能にしている。
本発明の実施例3のアシスト装置20においても、ラジアル玉軸受43の玉の転動中心の直径(出力軸23の軸心から玉の転動中心までの距離)D3が、出力軸23に加わるモーメント荷重を支持する支点になる。従って、荷重を支持する支点間の距離D3が長くなり、ラジアル玉軸受41及びラジアル玉軸受43に負荷される荷重が軽減されるため、軸受等の剛性を小さくすることができるため、重量が軽減され、製造コストを削減することが可能となる。
さらに、ラジアル玉軸受41とラジアル玉軸受43との間の軸受間距離(出力軸23の中心軸線に平行な方向の軸受間の距離)が、上記実施例1から実施例2よりも更に短くて済むため、アシスト装置20の中心軸線方向の長さを更に短くすることが可能となる。
また、ギヤハウジング21のカバー22側に、ラジアル玉軸受41とラジアル玉軸受43の両方が支持されるため、組み付けが容易で、軸受支持部の加工箇所が、ギヤハウジング21のカバー22側に集約されるため、加工が容易で、製造コストを削減することが可能となる。
本発明の実施例3では、ラジアル玉軸受43の外輪432は、その右端面だけが芯金52の左端面522に押圧されていて、アキシアル荷重だけを支持している。しかし、外輪432の右端面を芯金52の左端面522に押圧させると共に、外輪432の外周を芯金52の左端面522に形成した軸受孔(図示せず)に圧入して、ラジアル荷重とアキシアル荷重の両方の荷重を、ラジアル玉軸受43が支持するようにしてもよい。
次に本発明の実施例4について説明する。図6は本発明の実施例4を示す図2のB−B断面図相当である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分と作用についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。
実施例4は、実施例3の変形例であって、ウォームホイール51を出力軸23と一体的に成形した例である。すなわち、図6に示すように、実施例4の出力軸23は、上記実施例とは異なって、中心軸線方向の長さが短く形成されていて、出力軸23の右端には、円盤状の芯金52が一体的に形成され、芯金52の外周には、ウォーム53と噛み合うウォームホイール51が圧入されている。
出力軸23は、ラジアル玉軸受41により、ギヤハウジング21のカバー22に回転可能に軸支されている。出力軸23にねじ込まれたナット26は、ラジアル玉軸受41の内輪を右側に押圧している。また、ラジアル玉軸受41の外輪は、カバー22に形成された軸受孔221に圧入され、この軸受孔221の右端面223に当接して、カバー22に固定されている。
芯金52の左端面522の外周寄りと、ギヤハウジング21のカバー22の内壁222との間には、ラジアル玉軸受(深みぞ形ラジアル玉軸受)43が介挿されている。ラジアル玉軸受43は、その内輪431の左端面がカバー22の内壁222に押圧されると共に、内輪431の内周がカバー22の円筒状のボス部224の外周225に圧入されている。また、ラジアル玉軸受43の外輪432は、その右端面が芯金52の左端面522に押圧されている。すなわち、ラジアル玉軸受43を大径にして、ラジアル玉軸受41の外周側に配置することで、ラジアル玉軸受43の軸方向の位置を、ラジアル玉軸受41の軸方向の位置とほぼ同一位置に配置することを可能にしている。
インナーシャフト12Bにその右端(車体後方側端部)がピン241によって連結されたトーションバー24は、その左端(車体前方側端部)がピン28によって出力軸23に連結されている。また、トーションバー24は、その右端寄り部分の外周が、インナーシャフト12Bにブッシュ29によって軸支されている。
トーションバー24に作用するトルクを検出するトルクセンサー61は、センサーシャフト部62、検出コイル63及び64、円筒部材65から構成されている。センサーシャフト部62は、インナーシャフト12Bの左端(車体前方側端部)に一体的に形成され、ギヤハウジング21の内側に圧入されたヨーク66に、検出コイル63及び64が配置されている。円筒部材65は、センサーシャフト部62の外周と、検出コイル63及び64の内周との間の隙間に配置されている。
円筒部材65は出力軸23の右端(車体後方側端部)に固定され、センサーシャフト部62には、軸方向に延びた複数の凸条が円周方向に等間隔に形成されている。円筒部材65には、検出コイル63及び64に対向する位置に、円周方向に等間隔に複数の長方形の窓が形成されている。
ステアリングホイール11を操作してインナーシャフト12Bが回転すると、その回転力がトーションバー24を介して出力軸23に伝達される。この時、舵輪側の抵抗によって、インナーシャフト12Bと出力軸23を連結するトーションバー24に捩れが生じ、センサーシャフト部62の表面の凸条と円筒部材65の窓との間に相対回転が生じる。
この相対回転で、センサーシャフト部62に発生する磁束が増減し、この磁束の増減を検出コイル63及び64がインダクタンスの変化として検出する。この検出結果から、トーションバー24に作用するトルクを検出し、電動モータ25を駆動してウォーム53を所要の操舵補助力で回転させる。ウォーム53の回転は、ウォームホイール51、出力軸23、中間シャフト16を介してステアリングギヤ30に伝達され、ステアリングギヤ30に連結されたタイロッド32を介して舵輪の向きを変更する。
本発明の実施例4のアシスト装置20においても、ラジアル玉軸受43の玉の転動中心の直径(出力軸23の軸心から玉の転動中心までの距離)D3が、出力軸23に加わるモーメント荷重を支持する支点になる。従って、荷重を支持する支点間の距離D3が長くなり、ラジアル玉軸受41及びラジアル玉軸受43に負荷される荷重が軽減されるため、軸受の剛性を小さくすることができ、重量が軽減されて、製造コストを削減することが可能となる。
さらに、ラジアル玉軸受41とラジアル玉軸受43との間の軸受間距離(出力軸23の中心軸線に平行な方向の軸受間の距離)が実施例3と同様に短くて済むため、アシスト装置20の中心軸線方向の長さを短くすることが可能となる。また、ギヤハウジング21のカバー22側に、ラジアル玉軸受41とラジアル玉軸受43の両方が支持されるため、組み付けが容易で、軸受支持部の加工箇所が、ギヤハウジング21のカバー22側に集約されるため、加工が容易となり、製造コストを削減することが可能となる。
本発明の実施例4では、ウォームホイール51の芯金52が出力軸23と一体的に成形されているため、部品点数が削減されると共に、ウォームホイール51と出力軸23の結合強度及び加工精度が向上し、製造コストを削減することが可能となる。
本発明の実施例1のステアリング装置の全体を示し、一部を切断した全体正面図である。 図1のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 本発明の実施例2を示す図2のB−B断面図相当である。 本発明の実施例3を示す図2のB−B断面図相当である。 本発明の実施例4を示す図2のB−B断面図相当である。
符号の説明
11 ステアリングホイール
12 ステアリングシャフト
12A アウターシャフト
12B インナーシャフト
13 ステアリングコラム
13A アウターコラム
13B インナーコラム
14 支持ブラケット
15 自在継手
16 中間シャフト
17 自在継手
18 車体
20 アシスト装置
21 ギヤハウジング
211 内壁
22 カバー
221 軸受孔
222 内壁
223 右端面
224 ボス部
225 外周
23 出力軸
231 段部
24 トーションバー
241 ピン
25 電動モータ
251 ケース
252 回転軸
26 ナット
27 止め輪
28 ピン
29 ブッシュ
30 ステアリングギヤ
31 入力軸
32 タイロッド
41 ラジアル玉軸受(深みぞ形ラジアル玉軸受)
42 スラスト軸受(スラスト針状ころ軸受)
421 外輪
422 内輪
43 ラジアル玉軸受(深みぞ形ラジアル玉軸受)
431 内輪
432 外輪
51 ウォームホイール
52 芯金
521 右端面
522 左端面
53 ウォーム
531、532 ラジアル玉軸受(深みぞ形ラジアル玉軸受)
61 トルクセンサー
62 センサーシャフト部
63、64 検出コイル
65 円筒部材
66 ヨーク

Claims (7)

  1. ギヤハウジング、
    上記ギヤハウジングに挿通されステアリングホイールの回転が伝達される入力軸、
    上記入力軸に連結され上記ステアリングホイールの操舵力を車輪側に伝達する出力軸、
    上記入力軸に作用するトルクを検出するトルクセンサー、
    上記トルクセンサーの検出値に応じて所定の操舵補助力を出力する電動モータ、
    上記電動モータによって回転駆動され、上記出力軸に連結されたウォームホイールと噛み合うウォーム、
    上記ギヤハウジングを覆うカバーと上記出力軸との間に介挿され、上記出力軸を回転可能に軸支するラジアル玉軸受、
    上記ギヤハウジングとウォームホイールとの間に介挿され、上記ウォームホイールに作用するアキシアル荷重を支持するころがり軸受を備えていること
    を特徴とするステアリング装置。
  2. ギヤハウジング、
    上記ギヤハウジングに挿通されステアリングホイールの回転が伝達される入力軸、
    上記入力軸に連結され上記ステアリングホイールの操舵力を車輪側に伝達する出力軸、
    上記入力軸に作用するトルクを検出するトルクセンサー、
    上記トルクセンサーの検出値に応じて所定の操舵補助力を出力する電動モータ、
    上記電動モータによって回転駆動され、上記出力軸に連結されたウォームホイールと噛み合うウォーム、
    上記ギヤハウジングを覆うカバーと上記出力軸との間に介挿され、上記出力軸を回転可能に軸支するラジアル玉軸受、
    上記ギヤハウジングを覆うカバーと上記ウォームホイールとの間に介挿され、上記ウォームホイールに作用するアキシアル荷重を支持するころがり軸受を備えていること
    を特徴とするステアリング装置。
  3. 請求項1または請求項2のいずれかに記載されたステアリング装置において、
    上記ころがり軸受はスラスト針状ころ軸受であること
    を特徴とするステアリング装置。
  4. 請求項1または請求項2のいずれかに記載されたステアリング装置において、
    上記ころがり軸受はラジアル玉軸受であること
    を特徴とするステアリング装置。
  5. 請求項1または請求項2のいずれかに記載されたステアリング装置において、
    上記ウォームホイールは上記出力軸と一体に成形されていること
    を特徴とするステアリング装置。
  6. 請求項3に記載されたステアリング装置において、
    上記ウォームホイールは上記出力軸と一体に成形されていること
    を特徴とするステアリング装置。
  7. 請求項4に記載されたステアリング装置において、
    上記ウォームホイールは上記出力軸と一体に成形されていること
    を特徴とするステアリング装置。
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