JP2010164126A - 伸縮軸の支持構造および車両用操舵装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】伸縮軸を回転可能に且つ伸縮可能に支持することができる伸縮軸の支持構造を提供すること。
【解決手段】支持構造34は、軸方向A1に相対摺動可能に且つ互いにトルク伝達可能に嵌め合わされた内軸29および筒状の外軸30と、内軸29の外周に形成された軸方向溝42および外軸30の内周に形成された軸方向溝45に跨る複数のボール31とを含む伸縮軸としての中間軸5を支持するためのブッシュ50を備えている。ブッシュ50は、介在部材49を介して、軸受52によって回転可能に且つ軸方向A1に移動不能に支持されている。また、ブッシュ50は、径方向R1に弾性変形可能であり、外軸30の外周に同行回転可能に弾性的に嵌合している。さらに、ブッシュ50は、外軸30を軸方向A1に移動可能に支持している。
【選択図】図5
【解決手段】支持構造34は、軸方向A1に相対摺動可能に且つ互いにトルク伝達可能に嵌め合わされた内軸29および筒状の外軸30と、内軸29の外周に形成された軸方向溝42および外軸30の内周に形成された軸方向溝45に跨る複数のボール31とを含む伸縮軸としての中間軸5を支持するためのブッシュ50を備えている。ブッシュ50は、介在部材49を介して、軸受52によって回転可能に且つ軸方向A1に移動不能に支持されている。また、ブッシュ50は、径方向R1に弾性変形可能であり、外軸30の外周に同行回転可能に弾性的に嵌合している。さらに、ブッシュ50は、外軸30を軸方向A1に移動可能に支持している。
【選択図】図5
Description
この発明は、軸方向に伸縮可能な伸縮軸を支持するための支持構造、およびこの支持構造が備えられた車両用操舵装置に関するものである。
自動車などの車両に用いられる車両用操舵装置には、ステアリングホイールなどの操舵部材と、ステアリングシャフトおよび中間軸を介して操舵部材に連結された転舵機構とを備えるものがある。また、この種の車両用操舵装置には、上記中間軸として軸方向に伸縮可能な伸縮軸を用いるものがある(例えば特許文献1参照)。
車両用操舵装置は、通常、転舵機構が左右の前輪間に位置するように配置される。また、車両用操舵装置には、左右の前輪間における前方よりの位置に転舵機構が配置されるものがある。このような車両用操舵装置では、中間軸やステアリングシャフトの軸長が長くなるため、例えば中間軸を軸受などによって回転可能に支持する必要がある。そのため、中間軸として伸縮軸を用いる場合には、当該中間軸を回転可能に且つ伸縮可能に支持するための支持構造が必要となる。また、伸縮軸を支持する支持構造には、伸縮軸を滑らかに回転させることや、伸縮軸との間から異音が生じないことが要求される。
この発明は、かかる背景のもとになされたものであり、伸縮軸を回転可能に且つ伸縮可能に支持することができる伸縮軸の支持構造を提供することを目的とする。
また、この発明の他の目的は、伸縮軸を滑らかに回転させることができ、伸縮軸との間から異音が生じることを防止できる支持構造を提供することである。
上記目的を達成するための本発明は、軸方向(A1)に相対摺動可能に且つ互いにトルク伝達可能に嵌め合わされた内軸(29)および筒状の外軸(30)と、上記内軸の外周(41b)に形成された軸方向溝(42)および上記外軸の内周(44a)に形成された軸方向溝(45)に跨る複数のボール(31)と、軸受(52)によって回転可能に且つ軸方向に移動不能に支持され、径方向(R1)に弾性変形可能なブッシュ(50,50A,50B,50C,50D,50E)とを備え、上記ブッシュは、上記外軸の外周(44b)に同行回転可能に弾性的に嵌合し、且つ上記外軸を上記軸方向に移動可能に支持していることを特徴とする伸縮軸(5)の支持構造(34)である(請求項1)。
本発明によれば、内軸、外軸、および複数のボールからなる伸縮軸が設けられており、ブッシュおよび軸受を含む支持構造によって当該伸縮軸が回転可能に且つ伸縮可能に支持されている。より具体的には、ブッシュが軸受によって回転可能に且つ軸方向に移動不能に支持されており、ブッシュが外軸の外周に同行回転可能に弾性的に嵌合している。したがって、内軸、外軸、および複数のボールを一体回転させて、伸縮軸を滑らかに回転させることができる。また、ブッシュが外軸の外周に弾性的に嵌合しているので、ガタつきなく外軸を支持することができる。これにより、支持構造と伸縮軸との間から異音が生じることを防止することができる。さらに、外軸がブッシュによって軸方向に移動可能に支持されているので、ブッシュに対して外軸を軸方向に移動させて、伸縮軸を伸縮させることができる。これにより、伸縮軸を回転可能に且つ伸縮可能に支持することができる。
また、上記ブッシュに、当該ブッシュの軸方向に延びるスリット(56,57)が設けられている場合がある(請求項2)。この場合、径方向に関してブッシュを容易に弾性変形させることができる。
また、上記スリットは、上記ブッシュの軸方向の第1の端部(58)から延びる第1のスリット(56)と、上記ブッシュの軸方向の第2の端部(59)から延びる第2のスリット(57)とを含み、上記第1のスリットおよび上記第2のスリットが、ブッシュの周方向(C1)に交互に配置されている場合がある(請求項3)。この場合、軸方向に関するブッシュの第1および第2の端部からそれぞれ延びる第1および第2のスリットがブッシュの周方向に交互に配置されているので、ブッシュを容易に、且つ均等に弾性変形させることができる。
また、上記ブッシュの外周(60b)に嵌合された環状の弾性体(51)によって、上記ブッシュが締め付けられている場合がある(請求項4)。この場合、弾性体によってブッシュを外側から締め付けて、ブッシュの内周を外軸の外周に押し付けることができる。これにより、ブッシュを外軸に同行回転可能に連結することができる。また、ブッシュに対する弾性体の締め付け力を調整することにより、外軸をブッシュによって軸方向に移動可能に支持することができる。
また、上記軸受は、車体(25)に固定されるべき筒状のハウジング(48)の内周(76a)によって支持され、上記ハウジングの端部(76)の内周(76a)と上記外軸の外周との間を封止する環状のシール(47)を備えている場合がある(請求項5)。この場合、シールによって小石や埃などの異物がハウジングの内部に進入することを防止することができる。これにより、ブッシュと外軸との間や、軸受の内部に異物が進入することを防止することができる。
また、上記目的を達成するための本発明は、上記伸縮軸の支持構造を用いて、伸縮軸としてのインターミディエイトシャフト(5)を車体に支持し、上記外軸が転舵機構(12)に連結され、上記内軸がステアリングシャフト(3)を介して操舵部材(2)に連結されていることを特徴とする車両用操舵装置(1)である(請求項6)。本発明によれば、上述の支持構造を用いることにより、伸縮軸としてのインターミディエイトシャフトを回転可能に且つ伸縮可能に支持することができる。また、転舵機構が外軸に連結されているので、転舵機構に路面からの荷重(いわゆる逆入力)が入力されたときに、外軸を軸方向に移動させて、逆入力による振動をインターミディエイトシャフトによって吸収することができる。これにより、逆入力による振動が操舵部材に伝達されることを防止することができる。また、内軸がステアリングシャフトを介して操舵部材に連結されているので、いわゆる二次衝突のときに内軸を軸方向に移動させてインターミディエイトシャフトを収縮させることができる。これにより、二次衝突時における操舵部材の移動量(いわゆる衝撃吸収長)を拡大することができる。また、内軸と外軸との間に複数のボールを介在させているので、内軸および外軸を安定した荷重で滑らかに相対移動させることができる。
なお、上記において、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る伸縮軸を備える車両用操舵装置1の概略構成を示す模式図である。
図1を参照して、車両用操舵装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に連結されたステアリングシャフト3と、ステアリングシャフト3に自在継手4を介して連結された伸縮軸としての中間軸5(インターミディエイトシャフト)と、中間軸5に自在継手6を介して連結されたピニオン軸7と、ピニオン軸7の端部近傍に設けられたピニオン歯8に噛み合うラック歯9を有して車両の左右方向に延びる転舵軸としてのラックバー10とを備えている。操舵部材2が操作されてステアリングシャフト3が回転すると、この回転がピニオン歯8およびラック歯9によって、車両の左右方向に沿うラックバー10の直線運動に変換される。これにより、転舵輪11の転舵が達成される。ピニオン軸7およびラックバー10によりラックアンドピニオン機構からなる転舵機構12が構成されている。
ステアリングシャフト3は、例えば互いにセレーション結合された軸13および筒14を含み、二次衝突等により操舵部材2に衝撃荷重が作用した場合に収縮できるようになっている。また、ステアリングシャフト3には、減速機15が連結されており、この減速機15を介して電動モータ16からの操舵補助力が入力される。減速機15は、電動モータ16により回転駆動される駆動ギヤとしてのウォーム軸17と、このウォーム軸17に噛み合うと共にステアリングシャフト3の軸13に同行回転可能に連結された従動ギヤとしてのウォームホイール18とを備えている。
また、車両用操舵装置1は、ステアリングシャフト3を内部に通して回転自在に支持するステアリングコラム19を備えている。ステアリングコラム19は、互いに嵌合されたロアージャケットとしての内筒20と、アッパージャケットとしての外筒21とからなるコラムチューブ22を備えている。内筒20および外筒21は二次衝突のときに軸方向に相対摺動して衝撃エネルギを吸収するようにされている。
また、アッパーチューブとしての外筒21には、アッパーブラケット23が固定されている。このアッパーブラケット23は、連結部材24を介して車体25に保持された車体側ブラケット26に固定されている。連結部材24は、二次衝突のときに車体25から車体側ブラケット26が離脱することを許容するための合成樹脂製の破断可能なピンを含む。また、ロアーチューブとしての内筒20は、車体25に固定された車体側ブラケット27にロアーブラケット28を用いて固定されている。
中間軸5は、軸方向A1に伸縮可能ないわゆる常時摺動型の伸縮軸である。中間軸5は、軸方向A1に相対摺動可能に且つ互いにトルク伝達可能に嵌め合わされた内軸29および円筒状の外軸30と、内軸29と外軸30との間に介在する複数のボール31とを備えている。この実施形態では、内軸29がアッパーシャフトとして用いられており、外軸30がロアシャフトとして用いられている。中間軸5は、ステアリングシャフト3側から入力されるトルクを自在継手6を介してピニオン軸7に伝達することができる。また、中間軸5は、路面からの荷重(いわゆる逆入力)が入力されたときに内軸29に対して外軸30を軸方向A1の上方に移動させて、逆入力による振動を吸収することができる。また、中間軸5は、二次衝突のときに外軸30に対して内軸29を軸方向A1の下方に移動させて、軸方向A1に収縮することができる。
中間軸5は、ダッシュパネル32に形成された開口33を挿通しており、ダッシュパネル32に取り付けられた支持構造34によって回転可能に且つ伸縮可能に支持されている。図示はしないが、ダッシュパネル32は、車体25に固定されており、エンジンルーム35と乗員室36とを仕切っている。操舵部材2やステアリングシャフト3などは乗員室36に配置されており、転舵機構12などはエンジンルーム35に配置されている。中間軸5は、支持構造34およびダッシュパネル32を介して車体25に支持されている。
ラックバー10は車体25に固定されるハウジング37内に図示しない複数の軸受を介して直線往復動可能に支持されている。図示はしないが、ラックバー10の両端部はハウジング37の両側へ突出し、各端部にはそれぞれタイロッドが結合されている。各タイロッドは対応するナックルアームを介して対応する転舵輪11に連結されている。各タイロッドに連結された転舵輪11は前輪であり、ラックバー10は、左右の前輪間における前方よりの位置に配置されている。
図2は、中間軸5の一部および支持構造34の断面図であり、図3は、中間軸5および支持構造34の分解斜視図である。以下では、中間軸5および支持構造34について具体的に説明する。最初に、図2および図3を参照して中間軸5について説明する。
中間軸5は、図3に示すように、内軸29、外軸30、および複数のボール31と、筒状のキャップ38と、棒状のピン39とを備えている。内軸29は、金属製であり、自在継手4に連結される連結部40と、外軸30の内周(後述の筒部44の内周44a)に嵌合される軸部41とを有している。軸部41の外周41bには、軸方向A1に延びる2つの軸方向溝42,42が内軸29の中心軸線を挟んで対向する位置に形成されている。
また、外軸30は、金属製であり、図3に示すように、自在継手6に連結される連結部43と、筒部44とを有している。筒部44の外周44bは、円筒面に形成されている。筒部44の内周44aには、軸方向A1に延びる2つの軸方向溝45,45が外軸30の中心軸線を挟んで対向する位置に形成されている。図2に示すように、内軸29の軸部41は、2つの軸方向溝42,42がそれぞれ外軸30に形成された2つの軸方向溝45,45に対向するように筒部44の内周44aに嵌め合わされている。複数のボール31は、対向する2つの軸方向溝42,45に跨るようにして両軸方向溝42,45間に配置されている。
また、図2に示すように、筒部44の端部の外周にはキャップ38が嵌め合わされている。複数のボール31は、このキャップ38によって筒部44の外に出ないようにされている。また、図2に示すように、軸部41の端部には、ピン39が連結されている。ピン39は、内軸29に形成された2つの軸方向溝42,42を通るように軸部41の端部を径方向R1に貫通している。ピン39の各端部は、それぞれ、2つの軸方向溝42,42の溝底面46よりも径方向R1外方に突出している。各軸方向溝42における複数のボール31の軸方向A1への移動範囲は、ピン39の対応する端部と上述のキャップ38とによって規制されている。
内軸29および外軸30の一方の軸に入力されたトルクは、複数のボール31を介して他方の軸に伝達される。また、中間軸5が伸縮するときは、対向する2つの軸方向溝42,45間で各ボール31が転がりながら、内軸29および外軸30が軸方向A1に相対移動する。内軸29と外軸30との間に複数のボール31を介在させることにより、内軸29および外軸30を滑らかに相対移動させることができる。これにより、小さい荷重で中間軸5を伸縮させることができる。また、中間軸5が伸縮するときの荷重を安定させることができる。
次に、図2および図3を参照して支持構造34について説明する。
支持構造34は、図3に示すように、円環状のシール47と、筒状のハウジング48と、円筒状の介在部材49と、概ね円筒状のブッシュ50と、ブッシュ50の外周(後述の中間部60の外周60b)に嵌合された弾性体の一例である2つのOリング51,51と、円環状の軸受52と、円環状のリング53と、円筒状の筒状体54とを備えている。図2に示すように、外軸30の筒部44の外周44bには、ブッシュ50が嵌め合わされており、軸受52は、ブッシュ50の周囲を取り囲んでいる。介在部材49は、ブッシュ50と軸受52との間に介在している。ハウジング48は、軸受52の周囲を取り囲んでおり、その内周によって軸受52が支持されている。また、シール47、リング53および筒状体54は、ハウジング48の内周によって支持されている。
図3に示すように、ハウジング48には、ハウジング48の径方向外方に延びる環状の取付板55が設けられている。上述のダッシュパネル32には、取付板55が連結されている(図1参照)。取付板55の外周は矩形状をなす。また、軸受52は、その軸方向(この実施形態では、中間軸5の軸方向A1と一致)への移動が規制された状態でハウジング48に支持されている。したがって、軸受52は、ハウジング48に対する軸方向A1への移動が規制された状態で、ハウジング48およびダッシュパネル32を介して車体25(図1参照)に支持されている。
ブッシュ50は、例えば合成樹脂製の概ね円筒状の部材であり、径方向(この実施形態では、中間軸5の径方向R1と一致)に弾性変形可能となっている。また、図3に示すように、ブッシュ50には、当該ブッシュ50の軸方向(この実施形態では、中間軸5の軸方向A1と一致)に延びる複数のスリット(後述の第1のスリット56および第2のスリット57)が、当該ブッシュ50の周方向C1に並んで配置されている。これらのスリット56,57によって、径方向R1に関してブッシュ50が容易に、且つ均等に弾性変形できるようになっている。図2に示すように、ブッシュ50の内周(後述の中間部60の内周60a)は、径方向R1に弾性的に拡径された状態で外軸30の筒部44の外周44bに係合している。ブッシュ50の内周60aを弾性的に拡径させた状態で筒部44の外周44bに係合させることにより、外軸30をガタつきなく支持することができる。
また、ブッシュ50は、外軸30に対して同行回転可能に連結されている。さらに、ブッシュ50は、介在部材49と同行回転可能に軸受52により支持されている。したがって、外軸30は、ブッシュ50および介在部材49を介して軸受52によって回転可能に支持されている。これにより、中間軸5を滑らかに回転させることができる。また、外軸30がブッシュ50によってガタつきなく支持されているので、異音を生じさせることなく滑らかに外軸30を回転させることができる。これにより、異音を生じさせることなく滑らかに中間軸5を回転させることができる。
また、ブッシュ50は、軸受52に対して介在部材49を介して軸方向A1に移動不能に支持されている。さらに、ブッシュ50は、外軸30を軸方向A1に移動可能に支持している。すなわち、ブッシュ50は、その外周に嵌合された2つのOリング51,51によって一定の締め付け力で外側から締め付けられている。ブッシュ50に対する2つのOリング51,51による締め付け力は、外軸30がブッシュ50に対して軸方向A1に移動できるように調整されている。したがって、外軸30は、ブッシュ50によって軸方向A1に移動可能に支持されている。また、ブッシュ50に対する2つのOリング51,51による締め付け力は、外軸30に回転トルクが作用したときにブッシュ50と外軸30との間に生じる摩擦力が、軸受52の回転抵抗(摩擦力による抵抗)より大きくなるように調整されている。これにより、ブッシュ50と外軸30とが同行回転可能で軸方向A1に摺動可能に連結されている。
なお、この実施形態では、ブッシュ50に対する2つのOリング51,51による締め付け力の調整によって、ブッシュ50と外軸30とが同行回転可能で軸方向A1に摺動可能に連結されている場合について説明しているが、2つのOリング51,51を用いない場合であっても、ブッシュ50と外軸30とが同行回転可能で軸方向A1に摺動可能に連結されていてもよい。すなわち、2つのOリング51,51を用いない場合であっても、ブッシュ50と外軸30とは、外軸30がブッシュ50に対して軸方向A1に移動できるように調整されていてもよい。また、2つのOリング51,51を用いない場合であっても、ブッシュ50と外軸30とは、外軸30に回転トルクが作用したときにブッシュ50と外軸30との間に生じる摩擦力が、軸受52の回転抵抗(摩擦力による抵抗)より大きくなるように調整されていてもよい。
外軸30に所定値以上の軸方向A1への荷重が作用すると、外軸30は、ブッシュ50に対して軸方向A1に移動する。また、この実施形態では、ブッシュ50が合成樹脂によって形成されているので、ブッシュ50に対して外軸30を滑らかに移動させることができる。さらに、外軸30は2つのOリング51,51によって一定の締め付け力で締め付けられているので、一定の荷重でブッシュ50に対して外軸30を軸方向A1に移動させることができる。これにより、支持構造34に支持された状態で、内軸29に対して外軸30を一定の伸縮荷重で滑らかに移動させることができる。すなわち、この実施形態では、中間軸5が支持構造34に支持された状態で、内軸29だけでなく外軸30も滑らかに軸方向A1に移動させることができる。
図4は、ブッシュ50の拡大斜視図であり、図5は、図2の一部を拡大した断面図である。以下では、ブッシュ50などの支持構造34の構成について具体的に説明する。
図4を参照して、上述のように、ブッシュ50には、複数のスリット56,57が形成されている。すなわち、ブッシュ50には、軸方向A1に延びる複数の第1のスリット56および複数の第2のスリット57が形成されている。第1のスリット56は、軸方向A1に関するブッシュ50の一方の端部である第1の端部58から軸方向A1に延びており、ブッシュ50の他方の端部である第2の端部59の近傍に至っている。また、第2のスリット57は、第2の端部59から軸方向A1に延びており、第1の端部58の近傍に至っている。第1および第2のスリット56,57は、ブッシュ50の周方向C1に交互に並んで配置されている。第1および第2のスリット56,57を形成することにより、径方向R1に関してブッシュ50を容易に弾性変形させることができる。また、第1および第2のスリット56,57をブッシュ50の周方向C1に交互に配置することにより、ブッシュ50を均等に弾性変形させることができる。
図4および図5を参照して、また、ブッシュ50は、2つのOリング51,51が外周に嵌め合わされた円筒状の中間部60を有している。第1の端部58は、中間部60の一方の端部に連結されており、中間部60よりも外径が大きくなっている。また、第2の端部59は、中間部60の他方の端部に連結されており、中間部60よりも外径が小さくなっている。中間部60、第1の端部58および第2の端部59は、同軸的に配置されている。
中間部60は、内径および外径が一定の円筒状に形成されている。図4に示すように、中間部60は、複数のスリット56,57によって周方向C1に複数個に分割されている。したがって、この実施形態では、中間部60が円環状になっている。また、図5に示すように、外軸30の筒部44の外周44bには、中間部60の内周60aが係合している。自由状態における中間部60の内径は、外軸30の外径よりも小さくされている。したがって、中間部60の内周60aは、径方向R1に弾性的に拡径された状態で筒部44の外周44bに係合している。これにより、中間部60の内周60aが、ブッシュ50の弾性復元力によって筒部44の外周44bに押し付けられている。
また、図5に示すように、中間部60の外周60bには、周方向C1に延びる複数(Oリング51と同数)の環状溝63が形成されている。各環状溝63は、その長手方向に直交する断面が矩形状にされている。各環状溝63は、中間部60と同軸をなす円筒状の溝底面64を有している。2つのOリング51,51は、それぞれ、2つの環状溝63,63に入り込んでいる。自由状態における各Oリング51の内径は、各環状溝63の溝底面64の外径よりも小さくされている。したがって、各Oリング51は、径方向R1に弾性的に拡径された状態で対応する溝底面64に係合している。これにより、ブッシュ50がOリング51によって一定の締め付け力で締め付けられている。
第1の端部58は、外径が一定の円筒状に形成されている。図4に示すように、第1の端部58は、複数のスリット56によって周方向C1に複数個に分割されている。したがって、この実施形態では、第1の端部58が円環状になっている。また、図5に示すように、第1の端部58の内径は、軸方向A1に沿って連続的に変化している。すなわち、第1の端部58の内周は、軸方向A1に関して中間部60から離れるに従って直径が大きくなるように傾斜するテーパ状の円筒面になっている。また、第1の端部58には、中間部60よりも径方向R1外方に張り出した円環状の張り出し部65が設けられている。後述するように、この実施形態では、張り出し部65と介在部材49との係合により、介在部材49およびブッシュ50が軸方向A1に相対移動不能に連結されている。
第2の端部59は、外径が一定の円筒状に形成されている。図4に示すように、第2の端部59は、複数のスリット57によって周方向C1に複数個に分割されている。したがって、この実施形態では、第2の端部59が円環状になっている。また、図5に示すように、第2の端部59の内径は、軸方向A1に沿って連続的に変化している。すなわち、第2の端部59の内周59aは、軸方向A1に関して中間部60から離れるに従って直径が大きくなるように傾斜するテーパ状の円筒面になっている。この実施形態では、外軸30の筒部44の外周44bにブッシュ50を嵌合させるときに、筒部44の外周44bに対して第2の端部59側からブッシュ50が嵌合される。このとき、筒部44の外周44bは第2の端部59の内周59aによって中間部60の内周60aに案内される。したがって、第2の端部59の内周59aは、外軸30の筒部44の外周44bにブッシュ50を嵌合させるときに筒部44の外周44bを中間部60の内周60aに案内する案内面として機能する。
図5を参照して、介在部材49は、外径がブッシュ50よりも大きい円筒状に形成されている。介在部材49の外周には、その周方向(この実施形態では、ブッシュ50の周方向C1に一致)に延びる環状段部66が形成されている。また、介在部材49の内周49aには、その周方向C1に延びる環状の嵌合溝67が形成されている。嵌合溝67は、その長手方向に直交する断面が概ね矩形状にされており、一対の対向面68,68を有している。一対の対向面68,68は、それぞれ、介在部材49の周方向C1に延びる環状をなしており、介在部材49の軸方向(この実施形態では、中間軸5の軸方向A1に一致)に間隔を隔てて平行に対向している。軸方向A1に関する一対の対向面68,68の間隔は、張り出し部65の厚み(軸方向A1への長さ)よりもやや大きくされている。
介在部材49は、2つの環状溝63,63を覆った状態で中間部60の外周60bに嵌合している。中間部60の外周60bに嵌合された2つのOリング51,51は、介在部材49の内周49aに係合している。したがって、ブッシュ50および介在部材49が相対回転すると、2つのOリング51,51と介在部材49の内周49aとの摺動による抵抗が生じる。これにより、介在部材49とブッシュ50とが同行回転可能に連結されている。
また、介在部材49は、嵌合溝67に張り出し部65が嵌合した状態で中間部60の外周60bに嵌合している。張り出し部65の一端面65aおよび他端面65bは、それぞれ、一対の対向面68,68に係合している。ブッシュ50および介在部材49は、張り出し部65の一端面65aと一方の対向面68との係合、および張り出し部65の他端面65bと他方の対向面68との係合によって、軸方向A1への相対移動が防止されている。
軸受52は、例えばラジアル転がり軸受であり、内輪69および外輪70と、複数の転動体としての複数のボール71とを有している。内輪69の内周には、介在部材49が例えば圧入されている。内輪69と介在部材49とは、同行回転可能に連結されている。これにより、ブッシュ50が介在部材49を介して内輪69に同行回転可能に連結されている。また、内輪69と介在部材49とは、軸方向A1に移動不能に連結されている。これにより、ブッシュ50が介在部材49を介して内輪69に軸方向A1に移動不能に連結されている。内輪69の一方の端面(図2では右端面)は、介在部材49の外周に形成された環状段部66に係合しており、内輪69は、環状段部66によって軸方向A1に関する一方側(図2では右側)に位置決めされている。
ハウジング48は、円筒状の大径部72および小径部73と、大径部72および小径部73を同軸的に連結する円筒状の中間部74とを有している。中間部74は、大径部72から小径部73に向かって直径が小さくなるように傾斜している。また、上述の取付板55は、大径部72の外周に嵌合している。取付板55は、例えば溶接によって大径部72に固定されている。
また、大径部72の内周72aには、軸受52を位置決めするための環状段部75が形成されている。また、小径部73の端部76(図5では小径部73の左端部)の内周76aには、シール47を位置決めするための環状段部77が形成されている。環状段部75,77は、それぞれハウジング48の周方向(この実施形態では、ブッシュ50の周方向C1に一致)に延びている。
上述のように、軸受52は、ハウジング48の内周によって支持されている。より具体的には、大径部72の内周72aに外輪70が嵌合している。外輪70の一端面(図2では左端面)は、大径部72の内周72aに形成された環状段部75に係合している。また、リング53は、大径部72の内周72aに嵌合しており、外輪70の他端面(図2では右端面)に係合している。さらに、筒状体54は、大径部72の内周72aに嵌合しており、リング53に係合している。筒状体54は、例えば、大径部72の内周72aに対する圧入や、大径部72の内周72aとのねじ係合により、大径部72の内周72aに保持されている。このように、外輪70は、環状段部75およびリング53によって挟まれて、軸方向A1に移動不能にハウジング48に連結されている。ハウジング48に対する外輪70の連結方法は、上述の方法に限らず、例えば、リング53および筒状体54を用いずに、ハウジング48の一部をかしめて環状段部75に外輪70を押し付けることにより、ハウジング48に対して外輪70を連結してもよい。
また、シール47は、小径部73の端部76の内周76aに例えば圧入されている。したがって、シール47は、ハウジング48に同行回転可能に連結されている。また、シール47の一端面(図2では右端面)は、環状段部77に係合している。さらに、小径部73の先端部(図2では左端)は、シール47を抜け止めするためにその周方向の複数箇所がかしめられている。これにより、シール47が小径部73の端部76の内周76aに保持されている。また、シール47は、軸方向A1に移動不能にハウジング48に連結されている。
シール47は、小径部73の端部76の内周76aと外軸30の筒部44の外周44bとの間に介在している。シール47の内周は、外軸30の筒部44の外周44bに摺動可能に係合している。小径部73の端部76の内周76aと外軸30の筒部44の外周44bとの間は、シール47によって封止されている。小径部73の端部76の内周76aと外軸30の筒部44の外周44bとの間を封止することにより、小石や埃などの異物がエンジンルーム35からハウジング48の内部に進入することを防止することができる。これにより、ブッシュ50と外軸30との間や、軸受52の内部に異物が進入することを防止することができる。したがって、ブッシュ50に対して外軸30が軸方向A1に移動するときの移動抵抗の大きさが、異物の介在によって変化することを防止することができる。また、軸受52の内部に異物が進入して、中間軸5の回転の滑らかさが低下することを防止することができる。
以上のように本実施形態では、ブッシュ50が介在部材49を介して軸受52によって回転可能に且つ軸方向A1に移動不能に支持されており、ブッシュ50が外軸30の筒部44の外周44bに同行回転可能に弾性的に嵌合している。したがって、内軸29、外軸30、および複数のボール31を一体回転させて、伸縮軸としての中間軸5を滑らかに回転させることができる。また、ブッシュ50が外軸30の筒部44の外周44bに弾性的に嵌合しているので、ブッシュ50と外軸30との間のガタつきをなくすことができる。これにより、支持構造34と中間軸5との間から異音が生じることを防止することができる。さらに、外軸30がブッシュ50によって軸方向A1に移動可能に支持されているので、ブッシュ50と外軸30とを軸方向A1に相対移動させることにより、中間軸5を伸縮させることができる。これにより、中間軸5を回転可能に且つ伸縮可能に支持することができる。
また、転舵機構12が外軸30に連結されているので、転舵機構12を介して路面からの荷重(いわゆる逆入力)が中間軸5に入力されたときに、外軸30を軸方向A1に移動させて、逆入力による振動を中間軸5によって吸収することができる。これにより、逆入力による振動が操舵部材2に伝達されることを防止することができる。また、内軸29がステアリングシャフト3を介して操舵部材2に連結されているので、いわゆる二次衝突のときに内軸29を軸方向A1に移動させて中間軸5を収縮させることができる。これにより、二次衝突時における操舵部材2の移動量(いわゆる衝撃吸収長)を拡大することができる。
また、この実施形態では、内軸29がアッパーシャフトとされているので、衝撃吸収長が一層拡大されている。すなわち、外軸30の内部には、内軸29が入り込む空間が確保されており、外軸30に対して内軸29が軸方向A1に移動するときに移動の障害となるものが、外軸30に比べて少ない。したがって、内軸29をアッパーシャフトとすることにより、衝撃吸収長を一層拡大することができる。
この発明の実施の形態の説明は以上であるが、この発明は、上述の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。例えば、上述の実施形態では、ブッシュ50が介在部材49を介して軸受52によって回転可能に且つ軸方向A1に移動不能に支持されている場合について説明したが、ブッシュ50と軸受52は、介在部材49を介さずに直接連結されていてもよい。
具体的には、図6に示すように、ブッシュ50Aの中間部60の外周60bに内輪69を直接嵌合させてもよい。またこの場合、2つの環状溝63,63を覆うように中間部60の外周60bに内輪69を嵌合させて、内輪69の内周に2つのOリング51,51を係合させてもよい。また、中間部60の外周60bに周方向C1に延びる嵌合凹部78を形成して、この嵌合凹部78に内輪69の内周部を嵌合させてもよい。さらに、軸方向A1に対向する一対の対向面79,79を嵌合凹部78に設けて、内輪69の一端面69aおよび他端面69bをそれぞれ一対の対向面79,79に係合させてもよい。さらにまた、ブッシュ50Aを複数個に分割してもよい。
より具体的には、例えば図7に示すブッシュ50Bのように、ブッシュ50Bが2つに分割されて、ブッシュ50Bの一部が径方向R1に2層にされていてもよい。このブッシュ50Bは、筒状の本体80と外筒81からなるものであり、本体80の一端部の外周に外筒81が嵌合している。外筒81は、例えば、軸受52の内輪69が本体80の外周に嵌合された後、本体80の一端部の外周に嵌合されるようになっている。軸受52の内輪69は、外筒81の端面81aと、本体80に形成された環状段部82とによって軸方向A1に挟持されており、ブッシュ50Bに対する軸方向A1への移動が規制されている。
また、上記各実施形態において、スリット56,57を廃止したり、Oリング51およびOリング51のための環状溝63を廃止したりすることができる。例えば、図8に示すブッシュ50Cのように、図4のスリット56,57が廃止されていてもよい。また、図9に示すブッシュ50Dのように、図4のスリット56,57および環状溝63が廃止されていてもよい。また、図10に示すブッシュ50Eのように、図4の環状溝63が廃止されていてもよい。
また、上述の実施形態では、ハウジング48の内周に形成された環状段部75とリング53とによって外輪70を軸方向A1に挟み込んで、外輪70の軸方向A1への移動を防止する場合について説明したが、リング53および筒状体54を設けずに、外輪70の軸方向A1への移動を防止してもよい。具体的には、例えばかしめ加工によって外輪70を環状段部75に押し付けて、外輪70の軸方向A1への移動を防止してもよい。
また、上述の実施形態では、ハウジング48の小径部73と外軸30との間がシール47によって封止されている場合について説明したが、新たにシールを設けて、ハウジング48の大径部72と外軸30との間を封止してもよい。また、軸受52としてシール軸受を用いて、軸受52内部への異物の進入を防止してもよい。その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1・・・車両用操舵装置、2・・・操舵部材、3・・・ステアリングシャフト、5・・・中間軸(伸縮軸、インターミディエイトシャフト)、12・・・転舵機構、25・・・車体、29・・・内軸、30・・・外軸、31・・・ボール、34・・・支持構造、41b・・・軸部の外周(内軸の外周)、42・・・軸方向溝、44a・・・円筒部の内周(外軸の内周)、44b・・・円筒部の外周(外軸の外周)、45・・・軸方向溝、47・・・シール、48・・・ハウジング、50,50A,50B,50C,50D,50E・・・ブッシュ、51・・・Oリング(弾性体)、52・・・軸受、56・・・第1のスリット、57・・・第2のスリット、58・・・第1の端部、59・・・第2の端部、60b・・・中間部の外周(ブッシュの外周)、76・・・小径部の端部(ハウジングの端部)、76a・・・小径部の端部の内周(ハウジングの内周、ハウジングの端部の内周)、A1・・・軸方向、C1・・・周方向、R1・・・径方向
Claims (6)
- 軸方向に相対摺動可能に且つ互いにトルク伝達可能に嵌め合わされた内軸および筒状の外軸と、
上記内軸の外周に形成された軸方向溝および上記外軸の内周に形成された軸方向溝に跨る複数のボールと、
軸受によって回転可能に且つ軸方向に移動不能に支持され、径方向に弾性変形可能なブッシュとを備え、
上記ブッシュは、上記外軸の外周に同行回転可能に弾性的に嵌合し、且つ上記外軸を上記軸方向に移動可能に支持していることを特徴とする伸縮軸の支持構造。 - 請求項1において、上記ブッシュに、当該ブッシュの軸方向に延びるスリットが設けられていることを特徴とする伸縮軸の支持構造。
- 請求項2において、上記スリットは、上記ブッシュの軸方向の第1の端部から延びる第1のスリットと、上記ブッシュの軸方向の第2の端部から延びる第2のスリットとを含み、
上記第1のスリットおよび上記第2のスリットが、ブッシュの周方向に交互に配置されていることを特徴とする伸縮軸の支持構造。 - 請求項1〜3の何れか1項において、上記ブッシュの外周に嵌合された環状の弾性体によって、上記ブッシュが締め付けられていることを特徴とする伸縮軸の支持構造。
- 請求項1〜4の何れか1項において、上記軸受は、車体に固定されるべき筒状のハウジングの内周によって支持され、上記ハウジングの端部の内周と上記外軸の外周との間を封止する環状のシールを備えていることを特徴とする伸縮軸の支持構造。
- 請求項1〜5の何れか1項に記載の伸縮軸の支持構造を用いて、伸縮軸としてのインターミディエイトシャフトを車体に支持し、上記外軸が転舵機構に連結され、上記内軸がステアリングシャフトを介して操舵部材に連結されていることを特徴とする車両用操舵装置。
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JP2009006729A JP2010164126A (ja) | 2009-01-15 | 2009-01-15 | 伸縮軸の支持構造および車両用操舵装置 |
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-
2009
- 2009-01-15 JP JP2009006729A patent/JP2010164126A/ja active Pending
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