JP5272833B2 - 無線通信装置、無線通信方法及び無線通信プログラム - Google Patents

無線通信装置、無線通信方法及び無線通信プログラム Download PDF

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Description

本願は、基地局を介して広域無線網に接続する第1通信部と、固定局を介して狭域無線網に基づいて接続する第2通信部とを備える無線通信装置、該無線通信装置を用いた無線通信方法、及び前記無線通信装置を実現するための無線通信プログラムに関する。
公衆携帯電話網等の広域無線網と、WLAN(Wireless Local Area Network )等の狭域無線網とに接続することが可能な携帯電話等の無線通信装置が開発されている。例えばFMC(Fixed Mobile Convergence)端末、デュアル端末等の装置である(例えば特許文献1参照。)。デュアル端末等の無線通信装置は、例えば業務等の公用に関する通信を狭域無線網に接続して行い、業務以外の私用に関する通信を広域無線網に接続して行う等、様々な方法で使用されている。
この様な無線通信装置は、狭域無線網のアクセスポイントとなる固定局の通信圏内において、データ通信、VoIP(Voice over Internet Protocol)による音声通話等の狭域無線網を介しての通信を行うことができる。無線通信装置は、狭域無線網の通信圏内に位置する場合、データ通信、VoIPによる音声通信等の通信を行い、またデータ通信、音声通信等の通信を行っていないとき、狭域無線網の固定局から発信されるビーコンと呼ばれる信号を受信する処理を行う。また無線通信装置は、狭域無線網の通信圏外となった場合、接続可能な狭域無線網を検出する走査(スキャン)を行っている。接続可能な狭域無線網の走査は、予め記録している狭域無線網に係る通信設定を示す無線LANプロファイル等の通信設定情報に基づいて行われる。更に無線通信装置は、広域無線網に接続し、データ通信、携帯電話として音声通信等の通信を行う。
この様にデュアル端末等の無線通信装置は、狭域無線網に係る処理及び広域無線網に係る処理の両方を実行するデュアルモードで使用することが可能である。なおデュアル端末等の無線通信装置は、一方の通信網に係る処理のみを実行し、他方の通信網に係る処理を停止するシングルモードで使用することも可能である。シングルモードで使用した場合、デュアルモードでの使用に比べて電力消費を抑制することができるという長所がある。
特開平10−41970号公報
しかしながら狭域無線網に関する処理を実行し、広域無線網に関する処理を停止するシングルモードで使用している場合、無線通信装置の通信状況が、接続している狭域無線網の圏外となった場合、記録している全ての通信設定情報に基づいて接続可能な狭域無線網を走査することになる。このため全ての狭域無線網の走査に要する消費電力の増大の問題が生じる。
本願は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、狭域無線網に関する処理を実行するシングルモードで使用している状態で、予め基地局に係る位置情報に対応付けて記録している通信設定情報に基づいて、接続可能な狭域無線網を走査する。これによりシングルモード時の消費電力を削減することが可能な無線通信装置、無線通信方法及び無線通信プログラムを提供する。
本願に記載の無線通信装置、無線通信方法及び無線通信プログラムは、自局の位置に係る位置情報を発信する基地局を介して広域無線網に接続する第1通信部と、狭域無線網に係る通信設定を示す通信設定情報に基づいて、前記狭域無線網に固定局を介して接続する第2通信部と、通信設定情報と、対応する狭域無線網に接続可能な位置で前記基地局から取得した位置情報とを対応付けて記録する記録部と、前記第2通信部により狭域無線網に接続する通信モードで、狭域無線網との通信が困難であるかを判定する通信判定部と、判定の対象の狭域無線網に係る通信設定情報に対応付けて前記記録部に記録した位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報取得部が取得した位置情報に対応付けて前記記録部に記録した通信設定情報を読み取る通信設定読取部と、前記通信判定部が、前記狭域無線網との通信が困難であると判定した場合、接続していた狭域無線網を走査する第1の走査を行い、前記第1の走査の後、取得した位置情報に対応付けて前記記録部に記録した通信設定情報に基づいて接続が可能な狭域無線網を走査する第2の走査を行い、前記第2の走査の後、前記記録部に記録している全ての通信設定情報に基づいて、接続可能な狭域無線網を走査する第3の走査を行うことにより接続可能な狭域無線網を走査して検出する走査部とを有する様にしてある。
これにより、狭域無線網のみに接続するシングルモード時の通信コスト、例えば通信に要する消費電力を削減することが可能である。
本願では、自局の位置に係る位置情報を発信する基地局を介して広域無線網に接続する第1通信部と、固定局を介して狭域無線網に、該狭域無線網に係る通信設定を示す通信設定情報に基づいて接続する第2通信部と、通信設定情報、及び該通信設定情報に係る狭域無線網に接続可能な位置で前記基地局から取得した位置情報を対応付けて記録する記録部とを備える無線通信装置を使用する。そして無線通信装置は、前記第2通信部を作動させて狭域無線網に接続する通信モードで作動している状態で、狭域無線網との通信が困難な状態となったか否かを判定し、前記記録部から位置情報を取得し、取得した位置情報に対応付けて前記記録部に記録している通信設定情報を読み取る。また前記狭域無線網との通信が困難な状態となったと判定した場合に、接続可能な狭域無線網を、段階的に検出する走査を行う
この構成により、狭域無線網の通信に係る処理を実行して、広域通信網の通信に係る処理を停止するシングルモードで作動している場合、狭域無線通信網の通信圏外となったときに、記録している全ての通信設定情報に基づく走査を行う必要がないので、走査に要する通信電力を削減することが可能である等、優れた効果を奏する。
本願の実施の形態1に係る無線通信装置の概要を示す説明図である。 本願の実施の形態1に係る無線通信装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本願の実施の形態1に係る無線通信装置の機能構成例を示す機能ブロック図である。 本願の実施の形態1に係る無線通信装置の通信テーブルの記録内容の例を概念的に示す説明図である。 本願の実施の形態1に係る無線通信装置の通信処理が実行される状況の一例を概念的に示す説明図である。 本願の実施の形態1に係る無線通信装置の第2通信部に関する処理の一例を示すフローチャートである。 本願の実施の形態1に係る無線通信装置の第2通信部に関する処理の一例を示すフローチャートである。 本願の実施の形態1に係る無線通信装置の第1通信部に関する処理の一例を示すフローチャートである。 本願の実施の形態1に係る無線通信装置の走査に係る電流の経時変化の一例を示すタイムチャートである。 本願の実施の形態2に係る無線通信装置の通信テーブルの記録内容の例を概念的に示す説明図である。 本願の実施の形態2に係る無線通信装置の第2通信部に関する処理の一例を示すフローチャートである。 本願の実施の形態3に係る無線通信装置の通信処理が実行される状況の一例を概念的に示す説明図である。 本願の実施の形態3に係る無線通信装置の第2通信部に関する処理の一例を示すフローチャートである。 本願の実施の形態3に係る無線通信装置の通信テーブルの記録内容の例を概念的に示す説明図である。 本願の実施の形態4に係る無線通信装置の第2通信部に関する処理の一例を示すフローチャートである。 本願の実施の形態5に係る無線通信装置の第2通信部に関する処理の一例を示すフローチャートである。 本願の実施の形態6に係る無線通信装置の第2通信部に関する処理の一例を示すフローチャートである。 本願の実施の形態7に係る無線通信装置の通信処理が実行される状況の一例を概念的に示す説明図である。 本願の実施の形態7に係る無線通信装置の第2通信部に関する処理の一例を示すフローチャートである。 本願の実施の形態7に係る無線通信装置の第2通信部に関する処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態1.
図1は、本願の実施の形態1に係る無線通信装置の概要を示す説明図である。図1は、実施の形態1に係る無線通信装置1を示している。無線通信装置1は、基地局BS,BS,…を介して公衆携帯電話網等の広域無線網に接続し、データ通信、携帯電話通信等の通信を行う。また無線通信装置1は、アクセスポイントとなる固定局AP,AP,…を介してWLAN(Wireless Local Area Network )等の狭域無線網に接続し、データ通信、VoIP(Voice over Internet Protocol)による音声通信等の通信を行う。なお基地局BS,BS,…にて形成される広域無線網の通信圏は、固定局AP,AP,…にて形成される狭域無線網の通信圏より広いものとなる。この様に本願で説明する形態において、広域無線網とは、不特定の装置にて接続することが可能な公衆無線網であり、狭域無線網とは、特定の装置のみが接続することが可能な社内WLAN等の専用無線網である。但し、狭域無線網として市街に設置されているホットポイントと呼ばれる固定局APを介して接続する公衆無線網を用いてもよい。
各基地局BS,BS,…は、自局の設置位置に係る位置情報を発信している。無線通信装置1は、セルラー方式等の通信規定により2.56秒等の所定時間間隔で位置情報の受信処理を行う。そして受信した位置情報が、記録している位置情報と異なる位置を示す場合、無線通信装置1は、記録している位置情報を更新し、無線通信装置1を広域無線網に接続する図示しない管理装置に登録する。
また無線通信装置1は、狭域無線網に係る通信設定を示す無線LANプロファイル等の通信設定情報(プロファイル情報)を記録しており、記録している通信設定情報に基づいて、接続可能な狭域無線網を検出する走査(スキャン)を行い、検出された狭域無線網に接続して通信を行う。無線LANプロファイル等の通信設定情報とは、例えばプロファイル名、SSID(Service Set IDentifier)、通信規格、モード、チャネル、暗号化方法等の情報である。
無線通信装置1は、狭域無線網に係る処理及び広域無線網に係る処理の両方を実行するデュアルモードで使用することが可能である。また無線通信装置1は、一方の通信網に係る処理のみを実行し、他方の通信網に係る処理を停止するシングルモードで使用することも可能である。
次に本願の実施の形態1に係る無線通信装置1の構成について説明する。図2は、本願の実施の形態1に係る無線通信装置1のハードウェア構成例を示すブロック図である。無線通信装置1は、制御部10、記録部11、第1通信部12、第2通信部13、音声入力部14、音声出力部15、音声処理部16、操作部17及び表示部18を備えている。
制御部10は、例えば装置全体を制御するCPU等の回路を用いて構成される。記録部11は、例えばROM、RAM等のメモリを用いて構成され、本願の無線通信プログラムPRG等の各種制御ブログラム、各種データ等の情報を記録している。無線通信装置1は、記録部11に記録している本願の無線通信プログラムPRGを制御部10の制御により実行することで、本願の無線通信装置1として機能する。なお本願の無線通信装置1は、後述する各種機能を実現するのであれば、各種回路を用いたハードウェアとして設計するようにしても良い。
第1通信部12は、例えばアンテナ及びその通信に関する処理を実行する付属回路を用いて構成され、広域無線網に接続して通信処理を実行する機能を有する。第2通信部13は、例えばアンテナ及びその通信に関する処理を実行する付属回路を用いて構成され、狭域無線網に接続して通信処理を実行する機能を有する。
音声入力部14は、例えばマイク及びその付属回路を用いて構成され、ユーザの音声等の外部の音を受音し、音信号に変換する。音声出力部15は、例えばスピーカ及びその付属回路を用いて構成され、音信号に基づく音の出力等の機能を有する。音声処理部16は、例えば音声処理回路等の回路を用いて構成され、音声入力部14が受音した音に基づく音信号、音声出力部15に出力させる音の基となる音信号等の音信号に関する各種処理を実行する。
操作部17は、例えばテンキー、各種機能キー等の部材及びその付属回路を用いて構成され、ユーザの操作を受け付ける機能を有する。表示部18は、例えば液晶モニタ及びその付属回路を用いて構成され、各種情報を画像として表示する。
図3は、本願の実施の形態1に係る無線通信装置1の機能構成例を示す機能ブロック図である。無線通信装置1は、記録部11に記録している本願の無線通信プログラムPRG等の制御プログラムを実行することにより、作動制御部100、通信判定部101、位置情報取得部102、位置情報管理部103、通信設定読取部104、走査部105等の機能を作動させる。
作動制御部100は、第1通信部12及び第2通信部13の作動/停止を制御するプログラムモジュールである。例えば無線通信装置1をデュアルモードで使用する場合、作動制御部100は、第1通信部12及び第2通信部13の両方へ通電する様に制御することで、第1通信部12及び第2通信部13を作動させる。また例えば第2通信部13のみを作動させるシングルモードで無線通信装置1を使用する場合、作動制御部100は、第1通信部12への通電を遮断することで第1通信部12を停止させ、かつ第2通信部13に通電することで第2通信部13を作動させる。
通信判定部101は、狭域無線網との通信が困難な状態となったか否かを判定するプログラムモジュールである。困難な状態とは、接続された狭域無線網に係る固定局APからの受信信号の信号強度が、狭域無線網に係る固定局APとの接続を維持するために必要とされる受信強度の閾値未満となる場合等の状態である。また、その他にも、困難な状態として、接続された狭域無線網に係る固定局APとの通信のエラーレートが所定の閾値以上となり通信品質が悪化した場合でもよい。また接続された狭域無線網に係る固定局APからの受信信号の信号強度が、他の固定局APの探索を開始する条件として設定された信号強度の閾値未満となった場合を、困難な状態としてもよい。即ち接続された狭域無線網に係る固定局APとの通信を実行する上で充分な信号強度であっても、困難な状態を判定するための閾値として設定しても良い。
位置情報取得部102は、2.56秒等の所定時間間隔で、広域無線網の基地局BS,BS,…から発信される位置情報を、第1通信部12を介して取得するプログラムモジュールである。
位置情報管理部103は、位置情報取得部102が取得した位置情報を、記録部11に記録している位置情報と照合し、記録している位置情報と異なる位置を示す場合、記録部11に記録している位置情報を更新するプログラムモジュールである。なお取得した位置情報及び記録している位置情報が同じである場合、位置情報管理部103は、位置情報を更新しない。また位置情報管理部103は、取得した位置情報及び記録している位置情報が異なる場合、取得した位置情報を広域無線網に接続する図示しない管理装置へ送信し、管理装置に位置情報の登録処理を実行させる。
通信設定読取部104は、記録部11に記録している通信設定情報を読み取るプログラムモジュールである。
走査部105は、通信設定情報に基づいて、接続可能な狭域無線網を検出する走査を行うプログラムモジュールである。
また無線通信装置1は、記録部11に記録している本願の無線通信プログラムPRG等の制御プログラムを実行することにより、記録部11を、現在位置情報記録部110、通信設定情報記録部111、通信設定情報設定部112、走査用通信設定情報記録部113、通信テーブル114等の情報記録領域又はデータテーブルとして使用可能にする。
現在位置情報記録部110は、無線通信装置1の現在位置を示す位置情報が記録されている。無線通信装置1の現在位置を示す位置情報とは、広域無線網の基地局BSから取得する位置情報である。なお以降の説明では、位置情報として「A」、「B」等の符号を用いる。即ち現在位置情報記録部110は、無線通信装置1の現在位置から接続すべき基地局BSの位置に係る位置情報を記録する情報記録領域である。
通信設定情報記録部111は、無線通信装置1が接続することが可能な狭域無線網の各固定局AP,AP,…の夫々の通信設定を示す「Profile01」、「Profile02」等の通信設定情報(プロファイル情報)を記録する情報記録領域である。通信設定情報は、第2通信部13の処理により、固定局AP,AP,…から発信される通信波を受信して自動的に検出される。そして検出された通信設定情報は、ユーザの操作により又は自動で通信設定情報記録部111に登録される。また通信設定情報記録部111に登録された通信設定情報は、ユーザの操作により又は自動で通信テーブル114に、位置情報に対応付けて記録される。
通信設定情報設定部112は、無線通信装置1の現在位置から接続すべき固定局APの通信設定情報の設定を記録する情報記録領域である。
走査用通信設定情報記録部113は、無線通信装置1が、接続している狭域無線網の通信圏外となった場合に、狭域無線網に接続する走査に要する通信設定情報を記録する情報記録領域である。
通信テーブル114は、狭域無線網に係る通信設定情報を記録するテーブルである。通信テーブル114の記録内容の具体例について説明する。図4は、本願の実施の形態1に係る無線通信装置1の通信テーブル114の記録内容の例を概念的に示す説明図である。通信テーブル114には、「Profile01」、「Profile02」等の通信設定情報が、広域無線網を構成する基地局BS,BS,…に係る「A」、「B」等の位置情報に対応付けて、レコード単位で記録されている。通信設定情報及び位置情報の対応関係は、狭域無線網と広域無線網との位置関係に基づいている。例えば図4に示した最上位のレコードは、狭域通信網に通信設定情報「Profile01」に基づいて接続することが可能で、かつ位置情報が「A」である基地局BSを介して広域無線網に接続することが可能な位置が存在することを示している。
次に本願の実施の形態1に係る無線通信装置1の第1通信部12に関する処理について説明する。無線通信装置1が通信していた固定局APの通信圏から離脱する状況について説明する。図5は、本願の実施の形態1に係る無線通信装置1の通信処理が実行される状況の一例を概念的に示す説明図である。図5中、破線で示した円は、広域無線網を形成する基地局BS,BS,…の通信圏を示しており、図中「A」、「B」等の記号が基地局BS,BS,…に係る位置情報を示している。また図5中、一点鎖線で示した円は、狭域無線網を形成する固定局AP,AP,…の通信圏を示しており、図中「Profile01」、「Profile02」等の記号が固定局AP,AP,…の通信圏を示している。以降に説明する本願の実施の形態1に係る無線通信装置1の処理とは、図5に例示した様に「Profile01」として示される固定局APの通信圏から離脱する状況において実行される処理である。
図6及び図7は、本願の実施の形態1に係る無線通信装置1の第2通信部13に関する処理の一例を示すフローチャートである。無線通信装置1は、第1通信部12を停止し、かつ第2通信部13にて狭域無線網に接続するシングルモードで作動している。シングルモードで作動している場合における第2通信部13に関する処理について説明する。無線通信装置1は、記録部11に記録している無線通信プログラムPRGを実行する制御部10の制御により、第2通信部13に関する処理として、接続すべき現在の狭域無線網の固定局APに係る通信設定情報の設定の変更を受け付けたか否かを判定する(S101)。接続すべき現在の狭域無線網の固定局APに係る通信設定情報は、通信設定情報設定部112に記録している通信設定情報である。ステップS101では、通信設定情報設定部112に記録している通信設定情報の設定が変更されているか否かを通信設定情報記録部111を参照して判定する。
ステップS101において、設定の変更を受け付けていると判定した場合(S101:YES)、無線通信装置1は、制御部10の制御により、受け付けた変更内容に通信設定情報を変更する設定を行う(S102)。ステップS102では、通信設定情報記録部111に記録されている変更された設定に基づいて、通信設定情報設定部112を変更する処理を実行する。ステップS101において、設定の変更を受け付けていないと判定した場合(S101:NO)、ステップS102の処理は実行しない。
そして無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく通信判定部101の処理により、狭域無線網との通信が困難な状態となったか否かを判定する。実施の形態1において、困難な状態とは、例えば接続すべき狭域無線網との接続が不可能となることである。即ち無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく通信判定部101の処理により、設定している通信設定情報に基づいて接続する固定局APに係る狭域無線網の通信圏外であるか否かを判定する(S103)。通信圏外であるか否かの判定は、接続を確立した狭域無線網に係る固定局APから受信する通信波の受信強度が、接続可否の基準を示す閾値として予め設定されている圏外基準値未満となった場合に、通信圏外であると判定することにより行う。
ステップS103において、通信圏内であると判定した場合(S103:NO)、無線通信装置1は、制御部10の制御により、ステップS101へ戻り、以降の処理を繰り返す。ステップS103において、通信圏内であると判定した場合、無線通信装置1は、現在設定している通信設定情報に基づく通信を継続することになる。なおステップS101へ戻る前に所定時間待機する様にしても良い。
ステップS103において、通信圏外であると判定した場合(S103:YES)、無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく作動制御部100の処理により、停止している第1通信部12を起動する(S104)。第1通信部12の起動は、第1通信部12へ通電することにより実行される。また第1通信部12を起動することにより、第2通信部13に関する処理と並行して、第1通信部12に関する処理の実行が開始される。第1通信部12に関する処理については後述する。
無線通信装置1は、制御部10の制御により、現在位置情報記録部110に記録されている現在位置を示す位置情報を取得する(S105)。現在位置情報記録部110に記録されている現在位置を示す位置情報は、無線通信装置1の現在位置を示しており、第1通信部12に関する処理により、記録及び更新がなされている。図5に示す例で、「Profile01」として示される固定局APの通信圏から離脱した直後の位置であれば、位置情報「A」を取得することになる。これにより、広域通信網の基地局BSより現在位置情報が得られ、位置情報に関連付けられた狭域無線通信網の通信設定情報だけを走査対象とすることができ、その結果、走査回数を減らすことが可能となり、消費電力の削減が期待できる。
無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく通信設定読取部104の処理により、取得した位置情報に対応付けて記録部11に記録している通信設定情報(プロファイル情報)を読み取り(S106)、走査用通信設定情報記録部113に記録する(S107)。ステップS106では、通信テーブル114を参照して、現在位置情報記録部110から取得した位置情報に対応する通信設定情報を読み取る処理を実行する。なお読み取った通信設定情報は、狭域無線網の通信圏外時の走査の対象とする通信設定情報(走査プロファイル)として、記録部11の走査用通信設定情報記録部113に記録(設定)される。これにより、走査対象となる通信設定情報(プロファイル情報)のみを走査用通信設定情報記録部113にまとめて保存することができ、走査する処理からは、この走査用通信設定情報記録部113に記録している通信設定情報のみを参照して処理すれば良いため、走査処理の効率が向上させることができ、消費電力の削減等が期待できる。
無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく通信設定読取部104の処理により、走査の対象とする通信設定情報(走査プロファイル)が、走査用通信設定情報記録部113に記録されているか否かを判定する(S108)。ステップS106において、位置情報に対応する通信設定情報が通信テーブル114に記録されていなかった場合、ステップS108では、走査の対象となる通信設定情報が記録されていないことになる。
ステップS108において、通信設定情報が記録されていると判定した場合(S108:YES)、無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく通信設定読取部104の処理により、走査の対象とする通信設定情報を取得する(S109)。ステップS109では、走査用通信設定情報記録部113に記録されている通信設定情報の内容を、通信設定情報記録部111から取得する処理を実行する。
無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく走査部105の処理により、取得した通信設定情報に基づいて、接続可能な狭域無線網を検出する走査を実行する(S110)。
そして無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく走査部105の処理により、接続可能な狭域無線網を検出することができたか否かを判定する(S111)。ステップS111において、接続可能な狭域無線網を検出することができたか否かの判定は、狭域無線網との接続の基準として予め設定されている圏内復帰基準値以上の受信強度の通信波を受信したか否かを判定することにより行う。なお圏内復帰基準値は、前述の圏外基準値以上の適切な値が設定される。
ステップS111において、接続可能な狭域無線網を検出することができた場合(S111:YES)、無線通信装置1は、制御部10の制御により、検出した狭域無線網に係る固定局APとの通信を確立する(S112)。ステップS112では、検出した狭域無線網に係る通信設定情報に、通信設定情報設定部112の記録内容を更新することで通信に関する設定を行い、設定した通信設定情報に基づき第2通信部13にて狭域無線網に接続する。
そして無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく作動制御部100の処理により、第1通信部12を停止し(S113)、ステップS101へ戻り、以降の処理を繰り返す。ステップS113の第1通信部12の停止は、第1通信部12への通電を遮断することにより実行される。また第1通信部12の停止に伴い、第2通信部13に関する処理と並行して実行されている第1通信部12に関する処理に対して停止命令を通知し、第1通信部12に関する処理も停止する。これにより、狭域無線網から圏外になり、一旦広域無線網を使って走査する狭域無線網の数を最適化しながら走査し、狭域無線網と通信可能になった場合に、再び広域無線網と通信する第1通信部12を停止することにより、元の狭域無線網と通信する第2通信部13のみを実行するシングルモードの状態になる。
ステップS108において、通信設定情報が記録されていないと判定した場合(S108:NO)、即ち通信設定情報に基づく狭域通信網への接続を確立することができなかった場合、無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく作動制御部100の制御により、第2通信部13を停止し(S114)、処理を終了する。ステップS114の第2通信部13の停止は、第2通信部13への通電を遮断することにより実行される。なおステップS114の第2通信部12の停止に際し、通信設定情報設定部112の記録内容は消去される。なおステップS114にて第2通信部13を停止するのではなく、ステップS101又はS105へ戻り、以降の処理を繰り返す様にしても良く、更にその場合、繰り返し回数に制限を設ける様にしても良い。これにより、広域無線通信網に対応付けられた狭域通信網が存在しない場合には、走査動作をなくすことができるため、無駄な電力消費を効果的に抑制すること等が期待できる。
ステップS111において、接続可能な狭域無線網を検出することができなかった場合(S111:NO)、無線通信装置1は、制御部10の制御により、ステップS105に戻り、以降の処理を繰り返す。なおステップS109以降の処理を繰り返す様にしても良い。これにより、無線通信装置1が、公衆無線網を利用しつつ複数の基地局BSを移動する場合においても、状況に応じて、その基地局BSに対応付けられた狭域無線網を走査したり、対応付けられていない場合は狭域無線網の走査を停止したりするため、無駄な電力消費を効果的に抑制すること等が期待できる。
図8は、本願の実施の形態1に係る無線通信装置1の第1通信部12に関する処理の一例を示すフローチャートである。図6及び図7を用いて説明した第2通信部13に関する処理のステップS104にて起動される第1通信部12に関する処理について説明する。無線通信装置1は、記録部11に記録している無線通信プログラムPRGを実行する制御部10の制御により、第1通信部12に関する処理として、停止命令を受け付けたか否かを判定する(S201)。ステップS201に係る停止命令とは、第2通信部13に関する処理のステップS113の停止に伴い通知される停止命令である。
ステップS201において、停止命令を受け付けていないと判定した場合(S201:NO)、無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく位置情報取得部102の処理により、通信可能な広域通信網の基地局BSから位置情報を取得する(S202)。ステップS202の位置情報の取得は、2.56秒等の所定時間間隔で行われる位置情報の受信処理にて受信する位置情報を取得する処理である。
無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく位置情報管理部103の処理により、現在位置情報記録部110から、記録している現在位置を示す位置情報を読み取る(S203)。
無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく位置情報管理部103の処理により、ステップS202にて取得した位置情報及びステップS203にて読み取った位置情報が一致するか否かを判定する(S204)。
ステップS204にて位置情報が一致すると判定した場合(S204:YES)、無線通信装置1は、制御部10の制御により、ステップS201へ戻り、以降の処理を繰り返す。
ステップS204にて位置情報が一致しないと判定した場合(S204:NO)、無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく位置情報管理部103の処理により、現在位置情報記録部110に記録している位置情報を、ステップS202にて取得した位置情報に更新する(S205)。
無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく位置情報管理部103の処理により、広域無線網の基地局BSと通信して、広域無線網に接続する図示しない管理装置に、取得した位置情報を、現在位置を示す位置情報として登録させる(S206)。
そして無線通信装置1は、制御部10の制御により、ステップS201へ戻り、以降の処理を繰り返す。
ステップS201において、停止命令を受け付けたと判定した場合(S201:YES)、無線通信装置1は、制御部10の制御により、第1通信部12に関する処理を停止する。
図9は、本願の実施の形態1に係る無線通信装置1の走査に係る電流の経時変化の一例を示すタイムチャートである。図9(a)は、本願の無線通信装置1が狭域無線網の通信圏から離脱した場合に実行される狭域通信網の走査に係る電流の時間変化を示している。なお図9(b)は、従来の装置による走査に係る電流の時間変化を比較用に示したタイムチャートである。図9(a)に示す本願の無線通信装置1は、位置情報に対応付けて記録されている通信設定情報に係る走査のみを実行する。図9(a)に示した例では、「Profile01」及び「Profile02」の通信設定情報に係る走査のみを実行する。これに対し、図9(b)に示す従来の装置は、記録している全ての通信設定情報に係る走査を実行する。図9(b)に示した例では、「Profile01」から「ProfileN」までの通信設定情報に係る走査を実行する。図9(a)及び図9(b)を比較すると明らかな様に、本願の無線通信装置1は、走査に要する消費電力を低減することが可能である等、優れた効果を奏する。即ち上述の図3の構成と図6乃至図8のフローチャートに記載される処理とにより、従来は、1回の狭域無線網の走査処理では、N個の狭域無線網に係る通信設定情報があれば、図9(b)のように、走査に時間がかかり無駄な電力消費をしていたが、広域無線網の基地局BSに対応付けられている狭域無線網に係る通信設定情報が2つである場合は、図9(a)に示すように走査処理に時間がかからず、走査に要する消費電力の削減等が期待できる。
実施の形態2.
実施の形態2は、実施の形態1において、通信設定情報に対応付けて、使用する通信チャネルを示すチャネル情報を記録しておき、記録しているチャネル情報にて示される通信チャネルに基づいて走査する形態である。なお実施の形態1と同様の構成については実施の形態1と同様の符号を付し、実施の形態1を参照するものとし、その詳細な説明を省略する。実施の形態2に係る無線通信装置1の概要、ハードウェア構成及び機能構成は実施の形態1と同様であるので、実施の形態1を参照するものとし、その説明を省略する。
図10は、本願の実施の形態2に係る無線通信装置1の通信テーブル114の記録内容の例を概念的に示す説明図である。通信テーブル114には、位置情報に対応付けて、通信設定情報及び該通信設定情報に基づく通信において使用することが可能な通信チャネルを示すチャネル情報が記録されている。例えば「Profile01」として示される通信設定情報に基づく通信時には、設定することが可能なチャネル1〜チャネル14の内、チャネル1(ch1 )、チャネル6(ch6 )、チャネル11(ch11)及びチャネル14(ch14)のみが使用される。また例えば「Profile02」として示される通信設定情報に基づく通信時には、設定することが可能なチャネル1〜チャネル14の内、チャネル1(ch1 )及びチャネル6(ch6 )のみが使用される。
次に本願の実施の形態2に係る無線通信装置1の第2通信部13に関する処理について説明する。図11は、本願の実施の形態2に係る無線通信装置1の第2通信部に関する処理の一例を示すフローチャートである。実施の形態2に係る無線通信装置1の処理は、図6及び図7を用いて説明した実施の形態1に係る処理に対し、ステップS107以降の処理が異なる。無線通信装置1は、図6及び図7を用いて説明した実施の形態1に係る処理のステップS101〜S108の処理を実行する。
無線通信装置1は、記録部11に記録している無線通信プログラムPRGを実行する制御部10の制御に基づく通信設定読取部104の処理により、走査の対象となる通信設定情報(走査プロファイル)及びチャネル情報を取得する(S301)。ステップS301では、走査用通信設定情報記録部113に記録されている通信設定情報の内容を、通信設定情報記録部111から取得する処理を実行する。またステップS301では、走査用通信設定情報記録部113に記録されている通信設定情報に対応するチャネル情報、即ち取得した位置情報に対応するチャネル情報を、通信テーブル114から取得する。
無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく走査部105の処理により、ステップS301にて取得した通信設定情報及びチャネル情報に基づいて、接続可能な狭域無線網を検出する走査を実行する(S302)。ステップS302において、無線通信装置1は、走査用通信設定情報記録部113に記録した通信設定情報に基づく走査を行う。但し、走査に使用される通信チャネルは、取得したチャネル情報にて示される通信チャネルのみである。
そして無線通信装置1は、図6及び図7を用いて説明した実施の形態1に係る処理のステップS111以降の処理を実行する。なおステップS108において、通信設定情報が記録されていないと判定した場合(S108:NO)、図6及び図7を用いて説明した実施の形態1に係る処理のステップS114以降の処理を実行する。
実施の形態2に係る無線通信装置1の第1通信部12に関する処理は、実施の形態1と同様であるので、実施の形態1を参照するものとし、その説明を省略する。
実施の形態2では、通信設定情報に対応付けて記録されているチャネル情報にて示される通信チャネルについてのみ走査を行うので、実施の形態1から更に通信コストを低減することが可能である等、優れた効果を奏する。即ち実施形態1の通信設定情報(プロファイル情報)毎に走査する場合は、Auto(1,6,11,14)設定では、4チャネル走査を行うのに対し、実施形態2では、チャネル毎に走査を行うことになり、例えば、Auto4チャネルのうち1チャネルしか使用しない場合は、走査時間も1/4になり、走査に要する消費電力の削減等が期待できる。
実施の形態3.
実施の形態3は、実施の形態1において、狭域無線網の通信圏が複数の広域無線網の通信圏に跨っている場合に、通信テーブルの記録内容を自動的に更新する形態である。なお実施の形態1と同様の構成については実施の形態1と同様の符号を付し、実施の形態1を参照するものとし、その詳細な説明を省略する。実施の形態3に係る無線通信装置1の概要、ハードウェア構成及び機能構成は実施の形態1と同様であるので、実施の形態1を参照するものとし、その説明を省略する。
次に本願の実施の形態3に係る無線通信装置1の処理について説明する。図12は、本願の実施の形態3に係る無線通信装置1の通信処理が実行される状況の一例を概念的に示す説明図である。図12中、破線で示した円は、広域無線網を形成する基地局BS,BSの通信圏を示しており、通信圏を形成する基地局BS,BSに係る位置情報が「A」及び「B」である。また図12中、一点鎖線で示した楕円及び円は、狭域無線網を形成する固定局APの通信圏を示しており、通信圏を形成する固定局APの通信設定情報が「Profile01」、「Profile02」及び「Profile03」である。以降に説明する本願の実施の形態3に係る無線通信装置1の処理とは、位置情報が「A」である基地局BSの通信圏内で、通信設定情報が「Profile01」である狭域無線網に接続していた無線通信装置1が、位置情報が「B」である基地局BSの通信圏内に移動し、狭域無線網の通信圏外に離脱する状況において実行される処理である。
図13は、本願の実施の形態3に係る無線通信装置1の第2通信部13に係る処理の一例を示すフローチャートである。無線通信装置1は、図6及び図7を用いて説明した実施の形態1に係る処理のステップS101〜S104の処理を実行する。
無線通信装置1は、記録部11に記録している無線通信プログラムPRGを実行する制御部10の制御に基づく位置情報取得部102の処理により、通信可能な広域通信網の基地局BSから現在位置を示す位置情報を取得する(S401)。図12に示す例において、「Profile01」として示される固定局APの通信圏から離脱した直後の位置であれば、位置情報「B」を取得することになる。
無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく通信設定読取部104の処理により、通信設定情報設定部112に記録している通信設定情報を読み取る(S402)。ステップS402にて読み取った通信設定情報は、通信圏からの離脱により接続が不可能となった狭域無線網を形成する固定局APに係る通信設定情報であり、図12に示す例では、「Profile01」として示される通信設定情報である。
無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく通信設定読取部104の処理により、取得した位置情報及び読み取った通信設定情報が対応付けて記録部11に記録されているか否かを判定する(S403)。ステップS403では、取得した位置情報及び読み取った通信設定情報を対応付けたレコードが、記録部11の通信テーブル114に記録されているか否かを判定する。
ステップS403において、位置情報及び通信設定情報が対応付けて記録されていないと判定した場合(S403:NO)、無線通信装置1は、制御部10の制御により、位置情報及び通信設定情報を対応付けて記録部11に記録する(S404)。ステップS404では、取得した位置情報及び読み取った通信設定情報を対応付けたレコードとして、記録部11の通信テーブル114に追加記録する更新処理を行う。
そして無線通信装置1は、図6及び図7を用いて説明した実施の形態1に係る処理のステップS105以降の処理を実行する。
ステップS403において、位置情報及び通信設定情報が対応付けて記録されていると判定した場合(S403:YES)、無線通信装置1は、図6及び図7を用いて説明した実施の形態1に係る処理のステップS105以降の処理を実行する。
実施の形態3に係る無線通信装置1の第1通信部12に関する処理は、実施の形態1と同様であるので、実施の形態1を参照するものとし、その説明を省略する。
図14は、本願の実施の形態3に係る無線通信装置1の通信テーブル114の記録内容の例を概念的に示す説明図である。図14は、図12に示す状況についての通信テーブル114の記録内容を示している。図14(a)は、ステップS403の判定時の通信テーブル114の記録内容を示している。図12にて示した様に無線通信装置1は、「Profile01」として示される固定局APの通信圏から離脱した直後の状態であり、基地局BSから位置情報「B」を取得する。この状態において、無線通信装置1の通信設定情報設定部112から読み取った通信設定情報は「Profile01」である。しかしながら図14(a)に示す通信テーブル114の記録内容では、位置情報「B」と通信設定情報「Profile01」とを対応付けて記録しているレコードが存在しない。そこでステップS404の処理として、取得した位置情報「B」及び読み取った通信設定情報「Profile01」を対応付けたレコードとして、記録部11の通信テーブル114に追加記録する。図14(b)は、通信テーブル114の更新後の記録内容を示している。図14(b)に示す様に、位置情報「B」及び通信設定情報「Profile01」を対応付けたレコードが新たに記録されている。
実施の形態3では、位置情報及び通信設定情報による通信テーブル114の更新を自動的に行う形態を示したが、本願はこれに限らず、通信テーブル114の記録内容の更新に対し、ユーザに対して確認、修正を要求する処理を追加することで、更新処理の一部を手動にしても良い。
実施の形態4.
実施の形態4は、実施の形態1において、通信設定情報に基づく走査により、接続可能な狭域無線網を1回で検出することができなかった場合に、繰り返し実行する再走査の間隔を調整する形態である。なお実施の形態1と同様の構成については実施の形態1と同様の符号を付し、実施の形態1を参照するものとし、その詳細な説明を省略する。実施の形態4に係る無線通信装置1の概要、ハードウェア構成及び機能構成は実施の形態1と同様であるので、実施の形態1を参照するものとし、その説明を省略する。
次に本願の実施の形態4に係る無線通信装置1の処理について説明する。図15は、本願の実施の形態4に係る無線通信装置1の第2通信部に関する処理の一例を示すフローチャートである。無線通信装置1は、図6及び図7を用いて説明した実施の形態1に係る処理のステップS101〜S111の処理を実行する。
無線通信装置1は、記録部11に記録している無線通信プログラムPRGを実行する制御部10の制御に基づく走査部105の処理により、通信設定情報に基づく走査により、接続可能な狭域無線網を検出することができたか否かを判定する(S111)。
ステップS111において、接続可能な狭域無線網を検出することができなかった場合(S111:NO)、無線通信装置1は、制御部10の制御により、予め設定されている基準に基づいて走査間隔を設定する(S501)。ステップS501にて設定される走査間隔とは、狭域無線網に係る走査を断続的に実行する際の待機時間である。走査間隔の設定方法については後述する。
そして無線通信装置1は、制御部10の制御により、設定された走査間隔に応じた時間待機し(S502)、図6及び図7を用いて説明した実施の形態1に係る処理のステップS105に戻り、以降の処理を実行する。なおステップS109以降の処理を繰り返す様にしても良い。
ステップS501にて設定される走査間隔について説明する。走査間隔としては、待機時間の上限となる最大間隔と、待機時間の下限となる最小間隔である初期間隔とが設定されている。ステップS501では、最初の走査を実行した後、最も短い初期間隔が設定される。そして走査を繰り返す都度、走査間隔は段階的に長くなる様に設定される。但し、走査間隔が最大間隔に達すると、以降は最大間隔が走査間隔として設定される。例えばステップS501の処理を実行する都度、前回の走査間隔に所定時間を加算して更新することにより、走査間隔を段階的に長くする処理を実行することが可能である。即ち走査間隔を始め密に、段階的に粗にする構成により、狭域無線網の圏外に離脱した直後に再接続する場合のレスポンスが速くなる点と、圏外が長く続いた場合に、走査間隔も長くなることで、消費電力の削減等が期待できる。
ステップS501にて設定される走査間隔の他の方法について説明する。狭域無線網との接続が不可能となった後、位置情報取得部102が取得する現在位置を示す位置情報が変更されており、かつ変更後の位置情報に対応する通信設定情報が、通信設定情報記録部111に記録されている場合、最大間隔が走査間隔として設定される。即ち圏外走査が開始されたのち、広域無線網の基地局BSが、無線通信装置1の移動により変更された場合に、新たな狭域無線通信網で走査したり、一旦第2通信部13を停止して再度、走査開始したりする場合には、走査間隔は最大走査間隔とすることで、走査開始直後の密な走査がなくなり、無駄な電力を消費することがなくなる。一般に、広域無線網の通信圏に対して、狭域無線通信網の通信圏は、極端に狭く、広域無線網の基地局情報が変更された直後に、狭域無線通信の通信圏に入ることはほとんど考えられないため、上記走査方法でも十分に対応できると考えられる。
ステップS111において、接続可能な狭域無線網を検出することができた場合(S111:YES)、無線通信装置1は、制御部10の制御により、検出した狭域無線網に係る固定局APとの通信を確立する(S503)。
無線通信装置1は、制御部10の制御により、設定されている走査間隔を初期間隔に戻す初期化を行う(S504)。
そして無線通信装置1は、図6及び図7を用いて説明した実施の形態1に係る処理のステップS113以降の処理を実行する。
実施の形態4に係る無線通信装置1の第1通信部12に関する処理は、実施の形態1と同様であるので、実施の形態1を参照するものとし、その説明を省略する。
実施の形態4では、走査間隔を動的に変更することにより、通信コストを低減することが可能である。
実施の形態5.
実施の形態5は、実施の形態1において、走査する対象を段階的に変更する形態である。なお実施の形態1と同様の構成については実施の形態1と同様の符号を付し、実施の形態1を参照するものとし、その詳細な説明を省略する。実施の形態5に係る無線通信装置1の概要、ハードウェア構成及び機能構成は実施の形態1と同様であるので、実施の形態1を参照するものとし、その説明を省略する。
次に本願の実施の形態5に係る無線通信装置1の処理について説明する。図16は、本願の実施の形態5に係る無線通信装置1の第2通信部13に関する処理の一例を示すフローチャートである。無線通信装置1は、図6及び図7を用いて説明した実施の形態1に係る処理のステップS101〜S103の処理を実行する。
無線通信装置1は、設定している通信設定情報に基づいて接続する固定局APに係る狭域無線網の通信圏外であるか否かを判定し(S103)、通信圏内であると判定した場合(S103:NO)、ステップS101へ戻り、以降の処理を繰り返す。
ステップS103において、通信圏外であると判定した場合(S103:YES)、無線通信装置1は、記録部11に記録している無線通信プログラムPRGを実行する制御部10の制御に基づく位置情報取得部102の処理により、接続していた狭域無線網に係る通信設定情報に対応付けて記録部11に記録している位置情報を取得する(S601)。接続していた狭域無線網に係る通信設定情報とは、通信設定情報設定部112に記録している通信設定情報であり、直前まで接続していた狭域無線網に係る通信設定情報である。ステップS601では、記録部11の通信テーブル114の記録内容を検索して、通信設定情報に対応する位置情報を取得する。
無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく通信設定読取部104の処理により、取得した位置情報に対応付けて記録部11に記録している通信設定情報を取得する(S602)。ステップS602では、先ず、通信テーブル114を参照して、取得した位置情報に対応する通信設定情報を読み取る。なお読み取った通信設定情報は、狭域無線網の通信圏外時の走査の対象とする通信設定情報(走査プロファイル)として、記録部11の走査用通信設定情報記録部113に記録(設定)される。次に、ステップS602では、走査用通信設定情報記録部113に記録した通信設定情報の内容を、通信設定情報記録部111から取得する。
無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく走査部105の処理により、ステップS602にて取得した通信設定情報に基づいて、接続可能な狭域無線網を検出する走査を実行し(S603)、接続可能な狭域無線網を検出することができたか否かを判定する(S604)。
ステップS604において、接続可能な狭域無線網を検出することができた場合(S604:YES)、無線通信装置1は、図6及び図7を用いて説明した実施の形態1に係る処理のステップS112以降の処理を実行する。
ステップS604において、接続可能な狭域無線網を検出することができなかった場合(S604:NO)、無線通信装置1は、制御部10の制御により、ステップS603の走査の開始から予め設定されている所定時間が経過したか否かを判定する(S605)。
ステップS605において、所定時間が経過していないと判定した場合(S605:NO)、無線通信装置1は、制御部10の制御により、ステップS603へ戻り、所定時間に到達するまで走査を繰り返す。
ステップS605において、所定時間が経過していると判定した場合(S605:YES)、無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく通信設定読取部104の処理により、記録部11の通信設定情報記録部111に記録している全ての通信設定情報を取得する(S606)。なおステップS606において、通信設定情報は、狭域無線網の通信圏外時の走査の対象とする通信設定情報として、記録部11の走査用通信設定情報記録部113に記録される。
無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく走査部105の処理により、ステップS606にて取得した通信設定情報に基づいて、接続可能な狭域無線網を検出する走査を実行し(S607)、接続可能な狭域無線網を検出することができたか否かを判定する(S608)。ステップS607において、無線通信装置1は、走査用通信設定情報記録部113に記録した通信設定情報に基づく走査、即ち全ての通信設定情報に基づく走査を行う。
ステップS608において、接続可能な狭域無線網を検出することができた場合(S608:YES)、無線通信装置1は、図6及び図7を用いて説明した実施の形態1に係る処理のステップS112以降の処理を実行する。
ステップS608において、接続可能な狭域無線網を検出することができなかった場合(S608:NO)、無線通信装置1は、制御部10の制御により、ステップS607に戻り、以降の処理を繰り返す。なお繰り返し回数が予め設定されている所定回数に到達した場合、第2通信部13を停止し、処理を終了する様にしても良い。
実施の形態5に係る無線通信装置1の第1通信部12に関する処理は、実施の形態1と同様であるので、実施の形態1を参照するものとし、その説明を省略する。
実施の形態6.
実施の形態6は、実施の形態1において、走査する対象を段階的に変更する形態であり、実施の形態5と異なる形態である。なお実施の形態1と同様の構成については実施の形態1と同様の符号を付し、実施の形態1を参照するものとし、その詳細な説明を省略する。実施の形態6に係る無線通信装置1の概要、ハードウェア構成及び機能構成は実施の形態1と同様であるので、実施の形態1を参照するものとし、その説明を省略する。
次に本願の実施の形態6に係る無線通信装置1の処理について説明する。図17は、本願の実施の形態6に係る無線通信装置1の第2通信部13に関する処理の一例を示すフローチャートである。無線通信装置1は、図6及び図7を用いて説明した実施の形態1に係る処理のステップS101〜S103の処理を実行する。
無線通信装置1は、設定している通信設定情報に基づいて接続する固定局APに係る狭域無線網の通信圏外であるか否かを判定し(S103)、通信圏内であると判定した場合(S103:NO)、ステップS101へ戻り、以降の処理を繰り返す。
ステップS103において、通信圏外であると判定した場合(S103:YES)、無線通信装置1は、記録部11に記録している無線通信プログラムPRGを実行する制御部10の制御により、接続していた狭域無線網に係る通信設定情報を記録部11から取得する(S701)。ステップS701にて取得する通信設定情報とは、記録部11の通信設定情報設定部112に記録している通信設定情報であり、直前まで接続していた狭域無線網に係る通信設定情報である。なおステップS701において、通信設定情報は、狭域無線網の通信圏外時の走査の対象とする通信設定情報として、記録部11の走査用通信設定情報記録部113に記録される。
無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく走査部105の処理により、取得した通信設定情報に基づいて、接続可能な狭域無線網を検出する走査を実行し(S702)、接続可能な狭域無線網を検出することができたか否かを判定する(S703)。ステップS702において、無線通信装置1は、直前まで接続していた狭域無線網に再接続すべく走査を行う。
ステップS703において、接続可能な狭域無線網を検出することができた場合(S703:YES)、無線通信装置1は、図6及び図7を用いて説明した実施の形態1に係る処理のステップS112以降の処理を実行する。
ステップS703において、接続可能な狭域無線網を検出することができなかった場合(S703:NO)、無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく位置情報取得部102の処理により、接続していた狭域無線網に係る通信設定情報に対応付けて記録部11に記録している位置情報を取得する(S704)。接続していた狭域無線網に係る通信設定情報とは、直前まで接続した狭域無線網に係る通信設定情報である。ステップS704では、記録部11の通信テーブル114の記録内容を検索して、通信設定情報に対応する位置情報を取得する。
無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく通信設定読取部104の処理により、取得した位置情報に対応付けて記録部11に記録している通信設定情報を取得する(S705)。ステップS705では、先ず、通信テーブル114を参照して、取得した位置情報に対応する通信設定情報を読み取る。なお読み取った通信設定情報は、狭域無線網の通信圏外時の走査の対象とする通信設定情報(走査プロファイル)として、記録部11の走査用通信設定情報記録部113に記録(設定)される。次に、ステップS705では、走査用通信設定情報記録部113に記録した通信設定情報の内容を、通信設定情報記録部111から取得する。
無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく走査部105の処理により、ステップS705にて取得した通信設定情報に基づいて、接続可能な狭域無線網を検出する走査を実行し(S706)、接続可能な狭域無線網を検出することができたか否かを判定する(S707)。
ステップS707において、接続可能な狭域無線網を検出することができた場合(S707:YES)、無線通信装置1は、図6及び図7を用いて説明した実施の形態1に係る処理のステップS112以降の処理を実行する。
ステップS707において、接続可能な狭域無線網を検出することができなかった場合(S707:NO)、無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく通信設定読取部104の処理により、記録部11の通信設定情報記録部111に記録している全ての通信設定情報を取得する(S708)。なおステップS708において、通信設定情報は、狭域無線網の通信圏外時の走査の対象とする通信設定情報として、記録部11の走査用通信設定情報記録部113に記録される。
無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく走査部105の処理により、ステップS708にて読み取った通信設定情報に基づいて、接続可能な狭域無線網を検出する走査を実行し(S709)、接続可能な狭域無線網を検出することができたか否かを判定する(S710)。ステップS709において、無線通信装置1は、走査用通信設定情報記録部113に記録した通信設定情報に基づく走査、即ち全ての通信設定情報に基づく走査を行う。
ステップS710において、接続可能な狭域無線網を検出することができた場合(S710:YES)、無線通信装置1は、図6及び図7を用いて説明した実施の形態1に係る処理のステップS112以降の処理を実行する。
ステップS710において、接続可能な狭域無線網を検出することができなかった場合(S710:NO)、無線通信装置1は、制御部10の制御により、ステップS708に戻り、以降の処理を繰り返す。なお繰り返し回数が予め設定されている所定回数に到達した場合、第2通信部13を停止し、処理を終了する様にしても良い。
実施の形態6に係る無線通信装置1の第1通信部12に関する処理は、実施の形態1と同様であるので、実施の形態1を参照するものとし、その説明を省略する。
この様な構成によれば、再接続の可能性がある順で、狭域通信網の走査を行うため、無駄な走査を行うことが少なくなり、結果として、消費電力の低減等が期待できる。
実施の形態7.
前記実施の形態1乃至6における無線通信装置1は、狭域無線網との通信が困難な状態であることを判定した後に通信設定情報を読み取る。これに対し、実施の形態7に係る無線通信装置は、狭域無線網との接続が困難な状態であると判定する前に、通信設定情報を取得する。即ち実施の形態7に係る無線通信装置は、第2通信部が無線通信装置との通信を確立した狭域無線網と通信している状態で、通信設定情報を取得する。そして通信圏内において、受信信号の信号強度が所定の閾値レベル未満となった場合に、取得しておいた位置情報及び通信設定情報に基づいて、狭域無線網の走査等の処理を実行する。
なお以降の説明において、実施の形態1と同様の構成については実施の形態1と同様の符号を付し、実施の形態1を参照するものとし、その詳細な説明を省略する。実施の形態7に係る無線通信装置1の概要、ハードウェア構成及び機能構成は実施の形態1と同様であるので、実施の形態1を参照するものとして、その説明を省略する。図18は、本願の実施の形態7に係る無線通信装置1の通信処理が実行される状況の一例を概念的に示す説明図である。図18において、破線で示した円は、広域無線網を形成する基地局BS,BS,…の通信圏を示しており、図中「A」、「B」等の記号が基地局BS,BS,…に係る位置情報を示している。また図18中、一点鎖線で示した円は、狭域無線網を形成する固定局AP,AP,…の通信圏を示しており、図中「Profile02,ch1」、「Profile02,ch6」等の記号が固定局AP,AP,…の通信圏を示している。以降に説明する本願の実施の形態7に係る無線通信装置1の処理は、例えば、「Profile02,ch1」として示される固定局APの通信圏から、「Profile02,ch1」として示される固定局APの通信圏へ、無線通信装置1が移動する状況において実行される処理である。または例えば「Profile03,ch1」として示される固定局APの通信圏から、「Profile04,ch14」として示される固定局APの通信圏へ、無線通信装置1が移動する状況において実行される処理である。または例えば「Profile02,ch6」として示される固定局APの通信圏から、「Profile04,ch14」として示される固定局APの通信圏へ、無線通信装置1が移動する状況において実行される処理である。
図19及び図20は、本願の実施の形態7に係る無線通信装置1の第2通信部13に関する処理の一例を示すフローチャートである。無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく通信判定部101の処理により、狭域無線網との通信の接続を確立したか否かを判定する(S801)。ステップS801では、第2通信部13を起動後、狭域無線網との接続を確立したか否かについて判定する。なおステップS801の処理としては、後述する様に、第2通信部13が作動している状態で、接続する狭域無線網が切り替わった場合にも、新たな狭域無線網との接続が確立したか否かを判定する様にしても良い。
ステップS801において、狭域無線網との通信の接続を確立していないと判定した場合(S801:NO)、無線通信装置1は、制御部10の制御により、ステップS801の処理を繰り返す。なお所定時間の待機を行った後に、ステップS801の処理を繰り返す様にしても良い。
ステップS801において、狭域無線網との通信の接続を確立したと判定した場合(S801:YES)、無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく作動制御部100の処理により、第1通信部12を起動する(S802)。第1通信部12の起動は、第1通信部12へ通電することにより実行される。また第1通信部12を起動することにより、第2通信部13に関する処理と並行して、第1通信部12に関する処理の実行が開始される。
無線通信装置1は、制御部10の制御により、現在位置情報記録部110に記録されている現在位置を示す位置情報を取得し(S803)、作動制御部100の処理により、第1通信部12を停止する(S804)。ステップS802〜S803の処理は、実施の形態1に係る処理のステップS104〜S105の処理と同様である。
無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく通信設定読取部104の処理により、取得した位置情報に関連付けられた通信設定情報(プロファイル情報)を、記録部11の通信テーブル114から読み取る(S805)。通信テーブル114は、図10に示すように、通信設定情報とチャネル情報と位置情報とを有する。通信テーブル114は、1つの位置情報に対応付けて複数の通信設定情報を有しても良い。通信テーブル114は、1つの位置情報に対応付けて複数のチャネル情報を有しても良い。チャネル情報は、図10に示すように、複数のチャネル番号を含んでもよい。この様な場合、無線通信装置1は、チャネル情報に示されるチャネル番号の一つを用いて、狭域無線網に係る固定局APと通信する。
無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく通信設定読取部104の処理により、取得した位置情報と、読み取った通信設定情報とが対応付けて記録部11に記録されているか否かを判定する(S806)。ステップS806では、ステップS805の処理結果に基づいて、取得した位置情報に関連付けられた通信設定情報が通信テーブル114に記録されているか否かを判定する。
ステップS806において、位置情報に対応付けられた通信設定情報が記録されていないと判定した場合(S806:NO)、無線通信装置1は、制御部10の制御により、位置情報及び通信設定情報を対応付けて記録部11に記録する(S807)。ステップS807において、無線通信装置1は、接続された狭域無線網との通信確立において用いられた通信設定情報とチャネル情報とを取得する。そして無線通信装置1は、取得した位置情報と読み取った通信設定情報及びチャネル情報とを対応付けたレコードを用いて、記録部11の通信テーブル114を更新する。これにより、ステップS803の処理において取得した位置情報に関連する通信設定情報等の情報が、通信設定テーブル114に記録される。
無線通信装置1は、制御部10の制御により、ステップS803で取得した位置情報に対応する通信設定情報を走査用通信設定情報記録部113に記録する(S808)。
なおステップS806において、位置情報及び通信設定情報が対応付けて記録されていると判定した場合(S806:YES)、無線通信装置1は、制御部10の制御により、ステップS807の処理を実行せず、ステップS808へ進み、以降の処理を実行する。
無線通信装置1は、制御部10の制御により、接続を確立した狭域無線網に係る固定局APから受信する通信波の受信強度が、予め設定されている走査開始基準値未満となったか否かを判定する(S809)。ステップS809の走査開始基準値としては、接続可否の基準として設定されている圏外基準値より大きい値が設定されている。
ステップS809において、受信強度が走査開始基準値以上であると判定した場合(S809:NO)、無線通信装置1は、制御部10の制御により、ステップS809の処理を繰り返す。
ステップS809において、受信強度が走査開始基準値未満であると判定した場合(S809:YES)、無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく通信判定部101の処理により、設定している通信設定情報に基づいて接続する固定局APに係る狭域無線網の通信圏外であるか否かを判定する(S810)。例えば、ステップS810において、無線通信装置1は、無線通信装置1との通信が確立している狭域無線網に係る固定局APからの受信信号の受信強度がその狭域無線網とのデータ交換に必要な圏外基準値(ネットワーク接続可能な閾値レベル)未満であるかどうかを判定する。
ステップS810において、通信圏内であると判定した場合(S810:NO)、無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく通信設定読取部104の処理により、走査の対象とする通信設定情報(及びチャネル情報)を取得する(S811)。
無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく走査部105の処理により、取得した通信設定情報(及びチャネル情報)に基づいて、接続可能な狭域無線網を検出する走査を実行する(S812)。そして無線通信装置1は、制御部10の制御に基づく走査部105の処理により、接続を確立している通信中の狭域無線網以外で、接続可能な狭域無線網を検出することができたか否かを判定する(S813)。ステップS811〜S813の処理は、実施の形態1に係る処理のステップS109〜S111の処理と同様である。ステップS812において、無線通信装置1は、接続を確立している狭域無線網との通信を維持しつつ、接続可能な狭域無線網を検出する走査処理を実行しても良い。
ステップS813において、接続可能な狭域無線網を検出することができた場合(S813:YES)、無線通信装置1は、接続を確立している通信中の狭域無線網に係る固定局APからの通信波の受信強度と、各狭域無線網に係る固定局APから受信する通信波の受信強度とを比較する。即ち無線通信装置1は、制御部10の制御により、接続を確立している通信中の狭域無線網に係る通信波の受信強度が、検出した接続可能な狭域無線網に係る通信波の受信強度以上か否かを判定する(S814)。なおステップS813において、接続可能な狭域無線網に係る固定局AP及びチャネルを複数検出した場合、最も受信強度が強い固定局APからの受信強度が比較の対象となる。
ステップS814において、接続を確立している狭域無線網に係る受信強度が、検出した狭域無線網に係る受信強度未満であると判定した場合(S814:NO)、無線通信装置1は、制御部10の制御により、接続する狭域無線網に係る固定局APを切り替える(S815)。ステップS815では、接続している狭域無線網に係る固定局APとの通信を切断し、受信強度が強い狭域無線網との通信を確立する。そして無線通信装置1は、制御部10の制御により、ステップS802へ戻り、以降の処理を繰り返す。なおステップS802へ戻るのではなく、ステップS801へ戻って以降の処理を繰り返す様にしても良く、この場合、新たな固定局APへの切替を狭域無線網との接続の確立とみなす。
ステップS814において、接続を確立している狭域無線網に係る受信強度が、検出した狭域無線網に係る受信強度以上であると判定した場合(S814:YES)、無線通信装置1は、制御部10の制御により、ステップS809へ戻り、以降の処理を繰り返す。即ち接続中の狭域無線網との通信を継続して良好な通信状態を維持しながらも、通信状況の変化に機敏に対応することができる様に、走査等を繰り返すのである。
ステップS813において、接続可能な狭域無線網を検出することができなかった場合(S813:NO)、無線通信装置1は、制御部10の制御により、ステップS809へ戻り、以降の処理を繰り返す。
ステップS810において、通信圏外であると判定した場合(S810:YES)、無線通信装置1は、制御部10の制御により、図7を用いて説明した実施の形態1に係る処理のステップS104〜S114の処理を実行する。なお実施の形態1では、ステップS113において、第1通信部12を停止した後、ステップS101へ戻り、以降の処理を繰り返すとしたが、実施の形態7に適用する場合、第1通信部12を停止した後、ステップS801へ戻り、以降の処理を繰り返す。また実施の形態7に係る無線通信装置1は、ステップS112にて狭域無線網に係る固定局APとの通信を確立した後、ステップS802へ戻り、以降の処理を繰り返す等、用途、目的、その他状況を加味して適宜設計することが可能である。
実施の形態7に係る無線通信装置1の第1通信部12に関する処理は、実施の形態1と同様であるので、実施の形態1を参照するものとし、その説明を省略する。
実施の形態7に関する上記説明によれば、ステップS803乃至S808は、無線通信装置1が接続を確立している狭域無線通信網の通信圏内に存在している場合に実行される。実施の形態7は、接続している狭域無線網の通信圏外となる前に通信設定情報を読み取り、接続する狭域無線網の切替又はその準備を行う様にすることにより、本願に係る無線通信装置1は、更に狭域無線網の切替を速やかに行うことが可能となる等の優れた効果を奏する。なおここでは実施の形態7として、実施の形態1における通信設定情報を読み取る時期を変更する形態を示したが、本願はこれに限らず、実施の形態2乃至実施の形態6における通信設定情報を読み取る時期を変更する形態等、適宜設計することが可能である。
前記実施の形態1乃至7は、夫々独立して実現する形態に限るものではなく、適宜組み合わせて実現することが可能である。例えば実施の形態7に実施の形態4を組み合わせる様にすることも可能である。具体的には実施の形態7において、狭域無線網の通信圏外又は通信圏内で、接続可能な狭域無線網の走査に際し、狭域無線網に係る走査を断続的に実行する。そして断続的な走査の待機時間、即ち走査間隔を、5秒等の最小値から5分等の最大値になるまで、段階的に長くなる様に設定することが可能である。
また前記実施の形態1乃至7は、本発明の無限にある実施の形態の一部を例示したに過ぎず、各種ハードウェア及びソフトウェア等の構成は、用途等に応じて適宜設計することが可能である。
即ち上述した実施の形態1乃至7は、広域無線網の位置情報に基づいて狭域無線網を走査する形態であれば、様々な形態に展開することが可能である。従って例えば広域無線網としては、位置情報を発信する基地局を有する無線通信網であれば、公衆携帯電話網に限るものではなく、PHS網等の他の無線通信網を用いても良い。また狭域無線網についても、例えばBluetooth(登録商標)にて規定される通信を行う無線通信網等の様々な無線通信網を用いることが可能である。
以上の実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
自局の位置に係る位置情報を発信する基地局を介して広域無線網に接続する第1通信部と、
固定局を介して狭域無線網に、該狭域無線網に係る通信設定を示す通信設定情報に基づいて接続する第2通信部と、
通信設定情報、及び該通信設定情報に係る狭域無線網に接続可能な位置で前記基地局から取得した位置情報を対応付けて記録する記録部と、
前記第2通信部を作動させて狭域無線網に接続する通信モードで作動している状態で、狭域無線網との通信が所定状態となったか否かを判定する通信判定部と、
前記第1通信部により、通信可能な基地局から位置情報を取得する位置情報取得部と、
該位置情報取得部が取得した位置情報に対応付けて前記記録部に記録している通信設定情報を読み取る通信設定読取部と、
前記通信判定部が、前記狭域無線網との通信が困難な状態となったと判定した場合に、接続可能な狭域無線網を、該通信設定読取部が読み取った通信設定情報に基づいて検出する走査を行う走査部と
を備える無線通信装置。
(付記2)
前記通信設定情報は、通信に係る通信チャネルを示すチャネル情報を含み、
前記記録部は、使用するチャネル情報を前記通信設定情報に対応付けて記録している
付記1に記載の無線通信装置。
(付記3)
前記位置情報取得部が取得した位置情報が、判定の対象となった狭域無線網に係る通信設定情報に対応付けて前記記録部に記録されていないとき、前記記録部は、判定の対象となった狭域無線網に係る通信設定情報、及び取得した位置情報を対応付けて記録する様にしてある付記1又は付記2に記載の無線通信装置。
(付記4)
前記走査部は、
接続可能な狭域無線網の走査を断続的に行う様にしてあり、
断続的な走査に係る走査間隔は、
狭域無線網との接続が不可能となった後、予め設定されている最小間隔から最大間隔になるまで段階的に長くする様にしてあるか、
又は狭域無線網との接続が不可能となった後、前記位置情報取得部が取得する位置情報が変更され、かつ変更された位置情報に対応付けられた通信設定情報が前記記録部に記録されている場合には、前記最大間隔での断続的な走査を開始する様にしてある
付記1乃至付記3のいずれかに記載の無線通信装置。
(付記5)
自局の位置に係る位置情報を発信する基地局を介して広域無線網に接続する第1通信部と、
固定局を介して狭域無線網に、該狭域無線網に係る通信設定を示す通信設定情報に基づいて接続する第2通信部と、
通信設定情報、及び該通信設定情報に係る狭域無線網に接続可能な位置で前記基地局から取得した位置情報を対応付けて記録する記録部と、
前記第2通信部を作動させて狭域無線網に接続する通信モードで作動している状態で、狭域無線網との通信が困難な状態となったか否かを判定する通信判定部と、
判定の対象となった狭域無線網に係る通信設定情報に対応付けて前記記録部に記録している位置情報を取得する位置情報取得部と、
該位置情報取得部が取得した位置情報に対応付けて前記記録部に記録している通信設定情報を読み取る通信設定読取部と、
前記通信判定部が、前記狭域無線網との通信が困難な状態となったと判定した場合に、接続可能な狭域無線網を検出する走査を行う走査部と
を備え、
該走査部は、
接続していた狭域無線網を走査する第1走査を行う様にしてあり、
該第1走査の後、取得した位置情報に対応付けて前記記録部に記録している通信設定情報に基づく接続が可能な狭域無線網を走査する第2走査を行う様にしてあり、
該第2走査の後、前記記録部に記録している全ての通信設定情報に基づいて、接続可能な狭域無線網を走査する第3走査を行う様にしてある
無線通信装置。
(付記6)
更に、前記位置情報取得部が取得した位置情報に対応付けて前記記録部に記録している通信設定情報に係る狭域無線網を所定時間走査した後、
前記走査部は、前記記録部に記録している全ての通信設定情報に基づいて、接続可能な狭域無線網を走査する様にしてある
付記5に記載の無線通信装置。
(付記7)
前記走査部は、前記位置情報取得部による位置情報の取得及び前記通信設定読取部による通信設定情報の読取後、前記通信判定部が、通信困難な状態となったと判定した場合に、操作を行う様にしてあることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の無全通信装置。
(付記8)
前記通信判定部は、前記狭域無線網との通信が困難な状態の判定として、狭域無線網からの受信信号の信号強度が所定の閾値未満となったか否かを判定する様にしてある付記1乃至付記7のいずれかに記載の無線通信装置。
(付記9)
更に、前記位置情報取得部が取得した位置情報に対応付けられた通信設定情報が前記記録部に記録されていないとき、前記第2通信部を停止する停止手段を備える付記8に記載の無線通信装置。
(付記10)
前記通信判定部は、前記狭域無線網との通信が困難な状態の判定として、狭域無線網と接続を確立したか否かを判定する様にしてある付記1乃至付記8のいずれかに記載の無線通信装置。
(付記11)
接続を確立した狭域無線網から受信する通信波の受信強度が、予め設定されている基準値未満となったときに、前記走査部の走査にて検出した狭域無無線網との接続を確立する様にしてある付記8又は付記10に記載の無線通信装置。
(付記12)
接続を確立した狭域無線網から受信する通信波の受信強度が、前記走査部の走査にて検出した狭域無線網から受信する通信波の受信強度未満となったときに、前記走査部の走査にて検出した狭域無線網との接続を確立する様にしてある付記10又は付記11に記載の無線通信装置。
(付記13)
自局の位置に係る位置情報を発信する基地局を介して広域無線網に接続する第1通信部と、固定局を介して狭域無線網に、該狭域無線網に係る通信設定を示す通信設定情報に基づいて接続する第2通信部とを備える無線通信装置に実行させる無線通信方法において、
前記無線通信装置に、
前記第2通信部により狭域無線網に接続する通信モードで作動している状態で、接続すべき狭域無線網との通信が所定状態となったか否かを判定する通信判定ステップと、
前記第1通信部により、通信可能な基地局から位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
通信設定情報、及び該通信設定情報に係る狭域無線網に接続可能な位置で前記基地局から取得した位置情報を対応付けて記録する記録部から、前記位置情報取得ステップにて取得した位置情報に対応付けて記録している通信設定情報を読み取る通信設定読取ステップと、
前記通信判定ステップが前記狭域無線網との通信が困難な状態となったと判定した場合に、接続可能な狭域無線網を、該通信設定読取ステップにて読み取った通信設定情報に基づいて検出する走査を行う走査ステップと
を実行させる無線通信方法。
(付記14)
自局の位置に係る位置情報を発信する基地局を介して広域無線網に接続する第1通信部と、固定局を介して狭域無線網に、該狭域無線網に係る通信設定を示す通信設定情報に基づいて接続する第2通信部と、通信設定情報、及び該通信設定情報に係る狭域無線網に接続可能な位置で前記基地局から取得した位置情報を対応付けて記録する記録部とを備えるコンピュータに実行させる無線通信プログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記第2通信部により狭域無線網に接続する通信モードで作動している状態で、接続すべき狭域無線網との通信が所定状態となったか否かを判定する通信判定手順と、
前記第1通信部により、通信可能な基地局から位置情報を取得する位置情報取得手順と、
通信設定情報、及び該通信設定情報に係る狭域無線網に接続可能な位置で前記基地局から取得した位置情報を対応付けて記録する記録部から、前記位置情報取得ステップにて取得した位置情報に対応付けて記録している通信設定情報を読み取る通信設定読取手順と、
前記通信判定手順が前記狭域無線網との通信が困難な状態となったと判定した場合に、接続可能な狭域無線網を、該通信設定読取手順にて読み取った通信設定情報に基づいて検出する走査を行う走査手順と
を実行させる無線通信プログラム。
1 無線通信装置
10 制御部
11 記録部
12 第1通信部
13 第2通信部
14 音声入力部
15 音声出力部
16 音声処理部
17 操作部
18 表示部
100 作動制御部
101 通信判定部
102 位置情報取得部
103 位置情報管理部
104 通信設定読取部
105 走査部
110 現在位置記録部
111 通信設定情報記録部
112 通信設定情報設定部
113 走査用通信設定情報記録部
114 通信テーブル
PRG 無線通信プログラム

Claims (8)

  1. 自局の位置に係る位置情報を発信する基地局を介して広域無線網に接続する第1通信部と、
    域無線網に係る通信設定を示す通信設定情報に基づいて、前記狭域無線網に固定局を介して接続する第2通信部と、
    通信設定情報と、対応する狭域無線網に接続可能な位置で前記基地局から取得した位置情報を対応付けて記録する記録部と、
    前記第2通信部により狭域無線網に接続する通信モードで、狭域無線網との通信が困難であるかを判定する通信判定部と、
    判定の対象狭域無線網に係る通信設定情報に対応付けて前記記録部に記録した位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記位置情報取得部が取得した位置情報に対応付けて前記記録部に記録した通信設定情報を読み取る通信設定読取部と、
    前記通信判定部が、前記狭域無線網との通信が困難であると判定した場合、接続していた狭域無線網を走査する第1の走査を行い、前記第1の走査の後、取得した位置情報に対応付けて前記記録部に記録した通信設定情報に基づいて接続が可能な狭域無線網を走査する第2の走査を行い、前記第2の走査の後、前記記録部に記録している全ての通信設定情報に基づいて、接続可能な狭域無線網を走査する第3の走査を行うことにより接続可能な狭域無線網を走査して検出する走査部と
    を有することを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記走査部は、前記位置情報取得部による位置情報の取得及び前記通信設定読取部による通信設定情報の読取後、前記通信判定部が、通信困難な状態となったと判定した場合に、走査を行う様にしてあることを特徴とする請求項1に記載の無通信装置。
  3. 前記通信判定部は、前記狭域無線網との通信が困難な状態の判定として、狭域無線網からの受信信号の信号強度が所定の閾値未満となったか否かを判定する様にしてある請求項1又は請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記通信判定部は、前記狭域無線網との通信が困難な状態の判定として、狭域無線網と接続が可能であるか否かを判定する様にしてある請求項1乃至請求項のいずれかに記載の無線通信装置。
  5. 前記通信判定部は、前記狭域無線網との通信が困難な状態の判定として、狭域無線網との接続を確立した後に、当該接続を確立した狭域無線網から受信する通信波の受信強度が所定の閾値未満となったか否かを判定する様にしてある請求項に記載の無線通信装置。
  6. 前記位置情報取得部が取得した位置情報が、判定の対象となった狭域無線網に係る通信設定情報に対応付けて前記記録部に記録されていないとき、前記記録部は、判定の対象となった狭域無線網に係る通信設定情報、及び取得した位置情報を対応付けて記録する様にしてある請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の無線通信装置。
  7. 自局の位置に係る位置情報を発信する基地局を介して広域無線網に接続する第1通信部と、狭域無線網に係る通信設定を示す通信設定情報に基づいて、前記狭域無線網に固定局を介して接続する第2通信部と、通信設定情報と、対応する狭域無線網に接続可能な位置で前記基地局から取得した位置情報とを対応付けて記録する記録部とを備える無線通信装置無線通信方法において、
    前記無線通信装置
    前記第2通信部により狭域無線網に接続する通信モードで、接続すべき狭域無線網との通信が困難であるかを判定
    判定の対象の狭域無線網に係る通信設定情報に対応付けて前記記録部に記録した位置情報を取得
    得した前記位置情報に対応付けて前記記録部に記録した通信設定情報を読み取
    記狭域無線網との通信が困難であると判定した場合、接続していた狭域無線網を走査する第1の走査を行い、
    前記第1の走査の後、取得した位置情報に対応付けて前記記録部に記録した通信設定情報に基づいて接続が可能な狭域無線網を走査する第2の走査を行い、
    前記第2の走査の後、前記記録部に記録している全ての通信設定情報に基づいて、接続可能な狭域無線網を走査する第3の走査を行うことにより接続可能な狭域無線網を走査して検出することを特徴とする無線通信方法。
  8. 自局の位置に係る位置情報を発信する基地局を介して広域無線網に接続する第1通信部と、狭域無線網に係る通信設定を示す通信設定情報に基づいて、前記狭域無線網に固定局を介して接続する第2通信部と、通信設定情報と、対応する狭域無線網に接続可能な位置で前記基地局から取得した位置情報を対応付けて記録する記録部とを備える無線通信装置の無線通信プログラムにおいて、
    前記無線通信装置に、
    前記第2通信部により狭域無線網に接続する通信モードで、接続すべき狭域無線網との通信が困難であるかを判定させ
    判定の対象の狭域無線網に係る通信設定情報に対応付けて前記記録部に記録した位置情報を取得させ
    得した前記位置情報を対応付けて前記記録部に記録した通信設定情報を読み取らせ
    記狭域無線網との通信が困難であると判定した場合、接続していた狭域無線網を走査する第1の走査を行わせ、
    前記第1の走査の後、取得した位置情報に対応付けて前記記録部に記録した通信設定情報に基づいて接続が可能な狭域無線網を走査する第2の走査を行わせ、
    前記第2の走査の後、前記記録部に記録している全ての通信設定情報に基づいて、接続可能な狭域無線網を走査する第3の走査を行わせることにより接続可能な狭域無線網を走査して検出することを特徴とする無線通信プログラム。
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