JP5272139B2 - ビルトインテスト回路を内蔵したジンバル制御システム - Google Patents
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Description
さらに、レゾルバリファレンス出力回路13からの励磁信号14は、前記レゾルバ8及びR/D変換回路10に入力されている。
前記レゾルバ8により検出された角度信号9に基づいて角度情報11がCPU1に送られ、CPU1からの駆動指令4に基づいて三相モータ駆動信号6が三相ブラシレスモータ7に供給されて三相駆動され、ジンバルの第1軸又は第2軸等の駆動が行われ、ジンバルによる空間安定動作等を得ることができる。尚、前記レゾルバ8は、三相ブラシレスモータ7と一体状に設けられ前記ジンバル(図示せず)の回転角度を検出している。
すなわち、図2のジンバル制御システムにおいては、レゾルバの励磁信号を監視していないため、この励磁信号を発生するレゾルバリファレンス出力回路に異常(例えば、停止状態)が発生すると、三相のU,V,W切替信号が全く異なる角度の信号に変化してしまうため、モータ駆動制御系(図2の点線四角部分A)が暴走して三相ブラシレスモータを大きく回転させ、ジンバルの回転軸が大きい力で回転し、機械的なストッパに激しく衝突してジンバルを破損させるおそれがあった。
すなわち、CPUからの駆動指令に基づきモータドライブ回路から出力される三相モータ駆動信号により駆動される三相ブラシレスモータと、前記三相ブラシレスモータにより駆動されるジンバルに設けられ前記ジンバルの回転角度を検出するレゾルバと、前記レゾルバからの角度信号をR/D変換して角度情報を前記CPUに供給するR/D変換回路と、前記レゾルバ及びR/D変換回路に正弦波信号からなる励磁信号を供給するためのレゾルバリファレンス出力回路と、よりなり、前記角度情報に基づいて前記三相ブラシレスモータに前記三相モータ駆動信号が供給されるようにしたジンバル制御システムにおいて、前記励磁信号が入力されフォトカプラからなる波形生成器と、前記波形生成器からの矩形波信号及びクロック回路からのクロック信号が入力されプログラマブル・ロジック・デバイスからなるサンプルホールド回路と、からなるビルトインテスト回路を有し、前記サンプルホールド回路では前記矩形波信号が入力され続けている限り、正常のステータス情報が出力され、前記励磁信号が停止した時は前記サンプルホールド回路からの前記ステータ情報が前記正常から異常に切換わり、前記サンプルホールド回路から前記CPUに入力される前記正常又は異常からなるステータス情報が、前記正常時は前記CPUからの駆動指令が通常出力で前記三相ブラシレスモータが駆動され、前記ステータス情報が、前記異常時は前記CPUからの駆動指令が出力停止となり、前記三相ブラシレスモータが停止する構成としたことにより、励磁信号が停止した場合には、ビルトインテスト回路の作用により、直ちに三相ブラシレスモータの駆動が停止され、ジンバルの暴走を未然に防ぐことができ、ジンバル機構の損傷を防止することができる。
また、異常発生時も、故障部位の特定を迅速に行うことができ、復旧作業の時間を大幅に短縮することができる。
また、このビルトインテスト回路の構成もフォトカプラからなる波形生成器とクロック回路からのクロック信号が入力されプログラマブル・ロジック・デバイスからなるサンプルホールド回路とからなることにより、極めて単純であり、部品実装時の負担が小さく、小型化が可能である。
尚、従来例と同一又は同等部分には同一符号を付して説明する。
図1において、符号1で示されるものは、図示しないジンバルの制御を行うためのジンバル制御システム2のCPUであり、このCPU1からの駆動指令4はモータドライブ回路5に入力され、このモータドライブ回路5からの三相モータ駆動信号6は三相ブラシレスモータ7に入力され、三相ブラシレスモータ7の駆動により、図示しないジンバル機構のジンバルの有限角内の駆動が行われるように構成されている。
さらに、レゾルバリファレンス出力回路13からの励磁信号14は、前記レゾルバ8及びR/D変換回路10に入力されている。
前記レゾルバリファレンス出力回路13からの前記励磁信号14は、フォトカプラからなる波形生成器20で矩形波信号21に変換され、この矩形波信号21は周知のPLD(プログラマブル・ロジック・デバイス)からなりクロック回路24のクロック信号25が入力されるサンプルホールド回路22に入力され、このサンプルホールド回路22からの正常H1又は異常L0からなるステータス情報23が前記CPU1に入力されるように構成されている。
前述の構成において、前記ジンバル制御システム2を作動させ、三相ブラシレスモータ7が駆動され、図示しないジンバル機構のジンバルの駆動を行い、前記レゾルバ8によって得られた角度信号9に基づく角度情報11がCPU1に送られ、補正された駆動指令4により前記三相ブラシレスモータ7が駆動されて安定した前記ジンバル機構の駆動が行われる。
2 ジンバル制御システム
4 駆動指令
5 モータドライブ回路
6 三相モータ駆動信号
7 三相ブラシレスモータ
8 レゾルバ
9 角度信号
10 R/D変換回路
11 角度情報
12 U・V・W切替信号
13 レゾルバリファレンス出力回路
14 励磁信号
18 ビルトインテスト回路
20 波形生成器
21 矩形波信号
22 サンプルホールド回路
23 ステータス情報
24 クロック回路
25 クロック信号
Claims (1)
- CPU(1)からの駆動指令(4)に基づきモータドライブ回路(5)から出力される三相モータ駆動信号(6)により駆動される三相ブラシレスモータ(7)と、前記三相ブラシレスモータ(7)により駆動されるジンバルに設けられ前記ジンバルの回転角度を検出するレゾルバ(8)と、前記レゾルバ(8)からの角度信号(9)をR/D変換して角度情報(11)を前記CPU(1)に供給するR/D変換回路(10)と、前記レゾルバ(8)及びR/D変換回路(10)に正弦波信号からなる励磁信号(14)を供給するためのレゾルバリファレンス出力回路(13)と、よりなり、前記角度情報(11)に基づいて前記三相ブラシレスモータ(7)に前記三相モータ駆動信号(6)が供給されるようにしたジンバル制御システムにおいて、
前記励磁信号(14)が入力されフォトカプラからなる波形生成器(20)と、前記波形生成器(20)からの矩形波信号(21)及びクロック回路(24)からのクロック信号(25)が入力されプログラマブル・ロジック・デバイスからなるサンプルホールド回路(22)と、からなるビルトインテスト回路(18)を有し、前記サンプルホールド回路(22)では前記矩形波信号(21)が入力され続けている限り、正常のステータス情報(23)が出力され、前記励磁信号(14)が停止した時は前記サンプルホールド回路(22)からの前記ステータ情報(23)が前記正常から異常に切換わり、前記サンプルホールド回路(22)から前記CPU(1)に入力される前記正常又は異常からなるステータス情報(23)が、前記正常時は前記CPU(1)からの駆動指令(4)が通常出力で前記三相ブラシレスモータが駆動され、前記ステータス情報(23)が、前記異常時は前記CPU(1)からの駆動指令(4)が出力停止となり、前記三相ブラシレスモータ(7)が停止する構成としたことを特徴とするビルトインテスト回路を内蔵したジンバル制御システム。
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