JP5271636B2 - 温熱化粧シートの包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、シート状発熱具及びシート状化粧料を収容した温熱化粧シートの包装体に関する。
化粧料や薬剤が塗布されたシート状の温熱具或いは水性の化粧料、医薬成分が担持されたシートが接合されたシート状発熱具を顔面に装着し、発熱具から生じる熱を利用して、化粧料や薬剤の肌への浸透を促進させたり、毛穴を開いたりさせる技術が提案されている。
例えば特許文献1には、鉄粉等の被酸化性金属の粉体が密封可能に収容された収容部を備えたシート状発熱具の外面に、化粧料や薬剤を塗布したもの、或いは水性の化粧料、医薬成分が担持されたシート状化粧料が接着等の手段により接合した温熱化粧シートが記載されている。特許文献1に記載の温熱化粧シートは、使用前には、化粧料や薬剤が塗布されたシート状化粧料、及びシート状発熱具それぞれが、別個の非透水性フィルムで包装されており、使用する際には、シート状化粧料及びシート状発熱具それぞれを包装から取り出して一体化にして温熱化粧シートを形成するものである。
しかしながら特許文献1には、使用する際に、シート状化粧料及びシート状発熱具それぞれを包装から取り出して温熱化粧シートを形成する一体化のし易さについて記載されていない。また、シート状化粧料及びシート状発熱具それぞれが、どのような形態で非透水性フィルムに包装されているかについて記載されていない。
特開2006−198325号公報
したがって本発明の目的は、前述した欠点を解消し得る温熱化粧シートを提供することにある。
本発明は、シート状発熱具及びシート状化粧料を収容した温熱化粧シートの包装体であって、前記シート状発熱具と前記シート状化粧料とが別個に収容され、該シート状発熱具と該シート状化粧料との間に折込線を有し、該折込線で二つ折りしたときに前記シート状発熱具と前記シート状化粧料とが重なるように配置されている温熱化粧シートの包装体を提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明の温熱化粧シートの包装体によれば、シート状化粧料及びシート状発熱具それぞれが、特定の位置に配置されて収容されているので、使用する際に、シート状化粧料及びシート状発熱具それぞれを一体化し易すく、容易に温熱化粧シートを形成することができる。
以下、本発明の温熱化粧シートの包装体を、その好ましい一実施形態に基づいて説明する。
本実施形態の温熱化粧シート30の包装体1は、図1,図2に示すように、シート状化粧料10及びシート状発熱具20を収容している。温熱化粧シートの包装体1は、図1,図2に示すように、シート状化粧料10とシート状発熱具20とが別個に収容され、それらの間に折込線3を有し、折込線3で二つ折りしたときにシート状化粧料10とシート状発熱具20とが重なるように配置されている。
本実施形態の温熱化粧シート30の包装体1について、詳述する。
温熱化粧シート30は、図3,図4に示すように、使用時に、シート状化粧料10及びシート状発熱具20を重ね合わせて使用するものである。
包装体1を形成する包材2は、図1に示すように、裏面包材4及び裏面包材4に接合された表面包材5を有している。包材2は、図1に示すように、矩形状であり、包材2の表面包材5は、1枚からなる矩形状の裏面包材4の長手方向の両端部を、裏面包材4の長手方向の略中央部まで、それぞれ折り返して形成されている。
上記包材2は、図1,図2に示すように、一方の側(右側)の裏面包材4と表面包材5との間に、シート状化粧料10を収容する化粧料収容部6を形成しており、他方の側(左側)の裏面包材4と表面包材5との間に、シート状発熱具20を収容する発熱具収容部7を形成している。化粧料収容部6及び発熱具収容部7の形状は、図1に示すように、それぞれ矩形状であり、化粧料収容部6及び発熱具収容部7の大きさは、略同一である。
上記包材2の折込線3は、図1,図2に示すように、包材2の長手方向の略中央部に長手方向の両側端に亘って形成されており、裏面包材4の長手方向の略中央部及び裏面包材4の長手方向の両端部(表面包材5の端部)が接合され形成されている。温熱化粧シート30の包装体1においては、折込線3に沿って二つ折りしたときに、シート状化粧料10及びシート状発熱具20が重なるように配置されている。
上記包材2の裏面包材4及び表面包材5は、図1,図2に示す化粧料収容部6及び発熱具収容部7を形成するように、端部同士が接合されている。シート状化粧料10及びシート状発熱具20の取り出し性の観点から、その接合は、イージーピール性を有するように接合されていることが好ましい。特に、折込線3の近傍に形成されている接合は、イージーピール性を有するように接合されていることが好ましい。
上記シート状化粧料10は、図1,図3に示すように、平面視して各端部が丸みを帯びた略三日月形をしており、扁平な形状をしている。シート状化粧料10は、図4に示すように、繊維材料からなる繊維シートにより構成されている。シート状化粧料10には、既に化粧料が塗布されている。シート状化粧料10のうち、裏面包材4側の面が、温熱化粧シート30の使用時に、使用者の肌に対向する面となる。
上記シート状発熱具20は、図3に示すように、平面視して発熱部21と発熱部21を挟んで発熱部21の両側に一対設けられた肌粘着部25とを備えており、扁平な形状をしている。図2,図4に示すように、シート状発熱具20は、発熱部21及び該発熱部21を収容する収容体22を備えている。収容体22は扁平なものであり、複数のシート材を貼り合わせて、発熱部21が収容される密閉空間が形成されたものである。この密閉空間が発熱部21の収容部になっている。扁平な形状を有する収容体22は、肌当接面側に位置する第1の面22a及びそれと反対側に位置する非肌当接面側に位置する第2の面22bを有している。
上記シート状発熱具20の発熱部21は化学エネルギーを利用して発熱を起こさせる部位である。利用し得る化学エネルギーとしては、被酸化性金属の酸化反応により生じる酸化熱、酸とアルカリの中和熱、無機塩類(塩化カルシウム、塩化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、ゼオライト等)の水和熱などが挙げられる。これらのうち、取り扱い性が良好であることや、発熱量が比較的大きいこと、携帯やコンパクト化が容易であることから、本実施形態においては、被酸化性金属の酸化反応により生じる酸化熱を用いている。
化学エネルギーを利用した発熱部21の具体的な構成は、化学エネルギーの種類に応じて適宜定められる。例えば被酸化性金属の酸化反応により生じる酸化熱を用いる場合には、金属粉(例えば、鉄、アルミニウム、亜鉛、銅等)、触媒となる塩類(例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム等のアルカリ金属の塩化物、塩化カルシウム、塩化マグネシウム等のアルカリ土類金属の塩化物等)、及び水を含有した組成物から構成される。この組成物には、更に保水剤(例えば、バーミキュライト、ケイ酸カルシウム、シリカゲル、シリカ系多孔質物質、アルミナ、パルプ、木紛、吸水ポリマー等)、反応促進剤(例えば、活性炭、カーボンブラック、黒鉛等)等を含有させることができる。
上述の成分を含有する発熱部21は、抄紙発熱体又は発熱粉体の形態となっている。特に抄紙発熱体の形態になっていることが、シート状温熱化粧用具1Aの使用中に被酸化性金属等の偏りを防止でき、均一な発熱を行い得る点から好ましい。抄紙発熱体としては、湿式抄造により得られたシート状物や、発熱粉体を紙等で挟持してなる積層体等が挙げられる。そのような抄紙発熱体は、例えば本出願人の先の出願に係る特開2003−102761号公報に記載の湿式抄造法や、ダイコーターを用いたエクストルージョン法を用いて製造することができる。
上記シート状発熱具20の収容体22における第1の面22aは非通気面になっている。一方、第2の面22bは通気面になっており、空気の透過が可能になっている。シート状発熱具20は、収容体22における第1の面22aの側がシート状化粧料10に対向し、第2の面22bの側が非肌当接面側に向くように使用される。第2の面22bを透過してきた空気(酸素)は、収容体22内に収容されている発熱部21を構成する被酸化性金属と反応し、それによって発熱が起こる。発生した熱は、第1の面22aを通じてシート状化粧料10及び使用者の肌に付与される。
上記シート状発熱具20の収容体22における第1の面22a及び第2の面22bは何れもシート材から構成されている。収容体22は、第1の面22a及び第2の面22bをそれぞれ構成するシート材を互いに接合して形成された閉じた形状の環状接合部23を有している。環状接合部23は連続に形成されている。収容体22は、環状接合部23よりも内側の部分において第1の面22aと第2の面22bとが非接合状態になっており、その非接合部分に発熱部2を収容している。
上記シート状発熱具20の収容体22の環状接合部23の輪郭は、平面視して各端部が丸みを帯びた略三日月形をしている。環状接合部23の輪郭は、先に説明したシート状化粧料10の輪郭と略同形である。環状接合部23の輪郭は、収容体22に収容されている発熱部21の輪郭を画定するものであるから、環状接合部23の輪郭が、シート状化粧料10 の輪郭と略同形であることは、発熱部21とシート状化粧料10が略同形であること意味する。
上記シート状発熱具20は、図4に示すように、発熱部21よりも外側の位置にフラップ部24を備えている。フラップ部24は、発熱部21の左右両側部からそれぞれ外方に延出した第1の面22aと第2の面22bから形成されている。つまりフラップ部24は、発熱部21を挟んで該発熱部21の両側に一対設けられている。
上記シート状発熱具20の各フラップ部24の第1の面22a上には、図4に示すように、粘着剤層がそれぞれ設けられ、粘着部25を形成している。粘着部25は、発熱部21を挟んで該発熱部21の両側に一対設けられている。粘着剤層が設けられ粘着部25が形成されている領域は、シート状発熱具20の長手方向両端から内側の領域まで延在しており、内側の領域とは、シート状発熱具20上にシート状化粧料10を配置した際に、シート状化粧料10の長手方向両端部が固着できる領域を示す。このように、粘着部25は、シート状発熱具20を使用者の身体に固定する固定手段としての働きを有すると共に、シート状発熱具20上にシート状化粧料10を固定する固定手段としての働きを有するものである。
上記シート状発熱具20のフラップ部24を形成している第1の面22a及び第2の面22bは、図4に示すように、本実施形態においては、互いに接する面が接合されているが、第1の面22a上の粘着部25が身体から剥がれ難くできる点から、部分的に接合されているか又は接合されていないことが好ましい。第1の面22aと第2の面22bとがその接する面の全域で接合されていると、フラップ部24が硬くなり、身体から剥がれ易くなる場合がある。
温熱化粧シート30の包装体1においては、図1,図2に示すように、折込線3に沿って二つ折りしたときに、シート状化粧料10及びシート状発熱具20が重なるように配置されており、表面包材5の剥離によりシート状化粧料10及びシート状発熱具20それぞれの重ね合わせ面が露出するように形成されている。本実施形態の包装体1においては、表面包材5を剥離させてているが、シート状化粧料10及びシート状発熱具20それぞれの重ね合わせ面が露出するように、表面包材5を切り裂いてもよい。
上記包装体1は、図2に示すように、化粧料収容部6において裏面包材4及びシート状化粧料10との間に、シート状化粧料10を仮止めする仮止め粘着部8aを備えており、発熱具収容部7において裏面包材4及びシート状発熱具20との間に、仮止め粘着部8bを備えている。仮止め粘着部8a,8bによって、使用する際に折込線3に沿って二つ折りしたときに、シート状化粧料10及びシート状発熱具20の配置位置が、ずれてしまうことがない。仮止め粘着部8aとシート状化粧料10との接着強度は、仮止め粘着部8aと裏面包材4との接着強度に比べ、非常に弱い。仮止め粘着部8bとシート状発熱具20との接着強度も同様である。後述する温熱化粧シート30の形成のし易さの観点から、仮止め粘着部8aの接着強度は、仮止め粘着部8b及び粘着部25の接着強度よりも弱いことが好ましい。本実施形態においては、仮止め粘着部8aは、シート状化粧料10の略底面全域に設けられているが、仮止めできる程度の範囲に設けられていれば良い。仮止め粘着部8bについても同様である。また、シート状化粧料10をポリオレフィンなどの樹脂フィルムに剥離可能に保持させ、樹脂フィルムを仮止め粘着部8aで接着してもよい。
上記包装体1は、図2に示すように、発熱具収容部7において表面包材5及びシート状発熱具20の粘着部25との間に、剥離紙9が設けられている。剥離紙9は、接着剤(不図示)により、表面包材5に固着されている。本実施形態にいては、剥離紙9は、表面包材5の略全面域に設けられているが、少なくとも粘着部25の領域に設けられていれば良い。
上記包装体1には、化粧料収容部6内に、1個〜10個のシート状化粧料10が配置されており、本実施形態においては、図1に示すように、略三日月形のシート状化粧料10をコンパクトに化粧料収容部6に収容する観点から、2個のシート状化粧料10が、互いに向き合うように並置されている。シート状化粧料10と同数のシート状発熱具20それぞれは、折込線3で二つ折りしたときにシート状化粧料10と重なるように、シート状化粧料10と対置させて、発熱具収容部7内に配置されている。
本実施形態の温熱化粧シート30の包装体1の形成材料について説明する。
上記包装体1の包材2としては、シート状化粧料10に含浸させた化粧料が揮発せず、熱融着性が良好な、ガスバリアー性樹脂フィルムからなるものが好ましい。ガスバリヤー性樹脂フィルムとしては、ナイロン等のポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアセタール等の延伸又は無延伸フィルム等にアルミ箔をラミネートしたフィルム又はガラス質物質を蒸着させたフィルム等があげられる。遮光性、ガスバリアー性及びイージーピール性の付与の観点から、ポリエステルフィルムをアルミ箔にラミネートしたフィルムが好ましい。ガスバリアー性樹脂フィルムの厚みは、特に制限はないが、好ましくは20〜100μmである。
上記シート状化粧料10を構成する繊維シートとしては、柔軟性や伸縮性を有する材料を用いることが、使用者の身体に追従しやすくなる観点から好ましい。そのような材料としては、各種不織布、例えばエアスルー不織布、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、メルトブローン不織布、これらの不織布の複合材料、これらの不織布とフィルムとの複合材料などが挙げられる。繊維シートの坪量は、含浸させる化粧料の含浸量や、シート状化粧料10の取り扱い性等を考慮して決定され、例えば10〜250g/m2、特に30〜100g/m2とすることができる。
上記シート状化粧料10に含浸させる化粧料は、その有効成分として、例えば経皮吸収されて真皮引き締め、美白、血行促進、脂肪分解促進、抗炎症等の効果を発現する物質であれば特に制限されない。具体的には、植物抽出物、動物抽出物、グアニジン誘導体、カテコールアミン類、アミノ酸、ビタミン類、ホルモン、有機酸、天然抽出のスフィンゴシン誘導体、合成セラミド類似体等が挙げられる。
上記シート状発熱具20を構成する収容体22のうち、肌当接面側の第1の面22aは、非透湿性のフィルム、例えば各種熱可塑性樹脂からなるフィルムが用いられる。収容体22の肌触りを良好にする目的で、該フィルムの外面に不織布等の風合いの良好なシートをラミネートしてもよい。収容体22のうち、非肌当接面側の第2の面22bは、透湿性フィルム又は通気性フィルムから構成される。透湿フィルムの場合には、熱可塑性樹脂と無機フィラーとを溶融混練して押し出した溶融物をフィルム状に成形し、成形されたフィルムを一軸又は二軸延伸することで製造される。透湿性フィルムの透湿度(JIS Z0208、40℃、90%RH)は、200〜5000g/(m2・24hr)、特に500〜1000g/(m2・24hr)であることが好ましいが、透湿度(JIS Z0208で規定)及び通気度(JIS P8117で規定)は、発熱体の組成や量、使用形態(短時間 発熱型、長時間発熱型、水蒸気発生型等)により適宜選定される。収容体22の肌触りを良好にする目的で、透湿フィルムの外面に不織布等の風合いの良好なシートをラミネートしてもよい。
上記シート状発熱具20の粘着部25には、例えばホットメルト粘着剤を用いることができる。ホットメルト粘着剤は一般に粘着基剤、粘着付与樹脂及び軟化剤を構成成分として含有している。
上記シート状発熱具20及び上記シート状発熱具20をそれぞれ仮止めする仮止め粘着部8a,8bには、例えばホットメルト粘着剤を用いることができ、シート状発熱具20に含浸させた化粧料と副反応を起こさないように、ポリオレフィン系の粘着剤を用いることが好ましい。
上記発熱具収容部7に設けられている剥離紙9としては、基材となる紙と、粘着部25に接する剥離層から構成されている。基材と剥離層との間には、剥離層の薬品が基材に染込む事を防止するために目止め層を設けている。基材、目止め層及び剥離層それぞれの材質及び目付け等は用途により自由に選択可能であり、基材としては上質紙、グラシン紙等、目止め層としてはポリエチレン、ポリプロピレン等、剥離層としてはシリコーン樹脂等が挙げられる。
以上の構成を有する温熱化粧シート30の包装体1の使用方法について説明する。
本使用方法は、先ず図5(a)に示すように、包装体1の折込線3の一端部における裏面包材4から表面包材5を剥がす。次に、図5(b)に示すように、化粧料収容部6に収容されたシート状化粧料10及び発熱具収容部7に収容されたシート状発熱具20それぞれの重ね合わせ面が完全に露出するように、裏面包材4及び表面包材5の接合部を剥離する。ここで、接合部の剥離は、化粧料収容部6の表面包材5及び発熱具収容部7の表面包材5を同時に剥離しても良いし、片方ずつ剥離しても良い。次に、図5(c)に示すように、包装体1の折込線3に沿って二つ折りする。二つ折りした際、シート状化粧料10とシート状発熱具20とは重なるように配置されているため、図3,図4に示すような、シート状発熱具20の発熱部21の上方にシート状化粧料10が配置された温熱化粧シート30が形成できる。ここで、シート状化粧料10の仮止め粘着部8aの接着強度が、シート状発熱具20の仮止め粘着部8b及びシート状発熱具20の粘着部25の接着強度よりも弱ければ、シート状発熱具20は化粧料収容部6の裏面包材4から剥離し、粘着部25によりシート状発熱具20上にシート状化粧料10が固着される。固着手段には接着剤以外に、メカニカルファスナー、両面テープなども使用可能である。このようにシート状発熱具20とシート状化粧料10とが重なって形成される温熱化粧シート30が、発熱具収容部7の裏面包材4上に形成される。そして温熱化粧シート30を取り出し、図6に示すように、シート状化粧料10を配置した側の温熱化粧シート30を使用者の肌(本実施形態では目の下)に固定して使用する。
以上の構成を有する温熱化粧シート30の包装体1の作用効果について説明する。
本実施形態の温熱化粧シート30の包装体1は、化粧料が含浸されているシート状化粧料10及びシート状発熱具20が、同一の包材2に、収容されているので、携帯に便利である。
温熱化粧シート30の包装体1は、折込線3で二つ折りしたときにシート状化粧料10とシート状発熱具20とが、重なるように配置されているので、使用する際に、シート状化粧料10及びシート状発熱具20それぞれを一体化して、容易に温熱化粧シート30を形成することができる。
温熱化粧シート30の包装体1は、シート状化粧料10及びシート状発熱具20が、裏面包材4,4それぞれと、仮止め粘着部8a,8bにより仮止めされているので、シート状化粧料10及びシート状発熱具20の配置がずれることがなく、容易に温熱化粧シート30を形成することができる。
温熱化粧シート30の包装体1は、発熱具収容部7において、シート状発熱具20の粘着部25と表面包材5との間に剥離紙9を備えているので、裏面包材4と仮止めされているシート状発熱具20が裏面包材4から剥離してしまうことがない。そのため、シート状発熱具20の配置がずれることがなく、容易に温熱化粧シート30を形成することができる。
温熱化粧シート30の包装体1は、裏面包材4及び表面包材5をイージーピール性を有するように接合しているため、シート状化粧料10及びシート状発熱具20の配置がずれることがなく、容易に温熱化粧シート30を形成することができる。
温熱化粧シート30は、使用者の身体(本実施形態では目の下)に固定された後、シート状発熱具20の発熱部21中の被酸化性金属が空気(酸素)と接触して発熱が起こり、その熱が化粧料含浸部10に伝わって、該化粧料含浸部10に含まれている有効成分が使用者の皮膚に浸透しやすくなる。また発生した熱が使用者の肌にも伝わって毛穴が開き、それによっても有効成分が使用者の皮膚に浸透しやすくなる。皮膚に熱を付与している時間は5〜60分程度とすることが好ましい。この間の皮膚温度は37〜42℃に維持されることが好ましい。このような皮膚温度となるようなシート状発熱具20の発熱温度や発熱時間は、シート状発熱具20を構成する収容体22の透湿度、通気度や、収容体22に収容される発熱部21の組成によってコントロールすることができる。
温熱化粧シート30は、シート状発熱具20の長手方向両端部に形成された粘着部25によりシート状化粧料10を固定して形成されており、温熱化粧シート30の中央部分では、シート状化粧料10及びシート状発熱具20は互いに分離可能なように、積極的に固着されていない。従って、温熱化粧シート30は、身体への密着性や追従性が良好である。ここで、身体への追従性とは、身体の表面状態の変化に対して追従可能であるとの意味である。また、身体の表面状態の変化とは、温熱化粧シート30を例えば顔面に適用した場合に、顔面の表情の変化、動き、皮膚状態の変化等のことを意味する。その結果、シート状発熱具20が発熱し、それに起因してシート状発熱具20が硬くなり、剛軟性が高くなったとしても、シート状化粧料10はその影響を受けず、該シート状化粧料10の身体からの浮きや剥がれが効果的に防止される。しかも温熱化粧シート30は、シート状発熱具20に設けられた粘着部25の粘着力を過度に高めなくても上述の浮きや剥がれが防止されるので、肌の突っ張り感が生じることも防止され、更に使用後のシート状発熱具20を肌から引き剥がすときに粘着部25の粘着剤が肌に残ってしまったり、肌へ大きな刺激やストレスを与えて、肌荒れなどのトラブルを引き起こしたりすることも防止される。
浮きや剥がれを生じることなくシート状化粧料10が使用者の身体に十分に追従するためには、シート状化粧料10は柔軟であることが好ましい。少なくともシート状化粧料10は、発熱の前後を問わずシート状発熱具20よりも柔軟であることが好ましい。この観点から、シート状化粧料10は、JIS L1096で規定する、ハンドルオメーターにより測定された剛軟性の値が、同装置を用いて測定されたシート状発熱具20の剛軟性の値よりも小さいことが好ましい。要するに適用する肌の形状に沿って自由に変形可能な柔らかさや伸縮性を有していることが好ましい。
本発明の温熱化粧シートの包装体は、上述の実施形態の温熱化粧シート30の包装体1に何ら制限されるものではない。
例えば、上述の本実施形態の温熱化粧シート30の包装体1においては、図1に示すように、表面包材5は、1枚からなる矩形状の裏面包材4の長手方向の両端部を、折り返して形成されているが、裏面包材4とは別個の包材であっても良い。
また、温熱化粧シート30の包装体1においては、図1に示すように、その形態が矩形状であるが、円形状、楕円形状、多角形状であっても良い。
また、温熱化粧シート30の包装体1においては、化粧料収容部6及び発熱具収容部7の形状は、図1に示すように、それぞれ矩形状であり、それらの大きさは略同一であるが、折込線3で二つ折りしたときにシート状化粧料10とシート状発熱具20とが、重なるように収容されていれば、矩形状でなくても良く、略同一でなくても良い。
また、温熱化粧シート30の包装体1においては、包材2の折込線3は、図1,図2に示すように、包材2の長手方向の略中央部に長手方向の両側端に亘って形成されているが、シート状化粧料10とシート状発熱具20との間に配置されていれば良い。
また、温熱化粧シート30の包装体1においては、化粧料収容部6に2個のシート状化粧料10が、互いに向き合うように並置されて収容されているが、単に並置されていても良い。
また、温熱化粧シート30の包装体1においては、シート状化粧料10及びシート状発熱具20が互いに分離可能なように、温熱化粧シート30の中央部分では積極的に固着されていないが、固着されていても良い。
また、温熱化粧シート30のシート状化粧料10においては、化粧料を含浸させた繊維シートを用いているが、有効成分を含有させたゲルやパップ剤などの化粧料層をシート基材に積層したものに置き換えてもよい。
図1は本発明の使用前の温熱化粧シートの包装体の実施形態を示す斜視図である。 図2は図1におけるX1−X1線断面図である。 図3は温熱化粧シートの実施形態を示す斜視図である。 図4は図3におけるX2−X2線断面図である。 図5(a)、(b)及び(c)はそれぞれ図1に示す温熱化粧シートの包装体の使用方法の説明図である。 図6は温熱化粧シートの使用方法の説明図である。
符号の説明
1 温熱化粧シートの包装体
2 包材
3 折込線
4 裏面包材
5 表面包材
6 化粧料収容部
7 発熱具収容部
8a,8b 仮止め粘着部
9 剥離紙
10 シート状化粧料
20 シート状発熱具
21 発熱部
22 収容体
24 フラップ部
25 粘着部
30 温熱化粧シート

Claims (4)

  1. シート状発熱具及びシート状化粧料を収容した温熱化粧シートの包装体であって、
    前記シート状発熱具と前記シート状化粧料とが別個に収容され、該シート状発熱具と該シート状化粧料との間に折込線を有し、該折込線で二つ折りしたときに前記シート状発熱具と前記シート状化粧料とが重なるように配置されており、
    前記包装体は裏面包材及び該裏面包材に接合された表面包材を有し、これら両包材間に、前記シート状発熱具及び前記シート状化粧料が収容されており、該表面包材の剥離により前記シート状発熱具及び前記シート状化粧料それぞれの重ね合わせ面が露出するようになされており、
    前記シート状発熱具は、発熱部と前記表面包材側に設けられた肌粘着部とを備え、
    前記シート状発熱具及び前記シート状化粧料は、前記裏面包材と仮止めされており、
    前記シート状化粧料を仮止めする仮止め粘着部の接着強度が、前記シート状発熱具を仮止めする仮止め粘着部の接着強度及び前記肌粘着部の接着強度よりも弱い温熱化粧シートの包装体。
  2. 前記肌粘着部は、前記発熱部を挟んで該発熱部の両側に一対設けられており、
    前記シート状発熱具は、剥離紙が、一対の該肌粘着部と前記表面包材との間に設けられている請求項1に記載の温熱化粧シートの包装体。
  3. 前記包装体は、前記シート状化粧料を収容する化粧料収容部及び前記シート状発熱具を収容する発熱具収容部を備え、該化粧料収容部及び該発熱具収容部それぞれは、前記表面包材及び前記裏面包材がイージーピール性を有するように接合されてなる請求項1又は2に記載の温熱化粧シートの包装体。
  4. 一組の前記シート状発熱具及び前記シート状化粧料が、複数個、前記包装体に収容されている請求項1〜の何れか1項に記載の温熱化粧シートの包装体。
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