JP2006034951A - 美容、医療または健康増進用具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 美容効果、医療効果または健康増進効果の高い美容、医療または健康増進用具を提供すること。
【解決手段】 密閉された袋体1内にイージーシール部分2を挟んで二つの収容部3,4が設けられ、一方の収容部3内に液体7を収容し、他方の収容部4内に前記液体7を含浸させるためのスキン用シート8と前記液体7によって劣化する美容成分または薬用成分または健康増進用成分とを収容してある。
【選択図】 図3
【解決手段】 密閉された袋体1内にイージーシール部分2を挟んで二つの収容部3,4が設けられ、一方の収容部3内に液体7を収容し、他方の収容部4内に前記液体7を含浸させるためのスキン用シート8と前記液体7によって劣化する美容成分または薬用成分または健康増進用成分とを収容してある。
【選択図】 図3
Description
この発明は、美容、医療または健康増進用具に関する。
従来より、スキン用シートに美容液、薬剤または健康増進剤を含ませた状態とし、これを顔に密着させて用いるように構成された美容、医療または健康増進用具がある。前記スキン用シートと美容液、薬剤または健康増進剤とは、個々に市販されたり、あるいは一つの袋体内に収容されて市販されたりしている。
そして、本発明者は、鋭意研究の結果、高い美容効果、医療効果または健康増進効果をもつ美容、医療または健康増進用具の開発に成功した。
この発明は上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、美容効果、医療効果または健康増進効果の高い美容、医療または健康増進用具を提供することである。
上記目的を達成するために、第1発明の美容、医療または健康増進用具は、密閉された袋体内にイージーシール部分を挟んで二つの収容部が設けられ、一方の収容部内に液体を収容し、他方の収容部内に前記液体を含浸させるためのスキン用シートと前記液体によって劣化する美容成分または薬用成分または健康増進用成分とを収容してあることを特徴としている(請求項1)。
そして、第1発明において、前記スキン用シートに、機能性気体(不活性ガス等)を内部に封入した水溶性材料を保持させてあってもよい(請求項2)。
また、第2発明の美容、医療または健康増進用具は、密閉された袋体内にイージーシール部分を挟んで二つの収容部が設けられ、一方の収容部内に液体を、他方の収容部内に前記液体を含浸させるためのスキン用シートをそれぞれ収容してあり、前記スキン用シートに、機能性気体を内部に封入した水溶性材料を保持させてあることを特徴としている(請求項3)。
また、第3発明の美容、医療または健康増進用具は、機能性気体を封入した水溶性材料をスキン用シートに保持させてなることを特徴としている(請求項4)。
上記第1〜第3発明において、前記スキン用シートが多層構造をしており、その内部に前記水溶性材料が保持されていてもよい(請求項5)。
請求項1〜3に係る発明では、前記他方の収容部に衝撃を加え、イージーシール部分を剥離させ、この剥離部分から前記一方の収容部内の液体を他方の収容部へと送り、スキン用シートに含ませるだけで、袋体内から取り出したスキン用シートをすぐに使用することができ、使用性の面で非常に優れた美容、医療または健康増進用具が得られる。
ここで、スキン用シートに美容液、薬剤または健康増進剤を含ませた状態で収容する従来の美容、医療または健康増進用具では、スキン用シートの材料等によっては、美容液、薬剤または健康増進剤に含有させる必要のある防腐剤の種類や量を多くして所定の基準を満たさなければならないという問題があった。また、前記美容、医療または健康増進用具に、美容液、薬剤または健康増進剤中の含有成分等によって経時的に劣化あるいは変化する物質・材料や、使用直前までドライ状態にしておくことが望ましい物質・材料を用いることが適していなかった。従って、美容、医療または健康増進用具に使用可能な物質・材料が限られ、このことが美容、医療または健康増進用具の美容効果、医療効果または健康増進効果の向上を妨げる原因となっていた。
これに対して、請求項1〜3に係る発明では、使用直前までスキン用シートと美容液等の液体とを隔離しておくことができるので、スキン用シートのための防腐剤の種類や量を減らすあるいは防腐剤を不要とすることができ、また、使用可能な物質・材料を上記従来の美容、医療または健康増進用具よりも増やすことができ、上記のことから美容効果、医療効果または健康増進効果の向上を図ることもより容易となる美容、医療または健康増進用具が得られる。
また、請求項1〜3に係る発明では、前記一方の収容部内に収容する液体の量を、他方の収容部内に収容するスキン用シートに含浸させるのに適した量とすることで、確実に適量の前記液体をスキン用シートに含ませることができる美容、医療または健康増進用具が得られる。従って、前記美容、医療または健康増進用具では、前記液体の量が多すぎてスキン用シートから液体が垂れ、それによって使用者などの身体、衣服や床などが汚れたり、前記液体が無駄になったり、あるいは反対に前記液体の量が少なすぎて十分な美容効果、医療効果または健康増進効果が得られないということを確実になくすことができる。
そして、請求項1に係る発明では、第一収容部に収容された前記液体に接触すると劣化(酸化劣化、液中劣化)する美容成分または薬用成分または健康増進用成分を使用直前まで液体から隔離しておくことができるので、前記美容成分の美容効果または薬用成分の薬用効果または健康増進用成分の健康増進効果を最大限に発揮させることができる美容、医療または健康増進用具が得られる。
また、請求項2〜5に係る発明では、スキン用シートの使用時に、水溶性材料が液体等に触れて溶解するに伴って水溶性材料の内部に封入されていた機能性気体が解放され、この機能性気体が顔の表面に適宜の刺激を加え血行を促進する美容、医療または健康増進用具が得られる。
図1〜図3は、この発明の一実施の形態を示す。まず、図1および図2は、この発明の一実施の形態に係る美容、医療または健康増進用具(以下、用具という)の構成を概略的に示す斜視図および説明図である。図1および図2において、1は内部が密閉された袋体であり、この袋体1は、2枚のほぼ矩形状のフィルム体の周縁部どうしを容易に剥がれることがないように例えば熱融着等によって強力に接着しており、各フィルム体は、透明または不透明の樹脂やアルミ箔等より形成されている。
そして、袋体1内にイージーシール部分2を挟んで第一収容部3および第二収容部4が設けられている。詳しくは、袋体1内のほぼ中央を縦断し、袋体1の内部をほぼ二分割するようにシール部分5が設けられており、このシール部分5の中央部に前記イージーシール部分2が形成されている。また、このイージーシール部分2に連続し、第二収容部3内の液体7(後述する)をイージーシール部分2へとガイドするためのガイドシール部分6が設けられている。
前記シール部分2,5,6は、例えば、前記2枚のフィルム体の間に、フィルム体とは異なる材料よりなるシール用部材を介して熱融着等により接着することによって形成されている。そして、前記イージーシール部分2は、他のシール部分5,6よりも幅が小さくなっており、適宜の力で容易に剥がすことができるように構成されている。すなわち、イージーシール部分2を形成するためのシール用部材と前記2枚のフィルム体との接着力は、前記2枚のフィルム体の周縁部どうしの接着力およびシール部分5,6を形成するためのシール用部材と前記2枚のフィルム体との接着力よりも小さくなっている。
そして、前記第一収容部3内には、海洋深層水、マリーンコラーゲン(例えば魚の鱗より採取されるもの)、適宜の有効材料(美容成分、薬用成分または健康増進用成分等の有効成分を含有した材料)および青色色素を含む液体7と、窒素ガス(不活性ガス)とが収容されており、前記液体7は青色色素により青色を呈する。また、前記第二収容部4内には、前記液体7を含浸させるためのスキン用シート8と、前記液体7に接触すると経時的に劣化(酸化劣化、液中劣化)する劣化成分(図示していない)を含む劣化材料と、窒素ガス(不活性ガス)とが収容されている。すなわち、二つの収容部3,4内には、空気を窒素ガス(不活性ガス)に置換して封入してある。なお、前記スキン用シート8は、マスク状に形成されており、適宜に折り畳まれた状態で第二収容部4内に収容されている。また、前記第二収容部4内に収容される劣化材料としては、例えばビタミンCや美容保湿剤等の美容成分の他、液体7に接触すると劣化する薬用成分、健康増進用成分などの有効成分を含む有効材料が挙げられる。
なお、前記第一収容部3の液体7に含まれる有効材料、第二収容部4に収容される劣化材料(有効材料)としては、ビタミンCや美容保湿剤の他、ビタミンE、メントール、ハッカ、インドメタシン、女性ホルモン等が挙げられる。
ここで、イージーシール部分2が剥がれていない状態(保管状態)にある用具では、第一収容部3と第二収容部4とは完全に隔離されており、第一収容部3内の液体7やガスが第二収容部4内に進入したり、第二収容部4内のガスが第一収容部3内に進入したりすることはない。
なお、図1において、9は袋体1の周縁部における第二収容部4付近に設けられた開封用の切り込み部分である。
次に、上記の構成からなる用具を使用する際の手順について、図3を参照しながら説明する。まず、保管状態にある用具の第一収容部3を例えば手で挟み込むようにして握る、叩くなどすることにより、第一収容部3に衝撃を加える。すると、この衝撃によって前記イージーシール部分2が剥がれ、剥離部分が形成される。そして、この剥離部分から第一収容部3内の液体7を第二収容部4へと送る。このとき、液体7をガイドする前記ガイドシール部分6を設けてあるので、第一収容部3内の液体7を前記剥離部分から第二収容部4内へとスムーズにかつ偏りなく流入させることができる。
上記のようにして第二収容部4内に流入した液体7を第二収容部4内に収容されていたビタミンC等の劣化成分とともにスキン用シート8に含ませれば、スキン用シート8の使用が可能な状態となる。その後、例えば、切り込み部分9を手で引き裂いて袋体1を破り、スキン用シート8を取り出して用いればよい。
ここで、前記スキン用シート8は、図3に示すように、2枚のシート体(この実施の形態では通気性に優れた不織布シート)10,11を備えた多層構造をしており、その内部(間)に水溶性材料12が保持されている。詳しくは、前記水溶性材料12は、例えば多糖類等の糖類よりなり、ほぼ粒状またはカプセル状に形成され、大気圧よりも高圧の機能性気体(例えば、窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガスや炭酸ガス)をその内部空間に封入した状態となっている。なお、前記水溶性材料12は、接着剤による接着や、熱融着、超音波等によって2枚のシート体10,11のうちの顔等の肌に接触しない方のシート体10の内側(図3では下側)に保持されている。この実施の形態では、前記シート体10の内側(図3では下側)に樹脂ラミネート層10aが設けられ、さらにこの樹脂ラミネート層10aの内側(図3では下側)にのり等の接着剤よりなる接着ラミネート層10bが設けられ、この接着ラミネート10bに前記水溶性材料12が接着されている。なお、前記接着ラミネート層10bを設けず、熱圧着や超音波により水溶性材料12を樹脂ラミネート層10aに接着してもよい。
そして、スキン用シート8が液体7を含む状態になると、液体7によって水溶性材料12が溶解し、水溶性材料12に形成された亀裂やひび等から内部の高圧の機能性気体が外部に吹き出し、その状態が例えばパチパチという微音を伴って適宜の時間(例えば1分30秒くらい)継続する。従って、スキン用シート8を顔等の肌に密着させて使用すれば、使用開始後しばらくの間、前記機能性気体による適宜の刺激が顔等の肌に加わることになり、その感触がリラクゼーション効果をもたらす他、前記微音によるリラクゼーション効果も得られ、さらには前記液体7に含まれる有効材料等(例えば血行促進剤)による適宜な効果も得られる。
また、用具の製造ラインにおいてスキン用シート8を袋体1内に収容する際には、通常、スキン用シート8に僅かながらも空気が残存している。従って、この実施の形態では、スキン用シート8内に残存する空気中の酸素や雑菌等が液体7を劣化させることを防止するために、保管状態のときには液体7をスキン用シート8から隔離し、酸素および雑菌等を含まない窒素ガスとともに第一収容部3内に収容し、使用状態のときに液体7をスキン用シート8に含ませるようにしている。さらに、ビタミンC等の劣化成分は、前記液体7に接触するとその時点から劣化が始まるので、この実施の形態では、保管状態のときには前記劣化成分を液体7から隔離し、スキン用シート8とともにドライ状態で第二収容部4内に収容し、使用状態のときに液体7に溶解させるようにしている。そのため、上記用具が保管状態にあるときには、液体7が酸素および雑菌等から完全に隔離されるとともに、劣化成分が液体7から完全に隔離され、長期間良好な状態で保存されることになる。
さらに、前記用具では、シート体10の内側に設けた樹脂ラミネート層10aにより保湿性が高まっており、シート体11に含ませた液体7中の有効材料およびスキン用シート8内に保持させた有効材料(劣化材料)を長時間良好に顔等の肌に接触させておくことができる。従って、それだけ用具の美容効果、医療効果または健康増進効果が向上することとなる。
なお、この発明は上記の実施の形態に限られず、種々に変形して実施することができる。具体的には、上記実施の形態では、液体7が海をイメージしたもの(海を連想させるもの)となっていたが、このような構成に限られず、例えば、前記液体7が山をイメージしたもの(山を連想させるもの)となるように構成してもよい。具体的には、前記液体7が、例えば、山で採取した水(河川の水、湧き水等)、植物オイル、前記有効成分および緑色色素を含み、緑色色素によって緑色を呈するように構成されていてもよい。
また、前記スキン用シート8は、マスク状に限られず、例えば、図4(A)および(B)に示すように、多角形(矩形等)またはほぼ円形もしくは楕円形のシート状(縦横または直径が3〜4cm程度)をした部分シート等に形成されていてもよく、スキン用シート8で覆う部位も、顔に限られず、例えば、手足、背中等の皮膚であってもよい。すなわち、前記液体7中の有効材料およびスキン用シート8内に保持させた有効材料の種類と、マスク状や部分シート等のスキン用シート8で覆う部位とを適宜に選択することによって、前記用具は、美肌、床擦れの予防・治療、筋肉疲労の回復、肩凝り・腰痛・関節痛の改善等の効果を発揮することになる。
加えて、上記実施の形態では、第一収容部3(液体7)および第二収容部4のいずれにも有効成分を含む材料(有効材料)が収容されているが、有効材料がいずれか一方のみに収容されていてもよい。
さらに、前記水溶性材料12は、糖類に限られず、ゼラチン等によりなっていてもよい。加えて、上記実施の形態では、水溶性材料12の内部空間に機能性気体を封入しているが、前記内部空間に前記劣化成分(あるいは有効成分)を収容してあってもよい。具体的には、前記劣化成分の表面にゼラチンなどの水溶性材料12をコーティングし、粒状またはカプセル状またはゲル状に形成してあってもよい。
また、袋体1の第一収容部3および第二収容部4内に封入するガスとして、窒素ガスに代えてヘリウム、アルゴン等の他の不活性ガスなど、液体7と反応しないガスを用いてもよい。加えて、液体7が空気(酸素)により劣化しないのであれば、第一収容部3内に不活性ガスではなく空気を収容してもよく、同様に、スキン用シート8および劣化成分が空気(酸素)により劣化しないのであれば、第二収容部4内に不活性ガスではなく空気を収容してもよい。
また、第二収容部4内に収容するスキン用シート8の数は、一つに限られず、二つ以上でもよい。
また、上記実施の形態では、前記スキン用シート8を構成する2枚のシート体10,11を通気性に優れた不織布シートによって形成しているが、前記不織布に代えて、紙(和紙等)、綿・ガーゼ・脱脂綿、樹脂フィルムなどでシート体11,12を形成してもよい。さらに、少なくとも肌に接触する方のシート体11が通気性に優れていればよく、肌に接触しない側のシート体10の通気性は優れていなくともよい。そのため、前記シート体10を、例えば、肌に接触させておくための液剤等が体温で蒸発することを防ぐ効果のあるシートを用いて形成してあってもよい。
また、前記スキン用シート8を構成する2枚のシート体10,11の間に、水溶性材料12に加えて、あるいは水溶性材料12に代えて前記美容液、薬剤または健康増進剤等の有効成分を含んだ有効材料を保持させてもよい。この場合、前記有効材料は、カプセル状の部材の内部に収容されていてもよいし、粒状体あるいはゲル状体を呈するように構成されていてもよい。前記有効材料としては、例えば、泥状パックに用いられるパウダー状の材料や、遠赤外線、マイナスイオンを発生するセラミック等が挙げられる。
また、前記水溶性材料12または前記有効材料を、シルク印刷等適宜の印刷方式により、スキン用シート8を構成するシート体10,11に印刷してもよい。このような方法は、特に泥状パック用のパウダー状の材料等を前記有効材料として用いる場合に適している。そして、上記方法を用いれば、水溶性材料12または有効材料を、2枚のシート体10,11間に保持せず、例えば、2枚のシート体10,11の外面側(肌に接触する側)に一体的に設けることもできる。なお、シート体10,11による水溶性材料12の保持方法と有効材料の保持方法とは、同じでも異なっていてもよい。
また、上記実施の形態では、2枚のシート体10,11の一方のシート体10に樹脂ラミネート層10aと接着ラミネート層10bを設けて、この接着ラミネート層10bに前記水溶性材料12を接着していたが、このような構成に代えて、スキン用シート8を以下のように形成してもよい。すなわち、前記2枚のシート体10,11のうち、顔等の肌に接触しない方のシート体10を、融着繊維(例えばポリエチレン)を絡ませた繊維(例えばポリエチレンテレフタノール)の不織布で形成すると共に、顔等の肌に接触する方のシート体11を例えばコットン等の不織布で形成する。そして、これらのシート体10,11の間に前記水溶性材料12を収容しておく。その後、図5に示すように、マスク状のスキン用シート8の全ての縁8aがとじてスキン用シート8が袋状となるように、2枚のシート体10,11を熱板等で加熱し、融着(接着)する。同時に、スキン用シート8が全体にわたって適宜の間隔で接着された状態となるように、ピンポイント的に複数箇所8bを融着する。これらの接着により、スキン用シート8内の水溶性材料12等が外部にこぼれたり漏れたりするのを確実に防いで保持することができる。そして、上記のようにスキン用シート8を形成するように構成すれば、スキン用シート8の製造が低コストで容易となる。なお、2枚のシート体10,11の接着は、上述した熱融着によって行うものに限られず、例えば、タック(のり)、超音波等によって行ってもよい。
また、前記スキン用シート8において、その使用者の額および眉間から鼻先にかけてのゾーン(いわゆるT−zone)に接触する部分等に、前記水溶性材料12または有効材料として、例えば、クレイ、シリカ、酸化チタン等の脱脂のための材料(以下、脱脂材料という)を保持させてあってもよい。前記脱脂材料の保持方法としては、粒子状の脱脂材料を接着ラミネート10bに接着させることによって行ってもよいし、上述した印刷あるいは転写等により行ってもよい。
さらに、上記実施の形態では、2枚のシート体10,11を用いてスキン用シート8を構成していたが、このような構成に限られず、肌に接触しない方のシート体10を設けなくてもよい。この場合、前記水溶性材料12はシート体11に適宜の方法(例えば熱圧着、超音波による接着や接着剤を用いた接着等)によって保持させればよい。
また、袋体1をなす2枚のフィルム体に、光の透過を遮断する性質を備えたアルミニウム(アルミ箔)などの材料(部材)よりなる層を設けることにより、太陽光線の照射等によって袋体1内に収容した液体7等の劣化の防止やバリアー性保持を図ってもよい。
また、図6に示すように、前記第一収容部3と第二収容部4とを仕切る前記シール部分5に剥離ガイド部13を設け、シール部分5において剥離ガイド部13と第二収容部4とで挟まれる部分を前記イージーシール部分2としてもよい。すなわち、前記剥離ガイド部13は、シール部分5の一部(この例では中央部)を剥離させた状態に保つことで形成され、連通部14を介して第一収容部3内の空間と連通するように構成されている。そして、上記剥離ガイド部13を設けることにより、第一収容部3に衝撃を加え、イージーシール部分2を剥がして剥離部分を形成する際に、その剥離部分の形成が容易となる。
ここで、前記剥離ガイド部13の形状は、図7に示すような星型の一部を呈する形状に限られず、帯状(図7(A)参照)でもよいし、三角形状(図7(B)参照)でもよいし、丸形状(図7(C)参照)でもよいし、矩形状(図7(D)参照)でもよいし、先端が尖った帯状(図7(E)参照)などでもよい。
また、用具を構成する前記液体7とスキン用シート8とを別々の袋や容器などに収容してもよい。この場合、用具の使用時には、例えば、スキン用シート8を収容した袋内に適量の液体7を注入し、液体7をスキン用シート8に含ませた状態とすればよい。また、このとき、前記スキン用シート8のみを一つの袋に収容してもよいが、その袋に、スキン用シート8とともに前記劣化成分を収容してもよく、また、前記袋に窒素ガスなどの不活性ガスを空気に置換して封入するように構成してもよい。
そして、スキン用シート8を袋体1に収容せず前記用具として単独で用いる場合には、このスキン用シート8に含ませる液体は、前記液体7に限られず、湯あるいは水や、適宜の有効成分を含んだ液体であってもよい。
1 袋体
2 イージーシール部分
3 第一収容部
4 第二収容部
7 液体
8 スキン用シート
2 イージーシール部分
3 第一収容部
4 第二収容部
7 液体
8 スキン用シート
Claims (5)
- 密閉された袋体内にイージーシール部分を挟んで二つの収容部が設けられ、一方の収容部内に液体を収容し、他方の収容部内に前記液体を含浸させるためのスキン用シートと前記液体によって劣化する美容成分または薬用成分または健康増進用成分とを収容してあることを特徴とする美容、医療または健康増進用具。
- 前記スキン用シートに、機能性気体を内部に封入した水溶性材料を保持させてある請求項1に記載の美容、医療または健康増進用具。
- 密閉された袋体内にイージーシール部分を挟んで二つの収容部が設けられ、一方の収容部内に液体を、他方の収容部内に前記液体を含浸させるためのスキン用シートをそれぞれ収容してあり、前記スキン用シートに、機能性気体を内部に封入した水溶性材料を保持させてあることを特徴とする美容、医療または健康増進用具。
- 機能性気体を封入した水溶性材料をスキン用シートに保持させてなることを特徴とする美容、医療または健康増進用具。
- 前記スキン用シートが多層構造をしており、その内部に前記水溶性材料が保持されている請求項2〜4のいずれかに記載の美容、医療または健康増進用具。
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