JP5270889B2 - 薄膜光電変換装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、薄膜光電変換装置及びその製造方法に関し、特にその透明電極層の改善に関する。
光電変換装置は、受光センサー、太陽電池など様々な分野で用いられている。なかでも、太陽電池は、地球に優しいエネルギー源の一つとして脚光を浴びており、近年の環境問題に対する関心の高まりと、各国の導入加速政策によって、太陽電池の普及が急速に進んでいる。
光電変換装置のなかで、太陽電池を含む光電変換装置の低コスト化、高効率化を両立するために原材料が少なくてすむ薄膜光電変換装置が注目され、開発が精力的に行われている。特に、ガラス等の安価な基板上に低温プロセスを用いて良質の半導体層を形成する方法が低コストを実現可能な方法として期待されている。
図1は、このような薄膜光電変換装置の積層構造の一例を概念的な断面図で示している。なお、本願の図面において、長さ、幅、厚さなどの寸法関係は、図面の明瞭化と簡略化のために適宜に変更されており、実際の寸法関係を表してはいない。また、本願の図面において、同一の参照符号は同一部分または相当部分を表している。
図1に図解されているような薄膜光電変換装置の製造においては、透光性絶縁基板11として一般にガラス基板が用いられる。また、透光性絶縁基板としてガラス基板111と透光性下地層112を積層したものを用いてもよい。ガラス基板上には透明電極層12として、例えば厚さ700nmのSnO2膜が熱CVD(化学気相堆積)法にて形成される。透明電極層12上には、1以上の非晶質光電変換ユニットおよび/または結晶質光電変換ユニットを含む半導体層20を形成する。引き続いて裏面電極層4が形成される。最後に、薄膜光電変換装置の裏面側は、封止樹脂(図示せず)によって保護される。
基板側から光を入射するタイプの光電変換装置にて用いられる透光性絶縁基板には、ガラス、透明樹脂等から成る板状部材やシート状部材が用いられる。
透明電極層12にはITO(インジュウム錫酸化物)、SnO2、ZnOなどの透明導電酸化物(TCO)が用いられ、それは一般にCVD、スパッタ、蒸着などの方法で形成される。透明電極層12は、その表面に微細な凹凸を有することによって、入射光の散乱を増大させる効果を有することが好ましい。
一つの光電変換ユニットは、pn接合またはpin接合を含む半導体層からなる。半導体層には、非晶質シリコン、結晶質シリコン、CuInSe2(略称CIS)、CdTeなどが用いられ得る。なお、本願明細書において、「結晶質」と「微結晶」の用語は、部分的に非晶質を含む材料をも意味するものとする。
シリコン系薄膜光電変換装置の場合、光電変換ユニットは、p型層、実質的に真性のi型光電変換層、およびn型層で形成されるpin接合を含んでいる。そして、非晶質シリコンのi型層光電変換層を含むユニットは非晶質シリコン光電変換ユニットと称され、結晶質シリコンのi型光電変換層を含むユニットは結晶質シリコン光電変換ユニットと称される。なお、非晶質または結晶質のシリコン系材料としては、主要元素としてシリコンのみを含む材料だけでなく、炭素、酸素、窒素、ゲルマニウムなどの元素をも含む合金材料を用いることもできる。また、導電型層は、必ずしもi型層と同質の半導体材料で形成される必要はない。例えば、i型層が非晶質シリコンである場合に、p型層に非晶質シリコンカーバイドを用い得るし、n型層に微結晶含有シリコン層(μc−Si層とも呼ばれる)を用いることもできる。
半導体層20上に形成される裏面電極層4としては、例えば、Al、Agなどの金属層がスパッタ法または蒸着法により形成され得る。また、図1に示されているように、半導体層20と裏面電極層4に含まれる金属層42との間に、ITO、SnO2、ZnOなどの導電性酸化物層41が形成されてもよい。
非晶質シリコン薄膜光電変換装置においては、バルクの単結晶や多結晶の光電変換装置に比べて初期光電変換効率が低く、光劣化現象(Staebler-Wronsky効果)によって変換効率が低下するという問題もある。そこで、多結晶や微結晶を含む結晶質シリコン薄膜を光電変換層に利用した結晶質シリコン薄膜光電変換装置が、低コスト化と高効率化とを両立させ得る光電変換装置として期待されて検討されている。なぜならば、結晶質シリコン薄膜光電変換装置は非晶質シリコン薄膜光電変換装置と同様にプラズマCVD法にて比較的低温で作製でき、ほとんど光劣化現象を生じることもないからである。また、非晶質シリコン光電変換層が長波長側において800nm程度の波長までの光を光電変換し得るのに対し、結晶質シリコン光電変換層はそれより長い約1200nm程度の波長までの光を光電変換することができる。
さらに、薄膜光電変換装置の変換効率を向上させる方法として、2以上の積層された光電変換ユニットを含む積層型薄膜光電変換装置が知られている。この積層型薄膜光電変換装置においては、光入射側に大きなエネルギバンドギャップを有する光電変換層を含む前方ユニットを配置し、その後ろに順に小さなバンドギャップを有する光電変換層を含む後方ユニットを配置する。これによって、入射光の広い波長範囲にわたる光電変換を可能にして、積層型薄膜光電変換装置全体としての変換効率の向上が図られている。積層型薄膜光電変換装置の中でも、非晶質光電変換ユニットと結晶質光電変換ユニットを積層したものはハイブリッド型薄膜光電変換装置と称される。
ところで、薄膜光電変換装置は、従来のバルクの単結晶や多結晶のシリコンを使用した光電変換装置に比べて光電変換層を薄くすることができるが、その反面において薄膜全体の光吸収が膜厚によって制限されるという問題がある。そこで、半導体層に入射した光をより有効に利用するために、半導体層に接する透明電極層または裏面電極層の表面を凹凸化(テクスチャ化)し、その界面で光を散乱させて半導体層内の光路長を延長せしめ、そうして光電変換層内での光吸収量を増加させる工夫がなされている。この技術は「光閉じ込め」と呼ばれており、高い光電変換効率を有する薄膜光電変換装置を実用化する上で重要な要素技術となっている。
薄膜光電変換装置に最適な透明電極層の表面凹凸形状を求めるために、その凹凸形状を定量的に表す指標が必要である。そのような表面凹凸形状を表す指標として、ヘイズ率と表面面積比(Sdr)が知られている。
ヘイズ率は透明な基板の表面凹凸を光学的に評価する指標であり、(拡散透過率/全光線透過率)×100[%]で表される(JIS K7136)。このようなヘイズ率は、市販されているヘイズメータによって自動測定され得る。その測定用の光源としては、一般的にC光源が用いられる。
表面面積比は、表面凹凸の高低差の大きさだけでなく、凹凸の形状も含めて表す指標である。透明電極層の表面凹凸が先鋭化すれば薄膜光電変換装置の開放電圧や曲線因子が低下する場合があるので、表面面積比は薄膜光電変換装置における透明電極層の表面凹凸の指標として有効である。表面面積比は、ディベロップト・サーフェス・エリア・レシオ(Developed Surface Area Ratio)とも呼ばれ、略称としてSdrが用いられる。
薄膜光電変換装置はガラスなどの透明基体上に形成され、透明電極層としては表面凹凸を有する酸化錫(SnO2)膜がよく用いられている。この透明電極層の表面凹凸は、光電変換層内への光閉じ込めに寄与する。したがって、光閉じ込め効果を高めるためには表面凹凸の増大が望ましいが、SnO2膜単独では、光電変換装置に必要な透光性や導電性を維持したままで表面凹凸形状を顕著にすることが容易でない。
また、光閉じ込めに有効な表面凹凸を有する透明電極層として常圧熱CVD法で形成されたSnO2膜を有するガラス基体は、その透明電極層を形成するために約550〜650℃の比較的高温のプロセスを必要とするので製造コストが高くなる。そして、そのCVD温度が高いので、通常のガラスやプラスチックフィルムなどの安価な基体が使えない。また、強化ガラスを高温プロセスにさらせば強化効果が消失するので強化ガラスを基体に使えず、大面積光電変換装置においてガラス基体の強度を確保するためにはその厚さを大きくする必要があり、その結果として光電変換装置が重くなる。
さらに、SnO2膜は耐プラズマ性が低く、水素を含む高密度のプラズマを利用する半導体層の堆積環境下ではSnO2膜が還元され得る。SnO2膜は、還元されれば黒化して透明度が低下する。すなわち、黒化したSnO2電極層は入射光を吸収し、光電変換層への透過光量を減少させ、薄膜光電変換装置の変換効率の低下を招く原因となる。特に、ハイブリッド薄膜光電変換装置を作製する場合、非晶質シリコン層の堆積に比べて結晶質シリコン層の堆積の際に高いプラズマ密度が必要であり、SnO2膜を透明電極層に用いた場合には大幅な変換効率の向上が困難である。
他方、酸化亜鉛(ZnO)は透明電極層の材料として広く用いられているSnO2またはITOよりも安価であり、また耐プラズマ性が高いという利点を有しており、薄膜光電変換装置用の透明電極材料として好適である。特に、酸化亜鉛層は、非晶質シリコン層に比べて堆積時に多量の水素を含む高密度のプラズマを必要とする結晶質シリコン層を含む結晶質シリコン薄膜光電変換装置またはハイブリッド薄膜光電変換装置の透明電極層として好ましい。
また、ZnOは光吸収層にCuInSe2(略称CIS)、あるいはCu(In、Ga)Se2(略称CIGS)を用いたCIS光電変換装置において、透明電極層のほかに高抵抗のバッファ層やn型窓層として用いられている。CIS光電変換装置の具体的積層構造として、ガラス/Moの裏面電極/CISまたはCIGSのp型半導体の光吸収層/ZnOのバッファ層/CdSのn型窓層/ITOの透明電極層/グリッド電極の順に積層した構造が挙げられる。あるいは、ガラス/Moの裏面電極/CISまたはCIGSのp型半導体の光吸収層/ZnOのn型窓層/ZnOの透明電極層/グリッド電極の構造が挙げられる。
(先行例1) 例えば、特許文献1に開示されているZnO膜の形成方法は、200℃以下の低圧熱CVD法(あるいはMOCVD法とも呼ばれる)で、低温で凹凸を有する薄膜が形成できると開示している。常圧熱CVDに比べて、200℃以下の低温プロセスのため、低コスト化が図れる。また、固体化後のガラスやプラスチックフィルムなどの安価な基体を用いることができる。さらに、強化ガラスを使用できるので大面積光電変換装置のガラス基体を約2/3程度に薄くでき、軽くできる。また、低圧熱CVD法は、スパッタ法に比べて1桁以上速い製膜速度にて製膜が可能であるとともに、原料の利用効率が高いことから、製造コストの面でも薄膜光電変換装置にとって好ましいとしている。
(先行例2)特許文献2に、CIS光電変換装置として、裏面電極層、CISまたはCIGSのp型半導体の光吸収層、Zn1−xMgO(0<x<1、略称ZMO)のn型窓層、ドーピング不純物を含むZMOの透明電極層を順次積層した構造が開示されている。透明電極層はドーピング元素としてAl、Ga、Inのいずれかを含むことが必須であるとしている。特許文献2のCIS光電変換装置は、窓層と透明電極層を一般的なZnOに代えて、ZMOを用いることによって、光吸収層/窓層の界面、および窓層/透明電極層の界面それぞれの伝導帯のバンド不連続が小さくなり、光電変換装置の特性が改善するとしている。Mg濃度xの好ましい範囲は0.05以上0.35以下、ZMOの窓層の抵抗率は1×1012Ω・cm以下、好ましくは1×1011Ω・cm以下と開示されている。実施例のZMOの透明電極層のシート抵抗は60Ω/□である。
特開2000−252501号公報 特開2004−281938号公報
本発明者は、上述の特許文献1で開示されている透明電極層にドーピング不純物を含むZnOを用いた薄膜光電変換装置を作製しその特性について検討したところ、透明電極層にドーピング不純物を含むSnOを用いた場合と比べて、300〜400nmの短波長光の収集効率が低くなる課題が見出された。
また、上述の特許文献2では、CIS光電変換装置の窓層はドーピング不純物を含まない高抵抗のZMO、透明電極層はドーピング不純物を含むZMOを用いている。透明電極層のZMOは、n型窓層のZMOと接触するため、透明な電極としての機能だけでなく、強n型半導体としての機能も要求される課題がある。すなわち、窓層/透明電極層の界面で伝導帯バンド不連続による光電変換装置特性の低下が起こりうるため、透明電極層のドーピング不純物を含むZMOは、窓層のドーピング不純物を含まないZMOによってバンドギャップ及びMg組成が制限され、独立して最適化することができない課題がある。同様に、窓層はp型半導体光吸収層によって制限されるため、透明電極層のドーピング不純物を含むZMOは、p型半導体光吸収層にも制限されて、独立して最適化できない課題がある。このため、透明電極層のドーピング不純物を含むZMOの最適化が制限され、透明電極層のシート抵抗が高くなる課題がある。
さらに、特許文献2のp型半導体光吸収層が真空蒸着法で作製されるのに対して、n型窓層はスパッタで作製されるため、p型半導体とn型窓層の半導体の接合界面で、大気に取り出す必要があり、酸化や不純物の付着で光電変換装置の特性を低下させる場合がある問題がある。
そこで、本発明は上記のような課題を解決し、特性の改善された薄膜光電変換装置を提供することを目的とする。
本発明の第1は、 光入射側から順次配置された、透明電極層、1以上の光電変換ユニット、裏面電極層を含む薄膜光電変換装置において、該光電変換ユニットは、光入射方向よりp型半導体層、実質的に真性半導体の光電変換層、n型半導体層の順に配置された光電変換ユニットであり、
前記透明電極層はZnとMgとOとドーピング不純物とを含み、かつ透明電極層は前記光電変換ユニットの1つに含まれるp型半導体層と界面で接していることを特徴とする薄膜光電変換装置である。ZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層を用いることによって、透明電極層の短波長の透過率が上がって短波長の薄膜光電変換装置の分光感度が向上する。また、光入射方向よりp型半導体層、実質的に真性半導体の光電変換層、n型半導体層の順に配置された光電変換ユニットを用いることで、ZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層はp型半導体と接触するので、ZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層は強n型半導体の機能は要求されずに単なる透明な電極として機能すればよくなり、伝導帯のバンド不連続の影響なくZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層を透明電極層として用いることができる。
また、pin接合を用いることによって、半導体の接合界面で大気に取り出す必要が無くなり、半導体接合界面の酸化や不純物付着の影響が無くなる。
前記透明電極層が、前記ドーピング不純物として3族元素、特にBを含むことが好ましい。3族元素を含むことによって、ZMOは容易に低抵抗化される
本発明は、前記の薄膜光電変換装置を製造する方法であって、前記透明電極層を低圧CVD法で形成する工程を含む、薄膜光電変換装置の製造方法、である。ZMOを低圧CVD法で形成することによって、200℃以下の低い製膜温度で光閉じ込めに有効な凹凸を形成することができるという効果がある。また、200℃以下の低温プロセスを使用できるため、固体化後のガラスやプラスチックフィルムなどの安価な基体を用いることができるという効果が有る。また、低圧熱CVD法は、スパッタ法に比べて1桁以上速い製膜速度にて製膜が可能であるとともに、原料の利用効率が高いことから、製造コスト下げられる効果がある。
本発明は、また、前記低圧CVD法で使用するMgの原料が、ビスメチルシクロペンタジエニルマグネシウム{Mg(CH、略称MeCpMg}である、薄膜光電変換装置の製造方法、である。この構成によって、Mgを含む有機金属蒸気として比較的高い蒸気圧が得られ、低圧CVD法に容易に利用できるという効果が有る。
本発明は、また、 前記低圧CVD法で使用するドーピング不純物の原料が、ジボラン、トリメチルボロン、および三弗化ボロンからなる群から選択される1以上を含むガスである、薄膜光電変換装置の製造方法、である。この構成によって、常温常圧で気体であるため、気化器を用いる必要がなく製造コストを下げられるという効果が有る。
なお、「低圧熱CVD法」の用語は、本発明では大気圧より低い圧力の気体を用いた熱化学的気相成長法を指す。低圧熱CVD法は、減圧CVD法、ロー・プレッシャー・CVD法(Low Pressure CVD:略称LP−CVD)とも呼ばれ、大気圧より低い圧力の気体を用いた熱化学的気相成長法と定義される。通常、「CVD」の用語は、「プラズマCVD」、「光CVD」などエネルギー源を明示した場合を除いて、「熱CVD」のことを指すので、「低圧CVD法」の用語は、「低圧熱CVD法」と同義である。また、低圧熱CVD法が、減圧下の有機金属CVD法(略称、MO−CVD法)も包含することは明らかである。
本発明によれば、ZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層(簡便に言い換えればドーピング不純物を含むZMO)を透明電極層に用いることによって、透明電極層の短波長の透過率が上がって短波長の薄膜光電変換装置の分光感度が向上し、短絡電流密度(Jsc)が増加して、特性の改善された薄膜光電変換装置を提供することができる。また、光電変換ユニットは、光入射方向よりp型半導体層、実質的に真性半導体の光電変換層、n型半導体層の順に配置された光電変換ユニットであるため(一態様としては、pin型の順に積層されたpin接合)を用いることで、伝導帯のバンド不連続の影響なくZMOを透明電極層として用いることができ、半導体層とは独立にZMOの特性を最適化することが可能となり、特性の改善された薄膜光電変換装置を提供することができる。
さらに、pin接合を用いることによって、半導体の接合界面で大気に取り出す必要が無くなり、半導体接合界面の酸化や不純物付着の影響が無くなり、特性あるいは歩留まりの改善された薄膜光電変換装置を提供することができる。
以下において本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の一実施形態による薄膜光電変換装置に関しても参照することができる。すなわち、本発明の一実施形態による集積型薄膜太陽電池も、透光性絶縁基板11とその上に形成された透明電極層12を含む薄膜光電変換装置用基板1を備えている(図1参照)。その基板1上には、順に積層された前方光電変換ユニット2、および後方光電変換ユニット3を含む半導体層20が形成され、その上には裏面電極層4が形成されている。
透光性絶縁基板11には、ガラス、透明樹脂等から成る板状部材やシート状部材が主に用いられる。特に透光性絶縁基板として主にガラス基板を用いると、透過率が高く、安価であることから、透光性絶縁基板として望ましい。
透光性絶縁基板11は、例えば図1のように構成された薄膜光電変換装置5を構成した際に光入射側に位置することから、より多くの太陽光を透過させて非晶質または結晶質の光電変換ユニットに吸収させるために、できるだけ透明であることが好ましく、その材料としてはガラス板が好適である。同様の意図から、太陽光の光入射面における光反射ロスを低減させるように、透光性絶縁基板の光入射面に無反射コーティングを行うことが望ましい。
透光性絶縁基板11にはガラス基板を単体で用いることが可能であるが、さらに、透光性絶縁基板11は、基体が平滑な表面を有するガラスなどの透光性基体111と透光性下地層112との積層体からなることがより好ましい。このとき透光性下地層112は該透明電極層12側の界面に二乗平均平方根粗さが5〜50nmである微細な表面凹凸を有し、その凸部は曲面からなることを特徴とすることが好ましい。上記のような透光性下地層112を備えることによっても、表面面積比を望ましい値に制御することが可能である。
透光性下地層112は、例えば、透光性微粒子1121を、溶媒を含んだバインダー形成材料と共に塗布することで作製できる。具体的には、透光性のバインダー1122として、シリコン酸化物、アルミニウム酸化物、チタン酸化物、ジルコニウム酸化物およびタンタル酸化物などの金属酸化物が挙げられる。また、透光性微粒子1121としては、シリカ(SiO)、酸化チタン(TiO)、酸化アルミニウム(Al)、酸化ジルコニウム(ZrO)、酸化インジウム錫(ITO)、またはフッ化マグネシウム(MgF)等が用いられ得る。透光性基体111の表面に上記塗布液を塗布する方法としては、ディッピング法、スピンコート法、バーコート法、スプレー法、ダイコート法、ロールコート法、フローコート法等が挙げられるが、透光性微粒子を緻密かつ均一に形成するにはロールコート法が好適に用いられる。塗布操作が完了したら、直ちに塗布薄膜を加熱乾燥する。
なお、図1では、透光性基体111の一方の面に透光性下地層112を備える態様を示しているが、透光性基体111の反対の面にも透光性下地層112と同じ材料を備える態様であっても良い。透光性基体111の両方の面に透光性下地層112の材料を備える態様では、一方の面は下地層として働いて透明電極層の凹凸の増加および付着力の向上に寄与し、反対面である光入射側の面では反射防止膜として働き、光閉じ込めの効果がより高まるという意味で、より好ましい。ディッピング法を用いると、透光性基体111の両方の面に、同時に透光性下地層112の材料を形成することができる。
透光性絶縁基板11上に配置される透明電極層12の材料としては、ドーピング不純物を含むZn1−xMgO(0<x<1、略称ZMO)を用いる。ドーピング不純物としては、B、Al、GaおよびInからなる群から選択される1以上の元素を含むことが好ましい。特に、B、Alは、コストが低いことから好ましく、気体材料が容易に入手できることからBが特に好ましい。不純物として、5×1019個/cm以上のAl原子、または2×1019個/cm以上のB原子が含まれることが好ましい。また、ドーピング不純物以外に、水素、炭素を不純物として含んでも良い。特に2×1020個/cm以上のH原子を含む場合に、200℃以下の低温でも光閉じ込め効果を有するテクスチャ構造が形成され、光閉じ込め効果が高くなるので好ましい。
ZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層中のMg比は下記の(1)式で定義することができる。
(Mg比)=(Mg原子数密度)/{(Mg原子数密度)+(Zn原子数密度)}×100[%] (1)式
ZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層の短波長の透過率を増加するためには、前記のMg比を10%より大きくすることが望ましく、15%より大きくすることがさらに望ましい。また、ZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層のシート抵抗を低くするためには、前記のMg比は40%未満が望ましく、30%未満がさらに望ましい。
本願では、ZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層を採用している。これまで、pin型光電変換ユニットを含む薄膜光電変換装置では、透明電極層としてITO、SnO、ZnOなどが用いられてきた。MgOは絶縁体であるため、従来の透明電極層のZnOにMgを添加したZMOは抵抗率が高くなることが明らかで、透明電極層として本来、望ましくない。また、抵抗率の増加を補うために、ドーピング不純物を大量に添加すると長波長の透過率が低下するので透明電極層として望ましくない。また、従来のドーピング不純物を含むZnOでは原料にZn、O、ドーピング不純物元素を使用していたが、ドーピング不純物を含むZMOではさらにMgを必要とするので、原料コストが増加する。具体的には、製造方法がスパッタの場合はターゲットのコストが増加する。また、製造方法が低圧CVD法の場合は、ZnOの場合に原料にジエチル亜鉛(DEZ)、水、Bを用い、DEZ用と水用の2台の気化器を使用するのに対して、ドーピング不純物を含むZMOはさらにMeCpMg、またはEtCpMgを使用するため気化器がもう1台必要となり、原料コストとともに装置コストも増加する。また、MeCpMg、MgEtCpMgは、蒸気圧がDEZや水より2〜3桁低いので、気化することがDEZや水より困難である。したがって、ドーピング不純物を含むZMOを透明電極層としてpin型光電変換ユニットを含む薄膜光電変換装置に当業者が積極的に採用する理由は少ないと考える。
しかしながら、本発明者がドーピング不純物を含むZMOを透明電極層として、pin型光電変換ユニットを含む薄膜光電変換装置に適用したところ、工業的に許容できるコストで透明電極層として十分使用できる特性を示すことが明らかとなった。
例えば、ZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層は、スパッタ法で形成することができる。Zn、Mg、Oおよびドーピング不純物を含んだターゲットを用いて作製することができる。ドーピング不純物としては、B、Al、GaおよびInからなる群から選択される1以上を含むことが好ましい。また、複数のターゲットを用いてもよい。例えば、Alをドーピング不純物として含んだZnOターゲットと、MgOのターゲットとを用いることができる。この場合、2つのターゲットに同時に放電させてスパッタリングをしてもよいし、2つのターゲットを短時間に交互に、あるいは所定の頻度間隔などで交互に、スパッタリングしてもよい。スパッタする際、Arガスが好適に用いられる。ZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層中の酸素濃度を最適化するために、Oガスを添加することもできる。また、ZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層の抵抗率を改善するためにHガスを添加することもできる。
また、本発明のZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層中は、基板温度が200℃以下で低圧CVD法にて形成することもできる。なお、ここでいう基板温度とは、基板が製膜装置の加熱部と接している面の温度のことをいう。低圧CVD法を用いると、スパッタ法に比べて製膜速度が速く、製造時間が短くなるので製造コストを低減することができる。また、スパッタ法ではZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層にテクスチャー構造を形成することが困難であるが、低圧CVD法で作製したZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層は200℃以下の低い製造温度でテクスチャー構造を形成することが可能で、光閉じ込め効果を増加することができるので好適である。
低圧CVD法によるZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層の製膜は、具体的には、Znの原料の有機金属蒸気としてジエチル亜鉛(DEZ)またはジメチル亜鉛、Mgの原料の有機金属蒸気としてMeCpMgまたはEtCpMgを、酸化剤蒸気として水が好適に用いられる。特にZn原料としてはDEZが水と蒸気圧が近いことから好適に用いられる。またMg原料としては特にMeCpMgが、蒸気圧がEtCpMgより高いため好適に用いられる。ドーピングガスとしてジボラン(B)、トリメチルボロン{B(CH}、三弗化ボロン(BF)が、常温常圧で気体であるので好適に用いられ、特にBが分解効率が高いため好適に用いられる。希釈ガスとしてH、He、Ar、Nのいずれかまたは複数を加えてもよい。これらの混合したガスを、圧力を5〜200Paに保持した真空槽に導入して、ZMOの製膜を行なうことが好ましい。具体的には、DEZの流量は10〜1000sccm、MeCpMgの流量は1〜500sccm、水の流量は10〜1000sccm、Hの流量は100〜10000sccm、Arの流量は100〜10000sccmである。BはDEZに対して、0.1%〜10%で製膜することが好ましい。
ZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層の粒径は概ね50〜500nmで、かつ凹凸の高さが概ね20〜200nmの表面凹凸を有する薄膜であることが薄膜光電変換装置の光閉じ込め効果を得る点で好ましい。なお、粒径は、原子間力顕微鏡(AFM)、走査トンネル顕微鏡(STM)などの走査型顕微鏡、あるいは走査型電子顕微鏡(SEM)、透過型電子顕微鏡(TEM)で測定することができる。また、凹凸の高さは、AFM、STM,TEMなどで測定できる。また、ヘイズ率は、15%以上、望ましくは20%以上が、光閉じ込め効果を得る点で好ましい。
ZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層のシート抵抗は、20Ω/□以下、望ましくは10Ω/□以下が、抵抗損失を抑制するために望ましい。
ZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層の平均厚さは0.7〜5μmであることが好ましく、1〜3μmであることがより好ましい。なぜなら、ZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層が薄すぎれば、光閉じ込め効果に有効に寄与する凹凸を十分に付与すること自体が困難となり、また透明電極層として必要な導電性が得にくく、厚すぎればZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層自体による光吸収により、ZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層を透過し光電変換ユニットへ到達する光量が減るため、効率が低下するからである。さらに、厚すぎる場合は、製膜時間の増大によりその製膜コストが増大する。
また、ZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層の製膜条件で表面面積比(Sdr)は、55%以上95%以下が望ましい。Sdrが大きすぎる場合は、開放電圧(Voc)、曲線因子(FF)が低下して、Effが低下する。場合によっては、短絡電流密度(Jsc)が低下して、変換効率(Eff)が低下する。Sdrが大きいときにVoc、FFが低下するのは、薄膜光電変換装置用基板の凹凸が鋭角的になって、透明電極層上のシリコン半導体層のカバレッジが悪くなって、接触抵抗の増加またはリーク電流の増加がおきるためと考えられる。また、Sdrが大きいときにJscが低下するのは、透明電極層上の半導体層の成長が阻害されて、半導体層の膜質が低下して、キャリア再結合による損失が多くなるためと考えられる。逆に、Sdrが小さすぎる場合は、薄膜光電変換装置用基板の凹凸の大きさが小さくなるため、光閉じ込めの効果が弱くなり、短絡電流密度(Jsc)が低下してEffが低下するといえる。表面面積比は、ZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層の製膜条件で制御して最適な値とすることが可能である。例えば、低圧CVD法で、ZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層の表面面積比は、基板温度、原料ガス流量、圧力などの製膜条件によって大きく変わるので、それらを制御して表面面積比を所望の値とすることが可能である。
前方光電変換ユニット2として非晶質シリコン系材料を選べば、約360〜800nmの光に対して感度を有し、後方光電変換ユニット3に結晶質シリコン系材料を選べばそれより長い約1200nmまでの光に対して感度を有する。したがって、光入射側から非晶質シリコン系材料の前方光電変換ユニット2、結晶質シリコン系材料の後方光電変換ユニット3の順で配置される薄膜光電変換装置5は、入射光をより広い範囲で有効利用可能となる。ただし、「シリコン系」の材料には、シリコンに加え、シリコンカーバイドやシリコンゲルマニウムなど、シリコンを含むシリコン合金半導体材料も含む。
前方光電変換ユニット2は、例えばpin型の順にプラズマCVD法により各半導体層を積層して形成される。具体的には、例えば導電型決定不純物原子であるボロンが0.01原子%以上ドープされたp型非晶質シリコンカーバイド層を一導電型層21とし、真性非晶質シリコン層を光電変換層22とし、導電型決定不純物原子であるリンが0.01原子%以上ドープされたn型微結晶シリコン層を逆導電型層23として、この順に堆積すればよい。
後方光電変換ユニット3は、例えばpin型の順にプラズマCVD法により各半導体層を積層して形成される。具体的には、例えば導電型決定不純物原子であるボロンが0.01原子%以上ドープされたp型微結晶シリコン層を一導電型層31とし、真性結晶質シリコン層を光電変換層32とし、導電型決定不純物原子であるリンが0.01原子%以上ドープされたn型微結晶シリコン層を逆導電型層33としてこの順に堆積すればよい。
裏面電極層4としては、Al、Ag、Au、Cu、PtおよびCrからなる群から選択される1以上の材料を、少なくとも一層の金属層42としてスパッタ法または蒸着法により形成することが好ましい。また、1以上の光電変換ユニットとの間に、ITO、SnO、ZnO等の導電性酸化物層41を裏面電極層4の一部として形成するほうが好ましい。この導電性酸化物層41は、1以上の光電変換ユニットと裏面電極層4との間の密着性を高めるとともに、裏面電極層4の光反射率を高め、さらに、光電変換ユニットの化学変化を防止する機能を有する。
図1では、透光性絶縁基板の一主面上に、透明電極層、光電変換ユニット、裏面電極層の順に積層した薄膜光電変換装置を示したが、以下のように逆順に積層した薄膜光電変換装置も有効である。すなわち、基板、裏面電極層、1以上の光電変換ユニット、ZMOの透明電極層の順に積層した薄膜光電変換装置であって、光電変換ユニットはn型半導体層、実質的に真性半導体の光電変換層、p型半導体層の順に積層されていている薄膜光電変換装置であっても有効である。このような構成の薄膜光電変換装置は、基板の反対面から光が入射されるので、不透明な基板を用いることができ、基板の材料の選択肢が広くなる。例えば、不透明基板として、耐熱性プラスチックフィルムであるポリイミド、金属であるステンレスフォイルなどを用いて、フレキシブルな薄膜光電変換装置も作製することができる。
以下、本発明による実施例と、従来技術による比較例に基づいて詳細に説明する。各図において同様の部材には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。また、本発明はその趣旨を超えない限り以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
本発明の実施例1として、ZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層を作製した。厚み0.7mm、125mm×125mmのガラス基板上にスパッタ法を用い、ZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層を作製した。ターゲットの組成は、MgOが15wt.%、ZnOが82wt.%、Alが3wt.%である。Ar流量50sccmで、圧力0.5Paとした。パワー密度300mW/cmの直流放電を用いてスパッタを行った。製膜速度は約0.5nm/sであった。
作製したZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層の反射スペクトルの干渉から求めた膜厚は約400nmであった。この透明電極層中Mg比をエネルギー分散型X線分析(Energy Dispersive X−ray Spectroscopy、略称EDX)で測定したところ、Mg比は24.8%であった。
透過スペクトル及び反射スペクトルから、吸収係数αを求めて、X軸に光エネルギーE[eV]、Y軸に(αE)^2をプロットして、X軸の切片をバンドギャップEgとして求めた。その結果、実施例1のバンドギャップEg=3.72eVであった。シート抵抗は8.8Ω/□、ヘイズ率は4.3%であった。
図2に、実施例1のZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層、および後述する比較例1、実施例2の透過スペクトルを示す。実施例1の短波長側の透過率が10%になる波長は337nm、透過率が60%になる波長は361nmであった。
(比較例1)
従来の比較例1として、ドーピング不純物を含むZnOの透明電極層を作製した。ターゲットの組成が異なる他は、実施例1と同様の製造方法で作製した。ターゲットの組成は、ZnOが97wt.%、Alが3wt.%である。製膜速度は約0.5nm/sであった。
作製したドーピング不純物を含むZnO膜の膜厚は約400nmであった。膜中Mg比は0%であった。バンドギャップは3.30eVであった。シート抵抗は6.5Ω/□、ヘイズ率は3.7%であった。
図2に透過スペクトルを示すように、比較例1のドーピング不純物を含むZnO膜の短波長側の透過率が10%になる波長は377nm、透過率が60%になる波長は408nmであった。
(実施例2)
本発明の実施例2として、ZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層を作製した。ターゲットの組成が異なる他は、実施例1と同様の製造方法で作製した。ターゲットの組成は、MgOが20wt.%、ZnOが77wt.%、Alが3wt.%である。製膜速度は約0.5nm/sであった。作製したZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層の膜厚は約400nmであった。膜中Mg比は33.8%であった。バンドギャップは3.91eVであった。シート抵抗は11.8Ω/□、ヘイズ率は4.5%であった。
図2に透過スペクトルを示すように、実施例2のZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層の短波長側の透過率が10%になる波長は322nm、透過率が60%になる波長は347nmであった。
(実施例1、2、比較例1のまとめ)
図2から、Mg比が増加するにしたがって、透過スペクトルの短波長側の立ち上がりが、短波長側にシフトすることがわかる。透過率が10%になる波長は、比較例1のドーピング不純物を含むZnOに対して、実施例1のMg比24.8%のドーピング不純物を含むZMO(ZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層)では40nm波長が短く、実施例2のMg比33.8%のドーピング不純物を含むZMO(ZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層)では55nm波長が短い。また、透過率が60%になる波長は、比較例1のドーピング不純物を含むZnOに対して、実施例1のMg比24.8%のドーピング不純物を含ZMO(ZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層)では47nm波長が短く、実施例2のMg比33.8%のドーピング不純物を含むZMO(ZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層)では61nm波長が短い。従って、ドーピング不純物を含むZnOに比べて、ドーピング不純物を含むZMO(ZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層)の透明電極層はより短波長の光を透過して、薄膜光電変換装置の短波長感度を増加して、短絡電流密度を改善できるといえる。
(実施例3)
本発明の実施例3として、低圧CVD法でZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層を作製した。厚み0.7mm、125mm×125mmのガラス基板の透光性基体111上にSiO微粒子1121を含む透光性下地層112を形成し、透光性絶縁基板11とした。透光性下地層11を形成する際に用いた塗布液は、平均粒径が100nmの球状シリカ分散液、水、エチルセロソルブの混合液にテトラエトキシシランを加え、更に塩酸を添加してテトラエトキシシランを加水分解させたものを用いた。塗布液を印刷機にてガラス上に塗布した後、90℃で30分乾燥し、その後450℃で5分加熱することにより、表面に微細な凹凸が形成された透光性絶縁基板11を得た。この透光性絶縁基板11の表面を原子間力顕微鏡(AFM)で観察したところ、微粒子の形状を反映し、凸部が曲面からなる凹凸が確認された。この条件で製膜された透光性下地層112の二乗平均平方根粗さ(RMS)は5〜50nmであった。なお、本発明におけるRMSは、一辺が5μmの正方形領域を観察した原子間力顕微鏡(AFM)像から求めている(ISO
4287/1)。このAFM測定にはNano−Rシステム(Pacific
Nanotechnology社製)のノンコンタクトモードが用いられた。
得られた透光性絶縁基板11の上にZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層12を低圧熱CVD法で形成した。この透明電極層12は、製膜時基板温度160℃、圧力20Pa、ジエチル亜鉛(DEZ)の流量400sccm、MeCpMgの流量120sccm、水の流量1000sccm、ジボラン(B)流量2sccm、アルゴン流量500sccm、水素流量500sccmで形成した。このとき製膜速度は2nm/sであった。すなわち、低圧CVD法で作製した実施例3のZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層の製膜速度は、スパッタ法で作製した実施例1、2のZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層の製膜速度の4倍に速くなった。
得られたZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層12の反射スペクトルの干渉から求めた膜厚は1.8μmであった。EDXから求めた膜中Mg比は29.7%であった。シート抵抗は13.2Ω/□であった。表面面積比(Sdr)は72.5%であった。なお、本発明におけるSdrは、一辺が5μmの正方形領域を観察した原子間力顕微鏡(AFM)像から求めている。このAFM測定にはNano−Rシステム(Pacific Nanotechnology社製)のノンコンタクトモードが用いられた。C光源を用いて測定したヘイズ率は28.4%であった。
(比較例2)
従来法による比較例2として、ドーピング不純物を含むZnOの透明電極層を低圧CVD法で作製した。ドーピング不純物を含むZnOの製膜時にMeCpMgを用いなかったこと以外は、その構造、作製方法は実施例3と同一とした。製膜速度は2nm/sであった。
得られたドーピング不純物を含むZnO膜の透明電極層の膜厚は1.8μmであった。シート抵抗は12.4Ω/□であった。表面面積比(Sdr)は75.3%であった。ヘイズ率は27.0%であった。
(実施例4)
本発明の実施例4として、実施例3の透明電極層を用いて、その上に非晶質シリコン光電変換ユニット、結晶質シリコン光電変換ユニット、及び裏面電極層を形成することで、積層型薄膜光電変換装置を作製した。図1に実施例4の薄膜光電変換装置の断面構造の概念図を示す。
具体的には、実施例1の透明電極層12の上に、厚さ10nmのp型微結晶シリコン層および厚さ15nmのp型非晶質シリコンカーバイド層からなる一導電型層21、厚さ350nmの真性非晶質シリコン層の光電変換層22、及び厚さ15nmのn型微結晶シリコン層の逆導電型層23からなる非晶質光電変換ユニットの前方光電変換ユニット2を形成し、さらに、厚さ15nmのp型微結晶シリコン層の一導電型層31、厚さ1.5μmの真性結晶質シリコン層の光電変換層32、及び厚さ15nmのn型微結晶シリコン層の逆導電型層33からなる結晶質シリコン光電変換層ユニットの後方光電変換ユニット3を順次プラズマCVD法で形成した。さらに、裏面電極層4として厚さ90nmのAlドープされたZnOの導電性酸化物層41と厚さ200nmのAgの金属層42をスパッタ法にて順次形成し、積層型薄膜光電変換装置を作製した。
このようにして得られた実施例4の薄膜光電変換装置5にAM1.5の光を100mW/cmの光量で照射して出力特性を測定ところ、開放電圧(Voc)が1.291V、短絡電流密度(Jsc)が13.25mA/cm、曲線因子(FF)が0.705、そして変換効率(Eff)が12.06%であった。
(比較例3)
比較例3においては、実施例4に類似の薄膜光電変換装置が作製された。すなわち、透明電極層に比較例2のドーピング不純物を含むZnO層を用いたことのみにおいて、実施例4と異なっていた。得られた比較例3の薄膜光電変換装置の出力特性を実施例4の場合と同様に測定したところ、Vocが1.292V、Jscが12.90mA/cm2、FFが0.708、そしてEffが11.80%であった。
(比較例4)
比較例4においては、実施例4に類似の薄膜光電変換装置が作製された。すなわち、比較例4の薄膜光電変換装置は、透光性下地層112がないこと、透明電極層としてZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層に代えてドーピング不純物としてFを含むSnO2層を用いたこと、一導電型層21が厚さ15nmのp型非晶質シリコンカーバイド層だけからなることの3点のみにおいて、実施例4と異なっていた。薄膜光電変換装置用基板1としてはドーピング不純物を含むSnO電極層12が熱CVD法で形成された市販品を用い、そのヘイズ率は13.2%であり、ドーピング不純物を含むSnO2電極層のシート抵抗は12.5Ω/□であった。得られた比較例4の薄膜光電変換装置の出力特性を実施例4の場合と同様に測定したところ、Vocが1.302V、Jscが12.52mA/cm2、FFが0.710、そしてEffが11.56%であった。
(実施例4、比較例3、4の収集効率)
図3に、実施例4、比較例3、4の薄膜光電変換装置の収集効率スペクトルを示す。収集効率スペクトルを測定する際、赤色バイアス光を照射して前方光電変換ユニットの収集効率を測定し、青色バイアス光を照射して後方光電変換ユニットの収集効率を測定した。300〜400nmの収集効率の短波長側の立ち上がり始める波長を比較すると、ドーピング不純物を含むZnOを透明電極層に用いた比較例3は約360nm、ドーピング不純物を含むSnOを透明電極層に用いた比較例4は300nm、ドーピング不純物を含むZMO(ZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層)を透明電極層に用いた実施例4は300nmになっている。これは、ZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層のバンドギャップがドーピング不純物を含むZnOより大きくなって、ドーピング不純物を含むSnOと同等の短波長の光を透過できるためである。
また、750〜1100nmの収集効率の長波長のすそを比較すると、実施例4と比較例3がほぼ同等で、比較例4が低くなっている。これは、ドーピング不純物を含むZMO(ZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層)がドーピング不純物を含むZnOと同様に25%以上の高いヘイズ率の凹凸をもつため、長波長光の光閉じ込め効果が高いためである。
すなわち、比較例3および比較例4に比べて、ZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層を、透明電極層に用いた実施例4は収集効率を改善されたため、Jscを増加して、Effが改善された。
(比較例5)
比較例5においては、実施例4に類似の薄膜光電変換装置が作製された。すなわち、透明電極層の製造時にBを用いず、透明電極層としてドーピング不純物を含まないZMO層を用いたことのみにおいて、実施例4と異なっていた。得られた比較例5の薄膜光電変換装置の出力特性を実施例4の場合と同様に測定したところ、IVカーブが直線状になってEff=0%で、太陽電池として使えなかった。
(実施例5)
本発明の実施例5として、ステンレス基板上に、裏面電極層、n、i、p型の順に配置した結晶質シリコン光電変換ユニット、及びドーピング不純物を含むZMOの透明電極層を形成することで、薄膜光電変換装置を作製した。光電変換ユニットを1つだけ備えるいわゆるシングル構造の薄膜光電変換装置である。図4に実施例5の薄膜光電変換装置の断面構造の概念図を示す。
具体的には、厚み0.5mm、30mm×30mmのステンレス基板上に、裏面電極層4として厚さ200nmのAgの金属層42と厚さ90nmのAlドープされたZnOの導電性酸化物層41とをスパッタ法にて順次形成した。その上に、厚さ15nmのn型微結晶シリコン層の逆導電型層33、厚さ2.0μmの真性結晶質シリコン層の光電変換層32、及び厚さ15nmのp型微結晶シリコン層の一導電型層31からなる結晶質シリコン光電変換層ユニット34を順次プラズマCVD法で形成した。さらに、ZnとMgとOとドーピング不純物とを含む透明電極層12を、低圧CVD法で実施例3と同様に形成し、薄膜光電変換装置を形成した。得られた実施例5の薄膜光電変換装置の出力特性を実施例4の場合と同様に測定したところ、Vocが0.514V、Jscが25.0mA/cm2、FFが0.702、そしてEffが9.02%であった。
(比較例6)
比較例6においては、実施例5に類似の薄膜光電変換装置が作製された。すなわち、透明電極層にドーピング不純物を含むZnO層を用いたことのみにおいて、実施例5と異なっていた。ZnO層の製膜条件は比較例2と同様とした。得られた比較例6の薄膜光電変換装置の出力特性を実施例4の場合と同様に測定したところ、Vocが0.523V、Jscが23.6mA/cm2、FFが0.695、そしてEffが8.6%であった。
実施例5は透明電極層にドーピング不純物を含むZMOを用いることによって、比較例6に比べてJscの増加によってEffが向上していることがわかる。
本発明の一実施形態の光電変換装置用基板および薄膜光電変換装置の断面図。 本発明の実施例1、実施例2および従来法の比較例1の透明電極層の透過スペクトル。 本発明の実施例4および従来法の比較例3、4の収集効率スペクトル。 本発明の実施例5の薄膜光電変換装置の断面図。
符号の説明
1 光電変換装置用基板
11 透光性絶縁基板
111 透光性基体
112 透光性下地層
1121 透光性微粒子
1122 透光性バインダー
12 透明電極層
20 半導体層
2 前方光電変換ユニット
21 一導電型層
22 光電変換層
23 逆導電型層
3 後方光電変換ユニット
31 一導電型層
32 光電変換層
33 逆導電型層
34 結晶質光電変換ユニット
4 裏面電極層
41 導電性酸化物層
42 金属層
5 薄膜光電変換装置
6 ステンレス基板

Claims (6)

  1. 光入射側から順次配置された、透明電極層、1以上のシリコン系光電変換ユニット、裏面電極層を含む薄膜光電変換装置の製造方法において、
    前記シリコン系光電変換ユニットは、光入射方向よりp型シリコン系半導体層、実質的に真性シリコン系半導体の光電変換層、n型シリコン系半導体層の順に配置された光電変換ユニットであり、
    前記透明電極層は、前記シリコン系光電変換ユニットの1つに含まれるp型シリコン系半導体層と界面で接しており、ZnとMgとOと2×10 19 個/cm 以上のB原子と2×10 20 個/cm 以上のH原子とを含み、ヘイズ率が20%以上であり、かつ前記p型シリコン系半導体層との界面に表面凹凸を有し、
    前記透明電極層は、Zn原料の有機金属蒸気;Mg原料の有機金属蒸気;酸化剤蒸気;水素ガス;ならびにジボラン、トリメチルボロン、および三弗化ボロンからなる群から選択される1以上のホウ素含有ドーピングガス、を用いる低圧CVD法により形成されることを特徴とする薄膜光電変換装置の製造方法
  2. 前記透明電極層の前記p型シリコン系半導体層との界面の凹凸の高さが20〜200nmである、請求項1に記載の薄膜光電変換装置の製造方法。
  3. 前記透明電極層の粒径が50〜500nmである、請求項1または2に記載の薄膜光電変換装置の製造方法。
  4. 前記透明電極層の前記p型シリコン系半導体層との界面の凹凸の表面面積比(Sdr)が55%〜95である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の薄膜光電変換装置の製造方法。
  5. 前記低圧CVD法で使用するMg原料の有機金属蒸気は、ビスメチルシクロペンタジエニルマグネシウムである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の薄膜光電変換装置の製造方法。
  6. 前記低圧CVDで使用する前記Zn原料の有機金属蒸気はジエチル亜鉛(DEZ)であり、前記酸化剤蒸気は水であり、前記ホウ素含有ドーピングガスはジボランであり、
    前記低圧CVDにおけるジエチル亜鉛の流量が10〜1000sccm、ビスメチルシクロペンタジエニルマグネシウムの流量が1〜500sccm、水の流量が10〜1000sccm、H の流量が100〜10000sccm、Arの流量が100〜10000sccmであり、ジボランの流量がジエチル亜鉛の流量の0.1%〜10%である、請求項5に記載の薄膜太陽電池の製造方法。
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