JP5270477B2 - 建築物の制振構造 - Google Patents
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本発明に係る建築物の制振構造において、前記連結金具に形成された複数の連結溝と前記板状剛性部材の幅方向から嵌合する連結部を前記板状剛性部材に設けたことが好ましく、このような構成によると、ボルト等を使用せずに粘弾性ダンパーと連結金具とを連結することができ、これにより、部品点数等の削減を図ることができる。
また、前記補強部材の一方の端部がアルミニウムまたはアルミニウム合金をL字状に押出成形して形成された一対の補強部材連結用金具により前記柱の側面上部と前記横架材の下面に連結され、他方の端部がアルミニウムまたはアルミニウム合金をL字状に押出成形して形成された一対の補強部材連結用金具により前記土台の上面と前記柱の側面下部に連結されていることが好ましい。
本発明の建築物の制振構造の第1の実施形態を図1〜図5に示す。本発明の第1の実施形態は、図1に示すように、建築物の土台11と柱12a,12bおよび梁、桁等の横架材13とで形成された矩形の空間部14に補強部材(筋交)15a,15bを空間部14の対角方向に沿って架設するとともに、粘弾性ダンパー16を補強部材15aと補強部材15bとの間に空間部14の対角方向に沿って配置し、かつ補強部材15a,15bと粘弾性ダンパー16とを一対の連結金具17a,17bにより連結して構成されるものであり、粘弾性ダンパー16は、図3に示すように、粘弾性材をプレート状に成形してなる複数の振動吸収体18と板状剛性部材19とを交互に積層し且つ互いに接着させて形成されている。
粘弾性ダンパー16の板状剛性部材19は、アルミニウムまたはアルミニウム合金を押出成形して形成されている。また、板状剛性部材19は補強部材15a,15bの長手方向に沿って矩形状に形成され、連結金具17a,17bに形成された連結溝23と嵌合する連結部24を長手方向の一端部に有している。この連結部24は板状剛性部材19の表面から厚さ方向に突出しており、連結溝23と板状剛性部材19の幅方向から嵌合するようになっている。
また、連結金具17a,17bに形成された複数の連結溝23と板状剛性部材19の幅方向から嵌合する連結部24を板状剛性部材19に設けたことにより、ボルト等を使用せずに粘弾性ダンパー16と連結金具17a,17bとを連結することができ、これにより、部品点数等の削減を図ることができる。
また、粘弾性ダンパー16の板状剛性部材19と連結金具17a,17bをアルミニウムまたはアルミニウム合金から形成したことにより、粘弾性ダンパー16と連結金具17a,17bとで構成される制振装置の軽量化を図ることができ、これにより、補強部材15aと補強部材15bとの間に制振装置を容易に組み付けることができる。
粘弾性ダンパー16の板状剛性部材19は、補強部材15a,15bの長手方向に沿って矩形状に形成されている。また、板状剛性部材19は連結金具17a,17bに形成された連結溝23と嵌合する連結部24を長手方向の一端部に有している。この連結部24は板状剛性部材19の表面から厚さ方向に突出しており、連結溝23と板状剛性部材19の幅方向から嵌合するようになっている。
また、補強部材連結用金具35は柱12bの下端部に形成されたほぞ溝38(図10参照)と嵌合する垂直プレート部39を有し、この垂直プレート部39に補強部材15bの下端部が垂直プレート部39を貫通するボルト40a,40b(図9参照)とボルト40a,40bに螺合するナット41a,41bにより固定されているとともに、垂直プレート部39を貫通する複数のドリフトピン42(図10参照)により柱12bの下端部が垂直プレート部39に固定されている。
さらに、補強部材連結用金具35の垂直プレート部39が図15に示す柱固定用ブラケット45bに相当し、この垂直プレート部39を利用して柱12bの下端部を土台11の上面に固定できるため、作業能率が向上するだけでなく、補強部材連結用金具35と柱固定用ブラケット45bが別体のものと比較して、補強部材連結用金具35の取付強度を向上させることができる。
柱12a,12bは、図14及び図15に示すように、柱固定用ブラケット45a,45bにより土台11の上面に固定されている。これらの柱固定用ブラケット45a,45bはアルミニウムまたはアルミニウム合金を逆T字状に押出成形して形成され、土台11の上面に形成された連結溝36a,36bと土台11の長手方向から嵌合する突起部46a,46bをそれぞれ有している。
また、補強部材15がアルミニウムまたはアルミニウム合金を角筒状に押出成形して形成されているため、補強部材15が木材から形成されているものと比較して、圧縮力に対する補強部材15の座屈強度を高めることができる。
また、粘弾性ダンパー16の板状剛性部材19と連結金具17a,17bをアルミニウムまたはアルミニウム合金から形成したことにより、粘弾性ダンパー16と連結金具17a,17bとで構成される制振装置の軽量化を図ることができ、これにより、補強部材15と土台11との間に制振装置を容易に組み付けることができる。
なお、上述した第2の実施形態では、土台11の上面に形成された連結溝36a,36bとして、土台11の幅方向に断面が逆T字状のものを例示したが、連結溝36a,36bは土台11の幅方向に断面がL字状に形成されていてもよい。
Claims (8)
- 建築物の土台と柱および横架材とで形成される矩形の空間部に補強部材を前記空間部の対角方向に沿って架設するとともに、粘弾性材をプレート状に成形してなる複数の振動吸収体と板状剛性部材とを交互に積層し且つ互いに接着させて形成された粘弾性ダンパーを前記補強部材の間に前記空間部の対角方向に沿って配置し、前記補強部材と前記粘弾性ダンパーの少なくとも一方の端部とを連結金具により連結して構成される建築物の制振構造であって、
前記補強部材はアルミニウムまたはアルミニウム合金の中空押出材からなり、前記連結金具は前記補強部材の中空部に挿入されていることを特徴とする建築物の制振構造。 - 前記連結金具に形成された複数の連結溝と前記板状剛性部材の幅方向から嵌合する連結部を前記板状剛性部材に設けたことを特徴とする請求項1記載の建築物の制振構造。
- 前記板状剛性部材と前記連結金具をアルミニウムまたはアルミニウム合金から形成したことを特徴とする請求項1または2記載の建築物の制振構造。
- 前記補強部材の一方の端部がアルミニウムまたはアルミニウム合金をL字状に押出成形して形成された一対の補強部材連結用金具により前記柱の側面上部と前記横架材の下面に連結され、他方の端部がアルミニウムまたはアルミニウム合金をL字状に押出成形して形成された一対の補強部材連結用金具により前記土台の上面と前記柱の側面下部に連結されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の建築物の制振構造。
- 前記土台がアルミニウムまたはアルミニウム合金を中空状に押出成形して形成され、かつ前記補強部材の一方の端部がアルミニウムまたはアルミニウム合金を逆T字状に押出成形して形成された補強部材連結用金具により前記土台の上面に連結されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の建築物の制振構造。
- 前記補強部材連結用金具は前記土台の上面に押出成形により形成された複数の連結溝と前記土台の長手方向から嵌合する複数の連結用突起部を有することを特徴とする請求項5記載の建築物の制振構造。
- 前記補強部材連結用金具は前記柱の下端部に形成されたほぞ溝と嵌合する垂直プレート部を有することを特徴とする請求項5または6記載の建築物の制振構造。
- 前記補強部材の一方の端部が前記垂直プレート部を貫通する複数のボルトと該ボルトに螺合する複数のナットにより前記垂直プレート部に固定されているとともに、前記柱の下端部が前記垂直プレート部を貫通する複数のドリフトピンにより前記垂直プレート部に固定されていることを特徴とする請求項7記載の建築物の制振構造。
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