JP5268620B2 - シリンダヘッド固定装置 - Google Patents

シリンダヘッド固定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5268620B2
JP5268620B2 JP2008326197A JP2008326197A JP5268620B2 JP 5268620 B2 JP5268620 B2 JP 5268620B2 JP 2008326197 A JP2008326197 A JP 2008326197A JP 2008326197 A JP2008326197 A JP 2008326197A JP 5268620 B2 JP5268620 B2 JP 5268620B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder head
fixed
fixing
diameter
base plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008326197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010142936A (ja
Inventor
悟 安藤
太郎 諸岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2008326197A priority Critical patent/JP5268620B2/ja
Publication of JP2010142936A publication Critical patent/JP2010142936A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5268620B2 publication Critical patent/JP5268620B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Jigs For Machine Tools (AREA)

Description

本発明は、シリンダヘッドを所定の姿勢で固定するためのシリンダヘッド固定装置に関する。
シリンダヘッドに切削加工や穿孔加工を施す際には、シリンダヘッドを工具に対して精度良く位置決めし、且つ、加工の振動や衝撃に耐え得る力でシリンダヘッドを固定する必要がある。また、加工部の種類によっては、シリンダヘッドを所定の姿勢、例えば所定角度だけチルトさせた状態で固定する必要がある。
例えば特許文献1に示されているシリンダヘッドの組立用パレットは、基台(ベースプレート)に対して昇降可能なクランプバーを設け、基台とクランプバーとでシリンダヘッドを上下から挟持することにより固定するものである。
特開平7−328863号公報
しかし、上記特許文献1のパレットは、シリンダヘッドを上下からクランプする構成であるため、シリンダヘッドの上方にクランプバーが設けられると共に、シリンダヘッドの側方にクランプバーを昇降させるための保持機構が設けられる。このため、装置全体が大型化するだけで無く、シリンダヘッドへの工具のアクセスが悪く、作業性に問題がある。また、ワークの種類に応じてパレットを交換することがあるが、上記のパレットはクランプバーや保持機構等が取り付けられるため、交換が容易ではない。
また、上記のパレットによるシリンダヘッドの固定は、(1)クランプバーをシリンダヘッドと干渉しない位置に退避させ、(2)シリンダヘッドをパレット上に載置し、(3)クランプバーでシリンダヘッドをクランプする、という工程が必要となる。このようにシリンダヘッドの固定に多くの手順を要することで作業性が低下するため、固定手順の簡略化が求められている。特に、複数のNC(数値制御)加工機を順に経て製作される場合は、シリンダヘッドの固定の簡略化、及び固定に要する時間の短縮が強く求められている。
ところで、図8に示すような、シリンダヘッド100の燃焼室101側の端面102は、シリンダブロック(図示省略)との固定面となる。シリンダヘッド100とシリンダブロックとの固定面は、燃焼室内で発生する極めて高い圧力に耐え得る強度が必要とされるため、両固定面は研磨加工等により高精度に加工される。このようなシリンダヘッド100を、上記特許文献1に示されているパレットで上下から強固にクランプすると、端面102が基台あるいはクランプバーで強く押し付けられ、この押圧部が変形して端面102の面精度が低下し、燃焼室の密閉性が低下する恐れがある。
本発明の課題は、シリンダヘッドを簡単に固定することのできるコンパクトなシリンダヘッド固定装置を提供することにある。
本発明の他の課題は、シリンダヘッドを変形させる恐れの無いシリンダヘッド固定装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明は、ベースプレートを有し、回転軸を中心にチルト可能な回転台と、前記ベースプレートの上面から突出して設けられた複数の固定部と、前記固定部を拡径させる拡径手段とを備えたシリンダヘッド固定装置であって、シリンダヘッドの下面に開口したボルト孔に前記固定部を挿入した状態で、前記拡径手段により前記固定部をボルト孔の内周で拡径させ、前記固定部でボルト孔の内周面をクランプすることによりシリンダヘッドを固定し、前記拡径手段が、流体圧で前記固定部を拡径させる流体駆動装置であり、流体圧発生部と、前記流体圧発生部から延びた流体経路を分岐させて各固定部に流体圧を供給する流体経路分岐ユニットとを有し、前記流体経路分岐ユニットを前記回転台の下面に固定し、前記ベースプレートに固定したシリンダヘッドの重心を前記回転軸よりも上方に配すると共に、前記流体経路分岐ユニットの重心を前記回転軸よりも下方に配したものである。
このシリンダヘッド固定装置によれば、シリンダヘッドを下面からの支持のみで固定することができるため、シリンダヘッドの上方や側方にクランプバーや保持機構を設ける必要がなく、装置の小型化を図ることができる。また、クランプバー等が省略されることで、工具のアクセスがしやすくなると共に、ベースプレートの交換も容易に行うことができる。さらに、この装置によれば、ベースプレートにシリンダヘッドを載置して、ボルト孔に挿入した固定部を拡径するだけでシリンダヘッドを固定できるため、予め固定部を退避する工程{上記(1)の工程}が不要となり、固定手順を簡略化できる。
また、上記のようにシリンダヘッドに通常設けられるボルト孔を利用して支持することで、シリンダヘッドの設計を変更することなく上記の装置で固定することができる。シリンダヘッドとシリンダブロックとは燃焼室の密閉性を高めるためにボルトで極めて強固に固定されるので、シリンダヘッドに設けられるボルト孔は、強固な固定に耐え得る箇所、すなわち肉厚の比較的大きい箇所に設けられる。このような箇所に設けられたボルト孔を利用してクランプすることで、シリンダヘッドの変形を確実に防止することができる。
固定部を拡径させる拡径手段としては、例えば流体圧(油圧や空気圧等)で固定部を拡径させる流体駆動装置や、バネ等の弾性部材を適用することができる。特に、NC加工機で使用される固定装置の場合、切削加工や穿孔加工等の機械加工に耐え得る強度でシリンダヘッドを固定する必要があるため、拡径手段は、強固な固定力(クランプ力)を発揮できる流体駆動装置を適用することが好ましい。この場合、流体駆動装置は、流体圧発生部と、流体圧発生部から延びた流体経路を分岐させて各固定部につなげる流体経路分岐ユニットとを有する構成とすることができる。
ベースプレートをチルト可能に支持する支持台を設ければ、ベースプレートに固定したシリンダブロックをチルトさせた状態で保持することができる。このとき、例えば流体圧発生部と流体経路分岐ユニットの双方を支持台の外側に設けると、支持台の外側に大きなスペースが必要となって装置が大型化する。また、流体経路分岐ユニットを固定側に設けることで、分岐した多数の配管がベースプレート(回転側)と支持台(固定側)との間を通るため、配管が複雑となる。
そこで、本発明では、流体圧分岐ユニットをベースプレートの下方の空間に設けた。ベースプレートの下方には、ベースプレートをチルトさせるための空間を確保する必要があるが、このスペースは、ベースプレートがチルトするとき以外はデットスペースとなっているため、この空間に流体圧分岐ユニットを配することでデットスペースを有効活用し、装置全体を小型化することができる。また、支持台とベースプレートとの間には分岐する前の少数の配管のみが通るため、配管を簡略化できる。
以上のように、本発明によれば、シリンダヘッドへの工具のアクセスが良く、シリンダヘッドを変形させることなく確実に固定することができるコンパクトなシリンダヘッド固定装置が得られる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明の一実施形態にかかるシリンダヘッド固定装置1は、シリンダヘッドに切削加工や穿孔加工等の機械加工を施すNC加工機内に組み込まれるものであり、図1及び図2に示すように、支持台10と、支持台10に対してチルト可能に取付けられた回転台20と、回転台20の上面から突出して設けられた固定部40と、固定部40を拡径させる拡径手段(図示では、拡径手段の一構成要素である油圧分岐ユニット70のみを示す)とを主に備える。図1は、回転台20を支持台10に対して所定角度だけチルトさせた状態を示す。
回転台20は、図2に示すように、側面視で略コの字形状を成した支持部21と、支持部21の上面に固定されたベースプレート22とを有する。回転台20は、自身の回転軸方向(すなわちベースプレート22の回転軸方向)の両側を、支持台10により軸支されることでチルト可能とされる。回転台20の下方には、回転台20をチルトさせるための空間が確保されている。図示例では、回転台20の支持部21は、水平部21aと、水平部21aの両端部から水平部21aに対して垂直方向に立ち上がった垂直部21bとを有する。各垂直部21bには、外側へ延びた回転軸23がそれぞれ設けられ、この回転軸23が支持台10により回転可能に支持される。
ベースプレート22は、支持部21の水平部21aの上面に、脱着可能な手段(例えばボルト31、図3参照)により固定される。ベースプレート22の上面には、固定部40と、位置決め部50と、載置部60とが設けられる。図示例では、図8に示すシリンダヘッド100の端面102に形成された8箇所のボルト孔103のうち、長辺方向中央側の4箇所のボルト孔103aに対応する位置にそれぞれ固定部40が配され、四隅のボルト孔103bのうち、一方の長辺に沿った2箇所のボルト孔103bに対応する位置にそれぞれ位置決め部50が配される。載置部60は、シリンダヘッド100の長辺方向両端部で、短辺方向中央部を支持する位置に配される。尚、固定部40、位置決め部50、載置部60の数や位置は特に限定されず、それぞれの機能を果たすことができる範囲内で適宜設定すればよい。
固定部40は、図4に示すように、ベースプレート22の上面に固定された基部41と、基部41から上方に突出して設けられたクランプ部42とを有する。クランプ部42は、シリンダヘッド100のボルト孔103(図示例では、長辺方向中央側のボルト孔103a)に挿入可能であり、ボルト孔103の内周で拡径・縮径可能に設けられる。
固定部40のクランプ部42を拡径させる拡径手段は、流体圧で固定部を拡径させる流体駆動装置が適用可能であり、本実施形態では、拡径手段として油圧駆動装置を用いた場合を説明する。油圧を用いて固定部を拡径させればワークを強固にクランプすることができるため、本実施形態のように、機械加工を施すNC加工機に組み込まれる固定装置の固定部に特に適している。
油圧駆動装置は、油圧発生部(図示省略)と、油圧発生部から延びた油圧経路とをそなえる。油圧発生部は支持台10の外側に設けられ、油圧経路分岐ユニット70はベースプレート22の下方の空間に配される。本実施形態の油圧経路分岐ユニット70は、回転台20の下面に固定される(図1および図2参照)。油圧経路は、クランプ部42を拡径させるためのクランプ油圧経路71と、クランプ部42を縮径させるためのアンクランプ油圧経路72とからなる。シリンダヘッド100を確実に固定するためには、固定部40を複数箇所(本実施形態では4箇所)に設ける必要があるため、各固定部40につながるクランプ油圧経路71およびアンクランプ油圧経路72もそれぞれ複数本(4本ずつ)必要となる。従って、油圧発生部から延びた油圧経路は、油圧経路分岐ユニット70で分岐されて、各固定部40につなげられる。
位置決め部50は、図3及び図4に示すように、ボルト等によりベースプレート22に固定され、シリンダヘッド100のボルト孔103(図示例では端部側のボルト孔103b)に嵌合可能な挿入部51を有する。挿入部51の上端はテーパ状に形成され、ボルト孔103bに嵌合する際のガイドの役割を果たす。尚、図4では、シリンダヘッド100の長辺方向両端部のうち、一方に位置決め部50を示し、他方に載置部60を示している。
ところで、上述のように、ボルト孔103の内周面の加工精度は、それ程高くないため、位置決め部50の挿入部51をボルト孔103に嵌合させても位置決め精度が十分に得られない恐れがある。そこで、ボルト孔103bの内周面のうち、少なくとも挿入部51と嵌合する部分を研削加工等により高精度に仕上げておけば、挿入部51との嵌合精度を高めることができ、シリンダヘッド100を精度良く位置決めすることができる。
載置部60は、ボルト等によりベースプレート22に固定され、シリンダヘッド100のシリンダブロックとの端面102が載置される載置面61を有する。この載置面61に、シリンダヘッド100をボルト孔103が開口した端面102を下向きにして載置すると共に、位置決め部50の挿入部51をシリンダヘッド100のボルト孔103bに嵌合し、この状態でシリンダヘッド100の中央のボルト孔103aに挿入した固定部40を拡径させることにより、シリンダヘッド100が回転台20上に固定される。このように、シリンダヘッド100を上方から載置し、固定部40をボルト孔103の内周で拡径させるだけで固定することができるため、固定作業が簡略化されて作業効率の向上が図られる。また、シリンダヘッド100の下面の支持のみで固定できるため、シリンダヘッドの上方や側方に部材を設ける必要がなく、装置の小型化、及び工具アクセスの容易化を図ることができる。さらに、固定部40、位置決め部50、及び載置部60をベースプレート22に取り付け、これらのユニットを支持部21に着脱可能に取り付けることにより、固定するシリンダヘッドの種類が変わって固定部、位置決め部、及び載置部の位置や数を変更する場合でも、前記ユニットごと交換することで迅速に対応することができる。
ところで、油圧発生部及び油圧経路分岐ユニット70の双方を支持台10の外側に設けると、支持台10の外側に大きな設置スペースが必要となり、装置全体が大型化することとなる。また、油圧経路分岐ユニット70で分岐された複数の油圧経路(本実施形態では、クランプ油圧経路71・72が各4本ずつ、計8本の油圧経路)が支持台10と回転台20との間を通ることとなるため、配管が非常に複雑になる。そこで、図2に示すように、油圧経路分岐ユニット70をベースプレート22の下方の空間に配することで、支持台10の外側の設置スペースを縮小すると共に、デッドスペースを有効に活用して、装置全体を小型化することができる。また、油圧経路分岐ユニット70で分岐される前の少数の配管(本実施形態では、クランプ油圧経路71・72が各1本ずつ、計2本の油圧経路)のみが支持台10と回転台20との間を通るため、配管を簡略化できる。
また、回転台20の上面にはシリンダヘッド100が載置されるため、この状態で回転台20をチルトさせるとシリンダヘッド100の重量により回転台20をさらに回転させる方向に大きな力が加わる。この場合、回転台20をチルトさせる駆動装置は、シリンダヘッド100の重力に対抗して回転台20を所定位置で静止させる必要があるため、大きな駆動力が必要となり、装置の大型化を招く恐れがある。そこで、上記の油圧経路分岐ユニット70を回転台20の下面に固定すれば、回転台20をチルトさせた場合でも、回転台20の上面に設けられたシリンダヘッド100と、下面に設けられた油圧経路分岐ユニット70とで重量バランスを取ることができるため、駆動装置の負担を軽減してさらなる装置の小型化を図ることができる。
以下、固定部40の詳細な構成、特にクランプ部42を拡径・縮径させるための具体的構成の一例を説明する。
本実施形態の固定部40は、図5に示すように、ベースプレート22に固定された基部41と、基部41から上方に突出し、シリンダヘッド100のボルト孔103aに挿入されるクランプ部42と、クランプ部42の内周に挿入されたテーパ軸43と、テーパ軸43と一体に昇降可能な第1シリンダ44と、クランプ部42と第1シリンダ44との間に配された第2シリンダ45とを備える。固定部40には、油圧を供給するためのクランプ油圧経路71およびアンクランプ油圧経路72が連結されると共に、エアーを供給するための着座確認エアー経路73が連結される。
クランプ油圧経路71は、固定部40の基部41に形成された油圧路46を介して、第1シリンダ44と第2シリンダ44及び基部41との間の隙間S1に連通する。クランプ油圧経路71からは、常に一定の油圧が加えられており、これにより第1シリンダ44及びテーパ軸43を所定の力で下方に押し下げると共に、第2シリンダ45を所定の力で上方に押し上げている。
アンクランプ油圧経路72は、ベースプレート22に形成された凹部22aの底面と、第1シリンダ44の下面との間に形成される空間S2に連通している。図5は、アンクランプ油圧経路72に最大の油圧が加えられた状態であり、このとき第1シリンダ44及びテーパ軸43は上方に押し上げられている。このときのアンクランプ油圧経路72による油圧は、クランプ油圧経路71による油圧よりも大きく設定されているため、第1シリンダ44及びテーパ軸43は上方に持ち上げられる。このとき、クランプ部42はシリンダヘッドと係合して上昇が規制されているため、テーパ軸43がクランプ部42に対して上方に配され、テーパ軸43の上端部に形成されたテーパ面43aのうち、小径側がクランプ部42の内周に配される。従って、クランプ部42を拡径させる力は作用せず、クランプ部42は縮径し、シリンダヘッド100のボルト孔103aとの間には隙間が形成される。
アンクランプ油圧経路72に加えられる油圧を小さくすると、図6に示すように、第1シリンダ44及びテーパ軸43が少し下方へ下がる。このとき、クランプ部42はクランプ油圧経路71の油圧により、第2シリンダ45を介して押し上げられているため、テーパ軸43がクランプ部42に対して少し下方に下がり、テーパ面43aのうち、大径側がクランプ部42の内周に押し込まれる。これにより、クランプ部42が拡径し、クランプ部42の外周に形成された突起部がシリンダヘッド100のボルト孔103aの内周面に食い込む。尚、ボルト孔103aの内周面は、内周に挿入されるボルトとの間に微小隙間を形成するため、この内周面に要求される加工精度はそれ程高くない。従って、上記のようにクランプ部42の外周面の突起部を食い込ませても問題ない。
アンクランプ油圧経路72の油圧を停止すると、図7に示すように、第1シリンダ44及びテーパ軸43がさらに降下し、クランプ部42によるシリンダヘッド100の固定が完了する。
尚、図5及び図6に示す状態では、シリンダヘッド100は固定部40の基部41の上端面41aに載置されておらず、これらの間に微小隙間S3が形成されている。一方、図7に示す状態(固定完了状態)では、シリンダヘッド100が基部41の上端面41aに載置されている。従って、基部41の上端面41aに開口したエアー経路47を設け、このエアー経路47に着座確認エアー経路73からエアーを供給し、そのときの空気圧を検知することにより、シリンダヘッド100の着座の有無、すなわちシリンダヘッド100の固定完了の成否を確認することができる。すなわち、基部41とシリンダヘッド100との間に隙間S3が形成されていれば、着座確認エアーの出口が開放された状態となるため、空気圧は比較的低い値となる。一方、シリンダヘッド100が基部41に着座していれば、着座確認エアーの出口がシリンダヘッド100で塞がれた状態となるため、空気圧は比較的高い値となる。この空気圧の差を検知することで、シリンダヘッド100の着座の有無を確認することができる。
本発明は上記実施形態に限られない。例えば、上記では固定部40を拡径させる拡径手段として油圧駆動装置を用いているが、空気圧駆動装置を適用することもできる。また、ワークを十分な力で固定できるのであれば、拡径手段としてバネ等の弾性部材を使用することもできる。
また、固定部を拡径させるための駆動装置は、シリンダヘッドを強固に固定するために強い力が必要となるが、固定部を縮径させるための駆動装置は、固定部40をボルト孔から離すだけでよいため、それ程強い力は必要ない。従って、例えば固定部の拡径には出力の大きい油圧駆動装置を使用し、固定部の縮径には簡略な方法であるバネ等を使用してもよい。
シリンダヘッド固定装置の斜視図である。 シリンダヘッド固定装置の正面図である。 ベースプレートの平面図である。 ベースプレートの断面図である。 固定部の断面図(アンクランプ状態)である。 固定部の断面図(クランプ途中の状態)である。 固定部の断面図(クランプ完了状態)である。 シリンダヘッドの斜視図である。
符号の説明
1 シリンダヘッド固定装置
10 支持台
20 回転台
22 ベースプレート
40 固定部
42 クランプ部
50 位置決め部
60 載置部
70 油圧経路分岐ユニット
71 クランプ油圧経路
72 アンクランプ油圧経路
100 シリンダヘッド
103a、103b ボルト孔

Claims (1)

  1. ベースプレートを有し、回転軸を中心にチルト可能な回転台と、前記ベースプレートの上面から突出して設けられた複数の固定部と、前記固定部を拡径させる拡径手段とを備えたシリンダヘッド固定装置であって、
    シリンダヘッドの下面に開口したボルト孔に前記固定部を挿入した状態で、前記拡径手段により前記固定部をボルト孔の内周で拡径させ、前記固定部でボルト孔の内周面をクランプすることによりシリンダヘッドを固定し、
    前記拡径手段が、流体圧で前記固定部を拡径させる流体駆動装置であり、流体圧発生部と、前記流体圧発生部から延びた流体経路を分岐させて各固定部に流体圧を供給する流体経路分岐ユニットとを有し、
    前記流体経路分岐ユニットを前記回転台の下面に固定し、前記ベースプレートに固定したシリンダヘッドの重心を前記回転軸よりも上方に配すると共に、前記流体経路分岐ユニットの重心を前記回転軸よりも下方に配したシリンダヘッド固定装置。
JP2008326197A 2008-12-22 2008-12-22 シリンダヘッド固定装置 Expired - Fee Related JP5268620B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008326197A JP5268620B2 (ja) 2008-12-22 2008-12-22 シリンダヘッド固定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008326197A JP5268620B2 (ja) 2008-12-22 2008-12-22 シリンダヘッド固定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010142936A JP2010142936A (ja) 2010-07-01
JP5268620B2 true JP5268620B2 (ja) 2013-08-21

Family

ID=42563893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008326197A Expired - Fee Related JP5268620B2 (ja) 2008-12-22 2008-12-22 シリンダヘッド固定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5268620B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101552814B1 (ko) 2015-05-19 2015-09-11 지혜진 머시닝센터용 인덱스 지그
KR101725405B1 (ko) * 2016-04-04 2017-04-11 안병표 솔 플레이트의 강판부재 측면가공용 고정유닛
CN106736686B (zh) * 2016-12-15 2018-10-12 天长缸盖有限公司 一种便于缸盖夹持且能够快速进行定位的夹具
CN106514344B (zh) * 2016-12-15 2018-10-12 天长缸盖有限公司 一种有效提高缸盖固定效率的夹具
CN106584153B (zh) * 2016-12-15 2018-10-12 天长缸盖有限公司 一种适用于缸盖精加工的夹具
CN108274264A (zh) * 2018-03-12 2018-07-13 无锡市锡东橡塑机械有限公司 一种电器端盖的夹具
CN113263207A (zh) * 2021-05-13 2021-08-17 常州美通备品车辆配件有限公司 一种汽车缸盖的机加工机构

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3597337B2 (ja) * 1997-03-26 2004-12-08 本田技研工業株式会社 工作機械用ワーク移動装置
JP2001198754A (ja) * 2000-01-17 2001-07-24 Pascal Kk ワーク固定用クランプシステム
JP3735732B2 (ja) * 2000-03-24 2006-01-18 豊田工機株式会社 傾斜割出し円テーブル
JP4358460B2 (ja) * 2001-06-11 2009-11-04 日産ディーゼル工業株式会社 フライス加工用のクランプ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010142936A (ja) 2010-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5268620B2 (ja) シリンダヘッド固定装置
US7745756B2 (en) Laser processing machine
EP1859893A1 (en) Laser processing machine with exchangeable laser processing tool and machining tool
JP5276501B2 (ja) ワーククランプ装置及びワーククランプ方法
JP5523640B1 (ja) 立形マシニングセンタの5面加工用アングルツールホルダの自動工具交換装置
JP5782373B2 (ja) 加工装置
JP4996285B2 (ja) クランプスリーブ
WO2007046278A1 (ja) 工具アンクランプ装置
JP6499629B2 (ja) エアバランス機構、及びエアバランス機構の姿勢調整方法
KR101535269B1 (ko) 유압실린더의 튜브엔드 선삭가공장치
WO2022102587A1 (ja) クランプ装置
TWI638702B (zh) Rotary table device
JP2008183651A (ja) 段替えプレートのクランプ装置
KR101928710B1 (ko) 서포트 브래킷용 지그
JP2000117572A (ja) 工作機械のパレットクランプ装置
JP5505116B2 (ja) スタッド組付装置のソケット交換装置
KR101215190B1 (ko) 머시닝센터의 이면기준 가공용 테이블 장치
JP5567733B1 (ja) 立形マシニングセンタの5面加工用アングルツールホルダの自動工具交換装置
CN110281259A (zh) 一种安装在机械手上的双工位夹具及其控制方法
JP2006346786A (ja) 部品の加工方法及びnc工作機械
JP3817599B2 (ja) パレットクランプ装置
JP5101198B2 (ja) 工作機械におけるワーク位置決め装置
JP4839479B2 (ja) 内歯シェービング装置
JP7396565B2 (ja) パレット交換装置、及び、その作動方法
KR102616675B1 (ko) 금속 가공용 지그

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130118

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130507

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees