JP5268189B2 - 圧力センサ - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の筒内圧などの圧力を検出可能な圧力センサに関する。特に、検出対象である圧力を検出する板状のSi素子と、このSi素子の一方の主面に接合してなり、上記圧力に応じた押圧力により上記主面を押圧する押圧部材とを備える圧力センサに関する。
従来より、内燃機関の筒内圧などの圧力Pを検出可能な圧力センサとして、圧力Pにより自身に生じる応力を、ピエゾ抵抗効果を利用して検出するSi素子を有する圧力センサが広く知られている。更に、このような圧力センサの中には、Si素子が板状を有し、このSi素子の一方の主面に、上記圧力Pに応じた押圧力で上記主面を押圧する押圧部材が接合されたものがある。例えば特許文献1に、このような圧力センサが開示されている。
特許文献1の力変換素子は、ピエゾ抵抗層が形成されたシリコンからなる半導体単結晶(Si素子)を有する。この半導体単結晶の上面には、受圧ロッド(押圧部材)が接合されている。この受圧ロッドは、結晶化ガラスからなり、半導体単結晶側とは逆側の先端が凸状の曲面とされている。また半導体単結晶の下面には、支持基台(支持部材)が接合されている。
なお、板状のSi素子とその主面に接合された押圧部材とを備える圧力センサは、特許文献2〜6にもそれぞれ開示されている。
特公平7−83129号公報 特許第3166015号公報 特許第3317084号公報 特公平7−14069号公報 特公平6−54274号公報 特許第3116384号公報
しかしながら、特許文献1〜6のいずれの圧力センサにおいても、押圧部材は、Si素子の主面のうち、中央の限られた領域に接合され、この中央領域の周囲の領域には、押圧部材は接合されていない。このような圧力センサでは、圧力Pにより押圧部材に掛かる荷重(押圧力)に偏荷重成分が含まれている場合に、ピエゾ抵抗効果によってSi素子(感圧抵抗体)に生じる抵抗変化の大きさに、この偏荷重の影響が生じることが分かってきた。
また、押圧部材には、Si素子の主面に直交する方向(以下、軸方向とも言う。)に作用する荷重の他に、軸方向と直交する方向(以下、横方向とも言う。)に振動する荷重が掛かることがある。このように横方向に振動する荷重が押圧部材に掛かる場合にも、Si素子(感圧抵抗体)に生じる抵抗変化の大きさに、この荷重の影響が生じることが分かってきた。即ち、従来の圧力センサでは、圧力Pを精度よく検出できないことがあった。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、第1,第2主面を有する板状をなすSi素子と、このSi素子の第1主面に接合してこれを押圧する押圧部材とを備える圧力センサにおいて、圧力Pにより押圧部材に掛かる荷重に偏荷重成分や横方向に振動する荷重が含まれていても、Si素子の感圧抵抗体に生じる抵抗変化の大きさにこれらの荷重の影響が生じ難く、圧力Pを精度よく検出できる圧力センサを提供することを目的とする。
その解決手段は、第1主面及びこれに平行な第2主面を有する矩形板状をなし、検出対象である圧力Pにより自身に生じる応力を検出するSi素子と、前記Si素子の前記第1主面に接合し、前記圧力Pに応じた押圧力により前記第1主面を押圧して、前記Si素子を厚み方向に圧縮する押圧部材と、を備える圧力センサであって、前記Si素子は、前記第1主面の面方位が{110}面とされてなり、前記第1主面に形成され、前記圧力Pに応じて自身の第1抵抗値が変化する感圧抵抗体を有し、前記押圧部材は、前記第1主面に接合してなり、前記第1主面の4つの角部を避けつつ、前記第1主面を囲む4つの外周辺までそれぞれ達する形態とされ、自身から見て前記Si素子側とは逆方向の外側に位置し、前記逆方向に突出するドーム状の凸曲面を有し、この凸曲面の頂点と、前記Si素子の前記第1主面のうち、前記感圧抵抗体が形成された感圧体領域の中心とが、前記Si素子の厚み方向に見て互いに重なる形態とされてなり、前記感圧抵抗体は、蛇行状とされてなり、前記Si素子の<110>方向に延び、互いに間隔をあけて並ぶ複数の感圧部位と、互いに隣り合う前記感圧部位の端同士を接続する方向転換部であって、円弧状を有する複数の方向転換部と、を有し、複数の前記感圧部位の<110>方向の寸法が、前記感圧体領域の中心から<100>方向に遠ざかるにつれて小さくなる形態とされてなり、前記感圧体領域の中心を中心とした点対称形とされてなり、かつ、前記第1主面においてこの感圧抵抗体が内接する仮想円の直径が、前記第1主面の短辺の長さの2分の1以下となる形態とされてなる圧力センサである。
本発明の圧力センサは、Si素子が第1,第2主面を有する矩形板状をなす。そして、押圧部材が、Si素子の第1主面の4つの角部を避けつつ、第1主面の4つの外周辺までそれぞれ達する形態で、第1主面に接合している。このような形態とすることで、前述の特許文献1〜6で開示された従来の圧力センサに比して、圧力Pにより押圧部材に掛かる荷重に偏荷重成分が含まれていても、Si素子の感圧抵抗体に生じる抵抗変化の大きさに偏荷重の影響が生じ難い。また、前述のように横方向に振動する荷重が押圧部材に掛かる場合でも、Si素子の感圧抵抗体に生じる抵抗変化の大きさにこの荷重の影響が生じ難い。従って、本発明の圧力センサは、従来よりも圧力Pを精度よく検出できる。
更に本発明では、押圧部材が、Si素子側とは逆方向の外側に位置するドーム状の凸曲面を有する。そして、この凸曲面の頂点と、Si素子の第1主面のうち、感圧抵抗体が形成された感圧体領域の中心とが、Si素子の厚み方向に見て互いに重なっている。即ち、圧力Pに応じた荷重が掛かる押圧部材の凸曲面の頂点と、この押圧部材からの押圧力を受けるSi素子のうち、感圧体領域の中心とが、Si素子の厚み方向(押圧力の働く方向)に見て互いに重なっている。このような形態とすることで、押圧部材からの押圧力が感圧体領域の中心近傍に掛かりやすくなるので、押圧部材に掛かる荷重に偏荷重成分が含まれていても、感圧抵抗体に生じる抵抗変化の大きさに偏荷重の影響が特に生じ難い。また、前述のように横方向に振動する荷重が押圧部材に掛かる場合でも、感圧抵抗体に生じる抵抗変化の大きさにこの荷重の影響が生じ難い。従って、圧力Pを特に精度よく検出できる。
更に、本発明の圧力センサでは、Si素子の第1主面の面方位を{110}面とした圧縮型のSi素子とし、感圧抵抗体を、Si素子の<110>方向に延びる複数の感圧部位と、これらの端を接続する複数の方向転換部とを有する蛇行状としている。しかも、上記方向転換部の形状を円弧状としている。このような形態とすることで、感圧抵抗体は、<110>方向に延びる感圧部位において、高い感度で圧力Pに応じた抵抗変化を生じさせ得る上、方向転換部にも<110>方向に延びる成分を持たせているため、この方向転換部においても、圧力Pに応じた抵抗変化を生じさせ得る。このため、感圧抵抗体全体として、圧力Pに応じた抵抗変化を大きく生じさせることができる。
なお、{110}面は、(110)面またはこれと等価な面方位を指す。また、<110>方向は、[110]方向またはこれと等価な結晶方向を指す。また、後述する<100>方向は、[100]方向またはこれと等価な結晶方向を指す。
更に、本発明の圧力センサによれば、感圧抵抗体は、複数の感圧部位の<110>方向の寸法が、感圧体領域の中心から<100>方向に遠ざかるにつれて小さくなる形態とされている。個々の感圧部位の感度自体は変わらないが、偏荷重や横方向に振動する荷重により受ける応力が変わりやすい周囲により短い感圧部位を設け、偏荷重や横方向に振動する荷重により受ける応力が変わりにくい中央付近により長い感圧部位を設けることで、感圧抵抗体全体で見たときの偏荷重や横方向に振動する荷重に対する感度を下げることができる。これにより、押圧部材に掛かる荷重に偏荷重成分や横方向に振動する荷重が含まれていても、感圧抵抗体に生じる抵抗変化の大きさにこれらの荷重の影響が特に生じ難くなる。従って、圧力Pを特に精度よく検出できる。
更に、本発明の圧力センサでは、感圧抵抗体が感圧体領域の中心を中心とする点対称形とされている。このような形態とすることで、圧力Pにより押圧部材に掛かる荷重に偏荷重成分や横方向に振動する荷重が含まれていても、感圧抵抗体に生じる抵抗変化の大きさにこれらの荷重の影響が特に生じ難い。従って、圧力Pを特に精度よく検出できる。
更に、本発明の圧力センサでは、感圧抵抗体は、これが内接する仮想円の直径がSi素子の短辺の長さの2分の1以下となる形態とされている。このように感圧抵抗体が形成される感圧体領域をコンパクトにすることにより、偏荷重や横方向に振動する荷重による応力の偏りが生じやすい第1主面の周辺部分における応力変化の影響を受け難くできる。従って、圧力Pを特に精度よく検出できる。
更に、上記の圧力センサであって、前記感圧抵抗体は、前記感圧体領域の中心が前記第1主面の中心に一致する形態に配置されてなる圧力センサとすると良い。
本発明の圧力センサでは、感圧抵抗体が、その感圧体領域の中心が第1主面の中心に一致する形態に配置されている。このような形態とすることで、圧力Pにより押圧部材に掛かる荷重に偏荷重成分や横方向に振動する荷重が含まれていても、Si素子の感圧抵抗体に生じる抵抗変化の大きさにこれらの荷重の影響が特に生じ難い。従って、圧力Pを特に精度よく検出できる。
更に、上記のいずれかに記載の圧力センサであって、前記押圧部材の前記凸曲面は、前記Si素子の4つの前記外周辺上までそれぞれ達する形態とされてなる圧力センサとすると良い。
本発明の圧力センサでは、押圧部材の凸曲面が、Si素子の第1主面の4つの外周辺上までそれぞれ達する形態とされている。このように凸曲面を平面視大きく(広く)形成することで、圧力Pにより押圧部材に掛かる荷重に偏荷重成分や横方向に振動する荷重が含まれていても、これらの荷重による応力変化をSi素子の広い範囲に分散できるので、感圧抵抗体に生じる抵抗変化の大きさにこれらの荷重の影響が特に生じ難い。従って、圧力Pを特に精度よく検出できる。
更に、上記のいずれかに記載の圧力センサであって、前記押圧部材は、ガラスからなり、前記Si素子の前記第1主面に接合するガラス部材と、金属からなり、このガラス部材の前記逆方向側に位置し、前記凸曲面をなす金属部材と、を有する圧力センサとすると良い。
本発明の圧力センサでは、押圧部材はガラス部材と金属部材とを有し、このうちガラス部材がSi素子に接合している。このため、押圧部材とSi素子は、例えば陽極接合を行うことにより、容易かつ確実に接合できる。従って、押圧部材とSi素子との接合の信頼性が高い圧力センサとすることができる。
一方、金属部材は前述の凸曲面をなす。このため、押圧部材(金属部材)の凸曲面の頂点が、これに当接する部材から圧力Pに応じた力を受けたときに、ガラス部材が金属部材を介して保護されているので、ガラス部材が割れにくい。従って、この点でも信頼性が高い圧力センサとすることができる。
更に、上記のいずれかに記載の圧力センサであって、前記感圧体領域は、円状とされてなる圧力センサとすると良い。
本発明の圧力センサによれば、感圧体領域が円状とされている。押圧部材に掛かる横方向に振動する荷重が、横方向のうちのいずれの方向に振動する場合でも、感圧体領域が方向性のない形状、即ち、円状とされていれば、感圧抵抗体に生じる抵抗変化の大きさにこの荷重の影響が特に生じ難くなる。従って、圧力Pを特に精度よく検出できる。
更に、上記の圧力センサであって、前記感圧抵抗体は、その全体が、前記第1主面のうち、前記押圧部材が接合している接合領域内に配置されてなる圧力センサとすると良い。
本発明の圧力センサでは、感圧抵抗体の全体が、第1主面のうちの接合領域内に配置されている。このような形態とすることで、感圧抵抗体の全体に、圧力Pに応じた押圧部材の押圧力が直接掛かるので、感圧抵抗体の圧力Pに対する感度を更に向上させることができる。
更に、上記のいずれかに記載の圧力センサであって、前記Si素子は、前記第1主面に形成され、このSi素子の温度Tに応じて自身の第2抵抗値が変化する一方、前記圧力Pによる抵抗値変化率が前記感圧抵抗体よりも小さい感温抵抗体であって、前記第1主面の4つの前記角部のいずれかに配置されてなる感温抵抗体を有する圧力センサとすると良い。
本発明の圧力センサでは、感温抵抗体が形成されているので、Si素子の温度Tを併せて検出できる。しかも、この感温抵抗体は、第1主面の4つの角部のいずれかに配置されているため、押圧部材により押圧力が直接掛からないので、圧力Pによる抵抗変化を特に小さくできる。即ち、感温抵抗体の圧力依存性を特に小さくできる。
更に、上記のいずれかに記載の圧力センサであって、前記Si素子は、SOI基板である圧力センサとすると良い。
本発明の圧力センサでは、Si素子がSOI基板(Silicon On Insulator)であるので、高温下でのSi素子の絶縁抵抗の低下を抑制し、Si素子ひいては圧力センサの高温耐性を向上させることができる。
更に、上記のいずれかに記載の圧力センサであって、前記Si素子の前記第2主面に接合され、前記Si素子を支持する支持部材を更に備える圧力センサとすると良い。
本発明の圧力センサは、上述の支持部材を備えるので、耐荷重性が高い。
更に、上記のいずれかに記載の圧力センサであって、前記圧力センサは、内燃機関に取り付け可能で、内燃機関の筒内圧の変化に応じて、前記押圧部材による前記第1主面の押圧力が変化する形態に構成されてなる圧力センサとすると良い。
本発明の圧力センサは、内燃機関に取り付け可能で、筒内圧の変化に応じて、押圧部材による第1主面の押圧力が変化する形態に構成されているので、この圧力センサを内燃機関に取り付けて用いることにより、内燃機関の筒内圧を検出できる。
なお、この圧力センサは、例えばグロープラグに内蔵するなど、他の内燃機関用の部材と兼用することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。図1に、本実施形態に係る筒内圧センサ付きグロープラグ(圧力センサ)100の外観を示す。また、図2〜図5に、この筒内圧センサ付きグロープラグ100の縦断面を示す。なお、図1〜図5において、下方が軸線AX方向先端側(以下、単に先端側とも言う。)であり、上方が軸線AX方向基端側(以下、単に基端側とも言う。)である。
本実施形態の筒内圧センサ付きグロープラグ100は、グロープラグとしての機能を有する他に、圧力(筒内圧)Pを検出する機能も有する。更に、この筒内圧センサ付きグロープラグ100は、これに内蔵されたSi素子130の温度Tを検出する機能も有する。この筒内圧センサ付きグロープラグ100は、軸線AX方向に延びる筒状のハウジング110、このハウジング110内に収容された圧力検出機構120及び配線基板170、ハウジング110から先端側に向けて突出するヒータ150、ハウジング110から基端側に向けて突出する外部端子部180等から構成されている(図2等参照)。
このうちハウジング110は、金属(具体的には炭素鋼)により形成されている。このハウジング110は、軸線AX方向に延びるハウジング本体部111と、このハウジング本体部111の先端側に固着された先端側ハウジング部113と、ハウジング本体部111の基端側に固着された基端側ハウジング部115とから構成されている。
ハウジング本体部111は、軸線AX方向の寸法が大きく、ハウジング110の大部分を構成している。このハウジング本体部111の内側には、後述する圧力検出機構120や配線基板170などが収容されている。また、ハウジング本体部111の外周のうち、軸線AX方向の中央付近の所定位置には、この筒内圧センサ付きグロープラグ100を図示しない内燃機関(ディーゼルエンジン)に取り付けるためのネジ部111cが周設されている。なお、図1、図2及び図4の各図において、ネジ山の図示は省略してある。
また、先端側ハウジング部113の内側には、後述するヒータ150の基端側部分が挿通されている。また、基端側ハウジング部115の外周には、この筒内圧センサ付きグロープラグ100を上記ネジ部111cにより内燃機関に螺合する際に、ラチェットレンチなどの工具で締め付けるための断面六角形状の工具係合部115cが形成されている。この基端側ハウジング部115の内側には、後述する外部端子部180の先端側部分が挿入されると共に、配線171,171,…等が挿通されている。
ハウジング本体部111に内蔵された圧力検出機構120は、先端部材121、中間部材123、押圧部材125、Si素子130、及び、支持部材127から構成されており、この順に先端側から基端側に配置されている(図3及び図5参照)。
このうち先端部材121は、金属(具体的にはSUS430、SUJ)からなり、先端面121aが平面(具体的には円状の平面)をなし、基端面121bが、基端側に向けて突出してその中央が頂点となるドーム状の凸曲面をなす。この先端部材121の先端面121aは、後述するヒータ150の基端面150bに当接している。一方、この先端部材121の基端面121bは、その中央の頂部が次述する中間部材123の先端面123aに当接している。
中間部材123は、金属(具体的にはSUS430)からなり、先端面123aと、これに平行な基端面123bを有する板状(具体的には円板状)をなす。この中間部材123の先端面123aは、上述のように、先端部材121の基端面121bに当接している。一方、この中間部材123の基端面123bは、次述する押圧部材125の先端面125aに当接している。
押圧部材125は、主としてガラスからなり、先端面125aが、先端側に向けて突出してその中央が頂点となるドーム状の凸曲面を有する。一方、基端面125bは、平面をなす。この押圧部材125の先端面125aは、上述のように、中間部材123の基端面123bに当接している。一方、この押圧部材125の基端面125bは、次述するSi素子130の先端面である第1主面130aに当接している。より詳細には、押圧部材125の基端面125bとSi素子130の第1主面130aとが当接した状態で、これらは陽極接合により互いに接合されている。なお、押圧部材125の具体的な形態については後述する。
Si素子130は、先端面である第1主面130aと、これに平行な基端面である第2主面130bとを有する板状(具体的には矩形板状)をなす。この第1主面130aは、上述のように、押圧部材125の基端面125bに当接して、これと接合している。一方、このSi素子130の第2主面130bは、次述する支持部材127の先端面127aに当接している。より詳細には、Si素子130の第2主面130bと支持部材127の先端面127aとが当接した状態で、これらは陽極接合により互いに接合されている。上述のように、Si素子130は、押圧部材125とも固着されているので、押圧部材125とSi素子130と支持部材127とが一体化されて、素子接合体140を構成している。なお、Si素子130の具体的な形態については後述する。
支持部材127は、ガラスからなり、先端面127aと、これに平行な基端面127bを有する板状(具体的には矩形板状)をなす。この支持部材127の先端面127aは、上述のように、Si素子130の第2主面130bに当接してこれと接合し、Si素子130を基端側から支持している。一方、この支持部材127の基端面127bは、後述する台座161の先端面161aに当接している。
このように構成された圧力検出機構120では、ヒータ150の先端面150aが基端側に向けて圧力(筒内圧)Pを受けると、ヒータ150の基端面150bが圧力検出機構120を基端側に押圧し、台座161との間で圧力検出機構120を圧縮する。これにより、筒内圧Pが検出される。具体的には、ヒータ150の基端面150bは、圧力検出機構120のうちの先端部材121を基端側に向けて押圧する。この先端部材121は、中間部材123を基端側に向けて押圧し、更に、中間部材123は、押圧部材125を基端側に向けて押圧する。更に、押圧部材125は、Si素子130を基端側に向けて押圧する。一方、支持部材127は、その基端側に位置する台座161により軸線AX方向の位置が規制されているので、押圧部材125と支持部材127との間でSi素子130が軸線AX方向に圧縮される。そうすると、Si素子130に形成された後述する感圧抵抗体131の第1抵抗値が、筒内圧Pに応じてピエゾ抵抗効果により変化するので、ヒータ150が受けた筒内圧Pを検出できる。
次に、筒内圧センサ付きグロープラグ100のうち、圧力検出機構120よりも先端側の構造について説明する(図3等を参照)。圧力検出機構120の先端側には、グロープラグの発熱体として機能するヒータ150が配置されている。このヒータ150は、棒状(具体的には円柱状)をなしており、その先端面150aが半球状面、基端面150bが平面とされている。
このヒータ150は、先端側ハウジング部113に挿通され、更に、ヒータ150の基端部150kは、ハウジング本体部111内に挿入されている。そして、このヒータ150の基端面150bが、圧力検出機構120(具体的には先端部材121の先端面121a)に当接している。一方、ヒータ150の先端側部分は、ハウジング110から先端側に向けて突出している。
ヒータ150の軸線AX方向中央部分の径方向外側には、円筒状の外筒155が配置されている。この外筒155の基端側部分は、先端側ハウジング部113内に挿通され、一方、外筒155の先端側部分は、ハウジング110から先端側に向けて突出している。この外筒155の基端部155kはフランジ状に形成されており、ハウジング本体部111と先端側ハウジング部113との間に狭持された状態で溶接されている。
次に、筒内圧センサ付きグロープラグ100のうち、圧力検出機構120よりも基端側の構造について説明する(図3及び図4等を参照)。圧力検出機構120の基端側には、前述の台座161が配置されている。更に、台座161の基端側には、台座押さえ163が配置され、台座161の軸線AX方向基端側の位置を固定している。
前述の圧力検出機構120には、3本の配線165,165,165が接続されている。これらの配線165,165,165は、圧力検出機構120から基端側に向けて延びて後述する配線基板170にそれぞれ接続されている。また、ヒータ150にも、1本の配線(図示外)が接続され、基端側に向けて延びて配線基板170に接続されている。
配線基板170は、ハウジング110のうちハウジング本体部111の内側に配置されている。この配線基板170には、圧力検出機構120(具体的にはSi素子130)からの出力信号を処理等するための電子回路173が搭載されている。この配線基板170には、上述のように、圧力検出機構120及びヒータ150から延びる配線165等が先端側で接続される一方、4本の配線171,171,171,…(4本のうち1本は不図示)が基端側で接続されている。これらの配線171,171,…は、基端側に向けて延びて次述する外部端子部180に接続されている。
ハウジング110の基端側に配置された外部端子部180は、4つの端子181,181,…を有する。これらの端子181,181,…は、基端側に位置するものほど段階的に径方向の寸法が小さくされている。各端子181,181,…には、配線基板170から延びる配線171,171,…が、それぞれ接続されている。また、各端子181,181,…は、ECUなどの外部の制御機器(図示外)に接続される。
この筒内圧センサ付きグロープラグ100は、先端側が燃焼室内に位置するように内燃機関に取り付けられ、ヒータ150に通電してこれを発熱させることによって内燃機関の始動を補助する。また、燃焼室内の筒内圧Pがヒータ150の先端面150aに加わると、ヒータ150が基端側に向けて僅かに変位することによって、圧力検出機構120にその筒内圧Pが伝わり、これにより、筒内圧Pが検出される。
次に、Si素子130に押圧部材125と支持部材127が接合した素子接合体140について説明する。図6及び図7に、この素子接合体140を示す。前述したように、Si素子130の第1主面130aには、押圧部材125の基端面125bが接合され、Si素子130の第2主面130bには、支持部材127の先端面127aが接合されている。これにより、3部材からなる素子接合体140が構成されている。
このうちSi素子130は、前述したように、第1主面130aと、これに平行な第2主面130bと、これらの間を結ぶ4つの側面130c,130c,…を有する矩形板状(具体的には正方形板状)をなし、検出対象である筒内圧Pにより自身に生じる応力変化を検出できる。このSi素子130は、SOI基板(Silicon On Insulator)である。
図8に、Si素子130の第1主面130a側から見た平面図を示す。また、図9に、第1主面のうち感圧抵抗体131近傍の部分拡大平面図を示す。このSi素子130の第1主面130aの面方位は、{100}面(具体的には(100)面)とされている。そして、この第1主面130aには、2つの抵抗体(具体的には感圧抵抗体131と感温抵抗体133が1つずつ)が形成されている。これら感圧抵抗体131及び感温抵抗体133は、同一の拡散プロセスで同時に形成されたものである。これにより、両者の抵抗温度特性が、互いに実質的に等しくなっている。具体的には、両者の抵抗温度特性の差が50ppm/℃程度とされている。また、これら感圧抵抗体131及び感温抵抗体133は、それぞれp型の半導体であり、これらの不純物濃度Cp(1/cm3 )が、0.8×1018≦Cp≦1.2×1018/cm3 、または、0.8×1020≦Cp≦1.2×1020とされている。具体的には、不純物濃度Cpが1.0×1020/cm3 とされている。これにより、これらの抵抗体131,133の感度温度特性は、500ppm/℃以下に小さくなっている。
感圧抵抗体131は、ピエゾ抵抗効果により筒内圧Pに応じて自身の第1抵抗値が変化するものであり、押圧部材125から受ける押圧力に応じて自身の第1抵抗値が変化すると共に、Si素子130の温度Tに応じて自身の第1抵抗値が変化するように形成されている。具体的には、感圧抵抗体131は、第1主面130aの中央部130agに、Si素子130の<110>方向に延びる感圧部位131c,131c,…を主とする形態に形成されている。詳細には、この感圧抵抗体131は、<110>方向に直線状に延び、互いに等間隔に平行に並ぶ複数の感圧部位131c,131c,…と、互いに隣り合う感圧部位131c,131c,…同士の端を接続する円弧状を有する複数の方向転換部131d,131d,…とが接続されて、蛇行している。
この蛇行状を有する感圧抵抗体131は、この感圧抵抗体131が形成された感圧体領域130ar(本実施形態では、図8の中央に破線で示す円形の領域)の中心Kを中心とした点対称形をなしている。この感圧抵抗体131の中心G(感圧体領域130arの中心K)は、第1主面130aの中心Hに位置している。
感圧抵抗体131を構成する各感圧部位131c,131c,…は、その<110>方向の寸法LAが、感圧体領域130arの中心Kから<100>方向に遠ざかるものほど小さくなっている。より具体的に説明すると、図9に示すように、感圧体領域130arの中心Kに位置する感圧部位131cの寸法LA1よりも、その両隣に位置する感圧部位131c,131cの寸法LA2が小さく、更にその両隣に位置する感圧部位の131c,131cの寸法LA3が小さい。また、更にその両隣に位置する感圧部位の131c,131cの寸法LA4が小さく、更に<100>方向の両端に位置する感圧部位の131c,131cの寸法LA5が最も小さくなっている。
また、この感圧抵抗体131は、この感圧抵抗体131が内接する仮想円NE(本実施形態では、感圧体領域130arの外周縁でもある。)の直径RNが、第1主面130aの一辺の長さ(短辺の長さ)TNの2分の1以下となっている。なお、本実施形態では、仮想円NEの直径RNが0.9mm、第1主面130aの一辺の長さTNが1.8mmとされている。
また、この感圧抵抗体131は、その全体が、第1主面130aのうち、押圧部材125の基端面125bが接合された接合領域130e(図8中に4つの角に破線で境界を示す。)内に配置されている。具体的には、押圧部材125は、Si素子130のうち、第1主面130aの4つの角部130ah1,130ah2,130ah3,130ah4を避けつつ、第1主面130aを囲む4つの外周辺130ajまでそれぞれ達する形態で、第1主面130aに接合されている。このため、接合領域130eは、第1主面130aのうち、4つの角部130ah1,130ah2,130ah3,130ah4を除いた領域である。この接合領域130eの中心Jは、感圧抵抗体131の中心G、感圧体領域130arの中心K、及び、第1主面130aの中心Hとそれぞれ一致している。
一方、感温抵抗体133は、主としてこのSi素子130の温度Tに応じて自身の第2抵抗値が変化するように形成されている。具体的には、感温抵抗体133は、第1主面130aの1つの角部130ah1に、Si素子130の<100>方向に延びる感温部位133c,133c,…を主とする形態に形成されている。詳細には、この感温抵抗体133は、<100>方向に直線状に延び、互いに等間隔に平行に並ぶ複数の感温部位133c,133c,…と、互いに隣り合う感温部位133c,133c同士の端を接続する円弧状を有する複数の方向転換部133d,133d,…とが接続されて、蛇行している。前述のように、第1主面130aの4つの角部130ah1,130ah2,130ah3,130ah4は、押圧部材125が接合されていない非接合領域130f1,130f2,130f3,130f4である。従って、感圧抵抗体133は、第1主面130aのうち、1つの非接合領域130f1(角部130ah1)内に配置されている。
この感温抵抗体133は、上記のように配置することにより、押圧部材125による押圧力(筒内圧P)による影響を受け難くなっている。具体的には、筒内圧Pの変化に応じて生じる第2抵抗値の変化量が、感圧抵抗体131の筒内圧Pの変化に応じて生じる第1抵抗値の変化量に比して、ごく小さく(本実施形態では240分の1に)なっている。
Si素子130は、第1主面130aのうち、3つの角部130ah1,130ah2,130ah3に、それぞれ三角状の電極パッド135,136,137を有する。このうち、電極パッド135は、感圧抵抗体131の一端と電気的に接続すると共に、感温抵抗体133との一端とも電気的に接続する共通電極パッドとされている。また、電極パッド136は、感圧抵抗体131の他端と電気的に接続している。また、電極パッド137は、感温抵抗体133の他端と電気的に接続している。
次に、押圧部材125について説明する(図6、図7及び図10参照)。押圧部材125は、なだらかな凸曲面からなる先端面125aと、平面からなる基端面125bと、これらの面の間を結ぶ8つの側面125c,125c,…とを有する。
先端面125aは、先端側(図6、図7及び図10中、上方)に向けて突出してその中央が頂点125azとなるドーム状の凸曲面をなす。この凸曲面(先端面125a)は、Si素子130の第1主面130aの各外周辺130aj上まで形成されている。また、この頂点125azは、厚み方向に見て、Si素子130の第1主面130aの中心H、第1主面1303aの感圧体領域130arの中心K、及び、第1主面130aの接合領域130eの中心J、及び、感圧抵抗体131の中心Gとそれぞれ重なっている(図7参照)。
8つの側面125c,125c,…のうち、4つの側面125c1,125c1,…は、平面をなし、残り4つの側面124c2,125c2,…は、円筒を4分の1に縦割りしてできる内周面と同様な形態の曲面からなる。平面をなす4つの側面125c1,125c1,…は、Si素子130の各側面130c,130c、…と面一になるように配置されている。一方、曲面をなす4つの側面124c2,125c2,…は、Si素子130の4つの角にそれぞれ配置されている。
この押圧部材125は、図10に縦断面図を示すように、ガラスからなるガラス部材125eと、このガラス部材125eの先端側の表面125eaに被着され、押圧部材125の先端面125aをなす金属層(金属部材)125fとからなる。
支持部材127は、図6及び図7に示すように、先端面127aと、これに平行な基端面127bと、これらの間を結ぶ4つの側面127c,127c,…を有する矩形板状(具体的には正方形板状)をなす。この先端面127a及び基端面127bの大きさは、Si素子130の第1主面130a及び第2主面130bの大きさと等しくされている。また、支持部材127の各側面127c,127c,…は、Si素子130の各側面130c,130c、…と面一になるように配置されている。
以上で説明したように、本実施形態の筒内圧センサ付きグロープラグ100では、Si素子130が、第1主面130a及び第2主面130bを有する矩形板状をなす。そして、押圧部材125が、Si素子130の第1主面130aの4つの角部130ah1,130ah2,130ah3,130ah4を避けつつ、第1主面130aの4つの外周辺130ajまでそれぞれ達する形態で、第1主面130aに接合している。このような形態とすることで、従来の圧力センサに比して、筒内圧Pにより押圧部材125に掛かる荷重に偏荷重成分や横方向に振動する荷重が含まれていても、Si素子130の感圧抵抗体131に生じる抵抗変化の大きさにこれらの荷重の影響が生じ難い。従って、従来よりも筒内圧Pを精度よく検出できる。
更に、押圧部材125が、Si素子130側とは逆方向の外側に位置する凸曲面(先端面125a)を有する。そして、この先端面125aの頂点125azと、Si素子130の第1主面130aのうち、感圧抵抗体131が形成された感圧体領域130arの中心Kが、Si素子130の厚み方向に見て互いに重なっている。即ち、筒内圧Pに応じた荷重が掛かる押圧部材125の先端面125aの頂点125azと、この押圧部材125からの押圧力を受けるSi素子130のうち、感圧体領域130arの中心Kとが、Si素子130の厚み方向(押圧力の働く方向)に見て互いに重なっている。このような形態とすることで、押圧部材125からの押圧力が感圧体領域130arの中心K近傍に掛かりやすくなるので、押圧部材125に掛かる荷重に偏荷重成分や横方向に振動する荷重が含まれていても、感圧抵抗体131に生じる抵抗変化の大きさにこれらの荷重の影響が特に生じ難い。従って、筒内圧Pを特に精度よく検出できる。
また、本実施形態では、押圧部材125の先端面(凸曲面)125aが、Si素子130の第1主面130aの4つの外周辺130aj上までそれぞれ達する形態(先端面の125aの外周縁125ajが第1主面130aの外周辺130aj上まで達する形態)とされている。このように凸曲面を平面視大きく(広く)形成することで、筒内圧Pにより押圧部材125に掛かる荷重に偏荷重成分や横方向に振動する荷重が含まれていても、これらの荷重による応力変化をSi素子130の広い範囲に分散できるので、感圧抵抗体131に生じる抵抗変化の大きさにこれらの荷重の影響が特に生じ難い。従って、筒内圧Pを特に精度よく検出できる。
また、本実施形態では、感圧抵抗体131が、その感圧体領域130arの中心Kが第1主面130aの中心Hと一致する形態に配置されている。このような形態とすることで、筒内圧Pにより押圧部材125に掛かる荷重に偏荷重成分や横方向に振動する荷重が含まれていても、感圧抵抗体131に生じる抵抗変化の大きさにこれらの荷重の影響が特に生じ難い。従って、筒内圧Pを特に精度よく検出できる。
また、感圧抵抗体131は、感圧体領域130arの中心Kを中心とする点対称形とされている。このような形態とすることで、筒内圧Pにより押圧部材125に掛かる荷重に偏荷重成分や横方向に振動する荷重が含まれていても、感圧抵抗体131に生じる抵抗変化の大きさにこれらの荷重の影響が特に生じ難い。従って、筒内圧Pを特に精度よく検出できる。
また、感圧抵抗体131は、複数の感圧部位131c,131c,…の<110>方向の寸法LAが、感圧体領域130arの中心Kから<100>方向に遠ざかるものほど小さくなる形態とされている。個々の感圧部位131c,131c,…の感度自体は変わらないが、偏荷重や横方向に振動する荷重により受ける応力が変わりやすい周囲により短い感圧部位131cを設け、偏荷重や横方向に振動する荷重により受ける応力が変わりにくい中央付近により長い感圧部位131cを設けることで、感圧抵抗体131全体で見たときのこれらの荷重に対する感度を下げることができる。これにより、押圧部材125に掛かる荷重に偏荷重成分や横方向に振動する荷重が含まれていても、感圧抵抗体131に生じる抵抗変化の大きさにこれらの荷重の影響が特に生じ難くなる。従って、筒内圧Pを特に精度よく検出できる。
また、感圧抵抗体131は、感圧体領域130arが円状となる形態に形成されている。押圧部材125に掛かる横方向に振動する荷重が、横方向のうちのいずれの方向に振動する場合でも、感圧体領域130arが方向性のない形状(円状)とされていれば、感圧抵抗体131に生じる抵抗変化の大きさにこの荷重の影響が特に生じ難くなる。従って、筒内圧Pを更に精度よく検出できる。
また、本実施形態では、押圧部材125がガラス部材125eと金属層125fとを有し、このうちガラス部材125eがSi素子130に接合しているので、押圧部材125とSi素子130とは、陽極接合を行うことにより、容易かつ確実に接合できる。このため、Si素子130と押圧部材125との接合の信頼性が高い筒内圧センサ付きグロープラグ100とすることができる。
一方、ガラス部材125eの先端側の表面125eaには、凸曲面をなす金属層125fが被着されている。このため、押圧部材125(金属層125f)の凸曲面(先端面)125aの頂点125azが、これに当接する中間部材123から筒内圧Pに応じた力を受けたときに、ガラス部材125eが金属層125fに保護されているので、ガラス部材125eが割れにくい。従って、この点でも信頼性が高い筒内圧センサ付きグロープラグ100とすることができる。
また、本実施形態では、Si素子130の第1主面130aの面方位を{110}面とした圧縮型のSi素子とし、感圧抵抗体131を、Si素子130の<110>方向に延びる複数の感圧部位131c,131c,…と、これらの端同士を接続する複数の方向転換部131d,131d,…とを有する蛇行状としている。しかも、方向転換部131d,131d,…の形状を円弧状としている。このような形態とすることで、感圧抵抗体131は、<110>方向に延びる感圧部位131c,131c,…において、高い感度で筒内圧Pに応じた抵抗変化を生じさせ得る上、方向転換部131d,131d,…にも<110>方向に延びる成分を持たせているため、各方向転換部131d,131d,…においても、筒内圧Pに応じた抵抗変化を生じさせ得る。このため、感圧抵抗体131全体として、筒内圧Pに応じた抵抗変化を大きく生じさせることができる。
また、感圧抵抗体131の全体が、第1主面131aのうちの接合領域131e内に配置されている。このような形態とすることで、感圧抵抗体131の全体に、筒内圧Pに応じた押圧部材125の押圧力が直接掛かるので、感圧抵抗体131の筒内圧Pに対する感度を更に向上させることができる。
また、感圧抵抗体131は、これが内接する仮想円NEの直径RNが、Si素子130の一辺の長さTNの2分の1以下となる形態とされている。このように感圧抵抗体131が形成される感圧体領域131arをコンパクトにすることにより、偏荷重や横方向に振動する荷重による応力の偏りが生じやすい第1主面130aの周辺部分における応力変化の影響を受け難くできる。従って、筒内圧Pを特に精度よく検出できる。
また、本実施形態では、Si素子130の第1主面130aに感温抵抗体133が形成されているので、Si素子130の温度Tを併せて検出できる。しかも、この感温抵抗体133は、第1主面130aのうち、押圧部材125が接合していない非接合領域125f1内に配置されているため、押圧部材125により押圧力が直接掛からないので、筒内圧Pによる抵抗変化を特に小さくできる。即ち、感温抵抗体133の圧力依存性を特に小さくできる。
また、感圧抵抗体131は、前述のように押圧部材125による押圧力を直接受けるように配置されているので、感圧抵抗体131が内接する仮想円NEの外側に感温抵抗体133を配置することで、感温抵抗体133に押圧部材125による押圧力の影響を生じ難くすることができる。従って、感温抵抗体125の圧力依存性を特に小さくできる。
また、本実施形態では、Si素子130は、SOI基板であるので、高温下でのSi素子130の絶縁抵抗の低下を抑制し、Si素子130ひいては筒内圧センサ付きグロープラグ100の高温耐性を向上させることができる。このため、筒内圧Pの検出時に高温となる内燃機関での使用に特に適している。
また、本実施形態の筒内圧センサ付きグロープラグ100は、Si素子130の第2主面130bに接合されてSi素子130を支持する支持部材127を備えるので、耐荷重性が高い。
なお、図10に断面を示した押圧部材125は、例えば次のようにして作成することができる。まず、インジェクション成形等により、ガラス部材125eを形成する。その後、このガラス部材125eの表面125eaに、Cr層をスパッタにより形成し、その上に、Niメッキ層を電解メッキにより形成する。これにより、Cr層とNiメッキ層とからなる金属層125fが形成される。その際、ガラス部材125eの表面125ea以外には保護層を形成しておき、メッキ液や処理液が触れないようにする。その後、この保護層を除去すれば、図10に示した押圧部材125ができる。
(実施形態2)
次いで、第2の実施形態について説明する。上記実施形態1の筒内圧センサ付きグロープラグ100の押圧部材125は、ガラス部材125eと、このガラス部材125eの表面125eaに被着された金属層125fとから構成されている(図10参照)。これに対し、本実施形態2の筒内圧センサ付きグロープラグ100の押圧部材225は、基端側に位置するガラス部材(ガラス層)225eと、先端側に位置する金属部材225fとから構成されている点が、上記実施形態1と異なる(図11参照)。それ以外は、基本的に上記実施形態1と同様であるので、上記実施形態1と同様な部分の説明は、省略または簡略化する。
本実施形態2の筒内圧センサ付きグロープラグ200は、上記実施形態1と同様な外形の押圧部材225を有するが、この押圧部材225は、ガラス部材225eと金属部材225fとから構成されている。
ガラス部材225eは、基端側に位置し、平坦な先端面225eaと、これに平行な基端面225bとを有する板状(層状)をなす。このガラス部材225eの基端面225bは、押圧部材225の基端面225bでもある。
金属部材225fは、ガラス部材225eの先端側に位置し、凸曲面をなす先端面225aと、平坦な基端面225fbとを有する。この金属部材225fの先端面225aは、押圧部材225の先端面225aでもある。
このような形態の押圧部材225は、基端面225bがガラス部材225eからなるので、押圧部材225とSi素子130とは、陽極接合を行うことにより、容易かつ確実に接合できる。このため、押圧部材225とSi素子130との接合の信頼性が高い筒内圧センサ付きグロープラグ200とすることができる。
一方、押圧部材225の先端側は、金属部材225fからなる。このため、押圧部材225(金属部材225f)の凸曲面(先端面225a)の頂点225azが、これに当接する中間部材123から筒内圧Pに応じた力を受けたときに、ガラス部材225eが金属部材225fを介して保護されているので、ガラス部材225eが割れにくい。従って、この点でも信頼性が高い筒内圧センサ付きグロープラグ200とすることができる。その他、上記実施形態1と同様な部分は、上記実施形態1と同様な作用効果を奏する。
なお、図11に断面を示した押圧部材225は、例えば次のようにして作成することができる。まず、プレス成型等により、金属部材225fを形成する。その後、この金属部材225fの基端面225fbに、陽極接合可能なガラス層をスパッタにより形成し、ガラス部材225eを形成する。これにより、押圧部材225ができる。
以上において、本発明を実施形態1,2に即して説明したが、本発明は上述の実施形態1,2に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態1,2では、グロープラグに圧力検出機構120を内蔵した形態の圧力センサ100,200を例示したが、これに限らず、グロープラグとしての機能を有さずに、筒内圧Pの検出を行う圧力センサを構成することもできる。
また、上記実施形態1,2では、Si素子130の高温耐性を向上させるために、Si素子130をSOI基板としているが、筒内圧センサ付きグロープラグ100,200を適宜変更することにより、Si素子130が高温環境下に晒されない構成とする場合には、Si素子130をSOI基板以外のSi素子としてもよい。
実施形態1に係る筒内圧センサ付きグロープラグの外観図である。 実施形態1に係る筒内圧センサ付きグロープラグの縦断面図である。 実施形態1に係る筒内圧センサ付きグロープラグのうち、先端側部分を示す部分縦断面図である。 実施形態1に係る筒内圧センサ付きグロープラグのうち、基端側部分を示す部分縦断面図である。 実施形態1に係る筒内圧センサ付きグロープラグのうち、圧力検出機構の近傍を示す部分拡大縦断面図である。 実施形態1に係る筒内圧センサ付きグロープラグに関し、Si素子と押圧部材と支持部材からなる素子接合体を示す斜視図である。 実施形態1に係る筒内圧センサ付きグロープラグに関し、Si素子と押圧部材と支持部材からなる素子接合体を示す側面図である。 実施形態1に係る筒内圧センサ付きグロープラグに関し、Si素子の第1主面側から見た平面図である。 実施形態1に係る筒内圧センサ付きグロープラグに関し、Si素子の第1主面のうち、感圧抵抗体近傍の部分拡大平面図である。 実施形態1に係る筒内圧センサ付きグロープラグに関し、押圧部材を示す縦断面図である。 実施形態2に係る筒内圧センサ付きグロープラグに関し、押圧部材を示す縦断面図である。
100,200 筒内圧センサ付きグロープラグ(圧力センサ)
120 圧力検出機構
125,225 押圧部材
125a,225a 先端面(凸曲面)
125aj 外周縁
125az,225az 頂点
125b,225b 基端面
125e,225e ガラス部材
125ea 表面
125f 金属層(金属部材)
225f 金属部材
127 支持部材
127a 先端面
127b 基端面
130 Si素子
130a 第1主面
130aj 外周辺
130ar 感圧体領域
130ah1,130ah2,130ah3,130ah4 角部
130b 第2主面
130e 接合領域
130f1,130f2,130f3,130f4 非接合領域
131 感圧抵抗体
131c 感圧部位
131d 方向転換部
133 感温抵抗体
133c 感温部位
133d 方向転換部
140 素子接合体
150 ヒータ
AX 軸線
G (感圧抵抗体の)中心
H (第1主面の)中心
J (接合領域の)中心
K (感圧体領域の)中心
LA 寸法
NE 内接円
RN 直径
TN 長さ

Claims (10)

  1. 第1主面及びこれに平行な第2主面を有する矩形板状をなし、検出対象である圧力Pにより自身に生じる応力を検出するSi素子と、
    前記Si素子の前記第1主面に接合し、前記圧力Pに応じた押圧力により前記第1主面を押圧して、前記Si素子を厚み方向に圧縮する押圧部材と、
    を備える圧力センサであって、
    前記Si素子は、
    前記第1主面の面方位が{110}面とされてなり、
    前記第1主面に形成され、前記圧力Pに応じて自身の第1抵抗値が変化する感圧抵抗体を有し、
    前記押圧部材は、
    前記第1主面に接合してなり、前記第1主面の4つの角部を避けつつ、前記第1主面を囲む4つの外周辺までそれぞれ達する形態とされ、
    自身から見て前記Si素子側とは逆方向の外側に位置し、前記逆方向に突出するドーム状の凸曲面を有し、
    この凸曲面の頂点と、前記Si素子の前記第1主面のうち、前記感圧抵抗体が形成された感圧体領域の中心とが、前記Si素子の厚み方向に見て互いに重なる形態とされてなり、
    前記感圧抵抗体は、
    蛇行状とされてなり、
    前記Si素子の<110>方向に延び、互いに間隔をあけて並ぶ複数の感圧部位と、
    互いに隣り合う前記感圧部位の端同士を接続する方向転換部であって、円弧状を有する複数の方向転換部と、を有し、
    複数の前記感圧部位の<110>方向の寸法が、前記感圧体領域の中心から<100>方向に遠ざかるにつれて小さくなる形態とされてなり、
    前記感圧体領域の中心を中心とした点対称形とされてなり、かつ、
    前記第1主面においてこの感圧抵抗体が内接する仮想円の直径が、前記第1主面の短辺の長さの2分の1以下となる形態とされてなる
    圧力センサ。
  2. 請求項1に記載の圧力センサであって、
    前記感圧抵抗体は、
    前記感圧体領域の中心が前記第1主面の中心に一致する形態に配置されてなる
    圧力センサ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の圧力センサであって、
    前記押圧部材の前記凸曲面は、
    前記Si素子の4つの前記外周辺上までそれぞれ達する形態とされてなる
    圧力センサ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の圧力センサであって、
    前記押圧部材は、
    ガラスからなり、前記Si素子の前記第1主面に接合するガラス部材と、
    金属からなり、このガラス部材の前記逆方向側に位置し、前記凸曲面をなす金属部材と、を有する
    圧力センサ。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の圧力センサであって、
    前記感圧体領域は、円状とされてなる
    圧力センサ。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の圧力センサであって、
    前記感圧抵抗体は、
    その全体が、前記第1主面のうち、前記押圧部材が接合している接合領域内に配置されてなる
    圧力センサ。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の圧力センサであって、
    前記Si素子は、
    前記第1主面に形成され、このSi素子の温度Tに応じて自身の第2抵抗値が変化する一方、前記圧力Pによる抵抗値変化率が前記感圧抵抗体よりも小さい感温抵抗体であって、
    前記第1主面の4つの前記角部のいずれかに配置されてなる感温抵抗体を有する
    圧力センサ。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の圧力センサであって、
    前記Si素子は、SOI基板である
    圧力センサ。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の圧力センサであって、
    前記Si素子の前記第2主面に接合され、前記Si素子を支持する支持部材を更に備える
    圧力センサ。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の圧力センサであって、
    前記圧力センサは、
    内燃機関に取り付け可能で、
    内燃機関の筒内圧の変化に応じて、前記押圧部材による前記第1主面の押圧力が変化する形態に構成されてなる
    圧力センサ。
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