JP2000214027A - 半導体圧力センサ - Google Patents

半導体圧力センサ

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JP2000214027A
JP2000214027A JP1710799A JP1710799A JP2000214027A JP 2000214027 A JP2000214027 A JP 2000214027A JP 1710799 A JP1710799 A JP 1710799A JP 1710799 A JP1710799 A JP 1710799A JP 2000214027 A JP2000214027 A JP 2000214027A
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JP
Japan
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diaphragm
piezoresistive element
piezoresistive
linear portion
center
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Withdrawn
Application number
JP1710799A
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English (en)
Inventor
Hisakazu Miyajima
久和 宮島
Kazushi Kataoka
万士 片岡
Takashi Saijo
隆司 西條
Kazuo Eda
和夫 江田
Akira Aoki
亮 青木
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】圧力の検出感度を向上させた半導体圧力センサ
を提供する。 【解決手段】(110)シリコン基板1aを裏面側から
エッチングして凹所5を形成することによりダイヤフラ
ム2が形成される。ダイヤフラム2の中央部には2つの
ピエゾ抵抗素子3a,3bが、周部には2つのピエゾ抵
抗素子3c,3dが設けられており、各ピエゾ抵抗素子
3a〜3dはホイートストンブリッジを構成するように
接続される。各ピエゾ抵抗素子3a〜3dの線長さを長
くするため蛇行するように形成されており、その直線部
分は<−110>方向に沿って配置される。ダイヤフラ
ム2の中央部に設けられたピエゾ抵抗素子3a,3b
は、周部に設けられたピエゾ抵抗素子3c,3dよりも
蛇行回数が多くなるように形成されている。また、各ピ
エゾ抵抗素子3a〜3dはダイヤフラム2の中心に近い
ほど直線部分が長くなるように形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体圧力センサ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の半導体圧力センサとしては、シ
リコン基板を裏面側からエッチングして凹所を設けるこ
とにより、主表面側に薄肉のダイヤフラムを形成し、ダ
イヤフラムの主表面側に4つのピエゾ抵抗素子を設けた
ものがあった。4つのピエゾ抵抗素子はホイートストン
ブリッジを構成するように接続されており、ダイヤフラ
ムが圧力を受けて撓むと、各ピエゾ抵抗素子にダイヤフ
ラムの撓み量に応じた応力が発生し、この応力に応じて
各ピエゾ抵抗素子の抵抗値が変化するので、抵抗値変化
を例えば電圧信号として取り出すことにより、圧力を検
出していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図3は略矩形状のダイ
ヤフラム2を有するシリコン基板1の応力分布を示す図
であり、ダイヤフラム2の場所によって発生する応力が
異なっていた。なお、図3中の一点鎖線は応力の分布曲
線を示しており、ダイヤフラム2が例えば紙面側に撓ん
だ場合、ダイアフラム2の紙面側では中央部の円形領域
Aにおいて引っ張り応力が最大となり、ダイヤフラム2
の周部に沿って伸びる帯状領域Bにおいて圧縮応力が最
大となる。ところで、高濃度で高抵抗のピエゾ抵抗素子
を形成するためには、ピエゾ抵抗素子の線長さを長くす
る必要があるが、ピエゾ抵抗素子を形成するチップ面積
が大きくなるのを防ぐために、ピエゾ抵抗素子を蛇行さ
せて線長さを確保していた。ここで、オフセット電圧が
発生するのを抑制するために、ピエゾ抵抗素子を全て同
一形状に形成すると、ピエゾ抵抗素子の形成された場所
やその形状によっては、ダイヤフラム2において発生す
る応力の小さい領域にピエゾ抵抗素子の多くの部分が配
置されてしまい、圧力の検出感度が低下する虞があっ
た。
【0004】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、圧力の検出感度を向
上させた半導体圧力センサを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、裏面側に凹所を設けることに
よって、主表面側に薄肉のダイヤフラムが形成された半
導体基板と、ダイヤフラムの主表面側に蛇行するように
設けられたピエゾ抵抗素子とを備え、ピエゾ抵抗素子の
形状を、ダイヤフラムの変形時に大きな応力の発生する
ダイヤフラムの領域により多くの部分が配置されるよう
な形状としたことを特徴とし、ダイヤフラムの変形時に
大きな応力が発生するダイヤフラムの領域により多くの
ピエゾ抵抗素子を配置することができ、ダイヤフラムの
変形時に発生するピエゾ抵抗素子の抵抗値変化を大きく
して圧力の検出感度を高めることができる。
【0006】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、上記半導体基板は(110)シリコン基板からな
り、上記ダイヤフラムの平面形状は略矩形状であって、
ピエゾ抵抗素子はダイヤフラムの周部および中央部に蛇
行するように設けられており、周部に設けられたピエゾ
抵抗素子は、中央部に設けられたピエゾ抵抗素子よりも
蛇行回数が多くなるように形成され、且つ、各ピエゾ抵
抗素子はダイヤフラムの中心に近いほど直線部分の長さ
が長くなるように形成されたことを特徴とし、ダイヤフ
ラムの平面形状は略矩形状であるので、ダイヤフラムの
変形時に発生する応力はその周部と中央部とで大きくな
り、周部では中央部に比べて大きな応力の発生する範囲
が狭くなっているので、周部に設けられたピエゾ抵抗素
子では中央部に設けられたピエゾ抵抗素子に比べて蛇行
回数を多くすることにより、大きな応力の発生する領域
により多くのピエゾ抵抗素子を配置することができ、且
つ、ダイヤフラムの周部および中央部では、大きな応力
の発生する範囲がダイヤフラムの中心に近いほど広くな
っているので、各ピエゾ抵抗素子ではダイヤフラムの中
心に近いほど直線部分の長さを長くすることにより、大
きな応力の発生する領域により多くのピエゾ抵抗素子を
配置することができ、圧力の検出感度を高めることがで
きる。
【0007】請求項3の発明では、上記半導体基板は
(100)シリコン基板からなり、上記ダイヤフラムの
平面形状は略矩形状であって、ピエゾ抵抗素子はダイヤ
フラムの周部に蛇行するように設けられ、各ピエゾ抵抗
素子の直線部分はダイヤフラムの一つの周部と略直交す
るように配置されており、直線部分に流れる電流の方向
がダイヤフラムの周部と略直交するように配置されたピ
エゾ抵抗素子は、直線部分に流れる電流の方向がダイヤ
フラムの周部と略平行になるように配置されたピエゾ抵
抗素子よりも蛇行回数が多くなるように形成され、且
つ、直線部分に流れる電流の方向がダイヤフラムの周部
と略平行になるように配置されたピエゾ抵抗素子はダイ
ヤフラムの中心から遠いほど直線部分の長さが長く、直
線部分に流れる電流の方向がダイヤフラムの周部と略直
交するように配置されたピエゾ抵抗素子はダイヤフラム
の中心に近いほど直線部分の長さが長く形成されたこと
を特徴とし、ダイヤフラムの平面形状は略矩形状である
ので、ダイヤフラムの周部において変形時に発生する応
力が大きくなり、ダイヤフラムの周部では周部の伸びる
方向においてダイヤフラムの中心に近いほど大きな応力
の発生する範囲が広くなっているので、直線部分に流れ
る電流の方向がダイヤフラムの周部と略直交するように
配置されたピエゾ抵抗素子では、直線部分に流れる電流
の方向がダイヤフラムの周部と略平行になるように配置
されたピエゾ抵抗素子に比べて、大きな応力の発生する
領域に配置できる直線部分の長さが短くなるから、蛇行
回数を多くすることによって、大きな応力の発生する領
域により多くのピエゾ抵抗素子を配置することができ、
且つ、直線部分に流れる電流の方向がダイヤフラムの周
部と略平行になるように配置されたピエゾ抵抗素子では
ダイヤフラムの中心から遠いほど直線部分の長さを長
く、直線部分に流れる電流の方向がダイヤフラムの周部
と略直交するように配置されたピエゾ抵抗素子ではダイ
ヤフラムの中心に近いほど直線部分の長さを長く形成す
ることにより、大きな応力の発生する領域により多くの
ピエゾ抵抗素子を配置することができ、圧力の検出感度
を高めることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本実施形態の半導
体圧力センサの平面図を図1(a)に、断面図を図1
(b)に示す。なお、図1(a)中の右矢印の方向を文
中では<00−1>方向と表し、図1(a)中の上矢印
の方向を文中では<−110>方向と表す。この半導体
圧力センサは、半導体基板としての(110)シリコン
基板1aを例えば水酸化カリウムを用いた異方性エッチ
ングにより裏面側からエッチングして、凹所5を形成す
ることにより、凹所5の天井面を構成する薄肉のダイヤ
フラム2を主表面側に形成している。ダイヤフラム2の
平面形状は略矩形状であって、一辺が<−110>方向
と略平行になるように形成されている。ダイヤフラム2
の主表面側の中央部には2つのピエゾ抵抗素子3a,3
bが形成されるとともに、ダイヤフラム2の主表面側の
<−110>方向と略直交する周部には2つのピエゾ抵
抗素子3c,3dが形成されており、各ピエゾ抵抗素子
3a〜3dは<−110>方向に並べて配置されてい
る。ところで、高濃度で高抵抗のピエゾ抵抗素子3a〜
3dを形成するためには、ピエゾ抵抗素子3a〜3dの
線長さを長くする必要があるが、ピエゾ抵抗素子3a〜
3dを形成するチップ面積が大きくなるのを防ぐため、
ピエゾ抵抗素子3a〜3dを蛇行させて線長さを確保し
ている。ここで、各ピエゾ抵抗素子3a〜3dの直線部
分は<−110>方向に沿って配置されている。
【0009】4つのピエゾ抵抗素子3a〜3dはホイー
トストンブリッジを構成するように接続されており、ダ
イヤフラム2に圧力が印加されて、ダイヤフラム2が撓
むと、ピエゾ抵抗素子3a〜3dの抵抗値が変化し、抵
抗値変化を電気信号として取り出すことにより、ダイヤ
フラム2に印加された圧力を検出することができる。例
えば、ダイヤフラム2に圧力が印加され、ダイヤフラム
2がピエゾ抵抗素子3a〜3dの形成された面側に撓む
と、ダイヤフラム2の中央部に配置されたピエゾ抵抗素
子3a,3bには引っ張りの応力がかかり、ダイヤフラ
ム2の周部に配置されたピエゾ抵抗素子3c,3dには
圧縮の応力がかかる。ピエゾ抵抗素子3a〜3dに引っ
張り応力或いは圧縮応力がかかると、その抵抗値が増加
或いは減少するため、その抵抗値変化からダイヤフラム
2に印加された圧力を検出することができる。
【0010】ここで、図3に示すようにダイヤフラム2
の中央部付近では、ダイヤフラム2の中心を中心とする
円形領域Aに最も大きな応力がかかり、<−110>方
向における円形領域Aの幅は、<−110>方向と略直
交する方向においてダイヤフラム2の中心ほど広くなっ
ている。ダイヤフラム2の中央部に設けたピエゾ抵抗素
子3a,3bの内、図1(a)中左側に配置されたピエ
ゾ抵抗素子3aは図1(c)に示すような形状に形成さ
れており、ダイヤフラム2の中心に近いほど直線部分が
長くなるように形成されている。また、図1(a)中右
側に配置されたピエゾ抵抗素子3bも、ピエゾ抵抗素子
3aと同様に、ダイヤフラム2の中心に近いほど直線部
分が長くなるように形成されている。このように、ダイ
ヤフラム2の中央部に設けたピエゾ抵抗素子3a,3b
は、ダイヤフラム2の中心に近いほど直線部分が長くな
るように形成されているので、ダイヤフラム2の変形時
に大きな応力のかかる領域にピエゾ抵抗素子3a,3b
をできるだけ多く配置することができ、圧力の検出感度
が向上する。
【0011】一方、ダイヤフラム2の周部では、周部に
沿う方向に伸びる帯状領域Bに最も大きな応力がかか
り、ピエゾ抵抗素子3c,3dの形成された<−110
>方向と略直交する周部では、<−110>方向におけ
る帯状領域Bの幅は、周部の伸びる方向においてダイヤ
フラム2の中心に近いほど広くなっている。ピエゾ抵抗
素子3c,3dは、図1(d)に示すように周部の伸び
る方向においてダイヤフラム2の中心に近いほど直線部
分が長くなるように形成されているので、ダイヤフラム
2の変形時に大きな応力のかかる領域にピエゾ抵抗素子
3c,3dをできるだけ多く配置することができ、圧力
の検出感度が向上する。
【0012】また、図3に示すように<−110>方向
において帯状領域Bの幅は円形領域Aの幅に比べて狭い
ため、周部に設けたピエゾ抵抗素子3c,3dでは、中
央部に設けたピエゾ抵抗素子3a,3bに比べて、大き
な応力の発生する領域に配置できる直線部分の長さが短
くなるから、蛇行回数を多くすることにより、大きな応
力の発生する領域に配置できるピエゾ抵抗素子の線長さ
を確保し、圧力の検出感度を高めている。
【0013】上述のように、ダイヤフラム2の主表面側
においてダイヤフラム2の変形時に発生する応力の大き
な領域にピエゾ抵抗素子3a〜3dを配置しているの
で、ダイヤフラム2の歪みにより発生するピエゾ抵抗素
子3a〜3dの抵抗値変化を大きくすることができ、圧
力の検出感度を向上させることができる。
【0014】(実施形態2)本実施形態の半導体圧力セ
ンサの平面図を図2(a)に、断面図を図1(b)に示
す。なお、図2(a)中の右矢印の方向を文中では<0
1−1>方向と表す。本実施形態では、半導体基板とし
ての(100)シリコン基板1bを例えば水酸化カリウ
ムを用いた異方性エッチングにより裏面側からエッチン
グして、凹所5を形成することにより、凹所5の天井面
を構成する薄肉のダイヤフラム2を主表面側に形成して
いる。ダイヤフラム2の平面形状は略矩形状であって、
一辺が<011>方向と略平行になるように形成されて
おり、ダイヤフラム2の主表面側の周部には4つのピエ
ゾ抵抗素子4a〜4dがそれぞれ形成されている。
【0015】ところで、高濃度で高抵抗のピエゾ抵抗素
子4a〜4dを形成するためには、ピエゾ抵抗素子4a
〜4dの線長さを長くする必要があるが、ピエゾ抵抗素
子4a〜4dを形成するチップ面積が大きくなるのを防
ぐため、ピエゾ抵抗素子4a〜4dを蛇行させて線長さ
を確保している。各ピエゾ抵抗素子4a〜4dの直線部
分は、<011>方向と略平行になるように形成されて
おり、<01−1>方向に伸びるダイヤフラム2の周部
と略直交している。また、<011>方向と略平行なダ
イヤフラム2の周部に設けられたピエゾ抵抗素子4a,
4bでは、直線部分に流れる電流の方向が周部と略平行
になり、<011>方向に略直交するダイヤフラム2の
周部に設けられたピエゾ抵抗素子4c,4dでは、直線
部分に流れる電流の方向が周部と略直交する。
【0016】4つのピエゾ抵抗素子4a〜4dはホイー
トストンブリッジを構成するように接続されており、ダ
イヤフラム2に圧力が印加されて、ダイヤフラム2が撓
むと、ピエゾ抵抗素子4a〜4dの抵抗値が変化し、抵
抗値変化を電気信号として取り出すことにより、ダイヤ
フラム2に印加された圧力を検出することができる。
【0017】ここで、図3に示すようにダイヤフラム2
の周部では、周部に沿う方向に伸びる帯状領域Bに最も
大きな応力がかかり、<011>方向に略平行なダイヤ
フラム2の周部では、<011>方向と略直交する方向
においてダイヤフラム2の中心から遠いほど、<011
>方向において大きな応力の発生する範囲が広くなって
いるので、直線部分に流れる電流の方向が周部と略平行
になるように設けられたピエゾ抵抗素子4a,4bの
内、図2(a)中右側に配置されたピエゾ抵抗素子4b
では、図2(c)に示すように<011>方向と略直交
する方向においてダイヤフラム2の中心から遠いほど、
直線部分の長さが長くなるように形成されている。ま
た、図2(a)中左側に配置されたピエゾ抵抗素子4a
も、ピエゾ抵抗素子4bと同様に、<011>方向と略
直交する方向においてダイヤフラム2の中心から遠いほ
ど直線部分が長くなるように形成されている。このよう
に、直線部分に流れる電流の方向が周部と略平行になる
ように設けられたピエゾ抵抗素子3a,3bでは、<0
11>方向と略直交する方向においてダイヤフラム2の
中心から遠いほど、直線部分の長さが長くなるように形
成されているので、大きな応力の発生する領域にピエゾ
抵抗素子をできるだけ多く配置することができ、圧力の
検出感度が向上する。
【0018】一方、<011>方向に略直交する(すな
わち<01−1>方向と略平行な)ダイヤフラム2の周
部では、<011>方向と略直交する方向においてダイ
ヤフラム2の中心に近いほど、<011>方向において
大きな応力の発生する範囲が広くなっているので、直線
部分に流れる電流の方向が周部と略直交するように設け
られたピエゾ抵抗素子4c,4dでは、図2(d)に示
すように<011>方向と略直交する方向においてダイ
ヤフラム2の中心に近いほど、直線部分の長さを長く形
成することによって、大きな応力の発生する領域にピエ
ゾ抵抗素子をできるだけ多く配置することができ、圧力
の検出感度が向上する。
【0019】また、<011>方向に略直交するダイヤ
フラム2の周部では、<011>方向に略平行なダイヤ
フラム2の周部に比べて、<011>方向において大き
な応力の発生する範囲が狭くなっているので、<011
>方向に略直交するダイヤフラム2の周部に配置された
ピエゾ抵抗素子、すなわち直線部分に流れる電流の方向
がダイヤフラム2の周部と略直交するように配置された
ピエゾ抵抗素子4c,4dでは、<011>方向に略平
行なダイヤフラム2の周部に配置されたピエゾ抵抗素
子、すなわち直線部分に流れる電流の方向がダイヤフラ
ム2の周部と略平行になるように配置されたピエゾ抵抗
素子4a,4bに比べて、大きな応力の発生する領域に
配置できる直線部分の長さが短くなるから、蛇行回数を
多くすることにより、大きな応力の発生する領域に配置
できるピエゾ抵抗素子の線長さを確保し、圧力の検出感
度を高めている。
【0020】上述のように、ダイヤフラム2の主表面側
においてダイヤフラム2の変形時に発生する応力の大き
な領域にピエゾ抵抗素子4a〜4dの直線部分が配置さ
れているので、ダイヤフラム2の歪みにより発生するピ
エゾ抵抗素子4a〜4dの抵抗値変化を大きくすること
ができ、圧力の検出感度を向上させることができる。
【0021】なお、上述の各実施形態では(110)シ
リコン基板1aおよび(100)シリコン基板1bを例
として、ピエゾ抵抗素子3a〜3d、4a〜4dの形状
を説明したが、ピエゾ抵抗素子3a〜3d、4a〜4d
の形状を上記の形状に限定する趣旨のものではなく、ダ
イヤフラム2において大きな応力の発生する領域にでき
るだけ多く配置できるような形状にピエゾ抵抗素子3a
〜3d、4a〜4dを形成すれば良い。
【0022】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明は、裏面
側に凹所を設けることによって、主表面側に薄肉のダイ
ヤフラムが形成された半導体基板と、ダイヤフラムの主
表面側に蛇行するように設けられたピエゾ抵抗素子とを
備え、ピエゾ抵抗素子の形状を、ダイヤフラムの変形時
に大きな応力の発生するダイヤフラムの領域により多く
の部分が配置されるような形状としたことを特徴とし、
ダイヤフラムの変形時に大きな応力が発生するダイヤフ
ラムの領域により多くのピエゾ抵抗素子を配置すること
ができ、ダイヤフラムの変形時に発生するピエゾ抵抗素
子の抵抗値変化を大きくして圧力の検出感度を高めるこ
とができるという効果がある。
【0023】上述のように、請求項1の発明は、裏面側
に凹所を設けることによって、主表面側に薄肉のダイヤ
フラムが形成された半導体基板と、ダイヤフラムの主表
面側に蛇行するように設けられたピエゾ抵抗素子とを備
え、ピエゾ抵抗素子の直線部分は、ダイヤフラムにおい
てダイヤフラムの変形時に発生する応力が大きい領域に
配置されたことを特徴とし、ピエゾ抵抗素子の直線部分
はダイヤフラムの変形時に発生する応力が大きい領域に
設けられているので、ダイヤフラムの変形時に発生する
ピエゾ抵抗素子の抵抗値変化を大きくすることができ、
圧力の検出感度を高めることができるという効果があ
る。
【0024】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、上記半導体基板は(110)シリコン基板からな
り、上記ダイヤフラムの平面形状は略矩形状であって、
ピエゾ抵抗素子はダイヤフラムの周部および中央部に蛇
行するように設けられており、周部に設けられたピエゾ
抵抗素子は、中央部に設けられたピエゾ抵抗素子よりも
蛇行回数が多くなるように形成され、且つ、各ピエゾ抵
抗素子はダイヤフラムの中心に近いほど直線部分の長さ
が長くなるように形成されたことを特徴とし、ダイヤフ
ラムの平面形状は略矩形状であるので、ダイヤフラムの
変形時に発生する応力はその周部と中央部とで大きくな
り、周部では中央部に比べて大きな応力の発生する範囲
が狭くなっているので、周部に設けられたピエゾ抵抗素
子では中央部に設けられたピエゾ抵抗素子に比べて蛇行
回数を多くすることにより、大きな応力の発生する領域
により多くのピエゾ抵抗素子を配置することができ、且
つ、ダイヤフラムの周部および中央部では、大きな応力
の発生する範囲がダイヤフラムの中心に近いほど広くな
っているので、各ピエゾ抵抗素子ではダイヤフラムの中
心に近いほど直線部分の長さを長くすることにより、大
きな応力の発生する領域により多くのピエゾ抵抗素子を
配置することができ、圧力の検出感度を高めることがで
きるという効果がある。
【0025】請求項3の発明では、上記半導体基板は
(100)シリコン基板からなり、上記ダイヤフラムの
平面形状は略矩形状であって、ピエゾ抵抗素子はダイヤ
フラムの周部に蛇行するように設けられ、各ピエゾ抵抗
素子の直線部分はダイヤフラムの一つの周部と略直交す
るように配置されており、直線部分に流れる電流の方向
がダイヤフラムの周部と略直交するように配置されたピ
エゾ抵抗素子は、直線部分に流れる電流の方向がダイヤ
フラムの周部と略平行になるように配置されたピエゾ抵
抗素子よりも蛇行回数が多くなるように形成され、且
つ、直線部分に流れる電流の方向がダイヤフラムの周部
と略平行になるように配置されたピエゾ抵抗素子はダイ
ヤフラムの中心から遠いほど直線部分の長さが長く、直
線部分に流れる電流の方向がダイヤフラムの周部と略直
交するように配置されたピエゾ抵抗素子はダイヤフラム
の中心に近いほど直線部分の長さが長く形成されたこと
を特徴とし、ダイヤフラムの平面形状は略矩形状である
ので、ダイヤフラムの周部において変形時に発生する応
力が大きくなり、ダイヤフラムの周部では周部の伸びる
方向においてダイヤフラムの中心に近いほど大きな応力
の発生する範囲が広くなっているので、直線部分に流れ
る電流の方向がダイヤフラムの周部と略直交するように
配置されたピエゾ抵抗素子では、直線部分に流れる電流
の方向がダイヤフラムの周部と略平行になるように配置
されたピエゾ抵抗素子に比べて、大きな応力の発生する
領域に配置できる直線部分の長さが短くなるから、蛇行
回数を多くすることによって、大きな応力の発生する領
域により多くのピエゾ抵抗素子を配置することができ、
且つ、直線部分に流れる電流の方向がダイヤフラムの周
部と略平行になるように配置されたピエゾ抵抗素子では
ダイヤフラムの中心から遠いほど直線部分の長さを長
く、直線部分に流れる電流の方向がダイヤフラムの周部
と略直交するように配置されたピエゾ抵抗素子ではダイ
ヤフラムの中心に近いほど直線部分の長さを長く形成す
ることにより、大きな応力の発生する領域により多くの
ピエゾ抵抗素子を配置することができ、圧力の検出感度
を高めることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の半導体圧力センサを示し、(a)
は平面図、(b)は断面図、(c)(d)は要部拡大図
である。
【図2】実施形態2の半導体圧力センサを示し、(a)
は平面図、(b)は断面図、(c)(d)は要部拡大図
である。
【図3】ダイヤフラムを有するシリコン基板の応力分布
を示す図である。
【符号の説明】
1a (110)シリコン基板 2 ダイヤフラム 3a〜3d ピエゾ抵抗素子 5 凹所
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西條 隆司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 江田 和夫 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 青木 亮 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2F055 AA40 BB20 CC02 DD05 EE13 FF11 GG16 4M112 AA01 BA01 CA04 CA05 CA09 DA04 EA03 FA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】裏面側に凹所を設けることによって、主表
    面側に薄肉のダイヤフラムが形成された半導体基板と、
    ダイヤフラムの主表面側に蛇行するように設けられたピ
    エゾ抵抗素子とを備え、ピエゾ抵抗素子の形状を、ダイ
    ヤフラムの変形時に大きな応力の発生するダイヤフラム
    の領域により多くの部分が配置されるような形状とした
    ことを特徴とする半導体圧力センサ。
  2. 【請求項2】上記半導体基板は(110)シリコン基板
    からなり、上記ダイヤフラムの平面形状は略矩形状であ
    って、ピエゾ抵抗素子はダイヤフラムの周部および中央
    部に蛇行するように設けられており、周部に設けられた
    ピエゾ抵抗素子は、中央部に設けられたピエゾ抵抗素子
    よりも蛇行回数が多くなるように形成され、且つ、各ピ
    エゾ抵抗素子はダイヤフラムの中心に近いほど直線部分
    の長さが長くなるように形成されたことを特徴とする請
    求項1記載の半導体圧力センサ。
  3. 【請求項3】上記半導体基板は(100)シリコン基板
    からなり、上記ダイヤフラムの平面形状は略矩形状であ
    って、ピエゾ抵抗素子はダイヤフラムの周部に蛇行する
    ように設けられ、各ピエゾ抵抗素子の直線部分はダイヤ
    フラムの一つの周部と略直交するように配置されてお
    り、直線部分に流れる電流の方向がダイヤフラムの周部
    と略直交するように配置されたピエゾ抵抗素子は、直線
    部分に流れる電流の方向がダイヤフラムの周部と略平行
    になるように配置されたピエゾ抵抗素子よりも蛇行回数
    が多くなるように形成され、且つ、直線部分に流れる電
    流の方向がダイヤフラムの周部と略平行になるように配
    置されたピエゾ抵抗素子はダイヤフラムの中心から遠い
    ほど直線部分の長さが長く、直線部分に流れる電流の方
    向がダイヤフラムの周部と略直交するように配置された
    ピエゾ抵抗素子はダイヤフラムの中心に近いほど直線部
    分の長さが長く形成されたことを特徴とする請求項1記
    載の半導体圧力センサ。
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