JP5267788B2 - 現金回収装置 - Google Patents

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本発明は、運賃箱の運賃収納先である運賃箱金庫内の運賃や券類を一括回収する現金回収装置に関する。
従来、路線バスやワンマン運行式鉄道等の車両においては、乗客が支払う運賃や、乗客がどの停留所から乗車したのかの証明である整理券の投入先として運賃箱が車内に設置されている。運賃箱は、運賃として投入された硬貨や紙幣がいくらであるのかを計数処理(計算)し、これら硬貨や紙幣を蓄積しつつ、運賃投入時に運賃とともに投入された整理券も同様に蓄積する。運賃箱には、運賃箱に投入された運賃、整理券、計算総運賃額(金庫データ)の蓄積先として運賃箱金庫が設けられている。この運賃箱金庫は、路線バスや鉄道を運営する会社が管理するターミナルセンタ等でこの金庫内の運賃や整理券をまとめて一括回収できるように、運賃箱の装置本体に対して着脱可能となっている。
ターミナルセンタには、各々の車両で支払われた運賃、即ち各々の運賃箱金庫に収納された運賃を一括回収する精算機が設置されている。この種の精算機の一例は、例えば特許文献1,2等に開示されている。運行終了後、運転者は運賃箱から運賃箱金庫を取り外し、これをターミナルセンサに持ち運ぶ。そして、ターミナルセンタに設置された精算機を起動させ、この精算機に運賃箱金庫をセットして現金回収動作を実行させることにより、運賃箱金庫内の運賃を精算機に回収させる。精算機は、運賃箱金庫内の硬貨、紙幣、整理券を仕分けして、各々対応する硬貨用金庫、紙幣用金庫、整理券収納箱に収納する。
ところで、精算機の硬貨用金庫には、硬貨の収納先として複数の硬貨コンテナ袋(硬貨袋)が設けられている。これら硬貨コンテナ袋は、複数のコンテナ袋のうちの特定の1つが硬貨収納先として選択的に使用され、使用状態にある硬貨コンテナ袋が満杯になると、空の硬貨コンテナ袋に収納先が切り換わり、この動作を順次繰り返して硬貨収納を行う。また、これら硬貨コンテナ袋は、精算機に対して着脱可能とされ、全ての硬貨コンテナ袋が満杯になった後は、硬貨コンテナ袋の収納室扉を鍵により開けて、手作業により空のものに交換可能となっている。
また、この硬貨コンテナ袋には、袋入口を開閉可能なシャッタが設けられている。このシャッタは、全開状態をとるときにはこの開状態が保持されるとともに、全開状態のシャッタを閉状態とする際の操作箇所としてロック部レバーを持っていて、このロック部レバーが操作されると、それまでの全開状態から全閉状態に切り換わる。そして、全閉状態をとったときにはシャッタが施錠状態となり、再度開状態とするには専用のキー(メカニカルキー)での解錠操作が必要となっている。硬貨コンテナ袋を精算機から取り外す際、硬貨コンテナ袋を精算機から取り外す開始タイミングでロック部レバーが精算機の該当箇所に触れて、シャッタがそれまでの開状態から閉状態をとって鍵がかかり、硬貨コンテナ袋を精算機から取り外した後に、この硬貨コンテナ袋から硬貨を勝手に抜き取ることができないようになっている。
特開平9−128586号公報 特開2007−128226号公報
ところで、精算機に硬貨コンテナ袋を取り付ける際、この硬貨コンテナ袋を正規位置に位置決めしようとして硬貨コンテナ袋を位置合わせする作業を行うこともあり、このときに不意にロック部レバーが精算機の該当箇所に触れて、シャッタが閉状態をとってしまう場合もある。このようなセット不良が発生したままで放置すると、シャッタ閉状態をとる硬貨コンテナ袋が硬貨収納先として選択されたとき、回収硬貨がコンテナ袋の内部に収まらず、シャッタの上に順次積み重なる状態をとる。よって、これは硬貨こぼれや硬貨搬送路での硬貨詰まりの発生原因になるので、何らかの対処が必要であった。
本発明の目的は、回収物収納部がセット不良に陥っても、これを原因とする回収物の回収ミスを発生し難くすることができる現金回収装置を提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明では、運賃箱に投入された現金を蓄積する運賃箱金庫の取り付け先を持ち、当該取り付け先に取り付けられた前記運賃箱金庫から、該金庫に収納された現金を取り込んで回収することが可能で、当該取り付け先に前記運賃箱金庫が取り付けられるごとに当該回収を行って現金を一括回収する現金回収装置において、回収物の収納先である回収物収納部に、当該回収物収納部に前記回収物を正常に収めることができないセット不良が発生しているか否かを監視する監視手段と、前記監視手段がセット不良有りを確認した際、当該セット不良に影響を受けた回収作業を行わないように、他の回収物収納部に前記回収物の収納先を切り換える収納先切換動作を実行する制御手段とを備え、前記監視手段は、前記回収物収納部の入口を開閉する扉部の開閉状態を監視し、前記回収物収納部が規定位置に取り付いているにも拘わらず前記扉部が閉状態をとっていると、これを前記セット不良とすることを要旨とする。
この構成によれば、例えば回収物として運賃箱金庫内の現金(例えば硬貨や紙幣等)を回収する際、これの収納先である回収物収納部に正常に硬貨を収めることができないセット不良が回収物収納部に発生しているか否かが監視手段によって監視される。そして、セット不良が確認された際には、このセット不良に影響を受けてしまう回収作業が実行されないように、その対処動作が制御手段によって実行され、この対処動作を経た上で回収物収納部への硬貨収納が実行される。このため、もし仮に回収物収納部にセット不良が発生していても、このセット不良に影響を受けてしまう回収作業が実行されないので、セット不良が原因で生じる回収物の回収ミスの発生を少なく抑えることが可能となる。
また、この構成によれば、回収物収納部の種類によっては、例えば回収物収納済みの回収物収納部が現金回収装置から取り外される際、その取り外し過程で開状態の扉部が全閉施錠状態をとって、回収物収納部に収められた回収物の勝手な抜き取りが防止されるものもある。ところで、回収物収納部にこのような扉構造を持たせた場合、例えば回収物収納部を現金回収装置に取り付けた際、回収物収納部がその規定位置に位置するにも拘わらず、意図せずに扉部が閉状態をとってしまうセット不良が発生する可能性も否めない。しかし、本構成の場合、回収物収納部の扉部が閉状態をとっているときには、この回収物収納部を収納先として使用不可とし、それ以外の回収物収納部が硬貨収納先として使用される。このため、扉部が閉状態をとってしまっている回収物収納部に回収物が送られないので、扉部が閉状態のままをとることを原因とする回収ミスを防止することが可能となる。
本発明では、前記制御手段は、前記セット不良を確認した際、当該セット不良があったことを通知手段によって通知する通知動作実行することを要旨とする。
この構成によれば、回収物収納部にセット不良が発生した場合には、セット不良があったことが通知手段によって通知、即ちアナウンスされる。このため、回収物収納部にセット不良が発生していることをユーザに気付かせることが可能となり、セット不良の解消作業をユーザに実行させることが可能となる。よって、セット不良が発生したまま回収動作が行われるのではなく、これが解消された後に回収作業が実行されるので、回収ミスを防止することが可能となる。
本発明によれば、回収物収納部がセット不良に陥っても、これを原因とする回収物の回収ミスを発生し難くすることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した現金回収装置の第1実施形態を図1〜図13に従って説明する。
図1に示すように、路線バスやワンマン鉄道等の車両の車内には、運賃(硬貨、紙幣)や券類(整理券、回数券等)の投入先として運賃箱1が設置されている。運賃箱1には、運賃箱1に投入された運賃(硬貨、紙幣)や券類(整理券、回数券)の収納先として運賃箱金庫2が着脱可能に取り付けられている。運賃箱金庫2は、例えば箱形状をなすとともに、硬貨、整理券及び回数券を混在して収納する硬貨収納室3と、紙幣のみを収納する紙幣収納室4とが区画形成されている。運賃箱金庫2は、硬貨収納室3が硬貨収納室シャッタ5により開閉可能で、紙幣収納室4が紙幣収納室シャッタ6により開閉可能であって、運賃箱1から取り外された際にシャッタ5,6が閉じられてこれらが施錠される。
また、路線バスやワンマン鉄道等を管理する会社のターミナルセンタ7には、各々の運賃箱金庫2に蓄積された運賃や券類を一括収納する精算機(解錠器)8が設置されている。この精算機8は、自身にセットされた運賃箱金庫2を解錠してこの金庫2内の硬貨、紙幣及び券類を取り込み、これらを硬貨、紙幣、券類の各々に仕分けして個別の収納先に蓄積する選別収納型となっている。そして、精算機8は、この選別回収を、自身にセットされる運賃箱1ごとに行うことにより、複数の運賃箱金庫2内の硬貨、紙幣及び券類を一括回収する。なお、精算機8が現金回収装置に相当する。
精算機8の前面上部には、運賃箱金庫2のセット先として箱形状に開口した運賃箱金庫収納室9が精算機本体10の幅方向(図1のX軸方向)に並んで複数(本例は2つ)設けられている。運賃箱金庫2は、運賃箱金庫収納室9にセットする際、運賃箱1のときの取り付け状態に対して、上下反転させた向きで取り付けられる。これは、硬貨収納室3に収納された硬貨及び券類を自重により落下させられるように、精算機8の硬貨及び券類の取り込み口11が上を向いて設けられているからである。これら取り込み口11,12には、入口をそれぞれ開閉するシャッタ13,14が設けられている。また、運賃箱金庫収納室9aに先入れした運賃箱金庫2aで回収動作が行われている際に、空いている側の運賃箱金庫収納室9bに運賃箱金庫2bがセットされた場合には、後入れの運賃箱金庫2bを待機状態にし、先入れの運賃箱金庫2aの回収動作が完了した後に、後入れの運賃箱金庫2bの回収動作が開始される。なお、運賃箱金庫収納室9が取り付け先に相当する。
精算機8の下部裏面寄りの位置には、精算機8で一括回収する硬貨の収納先として硬貨用金庫15が設けられている。硬貨用金庫15は、袋状をなした複数(本例は8つ)の硬貨コンテナ袋16からなり、精算機本体10の下部に設けられた硬貨用金庫収納室17に着脱可能に収納されている。硬貨コンテナ袋16は、本例のように8個の場合、1列に4個が略直列に並んだ2列で配置されている。これら硬貨コンテナ袋16は、複数のコンテナ袋16のうちの特定の1つが硬貨収納先として選択的に使用され、使用状態にある硬貨コンテナ袋16が満杯になると、空の硬貨コンテナ袋16に収納先が切り換わり、この動作を順次繰り返して硬貨収納を行う。硬貨用金庫収納室17は、精算機本体10の裏面に取り付けられた横開き式の硬貨用金庫収納室扉18によって開閉可能であり、硬貨コンテナ袋16が精算機8の裏面側から出し入れ可能となっている。なお、硬貨コンテナ袋16が回収物収納部に相当する。
精算機8の下部前面寄りの位置には、精算機8で一括回収する紙幣の収納先として紙幣用金庫19が設けられている。紙幣用金庫19は、キャスタ付きのボックス形状をとり、精算機本体10の下部に設けられた紙幣用金庫収納室20に着脱可能に収納されている。紙幣用金庫収納室20は、精算機本体10の前面に設けられた横開き式の紙幣用金庫収納室扉21によって開閉可能であり、紙幣用金庫19が前面側から出し入れ可能となっている。
また、精算機8の下部前面寄りの位置には、精算機8で一括回収する券類の収納先として券類用金庫22が設けられている。券類用金庫22は、紙幣用金庫19と同様にキャスタ付きのボックス形状をとり、精算機本体10の下部に設けられた券類用金庫収納室23に着脱可能に収納されている。券類用金庫収納室23は、精算機本体10の前面に設けられた横開き式の券類用金庫収納室扉24によって開閉可能であり、券類用金庫22が前面側から出し入れ可能となっている。
図2及び図3に示すように、精算機8には、運賃箱金庫2から硬貨及び券類の取り込み口11を介して流れ込んできた硬貨と券類とを別々に分離する券銭分離装置25が設けられている。この券銭分離装置25は、例えば回転動作する円筒形状のドラム26(図3参照)の内部に硬貨と券類とを通してこれらを分離するドラム式をとっている。ドラム26は、駆動ベルト27を介してモータ28に連結され、このモータ28の回転力を駆動源として回転動作する。券銭分離装置25で券類から分離された硬貨は、筒状の硬貨シュート29(図2参照)を介して硬貨用金庫15に搬送される。また、券銭分離装置25で硬貨から分離された券類は、筒状の券類シュート30を介して券類用金庫22に搬送される。さらに、運賃箱金庫2から紙幣の取り込み口12を介して精算機本体10に流れ込んできた紙幣は、筒状の紙幣シュート31を介して紙幣用金庫19に搬送される。
図3に示すように、ドラム26の下方位置には、複数の硬貨コンテナ袋16の中から分類後の硬貨の収納先を指定する硬貨収納先切換機構32が設けられている。この硬貨収納先切換機構32では、硬貨シュート29が途中で2分割されている。即ち、硬貨シュート29には、同シュートの上流側硬貨通路を形成しつつ精算機本体10に対して固定状態をとる硬貨導入部33と、同シュート29の下流側硬貨通路を形成しつつ精算機本体10に対して回動動作が可能なアーム部34とが設けられている。アーム部34は、鉛直方向(図3の矢印A方向)に延びる筒部材が途中で斜め下に曲がった形状をなし、上部に位置するとともに回動軸をなす第1筒部34aと、下部に位置するとともに途中で経路が折れ曲がった形状をとる第2筒部34bとからなる。
アーム部34の下方位置には、同アーム部34の回動駆動源としてモータ35が設けられている。このモータ35は、自身のモータ軸35aが連結部36を介してアーム部34に連結され、アーム部34を第1筒部34aの軸回りに回動させる。また、アーム部34の下方位置には、アーム部34から吐き出された硬貨を硬貨コンテナ袋16に案内する硬貨ガイド部材37が設けられている。この硬貨ガイド部材37は、アーム部34が回動動作をとりつつ、一方で硬貨コンテナ袋16が真っ直ぐに並んだ2列の配置をとっていても、アーム部34から吐き出される硬貨が硬貨コンテナ袋16に流入することを許容するための部材である。硬貨ガイド部材37は、各々の硬貨コンテナ袋16ごとに設けられた複数の案内筒38と、これら案内筒38を支持する1枚の取付板39とからなる。
硬貨コンテナ袋16の硬貨収納先の切り換えは、使用状態にある硬貨コンテナ袋16が満杯になると、そのモータ回転方向において隣に位置する空の硬貨コンテナ袋16に硬貨収納先が切り換わる。そして、硬貨コンテナ袋16が満杯になる度にこの動作が繰り返され、セットされた全ての硬貨コンテナ袋16を使用し切るまで、硬貨収納が可能となっている。
図4〜図6に示すように、硬貨用金庫収納室17には、硬貨コンテナ袋16の取り付け先として、レール部40が精算機本体10の幅方向に複数(本例は4組)並んで設けられている。本例のレール部40は、上下に並ぶ2組の案内レール41,42からなり、これら案内レール41,42が精算機本体10の奥行き方向(図1のY軸方向)に沿って平行に延びている。各々のレール部40は、これら上下の案内レール41,42の一方のレール奥と他方のレール手前とに、計2個の硬貨コンテナ袋16が取り付け可能となっている。本例の案内レール41,42は、下側案内レール41が奥まで延びる形状をとり、上側案内レール42はその途中までの長さとなっている。このため、下側案内レール41に奥側硬貨コンテナ袋16a(図7及び図8参照)が取り付けられ、上側案内レール42に手前側硬貨コンテナ袋16b(図9及び図10参照)が取り付けられる。また、案内レール41,42は、レール溝が互いに対向する向きをとった一対のレール部品からなる。
また、図7〜図10に示すように、硬貨コンテナ袋16(16a,16b)の袋本体43には、この袋本体43の上部の金具43aに、金属製の上蓋44が取り付けられている。この上蓋44の奥寄りの位置には、硬貨コンテナ袋16の内部への硬貨の入口として略四角形状の袋入口45が貫設されている。券銭分離装置25で券類から分離されて硬貨シュート29を通ってきた硬貨は、硬貨ガイド部材37の案内筒38を経由して、この袋入口45から硬貨コンテナ袋16の袋本体43に入り込む。また、この上蓋44の手前面には、硬貨コンテナ袋16をレール部40に抜き挿しするときの把持部として取手44aが設けられている。なお、袋入口45が入口に相当する。
さらに、硬貨コンテナ袋16の上蓋44には、袋入口45を開閉する金属製で板状のシャッタ46が設けられている。シャッタ46は、硬貨コンテナ袋16をレール部40に対して抜き差しする際のその着脱方向に沿って往復動可能なスライド式をとり、シャッタ46が完全に閉じ切った閉位置(図7及び図9の状態)と、シャッタ46が完全に開き切った開位置(図8及び図10の状態)との2位置をとる。また、シャッタ46は、閉状態をとる際、内部のロック機構(図示略)が働いて施錠状態をとり、手で開操作しようとしても、これが不可となる。また、硬貨コンテナ袋16の金具43aの手前面には、シャッタ46の解錠用のキーシリンダ47が設けられている。シャッタ46は、閉位置で施錠状態をとる際、キーシリンダ47にメカニカルキーが挿し込まれてキーシリンダ47が回し操作されると、内部のロック機構が外れて解錠状態となり、シャッタ46の開操作が許可される。なお、シャッタ46が扉部に相当する。
硬貨コンテナ袋16の内部には、シャッタ46の幅方向(図7の矢印B1方向)の両側端縁に、シャッタ46の往復動作を案内する一対のシャッタガイド板48,48(図7参照)が設けられている。これらシャッタガイド板48,48は、長細い板形状をとるとともに、硬貨コンテナ袋16(上蓋44)の上壁であるベース板49に、所定の隙間を開けて取り付けられ、この隙間にシャッタ46が挿し込まれた取り付け状態をとる。シャッタ46は、両側がシャッタガイド板48,48によって支持されつつ、硬貨コンテナ袋16の長さ方向(図7の矢印B2方向)に沿った往復移動が許容されている。
また、上蓋44の側端寄りの位置には、開状態をとっているシャッタ46を閉状態に切り換えるときの操作箇所としてロック部レバー50が設けられている。即ち、シャッタ46は、開位置に位置した際、内部のラッチ機構(図示略)が働いてシャッタ46の全開状態が保持されるが、シャッタ46が開状態のときにロック部レバー50が操作されると、内部のラッチ機構が解除されて、シャッタ46がバネ等の付勢部材の付勢力により閉じ側にスライド移動して、閉状態に切り換わる。そして、シャッタ46が全閉状態をとると、内部のロック機構が働いてシャッタ46が施錠状態となる。
よって、精算機8に硬貨コンテナ袋16をセットする際には、硬貨コンテナ袋16のシャッタ46を開状態として、硬貨コンテナ袋16をレール部40に取り付ける。これにより、硬貨コンテナ袋16がレール部40にセット状態をとる際、袋入口45が開状態をとり、硬貨シュート29から流れ落ちてきた硬貨が硬貨コンテナ袋16に入り込むことが可能となる。また、硬貨コンテナ袋16を精算機8から取り出す際には、硬貨コンテナ袋16のその抜取過程で、ロック部レバー50が精算機本体10側のレバー押込部51に押され、それまでシャッタ46を開状態で維持していたラッチ機構が外れて、シャッタ46が閉じ、閉状態で施錠される。このため、硬貨コンテナ袋16を精算機8から取り外した後に、この硬貨コンテナ袋16から硬貨を勝手に抜き取ることが防止される。
シャッタ46の挿込方向先端位置には、閉状態のシャッタ46を開操作するときの指の引っ掛け箇所として引掛部52が折り曲げ形成されている。また、袋入口45の周縁において挿込方向側の辺には、周囲より一段凹んだ状態で切欠溝53が形成されている。シャッタ46は、全閉状態をとった際、引掛部52がこの切欠溝53に収納された状態をとる。また、袋入口45の周縁においてシャッタ46の抜取方向側の辺にも、シャッタ46が全開状態をとるときに嵌る溝箇所として切欠溝54が形成されている。
また、硬貨コンテナ袋16の金具43aの両側面には、案内レール41,42への取り付け箇所として、硬貨コンテナ袋16の奥行き方向に沿って延びる一対の係止部55,55が延設されている。硬貨コンテナ袋16は、これら係止部55,55が案内レール41,42のレール溝に引っ掛かってぶら下がる取り付け状態をとる。また、これら係止部55,55は、奥側硬貨コンテナ袋16aの係止部55aが低い位置に配置され、手前側硬貨コンテナ袋16bの係止部55bが高い位置に配置されている。このため、案内レール41,42が奥と手前とで高さが異なっていても、この高さ違いが係止部55a,55bによって吸収され、レール部40への取り付けの際には、これら硬貨コンテナ袋16a,16bが上面面一の状態で精算機8にセットされる。
これら係止部55a,55bは、係止部55aが幅狭に形成され、係止部55bが幅広に形成されている。一方、案内レール41,42も、これら係止部55a,55bの幅に合わせて、上側案内レール42が幅狭に形成され、下側案内レール41が幅広に形成されている。このため、奥側硬貨コンテナ袋16aは上側案内レール42に取り付けることができず、奥側硬貨コンテナ袋16aのセット間違いが防止される。また、手前側硬貨コンテナ袋16bを下側案内レール41に取り付けた際には、幅の違いからガタが生じ、これを以て取り付け間違いが認識可能となる。
また、奥側硬貨コンテナ袋16aの金具43aの手前面には、周囲から所定量だけ飛び出した座部56が突設されている。この座部56には、硬貨コンテナ袋16の幅方向に沿って並ぶ一対の位置決め穴57が凹設されている。一方、奥側硬貨コンテナ袋16a及び手前側硬貨コンテナ袋16bの両者とも金具43aの奥面には、硬貨コンテナ袋16の幅方向に沿って並ぶ一対の位置決め突部58が突設されている。手前側硬貨コンテナ袋16bの突部58bは、奥側硬貨コンテナ袋16aの突部58aよりも高い位置に配置され、レール部40にセット状態をとるときに、正面の奥側硬貨コンテナ袋16aの位置決め穴57に嵌り込み可能となっている。
ここで、図11に示すように、硬貨コンテナ袋16a,16bが正しい組み合わせで案内レール41,42にセットされると、奥側硬貨コンテナ袋16aの位置決め穴57に、その後ろの手前側硬貨コンテナ袋16bの突部58bが嵌り込み、手前側硬貨コンテナ袋16bが硬貨用金庫収納室17からはみ出さず、硬貨用金庫収納室扉18を閉じることが可能となる。一方、間違えて下側案内レール41に奥側硬貨コンテナ袋16aを2つ取り付けてしまった場合には、高さ位置の関係から後ろの奥側硬貨コンテナ袋16aの突部58aが正面の奥側硬貨コンテナ袋16aの位置決め穴57に嵌り込まず、突部58aの長さ分だけ、後ろの奥側硬貨コンテナ袋16aが硬貨用金庫収納室17からはみ出す。これにより、硬貨用金庫収納室扉18を閉めることができず、硬貨コンテナ袋16のセット間違いに気付くことが可能となっている。
また、図6に示すように、精算機本体10には、レール部40にセットされた硬貨コンテナ袋16のシャッタ開閉、即ち硬貨コンテナ袋16におけるセット不良の有無を検出するシャッタ開閉検出センサ59が硬貨コンテナ袋16ごとに複数(本例は8つ)設けられている。シャッタ開閉検出センサ59は、例えば光学式をとる場合、フォトインタラプタが使用されるとともに、レール部40の上部位置、即ちセット状態にある硬貨コンテナ袋16の上方位置に配置されている。なお、シャッタ開閉検出センサ59が監視手段を構成する。
一方、図7〜図10に示すように、硬貨コンテナ袋16の上蓋44には、シャッタ開閉検出センサ59と対向する位置に、シャッタ開閉検出センサ59から照射される光の反射箇所として光反射部60が設けられている。この光反射部60は、上蓋44を刳り抜いて通し孔61が貫設されるとともに、この通し孔61で露出する部位を例えば黒色等の塗料で塗布することにより光反射抑制部62が形成されている。そして、光反射部60は、シャッタ46が開状態をとると、このシャッタ46で光反射抑制部62が隠れる状態をとり、シャッタ46が閉状態をとると、シャッタ46が被さる状態が解消されて、光反射部60が外部に露出する状態をとる。
ここで、シャッタ46が開状態をとるとき、光反射部60の光反射係数(光反射度合い)は金属製(ステンレス製)のシャッタ46に寄ることになるので、光反射部60の反射光の輝度は高くなる。一方、シャッタ46が閉状態をとるとき、光反射部60の光反射係数(光反射度合い)は光反射抑制部62に寄ることになるので、光反射部60の反射光の輝度は低くなる。よって、シャッタ開閉検出センサ59は、光反射部60から受け取る反射光の輝度を見てシャッタ46の開閉を検出し、例えば高輝度の反射光を検出すればシャッタ46が開状態であることを検出し、低輝度の反射光を検出すればシャッタ46が閉状態であることを検出する。
また、図6に示すように、各案内レール41,42には、レール部40の規定位置への硬貨コンテナ袋16のセット有無を検出する硬貨コンテナ袋セット検出センサ63が硬貨コンテナ袋16ごとに複数(本例は8つ)設けられている。硬貨コンテナ袋セット検出センサ63は、例えば光学式をとる場合、例えばフォトインタラプタからなる。硬貨コンテナ袋セット検出センサ63は、案内レール41,42に硬貨コンテナ袋16がセットされて対向位置に位置した際、この硬貨コンテナ袋16によって高輝度の光が反射されるので、この反射光の輝度を以て、硬貨コンテナ袋16のセット有無を検出する。
図12に示すように、精算機本体10の裏面には、例えば液晶ディスプレイからなる表示部64が設けられている。この表示部64には、各種入力画面やエラーメッセージ等の他に、最大8個取り付け可能な硬貨コンテナ袋16に対して何個を使用する動作モードで回収動作を実行するのかを決めた設定数(例えば、2個、4個、6個の偶数設定)を絵柄表示したり、或いは絵柄表示した硬貨コンテナ袋16のうち使用状態にあるものを異なる色で強調表示したりする。また、表示部64の下方位置には、精算機8の入力系として入力部65が設けられている。この入力部65は、例えば数字ボタン、上下左右ボタン、実行ボタン、取消ボタン等の各種ボタンからなり、精算機8の動作状態(例えば、硬貨コンテナ袋16の設定数)を設定するときに操作される。なお、表示部64が通知手段に相当する。
図13に示すように、精算機8には、この精算機8を統括制御するコントロールユニットとしてメイン制御部66が設けられている。このメイン制御部66は、運賃箱金庫収納室9に運賃箱金庫2がセットされた際、運賃箱金庫2のメモリ67に記録された金庫データを取得し、運賃箱金庫2に収納された硬貨枚数、硬貨金額、紙幣枚数、紙幣金額等を把握する。なお、この金庫データには、収納硬貨の総枚数及び総金額として硬貨データと、収納紙幣の総枚数及び総金額として紙幣データとが含まれている。そして、メイン制御部66は、セットされた運賃箱金庫2ごとに得た金庫データを集計して、精算機8で一括回収した総硬貨枚数、総紙幣枚数、総金額等を把握する。また、メイン制御部66は、計算した総硬貨枚数から、使用状態にある硬貨コンテナ袋16にまだ空きがあるか否かも監視し、空きがないときには硬貨収納先切換機構32に硬貨収納先切り換えを実行させる。
メイン制御部66には、券銭分離装置25を統括制御するコントロールユニットとして券銭分離制御部68が接続されている。この券銭分離制御部68は、メイン制御部66から券銭分離装置25の起動指令を受けたとき、モータ28の駆動を開始して券銭分離装置25に券銭分離動作を実行させる。また、券銭分離制御部68は、使用状態にある硬貨コンテナ袋16が満杯になってメイン制御部66から硬貨収納先切換指令を受け付けると、モータ35を回転して収納先切換動作を実行し、モータ回転方向隣の空の硬貨コンテナ袋16に硬貨収納先を切り換える。なお、メイン制御部66が制御手段を構成し、券銭分離制御部68が監視手段及び制御手段を構成する。また、シャッタ46が閉状態をとってしまっている硬貨コンテナ袋16を回収先から飛ばす収納先切換動作が対処動作を構成する。
また、券銭分離制御部68には、入力側にシャッタ開閉検出センサ59及び硬貨コンテナ袋セット検出センサ63が接続され、出力側にモータ35が接続されている。券銭分離制御部68は、シャッタ開閉検出センサ59から取得する検出信号を基に、各硬貨コンテナ袋16におけるシャッタ46の開閉状態を監視する。そして、券銭分離制御部68は、メイン制御部66から硬貨収納先切換指令を受けてモータ35により硬貨収納先を切り換える際、シャッタ46が閉状態のままの硬貨コンテナ袋16を発見すると、この硬貨コンテナ袋16を使用不可とみなして硬貨収納先から飛ばし、次の使用可能な硬貨コンテナ袋16に硬貨収納先を切り換える。また、券銭分離制御部68は、硬貨コンテナ袋セット検出センサ63から取得する検出信号を基に、硬貨コンテナ袋16が設定数に準じた規定位置にセットされているか否かを監視する。券銭分離制御部68は、設定数に準じた規定位置に硬貨コンテナ袋16がセットされていないことを確認すると、表示部64に設置間違えを表示する。
さらに、メイン制御部66には、表示部64の表示制御を実行する表示制御部69が接続されている。表示制御部69は、入力部65で実行された入力操作に応じた各種画面(メッセージ)や、メイン制御部66から得た種々の指令に基づく各種画面(メッセージ)を表示する。精算機8が起動状態(回収動作実行時も含む)をとる際、表示部64には、図12に示すような、各硬貨コンテナ袋16がその並び順で絵柄表示された動作画面70が表示される。なお、表示制御部69が制御手段を構成する。
次に、本例の精算機8が運賃箱金庫2内の運賃(硬貨、紙幣)や券類を回収する際の動作を説明する。
精算機8で運賃箱金庫2内の現金や券類の回収を行うに際しては、精算機8に電源を投入して精算機8を立ち上げた状態、即ち券銭分離装置25のドラム26を回動状態にする。そして、開いている硬貨用金庫収納室17に運賃箱金庫2をセットする。このとき、メイン制御部66は、運賃箱金庫2のコネクタ71が精算機8のコネクタ72に完挿し接続状態となると、これらコネクタ71,72を介して、その時にセット状態にある運賃箱金庫2に金庫データ転送要求を出力する。なお、完挿し状態の検出は、例えばこれら2者のコネクタ71,72の所定の接続ピン同士が通電状態になったか否かを見ることによって行う。
運賃箱金庫2は、メイン制御部66から金庫データ転送要求を受け付けると、自身のメモリ67に書き込まれている金庫データを読み出し、この金庫データをメイン制御部66に転送する。メイン制御部66は、運賃箱金庫2から金庫データを取得すると、この金庫データに含まれる硬貨データを読み取り、このときに運賃箱金庫収納室9にセットされている運賃箱金庫2の中に、何枚の硬貨が収納されているのかを確認する。メイン制御部66は、この金庫内収納硬貨枚数の確認を、運賃箱金庫収納室9に運賃箱金庫2がセットされる度に実行する。そして、メイン制御部66は、この硬貨枚数を随時加算していくことにより、精算機8で受け付けた硬貨の総枚数を把握する。
メイン制御部66は、運賃箱金庫2から収納硬貨枚数を確認した際、そのときに使用状態にある硬貨コンテナ袋16の空き容量で、硬貨収納が足りるか否かを確認する。即ち、使用状態にある硬貨コンテナ袋16の収納硬貨枚数の合計が割り出されているので、この合計枚数に、これから投入される硬貨枚数を足し、この加算値が硬貨コンテナ袋16の最大収納量を超えるか否かを見ることにより、そのときに使用状態にある硬貨コンテナ袋16の空き容量が足りるか否かを確認する。メイン制御部66は、硬貨コンテナ袋16の空き容量が足りることを確認すると、そのときに使用状態にある硬貨コンテナ袋16を、そのまま継続して使用する。そして、この確認の後、シャッタ5,6,13,14が開状態とされて運賃箱金庫2内の硬貨、紙幣、券類が精算機8の内部に流し込まれ、これらが分離されて各々の収納先に搬送される。
一方、メイン制御部66は、使用状態にある硬貨コンテナ袋16の空き容量の確認の際、空き容量が足りないことを認識すると、収納先切換指令を券銭分離制御部68に出力する。券銭分離制御部68は、メイン制御部66から収納先切換指令を受け付けると、硬貨収納先の硬貨コンテナ袋16を、モータ35の回転方向隣のものに切り換える収納先切換動作に入る。このとき、メイン制御部66は、切り換え先の硬貨コンテナ袋16のシャッタ開閉検出センサ59の検出信号を確認し、シャッタ46が開状態をとっていれば、その硬貨コンテナ袋16を使用可とみなして、硬貨収納先をこの硬貨コンテナ袋16に設定する。
一方、券銭分離制御部68は、このシャッタ開閉状態の確認の際、切り換わり先の硬貨コンテナ袋16のシャッタ46が閉状態になっていることを検出すると、この硬貨コンテナ袋16を使用不可とみなして、更にその隣の硬貨コンテナ袋16に硬貨収納先を切り換える。そして、券銭分離制御部68は、シャッタ46が開状態となっている硬貨コンテナ袋16に行き着くまでこの動作を繰り返し、硬貨収納先を、シャッタ46が開状態となっている硬貨コンテナ袋16に至らせる。そして、この硬貨収納先の切り換え後、シャッタ5,6,13,14が開状態とされて運賃箱金庫2内の硬貨、紙幣、券類が精算機8の内部に流し込まれて、これらは分類後に指定の収納先に搬送される。
さて、本例においては、使用状態にある硬貨コンテナ袋16が満杯になって隣の空の硬貨コンテナ袋16に硬貨収納先を切り換える際、その切り換え先の硬貨コンテナ袋16のシャッタ46が閉状態をとっていないか否か確認する。そして、確認先の硬貨コンテナ袋16が閉状態をとってセット不良となっている場合には、この硬貨コンテナ袋16を使用不可とみなして収納先を1つ飛ばし、更に隣のシャッタ46が正常に開状態をとる硬貨コンテナ袋16を硬貨収納先として使用する。このため、シャッタ46が閉状態をとってしまっているセット不良状態の硬貨コンテナ袋16が硬貨収納先とならないので、シャッタ46が閉状態をとる硬貨コンテナ袋16に硬貨が流れ込まずに済む。よって、シャッタ46の上に硬貨が積み重なる状況が生じず、この硬貨の積み重なりによって生じ得ていた硬貨こぼれや硬貨搬送経路における硬貨詰まりなどの諸問題が発生せずに済む。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)使用状態の硬貨コンテナ袋16が満杯となって次の隣の硬貨コンテナ袋16に硬貨収納先を切り換える際、隣の硬貨コンテナ袋16のシャッタ46が閉状態をとっていれば、これを硬貨収納先から飛ばして、正常にシャッタ46が開状態をとる更に隣の硬貨コンテナ袋16に硬貨収納先が切り換えられる。このため、シャッタ46が閉状態をとってしまっている硬貨コンテナ袋16が硬貨収納先として設定されないので、シャッタ46が閉状態をとる硬貨コンテナ袋16に硬貨が流れ込まずに済む。よって、閉状態のシャッタ46の上に硬貨が積み重なることを原因とする硬貨こぼれや硬貨搬送経路の詰まり等の諸問題を発生し難くすることができる。
(2)シャッタ46の施錠構造には、ロック部レバー50の操作に連動してシャッタ46が閉動作をとりつつ施錠状態となる機械式が採用されている。ところで、シャッタ46にこの種の機械式の施錠構造を採用すると、例えば硬貨コンテナ袋16をレール部40にセットする際に、細かな位置合わせで硬貨コンテナ袋16を動かした場合に、ロック部レバー50がレバー押込部51に当接して、意図せずにシャッタ46が閉状態をとる可能性も否めない。しかし、本例の場合には、シャッタ46が不意に閉状態をとったとしても、これを硬貨収納先として使用せずに、他の正常な硬貨コンテナ袋16に硬貨収納先が飛ばされるので、シャッタ46に機械式施錠構造を採用しても、大きな問題はない。よって、正常な硬貨収納先の確保と、シャッタ46の施錠構造の簡素化との両立を図ることができる。
(3)硬貨コンテナ袋16に位置決め穴57と位置決め突部58とを設け、下側案内レール41に奥側硬貨コンテナ袋16a,16aを2つセットしてしまった際には、位置決め突部58が位置決め穴57に入らずに、この突部58の分だけ硬貨コンテナ袋16が硬貨用金庫収納室17から飛び出して、硬貨用金庫収納室扉18を閉め切ることができなくなる。よって、下側案内レール41に誤って奥側硬貨コンテナ袋16aを2つセットしてしまった際に、硬貨用金庫収納室扉18を閉じ切ることができないことを以て、セット間違いをユーザに通知することが可能となるので、硬貨コンテナ袋16のセット間違いを防止することができる。
(4)シャッタ46の開閉状態は、例えばフォトカプラ等からなるシャッタ開閉検出センサ59によって、精算機本体10側から間接的に見る方式を採用した。このため、もし仮に硬貨コンテナ袋16側でシャッタ開閉状態を見る方式を採用すると、レール部40に硬貨コンテナ袋16をセットした際、このシャッタ開閉信号を精算機本体10側に送るために、これら両者を電気的に接続する必要が生じ、これら部品が複雑化する懸念に繋がる。しかし、本例のように精算機本体10側からシャッタ46の開閉状態を間接的に見るようにすれば、精算機本体10と硬貨コンテナ袋16とを電気的に接続する必要がないので、これら部品の簡素化を図ることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を新たに図14〜図16を用いて説明する。なお、第2実施形態は、硬貨コンテナ袋16のセット不良を確認したときの対処動作が第1実施形態と異なるのみで、それ以外の基本的な構成は同じである。よって、本例は、第1実施形態と同一部分については同一符号を付して詳しい説明を省略し、異なる部分のみ詳述する。
図13に示す券銭分離制御部68は、シャッタ開閉検出センサ59及び硬貨コンテナ袋セット検出センサ63から取得する検出信号や、入力部65を操作して登録された設定数を基に、硬貨コンテナ袋16のセット不良の有無を確認する。なお、硬貨用金庫収納室17に硬貨コンテナ袋16をセットしつつ入力部65で設定数を選択登録した際には、その設定画面として図12に示すような動作画面70が表示部64に表示される。この動作画面70は、本例において最大セット可能数である8個の硬貨コンテナ袋16のそれぞれの表示枠が用意された表示プレート73が含まれ、しかもセット位置にあるコンテナ絵柄74が色や装飾等により強調表示された画面となっている。
ここで、例えば登録設定数に準じた規定位置(レール部40の奥位置又は手前位置)にセットされ、しかもシャッタ46が開状態をとっている硬貨コンテナ袋16は、正常状態として処理される。また、納金完了又は強制切り換えの際に硬貨収納先切換動作によって次のものに送られてしまった硬貨コンテナ袋16は、使用済みとして処理される。さらに、登録設定数に準じた規定位置にセットされているが、例えばシャッタ46が閉状態をとって使用することができない硬貨コンテナ袋16は、使用不可として処理される。また登録設定数に準じた規定位置にセットされず、使用することがない硬貨コンテナ袋16は、設定数外セットとして処理される。
券銭分離制御部68は、硬貨用金庫収納室17(各レール部40)にセットされた硬貨コンテナ袋16の現在状態を確認し、この現在状態を通信電文によりメイン制御部66を介して表示制御部69に出力する。なお、通信電文とは、券銭分離制御部68が通常の動作の際にメイン制御部66と通信を行うとき、通常動作で送り渡すデータ群にセット状態通知用データを付加して送ることで、券銭分離制御部68がメイン制御部66に硬貨コンテナ袋16のセット状態を通知する形式のことを言う。そして、表示制御部69は、この通信電文を解析し、各硬貨コンテナ袋16の現在状態を表示部64に表示する。
例えば、本例の場合、正常状態をとる硬貨コンテナ袋16のコンテナ絵柄74は、図12に示すように、コンテナ絵柄の輪郭枠が白抜きとなった絵柄74aで表示される。また、使用済みの硬貨コンテナ袋16のコンテナ絵柄74は、図14に示すように、コンテナ絵柄の輪郭枠が黒く塗りつぶされた絵柄74bで表示される。さらに、使用不可の硬貨コンテナ袋16のコンテナ絵柄74は、図15に示すように、コンテナ絵柄に斜めの斜線が上書きされた絵柄74cで表示される。また、設定数階セットの硬貨コンテナ袋16のコンテナ絵柄74は、図16に示すように、コンテナ絵柄全体が数字を残して黒く塗りつぶされた表示体74dで表示される。なお、表示部64に硬貨コンテナ袋16の現在状態を表示する通知動作が対処動作を構成する。
よって、本例においては、精算機8の表示部64に、硬貨コンテナ袋16の各々の現在状態が絵柄種別によって表示されるので、硬貨コンテナ袋16にセット不良が生じていることを、表示部64によってユーザに通知して、これをユーザに気付かせることが可能となる。このため、このセット不良の解消作業をユーザに実行させることが可能となるので、硬貨の収納ミスを発生し難くすることが可能となる。また、この表示はセット不良の内容に応じたコンテナ絵柄で表示されるので、硬貨コンテナ袋16にどのような種類のセット不良が生じているのかを通知することが可能となる。
本実施形態の構成によれば、第1実施形態の(3)及び(4)に記載の硬貨に加え、以下に記載の効果を得ることができる。
(5)硬貨コンテナ袋16のセット不良が発生した際には、表示部64にその旨が表示されるので、セット不良が発生していることをユーザに気付かせることが可能となる。このため、このセット不良の解消をユーザに実行させることが可能となるので、硬貨の収納ミスを発生し難くすることができる。
(6)各硬貨コンテナ袋16の現在状態(セット状態等)を券銭分離制御部68からメイン制御部66を介して表示制御部69に送り渡す際には、これを通信電文に包括して券銭分離制御部68から表示制御部69に転送する。このため、硬貨コンテナ袋16の現在状態の通知を、他の通信を利用して表示制御部69に送ることが可能となるので、硬貨コンテナ袋16の現在状態を表示制御部69に通知するための新たな通信を用意せずに済む。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、監視対象とするセット不良は、必ずしもシャッタ46が不正に閉じ状態となっていることや、設定数に準じた位置に硬貨コンテナ袋16が取り付けられていないことなどに限定されない。例えば、硬貨コンテナ袋16が規定位置に正確にセットされたか否かをセット不良として検出するものでもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、セット不良を検出したときに実行する対処動作は、必ずしも硬貨収納先をシャッタ46が閉じていない硬貨コンテナ袋16に飛ばす動作や、表示部64にその旨を絵柄等により表示する動作に限定されない。例えば、精算機8の動作を強制停止したり、或いは警告ブザーが鳴ったりするものでもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、硬貨コンテナ袋16の次の収納先が正常か否か確認する方式は、例えば硬貨コンテナ袋16が満杯になって次の収納先に切り換わるときに、隣の硬貨コンテナ袋16のシャッタ46が開状態をとっているのかを、そのときに確認する方式に限定されない。例えば、精算機8が起動状態(硬貨回収開始)をとった際に、セット状態にある全ての硬貨コンテナ袋16のシャッタ開閉状態を確認しにいき、回収動作前に予め硬貨コンテナ袋16の開閉状態を把握する方式をとってもよい。
・ 第2実施形態において、表示部64でセット不良を通知する場合、これはコンテナを表した絵柄74で表示することに限定されず、例えば単なるメッセージ表示としてもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、回収物は必ずしも硬貨に限定されず、例えば紙幣や券類としてもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、硬貨コンテナ袋16の扉部は、必ずしも開閉がスライド式をとるシャッタ46に限定されず、扉部の一辺を支点に扉部が回る回動式としてもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、硬貨コンテナ袋16は、精算機本体10から外すときに、その外し操作に連動してシャッタ46が自動的に閉まる機械式に限定されない。例えば、精算機本体10からの硬貨コンテナ袋16の抜き取り操作をセンサ等で検出すると、例えば硬貨コンテナ袋16に内蔵されたモータ等によりシャッタ46を閉状態にして、電気的にシャッタ46を閉状態に切り換える電気式でもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、シャッタ開閉検出センサ59や硬貨コンテナ袋セット検出センサ63は、必ずしも光学式に限定されず、例えば磁気式等の他の種類のものを採用してもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、シャッタ46の開閉は、必ずしも精算機本体10側から監視するものに限定されず、例えば硬貨コンテナ袋16にセンサを設けて、硬貨コンテナ袋16側でシャッタ開閉を監視するものでもよい。なお、この場合には、硬貨コンテナ袋16からシャッタ開閉状態信号を精算機本体10に送る必要が生じるので、硬貨コンテナ袋16と精算機本体10とを電気的に接続する必要が生じる。
・ 第1及び第2実施形態において、各々の実施形態の思想を組み合わせた構成としてもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、硬貨収納先切換機構32のアクチュエータは、必ずしもモータ35に限定されず、油圧シリンダ等の他の種類のものを採用してもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、硬貨収納部は、必ずしもその精算機本体10への取り付け形式がレール式をとることに限定されず、例えば収納袋が台車の上に並んだ台車式でもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、精算機8に硬貨計数装置を組み込み、運賃箱金庫2から得る金庫データからだけではなく、精算機8に投入される硬貨をこの硬貨計数装置で計数することで、硬貨枚数や硬貨金額を実際に割り出すようにしてもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、本例の現金回収装置は、運賃箱金庫2に収められた運賃や券類を回収するものに限らず、運賃箱金庫2以外の他の金庫類の収納物を一括回収するものに採用してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(1)請求項2又は3において、前記扉部は、前記回収物収納部をその取付部から取り外す際に、その取り外し過程で開状態のロックが機械的に外れて閉動作が実行される機械式である。この場合、扉部の開閉構造を機械式という簡素なものとすることが可能となり、部品コストも低く抑えることが可能となる。
(2)請求項2又は3、前記技術的思想(1)において、前記扉部は、閉状態となった際に施錠状態となる。この構成によれば、回収物収納部に収納された回収物の盗難防止を図ることが可能となる。
第1実施形態における精算機及び運賃箱を示す斜視図。 精算機の概略構成を示す構成図。 硬貨収納先切換機構の概略構成を示す斜視図。 硬貨用金庫収納室の室内を示す斜視図。 硬貨用金庫収納室から端の硬貨コンテナ袋を取り出したときの斜視図。 奥側硬貨コンテナ袋がセットされたレール部を示す模式斜視図。 手前側から見た奥側硬貨コンテナ袋を示す斜視図。 奥側から見た奥側硬貨コンテナ袋を示す斜視図。 手前側から見た手前側硬貨コンテナ袋を示す斜視図。 奥側から見た手前側硬貨コンテナ袋を示す斜視図。 奥と手前の硬貨コンテナ袋の取り付け時の位置関係を説明する模式図。 精算機の表示部及び入力部の外観を示す模式図。 精算機の電気構成を示すブロック図。 第2実施形態において表示部に表示される硬貨コンテナ袋の絵柄の一例を示す例示図。 表示部に表示される硬貨コンテナ袋の絵柄の他の一例を示す例示図。 表示部に表示される硬貨コンテナ袋の絵柄の他の一例を示す例示図。
符号の説明
1…運賃箱、2(2a,2b)…運賃箱金庫、8…現金回収装置としての精算機、9(9a,9b)…取り付け先としての運賃箱金庫収納室、16(16a,16b)…回収物収納部としての硬貨コンテナ袋、45…入口としての袋入口、46…扉部としてのシャッタ、59…監視手段を構成するシャッタ開閉検出センサ、64…通知手段としての表示部、66…制御手段を構成するメイン制御部、68…監視手段及び制御手段を構成する券銭分離制御部、69…制御手段を構成する表示制御部。

Claims (2)

  1. 運賃箱に投入された現金を蓄積する運賃箱金庫の取り付け先を持ち、当該取り付け先に取り付けられた前記運賃箱金庫から、該金庫に収納された現金を取り込んで回収することが可能で、当該取り付け先に前記運賃箱金庫が取り付けられるごとに当該回収を行って現金を一括回収する現金回収装置において、
    回収物の収納先である回収物収納部に、当該回収物収納部に前記回収物を正常に収めることができないセット不良が発生しているか否かを監視する監視手段と
    前記監視手段がセット不良有りを確認した際、当該セット不良に影響を受けた回収作業を行わないように、他の回収物収納部に前記回収物の収納先を切り換える収納先切換動作を実行する制御手段とを備え
    前記監視手段は、前記回収物収納部の入口を開閉する扉部の開閉状態を監視し、前記回収物収納部が規定位置に取り付いているにも拘わらず前記扉部が閉状態をとっていると、これを前記セット不良とする
    ことを特徴とする現金回収装置。
  2. 前記制御手段は、前記セット不良を確認した際、当該セット不良があったことを通知手段によって通知する通知動作を実行することを特徴とする請求項1に記載の現金回収装置。
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