JP4978826B2 - 現金回収装置 - Google Patents

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本発明は、いろいろな場所から集金されてきた金庫内の現金を一箇所で処理する現金回収装置に関するものである。
従来、例えばワンマンバスの運賃箱で回収される硬貨及び紙幣は運賃箱内の運賃箱金庫に分別されて収容される。整理券及び回数券等の券類は硬貨と共に運賃箱金庫に収容される。運賃箱金庫はバスの運行終了後にターミナルセンタ等において回収され、例えば特許文献1に示されるような専用の現金回収装置にセットされる。現金回収装置に運賃箱金庫がセットされると、当該運賃箱金庫内の硬貨、紙幣及び券類は分離されて計数処理された後に硬貨用金庫、紙幣用金庫及び券類収容箱にそれぞれ回収される。
特開平9−128586号公報
ところが、前記従来の現金回収装置においては次のような問題があった。即ち、硬貨用金庫及び紙幣用金庫はそれぞれ大型のコンテナに収容されると共に、当該コンテナごと他の中間業者に運搬される。そして当該中間業者において硬貨用金庫に一括収納された分離計数処理後の硬貨を金融機関指定の収納袋等に所定枚数毎に分配して収納し、その後、当該収納袋等を紙幣用金庫とともに金融機関へ搬送するようにしていた。このような硬貨の袋詰め作業は手作業で行われており非常に手間がかかっていた。そしてこのことは現金回収装置による分離計数処理の完了から処理後の現金の金融機関への搬送までの総体的な現金処理効率の低下に繋がっていた。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、現金の総体的な回収処理効率を向上させることができる現金回収装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、硬貨と紙幣とを分離して収容する個別金庫内から硬貨と紙幣とを選別して回収する現金回収装置において、前記個別金庫内の硬貨を受け取って搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送されてきた硬貨を着脱可能に設けられた複数個の硬貨収納金庫に分配する分配手段と、を備え、前記分配手段は、前記搬送手段により搬送されてきた硬貨の入口及び出口を有すると共に当該出口が各硬貨収納金庫の硬貨受入口にそれぞれ硬貨を供給可能となる位置に移動可能に設けられたアームと、前記アームを移動させるために当該アームに作動連結された駆動手段と、前記各硬貨収納金庫にそれぞれ対応して設けられると共に各硬貨収納金庫に予め設定された量の硬貨が収容されたか否かを検出する検出手段と、前記検出手段により予め設定された量の硬貨が収納された旨検出された場合に硬貨が収納されていない別の硬貨収納金庫の硬貨受入口に硬貨を供給可能となる位置に前記アームの出口がくるように前記駆動手段を駆動させる制御手段と、各硬貨収納金庫の硬貨受入口にそれぞれ対応するように設けられると共に硬貨の入口及び出口を備えてこれらの硬貨の入口が円環状に配置されるように設けられた複数個の硬貨ガイドと、を備え、前記アームは、前記搬送手段により搬送されてきた硬貨の入口側を中心として回転可能に設けると共に、当該回転により硬貨収納金庫の硬貨受入口に硬貨を供給可能となる位置であるアームの出口が各硬貨ガイドの入口にそれぞれ一致する位置に移動可能となるように設けたことをその要旨とする。
この構成によれば、個別金庫内の硬貨が各硬貨収納金庫に自動的に振り分けられることにより、硬貨の分配作業を手作業により行う場合と異なり、硬貨、ひいては現金の総体的な処理効率が向上する。そして、搬送手段により搬送されてきた硬貨はアーム及び硬貨ガイドを介して複数の硬貨収納金庫のいずれかに収納される。その一つの硬貨収納金庫が満杯になった場合にはそれが検出手段により検出され、硬貨が収納されていない別の硬貨収納金庫の硬貨受入口に硬貨を供給可能となる位置にアームの出口がくるように、当該アームはその入口側を中心として回転する。これが全ての硬貨収納金庫が満杯になるまで繰り返される。アームはその入口側を中心として回転可能に設けることにより、アームの出口の位置変更が容易になる。ひいては分配手段の構成の簡素化が図られる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の現金回収装置において、前記各硬貨ガイドの入口側の開口端面はそれぞれ同一の仮想平面に含まれるように形成すると共に、前記アームの出口側の開口端面を前記仮想平面に対して平行をなすように形成し、前記各硬貨ガイドの入口側の開口端面と、前記アームの出口側の開口端面との間に若干の隙間が形成されるように、各硬貨ガイド及びアームをそれぞれ配設するようにしたことをその要旨とする。この構成によれば、アームは硬貨ガイドに干渉することなく、円滑に移動可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項又は請求項に記載の現金回収装置において、前記アームの駆動手段を各硬貨ガイドにより囲まれたスペースに配置するようにしたことをその要旨とする。この構成によれば、各硬貨ガイドにより囲まれたスペースをアームの駆動手段の配置スペースとして有効に利用することができる。
請求項に記載の発明は、請求項〜請求項のうちいずれか一項に記載の現金回収装置において、前記アームは硬貨が供給される入口部、当該入口部の下端に連結されると共に斜め下に延びる中間部、及び当該中間部の下端に連結された出口部を備えると共に、前記入口部の中心軸を中心として回転するように設け、前記駆動手段は出力軸を有するモータとすると共に、当該モータの出力軸が前記アームの入口部の中心軸と一致するように、当該モータ及びアームをそれぞれ設けるようにしたことをその要旨とする。
請求項5に記載の発明は、硬貨と紙幣とを分離して収容する個別金庫内から硬貨と紙幣とを選別して回収する現金回収装置において、前記個別金庫内の硬貨を受け取って搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送されてきた硬貨を着脱可能に設けられた複数個の硬貨収納金庫に分配する分配手段と、を備え、前記分配手段は、前記搬送手段により搬送されてきた硬貨の入口及び出口を有すると共に当該出口が各硬貨収納金庫の硬貨受入口にそれぞれ硬貨を供給可能となる位置に移動可能に設けられたアームと、前記アームを移動させるために当該アームに作動連結された駆動手段と、前記各硬貨収納金庫にそれぞれ対応して設けられると共に各硬貨収納金庫に予め設定された量の硬貨が収容されたか否かを検出する検出手段と、前記検出手段により予め設定された量の硬貨が収納された旨検出された場合に硬貨が収納されていない別の硬貨収納金庫の硬貨受入口に硬貨を供給可能となる位置に前記アームの出口がくるように前記駆動手段を駆動させる制御手段と、を備え、前記アームは、硬貨が供給される入口部、当該入口部の下端に連結されると共に斜め下に延びる中間部、及び当該中間部の下端に連結された出口部を備えると共に、前記入口部の中心軸を中心として回転するように設け、前記駆動手段は出力軸を有するモータとすると共に、当該モータの出力軸が前記アームの入口部の中心軸と一致するように、当該モータ及びアームをそれぞれ設けるようにしたことをその要旨とする。
この構成によれば、アームは入口部の中心軸を中心として回転する。即ち、アームの入口部は自身の中心軸を中心として回転すると共に、同じく出口部は入口部の中心軸を中心として所定半径の円を描くように回転する。従って、アームの回転半径を最小限に抑えることが可能となる。ちなみに、モータの出力軸と入口部の中心軸とをずらすようにした場合には、アームの入口部はモータの出力軸の延長線周りに所定半径の円を描くように回転する。このため、モータの出力軸と入口部の中心軸とを一致させるようにした場合に比べて、アームの出口部の回転半径が当該アームの入口部の回転半径の分だけ大きくなる。
請求項に記載の発明は、請求項〜請求項のうちいずれか一項に記載の現金回収装置において、前記各硬貨ガイドはそれぞれ平板状の支持部材の一方面側から挿通支持すると共に、当該支持部材の他方面には各硬貨収納金庫の硬貨受入口と各硬貨ガイドの出口とを一致させる方向へ各硬貨収納金庫をそれぞれ案内する案内手段を設けるようにしたことをその要旨とする。
この構成によれば、各硬貨収納金庫はそれぞれ案内手段により各硬貨収納金庫の硬貨受入口と各硬貨ガイドの出口とが一致する方向へ案内される。このため、硬貨収納金庫の装着作業効率が向上する。ここで、全ての硬貨収納金庫が満杯になった場合にはそれらを空の硬貨収納金庫に交換することになる。そして硬貨収納金庫の装着作業効率が向上することにより、硬貨収納金庫の交換作業効率、ひいては硬貨の分配処理効率も向上する。
請求項に記載の発明は、請求項1〜請求項のうちいずれか一項に記載の現金回収装置において、前記各硬貨収納金庫はそれぞれ直方体状に形成すると共に、各硬貨収納金庫をそれぞれ同じ方向に向けて且つ密集して配置するようにしたことをその要旨とする。
この構成によれば、複数の直方体の硬貨収納金庫を同じ方向に向けて且つ密集して配置することにより、各硬貨収納金庫間の無駄な空間を減らすことができる。このため、各硬貨収納金庫の配置スペースの節約が可能となり、ひいては現金回収装置の小型化が図られる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜請求項のうちいずれか一項に記載の現金回収装置において、前記個別金庫内の硬貨には券類が混入していると共に当該硬貨及び券類はそれぞれが混在した状態で前記搬送手段により搬送するようにし、前記搬送手段により搬送されてきた硬貨及び券類を分離する分離手段を備えると共に、当該分離手段の下方に前記分配手段を配置するようにしたことをその要旨とする。
この構成によれば、分離手段の下方に分配手段を配置するようにしたことにより、分離手段により券類と分離された硬貨の自重を利用して当該硬貨を分配手段へ移送することが可能となる。このため、動力原を必要とするような硬貨移送手段を設ける必要はなく、現金回収装置の構成の簡素化が図られる。
請求項9に記載の発明は、券類が混在している硬貨及び紙幣を分離して収容する個別金庫から、券類と硬貨と紙幣とを選別して回収する現金回収装置において、混在状態の硬貨及び券類を前記個別金庫内から受け取って搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送されてきた硬貨及び券類を分離する分離手段と、着脱可能に設けられた複数個の硬貨収納金庫に、前記分離手段により分離された硬貨を分配する分配手段と、を備え、当該現金回収装置の上方から下方に向かって、前記分離手段、前記個別金庫、前記分配手段の順番に位置しており、前記搬送手段は、一方側が前記個別金庫の下方に、他端側が前記個別金庫の上方に、それぞれ位置し、前記一端側で前記個別金庫から受け取った混在状態の硬貨及び券類を前記他端側の前記分離手段に向けて搬送するようにしたことをその要旨とする。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の現金回収装置において、前記分離手段により分離された券類を収容する収容部と、前記分離手段と前記収容部とを連通可能につなぐ連通路を形成する筒状部と、を備え、前記収容部が前記分離手段の直下外に位置する場合には、前記連通路に、前記分離手段から前記収容部に向かう傾斜路が含まれるようにしたことをその要旨とする。
請求項11に記載の発明は、請求項9又は10に記載の現金回収装置において、前記分配手段は、硬貨の入口及び出口を有すると共に当該出口が各硬貨収納金庫の硬貨受入口にそれぞれ硬貨を供給可能となる位置に移動可能に設けられたアームと、前記アームを移動させるために当該アームに作動連結された駆動手段と、前記各硬貨収納金庫にそれぞれ対応して設けられると共に各硬貨収納金庫に予め設定された量の硬貨が収容されたか否かを検出する検出手段と、前記検出手段により予め設定された量の硬貨が収納された旨検出された場合に硬貨が収納されていない別の硬貨収納金庫の硬貨受入口に硬貨を供給可能となる位置に前記アームの出口がくるように前記駆動手段を駆動させる制御手段と、を備えたことをその要旨とする。
この構成によれば、硬貨はアームを介して複数の硬貨収納金庫のいずれかに収納される。その一つの硬貨収納金庫が満杯になった場合にはそれが検出手段により検出され、硬貨が収納されていない別の硬貨収納金庫の硬貨受入口に硬貨を供給可能とされた位置にアームの出口がくるように駆動手段が駆動される。これが全ての硬貨収納金庫が満杯になるまで繰り返される。このようにして硬貨、ひいては現金の総体的な処理効率の向上が図られる。
本発明によれば、回収金庫の硬貨が硬貨収納金庫に自動的に分配収納されることにより、現金の総体的な処理効率を向上させることができる。
以下、本発明を複数台のワンマンバスの運賃箱で回収された硬貨及び紙幣を一箇所で統括して回収する現金回収装置に具体化した一実施形態を図1〜図10に基づいて説明する。
図1に示すように、現金回収装置11のハウジング12の前面上部には2つの収容室13,13が設けられている。それら収容室13,13にはワンマンバスの運賃箱14から回収された箱体状の運賃箱金庫15がそれぞれ装着される。この運賃箱金庫15の上面には硬貨収容室16が開口して形成されると共に当該硬貨収容室16にはワンマンバスの運賃箱で回収された硬貨が整理券及び回数券等の券類と混在した状態で収容されている。また、運賃箱金庫15の側面(右側側面)には紙幣収容室17が開口して形成されると共に当該紙幣収容室17にはワンマンバスの運賃箱で回収された紙幣が収容されている。そして硬貨収容室16及び紙幣収容室17の開口部にはそれらを開閉するシャッター16a,17aが設けられている。シャッター16a,17aは、運賃箱金庫15内に設けられた図示しないアクチュエータの駆動により開閉動作する。
運賃箱金庫15はその上下を反転させた状態で収容室13に装着される。即ち、運賃箱金庫15は硬貨収容室16が下方へ開口すると共に紙幣収容室17が左方へ開口するように向きを変えて収容室13,13に装着される。運賃箱金庫15が収容室13に装着された状態において、前記アクチュエータの駆動により硬貨収容室16のシャッター16aが開放されたときには当該硬貨収容室16に収容されている硬貨及び券類が落下する。同じく前記アクチュエータの駆動により紙幣収容室17のシャッター17aが開放されたときには当該紙幣収容室17に収容されている紙幣が運賃箱金庫15内に設けられた図示しない押し出し部材により側方へ押し出される。
ここで、運賃箱金庫15の背面には図示しない金庫側コネクタが設けられると共に収容室13,13内において運賃箱金庫の背面に対向する面には前記金庫側コネクタに接続可能とされた収容室側コネクタが設けられている。運賃箱金庫15を収容室13,13に装着したときに当該運賃箱金庫15の金庫側コネクタと収容室13,13の収容室側コネクタとが接続されて後述する制御装置141との間でデータ通信が可能となる。このデータ通信でやりとりされるデータ及び信号としては例えば運賃箱金庫15から制御装置141へ送られる現金の金額データ、並びに制御装置141から運賃箱金庫15へ送られるシャッター16a,17aを開閉動作させるための出力信号及び同じく前記押し出し部材に押し出し動作させるための出力信号がある。
<紙幣用金庫>
図1に示すように、ハウジング12内において、2つの収容室13,13の間における下方には紙幣回収室21が設けられている。紙幣回収室21はハウジング12の前面に開口していると共に当該開口部には紙幣回収室21を開閉する扉22が設けられている。紙幣回収室21には紙幣用金庫23が収容される。紙幣用金庫23の上面には紙幣受入口24が形成されていると共に当該紙幣受入口24には当該紙幣受入口24を開閉するシャッター24aが設けられている。シャッター24aは紙幣用金庫23が紙幣回収室21に収容されていない場合には図示しないロック機構により紙幣受入口24を閉鎖する位置に保持される。一方、紙幣用金庫23が紙幣回収室21に収容されている場合には、これが図示しないセンサにより検出されることによりロック機構が解除されてシャッター24aは紙幣受入口24を開放する位置に保持される。
<券類収納箱>
図1に示すように、ハウジング12内において、紙幣回収室21の側方には券類回収室31が設けられている。券類回収室31はハウジング12の前面に開口していると共に当該開口部には券類回収室31を開閉する扉32が設けられている。券類回収室31には券類収納箱33が収容される。券類収納箱33の上面には券類受入口34が形成されていると共に当該券類受入口34にはそれを開閉するシャッター34aが設けられている。シャッター34aは券類収納箱33が券類回収室31に収容されていない場合には図示しないロック機構により券類受入口34を閉鎖する位置に保持される。一方、券類収納箱33が券類回収室31に収容されている場合には、これが図示しないセンサにより検出されることによりロック機構が解除されてシャッター34aは券類受入口34を開放する位置に保持される。
<硬貨用金庫>
図2に併せ示すように、ハウジング12内において、紙幣回収室21の後方には硬貨回収室41が設けられている。硬貨回収室41はハウジング12の側面に開口していると共に当該開口部には硬貨回収室41を開閉する扉42が設けられている。この硬貨回収室41には複数(本実施形態では4つ)の硬貨用金庫43を収容した硬貨収納台車44が収容される。
図3(b)に併せ示すように、硬貨用金庫43は上部及び一側部が連通するように開口した直方体状のケース51を備えている。このケース51の互いに対向する内面の上部には、それぞれ当該ケース51の長手方向へ延びる一対のガイド溝52が形成されている。またケース51の一側壁の上端縁には当該ケース51の上部開口部を閉鎖する蓋体53が回動可能に支持されている。この蓋体53にはその長手方向において所定間隔をおいて離間した2つの開口部54,54が形成されている。
図3(c)に併せ示すように、ケース51内には2つの直方体状の硬貨収納箱55,55が収容されている。図3(a)に併せ示すように、硬貨収納箱55の互いに対向する一対の側壁外面の上部には、それぞれガイドレール56が当該硬貨収納箱55の長手方向へ延びるように突設されている。硬貨収納箱55はケース51の側部開口部から挿入されると共にガイドレール56がガイド溝52に摺動案内されることによりケース51に対する円滑な装着が可能となっている。
硬貨収納箱55の上面には硬貨受入口57が形成されていると共に当該硬貨受入口57にはこれを開閉するシャッター57aが設けられている。シャッター57aは硬貨収納箱55に挿入されていない場合には図示しないロック機構により硬貨受入口57を閉鎖する位置に保持される。一方、硬貨収納箱55がケース51に装着されている場合には前記ロック機構が解除されてシャッター57aは硬貨受入口57を開放する位置に保持される。
2つの硬貨収納箱55をケース51に装着して蓋体53を閉じた状態において両硬貨収納箱55の硬貨受入口57と蓋体53の2つの硬貨受入口57,57とがそれぞれ一致するように、当該2つの開口部54,54はそれぞれ配置されている。
<紙幣シュート>
図2に示すように、両収容室13,13と紙幣回収室21との間には、紙幣シュート61が配置されている。紙幣シュート61は両端が開口した扁平の直方体状に形成されると共に下方に向かうにつれて幅狭となる先細り形状とされている。紙幣シュート61の上部開口部は運賃箱金庫15から排出された紙幣の受入口とされていると共に同じく下部開口部は紙幣の出口とされている。紙幣シュート61の受入口は一方の収容室13の紙幣収容室17側の側部に対応する位置から他方の収容室13の紙幣収容室17側の側部に対応する位置までの範囲にわたって形成されていると共に、2つの収容室13,13から押し出された紙幣をそれぞれ受け取り可能となっている。また、紙幣シュート61の出口は紙幣用金庫23の紙幣受入口の開口形状と略同形状に形成されると共に、紙幣回収室21に収容された紙幣用金庫23の紙幣受入口24に対向するように設けられている。
<硬貨シュート>
図2に示すように、ハウジング12内において、両収容室13,13の下方にはそれぞれ硬貨シュート62が配置されている。硬貨シュート62は上部及び下部がそれぞれ開口すると共に下方へ向かうにつれて開口面積が小さくなる先細りの四角筒状に形成されている。硬貨シュート62の上部開口部は収容室13に硬貨収容室16が下を向くように装着された運賃箱金庫15の硬貨収容室16に対応するように設けられていると共に、当該硬貨シュート62の下部開口部は後述する第1のコンベヤ71に対応するように設けられている。
<第1のコンベヤ>
図2に示すように、2つの硬貨シュート62,62の下方にはそれぞれL形の第1のコンベヤ71が配置されている。この第1のコンベヤ71は駆動プーリ72、中間プーリ73、従動プーリ74及びそれらの間に掛装された無端状のベルト75を備えていると共に当該駆動プーリ72の端部には歯車76が固定されている。駆動プーリ72、中間プーリ73及び従動プーリ74は第1のコンベヤ71を覆うように設けられると共にハウジング12に固定された図示しないコンベヤケースに回転可能に支持されている。第1のコンベヤ71において駆動プーリ72から中間プーリ73までの範囲は収容室13に装着された運賃箱金庫15の硬貨収容室16が設けられている面に平行をなして対向する水平部71aとされると共に、中間プーリ73から従動プーリ74までの範囲は水平部71aに対して所定角度をなして傾斜する傾斜部71bとされている。従って、運賃箱金庫15が収容室13,13に装着された状態において、硬貨収容室16のシャッター16aが開放された場合、当該硬貨収容室16に収容されていた硬貨は硬貨シュート62を介して第1のコンベヤ71の水平部71aの上面に落下する。
前記コンベヤケースにおいて駆動プーリ72の下方に対応する部位にはモータ77が固定されている。モータ77の出力軸には歯車78が固定されていると共に、当該歯車78は駆動プーリ72の歯車76に噛合している。従って、モータ77が駆動するとその回転力は歯車78及び歯車76を介して駆動プーリ72に伝達されると共に、当該駆動プーリ72の回転によりベルト75は回転する。これにより第1のコンベヤ71の水平部71aに乗っている硬貨及び券類は当該水平部71aから傾斜部71bへと移動する。傾斜部71bを登り切った硬貨及び券類は当該傾斜部71bの先端部からこぼれ落ちる。
<第2のコンベヤ>
図2に示すように、第1のコンベヤ71の傾斜部71bの先端部の下方にはI形の第2のコンベヤ81が配置されている。第2のコンベヤ81は第1のコンベヤ71の搬送方向に対して直交する方向へ延びるように設けられていると共に、第1のコンベヤ71の傾斜部71bの先端部からこぼれ落ちてきた硬貨及び券類を受け取り可能に設けられている。第2のコンベヤ81は駆動プーリ82、従動プーリ83及びそれらの間に掛装された無端状のベルト84を備えていると共に、当該駆動プーリ82の端部には歯車85が固定されている。駆動プーリ82及び従動プーリ83は第2のコンベヤ81を覆うように設けられると共にハウジング12に固定された図示しないコンベヤケースに回転可能に支持されている。
前記コンベヤケースにおいて駆動プーリ82の下方に対応する部位にはモータ86が固定されている。モータ86の出力軸には歯車87が固定されていると共に、当該歯車87は駆動プーリ82の歯車85に噛合している。従って、モータ86が駆動するとその回転力は歯車87及び歯車85を介して駆動プーリ82に伝達されると共に、当該駆動プーリ82の回転によりベルト84は回転する。これにより第2のコンベヤ81に乗っている硬貨及び券類は従動プーリ83側(下流側)へ移動する。
<券銭分離機構>
図2に示すように、ハウジング内において、第2のコンベヤ81の下流側には第2のコンベヤ81により搬送されてきた硬貨及び券類を分離する券銭分離機構91が配置されている。図4に併せ示すように、券銭分離機構91は、ハウジング12内に回転可能に支持されると共に両端が開口した円筒状のドラム92、当該ドラム92を回転させるモータ93、第2のコンベヤ81の下方に配置された送風機94を備えている。
図4に併せ示すように、ドラム92は両端が開口した円筒状の外側ドラム95及び当該外側ドラム95内に一体回転可能に収容されると共に両端が開口した円筒状の内側ドラム96を備えている。外側ドラム95の外周面における一端寄りには円環状のベルト掛止溝95aが形成されている。また外側ドラム95の一端部には両端が開口した円錐台状の通気部材97が設けられていると共に当該通気部材97の外周面にはその全体にわたって複数の透孔97aが形成されている。さらに、外側ドラム95の内周面には螺旋状の硬貨案内部材95bが当該外側ドラム95の全長にわたって設けられている。
内側ドラム96の外周面にはその全体にわたって硬貨を通過可能とした複数の円形の孔96aが形成されている。内側ドラム96内には第2のコンベヤ81の下流側端部が若干入り込んでいると共に当該第2のコンベヤ81により搬送されてきた硬貨及び券類は内側ドラム96内に落下するようになっている。
モータ93はドラム92の下方に配置されていると共に図示しない支持部材によりハウジング12内に固定されている。モータ93の出力軸にはプーリ98が固定されていると共に当該プーリ98と外側ドラム95のベルト掛止溝95aとの間には無端状のベルト99が掛装されている。従って、モータ93が駆動するとその回転力は出力軸を介してプーリ98に伝達されると共に、当該プーリ98の回転によりベルト99は回転する。これにより、外側ドラム95及び内側ドラム96は所定方向へ一体回転する。
送風機94は図示しないモータの駆動により図示しない羽根車を回転させることにより風を発生させると共に当該発生した風を図示しない送風口から外部に供給する機器である。送風機94はその送風口94aが内側ドラム96の開口部に対応するように配置されている。送風機94の送風口94aから供給された風は内側ドラム96及び外側ドラム95内を通過して通気部材97の透孔97aから外部に排出される。
第2のコンベヤ81により搬送されてきた硬貨及び券類は所定方向へ回転する内側ドラム96内に落下する。内側ドラム96内に供給された券類は送風機94からの供給により吹き飛ばされて通気部材97の先端開口部から外部へ吹き飛ばされる。一方、内側ドラム96内に供給された硬貨は当該内側ドラム96の孔96aを通過して外側ドラム95内に落下する。この落下した硬貨は外側ドラム95の回転に伴い螺旋状の硬貨案内部材95bにより通気部材97と反対側の後端部へ案内されて外部に排出される。このようにして、硬貨と券類とが分離される。券類と分離された硬貨は後述する硬貨分配機構111へ供給されて所定量の硬貨ずつ分配される。この硬貨分配機構111については後に詳述する。
<券類シュート>
図2に示されるように、ハウジング12内において、通気部材97の先端側には券類シュート101が配置されている。券類シュート101の上部において通気部材97側の側壁には図示しない開口部が形成されていると共に当該開口部には通気部材97の先端部が挿入されている。図5に併せ示されるように、券類シュート101はその中間部を境に斜め前方へ若干屈曲されると共に券類回収室31に連通するように下方へ延びている。券類シュート101の下部開口部は券類収納箱33の券類受入口の開口形状と略同形状に形成されると共に、図2に示されるように券類回収室31に収容された券類収納箱33の券類受入口34に対向するように設けられている。従って、券銭分離機構91により分離された券類は四角筒状の券類シュート101を通って券類回収室31の券類収納箱33に収納される。
<硬貨分配機構>
図6に示すように、ハウジング12内において、券銭分離機構91の下方には当該機構により券類と分離された硬貨を振り分ける硬貨分配機構111が配置されている。また、図7に併せ示すように、硬貨分配機構111は硬貨回収室41に収容された硬貨収納台車44の上方、且つ紙幣シュート61の後方に配置されている。そして、図8に示すように、硬貨分配機構111はハウジング12内に固定された枠体112を備えている。枠体112は断面L字状の複数の枠材が組み合わせられることにより直方体状に形成されている。枠体112の四角枠状の内底面には平板状の支持部材113が当該枠体112の下部開口部を塞ぐように配置されている。
図9に併せ示すように、支持部材113には複数(本実施形態では8つ)の挿通孔114が形成されている。各挿通孔114は1列を2個とした4列に配置されている。各挿通孔114にはそれぞれ両端が開口した筒状の硬貨ガイド115が挿通されている。各硬貨ガイド115のうち最も外側の2列を構成する4つの硬貨ガイド115はそれらの中間部を境に隣の列の2つの硬貨ガイド115間に入り込むように内方へ屈曲されている。各硬貨ガイド115のうち最も外側の2列を構成する4つの硬貨ガイド115の上部開口部は楕円状に形成されている。中央の2列を構成する4つの硬貨ガイド115の上部開口部はそれぞれ円形状に形成されている。そして図10に併せ示すように、8つの硬貨ガイド115の上部開口部はそれらの中心が同一の円周上に位置するように設けられている。また図8に示されるように、各硬貨ガイド115の上端面は面一となっている。即ち、各硬貨ガイド115はそれらの上部開口端面が同一の仮想平面Sに含まれるように形成されている。
尚、複数個の硬貨ガイド115は予め支持部材113に取り付けられてガイド筒ユニットとされる。そしてこのガイド筒ユニットが枠体112の下部開口部を塞ぐように当該枠体112の四角枠状の内底面に載置されて固定される。
図8に示されるように、中央2列の4つの硬貨ガイド115間には平板状のモータブラケット116を介してモータ117が固定されている。モータ117の出力軸117aはモータブラケット116に直交するように上方へ延びていると共に、当該出力軸117aの先端にはブロック118を介してプレート119が固定されている。プレート119はモータ117の側方へ延出されている。
また、図9に併せ示されるように、支持部材113の下面には、断面コの字状の複数(本実施形態では5つ)の硬貨用金庫案内部材121が挿通孔114の各列を挟むように配置固定されている。硬貨用金庫案内部材121の開口側の2つの側縁部には両側縁部を外方へ折り曲げることによりフランジ121aが形成されている。互いに隣り合う硬貨用金庫案内部材121のフランジ121a,121a間にはスペーサ122を介して長方形状の平板123が固定されている。
図11に示すように、平板123には2つの透孔123aが当該平板123の長手方向において所定間隔をおいて形成されている。図8に併せ示されるように、各平板123が硬貨用金庫案内部材121間に固定された状態において、2つの透孔123aは支持部材113の列を構成する2つの挿通孔114にそれぞれ一致すると共に、硬貨ガイド115の下端部が平板123の下面から突出しないように挿通されている。各硬貨用金庫案内部材121間は硬貨用金庫43の幅(図8における左右方向の距離)よりも若干大きく離間していると共に、各硬貨用金庫案内部材121間には硬貨収納台車44に収容された4つの硬貨用金庫43の上部の両側面がそれぞれ案内されるようになっている。
図9に示されるように、硬貨用金庫案内部材121には複数個の満杯センサ124が各硬貨ガイド115に対応するように設けられている。本実施形態では、5つの硬貨用金庫案内部材121のうち右から4つの硬貨用金庫案内部材121にそれぞれ2つの満杯センサ124が各列を構成する2つの硬貨ガイド115,115にそれぞれ対応するように配置されている。各満杯センサ124はそれぞれ対応する硬貨ガイド115の下端開口部から排出された硬貨の枚数を計数すると共に、硬貨収納箱55に収容可能な硬貨の枚数に基づいて予め設定された枚数の硬貨の通過を検出したときには満杯信号を後述する制御装置141に出力する。
一方、図8に示されるように、枠体112の上部中央付近には図示しないブラケットを介して軸受け131が固定されている。この軸受け131には両端が開口した筒状のアーム132が回転可能に挿通支持されている。アーム132は軸受け131に回転可能に挿通される入口部132a、入口部132aの下端に連結されると共に斜め下且つ外方へ延びる中間部132b、及び中間部132bの下端に連結されると共に支持部材113に直交する方向へ延びる出口部132cを備えている。入口部132aの中心軸O1と出口部132cの中心軸O2とは互いに平行をなしている。
アーム132は、入口部132aの中心軸O1がモータ117の出力軸117aと一致するように設けられている。このため、入口部132aの中心軸O1はアーム132の回転中心軸となる。また、アーム132の下部開口端面、即ち出口部132cの下部開口端面は前記仮想平面Sに対して平行をなすように形成されている。そして、出口部132cの下部開口端面と仮想平面Sとの間に若干の隙間が形成されるように、アーム132は配置されている。中間部132bの外周面には連結片133が固定されると共に当該連結片133には前記プレート119の先端部が連結されている。
従って、モータ117が駆動すると、その回転力は出力軸117a、ブロック118、プレート119及び連結片133を介してアーム132に伝達されて当該アーム132は入口部132aの中心軸O1を中心として回転する。このとき、図10に二点鎖線で示すように出口部132cの先端開口部は各硬貨ガイド115の先端開口部に一致するように移動する。換言すると、出口部132cの中心軸O2の移動軌跡が各硬貨ガイド115の先端開口部の中心を結んで形成される仮想円Cに一致するように、アーム132及び各硬貨ガイド115はそれぞれ設けられている。
図11に示されるように、アーム132の入口部132aと券銭分離機構91の外側ドラム95の後端部との間には、両端が開口した四角筒状の硬貨導入部材134が配設されている。この硬貨導入部材134は図示しないブラケットを介してハウジング12に固定されている。図11において、一部を二点鎖線で示すように、硬貨導入部材134は下方へ向かうにつれて開口面積が小さくなるように形成されている。そして硬貨導入部材134の上部開口部は券銭分離機構91の外側ドラム95の後端部からこぼれ落ちてきた硬貨を受け入れる硬貨導入口とされていると共に、同じく下部開口部は硬貨分配機構111のアーム132の入口部132aに対応するように設けられた硬貨導出口とされている。本実施形態において、硬貨導入部材134の下部はアーム132の入口部132aに内接する四角筒状に形成されている。従って、券銭分離機構91の外側ドラム95の後端部からこぼれ落ちてきた硬貨は硬貨導入部材134の硬貨導入口に受け入れられると共に、その硬貨導入口から受け入れられた硬貨は硬貨導入部材134内を通って硬貨導出口から硬貨分配機構111のアーム132内に円滑に導かれる。
<電気的構成>
次に、現金回収装置11の電気的構成について説明する。図12に示すように、現金回収装置11はマイクロコンピュータ等の制御装置141を備えている。制御装置141はCPU(中央処理装置)142、ROM(読み取り専用メモリ)143及びRAM(読み取り書き込み専用メモリ)144を備えていると共に、それらは図示しないバスを介して相互に接続されている。ROM143には現金回収装置11の各部を統括的に制御するための各種データ及び各種制御プログラム等が予め格納されている。RAM144はROM143の制御プログラムを展開してCPU142が各種処理を実行するためのデータ記憶領域、即ち作業領域である。そしてCPU142は、ROM143に格納された制御プログラムに基づいて、現金回収装置11の各部を統括的に制御する。
CPU142には、現金回収装置11の図示しない起動スイッチから当該装置の起動信号が入力される。また、CPU142には図示しない各種のセンサから運賃箱金庫15が収容室13に収容されている旨の運賃箱金庫検出信号、及び紙幣用金庫23が紙幣回収室21に収容されている旨の紙幣用金庫検出信号がそれぞれ入力される。さらに、CPU142には図示しない各種のセンサから券類収納箱33が券類回収室31に収容されている旨の券類収納箱検出信号、及び硬貨用金庫43が硬貨回収室41に収容されている旨の硬貨用金庫検出信号がそれぞれ入力される。そして、CPU142の入力側には図示しない入出力インターフェイスを介して複数個の満杯センサ124が接続されていると共に、当該満杯センサ124は硬貨収納箱55に収容可能な硬貨の枚数に基づいて予め設定された枚数の硬貨の通過を検出したときに満杯信号をCPU142に出力する。
一方、CPU142の出力側には、第1のコンベヤ71のモータ77、第2のコンベヤ81のモータ86、券銭分離機構91のモータ93及び送風機94がそれぞれ図示しない駆動回路を介して接続されている。使用者により当該装置の起動スイッチが操作されて現金回収装置11の起動信号がCPU142に入力されたとき、CPU142は当該起動信号に基づいて各モータ77,86,93,117及び送風機94をそれぞれ駆動制御する。ここで、CPU142は、運賃箱金庫検出信号、紙幣用金庫検出信号、券類収納箱検出信号及び硬貨用金庫検出信号のうち少なくとも一つが入力されていないときには、当該装置の駆動、即ち各モータ77,86,93,117及び送風機94をそれぞれ停止させると共に、その旨を図示しない表示手段により外部に表示する。また、CPU142の出力側には硬貨分配機構111のモータ117が接続されている。そしてCPU142は各満杯センサ124のいずれか1つからの満杯信号が入力される毎にROM143に記憶された制御プログラムに従ってモータ117を駆動制御する。
<実施形態の作用>
次に、前述のように構成した現金回収装置11の動作を説明する。
まず、4つの硬貨用金庫43にそれぞれ空の硬貨収納箱55を2つずつ装着すると共に各硬貨用金庫43を硬貨収納台車44に上方から収容する。そして、この4つの硬貨用金庫43が収容された硬貨収納台車44をハウジング12の硬貨回収室41に収容すると共に、硬貨分配機構111に装着する。このとき、各硬貨用金庫43の上部は各硬貨用金庫案内部材121により案内されるので、各硬貨用金庫43の硬貨分配機構111への装着が円滑に行われる。硬貨収納台車44の硬貨回収室41の奥方への移動は当該硬貨収納台車44に設けられた図示しないストッパが硬貨回収室41内に設けられた図示しない規制部材に当接することにより規制される。この規制された状態において各硬貨用金庫43はそれらの蓋体53の2つの開口部54,54が各硬貨ガイド115の下端開口部に一致する位置に保持される。
また、紙幣回収室21には紙幣用金庫23を収容する。これが図示しないセンサによって検出されることにより紙幣用金庫23のシャッター24aの図示しないロック機構が解除されると共に、当該シャッター24aは紙幣受入口24を開放する位置に保持される。さらに、券類回収室31に券類収納箱33を収容する。これが図示しないセンサによって検出されることによりシャッター34aの図示しないロック機構が解除されると共に、当該シャッター34aは券類受入口34を開放する位置に保持される。
そしてこの状態において、複数台のワンマンバスから回収した運賃箱金庫15を、2つずつ現金回収装置11の収容室13,13へ装着する。このとき、運賃箱金庫15は、硬貨収容室16が下方へ開口すると共に紙幣収容室17が左方へ開口するように向きを変えて収容室13,13に装着する。そしてこの際に、運賃箱金庫15の背面に設けられた図示しない金庫側コネクタと、収容室13,13内に設けられた図示しない収容室側コネクタとが接続されて制御装置141との間のデータ通信が可能となる。制御装置141は図示しないマイクロスイッチ等により運賃箱金庫15の収容室13,13への装着が検出されると、運賃箱金庫15のシャッター16a,17aを開放させるための出力信号を両運賃箱金庫15に出力する。そしてその後、制御装置141は運賃箱金庫15の前記押し出し部材に押し出し動作をさせるための出力信号を両運賃箱金庫15にそれぞれ出力する。
シャッター16aが開放することにより硬貨及び券類が落下する。またシャッター17aが開放した状態において、前記押し出し部材が駆動することにより紙幣が側方へ押し出される。両運賃箱金庫15からそれぞれ側方へ押し出された紙幣は、紙幣シュート61を介して紙幣用金庫23内に収容される。一方、両運賃箱金庫15から落下した硬貨及び券類はそれぞれ硬貨シュート62を介して2つの第1のコンベヤ71の水平部71a上に載置される。そして、両第1のコンベヤ71の駆動により、水平部71a上の硬貨及び券類は傾斜部71bへ搬送される。そして傾斜部71bを登り切った硬貨及び券類は当該傾斜部71bの先端部からこぼれ落ちて第2のコンベヤ81上に載置される。第2のコンベヤ81の駆動により当該第2のコンベヤ81上の硬貨及び券類は券銭分離機構91側へ搬送される。この第2のコンベヤ81により搬送されてきた硬貨及び券類は券銭分離機構91の内側ドラム96内に供給される。内側ドラム96内に供給された券類は送風機94により発生した空気流(送気)により吹き飛ばされて通気部材97の先端開口部から外部へ吹き飛ばされる。その吹き飛ばされた券類は券類シュート101を介して券類回収室31の券類収納箱33に収納される。
一方、内側ドラム96内に供給された硬貨は当該内側ドラム96の孔96aを通過して外側ドラム95内に落下する。この落下した硬貨は外側ドラム95の回転に伴い螺旋状の硬貨案内部材95bにより通気部材97と反対側の後端部へ案内されて外部に排出される。この外側ドラム95の後端部からこぼれ落ちた硬貨は硬貨導入部材134を介して硬貨分配機構111のアーム132の入口部132aに供給されると共に、硬貨収納台車44内に収容された4つの硬貨用金庫43に適宜振り分けられて収容される。即ち、アーム132の出口部132cは4つの硬貨用金庫43における合計8つの開口部54のうちいずれか1つに対応する硬貨ガイド115の上部開口部に一致するように位置決めされている。そしてアーム132の出口部132cから排出された硬貨は当該出口部132cに対応する硬貨ガイド115を介して当該硬貨用金庫43内の2つの硬貨収納箱55のうちいずれか一方に供給される。当該硬貨収納箱55に対応する満杯センサ124により当該硬貨収納箱55に所定枚数の硬貨が収容された旨検出されたときには、制御装置141はモータ117を駆動させることによりアーム132の出口部132cの位置を切り換える。即ち、アーム132の出口部132cが満杯の硬貨収納箱55に隣接する硬貨収納箱55の硬貨受入口57に対応する硬貨ガイド115の入口に一致するように、アーム132は回転する。
以後、1つの硬貨収納箱55が満杯になる毎にアーム132が回転されて当該アーム132の出口部132cの位置が切り換えられる。そして、全ての硬貨用金庫43(硬貨収納箱55)が満杯になったときには、硬貨の振り分け処理を一旦停止して4つの硬貨用金庫43が硬貨収納台車44をハウジング12から引き出して、代わりに空の4つの硬貨用金庫43が収容された別の硬貨収納台車44をハウジング12の硬貨回収室41に収容する。以後、前述の硬貨振り分け動作が繰り返される。満杯になった硬貨用金庫43は硬貨収納台車44に収容された状態で銀行等に輸送される。
ちなみに、紙幣用金庫23が満杯になったときには、紙幣の運賃箱金庫15からの押し出し処理が一旦停止されて新たな空の紙幣用金庫23と交換される。そして引き続き紙幣の回収が行われる。満杯になった紙幣用金庫23は硬貨収納台車44と同様にそのままの状態で銀行等に輸送される。券類収納箱33が満杯になったときも同様に新たな空の券類収納箱33と交換される。各ワンマンバスから回収された全ての運賃箱金庫15の現金が回収されるまで、前述の現金回収動作が繰り返される。
<実施形態の効果>
従って、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)現金回収装置には、運賃箱金庫内の硬貨を受け取って搬送する第1のコンベヤ及び当該第1のコンベヤにより搬送されてきた硬貨を受け取る第2のコンベヤを備えた。また、現金回収装置には第2のコンベヤにより搬送されてきた硬貨を複数個の硬貨収納箱55に分配する硬貨分配機構111を備えた。
このため、運賃箱金庫15内の硬貨が各硬貨収納箱55に自動的に振り分けられる。従って、硬貨の各硬貨収納箱55への振り分けを手作業により行うようにした場合と異なり、硬貨の振り分け作業効率を向上させることができる。従って、硬貨、ひいては現金の総体的な処理効率が向上する。また、硬貨の各硬貨収納箱への分配作業を他の中間業者に別途依頼する必要がないので、その分、当該分配作業に係る人件費を削減することができる。
(2)硬貨分配機構111には第1及び第2のコンベヤ71,81により搬送されてきた硬貨の入口部132a及び出口部132cを有すると共に当該出口部132cが各硬貨収納箱55の硬貨受入口57(正確には硬貨受入口57に対応する硬貨ガイド115の上部開口部)にそれぞれ一致するように移動可能に設けられたアーム132を備えた。そして、当該アーム132にはモータ117を作動連結するようにした。さらに、硬貨分配機構111には各硬貨収納箱55(正確には、硬貨受入口57に対応する硬貨ガイド115)にそれぞれ対応して設けられると共に、各硬貨収納箱55に予め設定された量の硬貨が収容されたか否かを検出する満杯センサ124を備えた。そして、制御装置141は、各満杯センサ124により予め設定された量の硬貨が収納された旨検出された場合に硬貨が収納されていない別の硬貨収納箱55の硬貨受入口57(正確には、硬貨受入口57に対応する硬貨ガイド115の上部開口部)にアーム132の出口部132cが一致するようにモータ117を駆動させるようにした。
このため、第1及び第2のコンベヤ71,81により搬送されてきた硬貨はアーム132を介して複数の硬貨収納箱55のいずれかに振り分けられて収納される。その一つの硬貨収納箱55が満杯になった場合にはそれが満杯センサ124により検出され、硬貨が収納されていない別の硬貨収納箱55の硬貨受入口57(正確には、硬貨受入口57に対応する硬貨ガイド115の上部開口部)にアーム132の出口部132cが一致するようにモータ117が駆動される。これが全ての硬貨収納箱55が満杯になるまで繰り返される。このようにして硬貨、ひいては現金の総体的な処理効率の向上が図られる。アーム132だけを駆動させればよいので当該アーム132の駆動手段の簡素化が図られると共に、硬貨分配機構111の小型化にも寄与する。
(3)さらに、硬貨分配機構111には各硬貨収納箱55の硬貨受入口57にそれぞれ対応するように設けられた複数個の硬貨ガイド115を備えると共に、各硬貨ガイド115はそれらの上部開口部(入口)が円環状をなすようにそれぞれ配置するようにした。そして、アーム132はその入口部132a側を中心として回転可能に設けると共に、出口部132cが各硬貨ガイド115の上部開口部にそれぞれ一致するように移動可能に設けるようにした。
このため、第1及び第2のコンベヤ71,81により搬送されてきた硬貨はアーム132及び硬貨ガイド115を介して複数の硬貨収納箱55のいずれかに収納される。その一つの硬貨収納箱55が満杯になった場合にはそれが満杯センサ124により検出され、硬貨が収納されていない別の硬貨収納箱55の硬貨受入口57に対応する硬貨ガイド115の上部開口部にアーム132の出口部132cが一致するようにアーム132はその入口部132a側を中心として回転する。これが全ての硬貨収納箱55が満杯になるまで繰り返される。アーム132はその入口部132a側を中心として回転させることにより、アーム132の出口部132cの位置変更が容易になる。
(4)各硬貨ガイド115はそれぞれ平板状の支持部材113の一方面側から挿通支持すると共に、当該支持部材113の他方面には各硬貨収納箱55(正確には、4つの硬貨用金庫43の上部)をそれぞれ案内する複数個の硬貨用金庫案内部材121を設けるようにした。
このため、各硬貨収納箱55は、各硬貨用金庫案内部材121により硬貨受入口57と各硬貨ガイド115の下部開口部(出口)とを一致させる方向へ円滑に案内される。従って、硬貨収納箱55の装着作業効率が向上する。ここで、全ての硬貨収納箱55が満杯になった場合にはそれらを空の硬貨収納箱55に交換することになる。そして硬貨収納箱55の装着作業効率が向上することにより、硬貨収納箱55の交換作業効率、ひいては硬貨の分配処理効率を向上させることができる。
(5)各硬貨収納箱55はそれぞれ直方体状に形成すると共に、各硬貨収納箱55をそれぞれ同じ方向へ向けて且つ密集して配置するようにした。また、硬貨収納箱55を収容する硬貨用金庫43も同様に直方体状に形成すると共に、各硬貨用金庫43をそれぞれ同じ方向へ向けて且つ密集して配置するようにした。
このため、各硬貨収納箱55間、及び各硬貨用金庫43間の無駄な空間(デッドスペース)を減らすことができる。このため、各硬貨収納箱55の配置スペース、及び各硬貨用金庫43の配置スペースの節約がそれぞれ可能となると共に、現金回収装置11の小型化が図られる。
(6)運賃箱金庫15内の硬貨には券類が混入していると共に当該硬貨及び券類はそれぞれが混在した状態で第1及び第2のコンベヤ71,81により搬送されるようにした。そして、現金回収装置11には、第1及び第2のコンベヤ71,81により搬送されてきた硬貨及び券類を分離する券銭分離機構91を備えると共に、当該券銭分離機構91により分離された硬貨の出口の下方に硬貨分配機構111を配置するようにした。
このため、券銭分離機構91により券類と分離された硬貨の自重を利用して当該硬貨を硬貨分配機構111へ移送することが可能となる。このため、動力原を必要とするような移送手段を設ける必要はない。従って、現金回収装置11の構成の簡素化が図られる。
(7)2つの硬貨収納箱55を硬貨用金庫43のケース51に一括して収容するようにした。このため、各硬貨収納箱55を個別に取り扱うようにした場合と異なり、当該硬貨収納箱55の取り扱いが容易になる。
(8)また、2つの硬貨収納箱55が装着された4つの硬貨用金庫43を一単位として硬貨収納台車44に収容するようにした。そして、4つの硬貨用金庫43を硬貨収納台車44ごと一括して現金回収装置11に収容するようにした。このため、8つの硬貨収納箱55の装着作業効率をいっそう向上させることができる。また、一度の操作で複数個の硬貨収納箱55(即ち、その分の硬貨)を回収することができる。
(9)各硬貨ガイド115の上端面を同一の仮想平面Sに含まれるように形成した。また、アーム132の先端面(出口部132bの開口端面)を前記仮想平面Sに対して平行をなすように形成した。そして、出口部132cの開口端面と仮想平面Sとの間に若干の隙間が形成されるように、アーム132を配置するようにした。このため、アーム132は硬貨ガイド115に干渉することなく、当該アーム132を円滑に移動させることができる。
(10)アーム132の駆動手段であるモータ117を各硬貨ガイド115間(正確には、中央2列の4つの硬貨ガイド115間)に配置するようにした。このため、各硬貨ガイド115により囲まれたスペースをモータ117の配置スペースとして有効に利用することができる。
(11)そして、入口部132aの中心軸O1がモータ117の出力軸117aと一致するように、モータ117及びアーム132をそれぞれ設けるようにした。そして、ブロック118及びプレート119によりモータ117の出力軸117aとアーム132の中間部132bとを連結するようにした。
このため、アーム132は入口部132aの中心軸O1を中心として回転する。即ち、アーム132の入口部132aは自身の中心軸O1を中心として回転すると共に、同じく出口部132cの中心軸は入口部132aの中心軸を中心として所定半径の円を描くように回転する。従って、アーム132の回転半径を最小限に抑えることができる。ひいては、硬貨分配機構111及び現金回収装置11の小型化が図られる。
ちなみに、モータ117の出力軸117aと入口部132aの中心軸O1とをずらすようにした場合には、アーム132の入口部132a(中心軸O1)はモータ117の出力軸117aの延長線周りに所定半径の円を描くように回転する。このため、モータ117の出力軸117aと入口部132aの中心軸O1とを一致させるようにした場合に比べて、アーム132(出口部132c)の回転半径が当該アーム132の入口部132aの回転半径の分だけ大きくなる。ひいては、硬貨分配機構111及び現金回収装置11の大型化につながる。
(12)複数個の硬貨ガイド115を支持部材113に予め取り付けてガイド筒ユニットを構成すると共に、当該ガイド筒ユニットを枠体112に下部開口部を塞ぐように載置して固定するようにした。このため、各硬貨ガイド115を一括して枠体112に対して仮止め状態とすることができる。従って、各硬貨ガイド115の支持部材113に対する固定作業も簡単になる。ひいては、硬貨分配機構111の組立作業効率を向上させることができる。
<他の実施形態>
尚、前記実施形態は、次のように変更して実施してもよい。
・本実施形態では、現金回収装置11に2つの収容室13を設けるようにしたが、1つとしてもよい。この場合、第1のコンベヤ71も一つ設けるだけでよい。
・本実施形態では、第1のコンベヤ71のモータ77,77を当該第1のコンベヤ71の下部に設けるようにしたが、上部に設けるようにしてもよい。
・本実施形態では、硬貨用金庫43のケース51内に2つの硬貨収納箱55を収容するようにしたが、当該硬貨収納箱55に代えて硬貨収納用の袋にしてもよい。この場合、当該袋は本発明の硬貨収納金庫に相当する。
・逆に、収容室13を3つ、4つ又はそれ以上設けるようにしてもよい。このようにすれば、一度に処理できる運賃箱金庫15の数が増すと共に、現金回収の処理効率を向上させることができる。この場合、収容室13の数と同じ台数の第1のコンベヤ71を設ける必要がある。
・硬貨分配機構111に4つの硬貨用金庫43、即ち合計8つの硬貨収納箱55を装着するようにしが、装着する硬貨用金庫43(硬貨収納箱55)の数は任意に変更するようにしてもよい。例えば、硬貨用金庫43は1つ以上4つ未満としてもよいし、5つ以上設けるようにしてもよい。
・本実施形態では、2つの硬貨収納箱55を単一の硬貨用金庫43のケース51に収容するようにしたが、3つ、4つ又はそれ以上の硬貨収納箱55を一括して収容するようにしてもよい。このようにすれば、各硬貨収納箱55の取り扱いをいっそう容易にすることができる。
・逆に、硬貨収納箱55を硬貨用金庫43に収容することなく、各硬貨収納箱55を個別に取り扱うようにしてもよい。
・本実施形態ではワンマンバスの運賃箱で回収された現金を処理する場合について説明したが、駅及びスーパーマーケット等の店舗の売上金を処理するようにしてもよい。この店舗の売上金についても金庫又は現金収納用の袋に一旦入れられると共に、現金輸送用のトラック等によって一箇所に集められた後、そこで紙幣と硬貨の選別及び計数等の回収処理が行われることがある。
・本実施形態では、第2のコンベヤ81により搬送されてきた硬貨及び券類を当該第2のコンベヤ81の下流側に配置された券銭分離機構91により硬貨と券類とを分離するようにしたが、次のようにしてもよい。例えば収容室13と第1のコンベヤ71との間に券銭分離機構91を配置して、当該券銭分離機構91により券類と分離された硬貨を第1のコンベヤ71により搬送するようにしてもよい。尚、運賃箱金庫15内において既に券類と硬貨とが分離収納されている場合もある。この場合、券銭分離機構91はなくてもよい。
・本実施形態では、ドラム92を回転させるタイプの券銭分離機構91を採用したが、券銭分離方式の異なる他の構成を有する券銭分離機構を採用するようにしてもよい。
・本実施形態では、アーム132を回転させることにより硬貨を複数の硬貨用金庫43(正確には、それに収容された硬貨収納箱55)に分配するようにしたが、各硬貨用金庫43側を回転させるようにしてもよい。即ち、例えば各硬貨用金庫43をモータ等により回転可能としたターンテーブルの上に配置する。そして、当該ターンテーブルを回転させることにより、アーム132の出口部132cと、硬貨を供給すべき硬貨用金庫43の開口部54に対応する硬貨ガイド115の上部開口部とを一致させる。
・本実施形態では、アーム132は入口部132aの中心軸O1を中心として回転するように設けたが、アーム132を水平移動させることにより硬貨を複数の硬貨用金庫43(正確には、それに収容された硬貨収納箱55)に分配するようにしてもよい。例えばアーム132の入口部132aをフレキシブル配管とすると共に、中間部132b及び出口部132cをレール機構等により水平方向(図10に示す矢印X方向及び矢印Y方向)へ移動可能とする。このようにしても、硬貨を複数の硬貨用金庫43に分配することができる。
本実施形態の現金回収装置の外観を示す概略斜視図。 同じく現金回収装置の概略構成を示す斜視図。 (a)は同じく硬貨用金庫に収容される硬貨収納箱の斜視図、(b)は同じく硬貨用金庫に対する硬貨収納箱の収容途中の状態を示す硬貨用金庫の斜視図、(c)は同じく硬貨用金庫に対する硬貨収納箱の収容状態を示す硬貨用金庫の斜視図。 同じく券銭分離機構の構成を示す概略斜視図。 同じく現金回収装置の概略構成を示す左側面図。 同じく現金回収装置の概略構成を示す正面図。 同じく現金回収装置の概略構成を示す右側面図。 同じく硬貨分配機構の構成を示す正面図。 図8の1−1線断面図。 図8の2−2線断面図。 同じく硬貨分配機構の構成を示す斜視図。 現金回収装置の電気的構成を示すブロック図。
符号の説明
11…現金回収装置、15…運賃箱金庫(個別金庫)、
55…硬貨収納箱(硬貨収納金庫)、57…硬貨受入口、
71…搬送手段を構成する第1のコンベヤ、81…搬送手段を構成する第2のコンベヤ、91…券銭分離機構(分離手段)、111…硬貨分配機構(分配手段)、
113…支持部材、115…硬貨ガイド、117…モータ(駆動手段)、
117a…出力軸、121…硬貨用金庫案内部材(案内手段)、
124…満杯センサ(検出手段)、132…アーム、132a…入口部(硬貨の入口)、132b…中間部、132c…出口部(硬貨の出口)、141…制御装置(制御手段)、O1…中心軸、S…仮想平面。

Claims (11)

  1. 硬貨と紙幣とを分離して収容する個別金庫内から硬貨と紙幣とを選別して回収する現金回収装置において、
    前記個別金庫内の硬貨を受け取って搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送されてきた硬貨を着脱可能に設けられた複数個の硬貨収納金庫に分配する分配手段と、を備え
    前記分配手段は、
    前記搬送手段により搬送されてきた硬貨の入口及び出口を有すると共に当該出口が各硬貨収納金庫の硬貨受入口にそれぞれ硬貨を供給可能となる位置に移動可能に設けられたアームと、
    前記アームを移動させるために当該アームに作動連結された駆動手段と、
    前記各硬貨収納金庫にそれぞれ対応して設けられると共に各硬貨収納金庫に予め設定された量の硬貨が収容されたか否かを検出する検出手段と、
    前記検出手段により予め設定された量の硬貨が収納された旨検出された場合に硬貨が収納されていない別の硬貨収納金庫の硬貨受入口に硬貨を供給可能となる位置に前記アームの出口がくるように前記駆動手段を駆動させる制御手段と、
    各硬貨収納金庫の硬貨受入口にそれぞれ対応するように設けられると共に硬貨の入口及び出口を備えてこれらの硬貨の入口が円環状に配置されるように設けられた複数個の硬貨ガイドと、を備え、
    前記アームは、前記搬送手段により搬送されてきた硬貨の入口側を中心として回転可能に設けると共に、当該回転により硬貨収納金庫の硬貨受入口に硬貨を供給可能となる位置であるアームの出口が各硬貨ガイドの入口にそれぞれ一致する位置に移動可能となるように設けた現金回収装置。
  2. 請求項に記載の現金回収装置において、
    前記各硬貨ガイドの入口側の開口端面はそれぞれ同一の仮想平面に含まれるように形成すると共に、前記アームの出口側の開口端面を前記仮想平面に対して平行をなすように形成し、
    前記各硬貨ガイドの入口側の開口端面と、前記アームの出口側の開口端面との間に若干の隙間が形成されるように、各硬貨ガイド及びアームをそれぞれ配設するようにした現金回収装置。
  3. 請求項又は請求項に記載の現金回収装置において、
    前記アームの駆動手段を各硬貨ガイドにより囲まれたスペースに配置するようにした現金回収装置。
  4. 請求項〜請求項のうちいずれか一項に記載の現金回収装置において、
    前記アームは硬貨が供給される入口部、当該入口部の下端に連結されると共に斜め下に延びる中間部、及び当該中間部の下端に連結された出口部を備えると共に、前記入口部の中心軸を中心として回転するように設け、
    前記駆動手段は出力軸を有するモータとすると共に、当該モータの出力軸が前記アームの入口部の中心軸と一致するように、当該モータ及びアームをそれぞれ設けるようにした現金回収装置。
  5. 硬貨と紙幣とを分離して収容する個別金庫内から硬貨と紙幣とを選別して回収する現金回収装置において、
    前記個別金庫内の硬貨を受け取って搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送されてきた硬貨を着脱可能に設けられた複数個の硬貨収納金庫に分配する分配手段と、を備え、
    前記分配手段は、
    前記搬送手段により搬送されてきた硬貨の入口及び出口を有すると共に当該出口が各硬貨収納金庫の硬貨受入口にそれぞれ硬貨を供給可能となる位置に移動可能に設けられたアームと、
    前記アームを移動させるために当該アームに作動連結された駆動手段と、
    前記各硬貨収納金庫にそれぞれ対応して設けられると共に各硬貨収納金庫に予め設定された量の硬貨が収容されたか否かを検出する検出手段と、
    前記検出手段により予め設定された量の硬貨が収納された旨検出された場合に硬貨が収納されていない別の硬貨収納金庫の硬貨受入口に硬貨を供給可能となる位置に前記アームの出口がくるように前記駆動手段を駆動させる制御手段と、を備え、
    前記アームは、硬貨が供給される入口部、当該入口部の下端に連結されると共に斜め下に延びる中間部、及び当該中間部の下端に連結された出口部を備えると共に、前記入口部の中心軸を中心として回転するように設け、
    前記駆動手段は出力軸を有するモータとすると共に、当該モータの出力軸が前記アームの入口部の中心軸と一致するように、当該モータ及びアームをそれぞれ設けるようにした現金回収装置。
  6. 請求項〜請求項のうちいずれか一項に記載の現金回収装置において、
    前記各硬貨ガイドはそれぞれ平板状の支持部材の一方面側から挿通支持すると共に、当該支持部材の他方面には各硬貨収納金庫の硬貨受入口と各硬貨ガイドの出口とを一致させる方向へ各硬貨収納金庫をそれぞれ案内する案内手段を設けるようにした現金回収装置。
  7. 請求項1〜請求項のうちいずれか一項に記載の現金回収装置において、
    前記各硬貨収納金庫はそれぞれ直方体状に形成すると共に、各硬貨収納金庫をそれぞれ同じ方向に向けて且つ密集して配置するようにした現金回収装置。
  8. 前記個別金庫内の硬貨には券類が混入していると共に当該硬貨及び券類はそれぞれが混在した状態で前記搬送手段により搬送するようにし、
    前記搬送手段により搬送されてきた硬貨及び券類を分離する分離手段を備えると共に、当該分離手段の下方に前記分配手段を配置するようにした請求項1〜請求項のうちいずれか一項に記載の現金回収装置。
  9. 券類が混在している硬貨及び紙幣を分離して収容する個別金庫から、券類と硬貨と紙幣とを選別して回収する現金回収装置において、
    混在状態の硬貨及び券類を前記個別金庫内から受け取って搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送されてきた硬貨及び券類を分離する分離手段と、
    着脱可能に設けられた複数個の硬貨収納金庫に、前記分離手段により分離された硬貨を分配する分配手段と、を備え、
    当該現金回収装置の上方から下方に向かって、前記分離手段、前記個別金庫、前記分配手段の順番に位置しており、
    前記搬送手段は、一方側が前記個別金庫の下方に、他端側が前記個別金庫の上方に、それぞれ位置し、前記一端側で前記個別金庫から受け取った混在状態の硬貨及び券類を前記他端側の前記分離手段に向けて搬送するようにした現金回収装置。
  10. 請求項9に記載の現金回収装置において、
    前記分離手段により分離された券類を収容する収容部と、
    前記分離手段と前記収容部とを連通可能につなぐ連通路を形成する筒状部と、を備え、
    前記収容部が前記分離手段の直下外に位置する場合には、前記連通路に、前記分離手段から前記収容部に向かう傾斜路が含まれるようにした現金回収装置。
  11. 請求項9又は10に記載の現金回収装置において、
    前記分配手段は、
    硬貨の入口及び出口を有すると共に当該出口が各硬貨収納金庫の硬貨受入口にそれぞれ硬貨を供給可能となる位置に移動可能に設けられたアームと、
    前記アームを移動させるために当該アームに作動連結された駆動手段と、
    前記各硬貨収納金庫にそれぞれ対応して設けられると共に各硬貨収納金庫に予め設定された量の硬貨が収容されたか否かを検出する検出手段と、
    前記検出手段により予め設定された量の硬貨が収納された旨検出された場合に硬貨が収納されていない別の硬貨収納金庫の硬貨受入口に硬貨を供給可能となる位置に前記アームの出口がくるように前記駆動手段を駆動させる制御手段と、を備えた現金回収装置。
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