JP2001236542A - 循環式紙幣入出金装置 - Google Patents

循環式紙幣入出金装置

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JP2001236542A
JP2001236542A JP2000044202A JP2000044202A JP2001236542A JP 2001236542 A JP2001236542 A JP 2001236542A JP 2000044202 A JP2000044202 A JP 2000044202A JP 2000044202 A JP2000044202 A JP 2000044202A JP 2001236542 A JP2001236542 A JP 2001236542A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取り扱う紙幣の金種、枚数の如何により紙幣
の収納部を任意に増減することができ、汎用性に富む循
環式紙幣入出金装置を提供する。 【解決手段】 紙幣の入金処理および出金処理を行なう
紙幣処理部3と、この紙幣処理部3で入金処理された紙
幣を受け入れて収納する収納部を有し該収納部から紙幣
を繰り出して前記紙幣処理部へ出金可能な構造を有する
収納カセット4,5とを備え、この収納カセットを縦位
置として前記紙幣処理部3の後方に縦列状に増設可能と
したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は循環式紙幣入出金装
置に係り、特に取り扱う紙幣の種類数に応じた金種紙幣
の入出金装置とすることのできる循環式紙幣入出金装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】複数金種の紙幣を払い出しする紙幣自動
支払装置で、取り扱う紙幣の種類の変動により金庫を増
設するようにしたものとして特許第2674899号公
報に示されるものがある。
【0003】この公報に記載の装置は、横置き型の金庫
と、この金庫の一端から紙幣を1枚ずつ繰り出す繰り出
し分離部と、分離繰り出しされた紙幣を受けとって搬送
する第1の搬送路と、この第1の搬送路に合流するよう
に設けられるとともに他位置で紙幣を受けとって搬送す
る第2の搬送路とを装置本体に着脱自在とされた出金モ
ジュールを積み重ね自在な箱形とされ、この出金モジュ
ールを積み重ねることにより金種の増加に対応するよう
になされたものである。
【0004】一方、世界各国の紙幣情勢を考えると、多
種の紙幣が1国で流通している場合、あるいはヨーロッ
パ諸国のように隣国の紙幣も使用することができるよう
な場合には、多種類の紙幣を銀行等金融機関で処理する
必要が生じる場合がある。逆に用途によっては単金種し
か取り扱えなくともよいという場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかして上記従来の装
置では、出金専用であるため入金される紙幣を出金紙幣
として使用する循環式紙幣入出金装置には適用すること
ができず、未だ金種の増減に対応し得る循環式紙幣入出
金装置は提供されていない現状にある。
【0006】本発明はこれに鑑み、多数の種類の紙幣を
取り扱う必要のある場合と少数の種類、特に1金種のみ
を取り扱う場合、あるいは入金のみの運用で複数金種の
紙幣が混在しても収納さえできればよいといった要求に
対し有効に応えることのできる循環式紙幣入出金装置を
提供することを課題としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する手段
として本発明は、紙幣の入金処理および出金処理を行な
う紙幣処理部と、この紙幣処理部で入金処理された紙幣
を受け入れて収納する収納部を有し該収納部から紙幣を
繰り出して前記紙幣処理部へ出金可能な構造を有する収
納カセットとを備え、この収納カセットを縦位置として
前記紙幣処理部の後方に縦列状に増設可能としたことに
ある。
【0008】前記収納カセットは、内部に配設された少
なくとも一つの収納部と、この収納部へ紙幣を送入する
入金搬送路と、前記収納部から繰り出される紙幣を前記
紙幣処理部へ搬送する出金搬送路とを有し、前記入金搬
送路および出金搬送路は後続配置される収納カセットの
入金搬送路および出金搬送路に連通可能とすることがで
きる。
【0009】前記収納カセットは同一構造の収納部を上
下に2個有し、前記入金搬送路から紙幣を各収納部へ選
択切換え送入自在とするとともに前記出金搬送路へ紙幣
を各収納部から選択切換え繰り出し自在とすることが収
納紙幣を多くするうえで好ましい。
【0010】前記収納カセット収納部は、紙幣を上部か
ら受け入れて下部から繰り出す構造とされ、収納部内に
は、送入される紙幣を受けとって上面に集積する上下移
動可能なステージと、このステージ上に集積された紙幣
の上面を押圧し集積紙幣の上部を繰り出し手段に押しつ
けるための全体または一部が磁性体からなる押圧体とを
有し、前記収納部の上部には前記ステージを上昇させた
とき前記押圧体を吸着保持してステージ上への紙幣の送
入を許容するための電磁石を有しており、収納紙幣の繰
り出し時および収納カセットの引き抜き時に前記電磁石
が消磁されて前記押圧体が集積紙幣の上面に落下し、紙
幣を押えるようにすることで、紙幣の押圧手段を簡素化
するうえで好ましい。
【0011】前記収納カセットは、外殻とこれに嵌合す
る内殻とを有し、前記通路部は外殻内に配設し、前記収
納部は内殻内に配設して内殻のみを取り外して持ち運び
可能とすることが紙幣の運搬を容易にするうえで好まし
い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の図面に示す実施の
形態を参照して説明する。
【0013】図1〜図3は本発明の一実施形態を示すも
ので、金庫室等の管理者のみが立ち入ることのできる室
1と室外とを区画する隔壁2の外面側に紙幣処理部3
を、内面側に紙幣Pの収納部を配置した場合を示してい
る。
【0014】図1は収納部を構成する収納カセットとし
て単一の一括カセット4を用いた場合を示し、図2は上
記一括カセット4に加えその後部に一つの収納カセット
5を縦列した場合を示し、さらに図3は収納カセット5
を3個縦列した場合をそれぞれ略示断面図として例示し
ており、この収納カセット5の設置個数は取り扱う紙幣
の金種数や紙幣量を勘案して適宜増減が可能とされる。
【0015】前記紙幣処理部3は、図1〜図3に略示断
面を示しているように、その外筐6の前面上部に設けら
れ紙幣Pを挿入する入金部8と、その直下位置の外筐6
の前面に開口して設けられる出金部9(リジェクト口)
と、前記外筐6内に配設され前記入金部8に挿入され繰
り込み手段10により1枚ずつ繰り込まれる紙幣を搬送
する縦長ループ状の搬送路11と、この搬送路11の途
中に設けられ紙幣の金種、真偽等を識別する識別部12
と、この識別部12により入金可と判定された紙幣を取
り込んで一旦保留する一時保留用収納部13と、この一
時保留用収納部13に保留されたのち金額が承認された
ときその下部にあって収納された紙幣Pを前記室1内の
一括カセット4へ送り出すための繰り出し手段15とを
備えており、前記搬送路11と前記各部との分岐点には
通常のように切換爪がそれぞれ設けられ、これら切換爪
を含む各部の動作は制御部16により制御される。
【0016】図において符号17は送入される紙幣Pを
スムーズに集積させるための羽根車、18は収納紙幣P
を返却する返却口、19は返却口18を開閉するシャッ
タを示す。
【0017】前記外筐6の背面側の上下位置には、前記
搬送路11の上下部から分岐する搬送路21、22が臨
む通路部23、24が紙幣Pの搬送幅方向の寸法を許容
する横長矩形状に開口され、一括カセット4の上下の搬
送路に連通されるようになっている。
【0018】前記紙幣処理部3の一時保留用収納部13
は図4〜図6に示す構造とされており、図4は紙幣集積
時、図5は紙幣繰り出し時、図6は紙幣返却時の各状態
を示している。
【0019】前記一時保留用収納部13の前記返却口1
8のシャッタ19の内面にそって垂下し下端が該返却口
18の上部近傍に位置するよう上端が支持部25により
支持され、前記羽根車17を介して送入される紙幣Pが
立ってしまったとき図示しないセンサの検知により紙幣
を揃え落すよう図4の実践図示位置から鎖線図示位置に
ソレノイド等の駆動手段により揺動する揃え板26と、
送入される紙幣Pを上面に集積し前記返却口18側に支
点27を有して前記繰り出し手段15を構成するキッカ
ローラ28より上位の水平位置とキッカローラ28の上
面より下位の位置とにわたりソレノイド等の駆動手段に
より上下揺動可能とされた底板29と、紙幣Pの繰り出
し時に前記底板29に累積された紙幣P上に倒伏して紙
幣の上面を押えるべく図4の実線図示位置から下降し水
平姿勢に変換する動きをなすよう図示しない作動機構に
より移動する押え板30と、前記底板29上への紙幣集
積時には紙幣Pの先端を規制する位置(図4、図5)に
おかれ、集積された紙幣Pを返却口18から返却する際
に図4、図5の後退位置から図6の前進位置にわたって
前進移動するよう設けられた押動部材31とを有してい
る。
【0020】したがって前記識別部12を通って分岐通
路から一時保留用収納部13へ送り込まれる紙幣Pは、
羽根車に受け入れられ、羽根車17の図4の矢印方向へ
の回転により下方へ誘導されて水平状態におかれている
底板29上に集積される。このとき紙幣Pがスムーズに
底板29上へ至らず、図4の符号P’で示すように立っ
てしまったような場合があっても、センサがそれを検知
して揃え板26が図4の鎖線位置への揺動で立った紙幣
P’を押しやって底板29の上面方向へ移行させ、スム
ーズに集積させる。上記センサは、一方の側板に設けた
投光器と、返却口18の上方に設けたミラー等の反射板
と、他方の側板に設けた受光器とで構成され、投光器か
らの光を紙幣が遮光したとき紙幣立ちを検知するように
なされている。
【0021】こうして集積された紙幣Pを繰り出して一
括カセット4側へ移行させるときは、図5のように前記
底板29が下方へ揺動してキッカローラ28を最下位の
紙幣Pの下面に接しさせ、押え板30が下降倒伏して集
積紙幣の上面を押圧したのち繰り出し手段15のキッカ
ローラ28,フィードローラ32が駆動して1枚ずつ繰
り出す。
【0022】前記底板29上へ集積された紙幣Pを返却
する場合は、図6のように返却用シャッタ19が開き、
押動部材31が前進移動して集積紙幣Pの後端を押動し
て返却口18へ紙幣の略半幅程度突出する状態まで押し
出し、手で取り出し可能な状態とする。
【0023】前記一括カセット4は二重構造とされてい
て、上下に位置する出金搬送路33および入金搬送路3
4とこれに連なる縦方向の搬送路35が配設される外殻
36と、この外殻36内に納まる内殻37とを有し、こ
の内殻37の内部上方位置に上部収納部38が、同下方
位置に下部収納部39が設けられており、この下部収納
部39の下底部には紙幣Pを繰り出すための繰り出し手
段40が設けられ、前記外殻36内の上下方向に走る搬
送路35から各収納部38,39に紙幣を送り込む分岐
通路41,42がそれぞれ分岐して接続されている。な
お43は紙幣をスムーズに集積収納するための羽根車で
ある。したがってこの一括カセット4は、内殻37だけ
を抜き出して精算所等に持ち運ぶことができる。
【0024】前記収納カセット5は同じ構造を有するも
のが用意され、図7にその一つを拡大した略示断面図と
して示すように、内部上方に上部収納部44が、同下方
に下部収納部45が2段重ね状に設けられており、内部
一側には搬送路46が縦方向に設けられ、この搬送路4
6の上下部は前記一括カセット4の上下の搬送路33,
34または後方に増設する際の隣位の収納カセット5の
上下の搬送路47,48と一連に連続するうよう各通路
部49,50により連通するようになっている。なお図
において左端すなわち最奥端に位置する収納カセット5
の上下の搬送路47,48は左方へは紙幣を流通しない
ので左方の通路部は閉鎖しておいてもよい。収納カセッ
ト5を交互に入れ替え可能とする場合には上記通路を閉
鎖しなくともよい。
【0025】前記各収納部44,45には縦方向に走る
搬送路46から紙幣を送り込むための分岐通路51,5
2が接続され、各分岐通路51,52には紙幣をスムー
ズに送入するための羽根車53,54が設けられてい
る。
【0026】また各収納部44,45の内部には受板5
5,56が昇降自在に設けられ、下底部には紙幣を繰り
出すための繰り出し手段57,58が設けられており、
紙幣を前記搬送路46,47を通じて紙幣処理部3へ送
り出すようになっている。
【0027】前記各収納部44,45の内部には全体ま
たは一部が磁性体からなる押圧体59,60が内装さ
れ、各収納部44,45の上部外面には電磁石61,6
2が設けられていて、紙幣Pの繰り出し時には電磁石6
1,62を解磁することにより落下して収納紙幣Pの上
面を押圧し、紙幣Pと繰り出し手段57,58との間に
適度な摩擦力を付与し、紙幣Pの受け入れ時には受板5
5,56を一旦最上昇位置まで上昇させて押圧体59,
60を電磁石61,62に吸着させ、再度下降させて受
板55,56上に紙幣Pを受け入れ得るようになされて
いる。
【0028】次に上記実施形態の作用を説明する。
【0029】紙幣Pを入金するときは、紙幣処理部3の
入金部8に入金すべき紙幣Pを挿入し、所定の入金指令
を与えると繰り込み手段10が駆動して紙幣Pが1枚ず
つ繰り込まれ、その紙幣は搬送路11を搬送される間に
識別部12により金種、真偽正損等が識別され、正券で
あれば一時保留用収納部13へ、損券や偽券であれば出
金口9(リジェクト口)へ戻される。
【0030】図1に示すように収納部として一括カセッ
ト4のみを備える形態とした場合の入金動作は、紙幣処
理部3の入金口8に挿入された紙幣Pが繰り込み手段1
0により1枚ずつ繰り込まれて一時保留用収納部13に
一時保留され、このとき一時保留された紙幣Pの金額は
通常のようにテラーズマシン(図示せず)の表示部に表
示される。
【0031】上記表示金額が承認されたときは、その承
認指令に基づいて一時保留用収納部13内の紙幣が繰り
出し手段15により1枚ずつ繰り出され、その繰り出さ
れた紙幣Pは、搬送路11、識別部12を通り、搬送路
22、入金搬送路42を通って一括カセット4の下部収
納部39内へ送入される。前記識別部12を通る際にそ
の紙幣の金種および搬送順序がメモリに記憶され、従っ
て前記収納部39に入った紙幣Pの金種および順番が記
憶される。
【0032】この一括カセット4に収納された紙幣Pを
出金する出金動作は、前記メモリの記憶内容をサーチし
て出金に必要とする金種紙幣の有無および枚数がチェッ
クされ、該当金種の紙幣がないときは出金不可である
が、該当紙幣がある場合には収納部39から繰り出し手
段40により1枚ずつ繰り出し、繰り出された紙幣は搬
送路35、出金搬送路33、搬送路21、11を通って
識別部12へ送られる。この識別部12において出金紙
幣の対象でないものは搬送路11を経て紙幣処理部3の
一時保留用収納部13へ送入される。
【0033】識別部12において異常と検知された場合
は一括カセット4の収納部39から出金対象の金種紙幣
は出金口9へ搬送される。
【0034】図2は、収納部を前記一括カセット4に1
個の収納カセット5を連結して構成した形態であり、こ
の場合には循環使用する金種紙幣を3箇所に収納するこ
とができる。
【0035】この実施の形態の場合には、収納カセット
5の収納部38、39はそれぞれ収納すべき紙幣の金種
が定められ、一つの収納部内には同一金種の紙幣のみを
収納するように設定される。また一括カセット4の収納
部38は収納カセット5の収納部44、45が満杯にな
ったときに使用するか、或いは指定金種以外の紙幣の収
納に供される。この場合、収納部39には循環使用が可
能なように金種が確定されかつ極端な汚れやテープ貼り
などの損券以外の紙幣が収納され、損券に該当して循環
使用不可の紙幣は収納部38に収納するようにされる。
したがってこの収納部38には繰り出し手段は設けられ
ていない。
【0036】上記形態のほか、紙幣の収納枚数および出
金枚数を増したいときは、収納カセット5を2個、3個
(図3示)、4個、5個…と縦列状に増設することがで
きる。収納カセット5を2個とすれば収納部数は5箇所
となり、3個とすれば7箇所、4個とすれば9箇所のよ
うに順次収納部数を増すことができる。
【0037】上記収納カセット5の収納部44、45へ
の紙幣の収納は、入金搬送路48から分岐して搬送路4
6を通り、分岐搬送路51、52を経て送入される。
【0038】上記収納カセット5の収納部44、45か
らの紙幣の繰り出し時には、図8(A)〜(C)に上部
収納部44を例として取り出して示すように、繰り出す
べき紙幣が収納されている収納部の図8(A)の状態か
ら先ず受板55が下降し(図4(B))、次いで電磁石
61が解磁されてこれにより押圧体59が自重落下して
集積状態に収納されている紙幣上に載置されるとともに
受板55が最下降位置まで下がり(図8(C))、最下
位の紙幣Pを繰り出し手段57に押しつけて繰り出しが
なされる。
【0039】繰り出された紙幣は搬送路46、47、一
括カセット4の搬送路33を経て紙幣処理部3へ送ら
れ、識別部12を通ってチェックされたのち出金され
る。この場合の出金口は、リジェクト口9あるいは一時
保留用収納部13を使用することができる。この場合に
は、斜行や2枚重ね等の繰り出し異常を起こした紙幣は
一括カセット4の収納部39に送られる。
【0040】図9、図10は、本発明による循環式紙幣
入出金装置を金庫構造とした場合の一例を示すもので、
金庫70と紙幣処理部3とからなっている。
【0041】この実施形態では、金庫70の開閉扉71
のある面の一側に紙幣処理部3の外郭を構成する外筐6
がヒンジ72、72により開閉可能に取り付けられ、こ
の外筐6を閉じたときその外筐6の背面6aにより前記
金庫70の開閉扉71が隠蔽されるよになっており、し
たがって前記開閉扉71が金庫70内と紙幣処理部3と
を隔絶する隔壁を構成している。
【0042】上記金庫70内に、図10に断面を示すよ
うに前記開閉扉71の直近位置に一括カセット4が、そ
の奥側に1〜数個(図では3個)の金種別の収納カセッ
ト5,5,5が縦列状に内装されて収納部を構成したも
のである。
【0043】前記外筐6の背面6aの上下位置には、前
記搬送路11の上下部から分岐する搬送路21,22が
臨む通路部73,74が紙幣の搬送幅方向の寸法を許容
する横長角筒状に突設され、また前記金70の開閉扉7
1には前記通路部73,74が可及的密に嵌入し得る偏
平角孔状の通路用窓孔75,76が開口されており、前
記外筐6を閉じたとき前記通路部73,74に臨む搬送
路21,22が金庫70内の一括カセット4の上下部の
搬送路33,34と整合して一連となって連通するよう
になっている。
【0044】前記一括カセット4および収納カセット
5,5,5は、いずれも金庫70の開閉71を開けるこ
とにより出し入れ可能とされており、金庫70内の所定
位置に格納することにより搬送駆動系および各部の作動
系の駆動に連結され、ベルト掛けにより各部に駆動力が
伝達されるようになっている。
【0045】上記のような金庫構造とした場合であって
も、紙幣の流れは前記図1〜図3に示した実施形態と同
様にして入出金処理を行うことができる。したがって図
1〜図3と共通する部分にはこれと同一符号を付すに留
める。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、順
次縦列状に連設し得る収納カセット内にその内部の収納
部への紙幣の送入および繰り出し手段を含む搬送系を備
えているとともに紙幣処理部と収納部とが分離独立して
おり、収納カセットを増設した場合にも新たな駆動系を
増設する必要がないので、任意個数の収納カセットを簡
単に増減して使用することができ、これにより顧客の要
求に基づくキャパシティの如何に対して即応して供給す
ることが可能となり、キャパシティの異なる幾種類もの
紙幣入出金装置を個別に用意する必要がなく、コスト面
および設置スペースの面で極めて有利となる。
【0047】また搬送路が収納カセット内にあるから、
ジャム発生時には収納カセットを引き出して点検するこ
とが容易にでき、メンテナンス性を高めることができ
る。
【0048】請求項4記載のように、収納部内に設けら
れる押圧体を電磁石により吸着保持するようにし、紙幣
の繰り出し時には電磁石を消磁させることにより自重落
下して集積紙幣の上面を加圧するようにし、受板を上昇
させることにより電磁石に通電されて押圧板を吸着保持
するようにしたことにより、押圧体専用の昇降機構が不
要となり、収納部周辺の構成を著しく簡素化することが
でき、個々独立に構成される収納カセットとすることに
対し大きく貢献することができる。また収納カセットを
引き出して精算所等へ持ち運ぶ際には電磁石が消磁して
押圧体が自重落下した状態におかれるので、収納部内の
集積紙幣に重しがかけられ、持ち運ぶ途中で集積状態が
崩れることを防ぐことができる。
【0049】さらに請求項5のようにすれば、カセット
の持ち運び時に軽くすることができ、持ち運びを容易に
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す略示断面図。
【図2】図1の実施形態に1個の収納カセットを増設し
た場合を示す略示断面図。
【図3】図1の実施形態に3個の収納カセットを増設し
た場合を示す略示断面図。
【図4】上記各図における紙幣処理部の収納部構造例を
示し、紙幣集積時の説明図。
【図5】同、紙幣繰り出し時の説明図。
【図6】同、紙幣返却時の説明図。
【図7】図2、図3における収納カセットの一つを示す
略示断面図。
【図8】(A)〜(C)は図7の収納カセットの収納部
の作用説明図。
【図9】本発明を金庫に適用した場合の一例を示し、紙
幣処理部を開けた状態の斜視図。
【図10】同、断面図。
【符号の説明】
3 紙幣処理部 4 収納部を構成する一括カセット 5 収納部を構成する収納カセット 9 出金口(リジェクト口) 13 一時保留用収納部(出金口・返却口を兼用) 18 返却口 26 揃え板 29 底板 30 押え板 31 押動部材 36 外殻 37 内殻 59、60 押圧体 61、62 電磁石

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙幣の入金処理および出金処理を行なう紙
    幣処理部と、この紙幣処理部で入金処理された紙幣を受
    け入れて収納する収納部を有し該収納部から紙幣を繰り
    出して前記紙幣処理部へ出金可能な構造を有する収納カ
    セットとを備え、この収納カセットを縦位置として前記
    紙幣処理部の後方に縦列状に増設可能としたことを特徴
    とする循環式紙幣入出金装置。
  2. 【請求項2】前記収納カセットは、内部に配設された少
    なくとも一つの収納部と、この収納部へ紙幣を送入する
    入金搬送路と、前記収納部から繰り出される紙幣を前記
    紙幣処理部へ搬送する出金搬送路とを有し、前記入金搬
    送路および出金搬送路は後続配置される収納カセットの
    入金搬送路および出金搬送路に連通可能とされている請
    求項1記載の循環式紙幣入出金装置。
  3. 【請求項3】前記収納カセットは同一構造の収納部を上
    下に2個有し、前記入金搬送路から紙幣を各収納部へ選
    択切換え送入自在とするとともに前記出金搬送路へ紙幣
    を各収納部から選択切換え繰り出し自在とされている請
    求項2記載の循環式紙幣入出金装置。
  4. 【請求項4】前記収納カセットの収納部は、紙幣を上部
    から受け入れて下部から繰り出す構造とされ、収納部内
    には、送入される紙幣を受けとって上面に集積する上下
    移動可能なステージと、このステージ上に集積された紙
    幣の上面を押圧し集積紙幣の下部を繰り出し手段に押し
    つけるための全体または一部が磁性体からなる押圧体と
    を有し、前記収納部の上部には前記ステージを上昇させ
    たとき前記押圧体を吸着保持してステージ上への紙幣の
    送入を許容するための電磁石を有しており、収納紙幣の
    繰り出し時および収納カセットの引き抜き時に前記電磁
    石が消磁されて前記押圧体が集積紙幣の上面に落下し、
    紙幣を押えるようにされている請求項1〜3のいずれか
    1項記載の循環式紙幣入出金装置。
  5. 【請求項5】前記収納カセットは、外殻とこれに嵌合す
    る内殻とを有し、前記通路部は外殻内に配設し、前記収
    納部は内殻内に配設して、内殻のみを取り外して持ち運
    び可能とされている請求項1〜4のいずれか1項記載の
    循環式紙幣入出金装置。
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