JP5266927B2 - レンズ鏡筒、該レンズ鏡筒を装着可能な光学機器のマウント構造及びカメラ - Google Patents

レンズ鏡筒、該レンズ鏡筒を装着可能な光学機器のマウント構造及びカメラ Download PDF

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Description

本発明は、レンズ鏡筒、該レンズ鏡筒を装着可能な光学機器のマウント構造及びカメラに関するものである。
従来、交換レンズとしては、マウント部に複数枚の羽根部を含む防塵機構を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−139849号公報
上述した従来の交換レンズは、カメラ本体に対する締結機構として公知のバヨネット式の締結機構が用いられているが、バヨネット式の締結機構は、交換レンズとカメラとを相対回転させる必要があり、締結作業をより容易に行うことが可能な締結機構が望まれていた。
本発明の課題は、締結対象物に対する締結作業が容易なレンズ鏡筒、該レンズ鏡筒を装着可能な光学機器のマウント構造及びカメラを提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。
請求項1に記載の発明は、筒状に形成され、その内径側を被写体光が通過するマウント基部と、締結対象物に対して機械的に係合して前記マウント基部に前記締結対象物を締結する係合位置と、前記締結対象物に対する係合が解除された非係合位置との間を前記マウント基部に対して移動可能に設けられた係合部と、前記係合部の前記係合位置と前記非係合位置との間の移動に連動して、実質的な被写体光の光路から退避した開位置と光路上に配置された閉位置との間を移動可能な移動部材と前記係合部の駆動に伴って前記移動部材を前記閉位置から前記開位置に駆動する駆動機構とを備えるレンズ鏡筒である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のレンズ鏡筒において、前記係合部は、前記係合位置において前記マウント基部の外周面又は内周面から突き出して前記締結対象物に機械的に係合し、前記非係合位置において前記マウント基部に収容されることを特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のレンズ鏡筒において、前記駆動機構は、前記マウント基部が前記締結対象物に対し接近することによって該締結対象物に押圧されて移動し、該移動によって前記係合部を前記非係合位置から前記係合位置に駆動することを特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、前記駆動機構は、前記係合部が設けられるとともに第1軸部周りで回転する駆動部材と、一端部が前記マウント基部の外周面から突き出して設けられるとともに、他端部には、前記駆動部材に係合して前記駆動部材の前記第1軸部周りの回転を制限するストッパ面部が形成され、第2軸部周りに回転する開閉レバーと、前記駆動部材と前記マウント基部とに渡して設けられた第1バネと、前記開閉レバーと前記マウント基部とに渡して設けられた第2バネと、を備え、前記マウント基部が前記締結対象物に装着されると、前記開閉レバーの前記一端部が、前記締結対象物の一部に押圧されて前記軸部周りに回転し、その回転によって前記開閉レバーの前記ストッパ面部が前記駆動部材から離間し、前記駆動部材は、前記ストッパ面部による回転の制限の解除によって、前記第1バネの付勢力によって開駆動方向に回転し、前記移動部材が閉位置から開位置に移動するとともに、前記係合部が収容位置から突出位置に移動して前記締結対象物に対して締結することを特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項に記載の発明は、請求項1から請求項までの何れか1項に記載のレンズ鏡筒において、前記係合部を前記係合位置から前記非係合位置に移動させる操作部を備えることを特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項に記載の発明は、請求項1から請求項までの何れか1項に記載のレンズ鏡筒において、撮影レンズを備え、前記移動部材は、前記閉位置において前記撮影レンズのうち最も被写体光の進行方向射出側のレンズの射出面を保護することを特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項に記載の発明は、請求項1から請求項までの何れか1項に記載のレンズ鏡筒において、前記係合部が複数設けられたことを特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項に記載の発明は、第1の光学機器に設けられ、該第1の光学機器と第2の光学機器とを締結させるマウント構造であって、筒状に形成され、その内径側を被写体光が通過するマウント基部と、前記第2の光学機器に機械的に係合して前記マウント基部を前記第2の光学機器に締結させる係合位置と、前記第2の光学機器に対する係合が解除された非係合位置との間を前記マウント基部に対して移動可能な係合部と、前記係合部の前記係合位置と前記非係合位置との間の移動に連動して、実質的な被写体光の光路から退避した開位置と光路上に配置された閉位置との間を移動可能な移動部材と前記係合部の駆動に伴って前記移動部材を前記閉位置から前記開位置に駆動する駆動機構とを備える光学機器のマウント構造である。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の光学機器のマウント構造において、前記係合部は、前記係合位置において前記マウント基部の外周面又は内周面から突き出して前記第2の光学機器に機械的に係合し、前記非係合位置において前記マウント基部に収容されることを特徴とする光学機器のマウント構造である。
請求項10に記載の発明は、請求項又は請求項に記載の光学機器のマウント構造において、前記マウント基部が前記第2の光学機器に対し接近することによって該第2の光学機器に押圧されて移動し、該移動によって前記係合部を前記非係合位置から前記係合位置に駆動する、又は、前記移動部材を前記閉位置から前記開位置に駆動する駆動機構を備えることを特徴とする光学機器のマウント構造である。
請求項11に記載の発明は、請求項から請求項10までの何れか1項に記載の光学機器のマウント構造において、前記係合部を前記係合位置から前記非係合位置に移動させる操作部を備えることを特徴とする光学機器のマウント構造である。
請求項12に記載の発明は、請求項から請求項11までの何れか1項に記載の光学機器のマウント構造において、前記係合部が複数設けられたことを特徴とする光学機器のマウント構造である。
請求項13に記載の発明は、請求項1からに記載のレンズ鏡筒を装着可能なカメラであって、前記マウント基部とマウント可能なボディマウントを備え、該ボディマウントは、前記マウント基部が前記ボディマウントに近接するにつれて前記係合部を前記非係合位置から前記係合位置へ移動せしめる押圧部を有することを特徴とするカメラである。
本発明によれば、締結対象物に対する締結作業が容易なレンズ鏡筒、該レンズ鏡筒を装着可能な光学機器のマウント構造及びカメラを提供することができる。
以下、図面等を参照して、本発明を適用したレンズ鏡筒の実施形態を含むカメラシステムについて説明する。
図1は、実施形態のレンズ鏡筒を含むカメラシステムを示す斜視図である。
カメラシステムは、カメラボディ1と、このカメラボディ1に着脱可能に装着されるレンズ鏡筒2とを備えている。
カメラボディ1は、筐体10、マウント部20等を備えている。
筐体10は、カメラボディ1の外観面を形成する部分であり、例えば、金属材料や合成樹脂材料によって略直方体の箱形に形成されている。
筐体10の前面部には、正面視で円形の開口部が形成されている。レンズ鏡筒2からカメラボディ1に向けて進行する被写体光は、この開口部を通過して図示しない撮像素子に導かれる。なお、筐体10の前面部とは、筐体10の各面部のうち、撮影時に被写体に対向する面部を意味するものとする。
マウント部20は、カメラボディ1とレンズ鏡筒2とを締結するマウント機構の一部を形成する部分である。
マウント部20は、マウント基部21、爪部22、開口規定部23、電気接点24等を備えている。
マウント基部21は、例えば、金属材料によって形成された円環状の部材であり、筐体10の前面部に形成された開口部の周縁部に沿って配置されている。
爪部22は、カメラボディ1にレンズ鏡筒2が装着された状態において、後述するレンズ鏡筒2のマウント部40に備えられた爪部42に機械的に係合することによって、カメラボディ1とレンズ鏡筒2との光軸方向への相対移動を制限する部分である。
爪部22は、マウント基部21の内周面からマウント基部21の内径側に突き出して形成されている。爪部22は、例えば、2つが設けられており、マウント基部21の内周面には、爪部22が形成された2つの領域と、爪部22が形成されていない2つの領域とが設けられている。
開口規定部23は、被写体光を通過させる円形の開口部23aを中心部に備えた円板状の部材であり、マウント基部21よりも筐体11の内部側に配置されている。
電気接点24は、開口規定部23におけるレンズ鏡筒側を向いた面部から突き出して設けられ、カメラボディ1とレンズ鏡筒2とが締結された状態で、レンズ鏡筒2に備えられた電気接点43に接触する。電気接点24、43は、それぞれ複数が設けられている。カメラボディ1は、これらの電気接点24、43を介してレンズ鏡筒2に電力を供給したり、レンズ鏡筒2と電気通信を行ったりする。
次に、レンズ鏡筒2の構成について説明する。
レンズ鏡筒2は、カメラボディ1に着脱可能に装着される光学機器の一例であり、鏡筒本体部30、マウント部40等を備えている。
鏡筒本体部30は、例えば、金属材料や合成樹脂材料によって円筒形状に形成されており、その内部に複数のレンズ群によって形成される撮影光学系を収容している。
マウント部40は、カメラボディ1とレンズ鏡筒2とを締結するマウント機構の他部を形成する部分であり、レンズ鏡筒2の一端部に設けられている。なお、図1を含む各図面に示すレンズ鏡筒2は、カメラボディ1に装着可能なレンズ鏡筒の一例であり、カメラボディ1は、このレンズ鏡筒2と実質的に同じ構成のマウント部を備えた複数種類のレンズ鏡筒が選択的に装着可能になっている。
マウント部40は、マウント基部41、爪部42、電気接点43、バリア装置50等を備えている。
マウント基部41は、鏡筒本体部30の光軸方向カメラボディ側の端部に接続された有底円筒状の部分である。マウント基部41の底部の中央部には、被写体光を通過させるための開口部41aが形成されている。
爪部42は、カメラボディ1にレンズ鏡筒2が装着された状態において、カメラボディ1のマウント部20における開口規定部23と爪部22との間に挿入され、これによってカメラボディ1に備えられた爪部22に機械的に係合する。爪部42は、カメラボディ側の爪部22に対応して、例えば、2つが設けられている(図2参照)。
ここで、本実施形態のレンズ鏡筒2のマウント部40において、爪部42は、図1に示すレンズ鏡筒2がカメラボディ1に締結されていない状態でマウント基部41の内部に収容されている(以下、このときの爪部42の位置を収容位置と称する)。そして、爪部42は、レンズ鏡筒2がカメラボディ1に締結される際の動作に連動してマウント基部41の外周面から突き出し、これによってカメラボディ側の爪部22に係合する(以下、このときの爪部42の位置を突出位置と称する)。爪部42を収容位置と突出位置との間で駆動する駆動機構については、後に説明するものとする。
電気接点43は、マウント基部41の底部におけるカメラボディ側を向いた面部に設けられている。
バリア装置50は、マウント基部41に形成された開口部41aを開閉する羽根部材51を備えている。羽根部材51は、略半円形に形成された板状の部材であり、本実施形態のバリア装置50では、例えば、2枚が備えられている。
羽根部材51は、図1に示すレンズ鏡筒2がカメラボディ1に締結されていない状態では、被写体光の光路上に配置されて開口部41aを閉じ、鏡筒本体部30の内部にダストが進入するのを抑制したり、撮影光学系のうち最も射出側に配置されたレンズ(いわゆる後玉)を保護したりする(以下、このときのバリア装置50の位置を閉位置と称する)。
一方、バリア装置50は、レンズ鏡筒2がカメラボディ1に締結された状態において羽根部材51が被写体光の光路から実質的に退避して開口部41aを開放する(以下、このときのバリア装置50の位置を開位置と称する)。なお、被写体光の光路から実質的に退避するとは、被写体光の光束のうち撮影画像に影響を及ぼさない部分であれば、羽根部材51が当該光束に抵触してもよい(完全に光路から退避しなくてもよい)ということを意味する。
ここで、本実施形態のレンズ鏡筒2は、爪部42が収容位置から突出位置に移動する際の動作に連動して、バリア装置50が閉位置から開位置に移動するようになっている。前述のように爪部42は、レンズ鏡筒2がカメラボディ1に締結される際の動作に連動して収容位置から突出位置に移動するようになっているので、バリア装置50も同様にレンズ鏡筒2がカメラボディ1に締結される際の動作に連動して閉位置から開位置に移動する。
以下、爪部42の駆動機構及びバリア装置50の開閉機構について図2〜4を用いて説明する。
図2は、図1に示すレンズ鏡筒に備えられた爪部の駆動機構及びバリア装置の開閉機構を光軸方向(Z軸方向)から見た平面図である。
図3は、図2の爪部の駆動機構及びバリア装置の開閉機構を示す断面(X−Z断面)図であり、爪部同士の係合の動作を示している。
図4は、図2の爪部の駆動機構及びバリア装置の開閉機構を示す断面(Y−Z断面)図であり、羽根部材が閉位置から開位置に移動する際の動作を示している。
なお、レンズ鏡筒2は、図1ではマウント部40の構造を示すために光軸方向がX軸に平行となっているが、図2〜4では、光軸方向をZ軸と平行にして示している。
図2に示すように、バリア装置50は、羽根部材51、羽根駆動部材52、開閉レバー53、解除ボタン54等を備えている。羽根部材51、羽根駆動部材52、開閉レバー53及び解除ボタン54は、それぞれ実質的に同じものが一対、レンズLの中心を挟んで対称に設けられている。以下、一対の羽根部材51、羽根駆動部材52、開閉レバー53及び解除ボタン54のうち、それぞれの一方についてのみ説明する。
羽根部材51は、光軸に平行に設けられた軸部51aに一端部が回転可能に軸支されている。羽根部材51は、この軸部51a周りに回転することによって、図2(a)に示す閉位置と、図2(b)に示す開位置との間を移動する。
羽根駆動部材52は、羽根部材51をレンズLに対して開位置と閉位置との間で駆動する板状の部材であり、平面視で略C字状に湾曲して形成されている。
羽根駆動部材52は、その一端が光軸に平行な軸部52aに回転可能に軸支されている。また、羽根駆動部材52の他端には、光軸に平行に延在するピン52bが形成されている。ピン52bは、羽根部材51に形成されたカム孔51bに挿入されている。バリア装置50は、羽根駆動部材52が軸部52a周りに回転すると、ピン52bが羽根部材51のカム孔51bの内側面を押圧して羽根部材51を軸部51a周りに回転させる。羽根部材51は、これによって開位置と閉位置との間で移動する。以下、羽根駆動部材52の回転方向のうち、羽根部材51を閉位置から開位置に移動させる際の回転方向を開駆動方向(図2(a)に矢印Oを付す)と称して説明する。
バリア装置50は、羽根駆動部材52とマウント基部41とに渡して設けられた引っ張りバネS1を備えている。羽根駆動部材52は、常時引っ張りバネS1の付勢力(図2(a)の矢印A1参照)によって上述の開駆動方向Oに回転するように付勢されている。
羽根駆動部材52には、前述した爪部42が一体的に形成されている。爪部42は、図2(a)に示す羽根部材51が閉位置にある状態(以下、初期状態と称する)でマウント基部41の内部に収容され、マウント基部41の外周面から突き出さないようになっている。
そして、爪部42は、図2(b)に示すように、羽根駆動部材52が開駆動方向Oに回転して羽根部材51を開位置に駆動すると、これに連動してマウント基部41の外周面から突き出すようになっている。
開閉レバー53は、平面視で略L字状に形成された板状の部材であり、屈曲部分が光軸に平行に延在する軸部53aに回転可能に軸支されている。
開閉レバー53の一端部は、マウント基部41の外周面から突き出して設けられている。一方、開閉レバー53の他端部には、羽根駆動部材52に機械的に係合して羽根駆動部材52の軸部52a周りの回転を制限するストッパ面部53bが形成されている。
羽根駆動部材52は、図2(a)に示す初期状態で一端部(軸部52aに軸支されている側の端部)側に形成された突起52cが開閉レバー53のストッパ面部53bに当接している。この突起52cがストッパ面部53bに当接した状態において、羽根駆動部材52は、引っ張りバネS1の付勢力に関わらず、開駆動方向Oへの回転が制限される。
ここで、本実施形態のカメラシステムは、カメラボディ1とレンズ鏡筒2とを締結する際、レンズ鏡筒2を被写体光の進行方向と平行に直進させる(ユーザの直進操作による)ことによって、マウント基部41をカメラボディ1のマウント基部21の内径側に挿入する。このとき、開閉レバー53がカメラボディ1の爪部22に接触しないように、爪部22の間を通過させる。また、締結完了状態で互いの電気接点24、43同士が接触するように、これらの電気接点24、43を対向させた状態でマウント基部41をマウント基部21の内径側に挿入する。なお、このユーザの直進操作の際のレンズボディへの装てん位置の位置決めを容易にするために、レンズ鏡筒や、カメラ側に位置決め指標やマークなどを設けておいて、装てんミスを低減せしめるように構成しておいても良い。
レンズ鏡筒2は、マウント基部41がカメラボディ1のマウント基部21の内径側に挿入されると、開閉レバー53におけるマウント基部41から突き出した端部が、図4に示すようにカメラボディ1のマウント部20に形成されたカム部25に押圧され軸部53a周りに回転する(図2(b)及び図4(b)参照)。
開閉レバー53は、カム部25に押圧されて回転すると、図2(b)及び図4(b)に示すように、ストッパ面部53bが羽根駆動部材52の突起52cから離間する。羽根駆動部材52は、ストッパ面部53bによる回転の制限が解除されると、引っ張りバネS1の付勢力によって開駆動方向Oに回転する(図2(b)及び図3(b)参照)。マウント部40は、これによってバリア装置50の羽根部材51が閉位置から開位置に移動するとともに、爪部42が収容位置から突出位置に移動してレンズ鏡筒2とカメラボディ1とを締結する。
レンズ鏡筒2をカメラボディ1から取り外す際は、解除ボタン54を操作する。
解除ボタン54は、鏡筒本体部30から突き出して設けられた押しボタンである。前述した羽根駆動部材52は、解除ボタン54に押圧される被押圧突起52dを備えており、解除ボタン54と羽根駆動部材52とは、連動するようになっている。
図2(a)及び図3(a)に示す初期位置(羽根部材51が閉位置、爪部42が収容位置)において、解除ボタン54は、鏡筒本体部30に押し込まれた状態とされる。また、解除ボタン54は、レンズ鏡筒2がカメラボディに締結される際、羽根駆動部材52の開駆動方向Oへの回転に連動して、鏡筒本体部30から突き出す(図2(b)及び図3(b)参照)。
この状態で解除ボタン54を押圧操作すると(図3(c)参照)、羽根駆動部材52は、開駆動方向Oとは反対の方向へ回転する。爪部42は、これに応じて収容位置に移動し、レンズ鏡筒2は、カメラボディ1から取り外し可能な状態となる。そして、レンズ鏡筒2をカメラボディに対して被写体光の進行方向に直進移動させると、開閉レバー53とカム部25との係合が解除される。
ここで、バリア装置50は、開閉レバー53とマウント基部41とに渡して設けられた引っ張りバネS2を備えている。開閉レバー53は、常時引っ張りバネS2の付勢力(図2(a)の矢印A2参照)によって図2(a)及び図4(a)に示す初期位置に復帰する方向に付勢されている。レンズ鏡筒2をカメラボディ1から取り外すと、開閉レバー53は、自動的に初期位置に復帰し、ストッパ面部53bと羽根駆動部材52の突起53cとが再び当接する。この状態では、解除ボタン54の押圧操作を解除しても羽根駆動部材52が開駆動方向Oに回転せず、羽根部材51は閉位置に、爪部42は収容位置に、それぞれ保持された状態となる(図2(a)、図3(a)、図4(a)参照)。
以上説明した実施形態のレンズ鏡筒2によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)実施形態のレンズ鏡筒2において、爪部42は、収容位置と突出位置との間をマウント基部41に対して移動するので、レンズ鏡筒2とカメラボディ1とを締結する際に、例えば、レンズ鏡筒2とカメラボディ1とを相対回転させる必要がなく、締結作業が容易である。また、爪部42は、レンズ鏡筒2のマウント基部41をカメラボディ1のマウント基部21に挿入することによって自動的に収容位置から突出位置に移動するので、締結作業が容易である。
(2)レンズ鏡筒2とカメラボディ1との締結作業に連動して、バリア装置50が自動的に開閉動作を行うので、レンズ鏡筒2の締結時、取外時の両方でバリア装置50を操作する必要がなく、作業効率がよい。
(3)バリア装置50は、カメラボディ1から取り外された状態では、マウント基部41の開口部41aを閉じるので、例えば、レンズLの射出面を保護することができる。また、レンズ鏡筒2の内部にダスト等が進入することを抑制することもできる。
(4)爪部42を収容位置に移動させる解除ボタン54を備えるので、容易にレンズ鏡筒2をカメラボディ1から取り外すことができる。また、この解除ボタン54の押圧操作に連動して羽根部材51が自動的に閉位置に移動するので便利である。
(5)爪部42を複数設けたので、カメラボディ1とレンズ鏡筒2とを安定した状態で締結することができる。
[変形形態]
本発明は、以上説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であって、これらも本発明の技術的範囲内に含まれる。
(1)実施形態では、羽根部材51を駆動する羽根駆動部材52に爪部42(係合部)を形成したが、これに限らず、例えば、羽根部材51に爪部を一体に設けてもよい。この場合、羽根部材51を開閉レバー53によって直接駆動する構成にし、且つ羽根部材51が閉位置から開位置に移動するのに連動して爪部がマウント基部41の外周面から突出するように構成するとよい。
(2)実施形態の開閉レバー53は、爪部42を有する開閉駆動部材52に接続され、軸部53a周りの回転によって開閉駆動部材52を駆動(これに連動して羽根部材51が移動)したが、これに限らず、開閉レバー53を羽根部材51に接続し、軸部53a周りによって羽根部材51を駆動(これ連動して開閉駆動部材52(爪部42)が移動)するようにしてもよい。
(3)実施形態では、レンズ鏡筒2に爪部42及びバリア装置50を設けた例を説明したが、これに限らず、これらを、例えば、カメラボディ1に設けても良い。この場合、カメラボディ1の爪部22をマウント基部21に対して移動する可動式の爪部とするとともに、開口規定部23に形成された開口部23aを開閉するバリア装置を設け、これらを連動させる。
(4)実施形態のレンズ鏡筒2は、カメラボディ1との締結時に開閉レバー53がカム部25に押圧されることによって自動的に爪部42を突出位置に、バリア装置50を開位置にそれぞれ駆動したが、爪部42及びバリア装置50を駆動する機構は、これに限らない。例えば、レンズ鏡筒2に操作スイッチを設け、レンズ鏡筒2をカメラボディ1に挿入した後、この操作スイッチを押圧操作することによってバリア装置50を開位置、爪部42を突出位置にそれぞれ駆動する構成にしてもよい。
(5)実施形態のレンズ鏡筒2は、係合部として板状に形成された爪部42を備え、この爪部42がカメラボディ1の爪部22に係合することによってカメラボディ1に締結されたが、係合部の形状はこれに限らず、例えば、マウント基部41に対してレンズ鏡筒2の径方向に移動可能に設けられた、例えば、ピン状の部材でもよい。この場合、カメラボディ側には、ピン状に形成された係合部と嵌合する孔部を形成するとよい。
(6)実施形態のレンズ鏡筒2は、係合部として2つの爪部42を備えたが、係合部の数は、これに限らず、1つでも3つ以上でもよい。
(7)実施形態において、鏡筒本体部30及びマウント基部41は、それぞれ円筒形状に形成されたが、これらの形状は、筒状であればこれに限らず、例えば、角筒状(外形断面が矩形)であってもよい(内空断面は円形でも矩形でもよい)。
実施形態のレンズ鏡筒を含むカメラシステムを示す斜視図である。 図1に示すレンズ鏡筒に備えられた爪部の駆動機構及びバリア装置の開閉機構を光軸方向から見た平面図である。 図2の爪部の駆動機構及びバリア装置の開閉機構を示す断面図であり、爪部同士の係合の動作を示している。 図2の爪部の駆動機構及びバリア装置の開閉機構を示す断面図であり、バリア装置が閉位置から開位置に移動する際の動作を示している。
符号の説明
1 カメラボディ : 2 レンズ鏡筒 : 40 マウント部 : 41 マウント基部 : 42 爪部 : 50 バリア装置 : 51 羽根部材 : 52 羽根駆動部材 : 53 開閉レバー : 54 解除ボタン

Claims (13)

  1. 筒状に形成され、その内径側を被写体光が通過するマウント基部と、
    締結対象物に対して機械的に係合して前記マウント基部に前記締結対象物を締結する係合位置と、前記締結対象物に対する係合が解除された非係合位置との間を前記マウント基部に対して移動可能に設けられた係合部と、
    前記係合部の前記係合位置と前記非係合位置との間の移動に連動して、実質的な被写体光の光路から退避した開位置と光路上に配置された閉位置との間を移動可能な移動部材と、
    前記係合部の駆動に伴って前記移動部材を前記閉位置から前記開位置に駆動する駆動機構と
    を備えるレンズ鏡筒。
  2. 請求項1に記載のレンズ鏡筒において、
    前記係合部は、前記係合位置において前記マウント基部の外周面又は内周面から突き出して前記締結対象物に機械的に係合し、前記非係合位置において前記マウント基部に収容されること
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のレンズ鏡筒において、
    前記駆動機構は、
    前記マウント基部が前記締結対象物に対し接近することによって該締結対象物に押圧されて移動し、該移動によって前記係合部を前記非係合位置から前記係合位置に駆動すること
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、
    前記駆動機構は、
    前記係合部が設けられるとともに第1軸部周りで回転する駆動部材と、
    一端部が前記マウント基部の外周面から突き出して設けられるとともに、他端部には、前記駆動部材に係合して前記駆動部材の前記第1軸部周りの回転を制限するストッパ面部が形成され、第2軸部周りに回転する開閉レバーと、
    前記駆動部材と前記マウント基部とに渡して設けられた第1バネと、
    前記開閉レバーと前記マウント基部とに渡して設けられた第2バネと、
    を備え、
    前記マウント基部が前記締結対象物に装着されると、前記開閉レバーの前記一端部が、前記締結対象物の一部に押圧されて前記軸部周りに回転し、
    その回転によって前記開閉レバーの前記ストッパ面部が前記駆動部材から離間し、
    前記駆動部材は、前記ストッパ面部による回転の制限の解除によって、前記第1バネの付勢力によって開駆動方向に回転し、
    前記移動部材が閉位置から開位置に移動するとともに、前記係合部が収容位置から突出位置に移動して前記締結対象物に対して締結すること
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  5. 請求項1から請求項までの何れか1項に記載のレンズ鏡筒において、
    前記係合部を前記係合位置から前記非係合位置に移動させる操作部を備えること
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  6. 請求項1から請求項までの何れか1項に記載のレンズ鏡筒において、
    撮影レンズを備え、
    前記移動部材は、前記閉位置において前記撮影レンズのうち最も被写体光の進行方向射出側のレンズの射出面を保護すること
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  7. 請求項1から請求項までの何れか1項に記載のレンズ鏡筒において、
    前記係合部が複数設けられたこと
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  8. 第1の光学機器に設けられ、該第1の光学機器と第2の光学機器とを締結させるマウント構造であって、
    筒状に形成され、その内径側を被写体光が通過するマウント基部と、
    前記第2の光学機器に機械的に係合して前記マウント基部を前記第2の光学機器に締結させる係合位置と、前記第2の光学機器に対する係合が解除された非係合位置との間を前記マウント基部に対して移動可能な係合部と、
    前記係合部の前記係合位置と前記非係合位置との間の移動に連動して、実質的な被写体光の光路から退避した開位置と光路上に配置された閉位置との間を移動可能な移動部材と、
    前記係合部の駆動に伴って前記移動部材を前記閉位置から前記開位置に駆動する駆動機構と
    を備える光学機器のマウント構造。
  9. 請求項に記載の光学機器のマウント構造において、
    前記係合部は、前記係合位置において前記マウント基部の外周面又は内周面から突き出して前記第2の光学機器に機械的に係合し、前記非係合位置において前記マウント基部に収容されること
    を特徴とする光学機器のマウント構造。
  10. 請求項又は請求項に記載の光学機器のマウント構造において、
    前記マウント基部が前記第2の光学機器に対し接近することによって該第2の光学機器に押圧されて移動し、該移動によって前記係合部を前記非係合位置から前記係合位置に駆動する、又は、前記移動部材を前記閉位置から前記開位置に駆動する駆動機構を備えること
    を特徴とする光学機器のマウント構造。
  11. 請求項から請求項10までの何れか1項に記載の光学機器のマウント構造において、
    前記係合部を前記係合位置から前記非係合位置に移動させる操作部を備えること
    を特徴とする光学機器のマウント構造。
  12. 請求項から請求項11までの何れか1項に記載の光学機器のマウント構造において、
    前記係合部が複数設けられたこと
    を特徴とする光学機器のマウント構造。
  13. 請求項1からに記載のレンズ鏡筒を装着可能なカメラであって、
    前記マウント基部とマウント可能なボディマウントを備え、
    該ボディマウントは、前記マウント基部が前記ボディマウントに近接するにつれて前記係合部を前記非係合位置から前記係合位置へ移動せしめる押圧部を有すること
    を特徴とするカメラ。
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