JP6084017B2 - レンズ鏡筒および撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズ鏡筒に関し、特にバリア筒を備えたレンズ鏡筒に関する。
従来から、沈胴状態と繰り出し状態との間で移動可能な沈胴式レンズ鏡筒が知られている。このようなレンズ鏡筒は、回転するカム環によって最も被写体側に位置する第1レンズ群の沈胴および繰り出しを行う。またレンズ鏡筒は、第1レンズ群の前方に位置し、沈胴状態でレンズを覆い撮影状態(繰り出し状態)でレンズを露出するレンズバリアを備えている。
特許文献1には、カム環と、カム環の外周に位置し光軸方向に直進案内された第1レンズ群枠、および、第1レンズ枠の外周に位置してレンズバリアを備えた遮光飾り筒を有するズームレンズの鏡筒構造が開示されている。このズームレンズの鏡筒構造は、カム環の外周面に形成され、第1レンズ枠に設けられたカムフォロアと係合するレンズ群枠用カム溝、および、遮光飾り筒に設けられたカムフォロアと係合する飾り筒用カム溝を有する。遮光飾り筒のカムフォロアは、第1レンズ群枠に形成された光軸と平行な直進案内溝を通って飾り筒用カム溝に係合している。また、レンズ群枠用カム溝と飾り筒用カム溝は、ズームレンズの撮影領域において、第1レンズ枠と遮光飾り筒を同一の軌跡で光軸方向に移動させる形状を有する。これにより、第一レンズ枠と遮光飾り筒の沈胴状態から繰り出し状態までのカム軌跡を異ならせることができるため、レンズバリアが開いた後にレンズバリアの配置スペースまで第1レンズ群を繰り出すことが可能である。
一方、従来から、レンズバリアからの砂ゴミの侵入を防ぐように構成されたレンズ鏡筒が提案されている。特許文献2には、第1レンズ群およびレンズバリアを保持する鏡筒、および、バリア羽根を開閉するように回転駆動するバリア駆動部材を備えたバリア機構が開示されている。特許文献2のバリア機構において、バリア駆動部材には回転力が伝達される連動レバーが設けられ、鏡筒には連動レバーが挿通される貫通穴が形成されている。またバリア駆動部材は、バリア羽根が開状態から閉状態までの動作に伴う回転中に、貫通穴を覆うフランジ部を有する。このような構成により、貫通穴からレンズ鏡筒の内部への砂ゴミの侵入を防ぐ。
特開2004−258646号公報 特開2009−42640号公報
しかしながら、特許文献1、2に開示された構成では、遮光飾り筒と第1レンズ枠との間の隙間から砂ゴミなどの異物が侵入する可能性がある。
そこで本発明は、異物の進入を低減して信頼性の高いレンズ鏡筒および撮像装置を提供する。
本発明の一側面としてのレンズ鏡筒は、回転駆動されるカム環と、前記カム環の外周に設けられ、最も被写体側のレンズを光軸方向に移動可能に保持するレンズ枠と、前記レンズ枠の外周に設けられてレンズバリアを保持するバリア筒とを有し、前記レンズバリアは、前記レンズの前記被写体側の面で開閉動作を行いバリア開状態およびバリア閉状態の間を移行可能なバリア羽根、および、前記バリア筒に対して回転することにより該バリア羽根を駆動するバリア駆動部材を備え、前記レンズ枠には前記レンズの周囲に溝部が設けられ、前記バリア駆動部材には、前記バリア開状態において、前記レンズ枠の前記溝部に向けて突出する突起部が設けられており、前記レンズ枠の前記溝部の周囲には、凹凸部が形成され、前記バリア開状態において、前記凹凸部と前記バリア筒または前記バリア駆動部材との間の前記光軸方向の隙間は、前記溝部と前記突起部との間の隙間よりも狭い
本発明の他の側面としての撮像装置は、前記レンズ鏡筒を有する。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、異物の進入を低減して信頼性の高いレンズ鏡筒および撮像装置を提供することができる。
本実施例におけるレンズ鏡筒を構成する第1レンズ群およびバリア筒の分解斜視図である。 本実施例におけるレンズ鏡筒(鏡筒ユニット)の分解斜視図である。 本実施例におけるレンズ鏡筒の撮影状態(繰り出し状態)を示す断面図である。 本実施例におけるレンズ鏡筒の沈胴状態を示す断面図である。 本実施例におけるレンズバリアのバリア閉状態を示す部分斜視図である。 本実施例における第1レンズ群とバリア群のタイミングチャートである。 本実施例におけるバリアドライブリングのバリア開状態を示す正面図である。 本実施例におけるバリアドライブリングのバリア閉状態を示す正面図である。 本実施例における撮像装置の外観斜視図である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
まず、図1乃至図4を参照して、本実施例におけるレンズ鏡筒の構成について説明する。図1は、レンズ鏡筒1の第1レンズ群100およびバリア群150の分解斜視図である。図2は、レンズ鏡筒1(鏡筒ユニット)の分解斜視図である。図3は、レンズ鏡筒1の撮影状態(繰り出し状態)を示す断面図である。図4は、レンズ鏡筒1の沈胴状態を示す断面図である。
第1レンズ群100は、第1レンズ101、および、第1レンズ101を保持する円筒状の第1レンズ枠102を備えて構成される。第1レンズ枠102は、光軸OAの方向(光軸方向)に直進案内されるようにカム筒601の外周に設けられ、最も被写体側のレンズ(第1レンズ101)を保持するレンズ枠である。第1レンズ枠102の内周面には、径方向の内側に突出するとともに内周方向に等角度の間隔で配置されたカムピン102a、および、第1レンズ群100を回転規制するキー溝(不図示)が設けられている。また、第1レンズ枠102の外周面には、第1レンズ枠102の円筒部を光軸OAの方向(光軸方向)に切り欠くように、バリア群を回転規制するキー溝102cが等角度の間隔で設けられている。なお本実施例において、カムピン102aと第1レンズ枠102は互いに別の部材で構成されているが、これに限定されるものではない。カムピン102aを第1レンズ枠102と一体的に構成してもよい。
バリア群150は、バリア筒151、バリアドライブリング152、バリア開きばね153、バリア主羽根154、バリア副羽根155、キャップテープ156、および、キャップ157を備えて構成される。バリア筒151は、第1レンズ枠102の外周に設けられてレンズバリア(バリアドライブリング152、バリア開きばね153、バリア主羽根154、バリア副羽根155、キャップテープ156、および、キャップ157)を保持する。
キャップ157は、キャップテープ156により、バリア筒151の被写体側に取り付けられる。バリア筒151の内周面には、径方向の内側に突出するとともに内周方向に等角度の間隔で配置されたカムピン151aが設けられている。また、カムピン151aの根元部には、バリア群150を回転規制する直進キー151bが設けられている。直進キー151bは、第1レンズ枠102のキー溝102cと嵌合し、直進ガイドされる。
第2レンズ群200は、第2レンズ201、および、第2レンズ201を保持する円筒状の第2レンズ枠202を備えて構成される。第2レンズ枠202の外周面には、径方向の外側に突出するとともに外周方向に等角度の間隔で配置されたカムピン202a、および、第2レンズ群200を回転規制する直進キー202bが設けられている。
第3レンズ群300は、3群ベース303の結像面側に、光量調整部材であるシャッター羽根310、NDフィルター312、セパレートシート311、シャッターカバー313、および、シャッターAct(不図示)を備えて構成される。また第3レンズ群300は、3群ベース303の被写体側に、第3レンズ301および第3レンズ枠302を備えて構成される。また被写体側に、第3レンズ群300は、ISコイル304、ISボール305、ISばね306、キャップ307、ISホルダー308、FPC309、および、FPC309に固定されたISセンサー316を備えて構成される。
第3レンズ枠302は、第3レンズ301を保持するとともに被写体側の光量を規制するキャップ307が取り付けられる。また第3レンズ枠302は、ISマグネット315を保持し、ISボール305およびISばね307の作用により3群ベース303に移動可能に保持される。また第3レンズ枠302は、ISコイル304およびISマグネット315の作用により発生する駆動力に基づいて任意の位置へ移動し、ISセンサー316により位置制御される。
第1レンズ枠102の内側には、カム筒601(カム環)に回動自在かつ直進プレート604に回転規制されつつ、第1レンズ群100、第2レンズ群200、および、第3レンズ群300の回転を規制して光軸方向に直進案内する直進筒602が設けられている。カム筒601は、回転駆動可能に構成されている。直進筒602の外周面には、直進プレート604の直進キー604aと嵌合するとともに回転規制するためのキー溝602dを備えており、被写体側には第1レンズ枠102のキー溝102bと嵌合する直進キー602aを備えている。また、直進筒602の内周面には、第2レンズ枠202の直進キー202bを回転規制するための貫通したキー溝602b、3群ベース303の直進キー303bを回転規制するための貫通したキー溝602cが等角度間隔で配置されている。直進筒602の結像面側には、有害光を遮断する遮光板603が取り付けられる。直進筒602の外周面は、カム筒601の内面と嵌合し、カム筒601とバヨネット結合することにより、カム筒601と相対的に回転可能に保持される。
直進プレート604には、光軸方向に伸びた直進筒602のキー溝602dと嵌合する直進キー604a、カバー筒503のキー溝503bと嵌合する直進キー604bが備えられている。また直進プレート604は、カムカバー501とバヨネット結合することにより、カムかバー501と相対的に回転可能に保持される。また直進プレート604の円弧上の外周部には、固定筒701の内周面に設けられたキー溝701aと嵌合して直進規制される直進キー604cが等角度間隔で設けられている。
カム筒601の外周部には、直進プレート604に回転規制され、カムカバー501により光軸方向に進退するカバー筒503が配置されている。カバー筒503の内周面には、直進プレート604の直進キー604bと嵌合するキー溝503bが設けられている。またカバー筒503の外周面には、径方向の外側に突出するとともにカムカバー501の内面に設けられたカム溝501bに挿入され、外周方向に等角度の間隔で設けられたカムピン503aが設けられている。カバー筒503の被写体側には、カバー筒503の補強と装飾を兼ねるカムカバーリング504が取り付けられる。
カムカバー501の外周面には、径方向の外側に突出するとともに固定筒701の内周面に設けられたカム溝701bに挿入され、外周方向に等角度の間隔で設けられたカムピン501aが設けられている。またカムカバー501の外周面には、第5ギアと連結するギア部501cが設けられている。カムカバー501の内周面には、カバー筒503のカムピン503aが挿入されるカム溝501bが等角度の間隔で設けられており、また、カム筒601の回転キー601eと嵌合するキー溝501dが設けられており。またカムカバー501の被写体側には、カムカバー501の補強と装飾を兼ねるカム筒リング502が取り付けられる。
カム筒601の内周面には、第2レンズ枠202のカムピン202aが挿入されるカム溝601c、および、3群ベース303のカムピン303aが挿入されるカム溝601dがそれぞれ等角度の間隔で設けられている。カム筒601の外周面には、カム溝601a、601bがそれぞれ等角度の間隔で設けられている。カム溝601aは、第1レンズ枠102のカムピン102aが挿入されて係合するレンズ枠用カム溝である。カム溝601bは、バリア筒151のカムピン151aが挿入されて係合するバリア筒用カム溝である。本実施例において、カム溝601aとカム溝601bのカム軌跡の少なくとも一部は互いに異なっている。
また、カム筒601の外周面には、カムカバー501のキー溝501dと嵌合する回転キー601eが設けられている。カム筒601は、カバー筒503とバヨネット結合しており、直進筒602、直進プレート604、および、カムカバー501の作用により、カバー筒503と回転可能に保持され、カムカバー501の作用により光軸方向へ進退する。
カムカバー501の外周には、固定筒701が配置される。固定筒701の内周面には、直進プレート604の直進キー604aと嵌合して回転規制するキー溝701a、および、カムカバー501のカムピン501aが挿入されるカム溝701bが、それぞれ等角度の間隔で設けられている。また固定筒701の被写体側には、レンズ鏡筒1の内部への異物侵入を防止する防砂シート704が配置される。
センサーホルダー700は、第4レンズ群400の駆動源410、第4レンズ群400のメインガイド404、レンズ鏡筒1の駆動源703、駆動源703の動力をカムカバー501へ伝達するギア711〜ギア715を保持する。ギア711〜ギア714は、ギアカバー702によりセンサーホルダー700に保持される。ギア715は、固定筒701およびセンサーホルダー700により保持される。
第4レンズ群400は、第4レンズ401および第4レンズ保持枠402を備えて構成される。第4レンズ群400は、メインガイド404、センサーホルダー700に設けられたサブガイド700aにより回転規制される。第4レンズ群400は、駆動源410に設けられたスクリュー411と螺合し駆動源410の回転により光軸方向に進退するナット412、および、第4レンズ保持枠402とナット412とを当接させるスプリング403により、光軸方向に移動可能に配置される。
撮像素子800をセンサーホルダー700に固定する際、ねじ830で取り付けられたセンサーラバー810の弾性を利用して、保護ガラス820をセンサーホルダー700に押しつけるように固定する。センサーホルダー700と固定筒701を、ねじ840で固定することで、レンズ鏡筒1をユニット化している。本実施例において、レンズ鏡筒1が沈胴状態から撮影状態(繰り出し状態)に移行する場合、まず駆動源703の動力によりギア711〜715が回転し、続いてカムカバー501が回転駆動する。
カムカバー501は、固定筒701の内側と嵌合し、その内側に設けられたカム溝701bの作用により、光軸方向に回転しながら繰り出される。カムカバー501が回転すると、カム筒601は、カムカバー501、直進プレート604、直進筒602、および、カバー筒503の作用により、光軸方向に回転しながら繰り出される。
直進筒602は、バヨネット結合によりカム筒601に相対的に回転可能に保持されており、また直進プレート604により回転規制されている。このため直進筒602は、カム筒601が回転すると光軸方向へ直進移動しながら繰り出される。カム筒601にカム結合している第1レンズ群100、バリア群150、第2レンズ群200、および、第3レンズ群300は、カム筒601および直進筒602の作用により、光軸方向に直進移動しながら繰り出される。
第4レンズ群400は、駆動源410に設けられたスクリュー411およびナット412の作用により、光軸方向に移動可能に保持されるとともに、メインガイド404およびサブガイド700aにより回転規制されている。このため、第4レンズ群400は、カム筒601の移動とは関係なく、独立して光軸方向に直進移動しながら繰り出される。
以上の構成により、カムカバー501が回転して各レンズ群が沈胴位置から被写体側に向けて繰り出すことにより、レンズ鏡筒1が沈胴状態から撮影状態(繰り出し状態)へ移行する。本実施例において、第1レンズ群100の移動距離を、バリア群150の移動距離よりも長くなるようにカム溝を設定することで、バリアが退避した後のスペースに第1レンズ群100を繰り出すことが可能になる。なお本実施例のレンズ鏡筒1において、固定筒701、カムカバー501、および、カム筒601の作用により、適宜相互間の距離が調整されてズーミングが行われる。
次に、図1および図5を参照して、レンズ鏡筒1におけるバリア部材(レンズバリア)の開閉動作について説明する。図5は、本実施例におけるレンズバリアのバリア閉状態を示す部分斜視図である。バリア筒151には、被写体側における光軸OAを挟んで対向する2箇所に、それぞれ、バリア主羽根154の回転軸154aが挿入される回転穴151c、および、バリア副羽根155の回転穴155aに挿入される回転軸151dを備える。また本実施例において、レンズバリアは、バリア羽根(バリア主羽根154、バリア副羽根155)およびバリア駆動部材(バリアドライブリング152)を備えて構成される。バリア羽根は、第1レンズ101の被写体側の面で開閉動作を行いバリア開状態およびバリア閉状態の間を移行可能である。バリア駆動部材は、バリア筒151に対して回転することによりバリア羽根を駆動する。
バリア主羽根154には、回転軸154a、ばね係止部154b、バリアドライブリング152の当接面152bと接する平面部154c、および、バリア副羽根155と当接する当接面154dが設けられている。バリア主羽根154は、回転軸154aがバリア筒151の回転穴151cに挿入されることにより、バリア筒151に回転可能に保持される。
バリア副羽根155には、バリア筒151に設けられた回転軸151dが挿入される回転穴155a、および、バリア主羽根154の当接面154dと接する当接面155bが設けられている。バリア副羽根155は、回転穴155aにバリア筒151の回転軸151dが挿入されることにより、バリア筒151に回転可能に保持される。
バリアドライブリング152は、カム筒601の回転に連動して回転するように、バリア筒151の前面部分(被写体側)にバヨネット結合により回動可能に装着されている。また、バリアドライブリング152は、光軸を挟んで対向する2箇所(直径方向の2箇所)に、それぞれ、ばね掛け部152a、および、バリア主羽根154との当接面152bが周方向に突出するように設けられている。
バリア主羽根154のばね係止部154bとバリアドライブリング152のばね掛け部152aとの間には、引張コイルばね(コイルスプリング)である開きばね153を架設されている。このような構成により、バリアドライブリング152には、開きばね153によってバリア主羽根154が開く方向(図5中の矢印010で示される方向)に回転力が与えられる。
バリア主羽根154およびバリア副羽根155(バリア羽根)は、共に、同形状の2組の羽根を用いて、レンズ鏡筒1の沈胴状態時において第1レンズ101の前面(被写体側面)を覆うように構成されている。バリア主羽根154は、その回転軸154aがバリア筒151の前面に設けられた回転穴151cと嵌合し、回転軸154aを中心に回転して開閉動作可能に装着される。バリア副羽根155は、その回転穴155aがバリア筒151の前面に設けられた回転軸151dと嵌合し、回転軸151dを中心に回転して開閉動作可能に装着される。
続いて、レンズ鏡筒1におけるバリア主羽根154およびバリア副羽根155(バリア羽根)を開閉するための構成について詳述する。バリアドライブリング152は、略円環状に形成されており、その外周面においてL字型状に折曲して延出された連動部152cが一体的に設けられている。レンズ鏡筒1の沈胴状態時において、連動部152cは、カム筒601の前方(被写体側)に設けられたバリア駆動部601fに当接する。
バリア羽根が閉状態から開状態へ移行する場合、バリアドライブリング152の連動部152cは、開きばね153の開き付勢力によりバリア駆動部601fに当接しながら、バリア主羽根154を図5中の矢印010で示される方向(バリア開方向)に回転させる。バリアドライブリング152には、当接面152bが設けられている。バリア開動作時に、バリアドライブリング152の当接面152bがバリア主羽根154の平面部154cと当接することにより、バリアドライブリング152の回転力をバリア主羽根154に伝達し、バリア主羽根154が開く。このとき、バリア副羽根155は、バリア主羽根154との合わせ面155cがバリア主羽根154の先端部154eに押し退けられることにより開く。バリア副羽根155は、回転付勢されていないため、バリア主羽根154の開動作を妨げることなく、閉じ状態から開き動作へ移行する。
一方、バリア羽根が開状態から閉状態へ移行する場合、カム筒601のバリア駆動部601fは、開きばね153の開方向(図5中の矢印010の方向)の付勢力に抗して、バリアドライブリング152をバリア閉方向(図5中の矢印011の方向)に回転させる。すなわち、レンズ鏡筒1(撮像装置)の沈胴動作時に、駆動源703から伝達された回転駆動力により回転されたカム筒601のバリア駆動部601fは、連動部152cを押すことにより、バリアドライブリング152をバリア閉方向に回転させる。
このとき、バリア主羽根154は、平面部154cとバリアドライブリング152の当接面152bとが開きばね153の付勢力により当接しているため、バリアドライブリング152の回転動作に連動しながらバリア閉方向に回転する。バリア副羽根155は、バリア主羽根154の当接面154dに当接面155bが押されることにより、バリア閉方向に回転する。
次に、図6を参照して、バリア部材(バリア主羽根154、バリア副羽根155)の開閉タイミングと、第1レンズ枠102およびバリア筒151の繰り出し量について説明する。図6は、バリア部材の開閉領域とバリア群150および第1レンズ群100の繰り出しタイミングを示すタイミングチャートである。図6において、横軸はカム筒601の回転量を示し、左端が沈胴状態(SINK)、中間が広角状態(WIDE)、右端が望遠状態(TELE)である。縦軸は、バリア群150および第1レンズ群100の繰り出し量を示す。実線はバリア群150の繰り出し量、一点鎖線は第1レンズ群100の繰り出し量をそれぞれ示す。バリア部材の開閉作動は、図6中の領域A内で行われる。
レンズ鏡筒1が沈胴状態から繰り出し状態(撮影状態)に移行する場合、バリア部材の開動作が完了した後、バリア筒151に対して第1レンズ枠102が突出方向(光軸方向の被写体側)に相対移動する。一方、レンズ鏡筒1が撮影状態から沈胴状態に移行する場合、バリア筒151に対して第1レンズ枠102が十分繰り込んだ後にバリア部材の閉動作が開始する。本実施例では、カム筒601の回転量が図6中の回転量Bとなった場合にバリア部材の閉動作を開始する。
このような構成により、バリア部材が完全に開いた状態でバリア群150と第1レンズ群100との相対移動が行われるため、バリア部材を構成するバリア主羽根154およびバリア副羽根155が第1レンズ101と干渉することはない。また、バリア部材の開閉動作中のバリア群150と第1レンズ群100(第1レンズ101および第1レンズ枠102)との隙間は、沈胴状態時の隙間と同等またはそれ以上になる。このため、砂ゴミなどに引っ掛かって動作不良となる可能性が小さくなる。
次に、図1、図3、および、図4を参照して、本実施例における第1レンズ群100およびバリア群150の構造について詳述する。第1レンズ枠102には、第1レンズ101を保持するレンズ室102e、および、第1レンズ101を第1レンズ枠102に接着する接着剤を溜める接着溝102fが設けられている。また第1レンズ枠102には、レンズ室102eおよび接着溝102fを囲うように第1レンズ101の周囲に設けられた砂除け溝102g(溝部)が設けられている。また第1レンズ枠102には、砂除け溝102gの外側に(砂除け溝102gの周囲に)、周方向に延びる凹凸が繰り返し設けられた凹凸形状を有する砂除け部102h(凹凸部)が設けられている。
また、バリアドライブリング152の裏側(像面側)には、第1レンズ枠102に設けられた砂除け溝102gに向けて突出した砂除け壁152g(突起部)が設けられている。このようにバリアドライブリング152には、第1レンズ枠102の砂除け溝102gに向けて突出する砂除け壁152gが設けられている。本実施例において、砂除け壁152gは砂除け溝102gと類似の形状を有する。
続いて、砂除け溝102g、砂除け部102h、および、砂除け壁152gの作用について説明する。図3に示されるように、レンズ鏡筒1の繰り出し状態(撮影状態)、すなわちバリア開状態において、砂除け壁152gの少なくとも先端は、砂除け溝102gの内部に挿入される。このため、撮影状態において第1レンズ101とバリアドライブリング152との間の隙間から入った砂ゴミは、砂除け壁152gにより、レンズ鏡筒1の内部への侵入が効果的に防止され、砂除け溝102gに溜まる。
また図3と図4とを比較して分かるように、撮影状態(繰り出し状態)において、バリアドライブリング152(またはバリア筒151)と砂除け部102hとの光軸方向の距離L1(隙間)は、沈胴状態の場合の距離L2(隙間)よりも小さい。すなわち、繰り出し状態における第1レンズ枠102とバリア筒151またはバリアドライブリング152との間の光軸方向の隙間L1は、沈胴状態の場合の隙間L2よりも狭くなるように構成されている。このため、砂除け壁152gおよび砂除け溝102gを越えて侵入してきた砂ゴミは、砂除け部102hの凸部により、レンズ鏡筒1の径方向の外側への移動が妨げられる。このとき、砂ゴミは砂除け部102hの凹部に溜まるため、撮影状態と沈胴状態との間を移行する際のバリアドライブリング152の回転や、第1レンズ枠102とバリア筒151との間の光軸方向の相対移動を妨げることはない。
また、撮影状態(バリア開状態)において、砂除け部102h(の凸部表面)とバリア筒151またはバリアドライブリング152との間の光軸方向の隙間は、砂除け溝102g(の凹部表面)と砂除け壁152g(の凸部表面)との間の光軸方向の隙間よりも狭い。このように、砂除け溝102gと砂除け壁152gとの間の距離よりも、砂除け部102hの凸部と相対するバリア筒151またはバリアドライブリング152との間の距離の方が小さくなるように構成されている。このため、砂除け壁152を越えて侵入してきた砂ゴミでも、砂除け部102hの凸部によってレンズ鏡筒1の径方向外側への移動が妨げられる。
次に、図7および図8を参照して、砂除け壁152gと砂除け溝102gとの位置関係について説明する。図7は、バリアドライブリング152が開き位相の場合における、砂除け壁152gと砂除け溝102gとの位置関係を示す正面図である。図8は、バリアドライブリング152が閉じ位相の場合における、砂除け壁152gと砂除け溝102gとの位置関係を示す正面図である。
図7および図8に示されるように、砂除け溝102gは、接着溝102fを含むレンズ室102eの周囲を囲む形状を有する。また、砂除け溝102gと砂除け壁152gは、接着溝102fを避けるように設けられている。本実施例において、砂除け溝102gのうち、接着溝102fを挟む両側の領域は、周方向に広く形成されている。このため、砂除け壁152gのうち、接着溝102fを挟む両側の領域は、バリア閉じ位置でもバリア開き位置でも砂除け溝102gの内部に挿入されることになる。
これにより、バリアドライブリング152の動作不具合などでレンズ鏡筒1が撮影状態(繰り出し状態)になってもバリアドライブリング152が閉じ位置に残った場合でも、砂除け壁152gが第1レンズ枠102に干渉することはない。このため本実施例によれば、信頼性の高いレンズ鏡筒が得られる。
次に、図9を参照して、本実施例におけるレンズ鏡筒1を備えた撮像装置の概略について説明する。図9は、本実施例における撮像装置10(デジタルカメラ)の外観斜視図である。図9に示されるように、撮像装置10は、撮像装置本体11と撮像装置本体11に取り付けられたレンズ鏡筒1とを備えて構成される。撮像装置10の正面には、被写体の構図を決定するファインダ対物レンズ17、測光動作や測距動作を行う際の光源の補助を行う補助光手段12、ストロボ13、および、レンズ鏡筒1(レンズ装置)が設けられている。また、撮像装置本体11の上面には、レリーズボタン14、ズーム切換えスイッチ15、および、電源切換えボタン16が設けられている。また本実施例において、レンズ鏡筒1は、沈胴状態と繰り出し状態(撮影状態)との間で移動可能に構成されている。
以上のとおり、本実施例のレンズ鏡筒1では、第1レンズ枠102の周囲に砂除け溝102gが設けられ、また、バリアドライブリング152から像面側に突出するように砂除け壁152gが設けられている。また、レンズ鏡筒1の撮影状態(繰り出し状態)において、砂除け溝102gの内部に砂除け壁152gの先端が挿入される。このため、本実施例によれば、レンズ鏡筒1の内部への砂ゴミなどの異物の侵入を低減して信頼性の高いレンズ鏡筒および撮像装置を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1:レンズ鏡筒
101:第1レンズ
102:第1レンズ枠
102g:砂除け溝
151:バリア筒
152g:砂除け壁
601:カム筒

Claims (6)

  1. 回転駆動されるカム環と、
    前記カム環の外周に設けられ、最も被写体側のレンズを光軸方向に移動可能に保持するレンズ枠と、
    前記レンズ枠の外周に設けられてレンズバリアを保持するバリア筒と、を有し、
    前記レンズバリアは、前記レンズの前記被写体側の面で開閉動作を行いバリア開状態およびバリア閉状態の間を移行可能なバリア羽根、および、前記バリア筒に対して回転することにより該バリア羽根を駆動するバリア駆動部材を備え、
    前記レンズ枠には前記レンズの周囲に溝部が設けられ、
    前記バリア駆動部材には、前記レンズ枠の前記溝部に向けて突出する突起部が設けられており
    前記レンズ枠の前記溝部の周囲には、凹凸部が形成され、
    前記バリア開状態において、前記凹凸部と前記バリア筒または前記バリア駆動部材との間の前記光軸方向の隙間は、前記溝部と前記突起部との間の隙間よりも狭い、
    ことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記バリア開状態において、前記突起部の少なくとも先端は、前記溝部の内部に挿入されていることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記レンズ鏡筒は、沈胴状態と繰り出し状態との間で移動可能に構成されており、
    前記沈胴状態において前記レンズバリアは前記バリア閉状態となり、
    前記繰り出し状態において前記レンズバリアは前記バリア開状態となり、
    前記繰り出し状態における前記レンズ枠と前記バリア筒または前記バリア駆動部材との間の前記光軸方向の隙間は、前記沈胴状態の場合の隙間よりも狭くなるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 回転駆動されるカム環と、
    前記カム環の外周に設けられ、最も被写体側のレンズを光軸方向に移動可能に保持するレンズ枠と、
    前記レンズ枠の外周に設けられてレンズバリアを保持するバリア筒と、を有し、
    前記レンズバリアは、前記レンズの前記被写体側の面で開閉動作を行いバリア開状態およびバリア閉状態の間を移行可能なバリア羽根、および、前記バリア筒に対して回転することにより該バリア羽根を駆動するバリア駆動部材を備え、
    前記レンズ枠には前記レンズの周囲に溝部が設けられ、
    前記バリア駆動部材には、前記レンズ枠の前記溝部に向けて突出する突起部が設けられており、
    前記レンズ枠には、前記レンズを該レンズ枠に接着する接着剤を溜める接着溝が設けられ、
    前記溝部と前記突起部は、前記接着溝を避けるように設けられていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  5. 前記カム環の外周面には、前記レンズ枠のカムピンと係合するレンズ枠用カム溝、および、前記バリア筒のカムピンと係合するバリア筒用カム溝が設けられ、
    前記レンズ枠用カム溝と前記バリア筒用カム溝のカム軌跡の少なくとも一部は互いに異なっていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  6. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒を有することを特徴とする撮像装置。
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