JP5266158B2 - 変速機の制御装置 - Google Patents

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本発明は、変速機の回転軸に相対回転自在に支持したギヤを、アクチュエータにより作動する同期装置で前記回転軸に結合して変速段を確立する変速機の制御装置に関する。
変速機の同期装置をアクチュエータで作動させる際に、同期装置のスリーブのチャンファがブロッキングリングのチャンファに係合する瞬間にショックや異音が発生するのを防止すべく、前記係合時にアクチュエータがスリーブに与える移動速度を低減するものが、下記特許文献1により公知である。
特開2008−151194号公報
ところで、変速時にショックや異音が発生するのは、同期装置のスリーブのチャンファがブロッキングリングのチャンファに係合する瞬間だけはなく、その後にスリーブのチャンファがギヤのドグ歯に係合する瞬間にも発生する。しかしながら、上記従来のものは、スリーブのチャンファがギヤのドグ歯に係合する瞬間のショックや異音に対する対策はなされていなかった。
特に、所謂ツインクラッチ式の自動変速機では、所定の変速段の確立中に次段の変速段を予めプリシフトしておき、一対のクラッチの繋ぎ代えにより前記所定の変速段を解除して前記プリシフトされている次段の変速段を確立する。よって、非変速中にプリシフトが実行されることになり、プリシフト時に同期装置が発生するショックや異音が乗員に認識される問題が顕著になる。またショックによるスリーブ、ブロッキングリング、ギヤ、ハブ等の部品の寿命低下を避けるために部品強度を高める必要があり、高価な材料や大型の部品が必要になってコストや重量が増加する問題がある。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、同期装置のスリーブのチャンファがギヤのドグ歯に係合する際のショックや異音を低減すること目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、変速機の回転軸に相対回転自在に支持したギヤを、アクチュエータにより作動する同期装置で前記回転軸に結合して変速段を確立する変速機の制御装置であって、前記同期装置は、前記回転軸に結合されたハブと、前記ハブに相対回転不能かつ軸方向摺動可能に支持されて前記アクチュエータで駆動されるスリーブと、前記スリーブおよび前記ギヤ間に配置されたブロッキングリングとを備え、前記アクチュエータで前記スリーブを駆動し、前記スリーブのチャンファを前記ブロッキングリングのチャンファに係合させることで前記回転軸および前記ギヤの回転を同期させた後に、前記スリーブのチャンファを前記ギヤのドグ歯に係合させて前記ギヤを前記回転軸に結合するものにおいて、前記スリーブのチャンファが前記ギヤのドグ歯に係合するときの前記アクチュエータの推力あるいは駆動速度は、前記アクチュエータの作動開始後の推力あるいは駆動速度のうちで最小に設定されていて、前記回動軸および前記ギヤの回転が同期完了後、前記スリーブのチャンファが前記ブロッキングリングのチャンファの掻き分けを終了したときの、前記アクチュエータの推力あるいは駆動速度よりも小さくなり、車両が所定の運転条件にあるときには、前記スリーブのチャンファが前記ギヤのドグ歯に係合するときの前記アクチュエータの推力あるいは駆動速度の低減制御を中止することを特徴とする変速機の制御装置が提案される。
また請求項に記載された発明によれば、請求項の構成に加えて、前記所定の運転条件は、車速およびアクセル開度から判定されるキックダウンであることを特徴とする変速機の制御装置が提案される。
尚、実施の形態の油圧アクチュエータAは本発明のアクチュエータに対応する。
請求項1の構成によれば、変速機の同期装置は、回転軸に結合されたハブと、ハブに相対回転不能かつ軸方向摺動可能に支持されてアクチュエータにより駆動されるスリーブと、スリーブおよびギヤ間に配置されたブロッキングリングとを備え、アクチュエータでスリーブを駆動し、スリーブのチャンファをブロッキングリングのチャンファに係合させて回転軸およびギヤの回転を同期させた後に、スリーブのチャンファをギヤのドグ歯に係合させてギヤを回転軸に結合する。スリーブチャンファがギヤのドグ歯に係合するときのアクチュエータの推力あるいは駆動速度を、回動軸およびギヤの回転が同期完了後、スリーブのチャンファがブロッキングリングのチャンファの掻き分けを終了したときのアクチュエータの推力あるいは駆動速度よりも小さく設定したので、スリーブのチャンファがギヤのドグ歯に係合するときのショックや異音を低減することができる。
さらにスリーブのチャンファがギヤのドグ歯に係合するときのアクチュエータの推力あるいは駆動速度を、アクチュエータの作動開始後の推力あるいは駆動速度のうちで最小に設定したので、ショックや異音の発生を一層効果的に低減することができる。
また特に車両が所定の運転条件にあるときには、スリーブのチャンファがギヤのドグ歯に係合するときのアクチュエータの推力あるいは駆動速度の低減制御を中止するので、変速の応答遅れを防止することができる。
また請求項の構成によれば、車速およびアクセル開度からキックダウンが判定されたとき、つまり素早い変速が要求されたときに、アクチュエータの推力あるいは駆動速度の低減制御を中止するので、キックダウン時における変速の応答遅れを防止することができる。
油圧アクチュエータおよび同期装置の構造を示す図。 同期装置の作動の説明図。 アクチュエータの作動を説明するタイムチャート。 ブロッキングリングのチャンファの掻き分け時のショックおよび異音防止を説明するフローチャート。 ギヤのドグ歯の掻き分け時のショックおよび異音防止を説明するフローチャート。 インギヤの完了時のショックおよび異音防止を説明するフローチャート。 スリーブのチャンファの加速斜面および減速斜面の説明図。 変速機のシフトマップ。
以下、図1〜図8に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1に示すように、ツインクラッチ式の変速機の同期装置Sを挟んで2個の油圧アクチュエータA,Aが設けられており、図中左側の油圧アクチュエータAが作動してシフトフォーク17を右動させると第1の変速段が確立し、図中右側の油圧アクチュエータAが作動してシフトフォーク17を左動させると第2の変速段が確立する。図1において、第1の変速段の確立に関わる部分と第2の変速段の確立に関わる部分とは実質的に同じ構造および作用であるため、図中左側の油圧アクチュエータAによる第1の変速段の確立に関わる部分を中心に説明する。
同期装置Sは周知の構造を有するもので、変速機の回転軸(不図示)に結合されたハブ11と、ハブ11の外周面に軸方向摺動自在にスプライン嵌合する環状のスリーブ12と、前記回転軸に相対回転自在に支持されたギヤ13(ギヤ本体部分は不図示)と、ハブ11およびギヤ13間に相対回転自在に配置された環状のブロッキングリング14と、ハブ11およびブロッキングリング14間に配置された環状のシンクロナイザースプリング15とを備える。
スリーブ12の内周面にはハブ11の外周面にスプライン嵌合するチャンファ12a…が形成され、ブロッキングリング14の外周面にはスリーブ12のチャンファ12a…に係合可能なチャンファ14a…が形成され、ギヤ13の外周面にはスリーブ12のチャンファ12a…に係合可能なドグ歯13a…が形成される。ブロッキングリング14の内周にはテーパーコーン面14bが形成され、ギヤ13の外周には前記ブロッキングリング14のテーパーコーン面14bに当接するテーパーコーン面13bが形成される。
同期装置Sおよび油圧アクチュエータA間に軸方向に配置されたシフトガイドロッド16にシフトフォーク17のガイド部17aが摺動自在に支持される。シフトフォーク17
は、ガイド部17aを挟む一端側に油圧アクチュエータAにより駆動される被駆動部17bを備えるとともに、他端側にスリーブ12の外周に形成した環状溝12bに係合するフォーク状の駆動部17cを備える。
油圧アクチュエータAは、カップ状のシリンダ部材18と、シリンダ部材18の内周面により構成されるシリンダ18aに摺動自在に嵌合するピストン19と、シリンダ18aの底壁とピストン19の背面との間に区画された油室20を備えており、この油室20が油圧回路21に接続される。油圧回路が供給する油圧を変化させることにより、油圧アクチュエータAのピストン19が発生する推力は任意に制御可能である。
図2は変速機の変速時における同期装置Sの作用を経時的に示すもので、図2(A)の状態から油圧アクチュエータAを駆動すると、そのピストン19に押圧されたシフトフォーク17が前進し、回転軸に固定したハブ11にスプライン嵌合するスリーブ12が前進する。スリーブ12が前進する荷重がシンクロナイザースプリング15を介してブロッキングリング14に伝達され、ブロッキングリング14がギヤ13に向けて付勢される(図2(B)参照)。
スリーブ12が更に前進すると、スリーブ12のチャンファ12a…の歯先とブロッキングリング14のチャンファ14a…の歯先とが当接し、かつギヤ13のテーパーコーン面13b(図1参照)とブロッキングリング14のテーパーコーン面14b(図1参照)とが接触して摩擦力によるトルクが発生する(図2(C)参照)。スリーブ12が更に前進すると、前記トルクによりギヤ13の回転にスリーブ12の回転(つまり回転軸の回転)が同期し、スリーブ12のチャンファ12a…がブロッキングリング14のチャンファ14a…を掻き分けることが可能になる(図2(D)参照)。
ギヤ13の回転にスリーブ12の回転が同期すると前記トルクが消滅するため、スリーブ12が更に前進すると、スリーブ12のチャンファ12a…がブロッキングリング14のチャンファ14a…を掻き分けてスリーブ12およびブロッキングリング14が一体に結合され、更にスリーブ12のチャンファ12a…の歯先がギヤ13のドグ歯13a…の歯先に係合する(図2(E)参照)。スリーブ12が更に前進すると、スリーブ12のチャンファ12a…がギヤ13のドグ歯13a…を掻き分け(図2(F)参照)、最終的にスリーブ12のチャンファ12a…がギヤ13のドグ歯13a…に係合して変速が完了する(図2(G)参照)。
図2(A)は「ニュートラル」、図2(B)は「スプリング接触」、図2(C)は「ボーク」、図2(D)は「スプリング掻き分け」、図2(D)および(E)の間は「フリーフライト」、図2(E)は「ドグ歯接触」、図2(F)は「ドグ歯掻き分け」、図2(G)は「インギヤ」の各領域に対応する。
「ボーク」領域の開始時には、スリーブ12のチャンファ12a…の歯先がブロッキングリング14のチャンファ14a…の歯先に係合してショックや異音が発生し、「ドグ歯接触」領域の開始時には、スリーブ12のチャンファ12a…の歯先がギヤ13のドグ歯13a…の歯先に係合してショックや異音が発生し、また「インギヤ」領域の終了時には、スリーブ12の端面がギヤ13の本体部分の側面に係合してショックや異音が発生する。
本実施の形態では、油圧回路21から油圧アクチュエータAの油室20に供給する油圧を調整してピストン19の推力、即ちスリーブ12の推力を制御することで、上記ショックや異音を低減する。
図3および図4に示すように、「ニュートラル」領域において長さTa1の期間aでスリーブ12の目標推力(油圧アクチュエータAの目標推力)を大きい値Fa1に維持し(ステップS1,S2)、スリーブ12を停止状態から初期加速する。続く長さTa2の期間bでスリーブ12の目標推力を前記Fa1よりも小さい値Fa2まで低減し、スリーブ12を減速する(ステップS3,S4)。続く長さTa3の期間cでスリーブ12の目標推力を前記Fa2から前記Fa1よりも大きいFa3まで、(Fa3−Fa2)/Ta3の増加率で徐々に増加させる(ステップS5,S6)。
「ボーク」領域の開始時におけるスリーブ12の移動速度は、それまでのスリーブ12の推力の積分値に比例する。前記期間bでスリーブ12の目標推力をFa2まで低減したことで、「ボーク」領域の開始時まで一定の目標推力Fa1を維持する場合に比べて、「ボーク」領域の開始時におけるスリーブ12の移動速度を低減し、スリーブ12のチャンファ12a…がびブロッキングリング14のチャンファ14a…に係合する際のショックや異音を低減することができる。
図3および図5に示すように、「ボーク」領域において目標推力Fb1(=Fa3)を出力し(ステップS11)、その状態を次の「ブロッキングリング掻き分け」領域の直前の時刻dまで継続する(ステップS12)。前記時刻dの判定は、ハブ11およびギヤ13の差回転の今回値をNk とし、前回値をNk-1 とし、閾値をTDelay としたとき、ΔNk /(ΔNk ーΔNk-1 )<TDelay により判定することができる。
前記時刻dが判定されると、前記目標推力Fb1を目標推力Fb2まで低減する(ステップS13)。これにより、スリーブ12のチャンファ12a…がブロッキングリング14のチャンファ14a…を過剰な推力で掻き分けるのを防止する。続いて、時刻eにハブ11およびギヤ13の差回転の今回値ΔNk が閾値NLimit 未満になるまで(ステップS14)、前記目標推力Fb2を1サイクルにDFb2ずつ漸増する(ステップS15)。これにより、必要最小限の推力でブロッキングリング14のチャンファ14a…を掻き分けながら、同期崩れ時の差回転の増加を最小限に抑える。
「ブロッキングリング掻き分け」領域の末期の時刻eから「フリーフライト」領域の時刻fまでは、小さい目標推力Fb3未満になるまで(ステップS16)、目標推力をDFb3ずつ漸減する(ステップS17)。これにより、「フリーフライト」領域に続く「ドグ歯掻き分け」領域の開始時のスリーブ12の速度を低下させ、スリーブ12のチャンファ12a…がギヤ13のドグ歯13a…に衝突して発生するショックや異音を低減する。時刻fにおける目標推力Fb3は、油圧アクチュエータAの作動を開始時(期間aの開始時)以後の目標推力のうちで最小の値であり、もちろん「ボーク」領域の開始前の最小目標推力Fa2よりも小さく、かつ「ブロッキングリング掻き分け」領域の終了時(時刻e′)の目標推力Fb4よりも小さく設定されている。
図3および図6に示すように、「フリーフライト」領域の時刻fから.目標推力をそれまでの最小値であるFc1(=Fb3)に維持する(ステップS21)、スリーブ12のストロークの変化率が閾値以上であれば(ステップS22)、車両が加速状態にあってスリーブ12のチャンファ12a…とギヤ13のドグ歯13a…とが加速斜面で当接しており、推力を増加せずともスリーブ12のチャンファ12a…がギヤ13のドグ歯13a…を掻き分け可能であると判断し(図7(A)参照)、前記目標推力Fc1を増加することなく維持する。そして時刻h′にスリーブ12のストロークが限界位置に達すると(ステップS23)、インギヤが完了したと判定して目標推力をゼロに減少する(ステップS24)。
一方、スリーブ12のストロークの変化率が時刻gにおいて閾値未満になると(ステッ
プS22)、車両が減速状態にあってスリーブ12のチャンファ12a…とギヤ13のドグ歯13a…とが減速斜面で当接しており、推力を増加させなければスリーブ12のチャンファ12a…がギヤ13のドグ歯13a…を掻き分け不能であると判断し(図7(B)参照)、スリーブ12のストロークが限界位置に達するまで(ステップS25)、前記目標推力をFc1からDFcずつ漸増する(ステップS26)。そして時刻hにスリーブ12のストロークが限界位置に達すると、インギヤが完了したと判定して目標推力をゼロに減少する(ステップS27)。
このように、インギヤが完了する直前の推力を必要最小限に抑えることで、スリーブ12の端面がギヤ13の本体部分の側面に衝突する際のショックや異音を低減することができる。
以上のように、図3の「ドグ歯掻き分け」領域の開始時(時刻g)における目標推力Fc1は、「ブロッキングリング掻き分け」領域の終了時(時刻e′)の目標推力Fb4よりも小さく設定されており、かつ油圧アクチュエータAの作動開始以降の何れの目標推力よりも小さく設定されているので、スリーブ12のチャンファ12a…がギヤ13のドグ歯13a…に係合する際のショックや異音を効果的に低減することができる。
図8(A)、(B)は、それぞれシフトアップ時およびシフトダウン時の変速マップであり、アクセル開度および車速をパラメータとしてシフトアップおよびシフトダウンを行うタイミングを規定している。同図の斜線の領域は上述した変速時のショックや異音を低減するための油圧アクチュエータAの制御を行う領域を示している。変速時のショックや異音を低減するための制御を行わないときの油圧アクチュエータAの推力の特性は、図3に鎖線で示される。
図8(A)のシフトアップ時における斜線の領域は低アクセル開度、低車速の領域であって、仮に斜線以外の領域(高アクセル開度、高車速の領域)で変速時のショックや異音を低減するための制御を行うと、変速応答性の低下によって加速性能が損なわれてしまうため、斜線以外の領域に限って変速時のショックや異音を低減するための油圧アクチュエータAの制御を実行する。
図8(B)のシフトダウン時における斜線の領域は低アクセル開度、低車速の領域であって、仮に斜線以外の領域(高アクセル開度、高車速の領域)で変速時のショックや異音を低減するための制御を行うと、運転者が急加速を要求するキックダウン時の変速応答性の低下によって加速性能が損なわれてしまうため、斜線以外の領域に限って変速時のショックや異音を低減するための油圧アクチュエータAの制御を実行する。
このように、変速時のショックや異音を低減するための油圧アクチュエータAの制御を、低アクセル開度、低車速の領域に限定することで、ショックや異音を低減性能と変速応答性とを両立させることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態では油圧アクチュエータAの制御をツインクラッチ式の変速機に適用しているが、本発明の制御はツインクラッチ式以外の変速機に対しても適用することができる。
また本発明のアクチュエータは油圧アクチュエータに限定されず、電気アクチュエータであっても良い。
また実施の形態ではアクチュエータによりスリーブ12の推力を制御しているが、スリーブ12の移動速度を制御しても良い。
11 ハブ
12 スリーブ
12a スリーブのチャンファ
13 ギヤ
13a ギヤのドグ歯
14 ブロッキングリング
14a ブロッキングリングのチャンファ
A 油圧アクチュエータ(アクチュエータ)
S 同期装置

Claims (2)

  1. 変速機の回転軸に相対回転自在に支持したギヤ(13)を、アクチュエータ(A)により作動する同期装置(S)で前記回転軸に結合して変速段を確立する変速機の制御装置において、
    前記同期装置(S)は、前記回転軸に結合されたハブ(11)と、前記ハブ(11)に相対回転不能かつ軸方向摺動可能に支持されて前記アクチュエータ(A)で駆動されるスリーブ(12)と、前記スリーブ(12)および前記ギヤ(13)間に配置されたブロッキングリング(14)とを備え、前記アクチュエータ(A)で前記スリーブ(12)を駆動し、前記スリーブ(12)のチャンファ(12a)を前記ブロッキングリング(14)のチャンファ(14a)に係合させることで前記回転軸および前記ギヤ(13)の回転を同期させた後に、前記スリーブ(12)のチャンファ(12a)を前記ギヤ(13)のドグ歯(13a)に係合させて前記ギヤ(13)を前記回転軸に結合するものにおいて、
    前記スリーブ(12)のチャンファ(12a)が前記ギヤ(13)のドグ歯(13a)に係合するときの前記アクチュエータ(A)の推力あるいは駆動速度は、前記アクチュエータ(A)の作動開始後の推力あるいは駆動速度のうちで最小に設定されていて、前記回動軸および前記ギヤ(13)の回転が同期完了後、前記スリーブ(12)のチャンファ(12a)が前記ブロッキングリング(14)のチャンファ(14a)の掻き分けを終了したときの、前記アクチュエータ(A)の推力あるいは駆動速度よりも小さくなり、
    車両が所定の運転条件にあるときには、前記スリーブ(12)のチャンファ(12a)が前記ギヤ(13)のドグ歯(13a)に係合するときの前記アクチュエータ(A)の推力あるいは駆動速度の低減制御を中止することを特徴とする、に記載の変速機の制御装置。
  2. 前記所定の運転条件は、車速およびアクセル開度から判定されるキックダウンであることを特徴とする、請求項に記載の変速機の制御装置。
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