JP5265324B2 - 加熱調理器 - Google Patents
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Description
このようなことを目的として、被調理物に水蒸気を供給して加熱調理する加熱調理器も提案されている。例えば、バーナにて水の貯留タンクを加熱して水蒸気を生成する蒸気発生器が設けられて、その蒸気発生器にて生成された水蒸気が、加熱室内に供給されるように構成された加熱調理器がある(例えば、特許文献2参照。)。
ちなみに、この特許文献2の加熱調理器は、加熱室の外部に設けた通風ファンにより、加熱室内の空気を加熱室外に吸引し再び加熱室内に送風する形態で空気を循環流動させ、そして、その循環される空気をバーナの燃焼ガスが通流する加熱管にて加熱することにより、加熱室内の温度の均一化を図るようになっている。
ちなみに、特許文献2の加熱調理器は、バーナの燃焼ガスが通流する加熱管にて加熱室内の空気を加熱するようにしているので、被調理物に水蒸気のみを供給して加熱する場合に較べて、加熱力は高くなるものであるが、ガス燃料を燃焼させる加熱用のバーナにて被調理物を加熱する場合ほど、加熱力を高めることができないものである。
その加熱室の周壁部に設けられてガス燃料を燃焼させる加熱用のバーナと、
前記加熱室の後部から上方に延びるように設けられた燃焼ガス排気用の排気路とが設けられたものであって、その第1特徴構成は、
前記載置部に載置された被調理物に対して水蒸気生成手段にて生成された水蒸気を噴出する蒸気噴出部が、前記バーナよりも前記加熱室の内方側に位置する状態で設けられ、
前記加熱用のバーナが、前記加熱室の上壁部に設けられた上部バーナと、前記加熱室の左右両側壁部に前記載置部よりも下方に位置する状態で設けられた左右の下部バーナとから構成され、
前記蒸気噴出部が、前記上部バーナと前記載置部との間に配置されている点にある。
そして、蒸気噴出部が、バーナよりも加熱室の内方側に位置する状態で設けられているから、蒸気噴出部から噴出される水蒸気が、加熱室内を流動する燃焼ガスのために被調理物に向けて流動することを妨げられることなく、被調理物に対して的確に供給されるものとなる。
つまり、蒸気噴出部を、バーナよりも加熱室の外方側に位置させて、加熱室の壁部に形成した開口を通して水蒸気を噴出するように設ける、あるいは、加熱室の内外方向においてバーナと同じ位置に位置する状態で設けるようにすると、噴出された水蒸気が加熱室内を流動する燃焼ガスによって、その燃焼ガスとともに排気路に向けて流動する傾向となって、噴出された水蒸気を被調理物に適切に供給し難いものとなるが、蒸気噴出部を、バーナよりも加熱室の内方側に位置する状態で設けることにより、噴出された水蒸気を被調理物に適切に供給して、載置部に載置された被調理物を蒸気噴出部から噴出される水蒸気にて的確に覆うことができるものとなる。
したがって、水分を保持させながらも余分な油を効率よく除去する状態で被調理物を加熱調理できるものとなる。例えば、被調理物としての魚や牛肉等を、油分の少ない状態でありながらも水分が充分にある、健康維持に好適でありながらも美味しい状態に加熱調理できるものとなるのである。
したがって、ビタミンC等の抗酸化物質の保持率を向上させ、且つ、油類の酸化を防止する状態で被調理物を加熱調理することができるものとなる。例えば、被調理物としての南瓜、玉葱等の野菜類を、ビタミンC等の抗酸化物質の保持率を向上させる状態で加熱調理することができ、また、被調理物としての魚や牛肉及びピザ等を、油の酸化を抑制した状態で加熱調理できるものとなる。
要するに、第1特徴構成によれば、水分を保持させながらも余分な油を効率よく除去する状態で被調理物を加熱調理でき、また、ビタミンC等の抗酸化物質の保持率を向上させ、且つ、油類の酸化を防止する状態で被調理物を加熱調理することができる加熱調理器を提供できるのである。
また、第1特徴構成によれば、載置部に載置された被調理物が、蒸気噴出部にて噴出される水蒸気にて覆われた状態で、上部バーナ及び左右の下部バーナにて、表裏両面を加熱されながら加熱調理されることになる。
つまり、被調理物の表裏両面を、表裏を反転させる等の手間の掛かる作業を行うことなく、良好加熱調理できるものになるのである。
要するに、第1特徴構成によれば、被調理物の表裏両面を良好に加熱調理できる加熱調理器を提供できるのである。
また、第1特徴構成によれば、加熱室内における載置部の設置位置は、被調理物の収納及び取出や燃焼ガスの流動等を考慮し、また、燃焼炎が800〜1000℃になる上部バーナに対して近すぎると被調理物が必要以上に高温となって炭化する虞があることを考慮して、上部バーナから離れた位置に定められるものとなる。このため、一般に、上部バーナと載置部との上下間隔は、載置部と加熱室底部との間隔よりも広く形成されるものとなる。
そこで、蒸気噴出部を上部バーナと載置部との間に配置することにより、蒸気噴出部を被調理物から上方に大きく離れた位置に位置させることができるものとなるから、蒸気噴出部を、加熱室の横幅方向の中央箇所より水蒸気を噴出させるようにして、その構成の簡素化を図るようにしても、被調理物の全体を覆うように水蒸気を噴出し易いものとなる。
要するに、第1特徴構成によれば、蒸気噴出部の構成の簡素化を図りながらも、被調理物の全体を覆うように水蒸気を噴出し易い加熱調理器を提供できるのである。
その加熱室の周壁部に設けられてガス燃料を燃焼させる加熱用のバーナと、
前記加熱室の後部から上方に延びるように設けられた燃焼ガス排気用の排気路とが設けられたものであって、その第2特徴構成は、
前記載置部に載置された被調理物に対して水蒸気生成手段にて生成された水蒸気を噴出する蒸気噴出部が、前記バーナよりも前記加熱室の内方側に位置する状態で設けられ、
前記加熱用のバーナが、前記加熱室の上壁部に設けられた上部バーナと、前記加熱室の左右両側壁部に前記載置部よりも下方に位置する状態で設けられた左右の下部バーナとから構成され、
前記蒸気噴出部が、前記載置部よりも下方で、かつ、加熱室横幅方向において左右の前記下部バーナよりも加熱室内方側に配置されている点にある。
すなわち、載置部に載置された被調理物が蒸気噴出部にて噴出される水蒸気にて覆われた状態で、加熱用のバーナの燃焼炎の輻射熱による大きな加熱力にて加熱されながら加熱調理されることになる。尚、加熱用バーナの燃焼ガスは、加熱室内を流動したのち、排気路を通して外部に排気されることになるが、加熱室内の温度を上昇させるのに寄与することになる。
そして、蒸気噴出部が、バーナよりも加熱室の内方側に位置する状態で設けられているから、蒸気噴出部から噴出される水蒸気が、加熱室内を流動する燃焼ガスのために被調理物に向けて流動することを妨げられることなく、被調理物に対して的確に供給されるものとなる。
つまり、蒸気噴出部を、バーナよりも加熱室の外方側に位置させて、加熱室の壁部に形成した開口を通して水蒸気を噴出するように設ける、あるいは、加熱室の内外方向においてバーナと同じ位置に位置する状態で設けるようにすると、噴出された水蒸気が加熱室内を流動する燃焼ガスによって、その燃焼ガスとともに排気路に向けて流動する傾向となって、噴出された水蒸気を被調理物に適切に供給し難いものとなるが、蒸気噴出部を、バーナよりも加熱室の内方側に位置する状態で設けることにより、噴出された水蒸気を被調理物に適切に供給して、載置部に載置された被調理物を蒸気噴出部から噴出される水蒸気にて的確に覆うことができるものとなる。
このように、載置部に載置された被調理物を、蒸気噴出部にて噴出される水蒸気にて覆う状態で、加熱用のバーナの燃焼炎の輻射熱による大きな加熱力にて加熱するものであるから、水分を保持させながらも余分な油を効率よく除去する状態で被調理物を加熱調理できるものとなり、また、ビタミンC等の抗酸化物質の保持率を向上させ、且つ、油の酸化を防止する状態で被調理物を加熱調理することができるものとなる。
説明を加えると、載置部に載置された被調理物は、加熱用のバーナの燃焼炎の輻射熱による大きな加熱力にて加熱されることにより、その内部の油が表面側に流出することになるが、そのとき、被調理物は蒸気噴出部にて噴出される水蒸気にて覆われているから、その水蒸気が凝縮して被調理物の表面を流動するものとなるため、被調理物の表面側に流出した油が凝縮水とともに被調理物から流れ落ちることになり、余分な油を効率よく除去することができるものとなる。また、被調理物は、覆っている水蒸気や凝縮水にて加湿されるものとなるから、その水分が低下することが抑制されることになる。
したがって、水分を保持させながらも余分な油を効率よく除去する状態で被調理物を加熱調理できるものとなる。例えば、被調理物としての魚や牛肉等を、油分の少ない状態でありながらも水分が充分にある、健康維持に好適でありながらも美味しい状態に加熱調理できるものとなるのである。
また、載置部に載置された被調理物は蒸気噴出部にて噴出される水蒸気にて覆われているため、被調理物の周りの酸素濃度は低い状態であり、しかも、被調理物は加熱用のバーナの大きな加熱力により加熱されるため、その加熱調理時間は短いものとなるから、ビタミンC等の抗酸化物質の酸化や油の酸化を抑制できるものとなるのである。
したがって、ビタミンC等の抗酸化物質の保持率を向上させ、且つ、油類の酸化を防止する状態で被調理物を加熱調理することができるものとなる。例えば、被調理物としての南瓜、玉葱等の野菜類を、ビタミンC等の抗酸化物質の保持率を向上させる状態で加熱調理することができ、また、被調理物としての魚や牛肉及びピザ等を、油の酸化を抑制した状態で加熱調理できるものとなる。
要するに、第2特徴構成によれば、水分を保持させながらも余分な油を効率よく除去する状態で被調理物を加熱調理でき、また、ビタミンC等の抗酸化物質の保持率を向上させ、且つ、油類の酸化を防止する状態で被調理物を加熱調理することができる加熱調理器を提供できるのである。
また、第2特徴構成によれば、載置部に載置された被調理物が、蒸気噴出部にて噴出される水蒸気にて覆われた状態で、上部バーナ及び左右の下部バーナにて、表裏両面を加熱されながら加熱調理されることになる。
つまり、被調理物の表裏両面を、表裏を反転させる等の手間の掛かる作業を行うことなく、良好加熱調理できるものになるのである。
要するに、第2特徴構成によれば、被調理物の表裏両面を良好に加熱調理できる加熱調理器を提供できるのである。
前記水蒸気生成手段が、飽和水蒸気を生成して前記蒸気噴出部に供給する飽和水蒸気供給状態と、過熱水蒸気を生成して前記蒸気噴出部に供給する過熱水蒸気供給状態とに切換自在に構成されている点にある。
また、飽和水蒸気供給状態にすれば、飽和水蒸気や凝縮水による加湿作用を充分に発揮させて、例えば、茄子、南瓜、玉葱等の野菜類を、焦げの無い状態で且つ充分に水分を保持した状態に加熱調理することができるものとなる。
前記水蒸気生成手段が、前記排気路を流動する燃焼ガスにて加熱される水蒸気生成用の熱交換器にて生成した水蒸気を前記蒸気噴出部に供給するように構成されている点にある。
このように、排気路を通して外部に排気される燃焼ガスの保有熱を用いて水蒸気を生成するものであるから、熱エネルギの有効利用により、ランニングコストの低下を図ることができるものとなる。
前記蒸気噴出部が、前記加熱室の前後幅方向の複数箇所から蒸気を噴出するように構成されている点にある。
〔第1実施形態〕
先ず、第1実施形態を説明する。
図1は、ビルトインタイプのガスコンロを示し、コンロ本体1の上部に3つのコンロバーナ2が配置され、コンロ本体1の内部に、加熱調理器としてのグリル部Gが設けられている。
コンロ本体1の上部はガラス製等の天板3にて覆われ、この天板3には、鍋等の被加熱物を載置する五徳4が、3つのコンロバーナ2の夫々に対応して配設されている。
コンロ本体1の前面部のうちの中央部は、グリル部Gの加熱室Kに対して引出し部Hを挿脱するための開口として形成され、コンロ本体1の前面部の左右両側部には、コンロバーナ2に対する点消火や火力調整を行うコンロ用操作部5及びグリル部Gに対する点消火等を行うグリル用操作部6が配設されている。
図1及び図2に示すように、引出し部Hは、加熱室Kの前部開口を開閉する立ち姿勢の扉7、被調理物Qを載置する載置部としての受け網8、及び、受け網8からの落下物を受け止める受け皿9を備える状態に構成されている。
図2及び図7に示すように、前記加熱室Kには、その加熱室内にてガス燃料を燃焼させる加熱用のバーナBとして、加熱室Kの周壁部としての上壁部に設けられる平板状の上部バーナ10と、加熱室Kの周壁部としての左右の側壁部に設けられる左右の筒状の下部バーナ11とが配備され、そして、左右の下部バーナ11は、引出し部Hが加熱室Kの内部に挿入されることにより加熱室内に位置することになる受け網8よりも下方に位置する状態で設けられるようになっている。
そして、燃焼ガス排気用の排気路Rが、加熱室Kの後部から上方に延びるように設けられており、上部バーナ10や左右の下部バーナ11からの燃焼ガスが排気路Rを通して外部に排出されるように構成されている。
尚、図1に示すように、前記天板3の後部には、排気路Rの出口と連通する排気口12が形成され、この排気口12には、通気性を備えた排気用カバー13が装着されている。
説明を加えると、蒸気噴出部Mは、上部バーナ10と受け網8との間に配置され、そして、加熱室Kの前後幅方向の複数箇所から蒸気を噴出するように構成されている。具体的には、蒸気噴出用筒体14が、上部バーナ10と受け網8との間に、その長手方向を加熱室Kの前後幅方向に向ける状態で設置され、そして、その蒸気噴出用筒体14の長手方向の複数箇所に、蒸気を下向きで且つ加熱室Kの横幅方向に拡げた状態で噴出する蒸気噴出孔15が形成されている。
尚、蒸気噴出部Mが上部バーナ10と受け網8との間に配置される本実施形態においては、蒸気噴出部Mがバーナよりも前記加熱室の内方側に位置する状態とは、蒸気噴出部Mが上部バーナ10よりも受け網8に近接する側に位置する状態であればよい。
説明を加えると、水蒸気生成用の熱交換器Nが、飽和水蒸気生成用の第1熱交換部16と、その第1熱交換部16にからの飽和水蒸気を再加熱して加熱水蒸気を生成する過熱水蒸気生成用の第2熱交換部17とからなり、そして、第1熱交換部16と第2熱交換部17とが、第1熱交換部16よりも第2熱交換部17を加熱室K側に位置させる状態で、排気路Rに配置されている。
そして、この気水分離器22から飽和水蒸気を蒸気噴出用筒体14に接続された導入管14Aに供給する第2蒸気管23が設けられ、気水分離器22からの飽和水蒸気を第2熱交換部17に供給する第3蒸気管24が設けられ、第2熱交換部17からの過熱水蒸気を蒸気噴出用筒体14に接続された導入管14Aに供給する第4蒸気管25が設けられ、さらに、第2蒸気管23を開閉する第1開閉弁26、及び、第4蒸気管25を開閉する第2開閉弁27が設けられている。
また、水貯留タンク18の上部には、コンロ本体1の挿入状態において、戻り管28からの水を受け入れる受入れ口30が形成されている。
すわなち、前記グリル用操作部6に、加熱用のバーナBに対する点火指令及び停止指令を指令する点消火スイッチS1、加熱用のバーナBの火力の大きさを指令する火力調節ボリュームS2、及び、水蒸気生成手段Jを飽和水蒸気供給状態にするか、過熱水蒸気供給状態にするかを選択する蒸気選択スイッチS3が設けられ、このグリル用操作部6の指令情報に基づいて、コントローラCが燃焼制御及び蒸気噴出制御を行うように構成されており、次に、図6に示すフローチャートに基づいて、コントローラCが実行する制御内容について説明する。
次に、着火検出用の熱電対43にて着火が検出されたか否かを判別して(#3)、着火が検出されるまで点火処理を実行する。
ちなみに、この待機により、加熱室Kが昇温し、燃焼ガスが排気路Rを適正通り流動する状態になることになる。そして、この待機用の設定時間が経過する直前にて、被調理物Qを加熱室K内に挿入することになる。
第1開閉弁26及び第2開閉弁27を開閉操作したのちは、第3開閉弁28を閉じ(#9)、水供給用ポンプ20を作動させることになる(#10)。
ちなみに、このように第1開閉弁26及び第2開閉弁27を開閉操作し、水供給用ポンプ20を作動させることにより、水蒸気生成手段Jが飽和水蒸気又は過熱水蒸気を生成して蒸気噴出部Mに供給することが開始され、蒸気噴出部Mから受け網8に載置された被調理物Qに対して飽和水蒸気又は過熱水蒸気が供給されることになる。
そして、#12にて停止指令が指令されたことを判別すると、燃料供給用弁40を閉弁し、且つ、燃料供給量調整弁41を燃料供給停止状態に操作する消火処理(#13)、水供給用ポンプ2を停止させる蒸気噴出停止処理(#14)、及び、第3開閉弁28を開く処理(#15)を順次実行することなる。
そして、蒸気噴出部Mが、加熱用のバーナBよりも加熱室Kの内方が位置する状態で設けられているから、つまり、受け網8に載置された被調理物Qに近接して位置する状態で設けられているから、蒸気噴出部Mから噴出される水蒸気が、加熱室内を流動する燃焼ガスのために被調理物Qに向けて流動することを妨げられることなく、被調理物Qに対して的確に供給されるものとなる。
このように、受け網8に載置された被調理物Qを、蒸気噴出部Mにて噴出される水蒸気にて覆う状態で、加熱用のバーナBの燃焼炎の輻射熱による大きな加熱力にて加熱するものであるから、水分を保持させながらも余分な油を効率よく除去する状態で被調理物Qを加熱調理できるものとなり、また、ビタミンC等の抗酸化物質の保持率を向上させ、且つ、油の酸化を防止する状態で被調理物Qを加熱調理することができるものとなる。
また、飽和水蒸気供給状態にすれば、飽和水蒸気や凝縮水による加湿作用を充分に発揮させて、例えば、茄子、南瓜、玉葱等の野菜類を、焦げの無い状態で且つ充分に水分を保持した状態に加熱調理することができるものとなる。
すなわち、この第1実施形態のグリル部Gを用いて加熱調理する場合(コンビ調理と略称)、この第1実施形態のグリル部Gが備えている蒸気噴出部Mを省略して加熱調理する場合(ガスグリルと略称)、及び、図9に示す加熱調理器にて、過熱水蒸気のみを用いて加熱調理する場合(蒸気調理と略称)の夫々にて、牛肉を加熱調理したときの結果が図10に示され、南瓜を加熱調理したときの結果が図11に示されている。
尚、コンビ調理においては、牛肉を加熱調理するときには、過熱水蒸気供給状態とし、南瓜を加熱調理するときには、飽和水蒸気供給状態とした。
また、蒸気調理を行う加熱調理器は、タンク50内の水をヒータ(図示せず)にて加熱して飽和水蒸気(100℃)を生成し、その飽和蒸気をヒータ式加熱器51にて加熱して過熱水蒸気(300℃)を生成するように構成した。
以下、第2実施形態を説明するが、この第2実施形態は、蒸気噴出部Mの別の実施形態を説明するものであり、その他の構成は上記した第1実施形態と同様であるので、以下、蒸気噴出部Mについて説明する。
図8に示すように、蒸気噴出部Mが、受け網8の下方に、加熱用のバーナBよりも加熱室Kの内方側に位置する状態、つまり、被調理物Qに近接して位置する状態に設けられている。具体的には、左右一対の蒸気噴出用筒体14aが、受け皿9と受け網8との間に、その長手方向を加熱室Kの前後幅方向に向ける状態で設置され、そして、その蒸気噴出用筒体14aの長手方向の複数箇所に、蒸気を上向きで且つ加熱室Kの横幅方向に拡げた状態で噴出する蒸気噴出孔15aが形成されている。
尚、蒸気噴出部Mが受け網8の下方に配置される本実施形態においては、蒸気噴出部MがバーナBよりも加熱室Kの内方側に位置する状態とは、蒸気噴出部Mが、加熱室Kの横側壁部に設けられる下部バーナ11よりも、加熱室横幅方向において加熱室内方側に位置する状態であればよいものである。
次に別実施形態を説明する。
(イ) 上記の実施形態では、水蒸気生成手段Jが、飽和水蒸気供給状態と過熱水蒸気供給状態とに切換自在に構成される場合を例示したが、常に、過熱水蒸気を供給するように構成してもよく、また、常に、飽和水蒸気を供給するように構成してもよい。
さらに、上部バーナ10と下部バーナ11とのうちの一方のみを選択して燃焼させる状態に切換えるように構成して実施しても良い。
10 上部バーナ
11 下部バーナ
B 加熱用のバーナ
J 水蒸気生成手段
K 加熱室
N 熱交換器
M 蒸気噴出部
R 排気路
Claims (5)
- 被調理物を載置する載置部を備えた加熱室と、
その加熱室の周壁部に設けられてガス燃料を燃焼させる加熱用のバーナと、
前記加熱室の後部から上方に延びるように設けられた燃焼ガス排気用の排気路とが設けられた加熱調理器であって、
前記載置部に載置された被調理物に対して水蒸気生成手段にて生成された水蒸気を噴出する蒸気噴出部が、前記バーナよりも前記加熱室の内方側に位置する状態で設けられ、
前記加熱用のバーナが、前記加熱室の上壁部に設けられた上部バーナと、前記加熱室の左右両側壁部に前記載置部よりも下方に位置する状態で設けられた左右の下部バーナとから構成され、
前記蒸気噴出部が、前記上部バーナと前記載置部との間に配置されている加熱調理器。 - 被調理物を載置する載置部を備えた加熱室と、
その加熱室の周壁部に設けられてガス燃料を燃焼させる加熱用のバーナと、
前記加熱室の後部から上方に延びるように設けられた燃焼ガス排気用の排気路とが設けられた加熱調理器であって、
前記載置部に載置された被調理物に対して水蒸気生成手段にて生成された水蒸気を噴出する蒸気噴出部が、前記バーナよりも前記加熱室の内方側に位置する状態で設けられ、
前記加熱用のバーナが、前記加熱室の上壁部に設けられた上部バーナと、前記加熱室の左右両側壁部に前記載置部よりも下方に位置する状態で設けられた左右の下部バーナとから構成され、
前記蒸気噴出部が、前記載置部よりも下方で、かつ、加熱室横幅方向において左右の前記下部バーナよりも加熱室内方側に配置されている加熱調理器。 - 前記水蒸気生成手段が、飽和水蒸気を生成して前記蒸気噴出部に供給する飽和水蒸気供給状態と、過熱水蒸気を生成して前記蒸気噴出部に供給する過熱水蒸気供給状態とに切換自在に構成されている請求項1又は2記載の加熱調理器。
- 前記水蒸気生成手段が、前記排気路を流動する燃焼ガスにて加熱される水蒸気生成用の熱交換器にて生成した水蒸気を前記蒸気噴出部に供給するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の加熱調理器。
- 前記蒸気噴出部が、前記加熱室の前後幅方向の複数箇所から蒸気を噴出するように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の加熱調理器。
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