JP3113670U - パン焼窯用のスチーム発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小容積のタンク本体でもスチーム発生量を増やし、熱による圧力や、タンク本体内に水を注入したときの激しい温度差等によるタンク本体の割損を未然に防止するパン焼窯用のスチーム発生装置の提供。
【解決手段】パン焼窯内の上部熱源の余熱で熱するよう当該上部熱源の上側に配設し、両端内壁間に給水管23を挿通し且つ床面側に排水口27を設け、両端内壁の上部に接続してパン焼窯内上側で相対峙するように配設したスチーム噴射棒35を備てタンク本体22を形成する。該タンク本体22内で給水管23から水を、予め熱したタンク本体22内底面に向けて降りかけることでスチームを発生し、スチーム噴射棒35に開穿した複数の噴射孔35aから下方のパン生地に向けて噴出可能にすると共に、タンク本体22内底面上で放熱有効面積の増大する凹凸を作り出すよう当該内底面上に、金属製のナット部材とした円筒状の複数の熱伝導性部材26を載置する。
【選択図】図3

Description

本考案は、パン焼窯内でスチームを発生させることによって強くパリッとしたクラストパンを仕上げるためのパン焼窯用のスチーム発生装置に関するものである。
従来から、この種のスチーム発生装置として、特許文献1乃至3に開示されているように、その殆どがダクト式のスチーム発生手段が使用されており、これはパン焼窯内の一方向から圧力をかけてパン生地にスチームを吹きかける構成としている。例えばパン焼窯内の背面部からのみダクトを用いて当該パン焼窯内へとスチームを送り込むようにすることで、パン生地を焼く前にかけるスチームによってパン生地の表面が湿って伸び易くなり、強くパリッとしたクラストパンが仕上がる。
このスチームの役割としては、まずパン生地の膨張を最大限にする必要があり、このときのスチームはパン生地に対し軟化と保護作用との共同作用をし、同時にパン生地の表面におけるスチームの凝結は、しばらくの間だけ保護の役割を果たす。すなわち、凝結水が再び蒸発するまでの間、熱の効力を和らげ、その分だけ外皮が硬化し、クラストを形成するのを遅くするから、パン生地の焼成中に外皮が充分に伸びて滑らかになる。また、スチームはパン生地に切込み目を形成した部分がパン焼窯内の焼成で盛り上がるのを容易にする。
このときパン生地がスチームで満たされたパン焼窯内で焼かれた場合は、パン生地の表面に凝結した水が澱粉をキャラメル系の高次化合物に変化させるために、色は黄色で、外観は少し輝き、艶のある皮が得られる。これに反して、スチーム無しでパン生地が焼かれた場合は、色は灰色がかった藁色で皮の外観は艶が無く、表面はかなりざらざらしたものとなる。また、スチーム発生量は少なめの方がクープが割れ易く、スチーム発生量が多いとクープのカット面に多量の微粒水滴が付着し、これが接着剤のように働いてパン生地同士を固着させてしまう。しかも焼成後には、スチーム排出管の湯垢の沈着がかなり早まる虞れがあることから、スチーム発生装置の貯水用のタンク室内は常に水が残らぬよう空にしておかなければならない。
このため、スチーム発生量を微妙に調整することが要求され、従来では、例えば特許文献4に開示されているように、通気可能な容器内に充填された多数の粒体または多孔体に向けて水を供給する給水管への給水を制御するための給水制御手段を備えたスチーム発生装置が提供されている。
また、特許文献5乃至7に開示されているように、パン焼窯内の上部熱源の上方に、散水手段とスチーム噴出口が設けられたスチーム発生用のタンク室が備え付けられ、該散水手段とスチーム噴出口との間に、湯玉を蒸気化し且つ通過する蒸気をさらに加熱するための熱伝導性の良い蒸気フィルタを配設したスチーム発生装置がある。
特開2002−243155号公報 特開昭61−271938号公報 特開平6−303891号公報 特開平6−281147号公報 特公平1−31090号公報 特公平2−28046号公報 特許第2683882号公報
しかしながら、従来におけるスチーム発生装置では、パン焼窯内の一方向から圧力をかけてパン生地にスチームを吹きかける場合、パン生地へのスチームのかかりムラを生じてしまうことが多く、良好な加湿焼成を達成することができない。また、特許文献5乃至7に開示されているように、パン焼窯内の上部熱源の上方に、散水手段とスチーム噴出口が設けられたスチーム発生用のタンク室が備え付けられた場合には、パン焼窯の焼成室内部の収容スペースが狭くなってしまい、パン焼窯自体をかなり大型とせざるを得ないものとなり、しかも製造コストも大幅に嵩んでしまう。また、スチーム発生用のタンク室自体の老巧化による取り換え等のメンテナンスも容易でない。
このような欠点を解消するために、パン焼窯内の熱板上に置かれたパン生地に対し加熱処理を行うよう例えば熱板下方に配置され、当該熱板自体を加熱するガスバーナー構造の下部熱源と、パン焼窯内の熱板上に置かれたパン生地に対し上方に向けられ、輻射熱を発射させてから反射機構によって乱反射させて熱板上に拡散放射して加熱処理を行なう上部熱源とを備えて成るパン焼窯装置において、該上部熱源の上側に床面積の小さなスチーム発生用のタンク本体を配置させ、当該上部熱源の余熱でもってタンク本体自体を熱せられるようにすると共に、該タンク本体の両端内壁間に給水管を挿通させ且つ床面側には排水口を設け、さらに前後両端部に接続されて前後に相対峙するようにスチーム噴射棒を設け、タンク本体内で給水管から水を、予め熱せられているタンク本体内底面に向けて降りかけることによりスチームを発生させ、スチーム噴射棒の複数の噴射孔から下方のパン生地に向けて当該スチームを噴出させるようにして成るスチーム発生装置を提案されている。
ただ、このようなタンク本体の小さな床面積では貯水量が多くはないため、スチーム発生量が少なく、スチームを1回発生させると貯水を消費してしまい、その後の2回目では殆どスチームが発生されない状態であった。また、従来では、スチーム発生時の内部温度が500℃であってパン生地の燃焼時にはさらに800℃にも高温となるタンク本体内での熱による圧力や、高温に熱せられたタンク本体内に水を注入したときの当該タンク本体の内壁と水との激しい温度差等によってタンク本体自体が割れてしまう危険性もある。
そこで、本考案は叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、容積の小さなタンク本体でのスチーム発生量を容易に増やすことができ、しかもタンク本体内の熱による圧力や、タンク本体内に水を注入したときの激しい温度差等でタンク本体自体が割れてしまうのを未然に防止できるようにしたパン焼窯用のスチーム発生装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本考案にあっては、パン焼窯1内の熱板3上に置かれたパン生地Pに対し上方に向けられ、輻射熱を発射させてから反射機構6によって乱反射させて熱板3上に拡散放射して加熱処理を行なう上部熱源4の余熱でもって熱せられるよう当該上部熱源4の上側に配設され、両端内壁間に給水管23を挿通させ且つ床面側に排水口27を設け、両端内壁の上部に接続されてパン焼窯1内の上側前後で相対峙するように配設されたスチーム噴射棒35を備えて成るスチーム発生用のタンク本体22を備え、該タンク本体22内で給水管23から水を、予め熱せられているタンク本体22内底面に向けて降りかけることによりスチームを発生させ、スチーム噴射棒35に開穿された複数の噴射孔35aから下方のパン生地Pに向けて当該スチームを噴出させるようにして成るスチーム発生装置21であって、タンク本体22内底面上で放熱有効面積を増大させる凹凸を作り出すよう当該内底面上に円筒状の複数の熱伝導性部材26を載置させることで、スチーム発生装置21としたものである。
熱伝導性部材26は、金属製のナット部材とすることができる。
給水管23は、タンク本体22内壁に形成された曲壁面24に沿っての上方側に配置されるようにすることができる。
タンク本体22内には、スチームを上方側へ誘導させる複数のパンチング孔25aが形成された水跳ね防止用のパンチング中板25を配設したものとできる。
パンチング中板25は、タンク本体22内壁に形成された曲壁面24に沿って配置された給水管23位置より下側に配置され、パンチング中板25の一端縁部側には、タンク本体22内壁に当接されて孔部となる凹溝25bが形成されているものとできる。
タンク本体22の下面側には着脱可能な支持金具33を介してステンレス製の耐熱補強板32を付設したものとできる。
スチーム噴射棒35の両端側には、スチーム噴射棒35自体を回動可能にして噴射孔35aの向きを可変自在とする例えばナット捻回構造の可動調整部36を備えたものとできる。
噴射孔35aの孔形状を笛吹防止可能な正方形としたものとできる。
スチーム噴射棒35は、その両端側をエルボー管34を介してタンク本体22に接続することで反射機構6の上側もしくは下側のいずれかに選定可能に配置したものとできる。 熱板3自体を加熱する下部熱源5の余熱を利用してパン焼窯1内に熱流を送るよう当該熱板3両側に対流発生口9を備え、該熱流に対し自然対流の渦を起こさせるようパン焼窯1内の反射機構6上側に排気通路7に通じる複数の開口部8を有し、該開口部8を閉塞することでパン焼窯1内を密閉してスチームを籠もらせるようにしたダンパー機構11を備えることができる。
以上のように構成された本考案に係るパン焼窯用のスチーム発生装置21にあって、パン焼窯1内の熱板3下方にある下部熱源5の点火作動により、熱板3上に置かれたパン生地Pに対し加熱処理が行われるに際し、上部熱源4は、反射機構6に対し蓄熱率・輻射効率を付与させ、この反射機構6によって熱板3上にあるパン生地Pに対し照射加熱効率を向上させる。
そして、スチーム発生用のタンク本体22内で給水管23から水を、上部熱源4の余熱によって熱せられているタンク本体22内底面に向けて降りかけることによりスチームを発生させ、スチーム噴射棒35に開穿された複数の噴射孔35aから下方にある熱板3上のパン生地Pに向けて当該スチームを噴出させる。
このとき、タンク本体22内底面上に載置されている金属製のナット部材による複数の熱伝導性部材26は、当該内底面上での放熱有効面積を増大させる。
タンク本体22内壁に形成された曲壁面24は、給水管23からの水を滑らすようにしてタンク本体22内底面側に導入させる。
タンク本体22内に配設したパンチング中板25は、複数のパンチング孔25aを通じてスチームを上方のスチーム噴射棒35側へ誘導させると共に、高温状態の熱伝導性部材26による水跳ね防止として作用する。
パンチング中板25の一端縁部側に形成された凹溝25bは、タンク本体22内壁に当接配置された際に、給水管23からの水を曲壁面24を滑りながら伝わらせタンク本体22内底面側に導入可能にさせる孔部を形成させる。
タンク本体22の下面側に支持金具33を介して付設したステンレス製の耐熱補強板32は、タンク本体22の下面側が高温に晒された際の熱圧力による亀裂の発生を未然に防止させる。
スチーム噴射棒35の両端側に備えた可動調整部36は、スチーム噴射棒35自体の回動に伴い、噴射孔35aの向きを可変自在にさせる。
正方形の噴射孔35aは、当該噴射孔35aからスチームを噴出させる際、笛吹音の発生を防止させる。
スチーム噴射棒35の両端側に接続されたエルボー管34は、タンク本体22に接続するに際し、当該スチーム噴射棒35自体を反射機構6を避けて配置させる。
熱板3両側に配した対流発生口9は、熱板3自体を加熱する下部熱源5の余熱を利用してパン焼窯1内に熱流を導入させると共に、ダンパー機構11は、反射機構6上側の排気通路7に通じる開口部8を開放させることにより、スチームを当該開口部8に向けて自然対流の渦を起こさせる一方、反射機構6上側の開口部8を閉塞させることにより、パン焼窯1内でスチームを籠もらせる。
本考案によれば、容積の小さなタンク本体22であってもスチーム発生量を容易に増やすことができ、しかもタンク本体22内の熱による圧力や、タンク本体22内に水を注入したときの激しい温度差等でタンク本体22自体が割れてしまうのを未然に防止することができる。
すなわちこれは本考案が、スチーム発生装置21のタンク本体22内底面上で放熱有効面積を増大させる凹凸を作り出すよう当該内底面上に円筒状の複数の熱伝導性部材26を載置させたからであり、これにより、タンク本体22内底面上での放熱有効面積を容易に増大させることができ、スチーム発生量を確実に増やすことができる。
熱伝導性部材26としては、金属製のナット部材としたので、汎用性ある既存の各種のナット部材によってタンク本体22内底面上での放熱有効面積を容易に増大させることができる。
給水管23は、タンク本体22内壁に形成された曲壁面24に沿っての上方側に配置したので、給水管23からの水を緩やかに滑らすようにしてタンク本体22内底面側に導入させることができ、これによってタンク本体22内での水跳ねを未然に防止することができる。
タンク本体22内には、スチームを上方側へ誘導させる複数のパンチング孔25aが形成された水跳ね防止用のパンチング中板25を配設したので、タンク本体22内での水跳ね防止と共に、タンク本体22内底面側で高温状態の熱伝導性部材26によって水が熱せられたときに発生するスチームを複数のパンチング孔25aを通じて上方のスチーム噴射棒35側へ容易、確実に誘導することができる。
パンチング中板25は、タンク本体22内壁に形成された曲壁面24に沿って配置された給水管23位置より下側に配置され、パンチング中板25の一端縁部側には、タンク本体22内壁に当接されて孔部となる凹溝25bが形成されているので、給水管23からの水は孔部を通って曲壁面24を滑らせながら伝わるようにしてタンク本体22内底面側に導入させることができる。
タンク本体22の下面側には着脱可能な支持金具33を介してステンレス製の耐熱補強板32を付設したので、タンク本体22の下面側が高温に晒された際の熱圧力による亀裂の発生を未然に防止することができる。
スチーム噴射棒35の両端側には、スチーム噴射棒35自体を回動可能にして噴射孔35aの向きを可変自在とする可動調整部36を備えたので、該可動調整部36を廻してスチーム噴射棒35自体を回動させることで噴射孔35aの向きを容易に変更することができる。
噴射孔35aの孔形状を笛吹防止可能な正方形としたので、当該噴射孔35aからスチームが噴出される際に、笛吹音が発生するのを未然に防止することができる。
スチーム噴射棒35は、その両端側をエルボー管34を介してタンク本体22に接続することで反射機構6の上側もしくは下側のいずれか選定可能に配置したので、反射機構6によって邪魔されずにスチーム噴射棒35からスチームを熱板3に向けて均等に拡散させることができ、パン生地Pへのスチームのかかりムラを容易に無くすことができる。
熱板3自体を加熱する下部熱源5の余熱を利用してパン焼窯1内に熱流を送るよう当該熱板3両側に対流発生口9を備え、該熱流に対し自然対流の渦を起こさせるようパン焼窯1内の反射機構6上側に排気通路7に通じる複数の開口部8を有し、該開口部8を閉塞することでパン焼窯1内を密閉してスチームを籠もらせるようにしたダンパー機構11を備えたので、ダンパー機構11により開口部8を開放状態にすることで、スチームの流れに対し当該開口部8に向けて自然対流の渦を起こすことができ、これによってパン生地Pを焼きムラの無いように包み込むようにして焼成することができる。一方、ダンパー機構11により開口部8を閉塞してパン焼窯1内を密閉状態にすることで、パン焼窯1内でスチームを長時間籠もらせておくことができる。
尚、上記の課題を解決するための手段、考案の効果の項夫々において付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付したもので、図面中の符号によって示された構造・形状に本考案が限定されるものではない。
以下、図面を参照して本考案を実施するための最良の一形態を説明すると、図において示される符号1は、外壁、内壁、底板それぞれによって焼成庫2が略密閉構造に形成された断熱性のパン焼窯であり、例えばパッキン部材を介して前面に付設の図示を省略した開閉扉によって焼成庫2が開閉され、図1に示すように、底部に配した熱板3上に焼成すべき各種のパン生地Pが載置されるようになっている。そしてこの焼成庫2内部の左右には、摺動機構もしくは回転機構等による不図示の焼きムラ調整機構を備えた上方に向けられている例えばセラミックヒーター、赤外線シュバンクバーナー、ガスバーナー等の上部熱源4が配置され、また熱板3下方には、熱板3自体を加熱するガスバーナー式、電気ヒーター式その他の下部熱源5が配置されている。
焼成庫2内の上部側には、高蓄熱性および高輻射率を有する例えばアルミニウム製等のパイプ部材を複数並設して成る反射機構6を配装し、焼成庫1内部の天井であって反射機構6が設けられている箇所には、外部へ通じる熱抜用の排気通路7に通じる例えば円形状の複数の開口部8を設けることにより当該焼成庫2内部に対流を生じさせて所定の加熱雰囲気が形成されるようにしてある。また熱板3の左右両側で上部熱源4よりも下側に位置する内壁側には、下部熱源5からの熱気を対流によって焼成庫2内部側へ導入するために、内壁面に付設された固定部材を介して例えば略L枠状のタレ板が固定されて成る熱気通路に通じる対流発生口9を備えている。
排気通路7と焼成庫2内部の天井面に設けられた開口部8との間には、パン焼窯1外方へ延設された引き出しレバー12の操作によって開口部8から熱抜きすべく開閉動作させるためのダンパー機構11を備えている。すなわち、このダンパー機構11は、図5に示すように、排気通路7と焼成庫2内部の天井面との間に矩形平面上のガイド部13を設け、該ガイド部13内で起立部14aが嵌合された状態で水平方向にスライド可能としたスライド板14が配置されている。そしてこの起立部14aには引き出しレバー12の基端部側が接続され、引き出しレバー12の先端側にある摘み部15を、パン焼窯1側面に形成された操作孔部16から外方へ延設させてある。また、スライド板14には、焼成庫2内部の天井面に設けられた開口部8に対応して複数の開口部18が形成されており、スライド板14の開口部18が天井面の開口部8に合致した位置から両開口部8,18を相対的にズラすように、引き出しレバー12の摘み部15を引き出し操作し、スライド板14をスライド移動させることで天井面側の開口部8が徐々に閉塞状態となるようにしてある(図5参照)。
このダンパー機構11により焼成庫2内部の天井面の開口部8を開放状態にすることで、スチームの流れに対し当該開口部8に向けて自然対流の渦を起こすことができ、これによってパン生地Pを焼きムラの無いようにスチームで包み込むようにして焼成できるようにしてある。一方、ダンパー機構11により開口部8を閉塞してパン焼窯1内を密閉状態にすることで、パン焼窯1内でスチームを長時間籠もらせておけるようにしてある。このとき、引き出しレバー12の摘み部15を引き出し操作してスライド板14を途中までスライド移動させることで、天井面側の開口部8が略半開状に閉塞されるようにしてあり、これによって被焼成物や焼成条件に応じてスチームの排気量を適宜調整できるものとしてある。
焼成庫2内の上部熱源4の上側には、後述するスチーム噴射棒35を備えたスチーム発生用のタンク本体22によって形成されたスチーム発生装置21が配設されている。すなわち、図2、図3に示すように、スチーム発生装置21は、床面積の小さな矩形筐体状の一対のタンク本体22を、左右に対向配置された上部熱源4の余熱でもって熱せられるよう当該両上部熱源4それぞれの上側に配設され、このタンク本体22内の両端内壁間には管体の長手方向に沿って等間隔毎に給水用の孔を有する給水管23を挿通させてある。このとき給水管23は、タンク本体22の一方の内壁面が内側に向けて湾曲形成した曲壁面24に沿ってこの上方側に配置されている。
また、図3、図4に示すように、タンク本体22内には、当該タンク本体22内を上下2室に仕切るための水跳ね防止用のパンチング中板25を配設してある。このパンチング中板25には、当該パンチング中板25を介して下室側で発生したスチームを上室側へ誘導させるための複数のパンチング孔25aが開穿され、さらにパンチング中板25の一端縁部側には、タンク本体22内壁に当接されて孔部となる複数の凹溝25bが形成されている。尚、このパンチング孔25aの孔径は、後述する熱伝導性部材26の外径よりも小さくしてある。
このパンチング中板25は、タンク本体22内壁に形成された曲壁面24に沿って配置された給水管23の位置よりも下側にくるように配置され、パンチング中板25の凹溝25b側がタンク本体22内壁に当接固定されることで複数の孔部が形成されるようにしてある。したがって給水管23からの水をタンク本体22内底面に向けて落下させるに際し、水はパンチング中板25の一端縁部側における孔部を通ってタンク本体22の曲壁面24に沿って滑りながらタンク本体22内の床面にゆっくりと流れるものとなる。
タンク本体22内の床面上には、円筒状の複数の熱伝導性部材26を載置させて当該床面自体に凹凸が作り出されることによって放熱有効面積を増大させるようにしてある。この熱伝導性部材26としては、例えばステンレス製等の硬い金属製のナット部材を代替使用している。すなわち、従来ではタンク本体22内の小さな床面積ではスチームの量も少なく、1回スチームを発生した後、2回目は殆どスチームにならない状態であったのに対し、約100個のナット部材による熱伝導性部材26でもって小さな床面積の上で凹凸を作り出すことで2回の更には複数回のスチーム発生を可能にしている。
また、焼成後にタンク本体22内の湯垢の沈着がかなり早まる虞れがあることからタンク本体22内床面側の一角に排水口27を設けることで、当該タンク本体22内は常に水が残らぬよう空にしておけるようにしてある。両タンク本体22に備えた給水管23はそれぞれ水量調節バルブ28、電磁弁29、ストレーナー30、スリスバルブ31等を介して図示を省略した給水源に接続されている。このとき、両タンク本体22の給水管23が、2つの独立した電磁弁29にそれぞれ接続されることにより、前側のスチーム噴射棒35と後側のスチーム噴射棒35とから交互にスチームを噴出させたり、前後両方から同時にスチームを噴出させたりしても良い。
タンク本体22の下面側には着脱可能な支持金具33を介してステンレス製の耐熱補強板32を付設してある。すなわち、タンク本体22の穴が開く可能性の高い例えば底部箇所にステンレス製の耐熱補強板32をタンク本体22と溶接しない状態で取り付けてある。具体的には、タンク本体22内底面側に取り付けられている例えば格子形枠状の支持金具33によって支えられるようにタンク本体22内底面に一枚の薄いステンレス製の耐熱補強板32を配することで、単独で膨張し易く且つ熱の逃げ道役として機能させ、上部熱源4からの熱の炙りと、タンク本体22内における水の吹き付けによる底面のボコボコになる変形を防ぐようにしている。この耐熱補強板32の支持金具33を格子枠状にしたのは、例えばこの支持金具33を当て板等の平面にしてしまうと、実質上、耐熱補強板32が二枚重ねになってしまい、タンク本体22底面にかけての熱を遮ってしまう虞れがあり、スチーム発生での復帰力が弱まる可能性があるからである。
また、左右に対向するタンク本体22それぞれの前後両端側同士をL字形のエルボー管34を介して、例えば蛇腹形状の可撓管による例えば一対のスチーム噴射棒35それぞれの両端に接続させることで、当該スチーム噴射棒35を焼成庫2内上側の前後で相対峙するように配設されるようにしてある。しかもこのエルボー管34を使用することでスチーム噴射棒35が反射機構6を避けるようにして、例えば反射機構6の上側もしくは下側にスチーム噴射棒35が配置されるようにしてある。さらに、スチーム噴射棒35の端部とエルボー管34との間には、ナット捻回構造の可動調整部36を嵌装させることでスチーム噴射棒35自体を回動可能にし、これによってスチーム噴射棒35に形成された複数の噴射孔35aの向きが可変自在となるようにしてある。
尚、スチーム噴射棒35は焼成庫2内の前後で一対にして配置されることに限定されず、前後のいずれか一方のみにして配置構成することもできる。また、前後一対に配置するとき、それぞれのスチーム噴射棒35によるスチーム供給作動を各別に開閉制御できるようにしても良く、左右のタンク本体22に前後の各1本ずつのスチーム噴射棒35を単独に水電磁弁との連動で、タンク単独毎でもスチームの供給ができるようにすることも可能である。さらには、必要があれば、このスチームの噴射棒35は焼成庫2内で複数に配列したり、左右に配列したりすることも可能である。
このタンク本体22内で給水管23から水を、上部熱源4の余熱によって予め熱せられているタンク本体22内底面に向けて降りかけることによりスチームを発生させ、スチーム噴射棒35に形成された複数の噴射孔35aから下方のパン生地Pに向けて当該スチームを噴出させるのである。このとき、噴射孔35aの孔形状を正方形とすることにより当該噴射孔35aからスチームが噴出される際に笛吹音が発生するのを未然に防止できるようにしている。
これらの上下部熱源4,5によってパン焼窯1の焼成庫2内部が、例えば腰が強くパリッとしたクラストパンを仕上げる場合には、約5〜10分等の短時間にて約500℃以上の高温で加熱され、特に上部熱源4による加熱に際し焼成庫2内の上部側に配装された高蓄熱性および高輻射率を有する例えばアルミニウム製等のパイプ部材を複数並設して成る反射機構6によって所定の輻射熱を熱板3上のパン生地Pに照射させて加熱すると同時に、上部熱源4の余熱によって予め熱せられているスチーム発生装置21のタンク本体22内底面に向けて給水管23から水が降りかけられることによりスチームを発生させ、スチーム噴射棒35に開穿された複数の噴射孔35aから下方にある熱板3上のパン生地Pに向けて当該スチームを噴出させるのである。
次に、以上のように構成された最良の形態についての使用、動作の一例について説明すると、パン焼窯1内の熱板3下方にある下部熱源5の点火作動により、熱板3上に置かれたパン生地Pに対し加熱処理が行われる。また、上部熱源4による加熱に際し焼成庫2内の上部側に配装された高蓄熱性および高輻射率を有する反射機構6によって所定の輻射熱を熱板3上のパン生地Pに照射させて加熱する。さらに、熱板3の左右両側の対流発生口9は、下部熱源5からの熱気を対流によって焼成庫2内部側へ導入する。
スチーム発生装置21のタンク本体22下面側には支持金具33を介してステンレス製の耐熱補強板32を付設しておき、このタンク本体22自体を上部熱源4の余熱によって予め熱する。そして、タンク本体22の内底面にある高温状態の熱伝導性部材26に向けて、給水管23から曲壁面24に沿って水を滑らすようにしてタンク本体22内底面側に水が導入されることでスチームが発生し、このスチームはパンチング中板25の複数のパンチング孔25aを通って上方のスチーム噴射棒35側へ誘導され、スチーム噴射棒35に開穿された複数の噴射孔35aから下方にある熱板3上のパン生地Pに向けて当該スチームが噴出される。
このとき、ダンパー機構11のスライド板14の開口部18を介して、焼成庫2内部の天井面の開口部8を開放状態にしてあり、これによってスチームの流れに対し当該開口部8に向けて自然対流の渦を起こしながらパン生地Pを焼きムラの無いようにスチームで包み込むようにして焼成する。
そして、ダンパー機構11のスライド板14の開口部18が天井面の開口部8に合致した位置から、引き出しレバー12の摘み部15を引き出し操作してスライド板14をスライド移動させることで天井面側の開口部8を閉塞する。このとき、ダンパー機構11により開口部8を閉塞してパン焼窯1内を密閉状態にすることで、パン焼窯1内でスチームを長時間籠もらせておける。
また、引き出しレバー12の摘み部15を引き出し操作してスライド板14を途中までスライド移動させれば、天井面側の開口部8が略半開状に閉塞され、これによって被焼成物や焼成条件に応じてスチームの排気量を調整する。
焼成後には、タンク本体22の排水口27から、内部の湯垢の沈着がかなり早まる虞れのある水を抜いておく。また、スチーム噴射棒35の取付位置を変更するには、両端側に接続されたエルボー管34を介してタンク本体に接続するに際し、当該スチーム噴射棒35自体を反射機構6の上側または下側のいずれかに配置する。
熱板3上のパン生地Pの焼きムラを無くすようスチーム噴射棒35の複数の噴射孔35aの向きを変える場合には、スチーム噴射棒35の端部とエルボー管34との間に嵌装させてある可動調整部36を介してスチーム噴射棒35自体を回動すれば噴射孔35aの向きが容易に変更できる。
本考案を実施するための最良の形態におけるパン焼窯内部の要部を示す正面図である。 同じくスチーム発生装置の概略構成を示す斜視図である。 同じくタンク本体の概略構成を示す一部切欠斜視図である。 同じくスチーム発生状態を示すタンク本体の断面図である。 同じくダンパー機構の一例を示すもので、(a)は開口部が開放されている状態の断面図、(b)は引き出しレバーを引くことで開口部が閉塞された状態の断面図である。
符号の説明
P…パン生地
1…パン焼窯 2…焼成庫
3…熱板 4…上部熱源
5…下部熱源 6…反射機構
7…排気通路 8…開口部
9…対流発生口
11…ダンパー機構 12…引き出しレバー
13…ガイド部 14…スライド板
14a…起立部 15…摘み部
16…操作孔部 18…開口部
21…スチーム発生装置 22…タンク本体
23…給水管 24…曲壁面
25…パンチング中板 25a…パンチング孔
25b…凹溝 26…熱伝導性部材
27…排水口 28…水量調節バルブ
29…電磁弁 30…ストレーナー
31…スリスバルブ 32…耐熱補強板
33…支持金具 34…エルボー管
35…スチーム噴射棒 35a…噴射孔
36…可動調整部

Claims (10)

  1. パン焼窯内の熱板上に置かれたパン生地に対し上方に向けられ、輻射熱を発射させてから反射機構によって乱反射させて当該熱板上に拡散放射して加熱処理を行なう上部熱源の余熱でもって熱せられるよう当該上部熱源の上側に配設され、両端内壁間に給水管を挿通させ且つ床面側に排水口を設け、両端内壁の上部に接続されてパン焼窯内の上側前後で相対峙するように配設されたスチーム噴射棒を備えて成るスチーム発生用のタンク本体を備え、該タンク本体内で給水管から水を、予め熱せられているタンク本体内底面に向けて降りかけることによりスチームを発生させ、スチーム噴射棒に開穿された複数の噴射孔から下方のパン生地に向けて当該スチームを噴出させるようにして成るスチーム発生装置であって、タンク本体内底面上で放熱有効面積を増大させる凹凸を作り出すよう当該内底面上に円筒状の複数の熱伝導性部材を載置させたことを特徴とするパン焼窯用のスチーム発生装置。
  2. 熱伝導性部材は、金属製のナット部材としてある請求項1記載のパン焼窯用のスチーム発生装置。
  3. 給水管は、タンク本体内壁に形成された曲壁面に沿っての上方側に配置される請求項1または2記載のパン焼窯用のスチーム発生装置。
  4. タンク本体内には、スチームを上方側へ誘導させる複数のパンチング孔が形成された水跳ね防止用のパンチング中板を配設した請求項1乃至3のいずれか記載のパン焼窯用のスチーム発生装置。
  5. パンチング中板は、タンク本体内壁に形成された曲壁面に沿って配置された給水管位置より下側に配置され、パンチング中板の一端縁部側には、タンク本体内壁に当接されて孔部となる凹溝が形成されている請求項4記載のパン焼窯用のスチーム発生装置。
  6. タンク本体の下面側には着脱可能な支持金具を介してステンレス製の耐熱補強板を付設した請求項1乃至5のいずれか記載のパン焼窯用のスチーム発生装置。
  7. スチーム噴射棒の両端側には、スチーム噴射棒自体を回動可能にして噴射孔の向きを可変自在とする可動調整部を備えた請求項1乃至6のいずれか記載のパン焼窯用のスチーム発生装置。
  8. 噴射孔の孔形状を笛吹防止可能な正方形とした請求項1乃至7のいずれか記載のパン焼窯用のスチーム発生装置。
  9. スチーム噴射棒は、その両端側をエルボー管を介してタンク本体に接続することで反射機構の上側もしくは下側のいずれかに選定可能に配置した請求項1乃至8のいずれか記載のパン焼窯用のスチーム発生装置。
  10. 熱板自体を加熱する下部熱源の余熱を利用してパン焼窯内に熱流を送るよう当該熱板両側に対流発生口を備え、該熱流に対し自然対流の渦を起こさせるようパン焼窯内の反射機構上側に排気通路に通じる複数の開口部を有し、該開口部を閉塞することでパン焼窯内を密閉してスチームを籠もらせるようにしたダンパー機構を備えた請求項1乃至9のいずれか記載のパン焼窯用のスチーム発生装置。
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