JP2011120828A - グリル装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】グリル庫(10)内に蒸気を効率良く且つ均一に噴出させること。
【解決手段】グリル庫(10)内へ蒸気を供給する蒸気発生器(2)が設けられ、蒸気発生器(2)は、水タンク(20)と、水タンク(20)内の水媒体がポンプ(21)を介して給水される搬送管(22)と、搬送管(22)に連通される熱交換管(23)と、熱交換管(23)に連通されグリル庫(10)内に延設される蒸気噴出管(24)とを備え、熱交換管(23)が煙焼用の熱源(1)の加熱面に対向して設置され、煙焼用の熱源(1)によって熱交換管(23)内の水媒体が加熱されて蒸気を発生させて蒸気噴出管(24)からグリル庫(10)内に蒸気を噴出させる構成とした。
【選択図】図3
【解決手段】グリル庫(10)内へ蒸気を供給する蒸気発生器(2)が設けられ、蒸気発生器(2)は、水タンク(20)と、水タンク(20)内の水媒体がポンプ(21)を介して給水される搬送管(22)と、搬送管(22)に連通される熱交換管(23)と、熱交換管(23)に連通されグリル庫(10)内に延設される蒸気噴出管(24)とを備え、熱交換管(23)が煙焼用の熱源(1)の加熱面に対向して設置され、煙焼用の熱源(1)によって熱交換管(23)内の水媒体が加熱されて蒸気を発生させて蒸気噴出管(24)からグリル庫(10)内に蒸気を噴出させる構成とした。
【選択図】図3
Description
本発明は、グリル装置、特に、グリル庫内に過熱水蒸気を発生させる形式のグリル装置に関する。
グリル装置として、グリル庫内の食材をバーナ等の加熱源により加熱する共に、グリル庫内に蒸気を供給して加熱調理するものが知られている(特許文献1、特許文献2)。
特許文献1に開示のグリル装置は、調理庫内にバーナと鉄板が配設され、バーナの火炎により鉄板が加熱されて鉄板上の食材が加熱調理されると共に、調理庫の後方に排気筒内の排ガスと給水との熱交換で蒸気を発生させる蒸気発生器が設けられ、この蒸気発生器から蒸気が調理庫内に供給されてこの蒸気によっても食材が加熱されるようにしている。
特許文献2に開示のグリル装置は、調理庫内に鉄板用ヒータを設けた鉄板が配設され、鉄板用ヒータにより鉄板が加熱されて鉄板上の食材が加熱調理されると共に、調理庫の後方に蒸気発生用ヒータを設けたタンク状の蒸気発生器が設けられ、蒸気発生用ヒータの加熱により発生させた蒸気が調理庫内に供給されてこの蒸気によっても食材が加熱されるようにしている。
特許文献1に開示のグリル装置は、調理庫内にバーナと鉄板が配設され、バーナの火炎により鉄板が加熱されて鉄板上の食材が加熱調理されると共に、調理庫の後方に排気筒内の排ガスと給水との熱交換で蒸気を発生させる蒸気発生器が設けられ、この蒸気発生器から蒸気が調理庫内に供給されてこの蒸気によっても食材が加熱されるようにしている。
特許文献2に開示のグリル装置は、調理庫内に鉄板用ヒータを設けた鉄板が配設され、鉄板用ヒータにより鉄板が加熱されて鉄板上の食材が加熱調理されると共に、調理庫の後方に蒸気発生用ヒータを設けたタンク状の蒸気発生器が設けられ、蒸気発生用ヒータの加熱により発生させた蒸気が調理庫内に供給されてこの蒸気によっても食材が加熱されるようにしている。
しかしながら、特許文献1のグリル装置では、熱交換部が排気筒を取り巻くように設けられ、排気筒内の排気ガスと給水との熱交換を行って蒸気を発生させる構造としているため、過熱水蒸気を効率よく発生させることが困難であった。
特許文献2のグリル装置では、タンク状の蒸気発生器内に溜まった水を蒸気発生用ヒータで加熱して蒸気を発生させる構造としているため、蒸気発生器内に溜めた水から十分な過熱水蒸気を発生させるのに時間がかかり、これも過熱水蒸気を効率よく発生させることが困難であった。
また、特許文献1、2のいずれも、調理庫の後方から調理庫内へ蒸気を供給する構造としているため、蒸気が導入されてくる調理庫の後部付近以外の所では蒸気が届き難く、食材に均一に蒸気による加熱を行うことが困難であった。
特許文献2のグリル装置では、タンク状の蒸気発生器内に溜まった水を蒸気発生用ヒータで加熱して蒸気を発生させる構造としているため、蒸気発生器内に溜めた水から十分な過熱水蒸気を発生させるのに時間がかかり、これも過熱水蒸気を効率よく発生させることが困難であった。
また、特許文献1、2のいずれも、調理庫の後方から調理庫内へ蒸気を供給する構造としているため、蒸気が導入されてくる調理庫の後部付近以外の所では蒸気が届き難く、食材に均一に蒸気による加熱を行うことが困難であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、過熱水蒸気を効率よく発生させる共に庫内の食材に均一に過熱水蒸気による加熱を行える構造を備えたグリル装置を提供することを課題とする。
本発明に係るグリル装置は、
グリル庫内に食材を加熱する調理用の熱源が設置され、グリル庫の後方に連設された排気筒の排気入口近傍に煙焼用の熱源が設置されたグリル装置であって、
グリル庫内へ蒸気を供給する蒸気発生器が設けられ、
蒸気発生器は、水タンクと、水タンク内の水媒体が搬送される搬送管と、搬送管に連通される熱交換管と、熱交換管に連通されグリル庫内に延設される蒸気噴出管とを備え、
熱交換管が煙焼用の熱源の加熱面に対向して設置され、煙焼用の熱源によって熱交換管内の水媒体が加熱されて過熱水蒸気を発生させ、蒸気噴出管からグリル庫内に前記過熱水蒸気を噴出させる構成としたものである。
グリル庫内に食材を加熱する調理用の熱源が設置され、グリル庫の後方に連設された排気筒の排気入口近傍に煙焼用の熱源が設置されたグリル装置であって、
グリル庫内へ蒸気を供給する蒸気発生器が設けられ、
蒸気発生器は、水タンクと、水タンク内の水媒体が搬送される搬送管と、搬送管に連通される熱交換管と、熱交換管に連通されグリル庫内に延設される蒸気噴出管とを備え、
熱交換管が煙焼用の熱源の加熱面に対向して設置され、煙焼用の熱源によって熱交換管内の水媒体が加熱されて過熱水蒸気を発生させ、蒸気噴出管からグリル庫内に前記過熱水蒸気を噴出させる構成としたものである。
上記構成によれば、熱交換管が煙焼用の熱源によって直接加熱されて熱交換管内の水媒体が熱交換加熱される。また、熱交換管は、煙焼用の熱源によっても加熱される。従って、このような熱交換管によって水媒体から過熱水蒸気を迅速に且つ効率よく発生させることができる。
尚、水媒体とは、水または霧を意味する。
また、熱交換管に連通する蒸気噴出管がグリル庫内に延設されているので、熱交換管で発生された過熱水蒸気を蒸気噴出管からグリル庫内の略全域に噴出させることができる。
尚、水媒体とは、水または霧を意味する。
また、熱交換管に連通する蒸気噴出管がグリル庫内に延設されているので、熱交換管で発生された過熱水蒸気を蒸気噴出管からグリル庫内の略全域に噴出させることができる。
前記グリル装置において、
前記煙焼用の熱源は、排気筒の下部に加熱面を上向きにして設置され、
前記熱交換管は、煙焼用の熱源の上方で排気筒の上部に設置されているのが望ましい。
これにより、排気筒内に流れ込む食材の油煙が熱交換管で遮られることがなく煙焼用の熱源によって良好に焼き切られる。従って、煙焼用の熱源による脱煙、脱臭の効果も良好に発揮される。
前記煙焼用の熱源は、排気筒の下部に加熱面を上向きにして設置され、
前記熱交換管は、煙焼用の熱源の上方で排気筒の上部に設置されているのが望ましい。
これにより、排気筒内に流れ込む食材の油煙が熱交換管で遮られることがなく煙焼用の熱源によって良好に焼き切られる。従って、煙焼用の熱源による脱煙、脱臭の効果も良好に発揮される。
前記グリル装置において、
前記調理用の熱源は、グリル庫内の上方に設置される上熱源であり、
前記蒸気噴出管は、上熱源近傍の下方に位置し且つグリル庫の後方から前方にわたって略U字状に延長形成されているのが望ましい。
これにより、グリル庫の略全域的に均一に過熱水蒸気を噴出させることができる。また、蒸気噴出管は上熱源によって加熱されるから、蒸気噴出管から過熱水蒸気を噴出させ易い。従って、過熱水蒸気による食材の加熱調理を一層良好に行うことができる。
前記調理用の熱源は、グリル庫内の上方に設置される上熱源であり、
前記蒸気噴出管は、上熱源近傍の下方に位置し且つグリル庫の後方から前方にわたって略U字状に延長形成されているのが望ましい。
これにより、グリル庫の略全域的に均一に過熱水蒸気を噴出させることができる。また、蒸気噴出管は上熱源によって加熱されるから、蒸気噴出管から過熱水蒸気を噴出させ易い。従って、過熱水蒸気による食材の加熱調理を一層良好に行うことができる。
前記グリル装置において、
前記煙焼用の熱源、調理用の熱源、蒸気発生器は、それぞれ独立して入・切の操作が可能であることが望ましい。
これにより、食材や好みに応じて熱源による加熱や蒸気を組み合わせた調理方法を任意に選択することができ、魚焼き以外に餃子や冷凍食品等の調理の幅を広げることができる。
前記煙焼用の熱源、調理用の熱源、蒸気発生器は、それぞれ独立して入・切の操作が可能であることが望ましい。
これにより、食材や好みに応じて熱源による加熱や蒸気を組み合わせた調理方法を任意に選択することができ、魚焼き以外に餃子や冷凍食品等の調理の幅を広げることができる。
前記グリル装置において、
前記搬送管は、熱交換管まで昇り勾配がつけられた構成とし、該搬送管の最下端部は、外部に開放する排水分管が分岐されているのが望ましい。
これにより、搬送管内の残留水は搬送管内を下方へ向って自然に流れ落ちていく。そして、この残留水は排水分管を通って外部に排出される。
このように、搬送管内の残留水は全て排水分管から排出することができるから、残留水が不用意に食材にかかったり、次回に蒸気発生器を作動させるとき、前回の残留水を蒸気として食材にふりかけたりする不都合はなく、常に衛生的に蒸気発生器を使用することができる。
前記グリル装置において、
前記熱交換管に送られる前に前記搬送管内の水媒体を予め加熱するスチーム発生予熱装置が、前記搬送管の所定位置に取り付けられているものでは、搬送管の水媒体は、熱交換管に送られる前にスチーム発生予熱装置によって加熱され、前記搬送管内にて飽和水蒸気を発生させることができる。熱交換管に送られる前記飽和水蒸気は、煙焼用の熱源でさらに加熱されることにより過熱水蒸気となる。
前記グリル装置において、
前記水タンクに超音波振動装置が設けられ、前記水タンク内で霧を発生させるようにしたものでは、前記水媒体として、霧が搬送管に送られて、熱交換管にて煙焼用の熱源にて加熱されて過熱水蒸気となる。
尚、前記グリル装置において、前記熱源はガスバーナであることが望ましい。
熱交換管をガスバーナの燃焼排気で加熱することにより、過熱水蒸気を一層迅速に且つ効率よく発生させることができ、省エネにもなる。
前記搬送管は、熱交換管まで昇り勾配がつけられた構成とし、該搬送管の最下端部は、外部に開放する排水分管が分岐されているのが望ましい。
これにより、搬送管内の残留水は搬送管内を下方へ向って自然に流れ落ちていく。そして、この残留水は排水分管を通って外部に排出される。
このように、搬送管内の残留水は全て排水分管から排出することができるから、残留水が不用意に食材にかかったり、次回に蒸気発生器を作動させるとき、前回の残留水を蒸気として食材にふりかけたりする不都合はなく、常に衛生的に蒸気発生器を使用することができる。
前記グリル装置において、
前記熱交換管に送られる前に前記搬送管内の水媒体を予め加熱するスチーム発生予熱装置が、前記搬送管の所定位置に取り付けられているものでは、搬送管の水媒体は、熱交換管に送られる前にスチーム発生予熱装置によって加熱され、前記搬送管内にて飽和水蒸気を発生させることができる。熱交換管に送られる前記飽和水蒸気は、煙焼用の熱源でさらに加熱されることにより過熱水蒸気となる。
前記グリル装置において、
前記水タンクに超音波振動装置が設けられ、前記水タンク内で霧を発生させるようにしたものでは、前記水媒体として、霧が搬送管に送られて、熱交換管にて煙焼用の熱源にて加熱されて過熱水蒸気となる。
尚、前記グリル装置において、前記熱源はガスバーナであることが望ましい。
熱交換管をガスバーナの燃焼排気で加熱することにより、過熱水蒸気を一層迅速に且つ効率よく発生させることができ、省エネにもなる。
以上のように、本発明に係るグリル装置によれば、蒸気発生器の熱交換管が煙焼用の熱源によって直接加熱されるから、熱交換管が短い配管寸法でも高温の過熱水蒸気を迅速に且つ効率よく発生させることができる。そして、発生させた過熱水蒸気は蒸気噴出管からグリル庫内の略全域に噴出させることができるから、食材全体に直接且つ均一に過熱水蒸気を噴霧することができ、食材を過熱水蒸気によってムラ無く良好に調理することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1を参照して、実施の形態のグリル装置は、例えば、システムキッチンに組み込まれるドロップインコンロに搭載される。前記コンロの中央に設けられる前方開放のグリル庫(10)内に、焼網(13)とグリル皿(14)が収納されており、グリル庫(10)の前方開放部(100)には、扉(16)が設けられている。焼網(13)とグリル皿(14)は扉(16)と共に引き出し自在である。
図1を参照して、実施の形態のグリル装置は、例えば、システムキッチンに組み込まれるドロップインコンロに搭載される。前記コンロの中央に設けられる前方開放のグリル庫(10)内に、焼網(13)とグリル皿(14)が収納されており、グリル庫(10)の前方開放部(100)には、扉(16)が設けられている。焼網(13)とグリル皿(14)は扉(16)と共に引き出し自在である。
グリル庫(10)の天井部には、調理用の熱源として、表面燃焼式のガスバーナからなる上火バーナ(11)が配設され、グリル庫(10)の下部域の左右側壁には、焼網(13)とグリル皿(14)との間に炎孔(12a)が形成されるように左右一対の下火バーナ(12)(12)が配設されている。そして、グリル庫(10)の奥には排気筒(15)が連設されていると共に、排気筒(15)の排気入口の下部には、煙焼用の熱源として、アフターバーナ(1)が燃焼面を上向きに設けられている。このアフターバーナ(1)は、図示しないガス配管から送り込まれたガスを燃焼させ、食材から発生した油煙を焼き切って無煙、無臭化させる。これら上火バーナ(11)、下火バーナ(12)(12)及びアフターバーナ(1)は、それぞれ別個にON・OFF操作可能に設定されている。
さらに、この実施の形態のグリル装置には、図2に示すような蒸気発生器(2)を搭載させている。
蒸気発生器(2)は、水媒体としての水を溜めておく水タンク(20)と、水タンク(20)内の水を吸い上げるポンプ(21)と、ポンプ(21)で吸い上げられた水が搬送される搬送管(22)と、搬送管(22)に連通し且つ水平方向に略U字状に延長する熱交換管(23)と、熱交換管(23)に対して直角方向に且つ水平方向に延長する略U字状の蒸気噴出管(24)とからなり、水タンク(20)は、図3に示すように、グリル庫(10)の横に、前方へ引き出し自在に設置されている。
蒸気発生器(2)は、水媒体としての水を溜めておく水タンク(20)と、水タンク(20)内の水を吸い上げるポンプ(21)と、ポンプ(21)で吸い上げられた水が搬送される搬送管(22)と、搬送管(22)に連通し且つ水平方向に略U字状に延長する熱交換管(23)と、熱交換管(23)に対して直角方向に且つ水平方向に延長する略U字状の蒸気噴出管(24)とからなり、水タンク(20)は、図3に示すように、グリル庫(10)の横に、前方へ引き出し自在に設置されている。
搬送管(22)は後方へ向って上昇する昇り勾配がつけられており、その上端から熱交換管(23)がグリル庫(10)の排気筒(15)の排気入口の上部近傍に位置するように延長されている。そして、それに続く蒸気噴出管(24)は、上火バーナ(11)近傍の下方で且つ前端部分がグリル庫(10)の前方開放部(100)近傍に位置するU字状に形成されている。
排気口(15)の排気入口の下部には、熱交換管(23)に対向するように、アフターバーナ(1)が設置されているから、熱交換管(23)はアフターバーナ(1)の燃焼排気によって直接加熱され、搬送管(22)内の水は熱交換管(23)内にて飽和水蒸気または過熱水蒸気となり、それに続く蒸気噴出管(24)からグリル庫(10)内全域に噴出されることとなる。
尚、過熱水蒸気とは、100℃の飽和水蒸気をさらに加熱した蒸気のことで、食材をベタつかせることなく加熱して焼成することができる。
尚、過熱水蒸気とは、100℃の飽和水蒸気をさらに加熱した蒸気のことで、食材をベタつかせることなく加熱して焼成することができる。
また、搬送管(22)には、搬送管(22)内を流れる水媒体の温度を検知する管温度検知センサー(25)が設けられていると共に、蒸気噴出管(24)における熱交換管(23)との接続部付近には、熱交換管(23)内で発生させる蒸気の温度を検知する蒸気温度検知センサー(26)が配設されている。管温度検知センサー(25)及び蒸気温度検知センサー(26)は、図1に示すように、制御ユニット(3)に接続されて、搬送管(22)内の所定温度の水媒体から所定温度の蒸気を発生させることができるように、比例弁(30)を介してアフターバーナ(1)の火力を制御することができるように設定されている。
従って、100℃の飽和水蒸気をさらに加熱して高温の過熱水蒸気を生成することも可能となる。また、熱交換管(23)がアフターバーナ(1)で加熱される上に、蒸気噴出管(24)は上火バーナ(11)によって加熱されるため、蒸気噴出管(24)内の蒸気の温度を迅速に且つ一層上昇させることができ、より高い温度の過熱水蒸気をグリル庫(10)内に噴出させることができる。
さらに、図1の一点鎖線に示すように、管温度検知センサー(25)の設置位置よりも上流側の搬送管(22)に、搬送管(22)内の水を加熱するスチーム発生予熱装置(4)を設けておけば、搬送管(22)内の水を熱交換管(23)に送る前に予め加熱することができる。スチーム発生予熱装置(4)で搬送管(22)内の水を飽和水蒸気となるまで予め加熱しておき、その後、熱交換管(23)にて前記飽和水蒸気をアフターバーナ(1)でさらに加熱することによって、より確実に過熱水蒸気にすることができる。
また、水タンク(20)内に、超音波振動装置(図示せず)を設けて、水タンク(20)内で霧を発生させるようにしても良い。このものでは、水タンク(20)から搬送管(22)に、水媒体として霧が送られ、前記霧が、熱交換管(23)内にてアフターバーナ(1)によって加熱されることにより、より一層、迅速に、過熱水蒸気を発生させることができる。
尚、水媒体としての飽和水蒸気や霧が、水タンク(20)側へ逆流するのを防止するために、搬送管(22)内に、逆止弁や送風手段(図示せず)を設けておくことが好ましい。
従って、100℃の飽和水蒸気をさらに加熱して高温の過熱水蒸気を生成することも可能となる。また、熱交換管(23)がアフターバーナ(1)で加熱される上に、蒸気噴出管(24)は上火バーナ(11)によって加熱されるため、蒸気噴出管(24)内の蒸気の温度を迅速に且つ一層上昇させることができ、より高い温度の過熱水蒸気をグリル庫(10)内に噴出させることができる。
さらに、図1の一点鎖線に示すように、管温度検知センサー(25)の設置位置よりも上流側の搬送管(22)に、搬送管(22)内の水を加熱するスチーム発生予熱装置(4)を設けておけば、搬送管(22)内の水を熱交換管(23)に送る前に予め加熱することができる。スチーム発生予熱装置(4)で搬送管(22)内の水を飽和水蒸気となるまで予め加熱しておき、その後、熱交換管(23)にて前記飽和水蒸気をアフターバーナ(1)でさらに加熱することによって、より確実に過熱水蒸気にすることができる。
また、水タンク(20)内に、超音波振動装置(図示せず)を設けて、水タンク(20)内で霧を発生させるようにしても良い。このものでは、水タンク(20)から搬送管(22)に、水媒体として霧が送られ、前記霧が、熱交換管(23)内にてアフターバーナ(1)によって加熱されることにより、より一層、迅速に、過熱水蒸気を発生させることができる。
尚、水媒体としての飽和水蒸気や霧が、水タンク(20)側へ逆流するのを防止するために、搬送管(22)内に、逆止弁や送風手段(図示せず)を設けておくことが好ましい。
搬送管(22)は上述したように、熱交換管(23)に至るまで昇り勾配がつけられた構成となっており、その最下端部には、一対の第1、第2電磁弁(31)(32)を介して、水タンク(20)に連通する給水分管(27)と、水タンク(20)の下方に設けられている受け皿(33)に開放する排水分管(28)とに分岐されている。
第1電磁弁(31)は給水方向にのみ開弁し、第2電磁弁(32)は排水方向にのみ開弁するように設定されている。これにより、水タンク(20)内の水媒体は、ポンプ(21)の作動により、給水分管(27)に送られ、第1電磁弁(31)を開弁させると共に、搬送管(22)を通って熱交換管(23)に送られる。
ポンプ(21)の作動が終了した時点で、熱交換管(23)内で蒸気に変換されなかった残留水は、搬送管(22)内を自然に流れ落ちていき、第2電磁弁(32)を開弁させて、排水分管(28)から受け皿(33)に回収される。このように、搬送管(22)及び熱交換管(23)内の残留水は全て受け皿(33)に回収されるから、残留水がグリル庫(10)内の食材上に不用意にこぼれたり、蒸気発生器(2)を長期間使用しなかった場合に古い残留水が熱交換管(23)で熱交換されて蒸気としてグリル庫(10)内に噴出されたりすることがなく、衛生的に使用することができる。
この実施の形態のグリル装置で食材を焼成するには、扉(16)を前方へ引き出すことによりグリル皿(14)及び焼網(13)を同時に引き出し、焼網(13)に食材(例えば、魚や肉)を載置させた後、扉(16)をグリル庫(10)側へ押込んで、グリル庫(10)内にグリル皿(14)と焼網(13)を食材と共に収容させ、前方開放部(100)を扉(16)で閉塞する。その後、点火ボタン(17)を押して上火バーナ(11)及び下火バーナ(12)(12)さらには、アフターバーナ(1)を燃焼させる。上火バーナ(11)及び下火バーナ(12)(12)からの炎によって前記食材は焼成され、これらバーナの燃焼によりグリル庫(10)内に発生する燃焼排気は排気筒(15)から排出される。このとき、食材から発生する油煙はアフターバーナ(1)によって焼き切られるから、排気筒(15)から油煙が排出されるのを防止することができる。よって、油煙や嫌な臭いを外部に発生させることなく、魚や肉等の食材を焼成することができる。
上記バーナによる加熱に加えて、蒸気発生器(2)を作動させて、食材を蒸気によって加熱させることも可能である。このとき、制御ユニット(3)の制御によって、蒸気噴出管(24)から噴出させる蒸気を100度以上の過熱水蒸気に設定すると、食材を、乾燥させた状態で、香ばしい香りを残しながら迅速に焼き上げることができると共に、過熱水蒸気をグリル庫(10)内に噴出させることによって、食材における脱油、脱塩率が上昇すると共に、ビタミンC等の抗酸化物質の保持率が上昇することから、健康的で栄養価の高い食材に焼き上げることができる。
また、これら上火バーナ(11)、下火バーナ(12)(12)及びアフターバーナ(1)、さらに、蒸気発生器(2)は、それぞれ別個にON・OFF操作可能に設定されていると共に、蒸気発生器(2)で発生させる蒸気の温度は所定温度に設定可能であるから、例えば、上火バーナ(11)のみをOFFとし、下火バーナ(12)(12)、アフターバーナ(1)及び蒸気発生器(2)をONとし、さらに、蒸気発生器(2)により発生させる蒸気を100度以下の飽和水蒸気に設定すれば、焼網(13)に変えてプレート(図示せず)上に載置させた餃子の調理や、冷めた料理の温めなおしにも利用することができる。さらに、アフターバーナ(1)と蒸気発生器(2)のみをONとすることにより、過熱水蒸気だけの調理も可能となる。
このように、上火バーナ(11)、下火バーナ(12)(12)及びアフターバーナ(1)、さらに、蒸気発生器(2)を選択使用することができるから、食材や好みに応じた焼き上がりが可能となる上に、調理の幅や利用範囲も広がる。
尚、蒸気発生器(2)の使用中に、水タンク(20)内の水位を検知して水タンク(20)への捕水を知らせる水位検知手段や、蒸気発生器(2)の使用後に熱交換管(23)に残った水が回収される受け皿(33)の水位を検知して受け皿(33)からの回収水の溢れを防止する溢れ防止手段を搭載することも可能である。
又、上記した実施形態では、調理用の熱源及び煙焼用の熱源として共にガスバーナを採用したが、熱源としては電気式のものでも良い。さらに、両熱源として、ガス式或いは電気式のものを組み合わせて採用しても良い。
又、上記した実施形態では、調理用の熱源及び煙焼用の熱源として共にガスバーナを採用したが、熱源としては電気式のものでも良い。さらに、両熱源として、ガス式或いは電気式のものを組み合わせて採用しても良い。
(1) ・・・・・アフターバーナ(煙焼用の熱源)
(10)・・・・・グリル庫
(11)(12)・・・メインバーナ(調理用の熱源:上火バーナ、下火バーナ)
(13)・・・・・焼網
(14)・・・・・グリル皿
(15)・・・・・排気筒
(16)・・・・・扉
(2) ・・・・・蒸気発生器
(20)・・・・・水タンク
(21)・・・・・ポンプ
(22)・・・・・搬送管
(23)・・・・・熱交換管
(24)・・・・・蒸気噴出管
(10)・・・・・グリル庫
(11)(12)・・・メインバーナ(調理用の熱源:上火バーナ、下火バーナ)
(13)・・・・・焼網
(14)・・・・・グリル皿
(15)・・・・・排気筒
(16)・・・・・扉
(2) ・・・・・蒸気発生器
(20)・・・・・水タンク
(21)・・・・・ポンプ
(22)・・・・・搬送管
(23)・・・・・熱交換管
(24)・・・・・蒸気噴出管
Claims (8)
- グリル庫内に食材を加熱する調理用の熱源が設置され、グリル庫の後方に連設された排気筒の排気入口近傍に煙焼用の熱源が設置されたグリル装置であって、
グリル庫内へ蒸気を供給する蒸気発生器が設けられ、
蒸気発生器は、水タンクと、水タンク内の水媒体が搬送される搬送管と、搬送管に連通される熱交換管と、熱交換管に連通されグリル庫内に延設される蒸気噴出管とを備え、
熱交換管が煙焼用の熱源の加熱面に対向して設置され、煙焼用の熱源によって熱交換管内の水媒体が加熱されて過熱水蒸気を発生させ、蒸気噴出管からグリル庫内に前記過熱水蒸気を噴出させる構成としたグリル装置。 - 請求項1に記載のグリル装置において、
前記煙焼用の熱源は、排気筒の下部に加熱面を上向きにして設置され、
前記熱交換管は、煙焼用の熱源の上方で排気筒の上部に設置されているグリル装置。 - 請求項1または2に記載のグリル装置において、
前記調理用の熱源は、グリル庫内の上方に設置される上熱源であり、
前記蒸気噴出管は、上熱源近傍の下方に位置し且つグリル庫の後方から前方にわたって略U字状に延長形成されているグリル装置。 - 請求項1乃至3の何れかに記載のグリル装置において、
前記の煙焼用の熱源、調理用の熱源、蒸気発生器は、それぞれ独立して入・切の操作が可能であるグリル装置。 - 請求項1乃至4の何れかに記載のグリル装置において、
前記搬送管は、前記熱交換管まで昇り勾配がつけられた構成とし、該搬送管の最下端部は、外部に開放する排水媒体分管が分岐されているグリル装置。 - 請求項1乃至5の何れかに記載のグリル装置において、
前記熱交換管に送られる前に前記搬送管内の水媒体を予め加熱するスチーム発生予熱装置が、前記搬送管の所定位置に取り付けられているグリル装置。 - 請求項1乃至6の何れかに記載のグリル装置において、
前記水タンクに超音波振動装置が設けられ、前記水タンク内で霧を発生させるようにしたグリル装置。 - 請求項1乃至7の何れかに記載のグリル装置において、前記熱源はガスバーナであるグリル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009282998A JP2011120828A (ja) | 2009-12-14 | 2009-12-14 | グリル装置 |
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JP2009282998A JP2011120828A (ja) | 2009-12-14 | 2009-12-14 | グリル装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104146622A (zh) * | 2014-07-31 | 2014-11-19 | 王春阳 | 自动旋转蒸烤锅 |
CN108294641A (zh) * | 2018-03-20 | 2018-07-20 | 中山市欧沅电器有限公司 | 蒸汽烧烤炉 |
KR101983843B1 (ko) * | 2019-02-19 | 2019-05-30 | (주) 두산포천에너지 | 스팀을 이용한 연소버너 |
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2009
- 2009-12-14 JP JP2009282998A patent/JP2011120828A/ja active Pending
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