JP5264917B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

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Description

本発明は、放電灯の点灯を制御する放電灯点灯装置に関する。
図8は、従来の放電灯点灯装置の基本構成を示す回路図である。図8において、放電灯点灯装置100は、直流電源101の直流電圧を昇圧するDC/DCコンバータ102、DC/DCコンバータ102の出力電圧を矩形波交流に変換するDC/ACインバータ103、HIDバルブ(放電灯または高輝度放電灯)105を放電起動させるイグナイタ104、及び、DC/DCコンバータ102とDC/ACインバータ103とを制御する制御部106を備える。
DC/DCコンバータ102は、フライバックトランス107、MOS形の電界効果トランジスタからなるスイッチング素子108、整流用ダイオード109及び平滑用コンデンサ110を備える。DC/DCコンバータ102は、制御部106によってスイッチング素子108をオンすることで、フライバックトランス107に直流電源101の直流電圧が印加され、フライバックトランス107に磁気エネルギを貯え、制御部106によってスイッチング素子108をオフすることで、フライバックトランス107に貯えた磁気エネルギを放出することによってフライバックトランス107に発生した電圧を整流用ダイオード109で整流して直流電圧を生成する。
DC/ACインバータ103は、例えばMOS形の電界効果トランジスタあるいはIGBTを用いたスイッチング素子Q1〜Q4とインバータドライバとを備える。図8において、スイッチング素子Q1〜Q4は、H形に接続され、Hブリッジ型インバータを構成する。この構成において、スイッチング素子Q1,Q3は高電位を出力し、スイッチング素子Q2,Q4は低電位を出力する。このようなHブリッジ形インバータ回路は、例えば特許文献1に開示されている。
また、インバータドライバには、ハイサイドのスイッチング素子Q1(Q3)を駆動させる構成として、ブートストラップ方式の回路が使用される。この回路は、ハイサイドのスイッチング素子Q1(Q3)のゲート−ソース間に抵抗111a及びコンデンサC1(抵抗111b及びコンデンサC2)を直列に接続し、コンデンサC1(C2)を直流電源101で充電するダイオード113a(113b)と、スイッチング素子Q1(Q3)のゲートにコレクタが接続されたドライブトランジスタ112a(112b)から構成される。
ドライブトランジスタ112a,112bは、例えばNPN型バイポーラトランジスタからなり、それぞれエミッタが接地される。また、ドライブトランジスタ112aは、制御部106にベースを接続し、ドライブトランジスタ112bは、NOT回路114を介して制御部106にベースを接続する。同様に、ロウサイドのスイッチング素子Q2は、制御部106にゲートを接続し、スイッチング素子Q4は、NOT回路114を介して制御部106にゲートを接続する。
ハイサイドのスイッチング素子Q1(Q3)がオフで、スイッチング素子Q1(Q3)に直列接続されたロウサイドのスイッチング素子Q2(Q4)がオンのとき、コンデンサC1(C2)が充電される。コンデンサC1(C2)で充電された電荷は、ハイサイドのスイッチング素子Q1(Q3)がオンになると、ハイサイドのスイッチング素子Q1(Q3)のソース端子に対してコンデンサC1(C2)に充電された電荷分高い電位にゲート電圧を引き上げるため、図8中の矢印X方向に電流が流れてゲート電圧が確保され、スイッチング素子Q1(Q3)のオン状態を維持することができる。このようなブートストラップ方式の回路を適用したDC/ACインバータ103は、例えば特許文献2に開示されている。
HIDバルブ105の点灯を開始する場合、DC/ACインバータ103は、制御部106からの制御信号によって、Hブリッジで対をなすハイサイドのスイッチング素子とロウサイドのスイッチング素子とをオンに保ち、これに対向するハイサイドのスイッチング素子とロウサイドのスイッチング素子とをオフに保って、所定の直流電圧をHIDバルブ105に出力する。
イグナイタ104は、自身が発生させた高電圧パルス(イグナイタパルス)を上記直流電圧に重畳してHIDバルブ105に印加することにより、HIDバルブ105の電極間が絶縁破壊して放電が開始される。イグナイタパルスが印加され放電が開始した後、DC/ACインバータ103は、HIDバルブ105の放電現象が安定するまで、Hブリッジで対をなすハイサイドのスイッチング素子とロウサイドのスイッチング素子とをオンに保ち、これに対向するハイサイドのスイッチング素子とロウサイドのスイッチング素子とをオフに保って、上記直流電圧を出力し続ける。
放電が安定すると、DC/ACインバータ103は、Hブリッジで対をなすスイッチング素子Q1,Q4とスイッチング素子Q2,Q3とを交互に一定の繰り返し周波数(例えば、400ヘルツ程度)でオン、オフさせる。これにより、DC/DCコンバータ102から入力された直流電圧の極性が交互に反転されて矩形波交流が生成され、この矩形波交流がイグナイタ104を介してHIDバルブ105に供給される。
また、上述したブートストラップ方式のDC/ACインバータのコンデンサC1及びC2の消費電流を低減させる従来のインバータドライバとして、RSフリップフロップ(以下、F/Fと記す)を用いたものがある(例えば、特許文献3参照)。なお、このようなF/Fを用いたインバータ用ドライバのICには、IR(International Rectifier)社のIR2110等が挙げられる。
図9は、F/Fを用いたインバータドライバの要部の基本構成を示す回路図であり、図8中で符号Cを付したハイサイドのスイッチング素子Q1を駆動させる回路部分の代わりに設けられる(スイッチング素子Q3側も同様)。図9において、制御部106からの制御信号は、パルス発生器117へ入力され、NOT回路118を介してパルス発生器119へ入力される。
レベルシフト回路116は、パルス発生器117からの入力信号をレベルシフトするトランジスタ120と、パルス発生器119からの入力信号をレベルシフトするトランジスタ121とを備える。トランジスタ120,121のエミッタは、抵抗122,123を介して接地されており、コレクタ側にはコンデンサC1で充電された電荷が抵抗124,125を介して供給される。
F/F115の出力端子Qは、ハイサイドのスイッチング素子Q1のゲートに接続しており、セット端子SにはNOT回路126を介してレベルシフト回路116のセット信号出力が接続し、リセット端子RにはNOT回路127を介してレベルシフト回路116のリセット信号出力が接続している。
パルス発生器117は、制御部106からの制御信号の立ち上がりエッジに同期してハイレベルとなるパルス信号を発生し、トランジスタ120へ出力する。このパルス信号がハイレベルの期間にトランジスタ120がオンとなってコレクタ電位が低下し、NOT回路126の入力がロウレベルになると、NOT回路126の出力がハイレベルになる。
つまり、制御信号の立ち上がりエッジに同期してハイレベルとなる短時間にパルス電流がセット端子S側のレベルシフト回路116を流れ、F/F115のセット端子Sがハイレベルにセットされる。これにより、F/F115の出力Qがハイレベルとなり、スイッチング素子Q1がオンする。
要約すれば、制御信号の立ち上がりエッジに同期して、F/F115の出力Qがハイレベルとなり、スイッチング素子Q1がオンする。
なお、パルス発生器117,119は、入力信号の立ち上がりエッジに同期して短時間のパルス信号を発生させるワンショットマルチバイブレータである。
一方、パルス発生器119は、制御部106からの制御信号を、NOT回路118を介して入力し、上記と同様にしてその入力信号の立ち上がりエッジに同期したパルス信号を発生し、トランジスタ121へ出力する。このパルス信号がハイレベルの期間にトランジスタ121がオンとなってコレクタ電位が低下し、NOT回路127の入力がロウレベルになると、NOT回路127の出力がハイレベルになる。
従って、パルス信号がハイレベルとなる短時間にパルス電流がリセット端子R側のレベルシフト回路116を流れ、F/F115のリセット端子Rの電位がハイレベルになり、F/F115の出力Qがロウレベルとなり、スイッチング素子Q1がオフとなる。
要約すれば、制御信号の立ち下がりエッジに同期して、F/F115の出力Qがロウレベルとなり、スイッチング素子Q1がオフする。
また、ロウサイドのスイッチング素子Q2には、制御部106からの制御信号をNOT回路128で反転した矩形波が入力される。これにより、ハイサイドのスイッチング素子Q1とは逆の動作、すなわちスイッチング素子Q1がオンのとき、Q2はオフとなる。
なお、コンデンサC1は、ハイサイドのスイッチング素子Q1がオフで、スイッチング素子Q1の低電位側に接続されたロウサイドのスイッチング素子Q2がオンのとき、直流電源101の直流電圧により充電される。
このように、図9に示す回路では、スイッチング素子Q1(Q3)がオン、オフ切り換わる際にのみレベルシフト回路116に回路電流が流れ、その間の期間ではF/F115が出力レベルを保持する。これにより、ハイサイドのスイッチング素子Q1,Q3を駆動させるために必要な消費電流を低減でき、DC/ACインバータ103の電源周りの回路構成を簡素化することができる。
特開2001−43986号公報 特開2000−166258号公報 特開2004−274866号公報
しかしながら、放電灯点灯装置100においては、高電圧パルス(イグナイタパルス)を発生する回路ブロック(イグナイタ104)が、DC/ACインバータ103の近傍に存在する。このため、図9に示すインバータドライバにおいて、イグナイタ104が高電圧パルスを発生するときに生じる大きなサージやノイズによってF/F115の出力が反転する可能性があった。
このとき、F/F115は、セット端子Sの入力パルスに応じて出力極性が設定されるため、入力パルスが再度入力されない限り自らの動作で出力極性を変更できない。従って、HIDバルブ105の点灯動作中にF/F115の出力が不測の反転を起こすと、この出力極性が維持されて、DC/ACインバータ103を正常動作に戻すことができず、HIDバルブ105を点灯できない可能性があるという課題があった。
これに対し、大きなサージやノイズを吸収する部品を使用したり、イグナイタ104等の回路ブロックからDC/ACインバータ103を遠ざけて配置して、F/F115の不測の出力反転を予防することも考えられるが、配線を含む部品配置のずれや部品特性のばらつきにより伝播する不確定要素を考慮すれば、上記F/Fの出力極性反転に起因するDC/ACインバータ103の異常動作を完全に回避できるものではない。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、スイッチング素子の駆動に用いるF/F等の双安定回路における不測の出力反転に起因した異常動作から正常動作に適確に復帰させることができる放電灯点灯装置を得ることを目的とする。
この発明に係る放電灯点灯装置は、直流電源からの入力電圧を昇圧して出力するコンバータと、スイッチング素子のオンオフ制御によって前記コンバータからの入力電圧の極性を切り換えて矩形波の交流電圧に変換し、放電灯に供給するHブリッジ型インバータと、前記コンバータ及び前記Hブリッジ型インバータのスイッチング素子をオンオフ制御する制御部と、前記制御部からの制御信号で前記Hブリッジ型インバータのスイッチング素子をオンオフ駆動させるインバータドライバ回路によって構成される。前記インバータドライバ回路は、高電位側のスイッチング素子のオフ駆動時に充電され、オン駆動時には駆動用の電源となるブートストラップコンデンサを有したブートストラップ回路を用いるもので、前記制御信号の極性反転タイミングに同期して出力極性が設定され、当該入力信号に応じた極性で保持した出力信号により前記Hブリッジ型インバータの高電位側のスイッチング素子をオンオフ駆動する双安定回路を備える。さらに当該インバータドライバ回路に所定の間隔ごとに当該再設定信号を発することによって前記双安定回路の出力極性を再設定して、当該双安定回路の出力を本来出力すべき極性に再度設定する復帰部を備える。つまり、当該復帰部を備え、高電位側のスイッチング素子のオンオフ動作を保持する双安定回路に対し、再設定信号を発生することによって当該双安定回路の出力を再設定して、当該双安定回路の出力を本来出力すべき極性に再度設定し、インバータのスイッチング素子を本来出力すべき極性に保持するものである。
この発明によれば、不測の事態による出力反転が双安定回路に生じ、これに起因するスイッチング素子の異常動作が発生しても、復帰信号によって双安定回路の出力を再設定して、双安定回路の出力信号を本来出力すべき極性に復帰させるので、放電灯点灯装置を正常動作に適確に復帰させることができるという効果がある。
この発明の実施の形態1による放電灯点灯装置の構成を示す図である。 図1中のインバータドライバのハーフブリッジ部分及び復帰部の構成を示す回路図である。 実施の形態1による放電灯点灯装置の点灯動作におけるDC/ACインバータの出力電圧波形を示す図である。 実施の形態1による放電灯点灯装置が点灯動作中に再設定処理を施したときのDC/ACインバータの出力電圧波形を示す図である。 この発明の実施の形態2による放電灯点灯装置のインバータドライバのハーフブリッジ部分及び復帰部の構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態3による放電灯点灯装置の構成を示す図である。 実施の形態3による放電灯点灯装置が点灯動作中に復帰処理を施したときのDC/ACインバータの出力電圧波形を示す図である。 従来の放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。 F/Fを用いたインバータドライバの要部の構成を示す回路図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による放電灯点灯装置の構成を示す図である。図1において、放電灯点灯装置1は、直流電源2からの直流電圧を昇圧するDC/DCコンバータ(コンバータ)3、DC/DCコンバータ3の出力電圧を矩形波交流に変換するDC/ACインバータ(インバータ)4、DC/ACインバータ4を駆動させるインバータドライバ(インバータドライバ回路)5、HIDバルブ7を放電起動させるイグナイタ6、DC/DCコンバータ3とDC/ACインバータ4とを制御する制御部8、及び、インバータドライバ5内のRSフリップフロップの出力を再設定する復帰部9を備える。
DC/DCコンバータ3は、図8と同様の構成を有しており、フライバックトランス、MOS形の電界効果トランジスタからなるスイッチング素子、整流用ダイオード及び平滑用コンデンサから構成される。DC/DCコンバータ3では、制御部8がスイッチング素子をスイッチング制御することで、フライバックトランス磁気エネルギを貯え、放出することによってフライバックトランス発生した電圧を整流用ダイオードで整流して直流電圧を生成する。
DC/ACインバータ4は、図8と同様に、MOS形の電界効果トランジスタを用いたスイッチング素子Q1〜Q4と、インバータドライバ5とを備える。DC/ACインバータ4において、スイッチング素子Q1〜Q4は、H形に接続され、Hブリッジ形インバータを構成する。なお、この構成において、スイッチング素子Q1,Q3は高電位を出力し、スイッチング素子Q2,Q4は低電位を出力する。
インバータドライバ5は、図9と同様に、ハイサイドのスイッチング素子Q1,Q3を駆動させる回路にRSフリップフロップを用いた構成を有しており、レベルシフト回路の入力側に復帰部9を備える。詳細な構成は、図2を用いて後述する。
イグナイタ6は、起動用の高電圧パルス(イグナイタパルス)を発生し、発生した高電圧パルスを、DC/ACインバータ4の出力電圧に重畳させ、HIDバルブ7に印加する。HIDバルブ7は、イグナイタパルスが印加されると、内部に充填したガスが絶縁破壊して放電を開始する。
制御部8は、DC/DCコンバータ3及びDC/ACインバータ4の動作を制御する。この制御部8は、例えば本発明の趣旨に従う制御プログラムをマイクロコンピュータのCPUに実行させることにより、このマイクロコンピュータ上でソフトウエアとハードウエアとが協働した具体的な手段として実現することができる。
復帰部9では、不測の事態によりインバータドライバ5のRSフリップフロップの出力が反転することに起因したDC/ACインバータ4の異常動作を正常動作に復帰させるための再設定信号を発生する。詳細な構成は、図2を用いて後述する。
図2は、図1中のDC/ACインバータ4の片側ハーフブリッジ部分及び復帰部の構成を示す回路図である。図2では、スイッチング素子Q1,Q2によって構成されるハーフブリッジ部分を駆動するインバータドライバ5の回路部分を示しているが、スイッチング素子Q3,Q4を駆動させるハーフブリッジ回路側も同様に構成される。
図2において、インバータドライバ5におけるスイッチング素子Q1を駆動させる回路は、図9と同様にRSフリップフロップ(双安定回路)(以下、F/Fと記す)10がスイッチング素子Q1とレベルシフト回路11との間に設けられる。また、ハイサイドのスイッチング素子Q1を駆動させる回路部分にはブートストラップ回路が接続される。
復帰部9は、レベルシフト回路11におけるF/F10のセット端子Sに接続する側の回路入力に設けられ、発振器12、AND回路13、パルス発生器14a,14b、及びOR回路15を備える。発振器12は、周期的な矩形波を発生する。AND回路13は、発振器12の出力と入力端子INを介した制御部8からの制御信号とを入力し、これらの論理積の矩形波をパルス発生器14aに出力する。
パルス発生器14aは、AND回路13から入力した論理積の矩形波の立ち上がりエッジに同期してハイレベルとなるパルス信号を発生する。パルス発生器14bは、入力端子INを介して制御部8から入力した制御信号の立ち上がりエッジに同期して短時間のパルス信号を発生する。OR回路15は、パルス発生器14a,14bの出力値の論理和を算出し、レベルシフト回路11のトランジスタ18のベースに出力する。
パルス発生器17は、制御部8からの制御信号をNOT回路16を介して入力し、この入力信号の立ち上がりエッジに同期して短時間のパルス信号を発生する。パルス発生器17により生成されたパルス信号は、レベルシフト回路11のトランジスタ20のベースに出力される。
ロウサイドのスイッチング素子Q2を駆動させる回路は、スイッチング素子Q2のゲートと入力端子INとをNOT回路27を介して接続して構成され、制御部8からの制御信号をNOT回路27により極性反転してスイッチング素子Q2のゲートに入力する。
レベルシフト回路11は、OR回路15の出力をレベルシフトするトランジスタ18と、パルス発生器17の出力をレベルシフトするトランジスタ20とを備える。トランジスタ18,20は、例えばNPN型バイポーラトランジスタからなり、それぞれエミッタが抵抗19,21を介して接地されており、各コレクタ側にはコンデンサC1(ブートストラップコンデンサ)で充電された電荷が抵抗22,23を介して供給される。
F/F10は、セット端子Sへの入力によって出力信号Qをハイレベルに設定し保持し、リセット端子Rへの入力によって出力信号Qをロウレベルに設定し保持する。F/F10の出力端子Qは、ハイサイドのスイッチング素子Q1のゲートに接続しており、セット端子SにはNOT回路24を介してレベルシフト回路11のセット信号出力が接続し、リセット端子RにはNOT回路25を介してレベルシフト回路11のリセット信号出力が接続している。
次に動作について説明する。
制御部8は、HIDバルブ7に交流電流を通電すべく、DC/ACインバータ4内のスイッチング素子を制御する制御信号を生成し、DC/DCコンバータ3の出力電流をHIDバルブ7のランプ電流として検出し、DC/DCコンバータ3の出力電圧をHIDバルブ7のランプ電圧として検出して、これらの検出値からHIDバルブ7を所定の電力によって点灯する制御をおこなう。
DC/DCコンバータ3は、制御部8からの制御信号をゲート信号としてスイッチング素子に入力してスイッチング制御することにより、フライバックトランス磁気エネルギを貯え、放出することによってフライバックトランス発生した電圧を整流用ダイオードで整流して直流電圧を生成する。
インバータドライバ5では、入力端子INを介して制御部8からの制御信号を入力し、この制御信号のハイ/ロウレベルに応じてDC/ACインバータ4の出力を切り換える。本発明では、上述のようにHIDバルブを正常に点灯するために行うDC/ACインバータ4の出力を切り換える(矩形波交流を生成する)制御信号を「主信号」と定義し、以下、当基本的な点灯動作のDC/ACインバータ制御信号を主信号と表記する。
先ず、制御部8から発せられる主信号の立ち上がりにおいては、制御部8から発せられる主信号を入力するパルス発生器14bによって、主信号の立ち上がりエッジに同期して短いハイレベルのパルス信号を発生し、当短時間のハイレベルパルス信号をOR回路15を介してトランジスタ18に入力する。このパルス信号の短いハイレベルの期間にトランジスタ18がオンとなってコレクタ電位が低下し、抵抗22の電圧降下が発生し、NOT回路24の入力がロウレベルになる。このときNOT回路24の出力がハイレベルになり、F/F10のセット端子Sがハイレベルとなる。これにより、F/F10の出力が反転して出力Qがハイレベルとなり、スイッチング素子Q1がオンとなる。
次に、制御部8から発せられる主信号の立ち下がりにおいては、制御部8から発せられる主信号をNOT回路16を介して入力するパルス発生器17は、NOT回路16の立ち上がりエッジ、つまりは主信号の立ち下がりエッジに同期して短いハイレベルのパルス信号を発生し、トランジスタ20へ出力する。このパルス信号の短いハイレベルの期間にトランジスタ20がオンとなってコレクタ電位が低下し、抵抗23の電圧降下が発生し、NOT回路25の入力がロウレベルになる。このときNOT回路25の出力がハイレベルになり、F/F10のリセット端子Rがハイレベルとなる。これにより、F/F10の出力が反転して出力Qがロウレベルとなり、スイッチング素子Q1がオフする。
また、制御部8から発せられる主信号がハイレベルの期間においては、AND回路13の出力は、常時矩形波を発振している復帰部9の発振器12の発する矩形波と同等の矩形波を出力する。そして、パルス発生器14aは、当発振器12の矩形波の立ち上がりエッジに同期したパルス信号を連続的に生成する。
従って、パルス発生器14aとパルス発生器14bの出力を論理和するOR回路15の出力は、主信号の立ち上がりと、当主信号がハイレベルの間発振器12の立ち上がりに同期した短いパルスを連続的に出力する。つまり、主信号がハイレベルの間は、F/F10にはSETパルスが繰返し入力され、不測の事態により当F/F10の出力Qが反転してロウレベルになってスイッチング素子Q1がオフしても、繰り返される発振器12の出力矩形波の立ち上がりタイミングで再びF/F10にSET信号が入力され、当F/F10の出力Qが反転復帰してハイレベルになり、スイッチング素子Q1がオンするので、DC/ACインバータ4の異常動作が継続することなく、HIDバルブ7の点灯を続行することができる。
ロウサイドのスイッチング素子Q2には、制御部8からの主信号をNOT回路27で反転した矩形波が入力される。これにより、ハイサイドのスイッチング素子Q1とは逆の動作、すなわちスイッチング素子Q1がオンのとき、スイッチング素子Q2はオフとなる。
なお、コンデンサC1は、ハイサイドのスイッチング素子Q1がオフで、スイッチング素子Q1の低電位側に接続されたロウサイドのスイッチング素子Q2がオンのとき、直流電源2の直流電圧により充電される。
図3は上記回路構成による放電灯点灯装置において、F/F10が異常な動作をすることなく、正常にHIDバルブ7を点灯したときの、放電灯点灯装置のDC/ACインバータ4の出力電圧波形を示す図である。以下に当図を用いて、放電灯点灯装置の動作を説明する。なお、図3においては、DC/ACインバータ4のスイッチング素子Q1,Q2の接続点の電圧が出力Aであり、対向するスイッチング素子Q3,Q4の接続点の電圧が出力Bである。
HIDバルブ7の電極間をブレークダウンして点灯を開始する前に、DC/ACインバータ4は、制御部8からの主信号に従って、Hブリッジで対をなすハイサイドのスイッチング素子Q1とロウサイドのスイッチング素子Q4とをオンに保ち、これに対向するハイサイドのスイッチング素子Q3とロウサイドのスイッチング素子Q2とをオフに保って、例えば400(V)程度の直流電圧をHIDバルブ7に出力する。
換言すれば、HIDバルブ7の点灯を開始するときの出力極性は、Hブリッジで対をなすスイッチング素子を経由して一方の出力(図3においては出力A)は高電位に、他方の出力(図3においては出力B)は低電位に極性固定される。
イグナイタ6は、上記DC/ACインバータ4が出力する直流電圧に自身が発生させた高電圧パルス(イグナイタパルス)を重畳してHIDバルブ7に供給することにより、HIDバルブ7の電極間を絶縁破壊して放電を開始する(点灯開始)。HIDバルブ7の電極間がブレークダウンして、電流が流れて点灯を開始すると、DC/ACインバータ4の出力電圧はHIDバルブ7の点灯電圧に低下する。
イグナイタパルスが供給され点灯した後、DC/ACインバータ4は、HIDバルブ7の放電が安定な放電になるまで、制御部8からの主信号によって、定常点灯時の交流矩形波の周期(例えば400ヘルツ程度)より長い周期の極性切り換え動作をおこなう。
制御部8は放電が安定するタイミングを見計らって、定常点灯周期の交流矩形波を出力すべく、Hブリッジで対をなすハイサイドのスイッチング素子Q1とロウサイドのスイッチング素子Q4とのオンと、これに対向するハイサイドのスイッチング素子Q3とロウサイドのスイッチング素子Q2のオフとの組み合わせと、前記動作を反転させたHブリッジで対をなすハイサイドのスイッチング素子Q1とロウサイドのスイッチング素子Q4のオフと、これに対向するハイサイドのスイッチング素子Q3とロウサイドのスイッチング素子Q2のオンとの組み合わせを、交互に定常点灯の周波数(例えば400ヘルツ程度)によって切り換えて出力する。制御部8の信号とDC/ACインバータ4により交流矩形波に変換された出力は、イグナイタ6を介してHIDバルブ7に供給され、HIDバルブ7は点灯する。
なお、上述の説明では、発振器12はF/F10の異常動作発生の有無によらず、常時矩形波を発生させてAND回路13に入力しているが、例えば放電開始前の出力極性固定期間等の、所定のタイミングにおいて発振する構成にしても構わない。
図4は、実施の形態1による放電灯点灯装置の点灯動作中にイグナイタパルスが発生したときにF/F10の出力Qが反転してしまった場合に、復帰処理を施したDC/ACインバータ4の出力電圧波形を示す図であり、図3と同様に出力A,BがHブリッジで対をなすスイッチング素子を経由した各出力を示している。
上述したように、イグナイタパルスを使用してHIDバルブ7の点灯を開始するときの出力は、出力Aを高電位側に固定し、出力Bを低電位側に固定する出力極性固定期間Dを設けて点灯動作を開始する。
出力極性固定期間Dにおいて、イグナイタパルスの発生によるサージやノイズによってF/F10の出力Qが極性反転しロウレベルになると、スイッチング素子Q1がオンからオフとなり、図4中で破線に示すように正常な電圧が出力されずに異常動作となる。
従来の放電灯点灯装置では、上述のように出力極性が反転してスイッチング素子Q1がオフになっても主信号がハイレベルに固定されているため、立ち上がりエッジが入力されず正常な極性に復帰させることができなかった。
これに対して、この実施の形態1では、当出力極性固定期間Dにおいて、パルス発生器14bは、主信号がハイレベルに固定されているので、パルス信号を発生しないが、主信号がハイレベルに固定されている間、AND回路13は、発振器12で発生した矩形波を出力し、パルス発生器14aが、AND回路13の出力信号の立ち上がりエッジに同期した再設定信号をOR回路15に出力している。このため、OR回路15は、上述した発振器12で発生した矩形波に同期したパルス信号を出力する。この信号によって、前述したように、スイッチング素子Q1をオフからオンに本来出力すべき極性に保持することができる。
以上のように、この実施の形態1によれば、復帰部9を備えたことで、不測の事態が発生しF/F10の出力Qが反転しても、元の本来出力すべき極性に復帰させることができる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、異常動作の発生の有無によらず、常時発振する発振器12で発生させた矩形波に基づく再設定信号を利用する場合を示したが、この実施の形態2は、DC/ACインバータ4の動作を監視し、この監視結果に応じて復帰信号を発生しF/F10の出力を本来出力すべき極性に復帰させるものである。
図5は、この発明の実施の形態2による放電灯点灯装置におけるインバータドライバのハーフブリッジ部分及び復帰部の構成を示す回路図であり、図2と同一若しくはそれに相当する構成要素には同一符号を付して説明を省略する。図5において、動作監視部28は、DC/DCコンバータ3の出力電圧aとDC/ACインバータ4の出力電圧bとの比較結果から異常動作(例えば、出力極性固定期間にハイサイドのスイッチング素子Q1がオフしているか否か)を判定し、異常動作(例えば、ハイサイドのスイッチング素子Q1がオフしている)と判定した場合に矩形波をAND回路13へ出力する。
なお、制御部8は、DC/DCコンバータ3の出力電圧a及び出力電流cを検出し、この検出結果に基づいてDC/DCコンバータ3を操作して点灯電力を制御し、DC/ACインバータ4の切り換え動作を制御しているので、新たに出力電圧bの検出機能を追加することで動作監視部28を具現化してもよい。例えば、マイクロコンピュータを制御部8として機能させる制御プログラムに、動作監視部28として機能させるためのプログラムモジュールを組み込み、この制御プログラムを上記マイクロコンピュータのCPUに実行させることにより、ソフトウエアとハードウエアとが協働した具体的な手段として動作監視部28を実現するようにしてもよい。
次に動作について説明する。
上記実施の形態1の図4で示したように、出力電圧極性固定期間Dにおいてイグナイタパルス発生によるサージやノイズによってF/F10の出力Qが反転してハイサイドのスイッチング素子Q1がオフすると、DC/DCコンバータ3の出力電圧aに対してDC/ACインバータ4の出力電圧bが極端に低くなる。そこで、この実施の形態2による動作監視部28では、DC/DCコンバータ3の出力電圧aとDC/ACインバータ4の出力電圧bとの比較結果から当該挙動を検出して、ハイサイドのスイッチング素子Q1がオフ駆動した異常動作であると判定する。
異常動作を判定すると、動作監視部28は、所定の周期で矩形波を生成して、AND回路13へ入力する。AND回路13は、動作監視部28からの矩形波に同期した信号を出力し、パルス発生器14aが、このAND回路13の出力信号の立ち上がりエッジに同期したパルス信号をOR回路15に出力する。これ以降は、上記実施の形態1の発振器12による動作と同様である。
以上のように、この実施の形態2では、DC/DCコンバータ3とDC/ACインバータ4との出力電圧の比較結果から、F/F10の出力Qの反転によってハイサイドのスイッチング素子Q1(Q3)が誤動作したか否かを判定し、誤動作したと判定したときに復帰信号を発生する動作監視部28を備えたことで、不測の事態によるF/F10の出力Qが反転しても、適確に正常動作に復帰させることができる。また、制御部8としてマイクロコンピュータを機能させるための制御プログラム中のプログラムモジュールで動作監視部28の機能を実現することにより、CPUの演算処理によって復帰信号を発生できるため、動作監視部28として新たな専用回路を設ける必要がなく、回路構成を簡素化することができる。
実施の形態3.
上記実施の形態1,2では、主信号とは別個の補助信号として復帰信号を発生入力する構成を示したが、この実施の形態3は主信号に復帰信号の機能を持たせて復帰処理を行う場合を示す。
図6は、この発明の実施の形態3による放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。図6において、この実施の形態3による放電灯点灯装置1Aは、直流電源2の直流電圧を昇圧するDC/DCコンバータ3、DC/DCコンバータ3の出力電圧を矩形波交流に変換するDC/ACインバータ4、HIDバルブ7を放電起動させるイグナイタ6、及びDC/DCコンバータ3とDC/ACインバータ4とを制御する制御部8Aを備える。
DC/DCコンバータ3は、図8と同様に、フライバックトランス3a、MOS形の電界効果トランジスタからなるスイッチング素子3b、整流用ダイオード3c及び平滑用コンデンサ3dから構成される。DC/DCコンバータ3では、制御部8Aによってスイッチング素子3bをスイッチング制御することで、フライバックトランス3aに直流電源2の直流電圧が印加され、フライバックトランス3aに磁気エネルギを貯え、制御部8Aによってスイッチング素子3bをオフすることで、フライバックトランス3aに貯えた磁気エネルギを放出することによってフライバックトランス3aに発生した電圧を整流用ダイオード109で整流して直流電圧を生成する。また、電流検出用抵抗3eは、DC/DCコンバータ3とDC/ACインバータ4との間に設けられ、この電流検出用抵抗3eによってHIDバルブ7へ供給されるランプ電流cを検出することができる。
DC/ACインバータ4は、例えばMOS形の電界効果トランジスタやIGBTを用いたスイッチング素子Q1〜Q4とインバータドライバ5とを備える。図6において、スイッチング素子Q1〜Q4は、H形に接続され、Hブリッジ形インバータを構成する。この構成において、スイッチング素子Q1,Q3は高電位を出力し、スイッチング素子Q2,Q4は低電位側を出力する。ここまでの構成は、上記実施の形態1,2と同様である。なお、ドライブ回路部10A,10Bは、例えば図2や図5で示したF/F10、NOT回路24,25及びレベルシフト回路11からなる回路である。
この実施の形態3では、動作監視部28、及びスイッチング素子Q1〜Q4のそれぞれに対応した主信号を生成する信号生成部29を、制御部8Aの機能構成部として設ける。例えば、マイクロコンピュータを制御部8Aとして機能させる制御プログラム中に動作監視部28及び信号生成部29として機能させるためのプログラムモジュールを組み込み、この制御プログラムを上記マイクロコンピュータのCPUに実行させることにより、ソフトウエアとハードウエアとが協働した具体的な手段として動作監視部28及び信号生成部29を実現する。
このように構成される実施の形態3では、上記実施の形態1,2において主信号やこれと別個に復帰信号を生成するためにインバータドライバ5に追加したAND回路13やパルス発生器14a,14b,17、NOT回路16,27を省略している。
市販されている一般的なインバータ用ドライバのICは主信号の入力端子しか有していないものが多いため、上述のように制御部8Aを構成し、後述するようにして復帰信号と同様な機能を主信号で実現することにより、この実施の形態3では、ドライバICに新たな回路を追加することなく、上記一般的なインバータ用ドライバICをそのまま利用することができる。
次に動作について説明する。
図7は、実施の形態3による放電灯点灯装置の点灯動作中にイグナイタパルスが発生したときにF/F10の出力Qが反転してしまった場合に、復帰処理を施したDC/ACインバータの出力電圧波形を示す図である。
出力極性固定期間Dにおいて、図7中に破線で示すようにF/F10の出力Qの極性が反転してハイサイドのスイッチング素子Q1がオフすると、DC/DCコンバータ3の出力電圧aに対してDC/ACインバータ4の出力電圧bが極端に低くなる。動作監視部28は、DC/DCコンバータ3の出力電圧aとDC/ACインバータ4の出力電圧bとの比較結果から当該挙動を検出すると、ハイサイドのスイッチング素子Q1がオフした異常動作であると判定する。
出力極性固定期間Dにおいて、F/F10の出力Qを正常に復帰させるには、F/F10にセット信号を入力することが必要である。
そこで、信号生成部29は、動作監視部28により異常動作が判定されると、先ず、ハイサイドのスイッチング素子Q1をオフ、ロウサイドのスイッチング素子Q2をオンする主信号、すなわちDC/ACインバータ4のスイッチング素子Q1,Q4対をオフ駆動し、スイッチング素子Q2,Q3対をオン駆動させる主信号(第1の制御信号)を出力する(主信号の反転1)。
DC/ACインバータ4の出力極性が反転させた後で、信号生成部29が、再びスイッチング素子Q1,Q4対をオン駆動させ、スイッチング素子Q2,Q3対をオフ駆動させる主信号(第2の制御信号)を出力することにより(主信号の反転2)、図7に示すようにDC/ACインバータ4の出力を正常な本来出力すべき出力極性に復帰させることができる。
以上のように、この実施の形態3では、制御部8Aが、DC/DCコンバータ3とDC/ACインバータ4との出力電圧の比較結果から、F/F10の出力Qの極性が反転したか否かを判定する動作監視部28を備えて、F/F10の出力Qの極性が反転したと判定されると、出力極性を反転させる主信号(第1の制御信号)をインバータドライバ5へ出力した後、元の本来出力すべき出力極性に再び反転させる主信号(第2の制御信号)をインバータドライバ5へ出力して、F/F10の出力Qを再設定することにより、F/F10の出力Qを元の本来出力すべき極性に復帰させる信号生成部29とを備えることによって、不測の事態によりF/F10の出力Qが反転し、これに起因する異常動作が発生しても、F/F10の出力Qの極性を再設定して本来出力すべき極性に適確に復帰させることができる。
また、制御部8Aの機能構成部として動作監視部28及び信号生成部29を構築して、上記実施の形態1,2で示した復帰信号と同様の機能を主信号で実現することにより、主信号の入力端子のみを有する一般的なインバータ用ドライバICをそのまま利用することができ、制御部8Aを具現化するマイクロコンピュータのCPUの演算処理によって復帰処理が可能なことから、装置構成を簡素化することができる。
なお、上記実施の形態1〜3において、インバータドライバ5にF/F10を用いる構成を説明したが、RSフリップフロップに限定されるものではなく、F/Fとしてはハイサイドのスイッチング素子のオンオフを保持する2つの安定出力状態を有する回路であればよい。
上記実施の形態1〜3では、4つのスイッチング素子Q1〜Q4からなるHフルブリッジ型のインバータを利用した場合を示したが、ハーフブリッジ型の回路構成であっても構わない。
この発明に係る放電灯点灯装置は、不測の事態による出力反転が双安定回路に生じ、これに起因するスイッチング素子の異常動作が発生しても、復帰信号によって双安定回路の出力を再設定して、双安定回路の出力信号を本来出力すべき極性に復帰させるので、放電灯点灯装置を正常動作に的確に復帰させることができるという効果があるので、放電灯の点灯を制御する放電灯点灯装置などに用いるのに適している。

Claims (7)

  1. 直流電源からの入力電圧を昇圧して直流電圧を出力するコンバータと、
    スイッチング素子のオンオフ制御によって前記コンバータから出力される電圧の極性を切り換えて矩形波の交流電圧に変換し、放電灯に供給するインバータと、
    前記コンバータ及び前記インバータのスイッチング素子をオンオフ制御する制御部と、
    前記制御部からの制御信号によって前記インバータのスイッチング素子をオンオフ駆動するインバータドライバ回路とを備え、当該インバータドライバ回路には、前記インバータの高電位側スイッチング素子のオフ駆動時に充電され、オン駆動時には駆動用電源となるブートストラップコンデンサを有したブートストラップ回路を用いる放電灯点灯装置であって、
    前記インバータドライバ回路には、前記制御信号に同期して出力極性を設定し、当該制御信号に応じた極性に保持した出力により前記インバータの高電位側のスイッチング素子のオンオフ動作を保持する双安定回路を備え、
    さらに、再設定信号を前記インバータドライバ回路に出力することによって、当該双安定回路の出力を本来出力すべき極性に再度設定する復帰部を備え
    所定の間隔ごとに当該再設定信号を発することによって、
    前記インバータのスイッチング素子のオンオフ動作を再設定しながら、当該インバータのスイッチング素子の出力を前記制御信号に同期して、本来出力すべき極性に保持することを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 復帰部は、インバータドライバ回路が、放電灯の放電開始前にインバータから前記放電灯へ供給する出力を一方の極性に定常点灯時の周期に対して長時間固定する出力極性固定期間に、前記出力極性固定期間より短い間隔で、再設定信号を前記インバータドライバ回路に出力することを特徴とする請求項記載の放電灯点灯装置。
  3. 再設定信号は、双安定回路の出力極性を反転させる第1の制御信号と、再び反転させて元の本来出力すべき出力極性に戻す第2の制御信号による1対の信号であることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  4. 復帰部は、コンバータとインバータとの出力電圧の比較結果から、双安定回路の出力が異常な反転をしたか否かを判定し、異常に反転したと判定すると、信号を発生する動作監視部を備え、前記動作監視部からの信号を基に再設定信号を生成することを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  5. 直流電源からの入力電圧を昇圧して出力するコンバータと、
    スイッチング素子のオンオフ制御によって前記コンバータの出力電圧の極性を切り換えて矩形波の交流電圧に変換し、放電灯に供給するインバータと、
    前記コンバータ及び前記インバータのスイッチング素子をオンオフ制御する制御部と、
    前記制御部からの制御信号によって前記インバータのスイッチング素子をオンオフ駆動するインバータドライバ回路とを備え、当該インバータドライバ回路には、前記インバータの高電位側スイッチング素子のオフ駆動時に充電され、オン駆動時には駆動用電源となるブートストラップコンデンサを有したブートストラップ回路を用いる放電灯点灯装置であって、
    前記インバータドライバ回路には、前記制御信号に同期して出力極性を設定し、当該制御信号に応じた極性で保持した出力により前記インバータの高電位側スイッチング素子のオンオフ動作を保持する双安定回路を備え、
    前記制御部には、前記コンバータと前記インバータとの出力電圧の比較結果から、前記双安定回路の出力が異常な反転をしたか否かを判定する動作監視部と、
    前記動作監視部により前記双安定回路の出力が異常に反転したと判定されると、前記双安定回路の出力を本来出力すべき出力極性に対して反転させる第1の制御信号を前記インバータドライバ回路へ出力した後、元の本来出力すべき出力極性に再び反転させる第2の制御信号を前記インバータドライバ回路へ出力して、前記双安定回路の出力を再設定することにより、当該双安定回路の出力を本来出力すべき極性に復帰させる制御信号を発生する信号生成部とを備え、
    前記信号生成部は、前記双安定回路の動作が異常なときに、第1の制御信号と第2の制御信号を発生することによってインバータのスイッチング素子の出力を再設定して、当該インバータのスイッチング素子の出力を本来出力すべき極性に復帰させることを特徴とする放電灯点灯装置。
  6. インバータは、4個のスイッチング素子からなるHブリッジ型の回路であり、前記4個のスイッチング素子を2対に分けて交互にオンオフ制御することによりコンバータの出力電圧の極性を切り換えて矩形波の交流電圧に変換し、
    信号生成部は、動作監視部により双安定回路の出力極性が異常に反転したと判定されると、本来オンであるべきスイッチング素子対の各スイッチング素子をオフし、もう一方の本来オフであるべきスイッチング素子対の各スイッチング素子をオンにする第1の制御信号をインバータドライバ回路へ出力した後、本来オンであるべきスイッチング素子対の各スイッチング素子をオンし、前記もう一方の本来オフであるべきスイッチング素子対の各スイッチング素子をオフにする第2の制御信号を前記インバータドライバ回路へ出力することにより、双安定回路の出力を再設定して、当該双安定回路の出力を本来出力すべき極性に復帰させることを特徴とする請求項記載の放電灯点灯装置。
  7. 双安定回路は、RSフリップフロップであることを特徴とする請求項1から請求項のうちいずれか1項記載の放電灯点灯装置。
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