JP5264708B2 - 矩形ループアンテナのアンテナ構造 - Google Patents

矩形ループアンテナのアンテナ構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5264708B2
JP5264708B2 JP2009509166A JP2009509166A JP5264708B2 JP 5264708 B2 JP5264708 B2 JP 5264708B2 JP 2009509166 A JP2009509166 A JP 2009509166A JP 2009509166 A JP2009509166 A JP 2009509166A JP 5264708 B2 JP5264708 B2 JP 5264708B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line
antenna
vehicle
rectangular loop
loop
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009509166A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2008123360A1 (ja
Inventor
裕 栗林
覚 小松
英明 大島
浩 飯島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd, Nippon Sheet Glass Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2009509166A priority Critical patent/JP5264708B2/ja
Publication of JPWO2008123360A1 publication Critical patent/JPWO2008123360A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5264708B2 publication Critical patent/JP5264708B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q7/00Loop antennas with a substantially uniform current distribution around the loop and having a directional radiation pattern in a plane perpendicular to the plane of the loop
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/1271Supports; Mounting means for mounting on windscreens

Landscapes

  • Details Of Aerials (AREA)
  • Support Of Aerials (AREA)
  • Burglar Alarm Systems (AREA)
  • Aerials With Secondary Devices (AREA)

Description

本発明は、矩形ループアンテナのアンテナ構造に関する。
本発明は、特願2007−082171号を基礎出願とし、その内容をここに取り込む。
従来から、車両の窓ガラス上に設けられたダイポール構造の線状アンテナが知られている。この線状アンテナは、例えば、VICS,携帯電話などの車載装置で無線通信を行うために設けられており、車外に設けられた局に対して電波の発信および受信を行う。しかし、この線状アンテナにおいては、単純なダイポール構造であるため製造コストの面で有利ではあるが、送受信可能な周波数帯域が狭いため、その利用分野が限定されていた。そこで、この線状アンテナの利用分野を拡大すべく、線状部分を幅広にしたり、また、幅広に形成した左右の線状部分を上端部で短絡させて幅広ループアンテナにしたものがある。
また、矩形ループアンテナと他の形式のアンテナ、例えばフォールデッドダイポールアンテナなどを組み合わせて広帯域化を図ったものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−204194号公報
しかしながら、上述した線状部分を幅広にしたアンテナでは、幅広部分が存在するため、車両のフロントガラスやリアガラスに設けるのに適さない。
また、上述した矩形ループアンテナと他の形式のアンテナとを多重化する構造では、周波数帯域を広帯域化しようとすると、更なるループの多重化が必要となる。その結果、この多重化の程度に比例して外形寸法が増加するため、外観性能が損なわれてしまう可能性がある。
移動体通信を行うアンテナ性能としては、一般に、電圧定在波比(以下、VSWRという)を2以下にするのが好適であることが知られている。これは、VSWRが減少すると送受信効率が向上し、一方、VSWRが上昇すると送受信効率が低下するためである。特に車載アンテナなどの移動体通信で用いるアンテナの場合、地上10m未満の高さに位置することが多く、送受信環境としては厳しい状態となるので、円滑な移動体通信を行うためにはVSWRを2以下にする必要がある。
そこで、本発明は、外観性能を損なうことなく受信効率の高い周波数帯域を広帯域化できる矩形ループアンテナのアンテナ構造の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用した。
(1)本発明の矩形ループアンテナのアンテナ構造は、車両の窓ガラス上に設けられた矩形ループアンテナのアンテナ構造であって、前記矩形ループアンテナの矩形ループ部の内側に、この矩形ループ部と経路を一部共有する他のループ部を設け;この、他のループ部と経路を共有しない前記矩形ループ部の経路と、前記他のループ部の経路との間を接続するバイパス手段を設けている。
(2)上記(1)に記載の矩形ループアンテナのアンテナ構造では、前記バイパス手段を少なくとも2備えてもよい。
(3)上記(1)に記載の矩形ループアンテナのアンテナ構造では、前記矩形ループ部が、そのループ線上に給電部を備えてもよい。
(4)上記(1)に記載の矩形ループアンテナのアンテナ構造では、前記矩形ループ部が、そのループ線上の一部に静電結合される静電結合部を備えていてもよい。
(5)上記(1)に記載の矩形ループアンテナのアンテナ構造であって、
前記他のループ部の前記矩形ループ部と経路を共有しない部分同士を接続する内側バイパス手段を前記他のループ部の内側に備えてもよい。
(6)本発明の他の矩形ループアンテナのアンテナ構造は、車両の窓ガラス上に設けられた矩形ループアンテナのアンテナ構造であって、前記矩形ループアンテナは、中央部に給電部を有する第1線路と;この第1線路と対向する第2線路と;これら第1線路及び第2線路をこれらの端部で接続する第3線路および第4線路により形成される矩形ループ部と;この矩形ループ部の内側であって、前記第1線路及び前記第2線路に接続されて前記第3線路および前記第4線路のそれぞれに平行な第5線路および第6線路と;前記給電部又は給電部近傍の第1線路及び前記第5線路間を接続する第7線路と;前記第1線路及び前記第6線路間を接続する第8線路と;を備える。
(7)上記(6)に記載の矩形ループアンテナのアンテナ構造では、前記第3線路及び前記第5線路間を接続する第9線路と;前記第4線路及び前記第6線路間を接続する第10線路と;をさらに備えてもよい。
(8)上記(6)に記載の矩形ループアンテナのアンテナ構造では、前記第2線路と平行でかつ、前記第5線路及び前記第6線路間を接続する第11線路をさらに備えてもよい。
上記(1)に記載の発明によれば、矩形ループ部とこの矩形ループ部の内側に形成された他のループ部とのうち、共有に係らない経路間に、矩形ループ部と他のループ部とを接続するバイパス手段を設けているので、外形寸法が大型化したりループが3重以上に多重化して外観性能を損なったりすることなく、バイパス手段を介して周波数特性の異なる3以上の経路を形成してVSWRが2以下の周波数帯域を広帯域化することができる。
上記(2)の場合、上記(1)の効果に加え、バイパス手段を1設けた場合と比較して経路を増加することができ、更なる広帯域化を図ることができる。
上記(3)の場合、上記(1)の効果に加え、例えば、アンテナと同軸ケーブルとの間のインピーダンスの不整合によりアンテナ効率の低下を招いたり、同軸ケーブルより電磁波が放射されてアンテナの電力損失・アンテナ指向性の乱れを生じたり、同軸ケーブルのシールドとしての機能が低下して周辺のノイズを拾いやすくなったり、同軸ケーブルのレイアウトの相違や振動による同軸ケーブルの揺れによってアンテナ特性が変動したり、同軸ケーブルのケーブル損失やこのケーブル損失によるノイズフィギアの低下によりアンテナ性能が低下したりするという不具合を解消して、アンテナ性能の向上およびアンテナ性能の安定化を図ることができる。
上記(4)の場合、上記(1)の効果に加え、静電結合されるようにループ線を近接して配置することで、矩形ループ部を構成することができる。
上記(5)の場合、上記(1)の効果に加え、上平行線路を設けていない場合と比較して、VSWRが2以下の周波数帯域を広帯域化してVSWR特性が良化する。これにより、周波数帯域全体にわたって良好なアンテナ特性を確保することができる。
上記(6)に記載した発明によれば、矩形ループ部の内側に第3線路および第4線路とを設けるとともに、これら第3線路および第4線路と給電部又は給電部近傍の第1線路とを接続する2本の第7線路および第8線路を設けている。これにより、矩形ループアンテナの外形寸法が大型化したりループが3重以上に多重化して外観性能を損なうことなく、バイパス手段を介して周波数特性の異なる経路を形成し、VSWRが2以下の周波数帯域を広帯域化することができる。
上記(7)の場合、上記(6)の効果に加え、第3線路と第5線路との間に第9線路を設けるとともに、第4線路と第6線路との間に第10線路を設けることで、経路を増加することができ、更なる広帯域化を図ることができる。
上記(8)の場合、上記(6)の効果に加え、第11線路を設けることで、第11線路を設けていない場合と比較して、VSWRが2以下の周波数帯域を広帯域化してVSWR特性が良化する。これにより、周波数帯域全体にわたって良好なアンテナ特性を確保することができる。
図1Aは、本発明の第1の実施の形態における車載アンテナが取り付けられた車両の斜視図である。 図1Bは、同第1の実施の形態における車載アンテナが取り付けられた車両の斜視図である。 図2は、同第1の実施の形態における車載アンテナの正面図である。 図3Aは、同第1の実施の形態における車載アンテナの正面図であって、第1閉回路L1を示す。 図3Bは、同第1の実施の形態における車載アンテナの正面図であって、第2閉回路L2を示す。 図3Cは、同第1の実施の形態における車載アンテナの正面図であって、第3閉回路L3を示す。 図3Dは、同第1の実施の形態における車載アンテナの正面図であって、第4閉回路L4を示す。 図4Aは、同第1の実施の形態における車載アンテナの正面図であって、第5閉回路L5を示す。 図4Bは、同第1の実施の形態における車載アンテナの正面図であって、第6閉回路L6を示す。 図5は、同実施の形態における車載アンテナの周波数対VSWRのグラフである。 図6は、同第1の実施の形態における車載アンテナの変形例を示す図であって、図2に相当する正面図である。 図7は、ダイポールアンテナを示す概略構成図である。 図8は、図7に示すダイポールアンテナの変形例を示す概略構成図である。 図9は、図8に示すアンテナの変形例を示す概略構成図である。 図10は、図9に示すアンテナの変形例を示す概略構成図である。 図11は、図7に示すダイポールアンテナの入力インピーダンス特性を示すグラフである。 図12は、図8に示すアンテナの入力インピーダンス特性を示すグラフである。 図13は、図9に示すアンテナの入力インピーダンス特性を示すグラフである。 図14は、図10に示すアンテナの入力インピーダンス特性を示すグラフである。 図15は、図7〜図10に示すアンテナのVSWR特性を示すグラフである。 図16は、本発明の第2の実施の形態における車載アンテナの正面図である。 図17は、同実施の形態における車載アンテナをフロントガラスに装着した状態の概略説明図である。 図18は、車載アンテナとアンプモジュールとを同軸ケーブルで接続した場合の参考図である。 図19は、本発明の第3の実施の形態における車載アンテナの正面図である。 図20は、図19に示す車載アンテナのVSWR特性を示すグラフである。
符号の説明
1 車両
2 フロントガラス(窓ガラス)
3 リアガラス(窓ガラス)
L1 第1閉回路(矩形ループ部)
L6 第6閉回路(他のループ部)
B1 第1バイパス(バイパス手段)
B2 第2バイパス(バイパス手段)
61 上平行線路(バイパス手段,第11線路)
25 給電部
21 下線路(第1線路)
20 上線路(第2線路)
22 左線路(第3線路)
23 右線路(第4線路)
45 線路(第5線路)
30 線路(第5線路)
46 線路(第6線路)
31 線路(第6線路)
32 線路(第7線路)
51 線路(第7線路)
33 線路(第8線路)
52 線路(第8線路)
40 線路(第9線路)
41 線路(第10線路)
55 給電面(給電部)
この発明の実施の形態を説明するにあたり、まず本実施の形態に至る背景を説明する。
図7は、アンテナの評価を行う際にキャリブレーション等で用いられるダイポールアンテナ(Dipole)71を示している。このダイポールアンテナ71は中央の給電部72から左右に棒状(線状)の導体73a、73bが延びた構造となっている。図11は、このダイポールアンテナ71の入力インピーダンス(縦軸)の周波数(横軸)特性を示している。入力インピーダンスは、実数部(Re)と虚数部(Im)とがあり、実数部がアンテナの放射抵抗に相当する。そして、図15に示すように、上記ダイポールアンテナ(Dipole)71ではVSWR(電圧定在波比;図中実線で示す)が2以下となる周波数帯域が極めて狭くなっている。そのため、上述のダイポールアンテナ71を用いて広帯域をカバーしようとすると、複数のダイポールアンテナ71を設けて、これらを適宜切り換えながら用いることとなるため、部品点数が増加してしまう。
そこで、部品点数を増加することなしに一つのアンテナで周波数帯域を拡大するには、例えば、図8に示すアンテナ(タイプA)81のように、上述したダイポールアンテナ71の導体73a,73bを幅広にした導体83a,83bを給電部82の左右両側に設ける方法がある。図15に示すように、このアンテナ(タイプA)81では、ダイポールアンテナ71と比較してVSWR(図中2点鎖線で示す)が2以下となる周波数帯域が若干拡大される。図12は、このアンテナ(タイプA)における入力インピーダンス(縦軸)の周波数(横軸)特性を示している。
図9は、上述したアンテナ(タイプA)81の周波数帯域をさらに拡大すべくアンテナ(タイプA)81の左右の導体83a,83bに相当する導体93a,93b間を上端部分でショートしたアンテナ(タイプB)91である。図13は、このアンテナ(タイプB)における入力インピーダンス(縦軸)の周波数(横軸)特性を示している。図15に示すように、このアンテナ(タイプB)91のように給電部92の左右両側に設けられた導体93a,93b間をその上部でショートすると経路(ループ)が増加し、VSWR(図中1点鎖線で示す)が2以下となる周波数帯域が、アンテナ(タイプA)81と比較してさらに拡大され、後述する車−路間通信などに十分な周波数帯域が得られる。
一方、上述したアンテナ(タイプB)91を、例えば、ガラス面上などに設ける場合、給電部92がアンテナ91の中央に配置されているため、この給電部92に接続される給電線(図示略)によってアンテナ91の指向性を遮断し、アンテナ91の指向性利得性能が劣化する虞がある。そのため、アンテナ(タイプB)91のようなアンテナをガラス面等に設ける際には、アンテナの指向性利得性能の劣化を防止すべく、図10に示すアンテナ(タイプC)101のように左右導体103a,103bの下端に給電部102を配置する必要がある。図14は、このアンテナ(タイプC)101における入力インピーダンス(縦軸)の周波数(横軸)特性を示している。図15に示すように、このアンテナ(タイプC)101のVSWR(図中破線で示す)は、アンテナの対称性がアンテナ(タイプB)91よりも崩れているため、上述したアンテナ(タイプB)より帯域が若干狭くなっているが、アンテナ(タイプA)81よりも十分に周波数帯域が広く、後述する路−車間通信や車−車間通信用として十分な周波数帯域が得られる。
しかしながら、ガラス面に設ける上述したアンテナ(タイプC)101は、導体が幅広に形成されていることで、車両のリアガラスやフロントガラスに設置すると、視界を遮断したり外観性能を損ねたりしてしまうので、アンテナ(タイプC)101の導体を線状に形成することが望まれていた。
本実施の形態の車載アンテナ10は、アンテナ(タイプC)101を基本として行うことで、給電部の配置などの条件を満たしつつアンテナ(タイプC)101と同等のアンテナ性能を保つように導体部分の肉抜きを行い製造限界まで細く形成したものである。
以下、本実施の形態を、図1A〜図5に基づいて説明する。なお、図2〜4Bにおいては、図示都合上、図1A及び図1Bの取付状態とは上下を反転して示している(以下、図6、図16、図19も同様)。
第1の実施の形態による車載アンテナ10は、例えば図1A、図1Bに示すように、車両1のフロントガラス(窓ガラス)2上部の左右角部近傍およびリアガラス(窓ガラス)3上部の左右角部近傍の車室内側表面上に配置されている。なお、フロントガラス2とリアガラス3とに形成された車載アンテナ10は同一の構成であるため、以下、フロントガラス2に設けられた車載アンテナ10を一例に説明する。
この車載アンテナ10は、路−車間通信や車−車間通信による情報のやり取りで自車両および周辺車両の位置や挙動をリアルタイムに把握して安全な運転を支援するいわゆる走行支援道路システム(AHS;Advanced Cruise-Assist Highway Systems)や、電波ビーコンなどを用いて渋滞などの道路情報を提供するいわゆるVICS(Vehicle Information and Communication System)の情報を利用するナビゲーションシステムや、高速道路の料金所におけるノンストップ料金収受システム(ETC)など、ITS(Intelligent Transport Systems)と呼ばれる高度道路交通システムで利用する移動体通信用のアンテナであるとともに、車載テレビ用に、地上波のUHF(Ultra High Frequency)帯を使用する地上デジタル放送の電波を受信するためのアンテナとして利用することができる。そして、上記ITSは、その周波数帯域が地上デジタル放送で用いられるUHF帯(例えば、0.47〜0.69GHz程度)の高周波側(例えば、0.71〜0.77GHz程度)に隣接して設定されている。
図2に示すように、上記車載アンテナ10は、誘電体であるフロントガラス2上に固定された線状の導電体で構成されている。より具体的には、車載アンテナ10は、左右幅方向に沿って形成された上線路20、および、上線路20と平行に形成され、その左右略中央に車載アンテナ10を駆動するための給電部25を有した下線路21を備えている。上線路20および下線路21の左右両端部には、上線路20と下線路21との左端部同士を接続する左線路22と、上線路20と下線路21との右端部同士を接続する右線路23とがそれぞれ設けられている。これら左線路22と右線路23とが互いに平行、且つ、上線路20および下線路21に対してそれぞれ垂直に交わり、これら上・下線路20,21、左・右線路22,23によって長方形の矩形ループが構成されている。
車載アンテナ10は、上記した上線路20の左端部よりもやや内側位置から左線路22に沿って下方に延び、車載アンテナ10の上下方向略中央位置に至る線路30と、この線路30の下端から車載アンテナ10の内側に向かって下線路21と平行に形成される線路32と、この線路32の内側端部から左線路22に沿って下方に延び、下線路21の交点K1に対して垂直に合流接続される線路34とを備えている。
さらに、車載アンテナ10は、上記線路30,32,34の左右対称位置に、上線路20の右端部よりもやや内側位置から右線路23に沿って下方に延び、車載アンテナ10の上下方向略中央位置に至る線路31と、この線路31の下端から車載アンテナ10の内側に向かって下線路21と平行に延びる線路33と、この線路33の内側端部から下方に向かって延び、下線路21の交点K2にて垂直に合流接続される線路35とを備えている。この線路35と上記した線路34とは互いに平行に配置されており、線路34と下線路21との交点K1と、線路35と下線路21との交点K2との間の下線路21上に上述した給電部25が介装されている。上・下線路20,21、線路30〜35によって、上述した矩形ループと上・下線路20,21で経路を共有し、主にその経路が矩形ループの内側に配置される内側ループ(他のループ)が構成されている。
車載アンテナ10には、上述した左線路22と線路30との間、および、右線路23と線路31との間に、それぞれ第1バイパス(バイパス手段)B1が設けられている。より具体的には、車載アンテナ10は、線路30の上下方向略中央にて、この線路30と左線路22とに垂直に交わりこれらを最短距離で接続するバイパス線路40を備えるとともに、このバイパス線路40と左右対称位置、すなわち、線路31の上下方向略中央にて線路31と右線路23とに垂直に交わりこれらを最短距離で接続するバイパス線路41を備えている。これら一対のバイパス線路40,41によって上記第1バイパスB1が構成されている。
また、車載アンテナ10は、上述した線路30と下線路21、線路31と下線路21のそれぞれの間に、第2バイパス(バイパス手段)B2を備えている。より具体的には、車載アンテナ10は、線路30に連なって下方に延びるとともに下線路21に対して垂直に合流接続されるバイパス線路45と、線路31に連なって下方に延びるとともに下線路21に対して垂直に合流接続するバイパス線路46とを備えている。これら1対のバイパス線路45,46によって第2バイパスB2が構成されている。バイパス線路45,46は、左・右線路22,23の半分程度の長さを有しており、前述した第1バイパスB1と比較して十分長尺に形成されている。上記した第1バイパスB1と第2バイパスB2は、後述する第1閉回路(矩形ループ部)L1と第6閉回路(他のループ部)L6とを短絡する線路であることからバイパスと称している。
図3A〜図4Bに示すように、車載アンテナ10に上述した第1バイパスB1と第2バイパスB2とが設けられていることで、車載アンテナ10には複数の閉回路(ループ)が形成される。
まず、図3Aは上述した矩形ループである第1閉回路L1の経路(太線で示す)を示している。この第1閉回路L1の経路を、給電部25を始点として時計回りに説明すると、給電部25から、下線路21、左線路22、上線路20、右線路23、下線路21を介して給電部25に戻るループになっている。この第1閉回路L1は、その線路長が後述する第5,6閉回路よりも長くなっている。
図3Bは、第2閉回路L2を示している。この第2閉回路L2の経路を、給電部25を始点として時計回りに説明すると、給電部25から下線路21、左線路22、第1バイパスB1を構成するバイパス線路40、線路30、上線路20、線路31、第1バイパスB1を構成するバイパス線路41、右線路23、下線路21をそれぞれ経由して給電部25に戻るループになっている。この第2閉回路L2は、上記の第1閉回路L1と線路長は同一であるが、第1バイパスB1を経由している分、その上部において、第1閉回路L1よりも線路が内側を通っている。
図3Cは第3閉回路L3を示している。この第3閉回路L3の経路を、給電部25を始点として時計回りに説明すると、給電部25から下線路21、第2バイパスB2を構成するバイパス線路45、線路30、第1バイパスをB1構成するバイパス線路40、左線路22、上線路20、右線路23、第1バイパスB1を構成するバイパス線路41、線路31、第2バイパスB2を構成するバイパス線路46、下線路21をそれぞれ経由して給電部25に戻るループになっている。この第3閉回路L3も、上記した第1閉回路L1、第2閉回路L2と線路長が同一であるが、左・右線路22,23から第1バイパスB1を介して第2バイパスB2に至る経路となっているため、その下部において第1閉回路L1の左・右線路22,23よりも内側を通ることとなる。
次に、図3Dは第4閉回路L4を示している。この第4閉回路L4の経路を、給電部25を始点として時計回りに説明すると、給電部25から下線路21、線路34、線路32、線路30、第1バイパスB1を構成するバイパス線路40、左線路22、上線路20、右線路23、第1バイパスB1を構成するバイパス線路41、線路31、線路33、線路35、下線路21をそれぞれ経由して給電部25に戻るループになっている。この第4閉回路L4は、上記した第1〜3閉回路と線路長が同一であるが、その下部において第3閉回路L3よりもさらに内側を通っている。
つまり、上記した第1〜第4閉回路L4は、互いの線路長が同一で、且つ、異なる経路を形成することとなる。
一方、図4Aは、車載アンテナ10において、上記した第1閉回路L1〜第4閉回路L4よりも線路長が短縮して形成される第5閉回路L5を示している。この第5閉回路L5の経路を、給電部25を始点として時計回りに説明すると、給電部25から下線路21、第2バイパスB2を構成するバイパス線路45、線路30、上線路20、線路31、第2バイパスB2を構成するバイパス線路46、下線路21をそれぞれ経由して給電部25に戻るループになっている。この第5閉回路L5は、上述した第1閉回路L1よりも、その左右部分において線路が内側を通っており、この分だけ線路長が短く形成されている。
図4Bは、上述した内側ループ(他のループ)である第6閉回路L6を示している。この第6閉回路L6の経路を、給電部25を始点として時計回りに説明すると、給電部25から下線路21、線路34、線路32、線路30、上線路20、線路31、線路33、線路35、下線路21をそれぞれ経由して給電部25に戻るループになっている。すなわち、この第6閉回路L6は、上記第5閉回路L5と線路長は同一であるが、その下部において第5閉回路L5よりも線路がより内側を通る。
ここで、本実施の形態の車載アンテナ10において、上述した各閉回路は、2つの線路長のグループに大別される。相対的に低い周波数を受信する場合は、線路長が長い第1〜第4閉回路L1〜L4が用いられる。このように、低い周波数帯の電波を受信する複数の経路が形成されているので、第1〜第4閉回路L1〜L4のうち入力インピーダンスが最適になる経路が適宜利用され、この結果、低い周波数帯域において広帯域化が可能となっている。同様に、相対的に高い周波数を受信する場合には、線路長の長い第5,6閉回路L5,6を通ることとなる。この高い周波数帯においても複数の経路が形成されているため、第5,6閉回路L5,6の中から入力インピーダンスが最適になる経路が適宜利用されることとなり、この結果高い周波数帯域においても広帯域化が可能となる。
図5は、上述した車載アンテナ10の外形寸法を所定の大きさ(例えば、左・右線路22,23=約80mm、上・下線路20,21=約160mm)にした場合の周波数(横軸)[GHz]に対するVSWR(縦軸)の変化を示している。ここで、この図5において、上述した第1〜4閉回路L1〜L4によるそれぞれのVSWRの変化の波形を重ね合わせたものが低周波側の波形(図5中、実線で示す)となり、さらに、第5,6閉回路L5,L6によるVSWRの変化の波形を重ね合わせたものが、高周波側の波形(図5中、破線で示す)となる。さらに、これら第1〜6閉回路の波形を重ね合わせると図中一点鎖線で示す波形となり、この一点鎖線で示した波形が、その低周波側で上述の図中実線で示す波形と重なり、また、その高周波側で上述の図中破線で示す波形と重なる。そして、第1〜6閉回路の波形を重ね合わせた一点鎖線で示した波形は、VSWRが2以下となる周波数が0.45〜0.79GHzで、その帯域幅が0.34GHzと広帯域に渡って連続し、地上デジタル放送(図5中、地デジと記載)と、この地上デジタル放送よりも高周波側に隣接したITSとで利用する周波数のVSWRが2以下となる。
したがって、上述の第1の実施の形態によれば、第1閉回路L1と、この第1閉回路L1の内側に形成された第6閉回路L6との経路のうち共有されていない部分に、第1閉回路L1と第6閉回路L6とを接続する第1バイパスB1、第2バイパスB2を設けているので、それぞれ経路の異なる第2〜5閉回路を形成してVSWRが2以下の周波数帯域を0.45〜0.79GHz程度に広帯域化することができるため、乗員の視野や外観性能を損なわずにITSや地上デジタル放送用のアンテナとして十分な性能を得ることができる。
また、第1バイパスB1および第2バイパスB2を設けることで、どちらか一方のバイパスを設けた場合よりも経路を多様化させることができるため、更なる広帯域化を図ることができる。
なお、この発明は上述した第1の実施の形態に限られるものではなく、第1バイパスB1と第2バイパスB2とは、所望の周波数特性に合わせて長さや接続位置を変更しても良い。
さらに、上述した第1の実施の形態の変形例として、例えば図6に示すように、第1閉回路L1の上線路20の一部を物理的に切り離して、上線路20a,20bとし、この上線路20a,20bの左右中央側の部分を所定の間隔で平行となる平行区間Hを設けても良い。このように物理的に閉回路が構成されない場合であっても、特にこの車載アンテナ10で送受信する高い周波数帯域においては、上記所定の平行区間Hがあればこれらの線路は静電的に結合されるので、等価回路では第1閉回路L1はコンデンサが直列に接続された閉回路を構成し、この結果、上述した第1の実施の形態の車載アンテナ10と同等の周波数特性を得ることができる。すなわち、上述した第1の実施の形態において、第1〜6閉回路は電気的に閉回路が形成されていればよく、物理的に接続された閉回路に限定されるものではない。
次に、図16に基づいて本発明の第2の実施の形態を説明する。なお、この第2の実施の形態の車載アンテナは、上述した第1の実施の形態と給電部の構成が異なるだけであるので、同一部分に同一符号を付して説明する。
図16に示すように、本実施の形態の車載アンテナ50は、上述した第1の実施の形態と同様に、誘電体であるフロントガラス2上に固定された主に線状の導電体で構成されている。
より具体的には、車載アンテナ50は、左右幅方向に沿って形成された上線路20を備え、この上線路20の左右両端部には、上線路20に対して略垂直な左線路22と右線路23とがそれぞれ接続されている。
また、車載アンテナ50は、上記した上線路20の左端部よりもやや内側位置から左線路22に沿って下方に延び、車載アンテナ50の上下方向略中央位置に至る線路30と、この線路30の下端から車載アンテナ10の内側に向かって延びる線路32と、この線路32の内側端部から左線路22に沿って下方に延びた後、線路22側に向かってクランク状に屈曲する線路51とを備えている。
さらに、上記線路30,32,51の左右対称位置には、上線路20の右端部よりもやや内側位置から右線路23に沿って下方に延び、車載アンテナ50の上下方向略中央位置に至る線路31と、この線路31の下端から車載アンテナ50の内側に向かって延びる線路33と、この線路33の内側端部から下方に向かって延びた後、右線路23側に向かってクランク状に屈曲する線路52とを備えている。
また、車載アンテナ50は、左線路22の下端から内側に向かって延びる左下線路53を備えるとともに、右線路23の下端から内側に向かって延びる右下線路54を備えている。
そして、上述した第1の実施の形態と同様に、左線路22と線路30との間、および、右線路23と線路31との間には、バイパス線路40,41からなる第1バイパス(バイパス手段)B1が形成され、さらに、線路30と左下線路53、線路31と右下線路54のそれぞれの間には、バイパス線路45,46からなる第2バイパス(バイパス手段)B2が形成されている。
さらに、車載アンテナ50には、線路51と左下線路53との合流部分および、線路52と右下線路54との合流部分にそれぞれ給電面55が設けられている。この給電面55は、車載アンテナ50に給電するアンプモジュールM(後述する)を接続するためのものであり、略矩形に形成された金属平板または金属箔膜で構成されている。なお、これら給電面55,55により給電部25が構成される。
したがって、本実施の形態によれば、フロントガラス2上に設けられた車載アンテナ10を、同軸ケーブルCを介してアンプモジュールMに接続する場合(例えば、図18参照)、車載アンテナ10と同軸ケーブルCとの間のインピーダンスの不整合によりアンテナ効率の低下を招いたり、同軸ケーブルCより電磁波が放射されアンテナの電力損失・アンテナ指向性の乱れを生じたり、同軸ケーブルのシールドとしての機能が低下して周辺のノイズを拾いやすくなったり、同軸ケーブルCのレイアウトの相違や振動による同軸ケーブルCの揺れによってアンテナ特性が変動したり、同軸ケーブルCのケーブル損失やこのケーブル損失によるノイズフィギアの低下によりアンテナ性能が低下したりする場合があるが、図17に示すように、同軸ケーブルCを介さずに、車載アンテナ50の給電面55,55に直にアンプモジュールMを接続することで、上述した不具合を解消してアンテナ性能の向上およびアンテナ性能の安定化を図ることができる。
次に、本発明の第3の実施の形態について、図19を参照しながら説明する。なお、この第3の実施の形態の車載アンテナは、上述した第2の実施の形態の第1バイパスB1に換えて、線路51、線路32、線路30、上線路20、線路31、線路33、および、線路52により形成される内側ループ(他のループ)の内側に上平行線路を設けたものであり、上述した第2の実施の形態の車載アンテナと同一部分に同一符号を付して説明する。
図19に示すように、本実施の形態の車載アンテナ60は、上述した第1の実施の形態の車載アンテナ10および第2の実施の形態の車載アンテナ50と同様に、誘電体であるフロントガラス2上に固定された主に線状の導電体で構成されている。
具体的には、車載アンテナ60は、左右幅方向に沿って形成された上線路20を備え、この上線路20の左右両端部には、上線路20に対して略垂直な左線路22と右線路23とがそれぞれ接続されている。
また、車載アンテナ60は、上記した上線路20の左端部よりもやや内側位置から左線路22に沿って下方に延び、車載アンテナ60の上下方向略中央位置に至る線路30と、この線路30の下端から車載アンテナ10の内側に向かって延びる線路32と、この線路32の内側端部から左線路22に沿って下方に延びた後、線路22側に向かってクランク状に屈曲する線路51とを備えている。
さらに、上記線路30,32,51の左右対称位置には、上線路20の右端部よりもやや内側位置から右線路23に沿って下方に延び、車載アンテナ60の上下方向略中央位置に至る線路31と、この線路31の下端から車載アンテナ60の内側に向かって延びる線路33と、この線路33の内側端部から下方に向かって延びた後、右線路23側に向かってクランク状に屈曲する線路52とを備えている。なお、上述した線路32,51により第7線路が構成され、線路33,52により第8線路が構成される。
また、車載アンテナ60は、左線路22の下端から内側に向かって延びる左下線路53と、右線路23の下端から内側に向かって延びる右下線路54とを備えている。
さらに、車載アンテナ60は、線路51、線路32、線路30、上線路20、線路31、線路33、および、線路52により形成される内側ループ(他のループ部)の内側に上線路20と平行な上平行線路61を備えている。この上平行線路61の右端部は、上線路20と線路31との接続部よりもやや下側で線路31に接続され、一方、上平行線路61の左端部は、上線路20と線路30との接続部よりもやや下側で線路30に接続される。
そして、上述した第1、第2の実施の形態と同様に、線路30と左下線路53、線路31と右下線路54のそれぞれの間には、線路45,46からなる第2バイパス(バイパス手段)B2が形成されている。なお、上述した線路45と線路30とで第5線路が構成され、線路46と線路31とで第6線路が構成されている。
さらに、車載アンテナ60には、第2の実施の形態と同様に、線路51と左下線路53との合流部分および、線路52と右下線路54との合流部分にそれぞれ給電面55が設けられている。この給電面55は、車載アンテナ60に給電するアンプモジュールMを接続するためのものであり、略矩形に形成された金属平板または金属箔膜で構成されている。2つの給電面55,55は給電部25を構成し、これら給電面55,55の間にアンプモジュールMが接続されている。
車載アンテナ60は、給電部25を構成する給電面55,55の間にアンプモジュールMを設ける関係で、給電面55,55の互いの距離が比較的長く設定される。車載アンテナ60としては、給電面55,55の距離が長いほど、VSWR特性が劣化する傾向にある。
図20は、上述した車載アンテナ60の外形寸法を所定の大きさ(例えば、左・右線路22,23=約30mm、上・下線路20,21=約160mm)にした場合の周波数(横軸)[GHz]に対するVSWR(縦軸)の変化を示している。この図20において、上述した車載アンテナ60のVSWRが2以下となる周波数は0.50〜0.74GHz程度となっており、その帯域幅は0.24GHzと広帯域に渡って連続している。一方、図20中、一点鎖線で示す波形は、車載アンテナ60に上平行線路61を設けていない比較例としての車載アンテナ(図示略)のVSWRを示している。VSWRが2以下となるのは、低周波数の一部と高周波数の一部となっており非常に狭い周波数帯域である。なお、上平行線路61を設けていない比較例の車載アンテナは、車載アンテナ60と同様に、車載アンテナ60の給電面55,55の距離が比較的長く設定されている。
したがって、第3の実施の形態によれば、内側ループのさらに内側に上平行線路61を形成することにより、とりわけ給電面55,55の距離が長い車載アンテナ60にあっては、上平行線路61を設けていない車載アンテナと比較して、VSWRが2以下となる周波数帯域を広帯域化でき、この結果、VSWR特性を良化して、周波数帯域全体にわたって良好なアンテナ特性を確保することができる。
なお、上述した第3の実施の形態では、矩形ループアンテナである車載アンテナ60に上平行線路(バイパス手段)61と第2バイパスB2とを設けた場合について説明したが、この第3実施の形態の構成に限られず、例えば、第3の実施の形態の車載アンテナ60に、第1、第2の実施の形態の車載アンテナ10,50の第1バイパスB1すなわち線路40,41を設ける構成としても良い。
本発明によれば、外観性能を損なわせることなく受信効率の高い周波数帯域を広帯域化できる矩形ループアンテナのアンテナ構造を提供することが可能になる。

Claims (8)

  1. 車両の窓ガラス上に設けられた矩形ループアンテナのアンテナ構造であって、
    前記矩形ループアンテナの矩形ループ部の内側に、この矩形ループ部と経路を一部共有する他のループ部を設け、
    この、他のループ部と経路を共有しない前記矩形ループ部の経路と、前記他のループ部の経路との間を接続するバイパス手段を設けたことを特徴とする矩形ループアンテナのアンテナ構造。
  2. 請求項1に記載の矩形ループアンテナのアンテナ構造であって、
    前記バイパス手段を少なくとも2備える。
  3. 請求項1に記載の矩形ループアンテナのアンテナ構造であって、
    前記矩形ループ部は、そのループ線上に給電部を備える。
  4. 請求項1に記載の矩形ループアンテナのアンテナ構造であって、
    前記矩形ループ部は、そのループ線上の一部に静電結合される静電結合部を備える。
  5. 請求項1に記載の矩形ループアンテナのアンテナ構造であって、
    前記他のループ部の前記矩形ループ部と経路を共有しない部分同士を接続する内側バイパス手段を前記他のループ部の内側に備える。
  6. 車両の窓ガラス上に設けられた矩形ループアンテナのアンテナ構造であって、
    前記矩形ループアンテナは、
    中央部に給電部を有する第1線路と、
    この第1線路と対向する第2線路と、
    これら第1線路及び第2線路をこれらの端部で接続する第3線路および第4線路により形成される矩形ループ部と、
    この矩形ループ部の内側であって、前記第1線路及び前記第2線路に接続されて前記第3線路および前記第4線路のそれぞれに平行な第5線路および第6線路と、
    前記給電部又は給電部近傍の第1線路及び前記第5線路間を接続する第7線路と、
    前記第1線路及び前記第6線路間を接続する第8線路と、
    を備えることを特徴とする矩形ループアンテナのアンテナ構造。
  7. 請求項6に記載の矩形ループアンテナのアンテナ構造であって、
    前記第3線路及び前記第5線路間を接続する第9線路と、
    前記第4線路及び前記第6線路間を接続する第10線路と、
    をさらに備える。
  8. 請求項6に記載の矩形ループアンテナのアンテナ構造であって、
    前記第2線路と平行でかつ、前記第5線路及び前記第6線路間を接続する第11線路をさらに備える。
JP2009509166A 2007-03-27 2008-03-27 矩形ループアンテナのアンテナ構造 Expired - Fee Related JP5264708B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009509166A JP5264708B2 (ja) 2007-03-27 2008-03-27 矩形ループアンテナのアンテナ構造

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007082171 2007-03-27
JP2007082171 2007-03-27
JP2009509166A JP5264708B2 (ja) 2007-03-27 2008-03-27 矩形ループアンテナのアンテナ構造
PCT/JP2008/055883 WO2008123360A1 (ja) 2007-03-27 2008-03-27 矩形ループアンテナのアンテナ構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2008123360A1 JPWO2008123360A1 (ja) 2010-07-15
JP5264708B2 true JP5264708B2 (ja) 2013-08-14

Family

ID=39830849

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009509166A Expired - Fee Related JP5264708B2 (ja) 2007-03-27 2008-03-27 矩形ループアンテナのアンテナ構造

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20100164816A1 (ja)
EP (1) EP2136434B1 (ja)
JP (1) JP5264708B2 (ja)
CN (1) CN101641824A (ja)
AT (1) ATE519249T1 (ja)
WO (1) WO2008123360A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120139801A1 (en) * 2009-08-11 2012-06-07 Hideaki Oshima Integrated antenna
JP2012029032A (ja) * 2010-07-23 2012-02-09 Central Glass Co Ltd 車両用アンテナ
FR2965978B1 (fr) * 2010-10-07 2012-10-19 Tdf Antenne de grande dimension a ondes de surface et a large bande
EP2819244A4 (en) * 2012-02-21 2015-01-14 Fujikura Ltd DOUBLET ANTENNA
JP6292233B2 (ja) * 2013-08-02 2018-03-14 旭硝子株式会社 アンテナシステム
JP6503842B2 (ja) * 2015-03-31 2019-04-24 Agc株式会社 車両用アンテナ及び車両用アンテナを備えた窓板
CA3070557A1 (en) * 2017-08-02 2019-02-07 AGC Inc. Antenna unit for glass, glass sheet with antenna, and production method of antenna unit for glass

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH025941U (ja) * 1988-06-27 1990-01-16
JPH03114303A (ja) * 1989-09-28 1991-05-15 Nippon Sheet Glass Co Ltd 広帯域ループアンテナ
JP2005204194A (ja) * 2004-01-19 2005-07-28 Toyota Central Res & Dev Lab Inc ループアンテナ

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5198826A (en) * 1989-09-22 1993-03-30 Nippon Sheet Glass Co., Ltd. Wide-band loop antenna with outer and inner loop conductors
DE19501103C2 (de) * 1995-01-17 1997-10-23 Flachglas Ag Antennenanordnung für Fahrzeugscheiben aus (teil-) vorgespanntem Glas
JP3562980B2 (ja) * 1998-03-11 2004-09-08 日本板硝子株式会社 車両用ガラスアンテナ装置
GB0017415D0 (en) * 2000-07-14 2000-08-30 Bsh Ind Ltd Antenna
US6822613B2 (en) * 2002-07-03 2004-11-23 Asahi Glass Company, Limited High frequency wave glass antenna for an automobile
US20040227681A1 (en) * 2003-05-14 2004-11-18 Inpaq Technology Co., Ltd. Signal receiving antenna for the system of GPS etc.
JP3116390U (ja) * 2003-12-19 2005-12-08 新栄工業株式会社 フィルムアンテナ
JP4075920B2 (ja) * 2005-04-04 2008-04-16 松下電器産業株式会社 受信装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH025941U (ja) * 1988-06-27 1990-01-16
JPH03114303A (ja) * 1989-09-28 1991-05-15 Nippon Sheet Glass Co Ltd 広帯域ループアンテナ
JP2005204194A (ja) * 2004-01-19 2005-07-28 Toyota Central Res & Dev Lab Inc ループアンテナ

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2008123360A1 (ja) 2010-07-15
EP2136434A1 (en) 2009-12-23
WO2008123360A1 (ja) 2008-10-16
ATE519249T1 (de) 2011-08-15
CN101641824A (zh) 2010-02-03
EP2136434B1 (en) 2011-08-03
EP2136434A4 (en) 2010-03-31
US20100164816A1 (en) 2010-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5264708B2 (ja) 矩形ループアンテナのアンテナ構造
EP3101733B1 (en) Glass antenna
JP5153300B2 (ja) アンテナ
JP4749219B2 (ja) ループアンテナ、ループアンテナの車両への取付方法、及びループアンテナを備える車両のリヤガラス
JP2004096618A (ja) アンテナ及びダイバーシチ受信装置
US9184510B2 (en) Antenna structure for a vehicle
US11855331B2 (en) Broadband antennas mounted on vehicle
JP2011250108A (ja) ダイバーシティアンテナ
JP2004242277A (ja) アンテナ
JP2013026697A (ja) ガラスアンテナ及び窓ガラス
JP2005236656A (ja) 円偏波用アンテナ
JP4383814B2 (ja) 薄型アンテナ及び受信装置
JP4954179B2 (ja) アンテナ
CN105609933B (zh) 用于机动车的多输入多输出缝隙天线、行李箱盖和轿车
CN112186355A (zh) 天线模块及车机装置
US11682824B2 (en) Antenna module disposed in vehicle
JP2007124630A (ja) 平面アンテナ及び自動車用の窓ガラス板
JP4286163B2 (ja) 統合アンテナ、統合アンテナ装置、及び受信装置
JP5624041B2 (ja) 統合アンテナ
KR101135633B1 (ko) 지능형 교통 시스템 서비스를 위한 이중공진 광대역안테나
JP5772164B2 (ja) 車両用ガラスアンテナ
JP2013026828A (ja) 車両用ガラスアンテナ
JP2012104980A (ja) 車両用アンテナ装置
US11563263B2 (en) Glass antenna for circularly polarized wave reception
US11990692B2 (en) Antenna module and vehicle comprising same

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130306

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130430

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees