JP5624041B2 - 統合アンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、地上波デジタルテレビ(以下、単にDTV:Digital Televisionという)用アンテナとGPS(Global Positioning System)用アンテナとを統合した統合アンテナに関し、特に、車両の窓ガラスに実装して好適な統合アンテナに関する。
車載用のDTV用アンテナやGPS用アンテナは、実装スペース上の問題や見映えの観点から、統合化したうえで車両の窓ガラスにフィルム実装する形態が主流になりつつある。このように、構成が簡単であり、小さなスペースで複数のアンテナを設置することができ、かつ、それぞれのアンテナ性能を確保することができる統合アンテナが例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示された統合アンテナを図8に基づいて説明すると以下のようになる。図8(a)に示す統合アンテナ100において、DTV用アンテナ110は、矩形のループ状のアンテナエレメントを備えており、その両端部に給電端子111,112が設けられている。ここでは、給電端子111がホット側、給電端子112がアース側である。
一方、ループアンテナ120aと無給電素子120bとを備えているGPS用アンテナ120は、その受信周波数がデジタルテレビ放送の周波数より高いため、ループアンテナのサイズが、DTV用アンテナ110の矩形のループアンテナより小さくて済む。このため、GPS用アンテナ120は、DTV用アンテナ110の矩形のループアンテナの内側に配置されている。
そして、GPS用アンテナ120の2つの給電端子は、DTV用アンテナ110の2つの給電端子111、112の近傍に配置される。ホット側の給電端子121は、DTV用アンテナ110の2つの給電端子111、112とは独立に設けられ、アース側の給電端子のみが、DTV用アンテナ110のアース側の給電端子112と共通になっている。
このため、GPS用アンテナ120の給電端子121,112と、DTV用アンテナ110の給電端子111,112には、例えば、図8(b)に示すような3つの接続端子130a、130b、130cを備えた1個のコネクタ130を接続することができる。
コネクタ130の接続端子130a、130b、130cは、それぞれ図8(a)に示した給電端子111、121、112に接続される。このコネクタ130には、上述したGPSの受信信号を取り出す同軸ケーブル131と、DTV放送の受信信号を取り出す同軸ケーブル132が接続される。
上述した特許文献1の技術によれば、複数のアンテナ端子が共通化されていないために端子数が増加し、これに伴い接続するアンプモジュールの入力部のコネクタ数も増加し、アンプモジュール全体のサイズが大きくなる。
また、それぞれのアンテナに注目すると、アンテナパターン上に、給電部以外で他のアンテナのアンプ入力部が接続されており、例えば、DTV用アンテナパターン上に、GPS用アンテナのアンプ入力部が、DTV用アンテナの入力部とは別の位置に接続される。
この場合、GPS用アンテナ入力部の抵抗成分により、受信エネルギーが無駄に消耗され受信性能が低下する虞れがある。これは、GPS用アンテナにおいても同様である。
更に、DTV用アンテナパターンは単純なループ形状にすぎないため、DTV帯の全帯域にわたって十分な性能確保ができない可能性が高い。
また、例えば、DTV用アンテナの形状変更により所定の特性を得ようとしても、DTV用アンテナの端末にGPS用アンテナを接続した形態をとるため、GPS性能を確保しながらDTV用アンテナ性能の改善は困難である。このため、一方のアンテナ性能の向上を図ったときに他方のアンテナ性能への影響が少ない統合アンテナの出現が望まれていた。
特開2006−186488号公報
本発明の課題は、統合すべき複数のアンテナ端子を共通化して部品点数の削減を図ると共に、一方のアンテナ性能の向上を図った場合に他方のアンテナ性能へ与える影響を少なくした統合アンテナを提供することにある。
本発明の一面によれば、車両の窓ガラスに設けられる統合アンテナであって、中央に給電部を有する第1線路と、第1線路の両端から垂直に且つ同方向へ延びる第2線路及び第3線路と、これらの第2線路及び第3線路の先端同士を繋ぎ且つ第1線路に対向に配置される第4線路で構成された一つのループと、第2線路より内側位置にて第1線路と第4線路とを結ぶ第5線路と、第5線路と第2線路とを結ぶ第6線路と、第3線路より内側位置にて第1線路と第4線路とを結び且つ第3線路に平行に配置される第7線路と、第7線路と第3線路とを結ぶ第8線路と、給電部又は給電部の近傍の第1線路から第4線路に向かって延びる第9線路と、第9線路の先端と第5線路とを繋ぐ第10線路と、給電部を挟み、第1線路から第9線路と平行に、第4線路に向かって延びる第11線路と、第11線路の先端と第7線路とを繋ぐ第12線路と、第9線路及び第11線路から左右に延びる線状の導電体からなる分岐路(41,42)と、からなり、これらの分岐路(41,42)には、第1〜第12線路を組み合わせて構成されるループとは、異なるメディアの受信帯域が割り当てられる。
好ましくは、分岐線路には、ループに割り当てられた受信帯域でハイインピーダンスとなるメディアの受信帯域が割り当てられる。
好ましくは、窓ガラスには熱線反射膜が形成されており、第1線路から第12線路、および分岐線路がプリント実装される領域は、熱線反射膜が除去されている。
本発明に係る統合アンテナでは、給電部又は給電部の近傍の第1線路から第4線路に向かって延びる第9線路、及び給電部を挟んで第1線路から第9線路と平行に、第4線路に向かって延びる第11線路に、左右に延びる線状の導電体からなる分岐線路を設け、この分岐線路には、第1〜第12線路を組み合わせて構成されるループとは、異なるメディアの受信帯域が割り当てられる構成とした。このため、分岐線路と、第1〜第12線路を組み合わせて構成されるループとで給電部を共通化でき、したがって、統合アンテナを構成する各アンテナにそれぞれ専用の給電端子を接続することなく給電が可能になるため部品点数の削減が図れる。
また、それぞれのアンテナにおいて、エネルギーロスにつながる接続負荷がなくなるため、それぞれ安定したアンテナ性能が得られる。また、ループと給電部とを接続する線路は、互いに平行な左の線路と右の線路を含み、分岐線路は、例えば、左右の線路に直交して左右対称に延びた少なくとも2本の直線状の導電体で形成される。この分岐線路は、所謂ダイポールタイプのアンテナで形成される。
例えば、DTV用アンテナとGPS用アンテナとで統合アンテナが構成される場合、DTV帯域でハイインピーダンスとなるダイポールタイプのGPS用アンテナを配置してもDTV帯域には特性影響が少なくなる。また、GPS用アンテナにとって、互いに平行な左の線路と右の線路は、一種の伝送路として機能する。
又、本発明に係る統合アンテナでは、分岐線路には、ループに割り当てられた受信帯域でハイインピーダンスとなるメディアの受信帯域が割り当てられる。このため、例えば、分岐線路に、DTV帯域でハイインピーダンスとなるダイポールタイプのGPS用アンテナを配置してもDTV帯域には特性影響が少なくなる。
又、本発明に係る統合アンテナでは、分岐線路がプリント実装される窓ガラスの領域は熱線反射膜が除去されていることにより、窓ガラスに熱線反射膜が形成されていない場合と比較しても遜色の無い良好なアンテナ性能を得ることができる。
本発明の実施例に係る統合アンテナが取り付けられた車両の平面図である。 本発明の実施例に係る統合アンテナの基本構造を示す図である。 本発明の第1のループの形態を示す図である。 本発明の第2のループの形態を示す図である。 本発明の実施例に係る統合アンテナを構成するDTV用アンテナの感度特性を示す図である。 本発明の実施例に係る統合アンテナを構成するGPS用アンテナの性能評価を示した図である。 本発明の実施例に係る統合アンテナを構成するGPS用アンテナの性能評価を、熱線反射膜が無い場合とある場合とで比較して示した図である。 従来の統合アンテナの一構成例を示す図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
本発明に係る統合アンテナは、車両の窓ガラスに取付けることができる。すなわち、図1に示すように、車両10は、車体11の左右の前ピラー12L、12R(Lは左、Rは右を示す添え字である。以下同じ)間に嵌められるフロントガラス13と、後ピラー14L、14R間に嵌められているリヤガラス15と、前ドア16L、16Rに昇降可能に取付けられている前ドアガラス17L、17Rと、後ドア18L、18Rに昇降可能に取付けられている後ドアガラス19L、19Rからなる、窓ガラスを備えている。
統合アンテナは上述の窓ガラスの何れにも取付け可能であるが、本実施例では、統合アンテナ20は、フロントガラス13の右上隅と左上隅の双方に設けられている。尚、図1では横配置のアンテナパターンを例示したが、これを90度回転させた縦配置のアンテナパターンであってもよい。統合アンテナ20は、主に車載TV用に地上波のUHF(Ultra High Frequency)帯を使用する地上デジタル放送の電波を受信するために設計されたDTV用アンテナであり、それと共にGPS用アンテナとしても使用される。
図2に示すように、統合アンテナ20は、線状の導電体で構成されている。統合アンテナ20は、左右の延びる上線路(第4線路21)、および、この第4線路21と平行に且つ第4線路21の下方に形成された下線路(第1線路22)と、この第1線路22の中央に設けられ統合アンテナ20を駆動する給電部23とを有している。
さらに、第4線路21と第1線路22との左端部同士は左線路(第2線路24)で結ばれ、第4線路21と第1線路22との右端部同士は右線路(第3線路25)で結ばれている。これら第2線路24と第3線路25とが互いに平行、且つ、第1線路22および第4線路21に対してそれぞれ垂直に交わり、これら第1・第4線路22,21、第2・第3線路24,25によって一つのループが形成されている。ここでは、矩形ループとする。
加えて、第4線路21の左端部よりやや内側位置から、第2線路24の半分程度の長さの左第1線路36aが下げられ、この左第1線路36aの下端から右へ第4線路21の半分未満の長さの左第2線路(第10線路28)が延ばされ、この第10線路28の先端から左第3線路(第9線路29:第2ループと給電部23を結ぶ左の線路)が下へ延ばされ、この第9線路29は交点k1で第1線路22に繋げられている。
同様に、第4線路21の右端部よりやや内側位置から、第3線路25の半分程度の長さの右第1線路38aが下げられ、この右第1線路38aの下端から左へ第4線路21の半分未満の長さの右第2線路(第12線路32)が延ばされ、この第12線路32の先端から右第3線路(第11線路33:第2ループと給電部23を結ぶ右の線路)が下へ延ばされ、この第11線路33は交点k2で第1線路22に繋げられている。
なお、交点k1と交点k2は、給電部23を挟んで、左右に配置される。
さらに、第2線路24と左第1線路36aとの間は、最短距離を左第1接続線路35(第6線路)で結ばれ、左第1線路36aの下端と第1線路22との間は、左第2接続線路36bで結ばれている。ここでは、左第1線路36aと左第2接続線路36bとを含めて第5線路(36)という。また、第5線路(36)は、後述する図3、図4に示されるように、構成されるループによっては、線路36c、36d、36eも含む。
同様に、第3線路25と右第1線路38aとの間は、最短距離を右第1接続線路37(第8線路)で結ばれ、右第1線路38aの下端と第1線路22との間は、右第2接続線路38bで結ばれている。ここでは、右第1線路38aと右第2接続線路38bとを含めて第7線路(38)という。また、第7線路(38)は、後述する図3、図4に示されるように、構成されるループによっては、線路38c、38d、28eも含む。
以上の構成からなる統合アンテナ20により、第1のループと、第2のループを造り出すことができる。
第1のループの形態を図3に基づいて説明する。
先ず、図3(a)で太く描かれている線路は、ループL1である。
給電部23を始点として時計回りに説明すると、ループL1は、給電部23から、第1線路22、第2線路24、第4線路21、第3線路25、第1線路22を介して給電部23に戻るループである。このループL1は、その線路長が後述するL5,L6よりも長くなっている。
次に、図3(b)で太く描かれている線路は、ループL2である。ループL2は、給電部23から第1線路22、第2線路24、第6線路35、第5線路(線路36c)、第4線路21、第7線路(線路38c)、第8線路37、第3線路25、第1線路22をそれぞれ経由して給電部23に戻るループである。
このループL2は、上述したループL1と線路長は同一であるが、第6線路35及び第8線路37を経由している分、その上部において、ループL1よりも線路が内側を通っている。
次に、図3(c)で太く描かれている線路は、ループL3である。ループL3は、給電部23から第1線路22、第5線路(線路36d)、第6線路35、第2線路24、第4線路21、第3線路25、第8線路37、第7線路(38d)、第1線路22をそれぞれ経由して給電部23に戻るループになっている。
このループL3も、上記したループL1、L2と線路長が同一であるが、第2・第3線路24,25から第6・第5・第8・第7線路35、36d、37、38dを通るため、その下部においてループL1の第2・第3線路24,25よりも内側を通る。
また、図3(d)で太く描かれている線路は、ループL4である。ループL4は、給電部23から第1線路22、第9線路29、第10線路28、第5線路36e、第6線路35、第2線路24、第4線路21、第3線路25、第8線路37、第7線路38e、第12線路32、第11線路33、第1線路22をそれぞれ経由して給電部23に戻るループである。このループL4は、上記したループL1〜L3と線路長が同一であるが、その下部においてループL3よりもさらに内側を通っている。
つまり、上記したループL1〜L4は、互いの線路長が同一で、且つ、異なる線路を形成することになる。
次に、第2のループの形態を図4に基づいて説明する。
図4(a)で太く描かれている線路は、ループL5である。ループL5は、給電部23から第1線路22、第5線路36、第4線路21、第7線路38、第1線路22をそれぞれ経由して給電部23に戻るループである。このループL5は、上述したループL1よりも、その左右部分において線路が内側を通っており、この分だけ線路長が短く形成されている。
また、図4(b)で太く描かれている線路は、ループL6である。ループL6は、給電部23から第1線路22、第9線路29、第10線路28、第5線路36a、第4線路21、第7線路38a、第12線路32、第11線路33、第1線路22をそれぞれ経由して給電部23に戻るループである。すなわち、このループL6は、上述したループL5と線路長は同一であるが、その下部においてループL5よりも線路がより内側を通る。
上述した図3(a)〜(d)、図4(a)(b)に示す各ループL1〜L6は、2つの線路長のグループに大別される。
このため、例えば、相対的に低い周波数を受信する場合は、図3(a)〜(d)に示す、線路長が比較的長いループL1〜L4(第1のループに相当。)が用いられる。このように、低い周波数帯の電波を受信する複数の線路が形成されているため、ループL1〜L4のうち入力インピーダンスが最適になる線路が適宜利用され、この結果、低い周波数帯域において広帯域化が可能になっている。
同様に、相対的に高い周波数を受信する場合には、図4(a)(b)に示す、線路長が比較的短いループL5、L6(第2のループに相当。)が用いられる。この高い周波数帯においても複数の線路が形成されているため、ループL5、L6の中から入力インピーダンスが最適になる線路が適宜利用されることになり、この結果、高い周波数帯域においても広帯域化が可能になる。
説明を図2に戻す。図2によれば、上述したループ、例えば、L6を形成する線路と給電部23とを接続する、第9線路29、第11線路33上には、それぞれの中継点k3,k4から第9線路29、第11線路33と直交して所定の長さだけ左右対称に延びた2本の分岐線路41、42(GPS用の共振素子)が配置されている。尚、ここでは、2本の分岐線路41、42は、第9線路29、第11線路33と直交して左右対称に延びるようにしたが、左右に延びていれば、直角以外でも、対称でなくてもよい。以降では、分岐線路41、42は、アンテナエレメント41、42と呼ぶこととする。
このため、給電部23を共通化でき、統合アンテナ20を構成するDTV用アンテナとGPS用アンテナエレメント(分岐線路41、42)にそれぞれ専用の給電端子を接続することなく給電が可能になるため部品点数の削減が図れ、また、各アンテナからみた場合のエネルギーロスにつながる接続負荷がなくなるため、それぞれ安定したアンテナ性能が得られる。
なお、GPS用アンテナエレメント41、42は、所謂、ダイポールタイプのGPS用アンテナであり、DTV帯域でハイインピーダンスになる受信周波数帯が割り当てられる。このため、このGPS用のアンテナエレメント41、42を配置してもDTV帯域への特性影響が少なく、また、第9・第11線路29,33は、GPS用アンテナエレメント41、42に対して、一種の伝送路機能を有しているため、線路自体がGPS性能に悪影響を及ぼすことは皆無である。
すなわち、本発明の実施例に係る統合アンテナ20は、中央に給電部23を有する第1線路22と、第1線路22の両端から垂直に且つ同方向へ延びる第2線路24及び第3線路25と、第2線路24及び第3線路25の先端同士を繋ぎ且つ第1線路22に対向に配置される第4線路21で構成される一つのループと、第2線路24より内側位置にて第1線路22と第4線路21とを結ぶ第5線路36と、第5線路36と第2線路24とを結ぶ第6線路35と、第3線路25より内側位置にて第1線路22と第4線路21とを結び且つ第3線路25に平行に配置される第7線路38と、第7線路38と第3線路25とを結ぶ第8線路37と、給電部23又はこの給電部23の近傍の第1線路22から第4線路21に向かって延びる第9線路29と、第9線路29の先端と第5線路36とをつなぐ第10線路28と、給電部を挟み第1線路22から第9線路29と平行に、第4線路21に向かって延びる第11線路33と、第11線路33の先端と第7線路38とをつなぐ第12線路32と、第9線路29及び第11線路33から左右対称に延びる直線状の導電体からなる分岐路41,42と、からなる。そして、これらの分岐路41,42には、第1〜第12線路22〜38を組み合わせて構成されるループとは、異なるメディアの受信帯域が割り当てられるものである。
次に、本発明者らは、図2に示される本発明の実施例に係る統合アンテナ20と、GPS用アンテナエレメント41、42を含まない普通のアンテナとを作製し、各々についてDTV用アンテナの感度特性を調べた。
結果は、図5に示す通りであった。
すなわち、図5は、横軸に周波数[MHz]、縦軸に平均利得[dB]を目盛り、統合アンテナ20に、上述したGPS用アンテナエレメントを含む場合(実線)と、含まない場合(破線)とを区別して示した感度特性図である。なお、縦軸の平均利得[dB]は、GPS用アンテナエレメントを含まない場合の最大平均利得が0[dB]となるように正規化した。
図5から明らかなように、GPS用アンテナエレメントを含む場合と含まない場合とでほぼ同じ感度特性が得られることから、GPS用アンテナエレメント41、42を付加してもDTV帯域に影響を及ぼすことがないことが判明した。
次に、本発明者らは、図2に示される本発明の統合アンテナ20を、図1に示される車両10の各部に配置し、GPS用アンテナの性能評価を行った。結果を図6に示す。
図6は、縦軸に平均利得[dB]、横軸に仰角[deg]を目盛ったGPS性能評価図である。ここでは、本発明の実施例に係る統合アンテナ20を、フロントガラスまたはリアガラスにプリント実装した場合と、GPS用アンテナとして通常頻繁に使用されるMSA(マイクロストリップアンテナ)をダッシュボード上に設置した場合(それぞれ、◇、×)の受信性能をそれぞれ比較して示してある。なお、縦軸の平均利得[dB]は、MSAの仰角90[deg]方向の平均利得が0[dB]となるように正規化した。
図6から明らかなように、本発明の実施例に係る統合アンテナ20は、GPS用MSAを、ルーフやダッシュボード上に設置した場合と比較しても遜色のない性能が得られ、特に、低・中仰角においては、GPS用MSA以上の性能が得られることから、GPS用アンテナとして十分に実用が可能である。
上述した統合アンテナ20によれば、ループL1〜L6のうち、高周波帯域の特性を確保する内側のループ(例えば、ループL6)と給電部23とを接続する左右第3線路29、33上に、受信帯域が異なるアンテナエレメント(GPS用アンテナ)を配置したことにより、DTV用アンテナとGPS用アンテナとで給電部23を共通化でき、統合アンテナ20を構成する上記した各アンテナにそれぞれ専用の給電端子を接続することなく給電が可能になる。したがって部品点数の削減が図れる。
また、各アンテナからみた場合のエネルギーロスにつながる接続負荷がなくなるため、それぞれ安定したアンテナ性能が得られる。
例えば、DTV用アンテナとGPS用アンテナとで統合アンテナ20が構成される場合、DTV帯域でハイインピーダンスとなるダイポールタイプのGPS用アンテナを配置してもDTV帯域には特性影響が少なく、また、GPS用アンテナに対してもこの線路は一種の伝送路機能を持つため、左右第3線路29、33自体がGPS性能へ悪影響を及ぼすことはない。
なお、アンテナエレメント41、42の導電線長を調整することで、GPS用アンテナ以外に、例えば、ETC(Electronic Tool Collection System)、衛星ラジオ他、他のメディア用のアンテナと統合してもよく、この場合、アンテナ設計が容易化される。
ところで、上述した統合アンテナ20がプリント実装される窓ガラス13には、冷房負荷の軽減、あるいは直接太陽光による熱暑感の低減を目的に、赤外光透過率の小さな熱線反射ガラスが用いられることがある。これらの要求に応える熱線反射ガラスには表面に熱線反射膜がコーティングされており、この熱線反射膜の組成によっては導電性が高く、アンテナ性能を阻害する可能性がある。このため、本発明の実施例に係る統合アンテナ20では、統合アンテナ20がプリント実装される窓ガラス13の領域、およびその周辺領域の熱線反射膜を切除することとした。
そこで、本発明者らは、図2に示される本発明の統合アンテナ20を、図1に示される車両10の窓ガラス13(熱線反射ガラス)に実装し、GPS用アンテナの性能評価を行った。結果を図7に示す。
図7は、縦軸に平均利得[dB]、横軸に仰角[deg]を目盛ったGPS性能評価図である。ここでは、窓ガラス13に熱線反射膜が形成されていない場合と、熱線反射膜が形成されている場合で、クリアランス0.2λの場合、クリアランス0.4λの場合、クリアランスが0.6λの場合、GPS用アンテナとして通常頻繁に使用されるMSA(マイクロストリップアンテナ)をダッシュボード上に設置した場合(それぞれ、◇、×、△、○、□で示す)におけるそれぞれの受信性能を比較して示してある。なお、ここでいうクリアランスとは、窓ガラス13にプリント実装される統合アンテナ10と熱線反射膜との間の間隔をいう。また、GPS性能評価図において、縦軸の平均利得[dB]は、MSAの仰角90[deg]方向の平均利得が0[dB]となるように正規化した。
図7に、×、△、○で示すグラフから明らかなように、窓ガラス13表面に熱線反射膜が形成されていても、アンテナ実装領域、およびその周辺領域の熱線反射膜を一部切除することにより、良好なアンテナ特性が得られることがわかった。このとき、熱線反射膜を切除する領域としては、△と○のグラフで示すクリアランス0.4λ以上とするのが好適である(×で示すクリアランス0.2λでも可)。また、◇のグラフで示す熱線反射膜が形成されていない場合と比較しても性能低下量を5dB以内に抑えることができ、また、□で示すダッシュボード上に設けられたMSAと比較しても性能低下量を10dB以内に抑えることができた。なお、λは、窓ガラス13面における実効波長(GPS受信周波数1.575GHzの波長に短縮率を乗算した値)を示す。
本発明は、複数メディアのアンテナが1つのアンテナパターンに統合され、車両の窓ガラス上に実装される統合アンテナに使用して好適である。
10…車両、13…窓ガラス(フロントガラス)、20…統合アンテナ、21…第4線路、22…第1線路、23…給電部、24…第2線路、25…第3線路、28…第10線路、29…第9線路、32…第12線路、33…第11線路、35…第6線路、36…第5線路、37…第8線路、38…第7線路、41、42…分岐線路、L1〜L4…第1のループ、L5〜L6…第2のループ。

Claims (3)

  1. 車両の窓ガラスに設けられる統合アンテナであって、
    中央に給電部を有する第1線路と、
    前記第1線路の両端から垂直に且つ同方向へ延びる第2線路及び第3線路と、
    これらの第2線路及び第3線路の先端同士を繋ぎ、且つ前記第1線路に対向配置される第4線路で構成された一つのループと、
    前記第2線路より内側位置にて前記第1線路と前記第4線路とを結ぶ第5線路と、
    前記第5線路と前記第2線路とを結ぶ第6線路と、
    前記第3線路より内側位置にて前記第1線路と前記第4線路とを結び、且つ前記第3線路に平行に配置される第7線路と、
    前記第7線路と前記第3線路とを結ぶ第8線路と、
    前記給電部又は前記給電部の近傍の第1線路から前記第4線路に向かって延びる第9線路と、
    前記第9線路の先端と前記第5線路とを繋ぐ第10線路と、
    前記給電部を挟み、前記第1線路から前記第9線路と平行に、前記第4線路に向かって延びる第11線路と、
    前記第11線路の先端と前記第7線路とを繋ぐ第12線路と、
    前記第9線路及び前記第11線路から左右に延びる線状の導電体からなる分岐路と、
    からなり、これらの分岐路(ダイポールアンテナを構成するものを除く)には、前記第1〜第12線路を組み合わせて構成されるループとは、異なるメディアの受信帯域が割り当てられることを特徴とする統合アンテナ。
  2. 前記分岐線路は、前記ループに割り当てられた受信帯域でハイインピーダンスとなる前記メディアの受信帯域が割り当てられることを特徴とする請求項1記載の統合アンテナ。
  3. 前記窓ガラスには熱線反射膜が形成されており、
    前記第1線路〜第12線路、および前記分岐路がプリント実装される領域は、前記熱線反射膜が除去されていることを特徴とする請求項1又は2記載の統合アンテナ。
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