JP5263267B2 - 炊飯器 - Google Patents
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Description
そこで、短い時間で炊飯を行うために、炊飯鍋に炊飯促進具を設けたものや、炊き上げ前に加工工程を設けたりしたものなどをしたものがある。(例えば、特許文献1および2参照)。
図1は本発明の実施の形態1に係る炊飯器の全体構成を示す斜視図、図2は図1の炊飯器のブロック図、図3は図1の炊飯器の要部動作フローチャート図である。
図1において、1は上面が開口する炊飯器本体で、この炊飯器本体1内の鍋収納部2が形成されており、鍋収納部2内に内鍋5が着脱自在に収納されている。内鍋5の上面には内鍋5の上方を覆うように蓋体10が設置されている。この蓋体10は外蓋10aと内蓋10bとからなり、内蓋10bはパッキン11を介して外蓋10aに着脱可能に取り付けられている。蓋体10は一方をヒンジ軸6により回動自在に軸支されており、蓋体10はヒンジ軸6を中心に開放する。内蓋10bと内鍋5の間にはパッキン9が配置されており、蓋体10を閉塞状態としたときに密閉状態となるようにしている。蓋体10には、内蓋10bまた、蓋体10には、内鍋5の内部と連通する連通孔12aと炊飯器1外と連通する排出孔12bとからなり、炊飯中の蒸気を炊飯器1外に排出する蒸気排出部12が設けられている。
内鍋5は米と水が投入されるもので、この内鍋5を底面から加熱する加熱手段3が鍋収納部2に設置されている。鍋収納部2の底面中央部2aには鍋温度検知手段4が内鍋5に圧接される状態で設置されており、鍋温度検知手段4は内鍋5の底面に接触して内鍋5の温度を検知する。さらに、蓋体10には内鍋5の内部温度を検知する蓋温度検知手段14が設置されている。炊飯コースメニュー選択手段13はスイッチを押すことにより複数の炊飯コースの中から任意の炊飯コースを選択できるようにしたものであり、制御手段8は炊飯コースメニュー選択手段13によって選択された炊飯コースの内容によって、鍋温度検知手段4および蓋温度検知手段14の出力を受け、加熱手段3の通電が制御され、内鍋5の加熱を駆動制御するようにしている。
使用者はまず、蓋体30を開放し、内鍋28を取り出す。そして、内鍋28内に水を所定量投入する。内鍋28の内壁には、湯炊き炊飯コース用の水位表示部(水位線)が設けられており、使用者は炊飯する米の合数の水位線に合わせて水を投入する。
ステップS1で炊飯開始前に調理する炊飯コースメニューをメニュー選択手段4によって選択して入力し、炊飯スイッチを押す。ステップS2で選択された炊飯コースメニューが湯炊き炊飯コースかどうかを判定する。なお、選択された炊飯コースが湯炊き炊飯コース以外であるならばステップS3へ進み、湯炊き炊飯コース以外の炊飯コースメニュー(通常白米等)を実行する。
ステップS2で湯炊き炊飯コースが選択されていると判断するとステップS4に進み、湯炊き炊飯コース用の火力が制御手段8に設定される。次に、ステップS5で鍋温度検知手段3により内鍋5の温度を検知し、内鍋5内に投入されている水の温度が所定温度になっていることを検知するまで、ステップS4からステップS5を繰り返し、加熱手段3による内鍋5内の水の加熱を行う。このとき、鍋温度検知手段3の出力と蓋温度検知手段14の出力により内鍋5内の米と水の量、すなわち炊飯量も検知している。内鍋5内の水の温度が所定温度に達すると、ステップS6へ進み内鍋5内の水の温度が所定温度になったことが報知され、使用者は蓋体10を開放し、ステップS7で内鍋5内に米を投入する。このとき上述した水の量に合った合数の米の量を計量して投入する。そして、ステップS8で使用者は再度炊飯スイッチを押し、ステップS9へ進み炊飯量に合わせた炊飯工程を行うものである。なお、ステップS5〜S9の間で鍋温度検知手段3の出力と蓋温度検知手段14の出力により内鍋5内の米と水の量、すなわち炊飯量も検知しており、万が一、内鍋5内の水または米の量が間違っていてもその炊飯量に合わせた炊飯工程を行えるようにしている。
なお、ステップS1の炊飯コースの選択時に、米量の合数を入力するようにしても良い。
また、ステップS7〜S9の炊飯量の検知において、米の量に対して明らかに炊飯が行えない水の量であることが判断された場合、ステップS9にてエラー報知をし、炊飯工程を停止する。
なお、内鍋5の所定温度を、例えば60℃以下とし、この所定温度以上のときには蓋体10が開放しないようにロックするようにすれば、より安全に米の投入を行うことができる。
また、上述では米の投入を使用者が行っているが、炊飯器本体1内に米の搬送手段を設けるようにしても良く、その場合も米の投入は、内鍋5内の水温が所定温度になったことを検知してから、米を貯米する貯米部から米の搬送手段によって自動で米を内鍋5内に投入するようにして湯炊き炊飯コースの水投入、米の投入、炊飯工程までがすべて自動で行われるようにしても同様の効果を得ることができる。
次に、上記実施の形態1の構成において、湯炊き炊飯コースで炊飯するときの炊飯工程について説明する。図4は炊飯時の動作タイムチャート図である。なお、上記実施の形態1と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図4に示すように、湯炊き炊飯コースでは、内鍋5内の水を沸騰させる湯沸かし工程、米に水を吸水させる予熱工程、最大出力にて内鍋5内を沸騰させる昇温工程、沸騰を維持し米を吸水糊化させる沸騰工程、飯粒表面に残存する遊離水を飯粒に吸収させ糊化を促進させる蒸らし工程からなる。
また、例えば、図6や図7に示すように、上記実施の形態1の内鍋5を、内鍋5の内径W1、W2を内鍋5の高さH1、H2より大となる形状とすることで、米の投入がしやすくなり、さらには蓋コイル34と米との距離が近くなるためさらにお湯を沸かす時間ならびに炊飯時間を短縮することになる。また、図6においては、米が広く薄く分布するようになるため内鍋5内の米・水の加熱ムラが少なくなる。
Claims (6)
- 炊飯器本体内に着脱自在に収納される内鍋と、
前記内鍋を加熱する加熱手段と、
前記内鍋の温度を検知する鍋温度検知手段と、
前記内鍋内の調理物の温度を検知する温度検知手段と、
を備える炊飯器であって、
前記内鍋内に水を入れて前記加熱手段で加熱し、前記鍋温度検知手段により所定温度を検出した後に前記内鍋内に米を入れて加熱をする湯炊き炊飯コースを有すると共に、前記鍋温度検出手段の出力と前記温度検知手段の出力とにより、前記内鍋内の所定温度の水に米を入れることに伴う前記内鍋の温度の変化と前記内鍋内の調理物の温度の変化とから炊飯量を検知し、前記炊飯量に合わせた炊飯工程を行なうことを特徴とする炊飯器。 - 前記内鍋は、通常の炊飯コース用の水位表示部以外に、湯炊き炊飯コース用の水位表示部を有することを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
- 前記米を貯蔵する貯米部と、前記米を前記内鍋内に運ぶ搬送手段とを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の炊飯器。
- 前記内鍋の上面開口部を覆う開閉可能な蓋体を設け、
前記水の加熱中は、前記温度検知手段が60℃以下のときに前記蓋体の開放を可能とし、前記米を投入することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の炊飯器。 - 前記内鍋内に収容可能で、少なくとも一部が穿設された米投入用容器を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の炊飯器。
- 前記内鍋の内径を前記内鍋の高さより大なる形状としたことを特徴とする請求項
1〜3のいずれか1項に記載の炊飯器。
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