JP2010178964A - 圧力式炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】一度に大量の被炊飯物を炊飯しても炊飯ムラを生じさせることなく、安全性の高い、特に業務用に好適な圧力式炊飯器を提供すること。
【解決手段】一連の炊飯工程のうち沸騰維持工程中に大型鍋内を大気圧以上に加圧して炊飯する圧力式炊飯器であって、内圧調整装置は、少なくとも2組以上が設けられ、それぞれの圧力弁11A、11Bは、大型鍋内の圧力が異常上昇したときに開放される開放圧力未満の圧力範囲にあって所定の高低差を設けた閉塞保持圧力に設定されて、制御装置は、炊飯中に大型鍋内の圧力が閉塞保持圧力の最も低い圧力以下で複数個の圧力弁を強制的に少なくとの1回以上所定時間だけ間歇的に開放させて、大型鍋内の圧力を一気に大気圧近傍まで低下させて大型鍋7内に突沸現象を発生させて被炊飯物を攪拌する。
【選択図】図2

Description

この発明は、圧力式炊飯器に係り、詳しくは比較的大型の鍋、例えば33カップ程度の米とこの米を炊飯するのに必要な水量とからなる被炊飯物を収容し、鍋内の圧力を大気圧以上に昇圧し、炊飯中に鍋内に激しい沸騰現象、いわゆる突沸現象を発生させて、この突沸現象を利用して被炊飯物を攪拌して炊飯する、特に一度に大量の被炊飯物の炊飯ができる業務用に好適な大型の圧力式炊飯器に関するものである。
本願の出願人は、鍋内の圧力を大気圧以上に昇圧して炊飯する圧力式炊飯器において、吸水工程後の沸騰維持工程で圧力弁を1回乃至複数回に亘って開放及び閉塞を間歇的に行って、開放時に鍋内の圧力を高圧(1.2気圧)状態から大気圧近傍まで一気に低下させて、鍋内で被炊飯物を激しく沸騰させる、いわゆる突沸現象を起こさせて、この突沸現象を利用して被炊飯物を攪拌して炊飯する圧力式炊飯器を開発・製品化して市場に出すとともに、これらの技術に関する発明で既に数件の特許を取得している(例えば、特許第3851293号公報、特許第4094022号公報参照)。
例えば、特許第3851293号公報(下記特許文献1)に開示した圧力式炊飯器は、被炊飯物の米をその糊化温度以下に保持するように加熱手段を制御して米に水を吸水させる吸水工程、被炊飯物が沸騰状態になるまで昇温加熱する立上加熱工程、被炊飯物を沸騰状態に維持するとともに圧力弁を所定時間開放して鍋内に突沸現象を起させる沸騰維持工程、沸騰維持工程の後で炊き上がったご飯を蒸らす蒸らし工程などの一連の炊飯工程を経て炊飯するようになっている。
この圧力式炊飯器によれば、吸水工程では、所定温度で吸水させるので水分が米の芯まで浸透し、沸騰維持工程では鍋内に突沸現象を起こさせて、鍋内の炊飯物を強制的に激しく攪拌させるので、炊きムラがなくなり、しかも炊き上がったご飯の表面に美味しさのシンボルとなる「かに穴」が多く形成されて美味しく炊き上がる。
また、下記特許文献2の炊飯器も本願出願人の出願に係るものであるが、この圧力式炊飯器は、蓋体に鍋内の圧力を減圧させる圧力調整弁と、圧力抜き弁の2つの圧力弁を設けたものである。
特許第3851293号公報(段落〔0009〕〜〔0012〕、図2) 特開2008−48766号公報(段落〔0011〕〜〔0013〕、図3)
これらの圧力式炊飯器は、いずれもその炊飯量は10カップ程度を上限として、概ね、家庭用のものとなっている。ところが、最近、炊飯量をこれまでの10カップからさらに多く、例えば33カップ程度の米を一度に炊き上げることができる大型のものが、主に業務用として要求されてきている。この要求に応えるためには、これまで開発した圧力式炊飯器の構造をそのまま利用して、大型化することができない。
その理由は、炊飯量が少ないときは、これまで開発した安全装置での対応が可能であったが、炊飯量が多くなると、その安全対策をさらに強化しなければならない。すなわち、一度に33カップ程度の米を鍋内で突沸現象を起こさせて炊飯しようとすると、鍋が大型化するのは勿論のこと、この鍋を収容する炊飯器本体も大きくなり、全体の重量も重くなり、さらに加熱手段も高容量のものとなる。そのために、蓋体及び炊飯器本体を構成する部材などは、炊飯時に高温に加熱されるとともに高圧が掛かる。したがって、その安全対策は、蓋体のみならず炊飯器本体などにも講じなければならない。炊飯器本体を構成する部材、例えば炊飯器本体の開口部周辺に設けるフレーム枠を合成樹脂成型体で形成すると、この合成樹脂成型体が高温に加熱されるとともに高圧が掛かる。特に、鍋内の圧力が高圧(例えば1.2気圧)から大気圧近傍に間歇的に瞬時に低下されると急激な圧力変動が発生し、この圧力変動に伴ってフレーム枠が大きく膨張或いは収縮する。一方、このフレーム枠には、蓋体をロックする係止部が設けられるので、膨張或いは収縮の際に蓋体のロック機構が外れる恐れがある。なお、この対策としてフレーム枠全体を金属材にして、例えばダイキャストなどで形成すれば堅固になるが、そうすると、鍋、炊飯器本体及び蓋体が大型化しているので、その重量が元々重く、金属製のフレーム枠を使用するとさらにその重量が重くなって炊飯器の扱いが困難になり、重量の増大も大きな課題となる。
また、この圧力式炊飯器は、炊飯中に突沸現象を発生させるために、圧力弁を間歇的に開放及び閉塞させて、鍋内の圧力を高圧から大気圧近傍へ一気に低下させるが、被炊飯物が上記のように大量になると、この圧力調整が難しくなる、すなわち、鍋内に被炊飯物を効率よく攪拌させるために充分な突沸現象が起り難くなる。そこで、この圧力低下を効率よく実施する方法として、圧力弁を大型化する方法、或いは圧力弁の大型化を避けて複数個の圧力弁に分散する方法が考えられる。しかしながら、前者の圧力弁の大型化は、大型圧力弁の構造及びこの圧力弁を開放させる弁開放機構が面倒な設計となり、安全性及び突沸現象を利用した攪拌が設計通りにならないなどの課題が潜在している。また、後者の分散配設は、閉塞及び開放による内圧調整が面倒になるなどの課題が潜在している。例えば、複数個の圧力弁に同じ仕様のものを使用しても、これらが同時に閉塞すれば問題ないが、製品にバラツキあり、或いは複数個の圧力弁のうち、何らかの原因で一つでも閉塞が不完全になると、その圧力弁から圧力が漏れて、鍋内の圧力を所定値に維持できなくなる。
近年、この種の圧力式炊飯器は、その圧力がさらに昇圧、例えばこれまでの1.2気圧からさらに高い2.0気圧以上に設定される傾向にある。そのため、この種の圧力式炊飯器は、その安全基準がさらに高く設定される傾向にある。しかしながら、このような高い安全基準が設定されると、これまでの安全装置では対応できなくなり、しかも上記のような潜在的な課題解決が必須となっている。
そこで、本発明は、上述の背景に基づいてなされたもので、本発明の目的は、一度に大量、例えば33カップ程度の米とこの米を炊飯するのに必要な水量とからなる被炊飯物を炊飯しても炊飯ムラを生じさせることなく、安全性の高い、特に業務用に好適な圧力式炊飯器を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、上記目的に加え、被炊飯量の量に応じて、炊飯中の攪拌状態を調整することができる圧力式炊飯器を提供することにある。
さらに、本発明のまた他の目的は、上記の目的に加え、炊飯中に鍋内の圧力漏れをなくした圧力式炊飯器を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の圧力式炊飯器は、
開口を有し有底の大型鍋と、前記大型鍋が収容されて該大型鍋内の被炊飯物を加熱する加熱手段が設けられた炊飯器本体と、前記大型鍋及び炊飯器本体の開口を塞ぐ蓋体と、前記大型鍋内と外気とを連通又は遮断する圧力弁並びに該圧力弁を強制的に開放及び閉塞させる弁開放機構とを有して前記大型鍋内の圧力を調整する内圧調整装置と、前記加熱手段及び前記内圧調整装置を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、一連の炊飯工程のうち沸騰維持工程中に前記大型鍋内を大気圧以上に加圧して炊飯する圧力式炊飯器において、前記内圧調整装置は、少なくとも2組以上が設けられて、これらの内圧調整装置のそれぞれの圧力弁は、大気圧を超え前記大型鍋内の圧力が異常上昇したときに開放される開放圧力未満の圧力範囲にあって所定の高低差を設けた閉塞保持圧力に設定されて、前記制御装置は、炊飯中に前記大型鍋内の圧力が前記閉塞保持圧力の最も低い圧力以下で前記複数個の圧力弁を強制的に少なくとも1回以上所定時間だけ間歇的に開放させて、前記大型鍋内の圧力を一気に大気圧近傍まで低下させて該大型鍋内に突沸現象を発生させて前記被炊飯物を攪拌するように制御することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の圧力式炊飯器において、前記複数個の圧力弁は、その1つの圧力弁が前記高低差の最も低い閉塞保持圧力に設定され、他の圧力弁の閉塞保持圧力が、前記最も低い閉塞保持圧力より高く設定されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の圧力式炊飯器において、前記複数組の内圧調整装置の各圧力弁は、前記大型鍋に連通した弁孔と該弁孔を自重で塞ぐ金属製ボールとを有し、前記それぞれの圧力弁を開放させるそれぞれの弁開放機構は、前記金属製ボールを移動させて前記弁孔を強制的に開放させる作動機構を有し、前記それぞれの圧力弁の設定閉塞保持力は、前記金属製ボールの重さを同じにして前記弁孔の大きさを異ならせ、又は前記弁孔の大きさを同じにして前記金属製ボールの重さを異ならせて前記閉塞保持圧力が設定されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1に記載の圧力式炊飯器において、前記複数組の内圧調整装置は、前記蓋体に配設されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1又は4に記載の圧力式炊飯器において、前記蓋体には、炊飯中に前記複数組の内圧調整装置の各圧力弁からそれぞれ噴出される旨み成分のおねばの一部を一時貯留する共通のおねば貯留タンクが着脱自在に設けられていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1に記載の圧力式炊飯器において、前記制御装置は、前記大型鍋内の炊飯量を判定する炊飯量判定手段と、所定の吸水温度及び時間で被炊飯物に吸水させる吸水工程、該吸水された被炊飯物を沸騰するまで昇温加熱する立上加熱工程、該被炊飯物を沸騰状態に維持する沸騰維持工程、該沸騰維持工程後に被炊飯物を蒸らす蒸らし工程を順次実行する一連の炊飯工程とを有し、前記立上加熱工程時に、前記複数組の内圧調整装置の各圧力弁を同時に閉塞させるとともに、前記加熱手段により全加熱状態で前記大型鍋内の被炊飯物を加熱して、前記大型鍋内の内圧を大気圧以上に上昇させた後に、前記沸騰維持工程時には、前記炊飯量判定手段で判定した炊飯量に応じて、前記複数個の圧力弁を同時又は1個乃至所定個数を所定タイミングで少なくとも1回以上所定時間だけ間歇的に開放させて、前記大型鍋内の圧力を一気に大気圧近傍まで低下させて該大型鍋内に突沸現象を発生させて前記被炊飯物を攪拌するように制御することを特徴とする。
本発明は上記の構成を備えることにより、以下に示すような優れた効果を奏する。すなわち、請求項1の発明によれば、この圧力式炊飯器は、複数組の内圧調整装置を備えているので、大型鍋であっても圧力の内圧調整が容易になり、その結果、一度に大量の被炊飯物を炊飯しても美味しさのシンボルとなるいわゆる「カニ穴」が多くできる美味しいご飯を炊き上げることができる。すなわち、複数組の内圧調整装置の各圧力弁が閉塞状態にあるとき、各圧力弁を同じタイミングで開放させると、鍋を大型にしてその容積を大きくしても、大型鍋内を加圧状態から一気に大気圧近傍へ低下させることが可能になり、この圧力変化を利用して大型鍋内に突沸現象を発生させて、大量の被炊飯物を攪拌して炊飯できるので、一度に大量に美味しいご飯を炊き上げることができる。この大型鍋は、従来技術の電気炊飯器における最大炊飯量の10カップを超える量を収容できるものとなっている。
また、複数組の内圧調整装置を設けることにより、複数個の圧力弁が配設されるので、大型鍋内の圧力の異常上昇に対する安全性が向上する。すなわち、大型鍋内の圧力が異常上昇した場合、複数個の圧力弁が配設されているので、通常、1つの圧力弁がその設定閉塞保持圧力を超えるとこの圧力弁が開放するが、この圧力弁が何らかの原因、例えば故障などで作動しないときでも、他の圧力弁がその設定閉塞保持圧力を超えると開放するので安全性が確保できる。
さらに、複数個の圧力弁は、閉塞保持圧力に高低差が設けられているので、鍋内の圧力調整、特に圧力弁の閉塞時の信頼性が向上する。すなわち、炊飯の途中に、複数個の圧力弁のうち、1つでも完全に閉塞されないと、この圧力弁から鍋内の圧力が漏れて鍋内の圧力を昇圧して維持させることができなくなるが、複数個の圧力弁は閉塞保持圧力に高低差が設けられているので、各圧力弁が完全に閉塞されて大型鍋内の圧力調整の信頼性が向上する。
請求項2の発明によれば、最も低い閉塞保持圧力に設定された圧力弁の閉塞保持圧力と比べ、他の圧力弁の閉塞保持圧力が高く設定されているので、複数個の圧力弁の閉塞時に全ての圧力弁が確実に閉塞されて、鍋内の圧力が外部へ漏れることを防止できる。
請求項3の発明によれば、内圧調整装置を構成する圧力弁は、大型鍋に連通した弁孔及びこの弁孔を自重で塞ぐ金属製ボール、並びに弁開放機構は、金属製ボールで弁孔を閉塞状態から開放させる作動機構で構成されているので、簡単な部品及び機構で内圧調整装置を形成できる。また、複数組の内圧調整装置のそれぞれの圧力弁の設定閉塞保持圧力は、金属製ボールの重さを同じくして弁孔の大きさを異ならせ、又は弁孔の大きさを同じにして金属製ボールの重さを異ならせて調節できるので、異なる設定閉塞圧力を備えた圧力弁を簡単な構造で形成できる。すなわち、前者は金属製ボールの重さを同じくして弁孔の大きさを異ならせるだけで調節でき、また後者は、弁孔の大きさを同じくして金属製ボールの重さを異ならせるだけで調節できるので、閉塞圧力の設定が簡単にできる。
請求項4の発明によれば、複数組の内圧調整装置を蓋体に配設することによって、内圧調整装置の組み込みが簡単になる。
請求項5の発明によれば、おねば貯留タンクが複数組の内圧調整装置に共通になるので、
部品点数を少なくしてその構造及び扱いが簡単になる。
請求項6の発明によれば、炊飯量に応じて、複数個の圧力弁を同時又は1個乃至所定個数を所定タイミングで間歇的に開放させるので、炊飯量の大小に左右されずに、美味しいご飯を炊き上げることができる。
図1は本発明の実施形態に係る圧力式炊飯器の正面図である。 図2は図1の圧力式炊飯器を縦方向で切断した縦断面図である。 図3は図2のIII部分の拡大断面図である。 図4は図2の一方の内圧調整装置P1を拡大した拡大断面図である。 図5は図2の鍋の断面図である。 図6は制御装置を構成するブロック図である。 図7は炊飯工程を示すフローチャートである。 図8は炊飯工中における鍋内の温度及び圧力の変化を示した温度及び圧力曲線図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る圧力式炊飯器を説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための圧力式炊飯器を例示するものであって、本発明をこの圧力式炊飯器に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものなどにも等しく適用し得るものである。
図1、図2を参照して、本発明の実施形態に係る圧力式炊飯器を説明する。なお、図1は本発明の実施形態に係る圧力式炊飯器の正面図、図2は図1の圧力式炊飯器を縦方向で切断した縦断面図である。
本発明の実施形態に係る圧力式炊飯器1は、一度に大量、例えば33カップ程度の米と水とを入れて炊飯ができる大型鍋(以下、鍋という)7を用い、炊飯時に鍋7内の圧力を大気圧以上、例えば1.2気圧程度に昇圧して炊飯する圧力式炊飯器となっている。すなわち、この圧力式炊飯器1は、図2に示すように、米と水とを含む被炊飯物が投入される鍋7と、上方にこの鍋7が収容される開口及び内部にこの鍋7内の被炊飯物を加熱する底面ヒータH1、H12及び側面ヒータH2を有する大型の炊飯器本体(以下、本体という)2と、この本体2の一側に枢支されて本体2及び鍋7の開口を覆う大判の蓋体8とを備えている。なお、この鍋は、33カップ程度の米とこの米を炊飯するのに必要な水とを入れて炊飯ができる大きさとしたが、従来技術の電気炊飯器で最大炊飯量の10カップを超える大きさ、及び33カップを超える量を収容できる大きさを対象としている。
蓋体8には、本体2にこの蓋体8をロックするロック機構Lo、鍋7内の圧力を調整する2組の内圧調整装置P1、P2及び炊飯中に旨み成分のおねばの一部を一時貯留するおねば貯留タンク25などが設けられている。このおねば貯留タンク25は、2組の内圧調整装置P1、P2に共通なものとなっており、蓋体8に着脱自在に装着されている。以下、この圧力式炊飯器を構成する個々の部品を説明する。
本体2は、外装ケース3と、この外装ケース3に収容されてその中に鍋7が収容される大きさの内ケース4とからなり、外装ケース3と内ケース4との間に所定の隙間Spが形成されて、この隙間に制御装置27(図6参照)を構成する制御回路基板(図示省略)、冷却装置6などが配設されている。
図5を参照して、鍋の構造を説明する。鍋7は、比較的大きな面積を有する略円盤状の底部7bと、この底部の周囲から所定高さに立設した側壁部7cとを有し、側壁部の上方が開口7aし、この開口周縁に鍔状のフランジ部7dが設けられ、大量の被炊飯物、例えば33カップ程度の米と水とを収容できる大型容器で形成されている。この容器は、熱伝導性の高い材料、例えば銅或いはアルミニウムなどからなる内層と、磁性材料、例えばステンレス鋼などからなる外層とをはり合わせたクラッド材で形成されている。また、内層面はフッ素樹脂などで被覆されている。
この鍋7は、鍋底、すなわち底部7bから加熱されて、炊飯中に内部に激しい沸騰現象、すなわち突沸現象を起こさせ、この突沸現象を利用して被炊飯物を攪拌させるようになっている。この突沸現象は、鍋7をその鍋底の面積を小さくししかも背高、すなわち深底型に形成すると、発生し難くなるので、背低でしかも浅底型に形成されている。すなわち、この鍋7は、図5に示すように、略円形状の鍋底、すなわち底部7bの直径X及び高さYを有し、鍋底(底部)7bから所定高さY1にラインMAXが印されている。このラインMAXは、米とこの米を炊飯するのに必要な量の水を加えた被炊飯物の最大炊飯量の目安となっている。これらのX、Y及びY1の一例を示すと、Xは410mm、Yは170mm、Y1は70〜80mmである。
この鍋7は、鍋底(底部)7bの直径Xに比べて最大炊飯容量ラインMAXの高さY1を低くすることによって、鍋7内での突沸現象の発生をし易くして、被炊飯物が効率よく攪拌されるようになっている。すなわち、鍋底(底部)7bから被炊飯物が加熱されると、鍋7内の被炊飯物の加熱温度は、底面ヒータH1、H12に近い鍋内壁領域B部分が高く、これに対して、中央部Aがこれらのヒータから離れているので低くなり、鍋7内で温度ムラが発生するが、突沸現象が起ると、この突沸現象により鍋7内の中央部A及び内壁領域B部分の被炊飯物が効率よく攪拌されて、この温度ムラが解消される。その結果、炊ムラが発生することがなくなる。
この効率的な攪拌を実現する突沸現象は、鍋底の直径Xに対して、収容する被炊飯物の量を高さによって所定値以下に制限することによって実現できる。すなわち、33カップの米とこの米を炊飯するのに必要な水量とを合算すると、鍋を大型容器で形成しなければならないが、その大型化の方法として、鍋底面積を小さくして背高にする方法、或いは鍋底面積を大きくして背低する方法が考えられる。しかしながら、前者の方法で鍋容器を形成すると、鍋底部分から加熱したのでは、加熱面積が小さくなるとともに、鍋底内壁面部分と中央及び上層部との間で温度差が発生し、しかも、突沸現象により被炊飯物を攪拌させようとしても、鍋底から上層部までの距離が長く、鍋底部分に掛かる重量も重くなって、効率的な攪拌を実現できる突沸現象が起り難くなる。これに対して、後者の方法で鍋容器を形成すると、加熱面積が大きく、しかも鍋底部分に掛かる重量も軽くなるので、突沸現象が発生し易くなるが、一方で高さY1をあまり低くすると、所定の容積を確保するために鍋底面積を大きくしなければならなくなり、その結果、炊飯器の設計が難しくなる。そこで、この突沸現象が発生し易い被炊飯物の量の限界値を実験によって検証したところ、70〜80mm程度の高さであることが確認された。すなわち、被炊飯物の高さがこの値を超えると、突沸現象が発生し難くなる。従って、Y1は70〜80mmに設定しておくことが好ましい。なお、被炊飯物の量を高さが80mmになるようにして炊飯を行った場合、炊き上がりの際のご飯は、高さにして100mm程度になる。
この実施形態では、鍋を円形状の筒状容器で形成したが、楕円形状或いはその他の形状の容器にしてもよい。
再び、図1、2に戻って、本体2には、炊飯のスタート、タイマー予約及び保温などの操作を行なう表示操作部5(図1参照)と、この表示操作部5からの炊飯の開始信号に従って底面ヒータH1、H12、側面ヒータH2及び蓋ヒータH3(図4参照)からなる加熱手段H並びに2組の内圧調整装置P1、P2などを制御する制御回路基板(図示省略)、冷却装置6などが設けられている。
外装ケース3は、内ケース4より大きな外形を有する化粧ボックスで形成されている。この外装ケース3は、その上方に開口31が設けられている。この開口31に内ケース4が収容されている。外装ケースの開口31は、内ケース4の開口41より大きくなっている。
この外装ケース3の正面には、図1に示すように、表示操作部5が設けられている。この表示操作部5は、各種の操作キー類を配設した操作パネル5aと、この操作パネルによって設定される設定状態を表示する表示パネル5bとで構成されている。この操作パネル5aには、スタートキー、メニューキー、予約キー、保温キーなどが設けられている。
内ケース4は、所定の直径を有する略椀状の底部4aと、この椀状の底部4aの周囲から所定長さに立設された筒状の側壁部4bとを有し、筒状側壁部の上方が開口して、この開口41から鍋7が収容される大きさの容器からなり、耐熱性を有する樹脂成型体で形成されている。椀状の底部4a及びこの底部に近接した側壁部4bには、ドーナツ状に巻装された電磁誘導コイルからなる底面ヒータH1、H12が支持具(図示省略)で固定されている。これらの電磁誘導コイルにより、鍋7にうず電流を発生させて鍋自体を自己発熱させて鍋内の被炊飯物を加熱する。鍋7は、側壁部に比べて鍋底面積が大きくなって、この鍋底の底部4a及びこの底部に近接した側壁部4bに底面ヒータH1、H12を設けて、大量の被炊飯物を加熱するので、これらのヒータは、比較的大きい容量、例えば4.6KWのヒータが使用される。また、この底部4aには、鍋底温度を検出するサーミスタなどからなる鍋底温度センサS1が設けられている。この鍋底温度センサS1により鍋底の温度を検知することで鍋7内の炊飯量などが検出される。また、筒状の側壁部4bは、その内周壁面、すなわち鍋7が収容される側の内周壁面に、側面ヒータH2が装着される取付け部4b’が形成されている。この取付け部4b’は、上方の開口41と底部4aとの間にあって、鍋7が収容される側の内周壁面から外周壁面に向かって所定の深さに窪んだ凹み穴となっている。この凹み穴に側面ヒータH2が装着されている。
この圧力式炊飯器1は、大型の鍋7を使用し、この鍋に一度に33カップ程度の米を収容し、しかも炊飯中に鍋内を大気圧以上に昇圧するとともに、突沸現象を発生させて被炊飯物を攪拌するので、本体2と蓋体8との結合を強固にしなければならない。そのために、蓋体、本体及び蓋体ロック機構を堅固な構造にする必要がある。
そこで、本体2は、その補強策として外装ケース3及び内ケース4の開口をフレームカバー補強部材を介在してフレームカバーで覆うようになっている。以下、図示を省略するが、この補強策の一例を説明する。このフレームカバーは、内部に鍋7の開口7aより若干大きい開口と、この開口から外方へ延びて内ケース4及び外装ケース3の各開口を覆う大きさの鍔状の周縁部とを有し、所定の肉厚の板状体からなり、樹脂成形体で形成されている。このフレームカバーの表面の開口周辺は、鍋7のフランジ部分7dが載置される載置部となっている。この載置部は、一端に蓋体8のロック機構Loが係止される係止部材が設けられている。この係止部材は、ロック機構Loの係止爪が係止される耐熱性材料からなる係止片と、この係止片の上方に位置してこの係止片を押える台座とからなり、これらの台座、係止片及びフレームカバー並びにフレームカバー補強部材には、ネジ孔が形成されて、これらが積層されてネジ止めされている。台座の上は、鍋7のフランジ部7dが載置されるようになっている。また、載置部は、他端に台座と同じ水平度で鍋のフランジ部7dが載置される台座及び蓋体8を枢支するヒンジ部材が設けられている。このヒンジ部材は、フレームカバーに固定する短片の第1の取付け部と、蓋体8の一端が枢支される比較的長片の第2の取付け部とを有し、側面視で略L字型をなし堅固な部材で形成されている。この部材は、肉厚を厚くした金属材、例えば2〜5mm程度の肉厚を有するステンレス、アルミニウムまたはアルミニウム合金の何れかからなるダイキャスト成型体などで形成され、大判で重量が重い蓋体及び鍋内の圧力上昇に耐えるように補強されている。
図2〜図4を参照して、蓋体及び内圧調整装置の構成を詳述する。なお、図3は図2のIII部分の拡大断面図、図4は図2図示の一方の内圧調整装置P1を拡大した拡大断面図である。蓋体8は、鍋7内の内圧を調整する複数組、この実施形態では2組の内圧調整装置P1、P2、この蓋体を本体2にロックするロック機構Lo、炊飯中に旨み成分のおねばの一部を一時貯留する共通のおねば貯留タンク25及び蓋ヒータH3(図4参照)などが設けられている。これらの内圧調整装置P1、P2は、それぞれ圧力弁11A、11B及びこれらの圧力弁を強制的に開放・閉塞させる弁開放機構16A、16Bを有し、これらの弁開放機構16A、16Bは、制御装置27によって制御される。
蓋体8は、図2に示すように、鍋7の開口7aを閉蓋する内蓋9と、この内蓋9の上方に位置して本体2の開口部を閉蓋する外蓋21とを有し、内蓋9に2組の内圧調整装置P1、P2の各圧力弁11A、11B、外蓋21に各弁開放機構16A、16Bが設けられている。また、外蓋21は、堅固な蓋体フレームで構成されて、この蓋体フレームには、おねば貯留タンク25を装着する窪み部23が形成されて周囲が化粧カバーで覆われている。
内蓋9は、図2、図4に示すように、大型鍋の開口7aを塞ぐ大きさを有する円盤状の板状体からなり、その上部の表面、すなわち外蓋側に一対の圧力弁11A、11Bが設けられている。この内蓋9には、また、その上部表面に蓋ヒータH3(図4参照)、その外周囲に鍋7の開口7aに当接される鍋パッキン10、この内蓋9の外周囲には外方へ突出して外蓋21の固定手段に着脱自在に係止される係止部材(図示省略)などが設けられている。鍋パッキン10は、耐久性、耐熱性に優れているシリコンゴムからなり、円環状の取付け枠10aで固定されている。さらに、この内蓋9には、図示を省略したが鍋7内の圧力が異常圧力に上昇したときに鍋7内の圧力を外部に逃がすための安全弁が設けられている。この安全弁は、所定の開放圧力で開放されるようになっている。
一対の圧力弁11A、11Bは、図3に示すように、内蓋9上に隣接して配設されている。両圧力弁11A、11Bは、各弁孔の口径の大きさ及びそれらの取付け位置が異なるのみで、他の構成は同じになっている。
図4を参照して、一方の圧力弁11Aを説明する。この圧力弁11Aは、所定の口径を設けた弁孔13を有する弁座12と、この弁孔13を塞ぐ金属製ボール15と、この金属製ボール15の移動を規制するカバー14とで構成されている。カバー14は、一方の側面に弁開放機構の作動棹が挿入される開口14aが形成されている。金属製ボール15は、弁孔13を塞ぐ大きさで所定の重さを有している。弁座12は、上方に金属製ボール15が載置される載置面12aを有し、弁孔13はこの載置面から下方に向かって穿設されている。この弁座12は、弁孔13の下端が内蓋9に設けた開口9aを介して、鍋7に連通するようにして、内蓋9に固定されている。載置面12aは、その略中央部に金属製ボール15が転がって嵌り込む形状の凹み部が設けられて、この凹み部の底部に弁孔13の開口13aが形成されている。弁孔13の開口13aは、略円形状をなし、その開口の直径がφ1(図3参照)になっている。弁孔13は、弁座12を上下に貫通する貫通孔からなり、上下開口13a、13bの直径はφ1(図3参照)となっている。なお、以下、この開口を説明の都合上口径とも言うことがある。
この構成により、金属製ボール15は、載置面12aの凹み部に嵌り込み、弁孔13の開口13aを金属製ボール15の自重で閉塞し、この閉塞状態は凹み部の凹み湾曲が金属製ボールの形状が略同じになっているので、安定した状態で凹み部に嵌り込まれる。この金属製ボール15は、弁開放機構16Aによって、弁孔13が開放させるようにスライド移動されるが、この金属製ボール15をスライド移動させる力がなくなると、金属製ボール15は、その自重により凹み部の形状に沿って転がり落ちて、再び弁孔13を閉塞するようになる。
図3に戻って、両圧力弁11A、11Bの関係を説明する。
圧力弁11Aは、上記の構成を備えているが、一方、他方の圧力弁11Bは、この圧力弁11Aと金属製ボール15の重さが同じで弁孔13の口径φ2が異なっている。そして、両圧力弁11A、11Bの各口径の関係は、各口径φ1、φ2がφ1>φ2に設定されている。
圧力弁の口径と金属製ボールの重さとの関係は、鍋7内の内圧を所定値に維持乃至保持する、いわゆる閉塞保持力を決定するのに重要な要素となっている。例えば、金属製ボールの重さを同じにして圧力弁の口径を異ならせると閉塞保持力が変わる。すなわち、圧力弁の口径を大きくすると、閉塞保持力が低くなり、反対に圧力弁の口径を小さくすると、閉塞保持力が高くなる。また、圧力弁の口径を同じにして、金属製ボールの重さを軽くすると、閉塞保持力が低くなり、反対に金属製ボールの重さを重くすると閉塞保持力が高くなる。
この関係から、一対の圧力弁11A、11Bの各口径φ1、φ2は、φ1>φ2となっているので、両圧力弁11A、11Bの各閉塞保持力は、前者の圧力弁11Aの閉塞保持力が後者の閉塞保持力より低くなる。この実施形態では、圧力弁11Aの閉塞保持力を1.2気圧、他方の圧力弁11Bを1.3気圧に設定されている。これらの閉塞保持力は、金属製ボール15の重さを例えば113g、一方の口径φ1を例えば9.2mm、他方の口径φ2を例えば7.0〜8.0mmにすることによって設定できる。なお、圧力弁11Bの1.3気圧は、安全弁の開放圧力より低く設定されている。
両圧力弁11A、11Bの閉塞保持力が、これらの値に設定されると、鍋7内は低い閉塞保持力の圧力弁11Aにより1.2気圧に維持される。このとき、他方の圧力弁11Bは、その閉塞保持力が圧力弁11Aより高くなっているので、何ら影響を及ぼされることなく1.2気圧を維持している。この状態において、鍋7内の内圧が1.2気圧を超えて異常上昇すると、通常は低い閉塞保持力が設定されている圧力弁11Aが開放されて、この異常上昇が回避されるが、何らかの原因、例えば故障などで開放されない場合は、異常上昇圧力が他の圧力弁11Bの閉塞保持力1.3気圧を超えると開放されて安全弁としての機能を果たすことになる。なお、この圧力弁11Bが開放されないときは、安全弁が作動することになる。
また、両圧力弁11A、11Bは、炊飯中に、低い閉塞保持力以下、すなわち、1.2気圧以下の内圧で略同じタイミングで強制的に1回乃至複数回に亘って開放及び閉塞制御される。開放及び閉塞制御において、閉塞時には、一方の圧力弁11Bの閉塞保持力が他方の圧力弁13Aのそれより高く設定されているので、鍋7内の内圧は圧力弁11Aに設定された閉塞保持力1.2気圧に確実に維持される。この内圧維持は、両圧力弁11A、11Bのそれぞれの閉塞保持力に高低差を設けることによって達成される。例えば、両圧力弁11A、11Bの各閉塞保持力に高低差がなく同じであると、両圧力弁11A、11Bが開放された後に同時に閉塞されたときに、両圧力弁のうち、一方の圧力弁の閉塞が不完全になってしまうと、この圧力弁から圧力漏れが発生して、鍋内の圧力を所定の1.2気圧に維持できなくなり、所定の圧力炊飯ができなくなる。このような不完全閉塞は、何れか一方の圧力弁の弁孔に、被炊飯物の一部、例えば旨み成分のおねばなどが挟まったとき、或いは、両圧力弁が同じ仕様で製造されていても、その製造誤差があればそれによっても発生することがある。
そこで、このような不完全閉塞を無くして、所定の圧力炊飯をするために、両圧力弁11A、11Bに、それぞれの閉塞保持力に高低差を設けたものを使用し、低い閉塞保持力
の圧力弁が閉塞されれば、高い閉塞保持力の圧力弁が確実に閉塞するようにしてある。
この実施形態では、両圧力弁11A、11Bのうち、一方の圧力弁11Aの閉塞保持力は1.2気圧、他方の圧力弁11Bのそれを1.3気圧にしたが、これは、両圧力弁11A、11Bの閉塞保持力の高低差が、0.1気圧以上あれば、上記の圧力漏れを回避できることが確認されているためであり、この閉塞保持力の高低差は0.3気圧以上、すなわち他方の圧力弁11Bのそれを1.5気圧以上とすることが、上記圧力漏れの回避をより確実とするため、より好ましい。また、内圧調整装置を2組配設したが、それ以上設けてもよく、その場合、3個以上の圧力弁は、その一つの圧力弁が所定の閉塞保持力、すなわち最低の閉塞保持力に設定されると、残りの圧力弁は、この最低の閉塞保持力より、高い閉塞保持力に設定すればよく、この場合、特に残りの圧力弁に高低差を設けても、設けなくともよい。しかしながら、安全弁が設けられている場合は、この安全弁より低い開放圧力に設定されていなければならない。勿論、圧力弁を3個以上設けることによって、さらに安全性が向上することになる。また、この実施形態では、金属製ボールの重さを同じにして圧力弁の口径を変更したが、圧力弁の口径を同じにして、金属製ボールの重さを変更しても、作用は同じになる。
一対の圧力弁11A、11Bは、それぞれ弁開放機構16A、16Bによって、開放及び閉塞される。これらの弁開放機構は、外蓋21のフレームに装着されており、両弁開放機構は同じ構成になっている。
図4を参照して、一方の弁開放機構16Aを説明する。この弁開放機構16Aは、電磁コイルが巻回されたシリンダ17aと、電磁コイルの励磁により金属製ボール15を移動させるプランジャ17bと、このプランジャ17bの先端に装着されたバネ体18及び作動棹19とで構成されている。バネ体18は伸張コイルバネとなっている。作動棹19は、弾力性を有するシール部材20で支持されている。弁開放機構16Aによって圧力弁11Aが開放制御される。すなわち、通常の状態では、バネ体18の伸張により、プランジャ17bが突出して金属製ボール15を押動して圧力弁11Aの弁孔13を開放させている。制御装置27(図6参照)からの指令に基づいて電磁コイルが励磁されると、プランジャ17bがバネ体18の伸張力に抗してシリンダ17a内へ引き込まれて、これまで作動棹19で金属製ボール15を押動していた押動力がなくなり、金属製ボール15が横へスライド移動して、金属製ボール15の自重により弁孔13が閉塞される。また、この開放状態において、電磁コイルへの励磁がストップされると、再びばね体18の伸張力によって、プランジャ17bが突出して金属製ボール15を押動して弁孔13を開放させる。他方の弁開放機構16Bも同様に圧力弁11Bを開放制御する。この制御は、制御装置27からの指令により行われる。
以上、2組の内圧調整装置を説明したが、この調整装置の圧力弁は、弁孔を閉塞し圧力漏れを防止する閉塞弁、沸騰維持工程で間歇的に開放させて鍋内の内圧を急峻に低減させて鍋内に突沸現象を起し被炊飯物を攪拌する攪拌弁、及び鍋内の異常上昇したときに開放しこの異常上昇を回避する安全弁としての3つの機能を備えたものとなっている。さらに、内圧調整装置が3組以上になれば、安全性が向上することになる。
図2に戻って、蓋体の他の機構を説明する。
外蓋21は、一端に蓋体8のロック機構Loと、このロック機構Loに隣接した箇所に弁開放機構16A、16B及び他端にこの外蓋21がヒンジ部材22に支軸されてしかも開成作動を支援すると共に開成状態に保持するバネ枢支機構(図示省略)が設けられている。また、一方の弁開放機構16Bとバネ枢支機構との間には、おねば貯留タンク25が装着される窪み部23が設けられている。ロック機構Loは、図2に示すように、外蓋21のフレームに揺動自在に固定された揺動棹を有し、この揺動棹の一端に本体2の係止部材に係止される係止爪と、他端に係止爪の係止を解除する解除釦24とが設けられている。図示しないバネ枢支機構は、ヒンジ部材22に枢支される枢軸に外蓋21を開成方向へ付勢するバネ体が装着された機構で構成されている。
おねば貯留タンク25は、2組の内圧調整装置P1、P2に共通なものとなっている。このおねば貯留タンク25は、図2に示すように、各圧力弁11A、11Bを介して放出される蒸気などを吐出させる吐出筒25aと、うまみ成分のおねばの一部を一時貯留する空室25bと、蒸気を外部へ放出する蒸気放出口25cとを有し、空室25bの底部には、貯留されたおねばを鍋7内に戻すおねば戻し弁26が設けられている。なお、このうまみ成分であるおねばは、各圧力弁11A、11Bから蒸気が噴出する際に、この蒸気と一緒に鍋7内から各圧力弁を通して導出されて、このおねば貯留タンク25の空室25bに一時貯留される。この空室25bに貯留されたおねばは、所定量になるとおねば戻し弁26が開いて鍋7内へ戻される。このおねば貯留タンク25は、このおねば貯留タンク25の吐出筒25aが外蓋21の窪み部23に設けた装着孔へ圧入固定される。
図6〜図8を参照して、制御装置及びこの制御装置による炊飯を説明する。なお、図6は制御装置を構成するブロック図、図7は炊飯工程を示すフローチャート、図8は炊飯工中における鍋内の温度及び圧力の変化を示した温度及び圧力曲線図である。
制御装置27は、図6に示すように、CPU、ROM、RAMなどが搭載された回路基板からなるハードウェア、炊飯量判定手段などを備え、スタートキー、メニューキー、予約キー、鍋底温度センサS1、蒸気温度センサなどにそれぞれ接続されて、これらの釦及びセンサの信号がCPUに入力されるようになっている。また、CPUには、弁開閉タイマー及びROM、RAMが接続されている。さらに、出力部(ドライバ)には、側面ヒータH2、底面ヒータH1、H12、蓋ヒータH3、内圧調整装置P1、P2及び表示パネル5bなどが接続されている。ROMには、炊飯メニューごとの炊飯プログラムが記憶されている。この炊飯プログラムは、図7に示すように、白米・ふつうコース、玄米・ふつうコース、白米・すしめしコースなどである。
以下、図7、8を参照して、この制御装置27により「白米・ふつうコース」が選択されたときの炊飯を説明する。
鍋7内に所定量の白米を入れた後に、所定量の水を入れて、内ケース4内にセットして蓋体8を閉める。次いで、スタートキーを押して、表示パネル5bに初期画面を表示させて、「白米・ふつうコース」を選択する(S101〜S103)。これにより、制御装置27は図8の吸水工程■(S104)を実行する。
この吸水工程■では、底面ヒータH1、H12への通電が所定時間間隔でオン・オフ
されて、鍋7内の温度を所定温度A1にして所定時間tを掛けて所定量の水を被炊飯物に吸水させる。なお、この吸水工程■では、内圧調整装置P1、P2の各圧力弁11A
、11Bが開放されている。所定時間経過後に、立上加熱工程II(S105)へ移行する。
この立上加熱工程IIでは、制御装置27は、2組の内圧調整装置P1、P2の各弁開放機構16A、16Bにより各圧力弁11A、11Bを閉塞させるとともに、底面ヒータH1、H12などへの通電率をアップしてフルパワーで鍋7を加熱し、被炊飯物を沸騰温度A2まで昇温加熱する。この立上加熱工程IIでは、鍋7内の圧力が大気圧から例えば1.2気圧まで昇圧させる。このとき制御装置27は、鍋底温度センサからの検出値に基づいて、炊飯量判定手段により、鍋内の炊飯量を判定する。立上加熱工程IIでは、昇圧加熱により鍋7内が沸騰し、次の沸騰維持工程III(S106)へ移行する。
この沸騰維持工程IIIでは、制御装置27は、底面ヒータH1、H12への通電を所定時間間隔で行って沸騰状態を維持し、一方、炊飯量判定手段での判定に基づいて、炊飯量が多い、例えばMAX又はこれより若干少ないときは、閉塞状態にある両圧力弁11A、11Bを同時に1回乃至複数回に亘って間歇的に開放させる。また、炊飯量が少ないときには、両圧力弁11A、11Bを同時に開放してしまうと、鍋内の突沸現象が最大炊飯量のときに比べて激しくなり、米粒を損傷してしまうことがあるので、何れか一方の圧力弁を開放させて調整する。これらの圧力弁11A、11Bの開放により、鍋7内の圧力は、1.2気圧から略大気圧近傍まで一気に低下される。この圧力変化により、鍋7内が激しく沸騰、いわゆる突沸現象が発生する。この突沸現象を利用して鍋7内の米が攪拌される。特に、沸騰維持工程IIIの初期段階に両圧力弁11A、11Bの開放が行われると、この段階では鍋内の水が多いので米が効率よく攪拌される。なお、この沸騰維持工程では、両圧力弁11A、11Bが所定時間間隔で開放及び閉塞されるが、閉塞時には、一方の圧力弁11Bの閉塞保持力が他方の圧力弁13Aのそれより高く設定されているので、鍋7内の内圧は圧力弁11Aに設定された閉塞保持力1.2気圧に確実に維持される。また、鍋7内の圧力が異常上昇しても圧力弁11Bが開放するので、安全性が確保される。この沸騰維持工程IIIは、所定時間掛けて実行され、この沸騰維持工程の後半になると、鍋7内の水分が少なくなり鍋7内の温度が上昇する。この沸騰維持工程が終了すると蒸らし工程へと移行する。この蒸らし工程では、蒸らし工程I、追炊き工程及び蒸らし工程IIが実行される(S107〜S109)。
以上、白米・ふつうコースを選択した炊飯を説明したが、他のコースも略同じようにして炊飯する。特に、玄米や発芽玄米コースを選択したときは、両圧力弁11A、11Bを同時に開放させると玄米の米皮がとれる。
1 圧力式炊飯器
2 炊飯器本体
3 外装ケース
4 内ケース
5 表示操作部
6 冷却装置
7 大型鍋
8 蓋体
9 内蓋
11A、11B 圧力弁
12 弁座
13 弁孔(口径)
15 金属製ボール
16A、16B 弁開放機構
17a シリンダ
17b プランジャ
24 解除釦
25 おねば貯留タンク
27 制御装置
H1、H12 底面ヒータ
H2 側面ヒータ
H 加熱手段
H3 蓋ヒータ
P1、P2 内圧調整装置

Claims (6)

  1. 開口を有し有底の大型鍋と、前記大型鍋が収容されて該大型鍋内の被炊飯物を加熱する加熱手段が設けられた炊飯器本体と、前記大型鍋及び炊飯器本体の開口を塞ぐ蓋体と、前記大型鍋内と外気とを連通又は遮断する圧力弁並びに該圧力弁を強制的に開放及び閉塞させる弁開放機構とを有して前記大型鍋内の圧力を調整する内圧調整装置と、前記加熱手段及び前記内圧調整装置を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、一連の炊飯工程のうち沸騰維持工程中に前記大型鍋内を大気圧以上に加圧して炊飯する圧力式炊飯器において、
    前記内圧調整装置は、少なくとも2組以上が設けられて、これらの内圧調整装置のそれぞれの圧力弁は、大気圧を超え前記大型鍋内の圧力が異常上昇したときに開放される開放圧力未満の圧力範囲にあって所定の高低差を設けた閉塞保持圧力に設定されて、前記制御装置は、炊飯中に前記大型鍋内の圧力が前記閉塞保持圧力の最も低い圧力以下で前記複数個の圧力弁を強制的に少なくとも1回以上所定時間だけ間歇的に開放させて、前記大型鍋内の圧力を一気に大気圧近傍まで低下させて該大型鍋内に突沸現象を発生させて前記被炊飯物を攪拌するように制御することを特徴とする圧力式炊飯器。
  2. 前記複数個の圧力弁は、その1つの圧力弁が前記高低差の最も低い閉塞保持圧力に設定され、他の圧力弁の閉塞保持圧力が、前記最も低い閉塞保持圧力より高く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の圧力式炊飯器。
  3. 前記複数組の内圧調整装置の各圧力弁は、前記大型鍋に連通した弁孔と該弁孔を自重で塞ぐ金属製ボールとを有し、前記それぞれの圧力弁を開放させるそれぞれの弁開放機構は、前記金属製ボールを移動させて前記弁孔を強制的に開放させる作動機構を有し、前記それぞれの圧力弁の設定閉塞保持力は、前記金属製ボールの重さを同じにして前記弁孔の大きさを異ならせ、又は前記弁孔の大きさを同じにして前記金属製ボールの重さを異ならせて前記閉塞保持圧力が設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の圧力式炊飯器。
  4. 前記複数組の内圧調整装置は、前記蓋体に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の圧力式炊飯器。
  5. 前記蓋体には、炊飯中に前記複数組の内圧調整装置の各圧力弁からそれぞれ噴出される旨み成分のおねばの一部を一時貯留する共通のおねば貯留タンクが着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項1又は4に記載の圧力式炊飯器。
  6. 前記制御装置は、前記大型鍋内の炊飯量を判定する炊飯量判定手段と、所定の吸水温度及び時間で被炊飯物に吸水させる吸水工程、該吸水された被炊飯物を沸騰するまで昇温加熱する立上加熱工程、該被炊飯物を沸騰状態に維持する沸騰維持工程、該沸騰維持工程後に被炊飯物を蒸らす蒸らし工程を順次実行する一連の炊飯工程とを有し、前記立上加熱工程時に、前記複数組の内圧調整装置の各圧力弁を同時に閉塞させるとともに、前記加熱手段により全加熱状態で前記大型鍋内の被炊飯物を加熱して、前記大型鍋内の内圧を大気圧以上に上昇させた後に、前記沸騰維持工程時には、前記炊飯量判定手段で判定した炊飯量に応じて、前記複数個の圧力弁を同時又は1個乃至所定個数を所定タイミングで少なくとも1回以上所定時間だけ間歇的に開放させて、前記大型鍋内の圧力を一気に大気圧近傍まで低下させて該大型鍋内に突沸現象を発生させて前記被炊飯物を攪拌するように制御することを特徴とする請求項1に記載の圧力式炊飯器。
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