JP2004121589A - 自動炊飯器 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の構成では、水が米の供給経路に流入してしまう恐れがある。多量の水が米の供給経路に流入すると、水に濡れた供給経路に米が付着して米の供給の妨げとなり米が供給できなくなってしまう。
【解決手段】水案内板19を設けることにより、水が給米経路7に流入することを低減することができ、水が米詰まりを引き起こすなど米の供給に悪影響をもたらすことを低減することができるので、米の供給を信頼性高く行うことができる自動炊飯器を提供することが可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】水案内板19を設けることにより、水が給米経路7に流入することを低減することができ、水が米詰まりを引き起こすなど米の供給に悪影響をもたらすことを低減することができるので、米の供給を信頼性高く行うことができる自動炊飯器を提供することが可能となる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、炊飯に必要な米を自動でといで供給し、炊飯する自動炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動で米をとぎ、炊飯する自動炊飯器は、種々のものが提案されている。これは、使用者が米びつ部に米を投入し、炊飯したい米の量を入力した後、運転開始ボタンを押すだけで、米びつ部に貯蔵された米から、米の計量、米とぎ、給米、給水、炊飯、保温が自動で行われるものである。
【0003】
なかでも、米と水を同じ部分から炊飯部に投入する自動炊飯器がある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1において、炊飯部は内鍋を備え、炊飯部の蓋は給米筒を備えている。給米筒の上方には米吹出し口を配置している。この米吹出し口は上下可動となっている。給米筒は円錐形の弁を備えている。また、パイプは水タンクと給米筒を接続している。
【0005】
上記の構成において、米を内鍋に供給する際には、米吹出し口が下方へ動き、弁を押し下げて、米吹出し口から出てくる米を内鍋に供給する。また、水は水タンクからパイプ、給米筒を通して内鍋に供給される。
【0006】
【特許文献1】
特公平7−40986号公報(第4頁、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の構成では、水が米の供給経路に流入してしまう恐れがある。多量の水が米の供給経路に流入すると、水に濡れた供給経路に米が付着して米の供給の妨げとなり米が供給できなくなってしまう。また、水の供給後に給米筒が濡れた状態となる。給米筒は米が供給される経路でもあるので、米や糠が給米筒に付着していると菌や虫が発生しやすくなり、衛生的に非常に悪い状態となってしまう。
【0008】
本発明は上記のような従来の課題を解決するもので、米の供給に問題が生じることを低減し、衛生的に向上した自動炊飯器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明では米と水が通過する投入部に水案内手段を設けることにより、給米経路に水が流入して給米経路が水で濡れることを低減し、濡れた給米経路に米が付着して米詰まりが発生するなど米の供給に悪影響をもたらすことを低減することができるので、米の供給を信頼性高く行うことができる自動炊飯器を提供することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明は、米と水が通過する投入部を有する炊飯部と、前記炊飯部に米を供給する給米部と、前記炊飯部に水を供給する給水部と、前記給米部と前記投入部とを連通接続する給米経路と、前記給水部と前記投入部とを連通接続する給水経路とを備え、前記投入部は一つの投入口と前記給水部から供給された水が前記給米経路へ流入するのを妨げる水案内手段とを備えた自動炊飯器とすることにより、水案内手段で水が給米経路に流入することを低減することができ、水が米詰まりを引き起こすなど米の供給に悪影響をもたらすことを低減することができるので、米の供給を信頼性高く行うことができる自動炊飯器を提供することが可能となる。
【0011】
請求項2記載の発明は、特に請求項1記載の発明において、水案内手段が給水経路の投入部側端または投入部に設けた水案内板であることにより、水と米の両方が通過する投入部の共通部分を少なくできるので、水の付着した投入部に米が付着して炊飯を行ううちに付着した米が固着し、固着した米に給米経路を通って搬送される米がひっかかるなどして米の搬送を妨げることを低減し、米の供給を信頼性高く行うことができる自動炊飯器を提供することが可能となる。
【0012】
請求項3記載の発明は、特に請求項1記載の発明において、水案内手段が給米経路中に設けられるとともに前記給米経路を開閉する給米開閉手段であることにより、給米経路を閉じて給水経路を通って搬送される水が給米経路に流入することをより確実に低減することができ、水が米詰まりを引き起こすなど米の供給に悪影響をもたらすことを低減することができ、さらに炊飯中に蒸気が投入部に漏れてきた場合にも蒸気を給米経路に侵入することを低減することができるので、米の供給を信頼性高く行うことができる自動炊飯器を提供することが可能となる。
【0013】
請求項4記載の発明は、特に請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明において、投入部の少なくとも一部を加熱する加熱手段を設けたことにより、給水行程後に投入部を乾燥させることができ、米が通過する経路に水が付着して米がその経路に張り付き、米詰まりを引き起こすことを低減することができ、米の供給を信頼性高く行うことができるとともに衛生的に向上した自動炊飯器を提供することが可能となる。
【0014】
請求項5記載の発明は、特に請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明において、送風手段を備え、水を供給した後に投入部に送風することにより、投入部に付着する水を低減することができるので、米が通過する経路に水が付着して米がその経路に張り付き、米詰まりを引き起こすことを低減することができ、米の供給を信頼性高く行うことができるとともに衛生的に向上した自動炊飯器を提供することが可能となる。
【0015】
請求項6記載の発明は、特に請求項5に記載の発明において、投入口を開閉する開閉手段を備え、給水部は貯水タンクを備え、水を供給した後に投入口を閉じた状態で送風することにより、給水行程が終了した後に投入部および給水経路に付着した水を送風により貯水タンクに戻し、乾燥させることができるので、米が通過する経路に水が付着して米がその経路に張り付き、米詰まりを引き起こすことを低減することができ、米の供給を信頼性高く行うことができるとともに衛生的に向上した自動炊飯器を提供することが可能となる。
【0016】
請求項7記載の発明は、特に請求項1〜6のいずれか1項に記載の発明において、給水経路と投入口との接続位置を、給米経路と前記投入口との接続位置よりも下方に配置したことにより、給水行程での水の給米経路への流入をより低減することができるので、米の供給を信頼性高く行うことができる自動炊飯器を提供することが可能となる。
【0017】
請求項8記載の発明は、特に請求項1〜7のいずれか1項に記載の発明において、投入部に水検知手段を配置したことにより、水の給米経路への流入を検知して水の供給を停止することができるので、水が給米経路に流入することをさらに低減することができ、米の供給を信頼性高く行うことができる自動炊飯器を提供することが可能となる。
【0018】
【実施例】
以下本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0019】
(実施例1)
図1は本発明第1の実施例における自動炊飯器の構成を示すものであり、図2は自動炊飯器の要部構成を示すものである。
【0020】
図1に示すように、自動炊飯器本体1は、使用者が米を投入・保存する米びつ部2、米びつ部2の下方に配置され計量マスによって米を計量する計量部3、計量された米を摩擦力でとぐ米とぎ部4、といだ米を炊飯する炊飯部5、炊飯部5に水を供給する給水部6を備えている。米とぎ部4でといだ米は給米経路7を通して、炊飯部5に供給されるようになっている。炊飯部5への米の供給は、送風ファンからなる搬送手段8により行われるものである。給水部6から供給された水は給水経路9を通して、炊飯部5に供給されるようになっている。
【0021】
上記した米とぎ部4は、駆動手段10により駆動される米とぎ羽根11を有し、水を使用せずに米とぎ羽根11の回転力とその外周の摩擦力で米をとぐように構成されている。そして、米とぎ部4でとがれた米は、給米経路7へ供給される。この米とぎ部4は、米びつ部2、計量部3とともに給米部12を構成している。
【0022】
また、上記した炊飯部5は、自動炊飯器本体1に対して着脱自在な鍋13とこの鍋13の開口部を開閉自在に覆う蓋14と、鍋13を加熱する鍋加熱手段15とを有している。蓋14内には、図2に示すように米と水が通過する筒状の投入部16を備えている。投入部16は給米経路7および給水経路9と連通接続されており、投入部16下端の米と水を投入する穴を投入口17とする。投入口17は鍋13の略中心上方に配置している。
【0023】
また、投入部16は、上下に可動して投入口17を開閉する弁からなる開閉手段18を有している。また、水を給米経路7に流入させないために、投入部16内部を米と水がそれぞれのみ通過する部分に仕切る水案内板19を有している。この実施例において水案内手段20は水案内板19である。
【0024】
給水部6は、水道管と直結した経路である送水経路21と、送水経路21の一端に接続され、水の供給を開始・停止する給水弁22からなる。給水弁22は給水経路9に接続されている。
【0025】
給米経路7は、米とぎ部4と炊飯部5内の投入部16を接続し、その一部は蓋14内に配置されている。また、搬送手段8は搬送経路23によって給米経路7の中途に接続されている。
【0026】
給水経路9は、給水部6内の給水弁22と炊飯部5内の投入部16を接続し、その一部は蓋14内に配置されている。給水経路9は蓋14の開放に伴って、中途で分断される構成となっている。
【0027】
そして、上記した計量部3、米とぎ部4、炊飯部5、給水部6、搬送手段8は制御部24により制御され、米の計量から炊飯まで自動的に行われるものである。
【0028】
上記構成において、動作を説明する。使用者が米びつ部2に米を投入し、炊飯したい米の量を入力した後、運転開始ボタン(図示せず)を押すと、自動炊飯器の運転が開始する。
【0029】
運転が開始すると、制御部24は計量部3を動作させて、米びつ部2に貯蔵された米から、使用者が入力した所定量だけ米を計量する米計量行程を行う。そして、計量した米を米とぎ部4へ供給する。所定量の米が米とぎ部4に供給されると、制御部24は駆動手段10を動作させて米とぎ羽根11を回転駆動させ、水を使用せずに米とぎ羽根11の回転力と摩擦力によって米から糠を除去する米とぎ行程を行う。
【0030】
米とぎ行程終了後、糠が除去された米は、米とぎ部4から給米経路7へ供給される。制御部24は開閉手段18を動作させ、投入口17を開放する。その後、制御部24は搬送手段8を動作させ、米を送風によって給米経路7を経て炊飯部5内の鍋13へと供給する給米行程を行う。米の供給が終了すると、制御部24は開閉手段18を動作させて投入口17を閉じる。
【0031】
また、制御部24は給水弁22を開放し、炊飯に必要な量の水を鍋13へ供給する給水行程を行う。水を供給する前には、開閉手段18を動作させて投入口17を開放しており、水の供給が終わると開閉手段18を動作させて投入口17を閉じる。
【0032】
給米行程を行った後に給水行程を行う。給米行程終了後に鍋13内に供給された米は不均一に供給されている。しかし、米と同じ投入口17から水を供給することで、米の盛り上がりを水で馴らすことができ、米の不均一性を軽減することができる。
【0033】
さらに、米は鍋13の略中心上方の投入口17から投入されるために不均一性がさらに軽減される。また、給米行程の後に給水行程を行うと、米の供給の際に米が給水経路9に入り込んでも、その後に水を供給して、給水経路9に入り込んだ米を洗い流すことが可能である。
【0034】
炊飯部5へ所定量の米と水が供給されると、米に水を吸収させる浸漬行程が行われる。そして、所定時間の浸漬行程が行われ、米が所定量の水を吸収した後、鍋加熱手段15により炊飯行程が行われる。所定時間の炊飯が行われた後、炊飯されたご飯を保温する保温行程が行われ、使用者はいつでもご飯を炊飯部5から取り出すことができる。
【0035】
こうして、炊飯したい米の量を入力して運転開始ボタンを押すだけで、米びつ部2に貯蔵された米から、米の計量、米とぎ、給米、給水、炊飯、保温が自動で行われる。
【0036】
投入部16には水案内板19が設けられているため、給水経路9を通過して供給される水の流れ方向を下方向へと変え、水が直接給米経路7に流入しにくくなっている。また、投入部16内で米と水が両方とも通過する部分は水案内板19によって非常に少なくなっているので、水の飛沫が給米経路7に入り込むことも低減することができる。
【0037】
このように本実施例によれば、給水経路9から供給された水が給米経路7に流入することや給水の際に水の飛沫が給米経路7に付着することを低減することができ、水が給米経路7に流入することで給米経路7に水が付着して米が給米経路7に張り付き、米詰まりを引き起こすなど米の供給に悪影響をもたらすことを低減することができるので、米の供給を信頼性高く行うことができる自動炊飯器を提供することが可能となる。
【0038】
また、投入部16は水案内板19を設けていて、米と水のどちらもが通過する部分が少ないため、水の付着した投入部16に米が付着し、炊飯を行ううちに付着した米が固着して、米の搬送の妨げになったり、投入部16が不衛生な状態になることを軽減できてよい。
【0039】
なお、水案内手段は板状の水案内板でなくても、給水経路を通ってきた水が給米経路に入りにくくなればよく、パイプ状の案内手段など他の形状でも同じ効果が得られればよい。
【0040】
また、米と同時に水を供給すると、米が水に馴染んだ状態で鍋13に投入でき、米が水面に浮いてしまうことを低減することができるのでよい。また、米の供給の勢いを低減することができるので、米が鍋13に衝突する際の衝撃をやわらげることができるのでよい。米の勢いを軽減すると、米の割れや欠けは発生しにくくなり、衝突の際に発生する騒音も低減することができる。
【0041】
また、投入部16を外気と通じさせて、炊飯工程や保温工程で蒸気が外部へ導く通路として使用すると、鍋13上方の蓋14に設けられる穴を少なくすることができるため、炊飯工程や保温工程で鍋13内の蒸気が漏れにくくすることができ、信頼性を上げることができるのでよい。
【0042】
また、米と水を同時に供給することに加えて、その後、水を供給すると投入部16に残留する恐れのある米をより確実に鍋13に投入できるのでよい。
【0043】
また、米を供給する前に、あらかじめ定められた水量を供給しておくと、米が鍋13に衝突する勢いを軽減することができるのでよい。
【0044】
また、本実施例においては、給米部12は炊飯部5の下方に配置しているが、この配置に限定するものではなく、給米部12を炊飯部5の側方や上方に配置してもよい。給米部12を炊飯部5の上方に配置すると、搬送手段8が不用になる。
【0045】
また、無洗米などとぐ必要のない米が米びつ部2に供給された場合には、米とぎ部4において米とぎをせずに排出および米の供給を行えばよい。また、無洗米など研ぐ必要のない米しか米びつ部2に供給されない場合には、米とぎ部4を省略してもよい。
【0046】
また、米とぎ部4は水を用いた米とぎ方法など他の米とぎ方法を用いてもよい。
【0047】
また、米は送風によって供給してもよいし、空気の吸引によって供給してもよい。さらに、米を送風によって供給し、その送風を循環させることで、給米経路7を閉じることができ、騒音が外部に漏れないので低騒音化が図れてよい。
【0048】
また、開閉手段18は投入口17を開閉できればよく、スライドするシャッターなど他の開閉手段を用いてもよい。
【0049】
(実施例2)
図3、図4は本発明の実施例2における自動炊飯器の要部構成を示すものである。実施例1と同一部分は同一符号を付して説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
【0050】
この実施例は、水案内手段20は給米開閉手段25であり、図3に示すように、給米経路7と投入部16の接続部に給米開閉手段25を設けている。また、開閉手段18は存在しない。
【0051】
上記の構成において、給米行程では、米の供給の開始前に給米開閉手段25を動作させ、給米経路7を開放し、米の供給後には給米開閉手段25を動作させて給米経路7を閉じる。給水行程では、給米開閉手段25を動作させて給米経路7を閉じた後、水を供給する。さらに浸漬行程、炊飯行程、保温行程では、給米経路7を閉じるので、水などが給米経路7に流入しない。
【0052】
このように本実施例によれば、給水経路9から供給された水が給米経路7に流入することをより低減することができ、水が米詰まりを引き起こすなど米の供給に悪影響をもたらすことを低減することができ、また炊飯工程や保温工程で鍋13内の蒸気が投入部16に漏れた場合でも給米経路7に蒸気が侵入して米の搬送に悪影響を与えることを低減することができ、米の供給を信頼性高く行うことができる自動炊飯器を提供することが可能となる。
【0053】
さらに、図4に示すように、蓋14内に投入部16を加熱するための加熱手段26を配置し、給水行程が終了すると濡れた投入部16を加熱させる。これにより、給水行程後に投入部16を乾燥させることができ、投入部16を衛生的に向上した状態に保つことができる。
【0054】
さらに、給水行程において、制御部24は水の供給が終わった後に搬送手段8を動作させて投入部16に送風する。この時、投入口17は開放されており、投入部16に付着した水が鍋13に投入される。これにより、投入部16に付着する水を低減することができるので、衛生的に向上した。また、投入部16の残水を鍋13に送り込むので、より正確な水量を供給することができるようになり、毎回同じ炊飯性能を発揮することができる自動炊飯器を提供することが可能となる。
【0055】
なお、開閉手段18を加熱すると、炊飯行程において開閉手段18に生じる結露を低減することができ、炊飯性能を向上させることができるのでよい。
【0056】
(実施例3)
図5は本発明の実施例3における自動炊飯器を示すものである。実施例1と同一部分は同一符号を付して説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
【0057】
本実施例は、図5に示すように、給水部6を貯水タンク27および給水ポンプ28で構成している。着脱自在の貯水タンク27を炊飯部5の側方に配置し、貯水タンク27内の水を鍋13に供給するための給水ポンプ28を貯水タンク27の下方に配置している。
【0058】
上記の構成で、給水行程において、給水ポンプ28を動作させて炊飯に必要な量の水を貯水タンク27から鍋13へと供給する。この時、開閉手段18を下方へ動作させて投入口17を開放している。水の供給が終了すると、開閉手段18を上方へ動作させて、投入口17を閉じる。その後、搬送手段8を動作させて投入部16に送風する。
【0059】
このように本実施例によれば、給水行程が終了した後に投入部16および給水経路9に付着した水を、送風により貯水タンク27に戻すことができるので、投入部16および給水経路9を乾燥させ、衛生的に向上した状態にすることができる。
【0060】
なお、貯水タンク27を鍋13よりも上方に配置すると、水が自重で鍋13に供給されるので、給水ポンプ28が省略できてよい。
【0061】
(実施例4)
図6は本発明の実施例4における自動炊飯器の要部構成を示すものである。実施例1と同一部分は同一符号を付して説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
【0062】
図6において、給水経路9と投入部16との接続部は給米経路7と投入部16との接続部よりも下方に配置している。開閉手段18は図の位置から上方へも下方へも移動できるように構成されている。
【0063】
上記の構成において、給米行程では開閉手段18を下方へと移動させた後(図6c)、米を供給する。また、給水行程では開閉手段18を上方へと移動させ(図6a)、給米経路7を閉じた状態で水を供給する。炊飯行程や保温行程では、開閉手段18を図6bのように配置する。
【0064】
このように本実施例によれば、開閉手段18によって給水行程での水の給米経路7への流入を低減することができるので、米の供給を信頼性高く行うことができる自動炊飯器を提供することが可能となる。また、炊飯行程および保温行程では投入部16は開閉手段18によって閉じられているので、投入部16の結露を低減することができ、投入部16をより衛生的な状態に保つことができる。
【0065】
さらに、投入部16には水検知手段29が設けられている。これにより、開閉手段18の故障や誤動作、または鍋13内が満水の状態であった場合などに、水が投入部16に溜まり、開閉手段18を越えて水が給米経路7に流入することを検知し、検知とともに給水弁22を閉じることで、水が給米経路7に流入することをさらに低減することができ、有用である。
【0066】
なお、水検知手段29を給米経路7に設けてもよい。
【0067】
なお、上記した各実施例1〜4に示した各構成、各手段はそれ単独でも、また適宜組み合わせて採用することもできるものであり、実施例そのものに限定されるものではない。
【0068】
【発明の効果】
以上のように請求項1〜8に記載の発明によれば、水が給米経路に流入することを低減することができ、水が米詰まりを引き起こすなど米の供給に悪影響をもたらすことを低減することができるので、米の供給を信頼性高く行うことができる自動炊飯器を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における自動炊飯器を示す縦断面図
【図2】同自動炊飯器における要部構成を示す断面図
【図3】本発明の実施例2における自動炊飯器の要部構成を示す断面図
【図4】同自動炊飯器の要部構成を示す断面図
【図5】本発明の実施例3における自動炊飯器を示す縦断面図
【図6】本発明の実施例4における自動炊飯器の要部構成を示す断面図
【符号の説明】
5 炊飯部
6 給水部
7 給米経路
8 送風手段
9 給水経路
12 給米部
16 投入部
17 投入口
18 開閉手段
19 水案内板
20 水案内手段
25 給米開閉手段
26 加熱手段
27 貯水タンク
29 水検知手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、炊飯に必要な米を自動でといで供給し、炊飯する自動炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動で米をとぎ、炊飯する自動炊飯器は、種々のものが提案されている。これは、使用者が米びつ部に米を投入し、炊飯したい米の量を入力した後、運転開始ボタンを押すだけで、米びつ部に貯蔵された米から、米の計量、米とぎ、給米、給水、炊飯、保温が自動で行われるものである。
【0003】
なかでも、米と水を同じ部分から炊飯部に投入する自動炊飯器がある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1において、炊飯部は内鍋を備え、炊飯部の蓋は給米筒を備えている。給米筒の上方には米吹出し口を配置している。この米吹出し口は上下可動となっている。給米筒は円錐形の弁を備えている。また、パイプは水タンクと給米筒を接続している。
【0005】
上記の構成において、米を内鍋に供給する際には、米吹出し口が下方へ動き、弁を押し下げて、米吹出し口から出てくる米を内鍋に供給する。また、水は水タンクからパイプ、給米筒を通して内鍋に供給される。
【0006】
【特許文献1】
特公平7−40986号公報(第4頁、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の構成では、水が米の供給経路に流入してしまう恐れがある。多量の水が米の供給経路に流入すると、水に濡れた供給経路に米が付着して米の供給の妨げとなり米が供給できなくなってしまう。また、水の供給後に給米筒が濡れた状態となる。給米筒は米が供給される経路でもあるので、米や糠が給米筒に付着していると菌や虫が発生しやすくなり、衛生的に非常に悪い状態となってしまう。
【0008】
本発明は上記のような従来の課題を解決するもので、米の供給に問題が生じることを低減し、衛生的に向上した自動炊飯器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明では米と水が通過する投入部に水案内手段を設けることにより、給米経路に水が流入して給米経路が水で濡れることを低減し、濡れた給米経路に米が付着して米詰まりが発生するなど米の供給に悪影響をもたらすことを低減することができるので、米の供給を信頼性高く行うことができる自動炊飯器を提供することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明は、米と水が通過する投入部を有する炊飯部と、前記炊飯部に米を供給する給米部と、前記炊飯部に水を供給する給水部と、前記給米部と前記投入部とを連通接続する給米経路と、前記給水部と前記投入部とを連通接続する給水経路とを備え、前記投入部は一つの投入口と前記給水部から供給された水が前記給米経路へ流入するのを妨げる水案内手段とを備えた自動炊飯器とすることにより、水案内手段で水が給米経路に流入することを低減することができ、水が米詰まりを引き起こすなど米の供給に悪影響をもたらすことを低減することができるので、米の供給を信頼性高く行うことができる自動炊飯器を提供することが可能となる。
【0011】
請求項2記載の発明は、特に請求項1記載の発明において、水案内手段が給水経路の投入部側端または投入部に設けた水案内板であることにより、水と米の両方が通過する投入部の共通部分を少なくできるので、水の付着した投入部に米が付着して炊飯を行ううちに付着した米が固着し、固着した米に給米経路を通って搬送される米がひっかかるなどして米の搬送を妨げることを低減し、米の供給を信頼性高く行うことができる自動炊飯器を提供することが可能となる。
【0012】
請求項3記載の発明は、特に請求項1記載の発明において、水案内手段が給米経路中に設けられるとともに前記給米経路を開閉する給米開閉手段であることにより、給米経路を閉じて給水経路を通って搬送される水が給米経路に流入することをより確実に低減することができ、水が米詰まりを引き起こすなど米の供給に悪影響をもたらすことを低減することができ、さらに炊飯中に蒸気が投入部に漏れてきた場合にも蒸気を給米経路に侵入することを低減することができるので、米の供給を信頼性高く行うことができる自動炊飯器を提供することが可能となる。
【0013】
請求項4記載の発明は、特に請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明において、投入部の少なくとも一部を加熱する加熱手段を設けたことにより、給水行程後に投入部を乾燥させることができ、米が通過する経路に水が付着して米がその経路に張り付き、米詰まりを引き起こすことを低減することができ、米の供給を信頼性高く行うことができるとともに衛生的に向上した自動炊飯器を提供することが可能となる。
【0014】
請求項5記載の発明は、特に請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明において、送風手段を備え、水を供給した後に投入部に送風することにより、投入部に付着する水を低減することができるので、米が通過する経路に水が付着して米がその経路に張り付き、米詰まりを引き起こすことを低減することができ、米の供給を信頼性高く行うことができるとともに衛生的に向上した自動炊飯器を提供することが可能となる。
【0015】
請求項6記載の発明は、特に請求項5に記載の発明において、投入口を開閉する開閉手段を備え、給水部は貯水タンクを備え、水を供給した後に投入口を閉じた状態で送風することにより、給水行程が終了した後に投入部および給水経路に付着した水を送風により貯水タンクに戻し、乾燥させることができるので、米が通過する経路に水が付着して米がその経路に張り付き、米詰まりを引き起こすことを低減することができ、米の供給を信頼性高く行うことができるとともに衛生的に向上した自動炊飯器を提供することが可能となる。
【0016】
請求項7記載の発明は、特に請求項1〜6のいずれか1項に記載の発明において、給水経路と投入口との接続位置を、給米経路と前記投入口との接続位置よりも下方に配置したことにより、給水行程での水の給米経路への流入をより低減することができるので、米の供給を信頼性高く行うことができる自動炊飯器を提供することが可能となる。
【0017】
請求項8記載の発明は、特に請求項1〜7のいずれか1項に記載の発明において、投入部に水検知手段を配置したことにより、水の給米経路への流入を検知して水の供給を停止することができるので、水が給米経路に流入することをさらに低減することができ、米の供給を信頼性高く行うことができる自動炊飯器を提供することが可能となる。
【0018】
【実施例】
以下本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0019】
(実施例1)
図1は本発明第1の実施例における自動炊飯器の構成を示すものであり、図2は自動炊飯器の要部構成を示すものである。
【0020】
図1に示すように、自動炊飯器本体1は、使用者が米を投入・保存する米びつ部2、米びつ部2の下方に配置され計量マスによって米を計量する計量部3、計量された米を摩擦力でとぐ米とぎ部4、といだ米を炊飯する炊飯部5、炊飯部5に水を供給する給水部6を備えている。米とぎ部4でといだ米は給米経路7を通して、炊飯部5に供給されるようになっている。炊飯部5への米の供給は、送風ファンからなる搬送手段8により行われるものである。給水部6から供給された水は給水経路9を通して、炊飯部5に供給されるようになっている。
【0021】
上記した米とぎ部4は、駆動手段10により駆動される米とぎ羽根11を有し、水を使用せずに米とぎ羽根11の回転力とその外周の摩擦力で米をとぐように構成されている。そして、米とぎ部4でとがれた米は、給米経路7へ供給される。この米とぎ部4は、米びつ部2、計量部3とともに給米部12を構成している。
【0022】
また、上記した炊飯部5は、自動炊飯器本体1に対して着脱自在な鍋13とこの鍋13の開口部を開閉自在に覆う蓋14と、鍋13を加熱する鍋加熱手段15とを有している。蓋14内には、図2に示すように米と水が通過する筒状の投入部16を備えている。投入部16は給米経路7および給水経路9と連通接続されており、投入部16下端の米と水を投入する穴を投入口17とする。投入口17は鍋13の略中心上方に配置している。
【0023】
また、投入部16は、上下に可動して投入口17を開閉する弁からなる開閉手段18を有している。また、水を給米経路7に流入させないために、投入部16内部を米と水がそれぞれのみ通過する部分に仕切る水案内板19を有している。この実施例において水案内手段20は水案内板19である。
【0024】
給水部6は、水道管と直結した経路である送水経路21と、送水経路21の一端に接続され、水の供給を開始・停止する給水弁22からなる。給水弁22は給水経路9に接続されている。
【0025】
給米経路7は、米とぎ部4と炊飯部5内の投入部16を接続し、その一部は蓋14内に配置されている。また、搬送手段8は搬送経路23によって給米経路7の中途に接続されている。
【0026】
給水経路9は、給水部6内の給水弁22と炊飯部5内の投入部16を接続し、その一部は蓋14内に配置されている。給水経路9は蓋14の開放に伴って、中途で分断される構成となっている。
【0027】
そして、上記した計量部3、米とぎ部4、炊飯部5、給水部6、搬送手段8は制御部24により制御され、米の計量から炊飯まで自動的に行われるものである。
【0028】
上記構成において、動作を説明する。使用者が米びつ部2に米を投入し、炊飯したい米の量を入力した後、運転開始ボタン(図示せず)を押すと、自動炊飯器の運転が開始する。
【0029】
運転が開始すると、制御部24は計量部3を動作させて、米びつ部2に貯蔵された米から、使用者が入力した所定量だけ米を計量する米計量行程を行う。そして、計量した米を米とぎ部4へ供給する。所定量の米が米とぎ部4に供給されると、制御部24は駆動手段10を動作させて米とぎ羽根11を回転駆動させ、水を使用せずに米とぎ羽根11の回転力と摩擦力によって米から糠を除去する米とぎ行程を行う。
【0030】
米とぎ行程終了後、糠が除去された米は、米とぎ部4から給米経路7へ供給される。制御部24は開閉手段18を動作させ、投入口17を開放する。その後、制御部24は搬送手段8を動作させ、米を送風によって給米経路7を経て炊飯部5内の鍋13へと供給する給米行程を行う。米の供給が終了すると、制御部24は開閉手段18を動作させて投入口17を閉じる。
【0031】
また、制御部24は給水弁22を開放し、炊飯に必要な量の水を鍋13へ供給する給水行程を行う。水を供給する前には、開閉手段18を動作させて投入口17を開放しており、水の供給が終わると開閉手段18を動作させて投入口17を閉じる。
【0032】
給米行程を行った後に給水行程を行う。給米行程終了後に鍋13内に供給された米は不均一に供給されている。しかし、米と同じ投入口17から水を供給することで、米の盛り上がりを水で馴らすことができ、米の不均一性を軽減することができる。
【0033】
さらに、米は鍋13の略中心上方の投入口17から投入されるために不均一性がさらに軽減される。また、給米行程の後に給水行程を行うと、米の供給の際に米が給水経路9に入り込んでも、その後に水を供給して、給水経路9に入り込んだ米を洗い流すことが可能である。
【0034】
炊飯部5へ所定量の米と水が供給されると、米に水を吸収させる浸漬行程が行われる。そして、所定時間の浸漬行程が行われ、米が所定量の水を吸収した後、鍋加熱手段15により炊飯行程が行われる。所定時間の炊飯が行われた後、炊飯されたご飯を保温する保温行程が行われ、使用者はいつでもご飯を炊飯部5から取り出すことができる。
【0035】
こうして、炊飯したい米の量を入力して運転開始ボタンを押すだけで、米びつ部2に貯蔵された米から、米の計量、米とぎ、給米、給水、炊飯、保温が自動で行われる。
【0036】
投入部16には水案内板19が設けられているため、給水経路9を通過して供給される水の流れ方向を下方向へと変え、水が直接給米経路7に流入しにくくなっている。また、投入部16内で米と水が両方とも通過する部分は水案内板19によって非常に少なくなっているので、水の飛沫が給米経路7に入り込むことも低減することができる。
【0037】
このように本実施例によれば、給水経路9から供給された水が給米経路7に流入することや給水の際に水の飛沫が給米経路7に付着することを低減することができ、水が給米経路7に流入することで給米経路7に水が付着して米が給米経路7に張り付き、米詰まりを引き起こすなど米の供給に悪影響をもたらすことを低減することができるので、米の供給を信頼性高く行うことができる自動炊飯器を提供することが可能となる。
【0038】
また、投入部16は水案内板19を設けていて、米と水のどちらもが通過する部分が少ないため、水の付着した投入部16に米が付着し、炊飯を行ううちに付着した米が固着して、米の搬送の妨げになったり、投入部16が不衛生な状態になることを軽減できてよい。
【0039】
なお、水案内手段は板状の水案内板でなくても、給水経路を通ってきた水が給米経路に入りにくくなればよく、パイプ状の案内手段など他の形状でも同じ効果が得られればよい。
【0040】
また、米と同時に水を供給すると、米が水に馴染んだ状態で鍋13に投入でき、米が水面に浮いてしまうことを低減することができるのでよい。また、米の供給の勢いを低減することができるので、米が鍋13に衝突する際の衝撃をやわらげることができるのでよい。米の勢いを軽減すると、米の割れや欠けは発生しにくくなり、衝突の際に発生する騒音も低減することができる。
【0041】
また、投入部16を外気と通じさせて、炊飯工程や保温工程で蒸気が外部へ導く通路として使用すると、鍋13上方の蓋14に設けられる穴を少なくすることができるため、炊飯工程や保温工程で鍋13内の蒸気が漏れにくくすることができ、信頼性を上げることができるのでよい。
【0042】
また、米と水を同時に供給することに加えて、その後、水を供給すると投入部16に残留する恐れのある米をより確実に鍋13に投入できるのでよい。
【0043】
また、米を供給する前に、あらかじめ定められた水量を供給しておくと、米が鍋13に衝突する勢いを軽減することができるのでよい。
【0044】
また、本実施例においては、給米部12は炊飯部5の下方に配置しているが、この配置に限定するものではなく、給米部12を炊飯部5の側方や上方に配置してもよい。給米部12を炊飯部5の上方に配置すると、搬送手段8が不用になる。
【0045】
また、無洗米などとぐ必要のない米が米びつ部2に供給された場合には、米とぎ部4において米とぎをせずに排出および米の供給を行えばよい。また、無洗米など研ぐ必要のない米しか米びつ部2に供給されない場合には、米とぎ部4を省略してもよい。
【0046】
また、米とぎ部4は水を用いた米とぎ方法など他の米とぎ方法を用いてもよい。
【0047】
また、米は送風によって供給してもよいし、空気の吸引によって供給してもよい。さらに、米を送風によって供給し、その送風を循環させることで、給米経路7を閉じることができ、騒音が外部に漏れないので低騒音化が図れてよい。
【0048】
また、開閉手段18は投入口17を開閉できればよく、スライドするシャッターなど他の開閉手段を用いてもよい。
【0049】
(実施例2)
図3、図4は本発明の実施例2における自動炊飯器の要部構成を示すものである。実施例1と同一部分は同一符号を付して説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
【0050】
この実施例は、水案内手段20は給米開閉手段25であり、図3に示すように、給米経路7と投入部16の接続部に給米開閉手段25を設けている。また、開閉手段18は存在しない。
【0051】
上記の構成において、給米行程では、米の供給の開始前に給米開閉手段25を動作させ、給米経路7を開放し、米の供給後には給米開閉手段25を動作させて給米経路7を閉じる。給水行程では、給米開閉手段25を動作させて給米経路7を閉じた後、水を供給する。さらに浸漬行程、炊飯行程、保温行程では、給米経路7を閉じるので、水などが給米経路7に流入しない。
【0052】
このように本実施例によれば、給水経路9から供給された水が給米経路7に流入することをより低減することができ、水が米詰まりを引き起こすなど米の供給に悪影響をもたらすことを低減することができ、また炊飯工程や保温工程で鍋13内の蒸気が投入部16に漏れた場合でも給米経路7に蒸気が侵入して米の搬送に悪影響を与えることを低減することができ、米の供給を信頼性高く行うことができる自動炊飯器を提供することが可能となる。
【0053】
さらに、図4に示すように、蓋14内に投入部16を加熱するための加熱手段26を配置し、給水行程が終了すると濡れた投入部16を加熱させる。これにより、給水行程後に投入部16を乾燥させることができ、投入部16を衛生的に向上した状態に保つことができる。
【0054】
さらに、給水行程において、制御部24は水の供給が終わった後に搬送手段8を動作させて投入部16に送風する。この時、投入口17は開放されており、投入部16に付着した水が鍋13に投入される。これにより、投入部16に付着する水を低減することができるので、衛生的に向上した。また、投入部16の残水を鍋13に送り込むので、より正確な水量を供給することができるようになり、毎回同じ炊飯性能を発揮することができる自動炊飯器を提供することが可能となる。
【0055】
なお、開閉手段18を加熱すると、炊飯行程において開閉手段18に生じる結露を低減することができ、炊飯性能を向上させることができるのでよい。
【0056】
(実施例3)
図5は本発明の実施例3における自動炊飯器を示すものである。実施例1と同一部分は同一符号を付して説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
【0057】
本実施例は、図5に示すように、給水部6を貯水タンク27および給水ポンプ28で構成している。着脱自在の貯水タンク27を炊飯部5の側方に配置し、貯水タンク27内の水を鍋13に供給するための給水ポンプ28を貯水タンク27の下方に配置している。
【0058】
上記の構成で、給水行程において、給水ポンプ28を動作させて炊飯に必要な量の水を貯水タンク27から鍋13へと供給する。この時、開閉手段18を下方へ動作させて投入口17を開放している。水の供給が終了すると、開閉手段18を上方へ動作させて、投入口17を閉じる。その後、搬送手段8を動作させて投入部16に送風する。
【0059】
このように本実施例によれば、給水行程が終了した後に投入部16および給水経路9に付着した水を、送風により貯水タンク27に戻すことができるので、投入部16および給水経路9を乾燥させ、衛生的に向上した状態にすることができる。
【0060】
なお、貯水タンク27を鍋13よりも上方に配置すると、水が自重で鍋13に供給されるので、給水ポンプ28が省略できてよい。
【0061】
(実施例4)
図6は本発明の実施例4における自動炊飯器の要部構成を示すものである。実施例1と同一部分は同一符号を付して説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
【0062】
図6において、給水経路9と投入部16との接続部は給米経路7と投入部16との接続部よりも下方に配置している。開閉手段18は図の位置から上方へも下方へも移動できるように構成されている。
【0063】
上記の構成において、給米行程では開閉手段18を下方へと移動させた後(図6c)、米を供給する。また、給水行程では開閉手段18を上方へと移動させ(図6a)、給米経路7を閉じた状態で水を供給する。炊飯行程や保温行程では、開閉手段18を図6bのように配置する。
【0064】
このように本実施例によれば、開閉手段18によって給水行程での水の給米経路7への流入を低減することができるので、米の供給を信頼性高く行うことができる自動炊飯器を提供することが可能となる。また、炊飯行程および保温行程では投入部16は開閉手段18によって閉じられているので、投入部16の結露を低減することができ、投入部16をより衛生的な状態に保つことができる。
【0065】
さらに、投入部16には水検知手段29が設けられている。これにより、開閉手段18の故障や誤動作、または鍋13内が満水の状態であった場合などに、水が投入部16に溜まり、開閉手段18を越えて水が給米経路7に流入することを検知し、検知とともに給水弁22を閉じることで、水が給米経路7に流入することをさらに低減することができ、有用である。
【0066】
なお、水検知手段29を給米経路7に設けてもよい。
【0067】
なお、上記した各実施例1〜4に示した各構成、各手段はそれ単独でも、また適宜組み合わせて採用することもできるものであり、実施例そのものに限定されるものではない。
【0068】
【発明の効果】
以上のように請求項1〜8に記載の発明によれば、水が給米経路に流入することを低減することができ、水が米詰まりを引き起こすなど米の供給に悪影響をもたらすことを低減することができるので、米の供給を信頼性高く行うことができる自動炊飯器を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における自動炊飯器を示す縦断面図
【図2】同自動炊飯器における要部構成を示す断面図
【図3】本発明の実施例2における自動炊飯器の要部構成を示す断面図
【図4】同自動炊飯器の要部構成を示す断面図
【図5】本発明の実施例3における自動炊飯器を示す縦断面図
【図6】本発明の実施例4における自動炊飯器の要部構成を示す断面図
【符号の説明】
5 炊飯部
6 給水部
7 給米経路
8 送風手段
9 給水経路
12 給米部
16 投入部
17 投入口
18 開閉手段
19 水案内板
20 水案内手段
25 給米開閉手段
26 加熱手段
27 貯水タンク
29 水検知手段
Claims (8)
- 米と水が通過する投入部を有する炊飯部と、前記炊飯部に米を供給する給米部と、前記炊飯部に水を供給する給水部と、前記給米部と前記投入部とを連通接続する給米経路と、前記給水部と前記投入部とを連通接続する給水経路とを備え、前記投入部は一つの投入口と前記給水部から供給された水が前記給米経路へ流入するのを妨げる水案内手段を有する自動炊飯器。
- 水案内手段が給水経路の投入部側端または投入部に設けた水案内板である請求項1記載の自動炊飯器。
- 水案内手段が給米経路中に設けられるとともに前記給米経路を開閉する給米開閉手段である請求項1記載の自動炊飯器。
- 投入部の少なくとも一部を加熱する加熱手段を設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動炊飯器。
- 送風手段を備え、水を供給した後に投入部に送風する請求項1〜4のいずれか1項に記載の自動炊飯器。
- 投入口を開閉する開閉手段を備え、給水部は貯水タンクを備え、水を供給した後に投入口を閉じた状態で送風する請求項5に記載の自動炊飯器。
- 給水経路と投入口との接続位置を、給米経路と前記投入口との接続位置よりも下方に配置した請求項1〜6のいずれか1項に記載の自動炊飯器。
- 投入部に水検知手段を配置した請求項1〜7のいずれか1項に記載の自動炊飯器。
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CN113142970A (zh) * | 2020-01-23 | 2021-07-23 | 松下知识产权经营株式会社 | 煮饭器 |
JP2021115167A (ja) * | 2020-01-23 | 2021-08-10 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 炊飯器 |
-
2002
- 2002-10-03 JP JP2002290910A patent/JP2004121589A/ja active Pending
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