JP5262366B2 - 耐擦傷性樹脂板及びその用途 - Google Patents
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Description
メタクリル樹脂ペレット〔住友化学(株)製のスミペックスEX、ガラス転移温度97℃〕を、65mmφ一軸押出機〔東芝機械(株)製〕を用いて溶融混練し、T型ダイを介して押し出し、2本の高剛性の金属製ポリシングロールに両面が完全に接するようにして冷却し、厚さ1.0mmの押出板(A1)を得た。
ゴムが添加された耐衝撃性メタクリル樹脂ペレット〔住友化学(株)製のスミペックスHT−55X、ガラス転移温度94℃〕を、65mmφ一軸押出機〔東芝機械(株)製〕を用いて溶融混練し、T型ダイを介して押し出し、2本の高剛性の金属製ポリシングロールに両面が完全に接するようにして冷却し、厚さ0.5mmの押出板(A2)を得た。
メタクリル樹脂ペレット〔住友化学(株)製のスミペックスEX、ガラス転移温度97℃〕を、65mmφ一軸押出機〔東芝機械(株)製〕を用いて溶融混練し、T型ダイを介して押し出し、1本の高剛性の金属製ポリシングロールと1本のゴムロール上に金属スリーブを巻き付けてなる金属弾性ロールとの間に挟持して、溶融樹脂の両面が完全に接するようにして冷却し、厚さ1.0mmの押出板(A3)を得た。
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート〔新中村化学工業(株)から販売されている“NKエステル A−DPH”〕30部、1−メトキシ−2−プロパノール20部、2−エトキシエタノール50部、光重合開始剤〔チバスペシャリティーケミカルズ(株)から販売されている“IRGACURE 184”〕2部、及びシリコーンオイル〔東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)から販売されている“SH28PA”〕0.045部を混合して、硬化性塗料(B1)を調製した。
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート〔新中村化学工業(株)から販売されている“NKエステル A−DPH”〕27.7部、光重合開始剤〔チバスペシャリティーケミカルズ(株)のIRGACURE 184〕1.5部、5酸化アンチモン微粒子ゾル〔触媒化成工業(株)のELCOM−7514;固形分濃度20%〕12部、イソブチルアルコール29.4部、及び1−メトキシ−2−プロパノール29.4部、及びシリコーンオイル〔東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)から販売されている“SH28PA”〕0.045部を混合して、硬化性塗料(B2)を調製した。
(1)押出板の加熱処理
押出板(A1)を200mm×300mmの大きさに切断し、5枚重ねて80℃の熱風循環オーブン中に静置し、均等な圧力になるように10kgの荷重(0.017kg/cm2)を加え、8時間静置した。その後、荷重を加えたままの状態で、10℃/Hrの速度で室温まで冷却した。
硬化性塗料(B1)中に、上記(1)で得た加熱処理後の押出板(A1)(Re5.4nm)を浸漬し、5mm/secの速度で引き上げることにより、両面に硬化性塗料を塗布した後、室温で1分間乾燥して、塗膜を押出板の表面に形成した。次いで、45℃の熱風オーブン内で10分間乾燥して溶媒を揮発させた後、この塗膜に、120Wの高圧水銀ランプを用いて、0.5J/cm2の紫外線を照射して硬化させ、耐擦傷性樹脂板を得た。この耐擦傷性樹脂板について、以下の評価を行い、結果を表1に示した。
JIS K7361−1に従って全光線透過率(Tt)を測定し、JIS K7136に従ってヘイズ(H)を測定した。
高速顕微膜厚計〔大塚電子(株)社製、MS−2000〕を用いて測定した。
JIS K5600に従って測定した。
ASTM−D257に従って測定した。
熱風循環オーブンの温度を80℃から90℃に変更した以外は、実施例1(1)と同様の操作により、押出板(A1)の加熱処理を行った。この加熱処理後の押出板(A1)(Re2.8nm)を用いて、実施例1(2)と同様の操作を行い、耐擦傷性樹脂板を得た。この耐擦傷性樹脂板について、実施例1と同様の評価を行い、結果を表1に示した。
押出板(A1)を200mm×300mmの大きさに切断し、加熱処理を行うことなく(Re15.8nm)、実施例1(2)と同様の操作を行い、耐擦傷性樹脂板を得た。この耐擦傷性樹脂板について、実施例1と同様の評価を行い、結果を表1に示した。
押出板(A1)に代えて押出板(A2)を用いた以外は、実施例1(1)と同様の操作により、押出板(A2)の加熱処理を行った。この加熱処理後の押出板(A2)(Re10.1nm)を用いて、実施例1(2)と同様の操作を行い、耐擦傷性樹脂板を得た。この耐擦傷性樹脂板について、実施例1と同様の評価を行い、結果を表1に示した。
押出板(A1)に代えて押出板(A2)を用い、かつ、熱風循環オーブンの温度を80℃から90℃に変更した以外は、実施例1(1)と同様の操作により、押出板(A2)の加熱処理を行った。この加熱処理後の押出板(A2)(Re2.7nm)を用いて、実施例1(2)と同様の操作を行い、耐擦傷性樹脂板を得た。この耐擦傷性樹脂板について、実施例1と同様の評価を行い、結果を表1に示した。
押出板(A2)を200mm×300mmの大きさに切断し、加熱処理を行うことなく(Re19.0nm)、実施例1(2)と同様の操作を行い、耐擦傷性樹脂板を得た。この耐擦傷性樹脂板について、実施例1と同様の評価を行い、結果を表1に示した。
押出板(A3)を200mm×300mmの大きさに切断し、加熱処理を行うことなく(Re6.5nm)、実施例1(2)と同様の操作を行い、耐擦傷性樹脂板を得た。この耐擦傷性樹脂板について、実施例1と同様の評価を行い、結果を表1に示した。
実施例1(1)と同様の操作により押出板(A1)の加熱処理を行い、この加熱処理後の押出板(A1)(Re5.3nm)を用い、硬化性塗料(B1)に代えて硬化性塗料(B2)を用いた以外は、実施例1(2)と同様の操作を行い、耐擦傷性樹脂板を得た。この耐擦傷性樹脂板について、実施例1と同様の評価を行い、結果を表1に示した。
押出板(A1)を200mm×300mmの大きさに切断し、加熱処理を行うことなく(Re16.4nm)、硬化性塗料(B1)に代えて硬化性塗料(B2)を用いた以外は、実施例1(2)と同様の操作を行い、耐擦傷性樹脂板を得た。この耐擦傷性樹脂板について、実施例1と同様の評価を行い、結果を表1に示した。
Claims (6)
- 熱可塑性樹脂を押出成形してなり、面内のリタデーション値が15nm以下である押出板の少なくとも一方の面に、硬化被膜が形成されてなる耐擦傷性樹脂板であり、前記押出板が、ダイから押し出された溶融熱可塑性樹脂を少なくとも1本が弾性ロールである2本のロール間に挟み込んで成形してなるものであり、熱可塑性樹脂がメタクリル樹脂であり、厚みが0.2〜3mmであることを特徴とする耐擦傷性樹脂板。
- 硬化被膜が、分子中に少なくとも3個の(メタ)アクロイルオキシ基を有する化合物を含む硬化性塗料により形成されたものである請求項1に記載の耐擦傷性樹脂板。
- 硬化被膜が、導電性粒子を含む硬化性塗料により形成されたものである請求項1又は2に記載の耐擦傷性樹脂板。
- 押出板が、それを構成する熱可塑性樹脂のガラス転移温度より3〜25℃低い温度で熱処理されたものである請求項1〜3のいずれかに記載の耐擦傷性樹脂板。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の耐擦傷性樹脂板からなる携帯型情報端末の表示窓保護板。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の耐擦傷性樹脂板からなるディスプレイ用保護板。
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