JP5261939B2 - 画像形成要素 - Google Patents

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Description

本発明は、コーティング組成物に関し、さらに詳しく述べると、オフセット印刷原版やその他の画像形成要素においてインクジェット印刷法により画像を形成可能な画像受理層を最上層に形成するのに好適なコーティング組成物に関する。また、本発明は、かかるコーティング組成物を使用して作製されたオフセット印刷原版に関する。本発明のオフセット印刷原版は、デジタル情報からダイレクトにオフセット印刷版を作製するのに好適である。本発明の印刷原版は、特に、液体インクを使用するインクジェット方式により画像を形成可能な、製版性、印刷性に優れたオフセット印刷原版である。
オフセット印刷法は、数多くの印刷方法の中でも印刷版の製作工程が簡単であるために、特に一般的に用いられてきており、現在の主要な印刷手段となっている。この印刷技術は、油と水の非混和性に基づいており、印刷原版の画像領域には油性材料、つまり油性インキが保持され、かつ非画像領域には湿し水が選択的に保持される。したがって、印刷原版を印刷媒体の印刷される面と直接あるいはブランケットと称する中間体を介して間接的に接触させると、画像領域のインキが印刷媒体に転写されて印刷が行われる。
オフセット印刷の主な方法は、アルミニウム基板を支持体としてその上にジアゾ感光層を塗設したPS版である。PS版においては、支持体であるアルミニウム基板の表面に砂目立て、陽極酸化、その他の諸処理を施して画像領域のインキ受容能と非画像領域のインキ反発性を強め、耐刷力を向上させ、印刷面の精細化を図るなど、簡易性に加えて耐刷力や印刷面の高精細性などの特性も備わるに及んで一般印刷分野の最も一般的で主要な印刷方法となっている。オフセット印刷法の普及に伴って、その一層の簡易化が要望され、数多くの簡易印刷方法が提案されている。
その代表例が、アグファゲバルト社から市販されたCopyrapidオフセット印刷版をはじめ、特許文献1及び2などでも開示されている銀塩拡散転写法による印刷版作製に基づく印刷方法であって、この方法は、1つの工程で転写画像を作ることができて、かつその画像が親油性であるために、そのまま印刷版とすることができるので、簡易な印刷方法として実用されている。しかしながら、簡易とはいいながら、この方法もアルカリ現像液による拡散転写現像工程を必要としている。環境負荷の低減という観点から現像液による現像工程を必要としない、しかも簡易な印刷方法が要望されている。
その要望に応える方法として、最近の事務機器の発達とOA化の発展に伴って、印刷分野においても平版印刷原板に電子写真式プリンタ、感熱転写プリンタ、インクジェットプリンタ等の種々の乾式の画像記録方法を用いて湿式の現像などの手間のかかる処理を行なうことなく直接に印刷版を作成するオフセット平版印刷方式が提案されている。提案された中でも、インクジェットプリンタによる記録を利用する方法は、インクジェット記録が低騒音で高速印字が可能な記録方法であるので、簡易製版への適用性が高いと考えられる。
インクジェット記録方式としては、静電誘引力を利用してインクを吐出させる、いわゆる電界制御方式、ビエゾ素子の振動圧力を利用してインクを吐出させる、いわゆるドロップ・オン・デマンド方式(圧力パルス方式)、さらには高熱によって気泡を形成し、成長させることによって生じる圧力を利用してインクを吐出させる、いわゆるバブル(サーマル)ジェット方式等の各種の記録方式が提案されており、これらの方式のいずれによっても高精度な画像を得ることができる。
これら従来の直描型平版印刷用原版上に、インクジェット記録方式で画像形成を行なう場合に用いるインクジェット用インクとしては、主溶媒として水を用いる水性インクと、主溶媒として有機溶剤を用いる油性インクとが一般に用いられている。しかしながら、水性インクでは、版材上の画像に滲みを生じたり、乾燥が遅いために描画速度が低下するという問題があった。このような問題を軽減するために、分散媒を非水溶媒とした油性インクを用いる方法が特許文献3に開示されている。
しかし、油性インクを用いても、実際に製版された画像には滲みが見られ、更に印刷してみると滲みが生じ、また印刷枚数もせいぜい数百枚程度が限度であり不充分であった。また、このようなインクは、高解像度の製版画像を可能とする微少インク滴を吐出させるノズルでは目詰まりを生じやすいという問題があった。さらに、静電吐出型のインクジェット方式では、油滴の帯電が画像の歪みを招いて画質を損ねるという問題もある。
インクジェット方式の画像記録の製版への応用は、油溶性インクを用いても上記の欠陥を伴うが、さらに基本的な問題は、印刷用原板は印刷性能を最大限に発揮するように設計されるので、インクジェット画像の記録には、画像物質と原板表面層との接着強度が不充分で、画像部の強度が弱く耐刷性が不足しがちである。
また、一般的なインクジェットプリンタ用油性インクによるノズルの目詰まりを防止する試みとして、例えば、顔料粒子の分散安定性を向上させる方法(特許文献4〜6等)、インク組成物として、特定の化合物を含有させる方法(特許文献7〜10等)等が提案されている。しかしながら、これらのいずれの方法も、平板印刷版の画像形成に用いた場合には印刷時の画像の強度不足が解決するに至らず、耐刷性を満足しうるものは得られていない。
インクジェット原版の画像受理層に酸化チタンなどの光触媒性金属酸化物含ませてその画像受理層を超親水化する方法も提案されている(特許文献11)が、この方法では印刷に対し表面に水を保持する能力が低く印刷かぶりが発生しやすい。また、版保存性に問題が有り室内の蛍光灯の光程度でインクが劣化することにより画像濃度が低下し、画像部の親油性が低下し印刷安定性がない。
また、酸化亜鉛を含有する画像受理層をもつ原版上に、インクジェット方式で画像形成後、不感脂化処理して非画像部を不感脂化して印刷とする方法(特許文献12)は、得られる製版画質・印刷物の画質も良好で多数枚の印刷も可能である。しかしながら、印刷版作成において不感脂化処理液を用いること及び印刷時に湿し水として、不感脂化処理液と同様の不感脂化成分を含有した液が必須であること等の湿式処理の複雑さが挙げられる。又、上記のような成分を含有する湿し水を用いることから、使用する印刷インクによっては、印刷インク中の成分と相互作用し、印刷物への汚れを生じる場合もあり、多様な印刷インクを用いたカラー印刷が行なえないという問題がある。
以上に述べたように、平版印刷用の製版において、インクジェット方式の描画手段を採用することは、製版作業の簡易化の面では、きわめて有望でありながら、支持体と画像部との接着力が弱く、耐刷性に劣るほか、インクの目詰まりや、画像の静電気の影響による画像ひずみを伴うなど上記した弱点が実用化の障害となっている。
米国特許3511656号明細書 特開平7−56351号公報 特開昭54−117203号公報 特開平4−25573号公報 特開平5−25413号公報 特開平5−65443号公報 特開平3−79677号公報 特開平3−64377号公報 特開平4−202386号公報 特開平7−109431号公報 特開2000−272265号公報 特開平11−269416号公報
本発明の目的は、したがって、アルカリ性現像液を必要とせず、簡易に製版でき、かつ印刷面の画像部と非画像部の識別性が改良された実用レベルの印刷画質を有し、さらに印刷時において特別なエッチング処理を必要とせず、ドライのまま印刷機に装着しPS版と同じ湿し水環境で印刷可能な改良されたオフセット印刷原版と、そのような印刷原版の画像受理層を形成するのに好適なコーティング組成物を提供することにある。
本発明のこの目的やその他の目的は、以下の詳細な説明から容易に理解することができるであろう。
本発明は、その1つの面において、コロイダルシリカの単独もしくはコロイダルシリカとコロイダルアルミナの混合物及びポリビニルアルコールを含んでいる画像受理層形成用親水性コーティング組成物にある。
また、本発明は、そのもう1つの面において、支持体及び最上層の画像受理層を少なくとも有するオフセット印刷原版であって、画像受理層が本発明の画像受理層用コーティング組成物から形成されていることを特徴とするオフセット印刷原版にある。
以下の詳細な説明から理解されるように、本発明によれば、各種の画像形成要素において液体インクによるインクジェット方式で画像を形成する場合に良好な画像を提供することのできる画像形成要素用画像受理層や、そのような画像受理層を備えた画像形成要素を提供することができる。
また、得られる画像形成要素は、その画像受理層にインクジェット方式で画像を形成することができるので、アルカリ性現像液を使用することなく、明室条件下、高精度な画像を低騒音で簡便に高速印字することができる。
本発明の画像形成要素は、それがオフセット印刷原版である場合、インクジェット印刷でその表面に得られる画像は、耐刷性及び保水性に優れている。例えば、繰り返しの印刷時にも、印刷かぶりを生じることがなく、明室条件下でも版保存性及び印刷安定性に優れ、インクの劣化による画像濃度の低下や画像部の親油性の低下も防止することができる。また、このオフセット印刷原版は、一般的なPS版用の湿し水環境下で印刷を行うので、印刷物への汚れを生じることがなく、また、多様な印刷インクを用いたカラー印刷が可能であり、高品質なカラー印刷を行うのに好適である。また、インクジェットインクとして水性インクを使用したとき、版材上の画像に滲みを生じたり、乾燥が遅いために描画速度が低下するという問題が発生することはなく、また、油性インクを使用したときにも滲みの発生を防止し、オフセット印刷原版時の印刷枚数も高めることができる。
本発明は、いろいろな形態で有利に実施することができる。以下、本発明をその好ましい形態を参照して説明するが、本発明は、下記の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明による画像形成要素の好ましい1形態を示した断面図であり、図示の例では、画像形成要素がオフセット印刷原版である。オフセット印刷原版10は、インクジェット印刷法により画像を形成するプロセスに用いられる、いわゆる直描型の印刷版である。オフセット印刷原版10は、図示されるように、支持体1と、その上に積層された親水性の画像受理層2とを有している。画像受理層2は、インクジェット印刷法により画像を印刷し、固定するためのものであり、通常、オフセット印刷原版10の最上層に設けられる。画像受理層2は、詳細に説明するように、本発明によるコーティング組成物から形成される。なお、ここでは図示しないが、本発明の画像形成要素は、例えば優れた印刷性、耐刷性などに優れているので、オフセット印刷原版以外として、例えば印刷紙などとして使用することもできる。
オフセット印刷原版において、支持体は、オフセット印刷原版の作製に一般的に使用されているものであってよく、特に限定されるものではない。例えば、適当な支持体として、アルミニウム、ステンレス鋼などの金属板、プラスチックシートなどを挙げることができる。特に、アルミニウムが好適である。支持体の大きさは、オフセット印刷原版の種類などに応じて広く変更するができるが、一般的には、A3W〜菊半、厚さ125〜200μmである。
支持体の上には画像受理層が積層されるが、支持体に対する画像受理層の密着力を高めるため、画像受理層の形成に先がけて支持体を表面処理することが好ましい。適当な表面処理として、例えば、砂目立て、陽極酸化などを挙げることができる。このような表面処理により支持体の表面を粗面化すると、画像受理層の密着力を高め、耐刷性などを向上させることができる。画像受理層は、本発明のコーティング組成物を所定の厚さで塗工し、乾燥させることによって形成することができる。
画像受理層を形成するためのコーティング組成物は、親水性であり、インク受理性に優れている。このコーティング組成物は、本発明に特有の上述のような優れた諸特性を発揮するため、
(i)コロイダルシリカの単独もしくはコロイダルシリカとコロイダルアルミナの混合物(フィラーとして)、及び
(ii)ポリビニルアルコール
を少なくとも有している。実際、このコーティング組成物は、非画像部の親水性/保水性、画像部のインク膜と印刷原版の支持体表面などとの接着性の向上、インクドットのキレ、インク溶媒の吸収性のいずれをも満足することができ、さらに加えて、このコーティング組成物をインクジェット方式の製版に適用することによって、耐刷性の確保や画像部/非画像部の識別性の向上、さらには印刷汚れの抑制につながって、これらの印刷性能上の利点がインクジェット方式本来の製版簡易性と相俟って本発明の目的を達成することができる。
本発明の実施において、フィラーとして使用されるコロイダルシリカやコロイダルアルミナは、それを本発明のコーティング組成物に混入した場合、特に親水性、保水性、画像性、表面性、表面強度といった特性の向上に有効である。ここで、コロイダルシリカは、単独で使用してもよく、コロイダルアルミナと混合して使用してもよい。混合物は、保護コロイドの作製に好適である。
コロイダルシリカは、いろいろな粒径で使用することができるが、通常、約5〜60nmの粒径を有しており、好ましくは約10〜45nmの粒径を有している。同様に、コロイダルアルミナもいろいろな粒径で使用することができ、その粒径は、通常、約40nmの前後であるが、特に限定されない。さらに、コロイダルシリカとコロイダルアルミナを混合物の形で使用する場合、両者の比を広い範囲で変更することができるが、通常、コロイダルシリカを主とし、コロイダルアルミナを従とするのが好ましい。コロイダルシリカ及びコロイダルアルミナの混合比(重量基準)は、通常、約100:1〜100:10、好ましくは約100:3〜6である。もちろん、コーティング組成物や画像受理層の調製に悪影響がでず、所期の作用効果を得ることができるのならば、上記以外の混合比を使用してもよい。
また、コロイダルシリカとコロイダルアルミナを混合物の形で使用する場合、その他の効果も得ることができる。例えば、コロイダルシリカとコロイダルアルミナの凝集による表面強度及び保水性の向上や、以下に説明するマイクロフィブリル化セルロースの使用による吸水性の向上により、保水性をさらに向上させることができ、エッチングが不要となる。さらに、コロイダルアルミナによるインクアニオン成分の固定や、コロイダルアルミナとマイクロフィブリル化セルロースによるインク溶媒の吸収を同時に行うことにより、インク滲みのない高画質の画像を実現することができる。
フィラーとして使用されるコロイダルシリカやコロイダルアルミナは、コーティング組成物においていろいろな量で使用することができるが、通常、組成物の全量を基準として、約80〜95重量%であり、好ましくは約90〜95重量%である。フィラーの量が80重量%を下回ると、例えば保水性の低下、表面強度の低下といった不具合が発生し、反対に95重量%を上回ると、例えば脆さに起因する表面強度の低下といった不具合が発生する。
本発明のコーティング組成物は、コロイダルシリカやコロイダルアルミナに加えて、ポリビニルアルコールを使用することを必須とする。ポリビニルアルコールには、耐溶剤性、塗膜のひび割れ防止といった効果がある。ポリビニルアルコールは、好ましくは、その分子中に自己架橋基を有するポリビニルアルコールである。自己架橋基が含まれることによって、例えば、硬化剤の添加による塗料の凝集を防止するのに好適である。ポリビニルアルコールは、いろいろな分子量で使用することができるが、約50,000〜200,000の重量平均分子量(Mw)を有しているものが好ましく、約90,000〜100,000の重量平均分子量(Mw)を有しているものがさらに好ましい。このように比較的に大きな分子量は、塗膜に柔軟性を持たせるのに好適である。
ポリビニルアルコールは、コーティング組成物においていろいろな量で使用することができるが、通常、組成物の全量を基準として、約20〜5重量%であり、好ましくは約10〜15重量%である。ポリビニルアルコールの量が5重量%を下回ると、例えば印刷時の版面強度の低下といった不具合が発生し、反対に20重量%を上回ると、例えば保水性の低下による印刷汚れといった不具合が発生する。
本発明のコーティング組成物は、フィブリル化セルロースをさらに含むことが好ましい。フィブリル化セルロースは、それを併用したとき、得られるコーティング組成物において保水性、表面強度、インク溶媒吸収能を向上させるのに好適であるからである。フィブリル化セルロースは、いろいろな形態のものを入手可能であるが、水分を吸収する能力にすぐれるため、とりわけマイクロフィブリル化したセルロースを使用するのが有用である。
フィブリル化セルロースは、コーティング組成物においていろいろな量で使用することができるが、通常、組成物の全量を基準として、約0.2〜1.0重量%であり、好ましくは、約0.4〜0.8重量%である。フィブリル化セルロースの量が0.2重量%を下回ると、例えば保水性の低下、インク溶媒吸収能の低下といった不具合が発生し、反対に1.0重量%を上回ると、例えば塗膜粘度の増大による表面性の低下といった不具合が発生する。
本発明のコーティング組成物は、上記した成分に加えて、オフセット印刷原版の画像受理層の形成に一般的に使用されている成分をさらに含有することができる。適当な成分として、溶媒、例えば水(好ましくは、イオン交換水等の純水)や有機溶媒、例えばメタノールなどを挙げることができる。使用する溶媒を選択するに当っては、コーティング組成物の凝集を引きおこさないものを選択する必要がある。溶媒以外の成分としては、例えば、ブチルセロソルブ、N−メチル−2−ピロリドンなどを挙げることができる。
本発明のコーティング組成物は、上述のような成分を同時に、あるいは任意の順序で順を追って混合することによって有利に調製することができる。攪拌機などを併用すると、より良好な混合を行うことができる。得られるコーティング組成物において、ポリビニルアルコールと無機物(合計)の比率は、その組成物から画像受理層を形成したと仮定して、好ましくは、約5〜20:95〜80の範囲である。また、コーティング組成物は、好ましくは、ザーンカップで約15〜20cpsの粘度を有している。このような粘度をもつことで、組成物の塗工や乾燥を有利に実施することができる。
画像受理層は、上記のようなコーティング組成物を所定の厚さで塗工し、乾燥させることによって形成することができる。適当な塗工法として、例えば、グラビアコート、ワイヤバーコート、クローズドエッジダイ、コンマなどを挙げることができる。コーティングの乾燥は、例えばホットプレート、乾燥炉などを用いた熱乾燥法によって有利に実施することができ、乾燥条件は、コーティングの種類や厚さなどに応じて変動可能であるが、通常、約70〜140℃の温度で約20〜40秒間である。得られる画像受理層の厚さは、通常、約5〜50μmの範囲であり、好ましくは約10〜20μmの範囲である。
上記のようにして形成された画像受理層は、好ましいことに、印刷インクを受理し、画像受理層に密着させるに好適な適度の表面粗さを有している。画像受理層の画像形成面の表面粗さは、触針式表面粗さ計により測定できる。中心線平均粗さ(Ra)はJIS B 0601に定義されている値である。本発明の測定条件としては、カットオフ値の標準値はJIS B 0601の表1の区分から0.8mmとし、測定長さはJIS B 0601に規定されているようにカットオフ値の3倍以上の値である4mmとした。画像形成面の表面粗さは、JIS B 0601による中心線平均粗さ(Ra)で4μm以下の範囲にあることが好ましい。この粗さが4μmよりも大きいと印刷時のベタ再現性が悪くなり、さらに細線が画質に影響が見られ耐刷性を低下させる。
画像受理層の表面粗さは、JIS B 0601に定義される中心線平均粗さ(Ra)で規定したとき、好ましくは、約3.0μm以下であり、さらに好ましくは約2.0μm以下である。もしも画像受理層の表面にこのような表面粗さが存在しないと、インクジェット法により印刷を行った場合に、耐刷性に優れた印刷物を得ることができない。
もう1つの好ましい態様において、本発明のオフセット印刷原版は、その印刷原版の支持体と前記画像受理層の間にさらに溶媒吸収層を有していることが好ましい。図2は、この一例を示したものであり、図示されるように、オフセット印刷原版10は、その支持体1と画像受理層2の間に溶媒吸収層3をさらに有している。溶媒吸収層は、例えば打ち込まれるインク量が多いときに、溢れ出たインクの溶媒を吸収し、適切な印刷の進行を保証するといった効果を奏することができる。溶媒吸収層の形成に適当な材料として、例えば、樹脂材料や無機顔料を挙げることができる。樹脂材料の例は、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ウレタン樹脂などであり、また、無機顔料の例は、酸化亜鉛、セリサイトなどである。
溶媒吸収層は、上記した画像受理層の形成と同様な手法に従って、例えばグラビアコート、ワイヤバーコートなどの塗工法で塗布し、乾燥することができる。溶媒吸収層の厚さは、通常、約5〜30μmの範囲であり、好ましくは約8〜20μmの範囲である。溶媒吸収層の厚さがこの範囲を外れると、画像受理層からの溶媒の引き抜き効果が発揮されないので、例えば乾燥にやや時間を要する、 といった傾向が発生するであろう。
上記のようにして、支持体及び最上層の画像受理層を少なくとも有する本発明のオフセット印刷原版を作製することができる。このオフセット印刷原版は、優れた耐刷性を有するものであり、オフセット印刷原版からオフセット印刷版を作製する常用の手法を使用して、インクジェット法により繰り返しオフセット印刷版を作製することができる。
オフセット印刷版の作製のため、媒体に描画するタイプのインクジェット製版機を使用してインクジェット印刷を行う。使用するインクジェット製版機は、特に限定されないけれども、カラー印刷への対応や印刷レベルの文字品質の確保を考慮して、最適な製版機を選択することが好ましい。
また、印刷に際して使用するインクジェットインクは、特に限定されるものではなく、インクジェット法によるオフセット印刷原版の作製に一般的に使用されているインクを、従来の方法におけるような欠陥を伴うことなく使用することができる。また、インクの種類も、モノクロ印刷用からカラー印刷用まで、必要に応じて任意に使用することができる。本発明によると、印刷原版において、描画におけるドットのサイズ、水性インク及び油性インクの別などにかかわらず、にじみなどを有しない良好な画像を安定に形成することができる。但し、後段の工程に印刷工程があるため、水性のインクは、インク自体の耐水性に欠けるため、本発明のようなオフセット印刷には不適当である。よって、インクジェットインクとしては、耐水性のあるインク、例えば溶剤インク、ソリッドインクなどが好適である。
インクジェット製版機を使用して、オフセット印刷原版の画像受理層に所定のパターン(図柄、文字など)で画像を印刷した後、オフセット印刷版を作製する。このオフセット印刷は、常用のオフセット印刷機を使用して行うことができる。好ましいことに、本発明のオフセット印刷原版では、一般的なPS版用の湿し水環境下で印刷を行うことができるので、印刷物への汚れを生じることがなく、また、耐刷性及び保水性が良好であるので、印刷原版に欠陥を生じることなく、例えば約100〜20,000枚の多数枚にわたって連続して印刷を行うことができる。一般的には、オフセット印刷原版に印刷されたインクジェット画像をゴムローラ(ブランケット)に転写した後、その転写画像をさらに印刷媒体に転写し、印刷物とすることができる。なお、印刷媒体は、通常紙であるけれども、必要ならば、金属材料、プラスチック材料などであってもよく、また、印刷媒体の形態も、シートの形態であってもよく、その他の賦形された成形体の形態であってもよい。
引き続いて、本発明をその実施例を参照して説明する。なお、「部」は、特に断りのないかぎり、「重量部」を意味する。
実施例1
オフセット印刷原版の作製
本例では、印刷原版の支持体として使用するため、厚さ180μmのアルミニウム箔とPETの貼合ベースを用意した。次いで、下記の組成を有するコーティング組成物をグラビア塗工法によりPET側面の表面に均一に塗工して乾燥した。
コーティング組成物
コロイダルシリカ(粒径45nm) 100部
コロイダルアルミナ(粒径40nm) 2部
フィブリル化セルロース 1部
自己架橋ポリビニルアルコール(Mw=90,000) 10部
イオン交換水 50部
溶媒(メタノール) 70部
乾燥後、20μmの厚さをもった画像受理層がアルミニウム箔とPETが貼合された支持体上に形成された。得られたオフセット印刷原版において、その最上層の画像受理層の表面粗さ(Ra;JIS B 0601に定義される中心線平均粗さ)は、約2.0μmであった。
実施例2〜4及び比較例1〜3
前記実施例1に記載の手法を繰り返したが、本例の場合、コーティング組成物の組成を次のように変更した。
コーティング組成物(実施例2)
コロイダルシリカ(粒径45nm) 100部
フィブリル化セルロース 1部
自己架橋ポリビニルアルコール(Mw=90,000) 10部
イオン交換水 50部
溶媒(メタノール) 70部
コーティング組成物(実施例3)
コロイダルシリカ(粒径45nm) 100部
コロイダルアルミナ(粒径40nm) 2部
自己架橋ポリビニルアルコール(Mw=90,000) 10部
イオン交換水 50部
溶媒(メタノール) 70部
コーティング組成物(比較例1)
コロイダルシリカ(粒径45nm) 100部
自己架橋ポリビニルアルコール(Mw=50,000) 10部
イオン交換水 50部
溶媒(メタノール) 70部
コーティング組成物(比較例2)
コロイダルシリカ(粒径50nm) 100部
自己架橋ポリビニルアルコール(Mw=50,000) 10部
イオン交換水 50部
溶媒(メタノール) 70部
コーティング組成物(比較例3)
コロイダルシリカ(粒径80nm) 100部
コロイダルアルミナ(粒径40nm) 2部
フィブリル化セルロース 1部
自己架橋ポリビニルアルコール(Mw=50,000) 10部
イオン交換水 50部
溶媒(メタノール) 70部
コーティング組成物(実施例4)
コロイダルシリカ(粒径10nm) 100部
コロイダルアルミナ(粒径40nm) 2部
フィブリル化セルロース 1部
自己架橋ポリビニルアルコール(Mw=100,000) 10部
イオン交換水 50部
溶媒(メタノール) 70部
各例において、20μmの厚さをもった画像受理層がアルミニウム箔とPETが貼合された支持体上に形成された。各例において得られたオフセット印刷原版の画像受理層の表面粗さ(Ra)は、下記の第1表に記載する通りである。
実施例5
前記実施例1に記載の手法を繰り返したが、本例の場合、実施例1と同一の画像受理層を形成することに加えて、支持体と画像受理層の中間に下記の組成を有する溶媒吸収層をグラビア塗工法により20μmの膜厚で形成した。
溶媒吸収層の組成
酸化亜鉛 100部
無機顔料(セリサイト) 10部
樹脂材料(ウレタン樹脂) 20部
イソシアネート化合物 1部
トルエン 50部
キシレン 30部
メチルエチルケトン(MEK) 1部
約20μmの厚さをもった画像受理層がアルミニウム箔とPETが貼合された支持体上に形成された。本例において得られたオフセット印刷原版の画像受理層の表面粗さ(Ra)は、実施例1の場合と同様に、約20μmであった。
試験例1
実施例1〜5及び比較例1〜3において作製したオフセット印刷原版を使用してインクジェット製版を行った。
インクジェット製版機:
「IJESTA JP−1R」(商品名;岩崎通信機社製)
印刷インキ:
フュージョンインキG(シアン、マゼンタ、イエロー、墨;T&K TОKA社製)
スーパーテックプラスSОYA(シアン、マゼンタ、イエロー、墨;DIC社製)
FGloss(墨;DIC社製)
次いで、得られたオフセット印刷原版を使用して、20,000枚までの連続オフセット印刷を実施した。給湿液は、アストロマークIII(1%)+PAR(1%)、オフセット印刷機は、下記の3機種(いずれも連続給水)である。
シノハラ52及び56(篠原製作所社製)
ハイデルベルグ4色印刷機(ハイデルベルグ社製)
リョービ512H(リョービ社製)
最後に得られた印刷物の製版画像性、ドット形状及び印刷性を次のような手順に従って試験したところ、下記の第1表に記載するような評価結果が得られた。
〔製版画像性〕
得られた印刷物のドットの良否で製版画像性を評価した。各印刷物のドットをデジタルスコープVHX−500(キーエンス社製)で450倍に拡大して観察し、次のような5点法で評価した:5点(良好なドット)、4点(やや円周にガサツキ有り)、3点(ガサツキが有る)、2点(ドット円周が滲んでいる)及び1点(ドットが滲んで、円でなくなっている)。
〔ドット形状〕
得られた印刷物のドット形状を評価した。各印刷物のドット形状をデジタルスコープVHX−500(キーエンス社製)で450倍に拡大して観察し、次のような5点法で評価した:5点(良好なドット)、4点(やや円周にガサツキ有り)、3点(ガサツキが有る)、2点(ドット円周が滲んでいる)及び1点(ドットが滲んで、円でなくなっている)。
〔印刷性〕
オフセット印刷機として下記の3機種(いずれも連続給水):
シノハラ52及び56(篠原製作所社製)
ハイデルベルグ4色印刷機(ハイデルベルグ社製)
リョービ512H(リョービ社製)
すべてを使用し、印刷性の良否を次のような5点法で評価した:5点(ドット再現性が非常に良好で有り印刷汚れなど無く良好)、4点(ドット再現性良好であり印刷汚れなど無く良好)、3点(ドット再現性劣るが印刷汚れはない)、2点(ドット再現性劣る、印刷汚れがある)及び1点(ドットが再現できない)。
Figure 0005261939
上記第1表に記載の評価結果から理解できるように、本発明によれば、製版画像性、ドット形状及び印刷性のすべてにおいて良好な効果を得ることができ、溶媒吸収層をさらに介在させることでその効果を一段と高めることができる。
本発明によるオフセット印刷原版の好ましい1形態を示した断面図である。 本発明によるオフセット印刷原版のもう1つの好ましい形態を示した断面図である。
符号の説明
1 支持体
2 画像受理層
3 溶媒吸収層
10 オフセット印刷原版

Claims (8)

  1. インクジェット印刷法により画像を形成可能な画像受理層を最上層に有する画像形成要素において、
    前記画像受理層は、コロイダルシリカとコロイダルアルミナの混合物及びポリビニルアルコールならびにフィブリル化セルロースを含む親水性コーティング組成物から形成されたものであり、
    前記画像受理層は、5〜50μmの厚さ、及びJIS B 0601に定義される中心線平均粗さ(Ra)で規定したとき、4.0μm以下の表面粗さを有しており、
    前記画像受理層において、ポリビニルアルコールと無機物の比率が5〜20:95〜80であり、そして
    前記支持体と前記画像受理層の間にさらに、樹脂及び無機顔料を含む溶媒吸収層を有している、画像形成要素
  2. コロイダルシリカは、10〜45nmの粒径を有している、請求項1に記載の画像形成要素
  3. コロイダルアルミナは、40nmの粒径を有している請求項1又は2に記載の画像形成要素
  4. ポリビニルアルコールは、90,000〜100,000の重量平均分子量(Mw)を有している、請求項1〜のいずれか1項に記載の画像形成要素
  5. ポリビニルアルコールは、自己架橋基を有するポリビニルアルコールである、請求項1〜のいずれか1項に記載の画像形成要素
  6. フィブリル化セルロースは、マイクロフィブリル化したセルロースである、請求項〜5のいずれか1項に記載の画像形成要素
  7. フセット印刷原版である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成要素
  8. 前記オフセット印刷原版は直描型印刷版である、請求項に記載の画像形成要素
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