JP5260180B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体記憶装置に関する。特に、SRAMセルを用いた半導体記憶装置に関する。
近年の半導体集積回路においては、微細化による集積度の向上に伴い1チップの半導体集積回路に搭載するシステムの規模が増大し、その動作速度も高速化の一途を辿っている。また、半導体集積回路の応用分野についても、携帯電話、デジタルカメラ、PDAなど携帯機器の市場が急成長している。このような携帯機器等の応用分野においては、省電力が大きな製品の付加価値となっている。メモリ用の半導体集積回路においても、年々搭載容量が増加しており省電力化技術が大きな課題となっている。特にSRAMにおいては、消費電流中の主要素である、ディジット線の充放電電流の削減が重要技術となっている。
図6は、特許文献1に記載のディジット線の充放電電流を削減した従来のSRAM型半導体記憶装置の全体ブロック図である。図6の半導体記憶装置は、100−1〜100−(n+1)のn+1個(ビット)のメモリブロックで構成されている。各メモリブロックは、0〜iのi+1カラムで構成され、0〜mのm+1本のワード線でアドレスを指定してアクセスされるので、全体で、[(m+1)×(i+1)]ワード×(n+1)ビット(ディジット)構成である。また、この構成に対応してプリチャージデコーダ101と、ワード線デコーダ102と、カラムデコーダ103が設けられている。
また、各メモリブロックには、(m+1)×(i+1)に配列されたメモリセル105と、各ディジット線対毎に設けられたプリチャージ回路104と、カラムセレクタ107と、センスアンプ108と、ライトバッファ109とが設けられている。
さらに、図6では、各メモリセル105に、カラム選択線(正論理)S[0:i]の反転信号であるカラム選択線(論理反転)SB[0:i]が配線されているのが特徴である。このカラム選択線(論理反転)SB[0:i]により、選択ディジット線対以外のディジット線対はメモリセル105と接続されないように構成されている。
図7は、図6に示した従来の半導体記憶装置のメモリセル105の内部構成を示すブロック図である。このメモリセル105は、ラッチを構成するインバータINV1、INV2と、アクセストランジスタTr1、Tr2と、カラム選択線(論理反転)SBによりアクセストランジスタTr1、Tr2のゲート電位をワード線WLと等電位または“Lo”に決定するトランジスタTr3とTr4とから構成されている。
なお、トランジスタTr3は、ゲートにカラム選択線(論理反転)SBが接続され、ソースにワード線が接続され、ドレインにアクセストランジスタTr1、Tr2のゲートが接続されたPチャンネル型MOSトランジスタで構成されている。また、トランジスタTr4は、ゲートにカラム選択線(論理反転)SBが接続され、ドレインにアクセストランジスタTr1、Tr2のゲートが接続され、ソースが接地されたNチャンネル型MOSトランジスタで構成されている。
メモリセル105を上記のように構成することによって、カラム選択線(論理反転)SBがローレベルの場合、トランジスタTr3がオンかつトランジスタTr4がオフとなり、それにより、アクセストランジスタTr1、Tr2のゲートがワード線WLと接続される。また、カラム選択線(論理反転)SBがハイレベルの場合、トランジスタTr3がオフかつトランジスタTr4がオンとなり、それにより、アクセストランジスタTr1、Tr2のゲート電位がローレベルにプルダウンされる。このように、非選択ディジット線対と接続されたSRAMセルには、ハイレベルのカラム選択線(論理反転)SBが接続され、ディジット線対へ保持データの読み出しが行われなくなる。
図8は、図6及び図7に示した従来の半導体記憶装置について、入力クロック信号CLKの1周期分の動作を説明するタイミングチャートである。ここで、選択されるワード線と選択されるカラムディジット線対は、WL[0]とD[0]/DB[0]とする。他のワード線や他のカラムディジット線対が選択される場合においても、同様の動作である。クロック信号CLKがローレベルからハイレベルに遷移すると、プリチャージラインPCがローレベルとなり、各ディジット線対のプリチャージが終了する。また、クロック信号CLKがハイレベルに遷移すると、カラム選択線(正論理)S[0]及びワード線(正論理)WL[0]がハイレベルとなる。カラム選択線(正論理)S[0]がハイレベルになると、カラムセレクタ107を介してカラムディジット線対D[0]/DB[0]がセンスアンプ108及びライトバッファ109に接続される。
また、カラム選択線(正論理)S[0]がハイレベルになることにより、カラム選択線(論理反転)のうち、SB[0]のみがローレベルとなり、ディジット線対D[0]/DB[0]に接続されるSRAMセルに入力する。これにより、ワード線WL[0]とディジット線対D[0]/DB[0]に接続されるSRAMセルにおいて、内部のトランジスタTr3がオン、トランジスタTr4がオフとなり、ディジット線対D[0]/DB[0]のみに、インバータINV1、INV2で構成されるラッチ部に保持されているデータに応じた電位差が生じる。
すると、ラッチ部の接点Aにローレベルデータが保持されている場合は、メモリセル105のセル電流Idが、ディジット線DからトランジスタTr1とインバータINV2を介してグランドへと流れる。また、ラッチ部の接点Bにハイレベルデータが保持されている場合は、メモリセル105のセル電流Idbが、インバータINV1の電源からインバータINV1の出力端子とトランジスタTr2を介してディジット線DBへと流れる。
また、他のディジット線対D[1:i]/DB[1:i]においては、データが読み出されないため、ほぼプリチャージ時のディジット線電位Vpcが維持される。これにより、ワード線WL0とカラム選択線S[0]とが、共に接続されるSRAMセルからのみ、ディジット線対D[0]/DB[0]における保持データに応じた電位差が生じ、センスアンプ108を介して出力データDOUT[0:n]として出力される。
その後、クロック信号CLKがハイレベルからローレベルに遷移すると、プリチャージラインPCがハイレベルとなり、また、カラム選択線S[0]及びワード線WL[0]がローレベルとなる。プリチャージラインPCがハイレベルになることにより、各ディジット線対のプリチャージが開始される。このとき、各ディジット線対D[0:i]/DB[0:i]は、ディジット線対間に生じた電位差が等しくかつ、一定のディジット線プリチャージ電位Vpcとなるように充電される。しかし、他のディジット線対D[1:i]/DB[1:i]においては、ディジット線プリチャージ電位Vpcが維持されるため、プリチャージによる充電がほとんど行われない。カラム選択線(正論理)S[0]がローレベルになることにより、カラム選択線(論理反転)SB[0]がハイレベルになり、他のハイレベルを維持するカラム選択線(論理反転)SB[1:i]と共にSRAMセルに入力される。これにより、全てのメモリセル105において、内部のトランジスタTr3がオフ、トランジスタTr4がオンとなり、ディジット線対D[0:i]/DB[0:i]には、データが読み出されることがなくなる。
なお、特許文献1とほぼ同一の技術が特許文献2にも記載されている。
特開2000−339971号公報 特開昭60−247892号公報
上述したように上記特許文献1に記載されたSRAMセルに対してワード線を接続するか否かカラム選択線を用いて制御する技術を用いれば、従来の製造プロセスによる半導体記憶装置であれば、特に問題なくディジット線の充放電電流の削減ができたと考えられる。
しかし、発明者らの検討によれば、半導体製造プロセスの微細化・低電圧動作化に伴い、特許文献1に記載された技術では対応しきれないことがわかった。
すなわち、微細化・低電圧化によって、カラム選択線が選択され、ワード線が非選択のSRAMセルからのディジット線対に対するリードライト動作時のリーク電流が無視できなくなって来た。この理由について、図面を用いて説明する。
図9は、上記従来の半導体記憶装置における新たな課題を説明する図面である。図9は、選択されたディジット線対(D、DB)に接続されるメモリセルのうち、選択されたワード線WLsに接続されたメモリセル105sと非選択のワード線WLnに接続されたメモリセル105nを示す。非選択のワード線WLnに接続されるメモリセルは多数存在するが、図9では、1つのセル105nを代表して記載している。選択されたディジット線対(D、DB)に対応するカラム選択線(論理反転)SBはローレベルとなるからディジット線対(D、DB)に接続されるメモリセルのトランジスタ(Tr4s、Tr4n)は全てオフとなる。また、非選択のワード線WLnはローレベルとなるので、ワード線WLnのGNDレベルがアクセストランジスタTr1n、Tr2nのゲートに接続される。しかし、PMOSで構成される第1アクセストランジスタ制御トランジスタTr3nを介しての接続であるためGNDレベルを伝達出来ず、この第1アクセストランジスタ制御トランジスタTr3の閾値Vtまでしかプルダウンできない。従って、アクセストランジスタTr1n、Tr2nのゲート電位は、トランジスタTr3nのトランジスタ閾値Vtとなる。
ここで、非選択セルメモリセル105nのアクセストランジスタTr1n、Tr2nのゲート電位(PMOSトランジスタTr3nのVt)が、アクセストランジスタTr1、Tr2の閾値以下であれば、ディジット線対(D、DB)への干渉はない。従来は、メモリセル105のアクセストランジスタはスタティク・ノイズマージン耐性の為に、特別に閾値を上げており、また、オフリーク電流値も小さく課題とはならなかった。
しかし、近年のトランジスタの微細化による動作電圧の低下にともなうトランジスタ閾値の低下、オフリーク電流の増大により、PMOSトランジスタの閾値VtでのプルダウンではアクセストランジスタTr1、Tr2をオフすることが出来ず、選択カラムかつ非選択ワード線上のメモリセル105nの保持データがディジット線対(D、DB)に伝播する。
SRAMのリード動作はプリチャージされたディジット線対(D、DB)を選択カラムかつ選択ワード線のメモリセル105sの保持データに従って、一方をローレベルに落とし、他方はプリチャージしたハイレベルの電位を保持することにより生じたディジット線対(D、DB)の電位差をセンスアンプ108で増幅しリードする。しかし、選択カラムかつ選択ワード線のメモリセル105sと、選択カラムかつ非選択ワード線のメモリセル105nで保持するデータが異なり、なおかつ非選択セル105nのアクセストランジスタTr1n、Tr2nとディジット線対(D、DB)の遮断が不完全な場合、選択したメモリセル105sがローレベルにしようとするディジット線(図9では、データ線DB)を非選択セル105nがハイレベルを保持しようとし、選択したメモリセル105sがハイレベルを保持しようとするディジット線(図9では、データ線D)を非選択セル105nがローレベルに落とそうとするため、ディジット線対(D、DB)に十分な電位差が生ぜず、センスアンプ108が正しいデータを読み出すことができない場合がある。
ライト動作に関してもライトバッファ109がライトするデータに従って、プリチャージされたディジット線対(D、DB)の一方をローレベルに落とし、他方はプリチャージしたハイレベルの電位を保持しようとするが、選択カラムかつ非選択ワード線のメモリセル105n全てが書込みデータと反対のデータを保持し、なおかつアクセストランジスタTr1n、Tr2nとディジット線対(D、DB)との遮断が不完全な場合、ライトバッファ109がローレベルに落とそうとするディジット線をハイレベルに、ライトバッファ109がハイレベルを保持しようとするディジット線をローレベルに落とそうとするため、ライト完了時間の遅延や誤ライトを引起すことが考えられる。
本発明の1つのアスペクト(側面)に係る半導体記憶装置は、複数のワード線と、それぞれ第一、第二のディジット線からなる複数のディジット線対と、前記複数のワード線と前記複数のディジット線対とのそれぞれの交点に対応してマトリクス状に設けられた複数のメモリセルと、前記複数のディジット線対にそれぞれ対応して設けられた複数のカラム選択線と、を備え、前記複数のメモリセルは、それぞれ、第一のノードを入力とし第二のノードを出力とする第一のインバータと、前記第二のノードを入力とし前記第一のノードを出力とする第二のインバータと、前記第一のディジット線と前記第一のノードとの間に接続された第一のアクセストランジスタと、前記第二のディジット線と前記第二のノードとの間に接続された第二のアクセストランジスタと、前記第一、第二のアクセストランジスタのゲートと前記カラム選択線との間に接続されゲートが前記ワード線に接続された第一の第一導電型トランジスタと、前記第一、第二のアクセストランジスタのゲートと固定電位との間に接続されゲートが前記ワード線に接続された第一の第二導電型トランジスタと、を有するメモリセルであることを特徴とする。
本発明の別なアスペクト(側面)に係る半導体記憶装置は、複数のワード線と、それぞれ第一、第二のディジット線からなる複数のディジット線対と、前記複数のワード線と前記複数のディジット線対とのそれぞれの交点に対応してマトリクス状に設けられた複数のメモリセルと、前記複数のディジット線対にそれぞれ対応して設けられた複数のカラム選択線と、を備え、前記複数のメモリセルは、それぞれ、第一のノードを入力とし第二のノードを出力とする第一のインバータと、前記第二のノードを入力とし前記第一のノードを出力とする第二のインバータと、前記第一のディジット線と前記第一のノードとの間に接続された第一のアクセストランジスタと、前記第二のディジット線と前記第二のノードとの間に接続された第二のアクセストランジスタと、電源が前記カラム選択線から供給され前記ワード線が入力に接続され出力が前記第一、第二のアクセストランジスタのゲートに接続された第三のインバータと、を有するメモリセルであることを特徴とする。
本発明によれば、選択したカラムの非選択ワード線につながるアクセストランジスタを十分にオフすることができるので、非選択ディジット線の充放電電流を抑制すると共に、ワード線が非選択のSRAMセルからのディジット線対に対するリードライト動作時のリーク電流を抑制し、リードライト動作マージンを確保することができる。
本発明の実施形態について、必要に応じて図面を参照して説明する。
本発明の一実施形態の半導体記憶装置は、図1、図2、図4、図5、図10に示すように、複数のワード線(WL[0:m])と、それぞれ第一、第二のディジット線(D、DB)からなる複数のディジット線対(D[0:i]、DB[0:i])と、複数のワード線(WLB[0:m])と複数のディジット線対とのそれぞれの交点に対応してマトリクス状に設けられた複数のメモリセル(205、305)と、複数のディジット線対(D[0:i]、DB[0:i])にそれぞれ対応して設けられた複数のカラム選択線S[0:i]と、を備え、複数のメモリセル(205、305)は、それぞれ、第一のノードAを入力とし第二のノードBを出力とする第一のインバータINV1と、第二のノードBを入力とし第一のノードAを出力とする第二のインバータINV2と、第一のディジット線Dと第一のノードAとの間に接続された第一のアクセストランジスタTr1と、第二のディジット線DBと第二のノードBとの間に接続された第二のアクセストランジスタTr2と、第一、第二のアクセストランジスタ(Tr1、Tr2)のゲートとカラム選択線Sとの間に接続されゲートがワード線WLBに接続された第一の第一導電型トランジスタTr3と、第一、第二のアクセストランジスタ(Tr1、Tr2)のゲートと固定電位との間に接続されゲートがワード線WLBに接続された第一の第二導電型トランジスタTr4と、を有するメモリセルである。
以上構成の半導体記憶装置によれば、メモリセル(205、305)の第一の第一導電型トランジスタTr3と第一の第二導電型トランジスタTr4とはカラム選択線Sから電源を供給され、入力がワード線WLBに、出力がアクセストランジスタ(Tr1、Tr2)のゲートに接続された相補型のインバータとして機能する。すなわち、ワード線WLBが選択のときは第一の第一導電型トランジスタTr3がオンし、第一の第二導電型トランジスタTr4がオフする。また、ワード線WLBが選択のときは第一の第二導電型トランジスタTr4がオンし、第一の第一導電型トランジスタTr3がオフする。
さらに、カラム選択時には、カラム選択線に電源が供給され、カラム非選択時には、カラム選択線には電源が供給されない。すなわち、選択カラムかつ、非選択ワード線に接続されるメモリセルでは、第一の第二導電型トランジスタTr4が確実にオンするので、固定電位と同電位がアクセストランジスタ(Tr1、Tr2)に供給され、アクセストランジスタ(Tr1、Tr2)を確実にオフすることができる。
また、本発明の一実施形態の半導体記憶装置は、図2、図5、図10に示すように、第一、第二のアクセストランジスタ(Tr1、Tr2)が、第二導電型トランジスタであってもよい。第一、第二のアクセストランジスタ(Tr1、Tr2)のゲートには、アクセスするときは、選択されたカラム選択線の電位が、アクセスしないときは、固定電位が供給されることになる。第二導電型トランジスタは、たとえば、PMOSトランジスタであってもよいし、NMOSトランジスタであってもよい。
また、本発明の一実施形態の半導体記憶装置は、図2、図5、図10に示すように、第一の第一導電型トランジスタTr3はソース・ドレインの一方が第一、第二のアクセストランジスタ(Tr1、Tr2)のゲートに他方がカラム選択線Sに接続されたPチャンネル型MOSトランジスタであって、第一の第二導電型トランジスタTr4はドレインが第一、第二のアクセストランジスタ(Tr1、Tr2)のゲートにソースが固定電位に接続されたNチャンネル型MOSトランジスタであって、第一のアクセストランジスタTr1はソース・ドレインの一方が第一のディジット線Dに他方が第一のノードAに接続されたNチャンネル型MOSトランジスタであって、第二のアクセストランジスタTr2はソース・ドレインの一方が第二のディジット線DBに他方が第二のノードBに接続されたNチャンネル型MOSトランジスタであってもよい。
上記構成の場合、固定電位は、Nチャンネル型MOSトランジスタのソースとなる低電位の固定電位となる。上記構成の場合は、一般的なCMOSSRAMと同様にアクセストランジスタに抵抗の小さいNMOSトランジスタを用いることができる。
さらに、本発明の一実施形態の半導体記憶装置は、図1、図2、図4、図5、図10に示すように、複数のワード線WLB[0:m]が第一の方向に、前記複数のディジット線対(D[0:i]、DB[0:i])と複数のカラム選択線S[0:i]が第一の方向と交差する第二の方向に配線されているものとすることができる。概略の方向を上記の方向に配線することにより、メモリセルをワード線とディジット線対とのそれぞれの交点に対応して容易にマトリクス状に配置することができる。
さらに、本発明の一実施形態の半導体記憶装置は、図4、図5に示すように、複数のワード線WLB[0:m]それぞれを第一のワード線としたとき、それぞれ対応する第一のワード線WLBの論理を反転させた対応する第一のワード線WLBと対をなす複数の第二のワード線WL[0:m]を、さらに備え、複数のメモリセル305は、それぞれ、第一、第二のアクセストランジスタ(Tr1、Tr2)のゲートとカラム選択線Sとの間に接続され、ゲートが第二のワード線WLに接続された第二の第二導電型トランジスタTr5を、さらに、有するメモリセル305とすることもできる。上記構成により、選択ワード線と非選択カラム線との交点に配置されたメモリセルのアクセストランジスタをより完全にオフさせることができる。
また、本発明の一実施形態の半導体記憶装置は、図11、図12に示すように、複数のワード線(WLB、WLBk+1)と、それぞれ第一、第二のディジット線からなる複数のディジット線対(D、DB、Dl+1、DBl+1)と、複数のワード線と前記複数のディジット線対とのそれぞれの交点に対応してマトリクス状に設けられた複数のメモリセル205と、複数のディジット線対にそれぞれ対応して設けられた複数のカラム選択線(S、Sl+1)と、を備え、複数のメモリセル205は、それぞれ、第一のノードを入力とし第二のノードを出力とする第一のインバータINV1と、第二のノードを入力とし第一のノードを出力とする第二のインバータINV2と、第一のディジット線Dと前記第一のノードAとの間に接続された第一のアクセストランジスタTr1と、第二のディジット線DBと第二のノードBとの間に接続された第二のアクセストランジスタTr2と、電源がカラム選択線Sから供給されワード線WLBが入力に接続され、出力が第一、第二のアクセストランジスタ(Tr1、Tr2)のゲートに接続された第三のインバータINV3と、を有するメモリセルとすることができる。
すなわち、選択されたカラム線においては、第三のインバータにカラム選択線から電源が与えられ、ワード線のレベルを反転してアクセストランジスタのゲートに与えられる。従って、選択されたカラム線においては、選択されたワード線に接続されているメモリセルのアクセストランジスタのみを導通状態にすることができる。一方、非選択のカラム選択線の第三のインバータには、電源は与えられないので、アクセストランジスタはほぼオフ状態になる。
以下、実施例に即し、図面を参照してさらに詳しく説明する。
図1は、実施例1による半導体記憶装置の全体ブロック図である。図1の半導体記憶装置は、100−1〜100−(n+1)のn+1個(ビット)のメモリブロックで構成されている。各メモリブロックは、0〜iのi+1カラムで構成され、0〜mのm+1本のワード線でアドレスを指定してアクセスされるので、全体で、[(m+1)×(i+1)]ワード×(n+1)ビット(ディジット)構成である。また、この構成に対応してプリチャージデコーダ101と、ワード線デコーダ102と、カラムデコーダ103が設けられている。また、各メモリブロックには、(m+1)×(i+1)に配列されたメモリセル205と、各ディジット線対毎に設けられたプリチャージ回路104と、カラムセレクタ107と、センスアンプ108と、ライトバッファ109とが設けられている。さらに、メモリセル205に、カラム選択線S[0:i]が接続される。このカラム選択線S[0:i]により、選択ディジット線対以外のディジット線対はメモリセル205から切り離させるように構成している。
図2は、図1に示したメモリセル205の内部構成を示すブロック図である。実施例1におけるメモリセル205は図2に示すように、ラッチを構成するインバータINV1、INV2と、アクセストランジスタTr1、Tr2と、カラム選択線SによりアクセストランジスタTr1、Tr2のゲート電位をカラム選択信号Sと等電位にする第1アクセストランジスタ制御トランジスタTr3及びプルダウントランジスタTr4とから構成されている。なお、アクセストランジスタTr1、Tr2、プルダウントランジスタTr4は、Nチャンネル型MOSトランジスタで構成され、第1アクセストランジスタ制御トランジスタTr3はPチャンネル型MOSトランジスタで構成されている。
ここで、第1アクセストランジスタ制御トランジスタTr3は、ゲートに反転ワード線WLB[0:m]が入力され、ソース・ドレインの一方にカラム選択線S[0:i]が接続され、ソース・ドレインの他方にアクセストランジスタTr1、Tr2のゲートが接続されている。また、プルダウントランジスタTr4は、ゲートにワード線(論理反転)WLB[0:m]が入力され、ソースが接地され、ドレインにアクセストランジスタTr1、Tr2のゲートが接続されている。
上記のように構成されたメモリセル205において、ワード線(論理反転)WLB[0:m]がローレベル、カラム選択線S[0:i]がハイレベルの場合、第1アクセストランジスタ制御トランジスタTr3がオンかつプルダウントランジスタTr4がオフとなり、それによりアクセストランジスタTr1、Tr2のゲート電位がカラム選択線S[0:i]と等電位になる。また、ワード線(論理反転)WLB[0:m]がハイレベルの場合、第1アクセストランジスタ制御トランジスタTr3がオフかつプルダウントランジスタTr4がオンとなり、それにより、アクセストランジスタTr1、Tr2のゲート電位がローレベルにプルダウンされる。このように、非選択ワード線と接続されたメモリセル205は、非選択ワード線がハイレベルである限り、カラム選択線の電位の如何に係わらず、アクセストランジスタTr1、Tr2のゲートはプルダウンされ、ディジット線対D[0:i]/DB[0:i]へ保持データの読み出しが行われなくなる。
次に、上記のように構成された実施例1の半導体記憶装置について入力クロック信号CLK1周期分の動作について、図3のタイミングチャートを用いて説明する。図3において、選択されるワード線(論理反転)と選択されるカラムディジット線対は、WLB[0]とD[0]/DB[0]であるとする。他のワード線や他のカラムディジット線対が選択される場合においても、同様の動作である。
タイミングt0で、クロック信号CLKがローレベルからハイレベルに遷移すると、タイミングt1で、プリチャージラインPCがローレベルとなる。また、カラム選択線S[0]及びワード線(正論理)WL[0]が”Hi”となる。ワード線(正論理)WL[0]がハイレベルになることで、ワード線(論理反転)WLB[0]がローレベルとなる。タイミングt1で、プリチャージラインPCがローレベルになることにより、各ディジット線対のプリチャージが終了する。また、カラム選択線S[0]がハイレベルになることにより、カラムセレクタ107を介してカラムディジット線対D[0]/DB[0]がセンスアンプ108及びライトバッファ109に接続される。これにより、ワード線(論理反転)WLB[0]とディジット線対D[0]/DB[0]に接続されるメモリセル205において、内部の第1アクセストランジスタ制御トランジスタTr3がオン、プルダウントランジスタTr4がオフとなり、第1アクセストランジスタ制御トランジスタTr3に接続されるカラム選択線S[0]がハイレベルのためディジット線対D[0]/DB[0]のみに、インバータINV1、INV2で構成されるラッチ部に保持されているデータに応じた電位差が生じる。
すると、ラッチ部の接点Aにローレベルのデータが保持されている場合は、メモリセル205のセル電流Idが、アクセストランジスタTr1及びインバータINV2のオン抵抗を介してグランドへ流れる。また、ラッチ部の接点Bにハイレベルのデータが保持されている場合は、メモリセル205のセル電流Idbが、INV2の電源と出力端子間のオン抵抗、アクセストランジスタTr2のオン抵抗を介して流れる。また、他のディジット線対D[1:i]/DB[1:i]においては、データが読み出されないため、ほぼプリチャージ時のディジット線電位Vpcが維持される。これにより、反転ワード線WLB[0]とカラム選択信号線S[0]共に接続されるメモリセル205からのみ、ディジット線対D[0]/DB[0]における保持データに応じた電位差が生じ、センスアンプ108を介して出力データDOUT[0:n]として出力される。
その後、タイミングt2で、クロック信号CLKがハイレベルからローレベルに遷移すると、タイミングt3でプリチャージラインPCがハイレベルとなり、また、カラム選択線S[0]及びワード線(正論理)WL[0]がローレベルとなりワード線(論理反転)WLB[0]がハイレベルとなる。プリチャージラインPCがハイレベルになることにより、各ディジット線対のプリチャージが開始される。このとき、各ディジット線対D[0:i]/DB[0:i]は、ディジット線対間に生じた電位差がなく、かつ、一定のディジット線プリチャージ電位Vpcとなるように充電される。しかし、他のディジット線対D[1:i]/DB[1:i]においては、ディジット線プリチャージ電位Vpcが維持されるため、プリチャージによる充電がほとんど行われず、充電電流はほとんど流れない。
次に、実施例1により、課題が解決される理由について、課題について説明した図9と対比させた図10を用いて説明する。図10には、選択されたディジット線対(D、DB)に接続されるメモリセルのうち、選択されたワード線(論理反転)WLBsに接続されたメモリセル205sと非選択のワード線WLBnに接続されたメモリセル205nを示す。非選択のワード線WLBnに接続されるメモリセルは多数存在するが、図10では、1つのセル205nを代表して記載している。選択されたディジット線対(D、DB)に対応するカラム選択線Sはハイレベルとなるからディジット線対(D、DB)に接続されるメモリセルの第1アクセストランジスタ制御トランジスタ(Tr3n、Tr3s)のソース・ドレインの一方には、ハイレベルの電源が供給されることになる。ここで、選択されたワード線WLBsにはローレベルが、非選択のワード線WLBnにはハイレベルが供給される。
したがって、選択されたメモリセル205sでは、NMOSトランジスタTr4sがオフし、PMOSトランジスタTr3sがオンし、アクセストランジスタTr1s、Tr2sのゲートにはハイレベルの電圧がカラム選択線Sから供給される。一方、非選択のメモリセル205nでは、NMOSトランジスタTr4nがオンし、PMOSトランジスタTr3nがオフし、アクセストランジスタTr1n、Tr2nのゲートにはグランドレベルのローレベルがNMOSトランジスタTr4nを介して供給される。
すなわち、選択カラムの非選択ワード線に接続されるメモリセルのアクセストランジスタのゲートには、図9のようなPMOSトランジスタではなく、NMOSトランジスタTr4nを介してローレベルを供給するので、図9のようにVt分電位が上昇してしまうことがない。したがって、選択カラムの非選択ワード線に接続されるメモリセルのアクセストランジスタの遮断を十分に行うことができる。
また、非選択カラムの非選択ワード線に接続されるメモリセルについて、ワード線(論理反転)WLBがハイレベルとなるので、NMOSトランジスタTr4が完全なオン状態となるのでアクセストランジスタに十分なローレベルを供給でき、アクセストランジスタを遮断することができる。
一方、非選択カラムの選択ワード線に接続されるメモリセルでは、NMOSトランジスタTr4はオフ状態となり、アクセストランジスタのゲートへは、PMOSトランジスタTr3を介してローレベルを供給することになる。その場合は、図9で説明したのと同様にアクセストランジスタのゲートには、完全なローレベルは供給できず、Vt分上昇した電位が供給されることになる。しかし、非選択カラムでは、他の非選択ワード線に接続されるセルのアクセストランジスタはディジット線対から十分に遮断できる。従って、図9で説明したような動作不良は生じない。
また、従来の一般的なワード線が直接アクセストランジスタのゲートに接続されているSRAM(たとえば、特許文献1の図6参照)では、非選択カラムの選択ワード線に接続されるメモリセルのアクセストランジスタのゲートに完全にハイレベルを与えているのに比較すれば、不完全ではあっても、PMOSトランジスタTr3を介してローレベルをアクセストランジスタのゲートに供給しているので、非選択ディジット線の消費電流は大幅に減らすことができる。
図11は、実施例1のメモリセルについて、少し別な見方をしたブロック図である。図11には、ワード線WLBとWLBk+1、ディジット線対(D、DB)と(D1+1、DBl+1)とに接続された4つのメモリセルが記載されている。図11では、図2の第1アクセストランジスタ制御トランジスタTr3と、プルダウントランジスタTr4と、を電源がカラム選択線Sから供給され、入力がワード線(論理反転)WLBに出力がアクセストランジスタTr1、Tr2に接続されたインバータINV3として記載している。すなわち、選択されたカラム選択線に接続されるメモリセルのインバータINV3には、カラム選択線から電源が供給され、非選択のワード線(論理反転)WLBはハイレベルとなるので、アクセストランジスタTr1、Tr2のゲートには、ローレベルが印加され、アクセストランジスタは、オフし、ディジット線からメモリセルを遮断する。一方、選択されたワード線(論理反転)WLBはローレベルとなるので、アクセストランジスタTr1、Tr2のゲートには、ハイレベルが印加され、アクセストランジスタは、オンし、ディジット線とメモリセルを接続する。
これに対して非選択のカラム選択線はローレベルなので、インバータINV3には、電源が与えられず、アクセストランジスタがオンすることはない。この様に考えれば、インバータINV3は、論理反転素子として機能する回路であれば、内部回路の構成は、図2とは異なる構成であってもよい。
図4は、本発明の実施例2の半導体記憶装置を示す全体のブロック回路図である。実施例2では、実施例1とほぼ同じ構成である部分は、図面にも実施例1の図面と同一番号を付し、詳細な説明は省略する。図4は、実施例1の図1と対比すると、メモリブロック(100−1〜100−(n+1))にワード線(論理反転)WLB[0:m]だけではなく、ワード線(正論理)WL[0:m]も配線されていることが図1と異なる。他の構成は、実施例1の図1とほぼ同様である。
図5は、図4に示したメモリセル305の構成を示すブロック図である。実施例1の図2のメモリセルと対比すると、カラム選択線S[0:i]とアクセストランジスタTr1、Tr2のゲートとの間に、第1アクセストランジスタ制御トランジスタTr3と並列にゲートがワード線(正論理)WL[0:m]に、ソース・ドレインの一方がカラム選択信号S[0:i]に、他方がアクセストランジスタTr1、Tr2のゲートに接続された第2アクセストランジスタ制御トランジスタTr5が追加されている点が異なる。他の構成は、実施例1の図2のメモリセルとほぼ同一である。第2アクセストランジスタ制御トランジスタTr5は、Nチャンネル型MOSトランジスタで構成されている。
実施例2では、PMOSトランジスタであるトランジスタTr3と並列にNMOSトランジスタであるトランジスタTr5によって、アクセストランジスタTr1、Tr2のゲートとカラム選択線S[0:i]を接続しているので、ワード線が選択、かつ、カラム線が非選択の場合に、カラム線のローレベルをNMOSトランジスタTr5によって確実にアクセストランジスタTr1、Tr2のゲートに伝えている。したがって、非選択カラム、かつ選択ワード線に接続されるメモリセルのアクセストランジスタTr1、Tr2を実施例1よりさらに確実に遮断することができる。
実施例2でも実施例1と同様に、図12に示すように、第1アクセストランジスタ制御トランジスタTr3と、プルダウントランジスタTr4を電源がカラム選択線Sから供給され、入力がワード線(論理反転)WLBに出力がアクセストランジスタTr1、Tr2に接続されたインバータINV3であると考えることもできる。基本的な動作は、実施例1の図11と同じであるが、NMOSトランジスタTr5によって、カラム線が非選択、かつ、ワード線が選択されたメモリセルのアクセストランジスタのゲートを確実にローレベルにしている。
ここで、実施例1、2について、図6、図7の従来技術に対する効果をまとめると以下のようになる。表1は、図6、図7に記載した従来例と本発明の実施例のリード動作の電流値を比較した表である。メモリセル電流能力をIcell、非選択メモリセルのリーク電流をIdisとする。また、妨害SRAMセル数とはリード対象とする選択セルと同一カラム上にあり、選択セルとは逆のデータを保持したSRAMセルの数である。
Figure 0005260180
表1の通り、従来技術においてリード時のセル実効電流値は、妨害SRAMセル数nが多くなればなるほど減少していく。セル実効電流値が小さいということは、ディジット線対の差電位を生じ難いということである。その結果リード動作完了までの時間が遅延したり、ディジット線対の差電位が十分生ぜず、センスアンプが誤センスし、誤ったデータをリードしてしまう。従来技術ではメモリセルの電流能力Icellをいかに大きくしようとも、非選択セルのリーク電流Idisの大きさや妨害SRAMセルの数によっては誤リードを起こす可能性がある。
しかし本発明の実施例1、2によれば、従来技術のような設計に起因する非選択セルのリーク電流Idisがなくなるため、Idisや妨害SRAMセル起因によるリード動作の遅延や、誤リードなどリード特性が悪化することがないという効果が得られる。
また、表2は、図6、図7に記載した従来例と本発明の実施例のライト時の動作電流値を比較した表である。ライトバッファ電流能力をIwaとする。ライト動作時の妨害SRAMセル数とは、書き込み対象とする選択セルと同一カラム上にあり、ライトバッファの出力と逆のデータを保持したSRAMセルの数である。
Figure 0005260180
表2の通り、従来技術においてライト時のライトバッファ実効電流値は、妨害SRAMセル数nが多くなればなるほど減少していく。ライトバッファ実効電流値が小さいということは、ディジット線対に差電位を与えにくいということである。その結果ライト動作完了までの時間が遅延したり、ディジット線対に差電位が十分生ぜず、誤ライトとなってしまう。従来技術ではIwaをいかに大きくしようとも、Idisの大きさや妨害SRAMセルの数によっては誤ライトを起こすなどライト特性の悪化が問題であった。
しかし、実施例1、2によれば、従来技術のような設計に起因する非選択セルのリーク電流Idisそのものがなくなるため、Idisや妨害SRAMセル起因によるライト動作の遅延や、誤ライトはなくなりライト特性は悪化することはなくなるという効果が得られる。
なお、上述した実施例1、実施例2では、いずれもメモリセルのアクセストランジスタはN型MOSトランジスタを用いているが、アクセストランジスタは、N型MOSトランジスタに限定される訳ではない。たとえば、アクセストランジスタにP型MOSトランジスタを用いることもできる。その場合は、全部トランジスタの導電型を逆にして、固定電位を高電位の電圧として、選択されたメモリセルに接続されるカラム線をローレベル、かつ、ワード線をハイレベルに駆動し、非選択のメモリセルに接続されるカラム線をハイレベル、または、ワード線をローレベルに駆動するようにすればよい。
以上、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例の構成にのみ制限されるものでなく、本発明の範囲内で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
本発明の一実施例による半導体記憶装置の全体ブロック図である。 本発明の一実施例による半導体記憶装置におけるメモリセルのブロック図である。 本発明の一実施例による半導体記憶装置のタイミングチャートである。 本発明の別な実施例による半導体記憶装置の全体ブロック図である。 本発明の別な実施例による半導体記憶装置におけるメモリセルのブロック図である。 従来の半導体記憶装置の全体ブロック図である。 従来の半導体記憶装置のメモリセルのブロック図である。 従来の半導体記憶装置のタイミングチャートである。 従来の半導体記憶装置における課題を説明する図面である。 本発明の一実施例において課題が解決される理由を説明する図面である。 本発明の一実施例による半導体記憶装置におけるメモリセルの別なブロック図である。 本発明の別な実施例による半導体記憶装置におけるメモリセルの別なブロック図である。
符号の説明
100−1〜100−(n+1):メモリブロック
101:プリチャージデコーダ
102:ワード線デコーダ
103:カラムデコーダ
104:プリチャージ回路
105、205、305:メモリセル
105n、205n:カラム選択かつワード線非選択のメモリセル
105s、205s:カラム選択かつワード線選択のメモリセル
107:カラムセレクタ
108:センスアンプ
109:ライトバッファ
Tr1〜Tr5:トランジスタ
D:ディジット線(正論理)
DB:ディジット線(論理反転)
WL:ワード線(正論理)
WLB:ワード線(論理反転)
S:カラム選択線(正論理)
SB:カラム選択線(論理反転)
INV1〜3:インバータ
PC:プリチャージライン

Claims (9)

  1. 複数のワード線と、
    それぞれ第一、第二のディジット線からなる複数のディジット線対と、
    前記複数のワード線と前記複数のディジット線対とのそれぞれの交点に対応してマトリクス状に設けられた複数のメモリセルと、
    前記複数のディジット線対にそれぞれ対応して設けられた複数のカラム選択線と、
    を備え、
    前記複数のメモリセルは、それぞれ、
    第一のノードを入力とし第二のノードを出力とする第一のインバータと、
    前記第二のノードを入力とし前記第一のノードを出力とする第二のインバータと、
    前記第一のディジット線と前記第一のノードとの間に接続された第一のアクセストランジスタと、
    前記第二のディジット線と前記第二のノードとの間に接続された第二のアクセストランジスタと、
    前記第一、第二のアクセストランジスタのゲートと前記カラム選択線との間に接続され、ゲートが前記ワード線に接続された第一の第一導電型トランジスタと、
    前記第一、第二のアクセストランジスタのゲートと固定電位との間に接続され、ゲートが前記ワード線に接続された第一の第二導電型トランジスタと、
    を有するメモリセルであることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記第一、第二のアクセストランジスタが、第二導電型トランジスタであることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 前記第一の第一導電型トランジスタは、ソース・ドレインの一方が前記第一、第二のアクセストランジスタのゲートに、他方が前記カラム選択線に接続されたPチャンネル型MOSトランジスタであって、
    前記第一の第二導電型トランジスタは、ドレインが前記第一、第二のアクセストランジスタのゲートに、ソースが前記固定電位に接続されたNチャンネル型MOSトランジスタであって、
    前記第一のアクセストランジスタは、ソース・ドレインの一方が前記第一のディジット線に、他方が前記第一のノードに接続されたNチャンネル型MOSトランジスタであって、
    前記第二のアクセストランジスタは、ソース・ドレインの一方が前記第二のディジット線に、他方が前記第二のノードに接続されたNチャンネル型MOSトランジスタであることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体記憶装置。
  4. 前記複数のワード線が第一の方向に、前記複数のディジット線対と前記複数のカラム選択線が前記第一の方向と交差する第二の方向に配線されていることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載の半導体記憶装置。
  5. 前記複数のワード線それぞれを第一のワード線としたとき、それぞれ対応する前記第一のワード線の論理を反転させた前記対応する第一のワード線と対をなす複数の第二のワード線を、さらに備え、
    前記複数のメモリセルは、それぞれ、
    前記第一、第二のアクセストランジスタのゲートと前記カラム選択線との間に接続され、ゲートが前記第二のワード線に接続された第二の第二導電型トランジスタを、さらに、有するメモリセルであることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載の半導体記憶装置。
  6. 前記第二の第二導電型トランジスタは、ソース・ドレインの一方が前記第一、第二のアクセストランジスタのゲートに、他方が前記対応するカラム選択線に接続されたNチャンネル型MOSトランジスタであることを特徴とする請求項5項記載の半導体記憶装置。
  7. 前記複数の第二のワード線が前記第一の方向に配線されていることを特徴とする請求項5又は6記載の半導体記憶装置。
  8. 複数のワード線と、
    それぞれ第一、第二のディジット線からなる複数のディジット線対と、
    前記複数のワード線と前記複数のディジット線対とのそれぞれの交点に対応してマトリクス状に設けられた複数のメモリセルと、
    前記複数のディジット線対にそれぞれ対応して設けられた複数のカラム選択線と、
    を備え、
    前記複数のメモリセルは、それぞれ、
    第一のノードを入力とし第二のノードを出力とする第一のインバータと、
    前記第二のノードを入力とし前記第一のノードを出力とする第二のインバータと、
    前記第一のディジット線と前記第一のノードとの間に接続された第一のアクセストランジスタと、
    前記第二のディジット線と前記第二のノードとの間に接続された第二のアクセストランジスタと、
    電源が前記カラム選択線から供給され、前記ワード線が入力に接続され、出力が前記第一、第二のアクセストランジスタのゲートに接続された第三のインバータと、
    を有するメモリセルであることを特徴とする半導体記憶装置。
  9. 前記複数のワード線それぞれを第一のワード線としたとき、それぞれ対応する前記第一のワード線の論理を反転させた前記対応する第一のワード線と対をなす複数の第二のワード線を、さらに備え、
    前記複数のメモリセルは、それぞれ、
    前記第一、第二のアクセストランジスタのゲートと前記カラム選択線との間に接続され、ゲートが前記第二のワード線に接続された前記第一、第二のアクセストランジスタと同一導電型のトランジスタを、さらに、有するメモリセルであることを特徴とする請求項8記載の半導体記憶装置。
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