JP5499948B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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本発明は、半導体記憶装置に関し、特に、電源電圧を低くして消費電力を低減する半導体記憶装置に関する。
近年、システムの省電力化のために、LSIの電源電圧が低下してきている。現状では、1.0Vまで低下しているが、近い将来は、電源電圧が0.5V、消費電力は現状の10分の1にする要求も出てきている。特に、メモリセルが縦横にマトリックス状に配列されたメモリセルアレイを有する半導体チップから成る半導体記憶装置では、低電圧化すると、動作不良や、読み出し速度の悪化が懸念される。
電源電圧を下げても、トランジスタのしきい値(閾値)はオフリーク(トランジスタのゲート電圧が0Vでも、トランジスタにリーク電流が流れてしまう現象)を低減するために、ある程度以上小さくすることはできず、電源ノードVDDの電圧が0.5Vであっても、閾値は0.3Vは必要となる。この閾値以上の電圧で、かつ、電源電圧以下の電圧を駆動電圧としてゲート端子に加えてトランジスタを駆動するので、電源電圧が低くなると、駆動電圧のマージンが大幅に減少してしまう問題があった。また、閾値よりも十分高い電圧で駆動できないので、そのトランジスタの動作速度も悪化してしまう問題があった。
これを改善するため、従来の技術では、特許文献1等の半導体記憶装置では、スタンバイ状態において、CMOS論理ゲートに対して、その電源電位を、PMOSトランジスタから成る電流制御用のトランジスタを介して供給し、0Vの電圧の接地ノードVSSには、NMOSトランジスタから成る電流制御用トランジスタを介して接続することで、CMOS論理ゲートにセルフバイアスを印加して、NMOSトランジスタのゲート電位をソース電位に対して、相対的に負にバイアスされるように調整することでトランジスタのリーク電流を抑制する技術が提案されている。
特開平10−051289号公報
しかし、特許文献1の技術は、スタンバイ状態におけるリーク電流を抑制する技術ではあっても、半導体記憶装置が動作中のメモリセルアレイのメモリセルのリーク電流を抑制することはできない問題があった。また、そのメモリセルのリーク電流を抑制するためにメモリセル毎に1組の電流制御用トランジスタを要するため、メモリセルアレイのトランジスタ数が倍増し多くのトランジスタを要する問題があった。更に、電源ノードから流れ込む電流を遮断する電流制御用トランジスタと接地ノードへ流れ出す電流を遮断する電流制御用トランジスタとを用いるため、両者の電流制御用トランジスタの動作のタイミングにずれを生じた場合に電源に係るノイズを発生し易い問題があった。そのため、本発明は、少ないトランジスタを追加するだけで、高速動作を達成しつつ、動作中の半導体記憶装置のメモリセルアレイのリーク電流を抑制し半導体記憶装置の消費電力を低減することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するために、メモリセルが縦横にマトリックス状に配列されたメモリセルアレイを有する半導体記憶装置において、前記メモリセルの閾値が、他の論理回路を構成するトランジスタの閾値より低く設定され、前記メモリセルアレイに行方向に配列するメモリセルのゲート端子が行線ノードに接続され、隣り合う2つの行線ノードの集合毎に、他の論理回路より低い閾値のNMOSトランジスタを用いた共通ソースノード駆動回路により電位を制御される1つの共通ソースノードが設けられ、前記2つの行線ノードの何れかにゲート端子が接続するメモリセルのソース端子が前記共通ソースノードに接続され、前記共通ソースノードに係る前記2つの行線ノードの何れにも行デコーダから行選択信号が送信されない場合に、前記共通ソースノード駆動回路が前記共通ソースノードを接地電位から切り離して、前記共通ソースノードにソース端子が接続された前記メモリセルのリーク電流を遮断することを特徴とする半導体記憶装置である。
また、本発明は、上記の半導体装置において、前記メモリセルの閾値が、他の論理回路を構成するトランジスタの閾値より低く設定され、前記メモリセルアレイに行方向に配列するメモリセルのゲート端子が行線ノードに接続され、隣り合う2つの行線ノードの集合毎に、他の論理回路より低い閾値のNMOSトランジスタを用いることで電源電位より低い値の正のバイアス電圧を発生するバイアス電圧発生回路を電源にした共通ソースノード駆動回路により電位を制御される1つの共通ソースノードが設けられ、前記2つの行線ノードの何れかにゲート端子が接続するメモリセルのソース端子が前記共通ソースノードに接続され、前記共通ソースノードに係る前記2つの行線ノードの何れにも行デコーダから行選択信号が送信されない場合に、前記共通ソースノード駆動回路が、前記共通ソースノードを接地電位から切り離し、且つ、前記共通ソースノードを、前記バイアス電圧発生回路が発生する、電源電位より低い値の正のバイアス電圧に充電して前記共通ソースノードにソース端子が接続された前記メモリセルのリーク電流を遮断することを特徴とする半導体記憶装置である。
また、本発明は、上記の半導体装置において、前記他の論理回路より低い閾値のNMOSトランジスタを用いた共通ソースノード駆動回路が、接地電位より高く電源電位より低い正の電位のバイアス電圧発生回路を電源にし、前記共通ソースノードに係る前記2つの行線ノードの何れにも行デコーダから行選択信号が送信されない場合に、前記共通ソースノード駆動回路が、前記共通ソースノードを接地電位から切り離し、且つ、前記共通ソースノードを前記バイアス電圧発生回路が発生する正のバイアス電圧に充電して前記共通ソースノードにソース端子が接続された前記メモリセルのリーク電流を遮断することを特徴とする半導体記憶装置である。
また、本発明は、上記の半導体装置において、上記共通ソースノード駆動回路がインバータで構成されることを特徴とする半導体記憶装置である。
また、本発明は、上記の半導体装置において、上記行デコーダは、前段行デコード回路と、出力端子が上記行線ノードに接続されているバッファ回路が順に接続されて成り、上記集合に属する上記行線ノードに接続する上記行デコーダの上記前段行デコード回路の出力端子が論理回路の入力端子に接続され、上記論理回路の出力端子が上記共通ソースノード駆動回路の入力端子に接続されていることを特徴とする半導体記憶装置である。
本発明は、半導体記憶装置において、隣り合う2つの行線ノードの集合毎に共通ソースノード駆動回路により電位を制御される1つの共通ソースノードが設けられ、隣り合う2つの行線ノードの何れかにゲート端子が接続するメモリセルのソース端子をその共通ソースノードに接続する。そして、共通ソースノードに係る2つの行線ノードの何れにも行デコーダから行選択信号が送信されない場合に、共通ソースノード駆動回路が共通ソースノードを接地電位から切り離して、共通ソースノードにソース端子が接続された前記メモリセルのリーク電流を遮断することによって、動作中の半導体記憶装置のメモリセルアレイのリーク電流を抑制することができる。すなわち、本発明は、メモリセルアレイに少数の共通ソースノード駆動回路のトランジスタを追加するだけで、動作の安定性を損なわずに電源電圧を低下させて動作を高速化させ、かつ、消費電力を低減した半導体記憶装置が得られる効果がある。
本発明の半導体記憶装置の回路のブロック図である。 本発明の第1の実施形態の半導体記憶装置の1ビットの記憶回路の回路図である。 本発明の半導体記憶装置のメモリセルのゲート電圧VGとドレイン電流Idとの関係をあらわすVG−Id特性グラフである。 本発明の第1の実施形態の半導体記憶装置の16ビットの記憶回路の回路図である。 本発明の第1の実施形態のNMOSトランジスタから成る共通ソースノード駆動回路の動作表である。 本発明の第1の実施形態の共通ソースノード駆動回路のタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態の半導体記憶装置の16ビットの記憶回路の回路図である。 本発明の第2の実施形態の共通ソースノード駆動回路の動作表である。 本発明の第3の実施形態の半導体記憶装置の16ビットの記憶回路の回路図である。 本発明の第3の実施形態の共通ソースノード駆動回路の動作表である。 本発明の第3の実施形態のバイアス電圧発生回路と共通ソースノード駆動回路の具体的回路図である。 本発明の第3の実施形態の変形例1のバイアス電圧発生回路の具体的回路図である。 本発明の第3の実施形態の変形例2のバイアス電圧発生回路の具体的回路図である。 本発明の第3の実施形態の変形例3のバイアス電圧発生回路の具体的回路図である。 本発明の第3の実施形態の変形例4の共通ソースノード駆動回路の具体的回路図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、メモリの代表例として、本発明の一実施形態による不揮発性半導体記憶装置であるマスクROMの半導体記憶装置1の回路のブロック図である。
本実施形態において、半導体記憶装置1は、図1に示すように、メモリセルアレイ100、行デコーダ200、列デコーダ300、列ゲート400、センスアンプ500、及び制御回路600、出力バッファ700、アドレス入力回路800から構成されている。
制御回路600は、接続先のマイクロコンピュータなどホストから入力される制御用信号を一時的に格納し、動作ロジックの制御を行う。出力バッファ700には、メモリセルアレイ100を読み出したデータやプログラムデータなどの各種データの信号を入出力する。アドレス入力回路800は、半導体記憶装置1の外部から入力されたアドレスを一時的に格納し、そのアドレスを行デコーダ200と列デコーダ300が変換して、メモリセルアレイ100のメモリセルMhk(h=0〜m、k=0〜n)を選択する行選択信号と列選択信号を生成する。
図2は、図1の半導体記憶装置1がマスクROMの場合の、1ビットの記憶回路の回路図の例を示す。図2の回路図のように、メモリセルアレイ100には、記憶の最小単位であるメモリセルM00からM32が半導体記憶装置1の集積回路チップの領域に規則正しく縦横にマトリックス状に並べられている。行方向に配列されるメモリセルM00からM
02のゲートに共通に、行デコーダ200の行線ノードWL0が接続され、行方向に配列されるメモリセルM10からM12のゲートには共通に行線ノードWL1が接続され、メモリセルM20からM22のゲートには共通に行線ノードWL2が接続され、メモリセルM30からM32のゲートには共通に行線ノードWL3が接続されている。そして、これらの行線ノードWLに行デコーダ200から行選択信号が送信されることによりメモリセルの行が選択される。メモリセルを構成するNMOSトランジスタは、そのチャネル領域への不純物のイオン注入量を減少させることで、メモリセルMhk以外の回路(論理回路)のトランジスタの閾値(0.3V程度)より低い0.1V程度の低い閾値Vth0のNMOSトランジスタにする。図2のメモリセルのNMOSトランジスタの記号の真ん中に丸印を付けることで、そのメモリセルのNMOSトランジスタが論理回路のトランジスタの閾値0.3Vより低い閾値VTh0を持つ、例えば0.1Vの閾値を持つことを示す。
200−0〜200−3は行デコーダであり、行毎に、アドレス入力回路800から行アドレスが入力されるNAND回路から成る前段行デコード回路201と、行線ノードWLに出力端子が接続するインバータから成るバッファ回路202とで構成される。行デコーダ200が行選択信号を行線ノードWLに出力することでメモリ素子Mhk(h=0〜3、k=0〜2)が配列されたメモリセルアレイ100の行が選択される。
また、列方向に配列されるメモリセルM00からM30のドレイン端子には共通に、列ゲート400の列線ノードBIT0が接続される。列線ノードBIT0は、列ゲート400の列選択トランジスタCG0のソース端子に接続する。列選択トランジスタCG0のゲートには列デコーダ300の列選択ノードCOL0が接続され、その列選択ノードCOL0には列デコーダ300から列選択信号が送信されて列選択トランジスタCG0が駆動される。列ゲート400の列選択トランジスタCG0からCG3のドレインがセンスアンプ500の共通ノードCOMに接続する。列方向に配列されるメモリセルM01からM31のドレインには共通に列ゲート400の列線ノードBIT1が接続され、列線ノードBIT1が、列デコーダ300の列選択ノードCOL1にゲートが接続されている列選択トランジスタCG1のソース端子に接続する。列方向に配列されるメモリセルM02からM32のドレインには共通に列ゲート400の列線ノードBIT2が接続され、その列線ノードBIT2が、列デコーダ300の列選択ノードCOL2にゲートが接続されている列選択トランジスタCG2のソース端子に接続する。
そして、行線ノードWL0に接続するメモリセルM00からM02のソース端子と、行線ノードWL1に接続するメモリセルM10からM12のソース端子とを、共通ソースノードS(0,1)に接続する。また、行線ノードWL2に接続するメモリセルM20からM22のソース端子と、行線ノードWL3に接続するメモリセルM30からM32のソース端子とを、共通ソースノードS(2,3)に接続する。NMOSトランジスタから成る共通ソースノード駆動回路901(0,1)が、その出力端子を共通ソースノードS(0,1)に接続してそのソース電位を制御する。また、NMOSトランジスタから成る共通ソースノード駆動回路901(2,3)が、その出力端子を共通ソースノードS(2,3)に接続してそのソース電位を制御する。この共通ソースノード駆動回路901(0,1)及び901(2,3)は、NMOSトランジスタのゲートを開くことで共通ソースノードS(0,1)及びS(2,3)を接地ノードVSSに接続し、ゲートを閉じることで、それらの共通ソースノードを接地ノードVSSから切り離して浮かして正の電位に設定する。共通ソースノード駆動回路901は共通ソースノードS毎に1つのNMOSトランジスタで形成し、そのNMOSトランジスタの数が少ないので、特に、そのNMOSトランジスタのチャネル領域への不純物のイオン注入量を少なくさせて、他のトランジスタとは異なる特に低い閾値を持たせても良い。このように低い閾値を持たせることにより、より高速化が達成できる。
NMOSトランジスタで構成した共通ソースノード駆動回路901(0,1)の入力端子には、NAND回路で構成した論理回路900(0,1)の出力端子を接続する。論理回路900(0,1)の出力端子の出力信号をSB(0,1)とする。そしてこの論理回路900(0,1)の2つの入力端子には、共通ソースノードS(0,1)に係る行線ノードWL0に送信される行選択信号の行デコーダ200−0内の前段行デコード回路201の出力端子と、行線ノードWL1に送信される行選択信号の行デコーダ200−1内の前段行デコード回路201の出力端子とを接続する。これにより、論理回路900(0,1)が、その2つの入力端子に前段行デコード回路201から入力された信号に応じて出力信号を発生させて、その出力信号により共通ソースノード駆動回路901(0,1)のゲートを開閉させる。こうして、共通ソースノード駆動回路901(0,1)の出力端子が接続する共通ソースノードS(0,1)のソース電位を接地ノードVSSに接続するゲートを開閉する制御を行う。
共通ソースノードS(0,1)に係る2つの行線ノードWL0とWL1の何れにも行デコーダ200−0及び200−1から行選択信号が送信されない場合には、論理回路900(0,1)は、行デコーダ200の前段行デコード回路201から"1"のみの信号を入力端子から受信し出力端子から"0"の信号を共通ソースノード駆動回路901(0,1)の入力端子に送る。その信号により、共通ソースノード駆動回路901(0,1)がゲートを閉じることで、その出力端子が接続する共通ソースノードS(0,1)を接地電位VSSから切り離してオープン(open)状態にする。オープン状態にされた共通ソースノードS(0,1)にソース端子が接続されたメモリセルM00〜M02とM10〜M12のリーク電流は遮断され、また、オープン(open)状態にされた共通ソースノードS(0,1)にはメモリセルのリーク電流により電荷が供給されて、リーク電流が止まるまで、そのソース電位が上昇する。
本実施形態の半導体記憶装置1は、従来技術がメモリセルのソース端子を直接に接地ノードVSSに接続してソース電位を接地電位に等しくしている部分を改善し、本実施形態では、共通ソースノード駆動回路901の出力端子をメモリセルのソース端子の共通ソースノードSに接続して、その共通ソースノードSのソース電位を制御する。すなわち、共通ソースノード駆動回路901のゲートを開く場合に共通ソースノードSを接地ノードVSSに接続する。一方、共通ソースノード駆動回路901のゲートを閉じる場合に、共通ソースノードSを接地ノードVSSから浮かしてメモリセルのリーク電流を遮断する。つまり、共通ソースノードSに係る2つの行線ノードWLの何れにも行デコーダ200から行選択信号が送信されない場合には、共通ソースノード駆動回路901がオフすることにより、メモリセルのリーク電流により共通ソースノードSのソース電位を上昇させることになり、それにより、共通ソースノードSにソース端子が接続されたメモリセルのリーク電流を遮断する制御を行う。
図3に、マスクROMのメモリセルを構成するNMOSトランジスタと、ロジック回路を構成するNMOSトランジスタのゲート電圧VGとドレイン電流Idとの関係をあらわすVG−Id特性のグラフを示す。図3(a)はリニア表示のグラフであり、図3(b)はオフリーク電流(弱反転層の電流)が良くわかるように、log(Id)スケールで表示している。図3(b)の縦軸のIdはドレイン電流をあらわし、横軸はゲート電圧VGをあらわす。図3(b)のグラフでVG=0Vの場合のドレイン電流Idがリーク電流をあらわす。ロジック用MOSトランジスタは、閾値Vthが0.3Vでありオフリーク電流が0.1pAである。ロジック用MOSトランジスタは、オフリークを抑えるために、閾値Vthを通常の0.3Vに設定している。一方、マスクROMのメモリセルを構成するトランジスタは、セル電流を多く取るために、閾値Vth0を0.1V程度に低く設定している。そのため、そのメモリセルのトランジスタは、ゲート電位VGが0Vであっても弱反転層領域で1nAのオフリーク電流が流れる。
図4は、図2と同様な回路でオフリーク電流を低減するマスクROMで、より具体的な半導体記憶装置1の集積回路の半導体チップにおける全体レイアウトを示す。図4のメモリセルは、0.1V程度の低い閾値Vth0を有するNMOSトランジスタで構成する。図4のメモリセルのNMOSトランジスタの記号の真ん中に丸印を付けることで、そのトランジスタが0.1Vの低い閾値Vth0を持つことを示した。図4は、半導体記憶装置1の例として、16ビットの記憶回路であって出力端子Doutが16個ある半導体記憶装置1を示す。図4では、メモリセルアレイ100は、100−0〜100−15までの16ブロックに分かれている。共通ノードCOM0は、第0ビットの共通ノードであり、第0ビット用のセンスアンプ500−0と列ゲート400の列選択トランジスタCG0−0からCGn−0に共通に接続する。共通ノードCOM15は、第15ビットの共通ノードであり、第15ビット用のセンスアンプ500−15と列ゲート400の列選択トランジスタCG0−15からCGn−15に共通に接続する。
図4では、列デコーダ300から列選択ノードCOLk(k=0〜n)に列選択信号が送信されて列選択トランジスタCGk−0のゲートを開いて回路のスイッチを開くことでセンスアンプ500−0の共通ノードCOM0に列線ノードBITk−0(k=0〜n)が接続され、列選択トランジスタCGk−15のスイッチが開くことでセンスアンプ500−15の共通ノードCOM15に列線ノードBITk−15が接続されて、列線ノードBITk−0およびBITk−15に電流を流す。列線ノードには複数のメモリセルが接続されるため、各センスアンプ500の共通ノードCOMに接続した各々の列線ノードBITkには、その列線ノードBITkに接続されるメモリセルのリーク電流の総計でかなりのリーク電流が流れてしまう。
ここで、この半導体記憶装置1は、64Mビットのメモリ容量を持つマスクROMであるとする。そして、列線ノードBIT0−0〜BITn−0からBIT0−15〜BITn−15の各々に接続するメモリセルの個数は8192個、行線ノードWLh(h=0〜m)に接続するメモリセルの個数は8192個あるものとする。ここで、各行線ノードWLhに接続するメモリセルの数は列線ノードの総数でもある。その場合は、メモリセルアレイ100−0から100−15までの16ブロックのメモリセルアレイの1つのブロックあたり(n+1)=512本の列線ノードがある。そして、第0ビット用のセンスアンプ500−0の共通ノードCOM0には、列ゲート400の512個の列選択トランジスタであるCG0−0からCGn−0が共通に接続する。また、第15ビット用のセンスアンプ500−15の共通ノードCOM15には、列ゲート400の512個の列選択トランジスタであるCG0−15からCGn−15が共通に接続する。
第0ビットのメモリセルアレイ100−0に行方向に配列するメモリセルMh0−0からMhn−0のゲート端子に共通に、行デコーダ200−0から200−mの行線ノードWLh(h=0〜m)を接続する。この行線ノードWLhは、各ビットのメモリセルアレイの第h行目のメモリセルのゲート端子にも共通に接続する。そして、列方向に配列されるメモリセルM0k−0からMmk−0のドレイン端子に共通に、列ゲート400の列線ノードBITk−0を接続する。この、行デコーダ200で行が選択され列デコーダ300で列が選択されることでメモリセルMhk(h=0〜m、k=0〜n)が選択される。
これにより、第0ビットのメモリセルアレイ100−0に、(m+1)×(n+1)=8192×512個のマトリックス状にメモリセルM00−0〜Mmn−0が配置され、第15ビットのメモリセルアレイ100−15に、(m+1)×(n+1)=8192×512個のマトリックス状にメモリセルM00−15〜Mmn−15が配置される。
300−0〜300−nは列デコーダであり、列毎に、アドレス入力回路800から列
アドレスが入力される。列デコーダ300は、NAND回路から成る前段列デコード回路301とインバータで構成するバッファ回路302とで構成され、出力の列選択信号を列線ノードCOLk(k=0〜n)に出力する回路を有する。列デコーダ300から列選択信号を列選択ノードCOLk(k=0〜n)に出力し、その列選択ノードCOLkがゲートに接続する列ゲート400の列選択トランジスタCGk−0からCGk−15のゲートを開く。第0ビットの列選択トランジスタCGk−0のゲートが開かれると列選択トランジスタCGk−0を介して、センスアンプ500−0の共通ノードCOM0が列線ノードBITk−0に接続する。第15ビットの列選択トランジスタCGk−15のゲートが開かれると列選択トランジスタCGk−15を介して、センスアンプ500−15の共通ノードCOM15が列線ノードBITk−15に接続する。
この場合に、各列線ノードに並列に接続されるメモリセルの個数が8192個あるので、従来の回路のように、各メモリセルのソース端子が接地電位VSSに接続されていると、各メモリセルのゲート電位VG=0Vのとき、図3(b)のグラフが示すIdのように1nAのリーク電流が流れ、総計8192個のメモリセルに流れる総リーク電流が約8μAも流れてしまう。また、もし、プロセスがばらついて、閾値Vthが0.05Vになると、総リーク電流は1桁増えて、各列線ノードあたり80μAも流れ、動作不良になる。
その総リーク電流を低減するため、本実施形態では、行線ノードWL0がゲート端子に接続するメモリセルM00−0〜M0n−0からM00−15〜M0n−15のソース端子と、行線ノードWL1がゲート端子に接続するM10−0〜M1n−0からM10−15〜M1n−15のソース端子を、共通ソースノードS(0,1)に接続して、この共通ソースノードを共通ソースノード駆動回路901(0,1)によって接地ノードVSSに接続する。共通ソースノード駆動回路901(0,1)のゲート端子には、NAND回路で構成する論理回路900(0,1)の出力端子を接続し、論理回路900(0,1)の入力端子には、行デコーダ200−0、200−1の前段行デコード回路201の出力端子を接続して、行デコーダ200で制御する。
行デコーダ200−0、200−1のどちらかが選択された場合は、選択された行デコーダ200の前段行デコード回路201から"0"がNAND回路で構成する論理回路900(0,1)の入力端子に入力され、論理回路900(0,1)が出力端子から"1"を出力し、共通ソースノード駆動回路901(0,1)の入力端子に送信する。その入力信号に従って共通ソースノード駆動回路901(0,1)が、共通ソースノードS(0,1)を接地ノードVSSに接続する。
一方、行デコーダ200−0、200−1のどちらも非選択であり各行デコーダ200の前段行デコード回路201から"1"のみが論理回路900(0,1)の入力端子に入力されれば、論理回路900(0,1)が出力端子から"0"を出力し、その信号を共通ソースノード駆動回路901(0,1)の入力端子に送信する。その入力信号に従って共通ソースノード駆動回路901(0,1)がゲートをオフにすることで、共通ソースノードS(0,1)を接地ノードVSSから切り離す。これにより、行線ノードWL0がゲート端子に接続するメモリセルM00−0〜M0n−0からM00−15〜M0n−15と、行線ノードWL1がゲート端子に接続するメモリセルM10−0〜M1n−0からM10−15〜M1n−15のオフリーク電流をカットする。
図5に本実施形態の共通ソースノード駆動回路901の動作表を示す。図5の動作表では、列線ノードBITに共通ノードCOMが接続されて0.5Vの電源ノードVDDの電圧が列線ノードBITに加わる場合において、共通ソースノードS(0,1)が接続するブロックの行線ノードWL0あるいはWL1に行選択信号が送信され、一方、共通ソースノードS(m−1,m)が接続するブロックの行線ノードWLm−1とWLmは選択され
ない場合を示す。また、図6に、共通ソースノード駆動回路901の動作のタイミングチャートを示す。
例えば、図6のタイミングチャートの左側に示す状態のように第0行が選択される場合は以下の様に回路が動作する。すなわち、第0ビット用のメモリセルアレイ100−0において列線ノードBIT0−0に共通ノードCOMから0.5Vの電源ノードVDDの電位が加わる場合に、行デコーダ200−0から行線ノードWL0に行選択信号(パルス信号)が送信されて行線ノードWL0の電位が高くなり、行線ノードWL1には行選択信号が送信されず、行線ノードWL1の電位が非選択(0V)状態の場合に、以下のように回路が動作する。
この場合は、NAND回路で構成する論理回路900(0,1)の入力端子に行デコーダ200−0の前段行デコード回路201から"0"信号が入力され、論理回路900(0,1)の出力端子から出力される出力信号SB(0,1)が"1"になる。その出力信号SB(0,1)が共通ソースノード駆動回路901(0,1)の入力端子に入力されることで、NMOSトランジスタで構成する共通ソースノード駆動回路901(0,1)がゲートを開き(オンになり)、共通ソースノードS(0,1)が、開かれたゲートを通して接地ノードVSS(0V)に接続されて低電位になる。列線ノードBIT0−0と行線ノードWL0で選択されたメモリセルM00−0には約10μAの電流が流れる。ここで、行線ノードWL1は非選択(0V)であるが、行線ノードWL1にゲートが接続するメモリセルM10−0のソース端子は共通ソースノードS(0,1)に接続しているので、そのソース端子が接地ノードVSSに接続され、その結果、メモリセルM10−0にはオフリーク電流(1nA)が流れる。
しかし、その他の行デコーダ、例えば行デコーダ200−(m−1)と200−mは両方とも非選択なので、論理回路900(m−1、m)の出力信号SB(m−1、m)が"0"となり、共通ソースノードS(m−1,m)がオープンとなり、メモリセルM0(m−1)−0、M0m−0にはオフリーク電流が流れない。従って、このシステムによれば、列線ノードに接続された8192個のメモリセルの内、オフリーク電流が流れるのは1つのメモリセルM10−0だけになり、オフリーク電流の問題が解決される。もちろん、さらに容量が増えて、列線ノードに接続されるメモリセルの個数が倍の16384個になっても、同様に、オフリーク電流が流れるのは1個のメモリセルのみであり、オフリーク電流の問題が解決される。第1ビット用から第15ビット用のメモリセルアレイ100−1〜100−15についても同様である。
以上のように、本実施形態の半導体記憶装置1は、隣り合う2つの行線ノードWLhとWL(h+1)の集合毎に1つの共通ソースノードS(h,h+1)が設けられる。そして、共通ソースノードS(h,h+1)の電位が共通ソースノード駆動回路901(h,h+1)によって制御される。隣り合う2つの行線ノードWLhとWL(h+1)の何れかにゲート端子が接続するメモリセルMh0〜MhnとM(h+1)0〜M(h+1)nのソース端子をその共通ソースノードS(h,h+1)に接続する。共通ソースノード駆動回路901(h,h+1)は、その共通ソースノードS(h,h+1)に係る2つの行線ノードWLhとWL(h+1)の何れにも行デコーダ200から行選択信号が送信されない状態の場合に、共通ソースノードS(h,h+1)を接地電位VSSから切り離して、メモリセルMh0〜MhnとM(h+1)0〜M(h+1)nのリーク電流を遮断することによって、動作中の半導体記憶装置1のメモリセルアレイ100のリーク電流を抑制することができる。すなわち、本実施形態により、メモリセルアレイ100に少数の共通ソースノード駆動回路901(h,h+1)のトランジスタを追加するだけで、動作の安定性を損なわずに電源ノードVDDの電源電圧を低下させることができるようになり、それにより動作を高速化できる効果がある。また、電源ノードVDDの電源電圧を低下させることで、半導体記憶装置1の消費電力を低減させることができる効果がある。
<第2の実施形態>
図7に第2の実施形態の半導体記憶装置1の集積回路チップの全体レイアウト図を示す。第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、第1の実施形態の共通ソースノード駆動回路901(0,1)から901(m−1,m)の代わりにインバータ回路から成る共通ソースノード駆動回路902(0,1)から902(m−1,m)を用いたことである。第2の実施形態の共通ソースノード駆動回路902の動作を図8の動作表で示す。第2の実施形態では、選択されないメモリセルが接続する共通ソースノードSは、インバータ回路から成る共通ソースノード駆動回路902により急速に電源ノードVDDの電位の0.5Vにまで充電されることで、非選択の共通ソースノードSの電位が速やかに安定する。これにより、メモリセルにオフリーク電流が流れない状態への切り替え時間を短くできる効果がある。
すなわち、第1の実施例では、共通ソースノードを共通ソースノード駆動回路901で接地ノードVSSとは切り離してフローティングにし、フローティングにした共通ソースノードSにメモリセルから微小なリーク電流が流れて充電されることで電位が上昇することによりメモリセルのリーク電流を停止させるまでの切り替え時間を要する。それに対して、第2の実施形態では、共通ソースノードの電位をインバータ回路により急速に電源ノードVDDの電位の0.5Vに充電することで、メモリセルのモードの切り替え時間を短くできる効果がある。そのため、第2の実施形態は、メモリセルの読出し速度が速くなった場合にもその速度に追従してメモリセルのリーク電流を抑制できる効果がある。なお、本実施形態の共通ソースノード駆動回路902は、インバータに限られず、共通ソースノード駆動回路902を、正入力に応じて正の出力電圧を発生させるバッファ回路で構成することも可能である。
<第3の実施形態>
図9に第3の実施形態の半導体記憶装置1の集積回路チップの全体レイアウト図を示す。第3の実施形態が第2の実施形態と異なる点は、電圧の0.5Vの電源ノードVDDを電源とする第2の実施形態の共通ソースノード駆動回路902の替わりに、接地ノードVSSの電位の0Vより高い0.1Vから、電源ノードVDDの電位より低い所定の正の電位である0.3Vのバイアス電圧BIASを電源にするインバータ回路で構成した共通ソースノード駆動回路920を用いることである。これにより、第3の実施形態は、選択されないメモリセルが接続する共通ソースノードSをより速く所定の正の電位であるバイアス電圧BIASにまで充電する。すなわち、第3の実施形態は、共通ソースノード駆動回路920の電源の電圧をバイアス電圧BIASに下げたことで、以下に説明するように回路の応答速度を速くできる効果がある。第3の実施形態の共通ソースノード駆動回路920の動作表を図10に示す。第3の実施形態では、このようにインバータ回路から成る共通ソースノード駆動回路920の電源の電圧をバイアス電圧BIASに設定して0.5Vの電源ノードVDDの電圧よりも下げることで、第2の実施形態では可能性があった、共通ソースノード側から列線ノードBITに逆流するリーク電流が流れる恐れを無くすことができる効果がある。これにより、第3の実施形態は、第2の実施形態では可能性があった、共通ソースノード側から列線ノードBITに逆流するリーク電流の影響でメモリセルの読み出しスピードが遅くなる可能性を解消できる効果がある。
図11に、本実施形態で用いるバイアス電圧発生回路910と共通ソースノード駆動回路920の具体的回路を示す。図11のバイアス電圧発生回路910は、電源ノードVDDに抵抗Rを接続しその抵抗RをNMOSトランジスタ911のドレイン端子及びゲート端子に接続し、NMOSトランジスタ911のソース端子を接地ノードVSSに接続して、ドレイン端子からバイアス電圧BIASを取り出す回路にする。ここで、抵抗Rは大きめに設定して回路に流れる電流を少なくすることでNMOSトランジスタ911のドレイン端子の電位の上昇を防ぎ、また、NMOSトランジスタ911の半導体素子の幅Wを広くすることで電流容量を大きくしてそれに流れる電流によるトランジスタのドレイン端子の電位の上昇を防ぐ構成にする。そのように構成することで、図11のバイアス電圧発生回路910の出力端子から、NMOSトランジスタ911の閾値VthNの値のバイアス電圧BIASを出力させる。
一方、図11の共通ソースノード駆動回路920は、通常のCMOSインバータであり、バイアス電圧発生回路910の出力端子にソース端子を接続してバイアス電圧BIASにしたPMOSトランジスタと、NMOSトランジスタとをドレイン端子同士で接続して、そのドレイン端子同士の接続点から出力電圧を取り出す。この共通ソースノード駆動回路920は、PMOSトランジスタ921のソース端子に加えるバイアス電圧BIASが0.1Vから0.3Vの範囲で電位が低いが、それでもPMOSトランジスタ921のゲートを開くことができるようにするために、PMOSトランジスタ921の閾値Vthp0を低めの値の0.1Vあるいはそれ以下に設定する。
(変形例1)
図12に変形例1のバイアス電圧発生回路910を示す。図12のバイアス電圧発生回路910は、図11のバイアス電圧発生回路910と同様な回路構成にするが、そこで用いるNMOSトランジスタ911は、実施例3と同様に半導体素子の幅Wを広くして電流容量を大きくするが、その閾値Vth0を0.1V程度に小さくしたトランジスタを用いる点が実施例3と異なる。変形例1の回路の抵抗Rは、その抵抗Rが流す電流が、NMOSトランジスタ911のドレイン端子の電位を閾値Vth0より若干の値α上昇させる程度になるように、抵抗Rの大きさを中程の値に設定する。この抵抗Rの値で調整することで、図12のバイアス電圧発生回路910の出力端子から、NMOSトランジスタ911の閾値Vth0よりも大きな電圧のバイアス電圧BIAS=Vth0+αを発生させる。
(変形例2)
図13に変形例2のバイアス電圧発生回路910を示す。図13のバイアス電圧発生回路910は、閾値VthNのNMOSトランジスタ911のソース端子を接地ノードVSSに接続し、閾値VthpのPMOSトランジスタ912のソース端子を電源ノードVDDに接続し、NMOSトランジスタ911のドレイン端子とPMOSトランジスタ912のドレイン端子を接続した点からバイアス電圧BIASを取り出す。NMOSトランジスタ911とPMOSトランジスタ912の半導体素子の幅Wは広くし、それらのトランジスタの電流容量を大きくする。図13のバイアス電圧発生回路910が出力するバイアス電圧BIASは、NMOSトランジスタ911の閾値VthNとPMOSトランジスタ912の閾値Vthpにより、VthN≦BIAS≦VDD−Vthpにする。ただし、この式でVDDは電源ノードVDDの電圧の0.5Vを示す。
(変形例3)
図14に変形例3のバイアス電圧発生回路910を示す。図14のバイアス電圧発生回路910は、図13のバイアス電圧発生回路910と同様な回路構成であるが、NMOSトランジスタ911の閾値Vth0を0.1V程度に低くし、そのトランジスタの幅Wを広くして電流容量を大きくする。一方、PMOSトランジスタ912の閾値Vthpは通常通りとし、そのトランジスタの幅Wは小さくすることでPMOSトランジスタ912による電圧降下量を大きくする。これにより、NMOSトランジスタ911のドレイン端子とPMOSトランジスタ912のドレイン端子を接続した点から取り出すバイアス電圧BIASを、NMOSトランジスタ911の閾値Vth0に近い値にすることができる。
(変形例4)
図15に、変形例4の共通ソースノード駆動回路920を示す。図15の共通ソースノード駆動回路920は、ソース端子を接地ノードVSSに接続した閾値VthNのNMOSトランジスタ922と、ドレイン端子をバイアス電圧BIASに接続したNMOSトランジスタ923を用い、NMOSトランジスタ922のドレイン端子とNMOSトランジスタ923のソース端子の接続点から出力電圧を取り出す。そして、NMOSトランジスタ923のゲート端子にはインバータ924の出力端子を接続し、インバータ924の入力端子とNMOSトランジスタ922のゲート端子に入力信号端子INを接続する。NMOSトランジスタ923の閾値はロジック用MOSトランジスタの0.3V程度の閾値VthNあるいはROM用MOSトランジスタの0.1V程度の閾値Vth0を用いる。
なお、これらの実施形態ではマスクROMの例で示したが、同様の構成のEEPROM,フラッシュメモリでも応用できる。電気的に書き込める不揮発性メモリの場合は、書き込み回路が付加されるが、読み出し系のシステムに関しては実施形態1から3と同様である。
1・・・半導体記憶装置
100、100−0、100−15・・・メモリセルアレイ
200、200−0、200−m・・・行デコーダ
201・・・前段行デコード回路
202・・・バッファ回路
300、300−0、300−n・・・列デコーダ
301・・・前段列デコード回路
302・・・バッファ回路
400・・・列ゲート
500、500−0、500−15・・・センスアンプ
600・・・制御回路
700・・・出力バッファ
800・・・アドレス入力回路
900・・・論理回路
901、902、920・・・共通ソースノード駆動回路
910・・・バイアス電圧発生回路
911、922、923・・・NMOSトランジスタ
912、921・・・PMOSトランジスタ
924・・・インバータ
BIT0、BIT1、BIT2、BIT0−0、BITn−0、BIT0−15、BITn−15・・・列線ノード
CG0、CG1、CG2、CG3、CG0−0、CGn−0、CG0−15、CGn−15・・・列選択トランジスタ
COL0、COL1、COL2、COLn・・・列選択ノード
COM、COM0、COM15・・・共通ノード
Dout0、Dout1、Dout15・・・出力端子
M00、M01、M02,M10,M30,M32、M00−0,M0n−0.M00−15,M0n−15,Mm0−0,Mmn−0,Mm0−15,Mmn−15・・・メモリセル
S(0,1)、S(2,3)、S(m−1,m)・・・共通ソースノード
SB(0,1)、SB(m−1,m)・・・論理回路の出力信号
VDD・・・電源ノード
VSS・・・接地ノード
WLm、WL0、WL1、WL2、WL3・・・行線ノード

Claims (5)

  1. メモリセルが縦横にマトリックス状に配列されたメモリセルアレイを有する半導体記憶装置において、
    前記メモリセルの閾値が、他の論理回路を構成するトランジスタの閾値より低く設定され、
    前記メモリセルアレイに行方向に配列するメモリセルのゲート端子が行線ノードに接続され、
    隣り合う2つの行線ノードの集合毎に、他の論理回路より低い閾値のNMOSトランジスタを用いた共通ソースノード駆動回路により電位を制御される1つの共通ソースノードが設けられ、前記2つの行線ノードの何れかにゲート端子が接続するメモリセルのソース端子が前記共通ソースノードに接続され、
    前記共通ソースノードに係る前記2つの行線ノードの何れにも行デコーダから行選択信号が送信されない場合に、前記共通ソースノード駆動回路が前記共通ソースノードを接地電位から切り離して、前記共通ソースノードにソース端子が接続された前記メモリセルのリーク電流を遮断することを特徴とする半導体記憶装置。
  2. メモリセルが縦横にマトリックス状に配列されたメモリセルアレイを有する半導体記憶装置において、
    前記メモリセルの閾値が、他の論理回路を構成するトランジスタの閾値より低く設定され、
    前記メモリセルアレイに行方向に配列するメモリセルのゲート端子が行線ノードに接続され、
    隣り合う2つの行線ノードの集合毎に、他の論理回路より低い閾値のNMOSトランジスタを用いることで電源電位より低い値の正のバイアス電圧を発生するバイアス電圧発生回路を電源にした共通ソースノード駆動回路により電位を制御される1つの共通ソースノードが設けられ、前記2つの行線ノードの何れかにゲート端子が接続するメモリセルのソース端子が前記共通ソースノードに接続され、
    前記共通ソースノードに係る前記2つの行線ノードの何れにも行デコーダから行選択信号が送信されない場合に、前記共通ソースノード駆動回路が、前記共通ソースノードを接地電位から切り離し、且つ、前記共通ソースノードを、前記バイアス電圧発生回路が発生する、電源電位より低い値の正のバイアス電圧に充電して前記共通ソースノードにソース端子が接続された前記メモリセルのリーク電流を遮断することを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 請求項1記載の半導体記憶装置において、
    前記他の論理回路より低い閾値のNMOSトランジスタを用いた共通ソースノード駆動回路が、接地電位より高く電源電位より低い正の電位のバイアス電圧発生回路を電源にし、前記共通ソースノードに係る前記2つの行線ノードの何れにも行デコーダから行選択信号が送信されない場合に、前記共通ソースノード駆動回路が、前記共通ソースノードを接地電位から切り離し、且つ、前記共通ソースノードを前記バイアス電圧発生回路が発生する正のバイアス電圧に充電して前記共通ソースノードにソース端子が接続された前記メモリセルのリーク電流を遮断することを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の半導体装置において、前記共通ソースノード駆動回路がインバータで構成されることを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の半導体装置において、前記行デコーダは、前段行デコード回路と、出力端子が前記行線ノードに接続されているバッファ回路が順に接続されて成り、前記集合に属する前記行線ノードに接続する前記行デコーダの前記前段行デコード回路の出力端子が論理回路の入力端子に接続され、前記論理回路の出力端子が前記共通ソースノード駆動回路の入力端子に接続されていることを特徴とする半導体記憶装置。
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