JP5258804B2 - グリル調理器およびこれを用いた誘導加熱調理器 - Google Patents

グリル調理器およびこれを用いた誘導加熱調理器 Download PDF

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Description

本願発明は、本体筐体内にグリル部を有する誘導加熱調理器に関するものである。
特許文献1に記載の従来式の誘導加熱調理器は、グリル部と筐体排気口の間に配設された排気ダクトを有し、排気ダクト内には触媒とこれを活性化させる触媒加熱用ヒータとにより構成される脱臭装置(浄化フィルタ)が配設され、魚等の食材を調理したときにグリル部内で生じる高温の油煙や臭気を、排気ダクト内の脱臭装置を介して、すなわち浄化した後に排気するように構成されている。このように、グリル調理時に発生する油煙や臭気は、確実に、かつ速やかに排気ダクト内の脱臭装置を介して排気することが極めて好ましい。さもなければ、本体筐体内に油煙や臭気が付着すると(こびりつくと)、調理後の清掃および消臭等が困難であるため、極めて不衛生である上、ユーザに耐え難い不快感を与えることになる。
そこで特許文献1の誘導加熱調理器によれば、これらの油煙や臭気は温度上昇に伴う低密度化による浮力または自然対流により排気ダクト内に緩やかに案内されるが、排気ダクトに空気混入口を設け、送風ファンから空気を流入させて筐体排気口に向かうように流すことにより生じる負圧吸引作用を利用して、排気ダクトによる油煙や臭気の排気能力を改善しようとしている。
特開2007−17033(9頁、図5)
従来の誘導加熱調理器においては、グリル調理時に発生する油煙や臭気の排気能力は、排気ダクトの空気混入口から流入する気流によって生じる誘引効果に左右され、具体的には、空気混入口から流入する気流の速度が大きいほど、あるいは気流の流量が大きいほど誘引効果は大きい。
そして上記誘導加熱調理器では、送風ファンの送風能力を上げることにより、油煙や臭気の十分な排気能力を確保しようとしていた。送風ファンの送風能力を上げるためには、具体的には送風ファンの径を大きくし、または送風ファンの回転数を上げる必要があり、いずれも送風ファンのサイズが大型化し、送風ファンから生じる騒音が増大するといった問題点があった。
また、特に送風ファンがグリル部の排気口付近に配置されている場合、グリル排気口付近の空気温度は非常に高温になっており、その高温の空気を送風ファンが吸い込むため、送風ファンのモータの信頼性を損なうといった問題点もあった。
本願発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、送風ファンの送風能力を上げることなく、すなわち送風ファンを小型化し、かつ送風ファンからの騒音を低減しつつ、油煙や臭気の排気能力を改善することができるグリル調理器を提供することを目的とする。
本願発明に係るグリル調理器は、筐体排気口を有する筐体と、前記筐体内に配設された、グリル換気口を有するグリル部と、前記グリル換気口および前記筐体排気口に流体連通し、これらの間にダクト開口部を有する排気ダクトと、送風ファンを有し、前記ダクト開口部に連結された誘引ダクトと備え、前記誘引ダクトは、前記送風ファンの下流側であって、該送風ファンが形成する気流と同一方向に面し、かつ該送風ファンと対向しない側壁を有し、該側壁において少なくとも1つのスリットを有することを特徴とするものである。
本願発明に係るグリル調理器によれば、小型で騒音の小さい送風ファンを用いて、グリル部内で発生した油煙や臭気を、確実に排気ダクト(浄化フィルタ)を介して排気する排気性能を向上させることができる。
本願発明に係るグリル調理器を用いた誘導加熱調理器を概略的に示す斜視図である。 図1に示すトッププレートおよび本体筐体の一部を取り除いて、内部構造を露出させた誘導加熱調理器の一部破断斜視図である。 図1のIII−III線から見たときの断面図である。 実施の形態1による排気ダクトおよび誘引ダクトの拡大斜視図である。 誘引ダクトを排気ダクトから分解したときの図4と同様の分解拡大斜視図である。 図4に示す排気ダクトおよび誘引ダクトをY方向から見た正面図である。 図4のY−Z平面で切断したときの断面図である。 実施の形態2による排気ダクト、ファンチャンバおよび誘引チャンバの図4と同様の拡大斜視図である。 ファンチャンバおよび誘引チャンバの分解斜視図である。 実施の形態2によるグリル調理器の図6と同様の正面図である。 実施の形態2によるグリル調理器の図7と同様の断面図である。 (a)および(b)は、実施の形態3によるグリル調理器の図7および図11と同様の断面図である。 実施の形態3による誘引ダクトの斜視図である。
本願発明に係るグリル調理器は任意の調理器に用いることができるが、以下、添付図面を参照して、誘導加熱調理器に採用されたグリル調理器の実施の形態について説明する。各実施の形態の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば、「上」、「下」、「右」、「左」、「X方向」、「Y方向」、および「Z方向」など)を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本願発明を限定するものでない。また以下の添付図面において、同様の構成部品については同様の符号を用いて参照する。
実施の形態1.
図1〜図7を参照しながら、本願発明に係るグリル調理器を用いた誘導加熱調理器の実施の形態1について以下詳細に説明する。図1は実施の形態1による誘導加熱調理器1を概略的に示す斜視図である。
図1に示す誘導加熱調理器1は、概略、本体筐体2、その上側表面のほぼ全体を覆うガラスなどで形成されたトッププレート3、左右に対称的に配置された一対の誘導加熱部4a,4b、ラジエント加熱部5、および本体筐体2内のほぼ中央位置に配設されたグリル部6を有する。図1に示す誘導加熱調理器1は、一対の誘導加熱部4a,4bおよびグリル部6等を左右対称的に配置した、いわゆるセンタグリル構造を有するものであるが、本願発明はこれに限定されるものではなく、サイドグリル構造を有するものにも同等に適用することができる。
この誘導加熱調理器1は、ユーザが誘導加熱部4a,4b、ラジエント加熱部5およびグリル部6を操作するために用いられる出力調整ダイヤル8a,8b、ならびにこれらの制御状態を表示するための液晶表示部9を備える。また本体筐体2は、後面11に近接するトッププレート3上に左右に対称的に配置された一対の本体吸気口12a,12bと、その間に配置された本体排気口14とを有する。
図2は、図1のトッププレート3および本体筐体2の一部を取り除いて、内部構造を露出させた誘導加熱調理器1の一部破断斜視図である。図3は、図1のIII−III線から見たときの断面図である。
図示のように、グリル部6はグリル換気口21を含むグリル筐体20を有し、その内部に上側および下側シーズヒータ22a,22bが配設されている(図3)。またグリル筐体20は、調理時に高温となるが、これより放射される輻射熱を遮断するための断熱部材で包囲されており、具体的には、左右両側に配設された断熱側壁24a,24bと、その後方に設けられた断熱端壁26(図2)と、その上方に配設された断熱天板28(図3)とにより包囲されている。
また図2に示す誘導加熱調理器1は、断熱側壁24a,24bの両側にあって、誘導加熱部4の加熱コイル29に高周波電流を供給するための一対の駆動回路部30(図2では一方の駆動回路部30のみを示す)と、本体筐体2内に気流を発生させる冷却ファン(シロッコファン等)31とを有する。駆動回路部30は、整流された直流電流を所定の周期でスイッチング制御するIGBT(およびFWD)半導体素子を有し、特に高温となったIGBT半導体素子を効率的に冷却するヒートシンクを有する。
この誘導加熱調理器1において、ユーザが出力調整ダイヤル8を操作すると、駆動回路部30が加熱コイル29に高周波電流を供給するとともに、冷却ファン31が作動して、本体吸気口12a,12bから取り込んだ空気が駆動回路部30(特にヒートシンク)、加熱コイル29、およびグリル部6を冷却した後、本体排気口14から外部へ排気されるように構成されている。
本願発明に係る誘導加熱調理器1(グリル調理器)は、排気ダクト40および誘引ダクト60を有し(図4および図5)、排気ダクト40および誘引ダクト60は、グリル筐体20と同様、断熱端壁26(および筐体本体2の後面11)、断熱天板28、および左右両側に配設された断熱側板32a,32b(図2)とにより包囲されている。図4は排気ダクト40および誘引ダクト60のみの拡大斜視図であり、図5は誘引ダクト60を排気ダクト40から分解したときの図4と同様の分解拡大斜視図である。図6は図4に示す排気ダクト40および誘引ダクト60をY方向から見た正面図であり、図7は図4のY−Z平面で切断したときの断面図である。
排気ダクト40は、入口開口部44および出口開口部42を有する略L字状または略V字状の筒状の金属製の中空構造体からなり、グリル筐体20内で生じた油煙や臭気を分解および消臭する触媒を含む浄化フィルタ46が入口開口部44に隣接して設けられている。また排気ダクト40は、入口開口部44および出口開口部42の間にダクト開口部48(図7)を有する。
一方、誘引ダクト60は、外気取込口62を有する樹脂製の筒状中空構造体からなり、外気取込口62と出口開口部42とが流体連通するように、排気ダクト40のダクト開口部48に連結されている(図7)。また誘引ダクト60は、外気取込口62に隣接して、上述の冷却ファン31とは別体の送風ファン(たとえばシロッコファン)64が設けられ、外気取込口62から取り込まれた空気を、ダクト開口部48および出口開口部42を介して、本体筐体2の本体排気口14から勢いよく排気するように構成されている。
なお図3において、外気取込口62は、筐体本体2の底板16に設けた底部吸気口18に連結されており、図面を分かりやすくするために、グリル筐体20と排気ダクト40(および誘引ダクト60)との間に配設された断熱端壁26については省略している。
一般に、油煙や臭気は、その温度上昇に伴う低密度化による浮力または自然対流により排気ダクト40内へ緩やかに案内されるが、グリル筐体20が低温状態にあって油煙や臭気の浮力等が十分に得られない場合には、筐体本体2内に油煙や臭気が充満し、排気ダクト40(浄化フィルタ46)を介して本体筐体2の外部に効率的に排気されない。筐体本体2内に油煙や臭気が滞留し、付着すると(こびりつくと)、調理後の清掃および消臭等が困難であるため、極めて不衛生である上、ユーザに耐え難い不快感を与えることになる。
しかし本願発明によれば、排気ダクト40内へ緩やかに案内された油煙や臭気は、誘引ダクト60から排気される高速気流により誘引されて(引き込まれて)効率的に本体筐体2の外部に排気することができ、浄化フィルタ46により確実に分解、消臭することができる。
また、グリル筐体20から排気ダクト40に流れる高温空気が誘引ダクト60内に入ることはないので、送風ファン64が高温空気に曝されることはなく、高温空気による損傷または劣化を回避し、その高い信頼性を長期間維持することができる。
さらに本願発明に係る誘引ダクト60は、図4および図5に示すように、送風ファン64の下流側であって、送風ファン64が形成する気流と同一方向(Y方向)に面し、かつ送風ファン64と対向しない側壁66を有し、この側壁66において少なくとも1つのスリット68を有する。特に図6に明確に示すように、誘引ダクト60は、一対の側壁66a,66bのそれぞれに一対のスリット68a,68bを有する。
側壁66a,66bに設けたスリット68a,68bは、本体筐体2内の空気を誘引ダクト60内に取り込むためのものであり、そのZ方向の長さ(l)は送風ファン64の直径と同等であり、そのX方向の幅(δ)は1.0mm〜10.0mmであってもよい。
ここで本願発明に係る誘導加熱調理器1(グリル調理器)の動作時における本体筐体2内の空気の流れ、とりわけ排気ダクト40および誘引ダクト60に関連する空気の流れについて詳細に説明する。
ユーザが出力調整ダイヤル8を操作してグリル部6にて魚などの食材Fを調理すると(図3)、シーズヒータ22a,22bに通電され、グリル部6内の魚Fが加熱され、魚Fから油煙や臭気が発生するとともに、誘引ダクト60内の送風ファン64が駆動され、外気取込口62から周辺空気(外気)が誘引ダクト60内に取り込まれる(図4)。このとき送風ファン64の下流側であってダクト開口部48の上流側における誘引ダクト60内の静圧P1は上昇し(図7)、高速の気流がダクト開口部48から排気ダクト40の出口開口部42(筐体本体2の本体排気口14)に向かって勢いよく排気される。そしてダクト開口部48の直ぐ下流側における排気ダクト40内の静圧P2は、ダクト開口部48から噴出する高速気流(負圧吸引作用)により低減される。すると、グリル部6(これと流体連通する排気ダクト40の浄化フィルタ46より上流側)における静圧P3と、ダクト開口部48の下流側における静圧P2との差異が大きくなる(P3>P2)。そして空気は静圧の大きい方から小さい方へ流れるので、グリル部6内の油煙や臭気は、負圧吸引作用により排気ダクト40内に誘引され、さらにダクト開口部48から噴出する気流とともに排気ダクト40の出口開口部42(筐体本体2の本体排気口14)から効率よく排気される。
さらに本願発明に係る誘引ダクト60は、送風ファン64の下流側であって気流方向(Y方向)に面し、かつ送風ファン64と対向しない側壁66a,66bに一対のスリット68a,68bを有するので、本体筐体2内の空気を追加的に誘引ダクト60内に取り込むことができる。本願発明者らは、一対のスリット68a,68bを設けることにより、ダクト開口部48からの噴出する気流の速度を増大させる(約20%増)ことを確認した。これに伴い、ダクト開口部48の下流側における静圧P2をより低減させることができる。したがって本願発明に係る誘引ダクト60によれば、グリル部6内の静圧P3とダクト開口部48の下流側における静圧P2との差異を増大させることにより(P3>>P2)、グリル部6内で発生する油煙や臭気の排気能力を増大させることができる。
なお、誘引ダクト60のスリット68a,68bは、本体筐体2内の空気を追加的に誘引ダクト60内に取り込むものであれば、必ずしも気流方向(Y方向)に面した側壁66a,66bに設ける必要はない。ただし、たとえば気流に直交する方向(X方向)に面した側壁にスリット68を設けた場合には、取り込まれる空気の量が減り、逆に送風ファン64からの気流がスリット68から排気されないように設計する必要がある。
またスリット68の開口面積は、ダクト開口部48の開口面積の約50%以下とすることが好ましく、この場合ダクト開口部48から噴出される高速気流のせん断効果により、より多くの空気をスリット68から誘引することができる(すなわち油煙や臭気の排気能力を増大させることができる。)。
一般に、グリル部6内で発生する油煙や臭気は、極めて高温(たとえば100℃以上)となるため、排気ダクト40は、上述のように耐熱性の高い金属材料を用いて形成される。具体的には、排気ダクト40は、適当な金属板を折り曲げ、部分的に重ね合わせ、重ね合わせ部分を適宜スポット溶接することにより加工されるものであるが、この重ね合わせ部分において完全に気密封止されるものではなく、わずかな間隙(約1mm、図示せず)が形成される。このとき、図4および図6に示すように、グリル部6内で生じた油煙や臭気、および誘引ダクト60から噴出される気流(空気)は、排気ダクト40を介して本体排気口14へ搬送される途中において、上記間隙から本体筐体2(とりわけ断熱端壁26と断熱側板32a,32bとの間に形成された空間)の内部に漏れ出す。これに伴い、排気ダクト40内のダクト開口部48の下流側における静圧P2は全体的に小さくなる。するとグリル部6内の静圧P3とダクト開口部48の下流側における静圧P2との差異がさらに増大することになり、グリル部6内で発生する油煙や臭気の排気能力をさらに向上させることができる。
このように本願発明によれば、排気ダクト40の成形加工時に形成される上記間隙から漏れ出た油煙や誘引空気を、誘引ダクト60に設けたスリット68を介して積極的に短絡(ショートカット)させて、本体筐体2内で再循環させることにより、ダクト開口部48の下流側における静圧P2を低減させて、排気能力をさらに向上させることができるグリル調理器を提供することができる。
すなわち本願発明に係るグリル調理器によれば、送風ファン64の送風能力を上げることなく、送風ファン64を小型化し、かつ送風ファン64からの騒音を低減しつつ、油煙や臭気の排気能力を改善することができる。
また、送風ファン64を排気ダクト40内に設けて油煙や臭気を直接的に排気するのではなく、比較的に低温に維持可能な誘引ダクト60内に設けたので、送風ファン64に用いられるモータ等の電気部品を過酷な条件下で駆動することを回避し、長期間にわたって高い信頼性での作動を保証することができる。
実施の形態2.
図8〜図11を参照しながら、本願発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態2について以下詳細に説明する。実施の形態2に係る誘導加熱調理器1は、誘引ダクト60がファンチャンバ70および誘引チャンバ72の2つの構成部品から構成されている点を除き実施の形態1の誘導加熱調理器1と同様の構成を有するので、重複する内容については説明を省略する。
図8は実施の形態2に係る排気ダクト40および誘引ダクト60の図4と同様の拡大斜視図であり、図9は誘引ダクト60を構成するファンチャンバ70および誘引チャンバ72の分解斜視図である。また図10は実施の形態2による排気ダクト40および誘引ダクト60の図6と同様の正面図であり、図11は図7と同様の断面図である。
上述のように、実施の形態2による誘引ダクト60は、ファンチャンバ70および誘引チャンバ72を有する(図9)。ファンチャンバ70は外気取込口62を有する筒状の樹脂製の中空構造体からなり、送風ファン64を有する。誘引チャンバ72は、ファンチャンバ70より大きい外形寸法を有し、ファンチャンバ70との間にスリット状間隙74が形成されるように、そして送風ファン64の下流側においてファンチャンバ70の一部の周囲を覆うように固定される(図9)。そしてファンチャンバ70が固定された誘引チャンバ72は、排気ダクト40のダクト開口部48に連結される(図8)。スリット状間隙74の幅(δ)は、これに限定するものではないが、1.0mm〜10.0mmであってもよい(図10)。
こうして実施の形態2に係る誘導加熱調理器1は、実施の形態1と同様、ダクト開口部48から噴出する高速気流(負圧吸引作用)により、グリル部6内の油煙や臭気が筐体本体2の本体排気口14から効率よく排気される。
また誘引チャンバ72とファンチャンバとの間に設けたスリット状間隙74を介して、本体筐体2内の空気を追加的に誘引ダクト60内に取り込み、ダクト開口部48を介して流れる気流の速度を増大させ、ダクト開口部48の下流側における静圧P2をより低減させることにより、グリル部6内の静圧P3との圧力差を大きくして、グリル部6内の油煙や臭気を排気ダクト40内へ誘引する効果を向上させ、排気性能を改善することができる。
これにより、小型で騒音の小さい送風ファン64を用いて、グリル部6内で発生した油煙や臭気を、確実に排気ダクト40(および浄化フィルタ46)を介して排気する排気性能を改善することができる。換言すると、同一の排気性能を獲得するために、小型で低速回転数の(すなわち騒音の少ない)モータを用いた送風ファン64を採用することができる。
実施の形態3.
図12および図13を参照しながら、本願発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態3について以下詳細に説明する。実施の形態3に係る誘導加熱調理器1は、ダクト開口部48を介して流れる気流を加速するための気流加速手段80がダクト開口部48に隣接して設けられた点を除き実施の形態1および2の誘導加熱調理器1と同様の構成を有するので、重複する内容については説明を省略する。
図12(a)および(b)は、実施の形態3による排気ダクト40および誘引ダクト60の図7および図11と同様の断面図である。実施の形態3による排気ダクト40は、図示のように、ダクト開口部48に隣接して切り起こし82が形成されている。これにより、ダクト開口部48を通過する気流の速度(出口開口部42に向かう方向の速度)を増大させることができる。すなわち実施の形態3によれば、切り起こし(気流加速手段)82をダクト開口部48に隣接して配置し、ダクト開口部48を流れる気流を加速させることにより、グリル部6内の油煙や臭気を排気ダクト40内へ誘引する効果を向上させ、排気性能を改善することができる。
また上記切り起こし82の他の気流加速手段80として、送風ファン64からダクト開口部48までの気流方向に沿って、誘引ダクト60の断面積が徐々に小さくなるように誘引ダクト60を構成することにより、ダクト開口部48を流れる気流を加速させてもよい。この場合、断面積が連続的に小さくなる誘引ダクト60の形状が気流加速手段80となる。
さらに、その他の気流加速手段80として、先端部が出口開口部42に延びるノズル状または円筒状の突起部(図示せず)をダクト開口部48に設けてもよい。
さらに図13(誘引ダクト60のみの斜視図)に示すように、送風ファン64が反時計方向に回転するとき、ダクト開口部48またはこれに対向する誘引ダクト60の開口部61が送風ファン64の回転方向(図13の矢印84の方向)に沿って開口面積が小さくなるような平面形状を有することが好ましい。すなわち送風ファン64が形成する気流は、気流方向(Y方向)の速度成分に加え、回転方向の速度成分を有するので、送風ファン64より上方にあってはX方向に沿って開口面積を徐々に大きくすることにより、より多量の気流を排気ダクト40内に噴出することができる。これによりダクト開口部48を流れる気流を加速させてもよく、この場合、送風ファン64の回転方向に沿って開口面積が小さくなるような平面形状を有するダクト開口部48(または誘引ダクト60の開口部61)が気流加速手段80となる。
1.誘導加熱調理器、2.本体筐体、3.トッププレート、4.誘導加熱部、5.ラジエント加熱部、6.グリル部、8.出力調整ダイヤル、11.後面、12.本体吸気口、14.本体排気口、20.グリル筐体、21.グリル換気口、22.シーズヒータ、24.断熱側壁、26.断熱端壁、28.断熱天板、29.加熱コイル、30.駆動回路部、31.冷却ファン、32.断熱側板、40.排気ダクト、42.出口開口部、44.入口開口部、46.浄化フィルタ、48.ダクト開口部、60.誘引ダクト、61.開口部、62.外気取込口、64.送風ファン、66.側壁、68.スリット、70.ファンチャンバ、72.誘引チャンバ、74.スリット状間隙、80.気流加速手段、82.切り起こし、F.食材。

Claims (5)

  1. 筐体排気口を有する筐体と、
    前記筐体内に配設された、グリル換気口を有するグリル部と、
    前記グリル換気口および前記筐体排気口に流体連通し、これらの間にダクト開口部を有する排気ダクトと、
    送風ファンを有し、前記ダクト開口部に連結された誘引ダクトと備え、
    前記誘引ダクトは、前記送風ファンの下流側であって、該送風ファンが形成する気流と同一方向に面し、かつ該送風ファンと対向しない側壁を有し、該側壁において少なくとも1つのスリットを有することを特徴とするグリル調理器。
  2. 筐体排気口を有する筐体と、
    前記筐体内に配設された、グリル換気口を有するグリル部と、
    前記グリル換気口および前記筐体排気口に流体連通し、これらの間にダクト開口部を有する排気ダクトと、
    送風ファンを有するファンチャンバと、
    前記ファンチャンバの下流側に配置され、前記ダクト開口部に連結された誘引チャンバとを備え、
    前記誘引チャンバは、前記ファンチャンバとの間に間隙が形成されるように、該ファンチャンバの一部の周囲を覆うように配置されることを特徴とするグリル調理器。
  3. 排気ダクトは、ダクト開口部に隣接して配置された、該ダクト開口部を介して流れる気流を加速するための気流加速手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載のグリル調理器。
  4. ダクト開口部は、該送風ファンの回転方向に沿って開口面積が小さくなるような平面形状を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載のグリル調理器。
  5. 請求項1〜4のいずれか1に記載のグリル調理器を用いた誘導加熱調理器。
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