JP5257747B2 - 車両用前照灯 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用前照灯に係り、特にすれ違いビーム用配光パターンに影の部分が現れない(すれ違いビーム用配光パターンにムラを生ずることがない)車両用前照灯に関する。
従来、すれ違いビーム用配光パターン及びオーバーヘッド用配光パターンを形成する車両用前照灯が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図6は、特許文献1に記載の車両用前照灯を説明するための側面図である。
図6に示すように、特許文献1に記載の車両用前照灯は、投影レンズ10´、光源20´、投影レンズ10´と光源20´の間に配置されたシェード30´、光源20´を包囲するように配置され、光源20´からの光を反射する第1反射面40´、シェード30´の上方に配置され、該第1反射面40´からの反射光を反射する第2反射面50´等を備えている。
この特許文献1に記載のプロジェクタ型前照灯においては、光源20´からの光は、第1反射面40´によって反射され、投影レンズ10の焦点F´付近に集光した後、投影レンズ10´を透過し、シェード30´によって規定されるカットオフラインを有するすれ違いビーム用配光パターンを形成する。
また、光源20´からの光は、第1反射面40´によって反射され、その反射光の一部が第2反射面50´によってすれ違いビーム用配光パターン上方に向けて反射されることにより、該すれ違いビーム用配光パターン上方にオーバーヘッド用配光パターンを形成する。
この特許文献1に記載のプロジェクタ型前照灯においては、第2反射面50´を上記のようにシェード30´の上方に配置することなく、図7(a)に示すように、投影レンズ10´の下方にレンズカット面11´を形成し、このレンズカット面11´によって第1反射面40´からの反射光の一部をすれ違いビーム用配光パターンP1´上方に向けて反射し、図7(b)に示すように、該すれ違いビーム用配光パターンP1´上方にオーバーヘッド用配光パターンP2´を形成することが考えられる。
特開2008−21463号公報
しかしながら、投影レンズ10´の下方にレンズカット面11´を形成した場合、第1反射面40´からの反射光の一部(すれ違いビーム用配光パターンを形成するための光の一部)が該カット面11´に入射することとなる。
このカット面11´に入射した第1反射面40´からの反射光の一部(すれ違いビーム用配光パターンを形成するための光の一部)は、カット面11´によって反射され、オーバーヘッド用配光パターンP2´の形成のために用いられることとなる。このため、すれ違いビーム用配光パターンP1´の下側には、図7(b)に示すように、影の部分S´が現れる(すれ違いビーム用配光パターンP1´にムラを生ずる)という問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、すれ違いビーム用配光パターンを形成するための光の一部が投影レンズに形成されたレンズカット面に入射することに起因して、すれ違いビーム用配光パターンに影の部分が現れない(すれ違いビーム用配光パターンにムラを生ずることがない)車両用前照灯を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項に記載の発明は、灯具光軸上に配置された投影レンズと、灯具光軸上に配置された光源と、上縁を前記投影レンズの焦点付近に位置させた状態で前記投影レンズと前記光源の間に配置されたシェードと、前記光源を包囲するように配置され、前記光源からの光のうちのすれ違いビーム用配光パターンを形成するための光を反射し前記投影レンズの焦点付近に集光させた後、前記投影レンズを透過させ、すれ違いビーム用配光パターンを形成し、第1焦点が前記光源付近で第2焦点を前記投影レンズの焦点付近とした回転楕円系の第1反射面と、前記光源の光軸よりも下に配置され、前記光源からの光のうちの該光源の光軸よりも下に向かうオーバーヘッド用配光パターンを形成するための光を反射し、前記第1反射面と曲率の異なる第2反射面と、を備えた車両用前照灯において、前記投影レンズは、前記第1反射面からの反射光であるすれ違いビーム用配光パターンを形成するための光及び前記第2反射面からの反射光であるオーバーヘッド用配光パターンを形成するための光が入射する入射面と、前記入射面から入射したすれ違いビーム用配光パターンを形成するための光を出射する出射面である凸レンズ面と、前記入射面から入射したオーバーヘッド用配光パターンを形成するための光を前記すれ違いビーム用配光パターンの上方に向けて反射しオーバーヘッド用配光パターンを形成するためのレンズカット面と、を有しており、前記シェードには、前記第2反射面からの反射光であるオーバーヘッド用配光パターンを形成するための光を通過させ前記レンズカット面に入射させるための開口が灯具光軸よりも下側に形成されており、前記レンズカット面は、前記投影レンズのうちの前記すれ違いビーム用配光パターンを形成するための光が透過しない部分に形成されており、前記凸レンズ面のうちの、前記凸レンズ面の光軸よりも下側の鉛直軸を0°として、該下側の鉛直軸に対して中心角が+25〜60°の領域又は−25〜60°の領域の少なくとも一方の領域、かつ、前記凸レンズ面の輪郭である直径Dの円と該直径Dの円と同心である直径D×0.85の円とで囲まれた領域に形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、レンズカット面は、投影レンズのうちの、入射面と出射面である凸レンズ面との間のすれ違いビーム用配光パターンを形成するための光が透過しない部分(すなわち、投影レンズの入射面のうちのすれ違いビーム用配光パターンを形成するための光が入射する領域以外の領域と、投影レンズの出射面のうちのすれ違いビーム用配光パターンを形成するための光が出射する領域以外の領域との間の投影レンズ部分。例えば、投影レンズの出射面のうちのすれ違いビーム用配光パターンを形成するための光が出射する領域以外の領域)に形成されている。
このため、請求項に記載の発明によれば、すれ違いビーム用配光パターンを形成するための光は、レンズカット面に入射することがない。
従って、請求項に記載の発明によれば、第1反射面からの反射光の一部(すれ違いビーム用配光パターンを形成するための光の一部)がレンズカット面に入射することに起因して、すれ違いビーム用配光パターンに影の部分が現れる(すれ違いビーム用配光パターンにムラを生ずる)ことを防止することが可能となる。
また、請求項に記載の発明によれば、レンズカット面は、入射面と出射面である凸レンズ面との間のすれ違いビーム用配光パターンを形成するための光が透過しない部分(凸レンズ面のうちの、凸レンズ面の光軸よりも下側の鉛直軸を0°として、該下側の鉛直軸に対して中心角が+25〜60°の領域又は−25〜60°の領域の少なくとも一方の領域、かつ、凸レンズ面の輪郭である直径Dの円と該直径Dの円と同心である直径D×0.85の円とで囲まれた領域)に形成されている。
このため、請求項に記載の発明によれば、すれ違いビーム用配光パターンを形成するための光は、レンズカット面に入射することがない。
従って、請求項に記載の発明によれば、第1反射面からの反射光の一部(すれ違いビーム用配光パターンを形成するための光の一部)がレンズカット面に入射することに起因して、すれ違いビーム用配光パターンに影の部分が現れる(すれ違いビーム用配光パターンにムラを生ずる)ことを防止することが可能となる。
本発明によれば、すれ違いビーム用配光パターンを形成するための光の一部が投影レンズに形成されたレンズカット面に入射することに起因して、すれ違いビーム用配光パターンに影の部分が現れない(すれ違いビーム用配光パターンにムラを生ずることがない)車両用前照灯を提供することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態である車両用前照灯について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の車両用前照灯の主要構成を説明するための斜視図である。図2は、図1に示した車両用前照灯の側面図である。
本実施形態の車両用前照灯100は、自動車等の車両のヘッドランプ等の前照灯やフォグランプ等の補助灯に適用されるものであり、図1、図2に示すように、投影レンズ10、光源20、投影レンズ10と光源20の間に配置されるシェード30、第1反射面40、第2反射面50R、50L等を備えている。
投影レンズ10は、入射面11、出射面12、レンズカット面13R、13Lを備えており、図2に示すように、光源20側(入射面11側)に焦点Fを有している。投影レンズ10は、その光軸を灯具光軸AXに一致させた状態で配置されている。
入射面11は、第1反射面40からの反射光であるすれ違いビーム用配光パターンを形成するための光及び第2反射面50からの反射光であるオーバーヘッド用配光パターンを形成するための光が投影レンズ10内部に入射する光入口としての入射面であり、平面として形成されている。
出射面12は、入射面11から投影レンズ10内部に入射したすれ違いビーム用配光パターンを形成するための光が出射する出射面であり、凸レンズ面として形成されている。
レンズカット面13R、13Lは、投影レンズ10内部に入射した反射面40からの反射光であるオーバーヘッド用配光パターンを形成するための光をすれ違いビーム用配光パターンの上方に向けて反射するためのレンズカット面であり、後述のように、投影レンズ10のうちの、入射面11と出射面12である凸レンズ面との間の反射面40からの反射光(すれ違いビーム用配光パターンを形成するための光)が透過しないレンズ部分に形成されている。
光源20は、例えば、白熱電球、ハロゲンランプ等の光源バルブ、HID、あるいは、単色又はRGB三色の複数又は1つのLEDチップをパッケージ化したLEDパッケージ等のLED光源である。光源20は、図1に示すように、白熱電球等の光源バルブ、HIDである場合、その長手方向を灯具光軸AXに沿わせた状態で灯具光軸AX上に配置される。
シェード30は、第1反射面40からの反射光の一部を遮光し、すれ違いビーム用配光パターンのカットオフラインを形成するための部材であり、図2に示すように、上縁31を投影レンズ10の焦点F付近に位置させた状態で、投影レンズ10と光源20の間に配置されている。シェード30の第2反射面50R、50Lとレンズカット面13R、13Lを結ぶそれぞれの直線上の部分には、第2反射面50R、50Lからの反射光であるオーバーヘッド用配光パターンを形成するための光を通過させるための開口32R、32Lが形成されている。
第1反射面40は、光源20からの光のうちのすれ違いビーム用配光パターンを形成するための光を反射する反射面であって、光源20を包囲するように配置されている。第1反射面40は、例えば、第1焦点が光源20付近(図2中F1で示す位置)に設定され、第2焦点が投影レンズ10の焦点F付近(図2中F2で示す位置)に設定された回転楕円系の反射面である。
第1反射面40からの反射光(すれ違いビーム用配光パターンを形成するための光)は、投影レンズ10の焦点F付近に集光した後、入射面11のうちの図3に示す曲線Cで囲まれた領域Acから投影レンズ10内部に入射する。この投影レンズ10内部に入射した第1反射面40からの反射光(すれ違いビーム用配光パターンを形成するための光)は、投影レンズ10内部を透過し、出射面12のうちの図3に示す曲線Cで囲まれた領域Acから出射し、図4に示すように、すれ違いビーム用配光パターンP1を形成する。
本実施形態においては、レンズカット面13R、13Lは、投影レンズ10のうちの、入射面11と出射面12である凸レンズ面との間の反射面40からの反射光(すれ違いビーム用配光パターンを形成するための光)が透過しないレンズ部分(すなわち、投影レンズ10の入射面11のうちのすれ違いビーム用配光パターンを形成するための光が入射する領域Ac以外の領域と、投影レンズ10の出射面12のうちのすれ違いビーム用配光パターンを形成するための光が出射する領域Ac以外の領域との間のレンズ部分。例えば、投影レンズ10の出射面12のうちの、すれ違いビーム用配光パターンを形成するための光が出射する領域Ac以外の領域)に形成されている。
具体的には、レンズカット面13R、13Lは、図3に示すように、出射面12のうちの、出射面12の光軸AXよりも下側の鉛直軸Vを0°として、該鉛直軸V(0°)に対して中心角+25〜60°の扇形領域及び−25〜60°の扇形領域、かつ、出射面12の輪郭である直径Dの円と該直径Dの円と同心である直径D×0.85の円とで囲まれた領域AR、AL(図3中斜線で示す領域)に形成されている。図5(a)は、図3に示した投影レンズ10のA−A断面を矢印方向から見た断面図、図5(b)は、図3に示した投影レンズ10のB−B断面を矢印方向から見た断面図である。
このように、レンズカット面13R、13Lは、投影レンズ10のうちの、入射面11と出射面12である凸レンズ面との間の反射面40からの反射光(すれ違いビーム用配光パターンを形成するための光)が透過しないレンズ部分(本実施形態では、出射面12のうちの、図3中斜線で示す領域AR、AL)に形成されている。
このため、第1反射面40からの反射光であるすれ違いビーム用配光パターンを形成するための光は、図3中斜線で示す領域AR、AL(レンズカット面13R、13L)に入射することがない。
従って、第1反射面40からの反射光の一部(すれ違いビーム用配光パターンを形成するための光の一部)がレンズカット面13R、13Lに入射することに起因して、すれ違いビーム用配光パターンP1に影の部分が現れる(すれ違いビーム用配光パターンP1にムラを生ずる)ことを防止することが可能となる。
本実施形態においては、光源20の特性上、図2に示すように、すれ違いビーム用配光パターンの形成には用いられない、光源20から灯具光軸AXよりも下に向かう光が存在する。第2反射面50R、50Lは、この光源20から灯具光軸AXよりも下に向かう光(オーバーヘッド用配光パターンを形成するための光)をレンズカット面13R、13Lに向けて反射するための反射面であって、灯具光軸AXよりも下(図2では光源20の直下を例示)に配置されている。この第2反射面50R、50Lにより、光源20から灯具光軸AXよりも下に向かう光の有効利用が可能となっている。
第2反射面50R、50Lからの反射光(オーバーヘッド用配光パターンを形成するための光)は、シェード30に形成された開口32R、32Lを通過し、入射面11のうちの図3に示す曲線Cで囲まれた領域Ac以外の領域AR、AL(図3中斜線で示す領域)から投影レンズ10内部に入射する。この投影レンズ10内部に入射した第2反射面50R、50Lからの反射光(オーバーヘッド用配光パターンを形成するための光)は、投影レンズ10内部を透過し、出射面12のうちの図3中斜線で示す領域AR、ALに形成されたレンズカット面13R、13Lに入射し、該レンズカット面13R、13Lによってすれ違いビーム用配光パターンの上方に向けて反射され、図4に示すように、オーバーヘッド用配光パターンP2を形成する。
以上説明したように、本実施形態の車両用前照灯100によれば、レンズカット面13R、13Lは、投影レンズ10のうちの、入射面11と出射面12である凸レンズ面との間の反射面40からの反射光(すれ違いビーム用配光パターンを形成するための光)が透過しないレンズ部分(すなわち、投影レンズ10の入射面11のうちのすれ違いビーム用配光パターンを形成するための光が入射する領域Ac以外の領域AR、ALと、投影レンズ10の出射面12のうちのすれ違いビーム用配光パターンを形成するための光が出射する領域Ac以外の領域AR、ALとの間のレンズ部分。例えば、投影レンズ10の出射面12のうちの、すれ違いビーム用配光パターンを形成するための光が出射する領域Ac以外の領域AR、AL)に形成されている。
このため、本実施形態の車両用前照灯100によれば、すれ違いビーム用配光パターンを形成するための光は、レンズカット面13R、13Lに入射することがない。
従って、本実施形態の車両用前照灯100によれば、第1反射面40からの反射光の一部(すれ違いビーム用配光パターンを形成するための光の一部)がレンズカット面13R、13Lに入射することに起因して、すれ違いビーム用配光パターンP1に影の部分が現れる(すれ違いビーム用配光パターンP1にムラを生ずる)ことを防止することが可能となる。
次に変形例について説明する。
上記実施形態においては、二つの第2反射面50R、50Lを用い、シェード30に二つの開口32R、32Lを形成し、出射面12に二つのレンズカット面13R、13Lを形成することにより、車両用前照灯100を構成した例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、一つの第2反射面50R又は50Lを用い、シェード30に一つの開口32R又は32Lを形成し、出射面12に一つのレンズカット面13R又は13Lを形成することにより、車両用前照灯100を構成してもよい。
また、上記実施形態においては、レンズカット面13R、13Lは出射面12に形成されているように説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、レンズカット面13R、13Lは、入射面11のうちの図3に示す曲線Cで囲まれた領域Ac以外の領域AR、ALに形成してもよい。
要は、レンズカット面13R、13Lは、投影レンズ10のうちの、入射面11と出射面12である凸レンズ面との間の反射面40からの反射光(すれ違いビーム用配光パターンを形成するための光)が透過しないレンズ部分(すなわち、入射面11のうちのすれ違いビーム用配光パターンを形成するための光が入射する領域Ac以外の領域AR、AL(図3中斜線で示す領域)と、出射面12のうちのすれ違いビーム用配光パターンを形成するための光が出射する領域Ac以外の領域AR、AL(図3中斜線で示す領域)との間の投影レンズ10部分)に形成されていればよい。
上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎない。これらの記載によって本発明は限定的に解釈されるものではない。本発明はその精神または主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。
本実施形態の車両用前照灯の主要構成を説明するための斜視図である。 図1に示した車両用前照灯の側面図である。 投影レンズ10におけるレンズカット面13を形成する領域を説明するための図である。 車両用前照灯100により形成されるすれ違いビーム用配光パターンP1及びオーバーヘッド用配光パターンP2を説明するための図である。 投影レンズ10の断面図である。 従来の車両用前照灯を説明するための図である。 投影レンズにレンズカット面を形成した場合の問題点を説明するための図である。
符号の説明
100…車両用前照灯、10…投影レンズ、11…入射面、12…出射面、13R、13L…レンズカット面、20…光源、30…シェード、31…上縁、32R、32L…開口、40…第1反射面、50R、50L…第2反射面

Claims (1)

  1. 灯具光軸上に配置された投影レンズと、
    灯具光軸上に配置された光源と、
    上縁を前記投影レンズの焦点付近に位置させた状態で前記投影レンズと前記光源の間に配置されたシェードと、
    前記光源を包囲するように配置され、前記光源からの光のうちのすれ違いビーム用配光パターンを形成するための光を反射し前記投影レンズの焦点付近に集光させた後、前記投影レンズを透過させ、すれ違いビーム用配光パターンを形成し、第1焦点が前記光源付近で第2焦点を前記投影レンズの焦点付近とした回転楕円系の第1反射面と、
    前記光源の光軸よりも下に配置され、前記光源からの光のうちの該光源の光軸よりも下に向かうオーバーヘッド用配光パターンを形成するための光を反射し、前記第1反射面と曲率の異なる第2反射面と、
    を備えた車両用前照灯において、
    前記投影レンズは、前記第1反射面からの反射光であるすれ違いビーム用配光パターンを形成するための光及び前記第2反射面からの反射光であるオーバーヘッド用配光パターンを形成するための光が入射する入射面と、前記入射面から入射したすれ違いビーム用配光パターンを形成するための光を出射する出射面である凸レンズ面と、前記入射面から入射したオーバーヘッド用配光パターンを形成するための光を前記すれ違いビーム用配光パターンの上方に向けて反射しオーバーヘッド用配光パターンを形成するためのレンズカット面と、を有しており、
    前記シェードには、前記第2反射面からの反射光であるオーバーヘッド用配光パターンを形成するための光を通過させ前記レンズカット面に入射させるための開口が灯具光軸よりも下側に形成されており、
    前記レンズカット面は、前記投影レンズのうちの前記すれ違いビーム用配光パターンを形成するための光が透過しない部分に形成されており、前記凸レンズ面のうちの、前記凸レンズ面の光軸よりも下側の鉛直軸を0°として、該下側の鉛直軸に対して中心角が+25〜60°の領域又は−25〜60°の領域の少なくとも一方の領域、かつ、前記凸レンズ面の輪郭である直径Dの円と該直径Dの円と同心である直径D×0.85の円とで囲まれた領域に形成されていることを特徴とする車両用前照灯。
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