JP5257052B2 - 入場前売券、前売券座席予約システム、サーバ、プログラム - Google Patents
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Description
劇場前売券90は、図13に示すように、映画上映開始の数ヶ月前から販売される割安な券であり、劇場窓口等で販売される。図12に示すように、劇場前売券90はミシン目93により半券91が切り取れるようになっており、利用者は鑑賞当日に劇場窓口に持って行き、半券91と引き換えに入場券を得る。座席指定が行われる劇場では、この入場券に座席番号が印刷されている。
また、劇場前売券90の他に当日券がある。劇場前売券90を予め購入していない利用者は、鑑賞当日に劇場窓口に行き、当日券(または入場券)を購入する。座席指定が行われる劇場では、この当日券(または入場券)に座席番号が印刷されている。
このシステムは、利用者がパーソナルコンピューターや携帯電話からネットワークを介して予約センターに接続し、鑑賞する映画や劇場、日時を選択して座席予約を行い、鑑賞当日、利用者が映画館で予約者識別番号を提示することにより、座席指定された入場券を得るものである。
また、前記識別子は、少なくとも、実施される興行の識別子、および、発行前売券通し番号で構成される。
PINコードをスクラッチ隠蔽層で隠蔽することにより、一度スクラッチ隠蔽層が削り取られた入場前売券は、既に座席予約が行なわれたと判断することにより、劇場窓口で複数回不正に座席指定付きの入場券を発券しないようにすることが可能である。
前記識別子は、少なくとも、実施される興行の識別子、および、発行前売券通し番号で構成される。また、前記劇場の情報は、少なくとも、前記興行を実施する劇場の識別子、および、上映日時、および、座席の配置情報、および、空席情報である。さらに、前記座席予約要求情報は、少なくとも、劇場の識別子、上映日時である。
また、ネットワークを介して前記サーバと接続された劇場端末を有し、前記劇場端末は、入力された前記予約番号を、前記ネットワークを介して前記サーバに送信し、前記サーバは、前記記憶手段を検索し、受信した前記予約番号に対応する前記予約座席情報を抽出して、前記ネットワークを介して前記劇場端末に送信し、前記劇場端末は、受信した前記予約座席情報を入場券に印刷して発券する。
以上の構成により、利用者端末から座席予約処理を行った後、予約番号を決定しておき、利用者が鑑賞当日、予約番号と引き換えに、劇場端末から座席指定された入場券を受け取ることが可能になる。
第4の発明は、コンピュータを、請求項9記載のサーバとして機能させることを特徴とするプログラムである。
図1は、本実施の形態の座席予約付き前売券1を示す図である。
図1(a)は、本実施の形態の座席予約付き前売券1の外観図、図1(b)は、図1(a)のスクラッチ15部分の断面図、図1(c)は、前売券ID番号の例を示す図、図1(d)は、スクラッチ15部分の説明図である。
本券19には、例えば、映画の題名、および、映画のイメージ図、券名(例えば「前売+リザーブ券」、「座席予約付き劇場前売券」等)、価格(例えば1400円)等が印刷される。
利用者は、印刷されているアドレス(座席予約用ホームページ・アドレス17やホームページ・アドレス2次元コード19のアドレス)にアクセスし、前売券ID番号13やPINコード15を入力することにより、映画鑑賞のための座席を予約することが可能になる。
スクラッチ隠蔽層25は、コイン等で引っ掻いて除去する(スクラッチオフ)することができるスクラッチ性(剥離性)を有するインキ(スクラッチ)によるベタ印刷が情報印刷層23上に施される。
本実施の形態の座席予約付き前売券1の場合、PINコード15(例えば、4桁の数字‘aaaa’)がスクラッチ隠蔽層25で隠蔽され、PINコード15は、利用者がスクラッチを除去することにより初めて認知することが可能である。
例えば、最初の5桁‘xxxxx’は興行企業を示す企業ID131、次の2桁‘yy’は上映される作品の作品ID133、次の7桁‘zzzzzzz’は販売される座席予約付き前売券1の券の識別番号135、最後の2桁‘cc’はチェック・ディジット137である。
券の識別番号135は、印刷される全座席予約付き前売券1の通し番号であり、7桁あれば最大1000万枚分の座席予約付き前売券1を特定できる。
また、チェック・ディジット137は、利用者等が前売券ID番号13を入力した場合に、入力の間違いをチェックするのに使われる。
PINコードをスクラッチ隠蔽層25で隠蔽することにより、一度スクラッチ隠蔽層を剥がした座席予約付き前売券1は、既に座席予約が完了しているものと見なし、例えば、劇場窓口等での再度の不正な座席予約を防止することができる。
また、従来のインターネットによる座席指定当日券では、会員登録やクレジット決済が必要であるが、本実施の形態の座席予約付き前売券1によれば、会員登録およびクレジット決済なしで、座席予約を行うことが可能になる。
図3(a)に示すように、座席予約付き前売券1は、顧客30により、例えば、映画館40の窓口41等で購入される。
すなわち、顧客端末31は、ネットワーク60を介して管理センタ50の管理サーバ51に接続されている。ネットワーク60は、インターネット、携帯電話を含む一般公衆回線網あるいは専用回線網等のネットワークであって、インターネット接続サービスを提供する。
管理サーバ51は、座席予約手段53を有し、顧客端末31とネットワーク60を介してデータ送受信を行い、顧客30に座席予約機能を提供する。
座席予約手段53については後述する。
すなわち、映画館40の窓口端末43および劇場端末45は、ネットワーク60を介して管理センタ50の管理サーバ51に接続されている。
管理サーバ51は、入場券発券手段55を有し、窓口端末43または劇場端末45とネットワーク60を介してデータ送受信を行い、入場券3の発券機能を提供する。
入場券発券手段55については後述する。
管理データベース57には、前売券データ571、上映データ573、座席データ575等が格納される。
管理データベース57については後述する。
サーバ51は、管理センタ50等に設置されており、映画館40で上映される映画の座席予約処理および入場券の発券処理を管理する。
前述の座席予約手段53および入場券発券手段55は、プログラムとして記憶部204に格納され、メモリ203のRAM(主メモリ)にロードされ、CPU201により実行される。
システムバス209は、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
座席予約付き前売券1の前売券ID13とPINコードは、予め、管理データベース57の前売券データ571に格納される。前売券ID13は、例えば、興行企業の企業ID131、興行作品の作品ID133、券の識別番号135、チェック・ディジット137からなる。また、PINコード15は、各座席予約付き前売券1に印刷され、スクラッチ隠蔽層25で隠蔽されているコードが格納されている。
座席予約情報70は、例えば、顧客30が座席予約を行った日時(予約日時)701、座席が予約された劇場の劇場ID703、上映日時705、劇場内に複数のスクリーンがある場合のスクリーンID707、座席番号707、予約番号711等である。予約番号711は、実際に座席が指定された入場券3を発券する際に、顧客30を識別するための番号であり、例えば、顧客30の電話番号等を予約番号711として設定する。予約番号711は、顧客30が決定した何らかの番号であってもよい。
決済情報80は、これに限ることなく、座席予約が行われたか否かを判別できるデータであればよい。
上映データ573は、例えば、座席予約付き前売券1の作品(作品ID133)が上映される劇場の情報(劇場ID703)や、映画館内に複数のスクリーンがある場合にスクリーンを識別するためのスクリーンID707、その作品の上映期間721、上映時刻723等である。
座席データ575は、各劇場の各スクリーンの全座席について、各上映日、各上映時間の空席/予約済みの情報が格納される。
すなわち、座席データ575は、例えば、劇場ID703、スクリーンID707、座席731、空席情報733等からなる。
例えば、劇場ID703が‘A’のスクリーンID‘1’の座席は‘右’エリアと‘左’エリアがあり、それぞれ、座席番号‘A1’〜‘O25’の座席がある。そして、座席予約可能な8月3日〜8月5日までの各座席の空席情報がそれぞれ格納されている。
顧客30は、パーソナルコンピューター、携帯電話等の顧客端末31から、座席予約付き前売券1の半券10上に印刷されている座席予約用ホームページ・アドレス17にネットワーク60を介してアクセスする。携帯電話の場合、ホームページ・アドレス2次元コード19を携帯電話の読み取り機能により読み取ることによりアクセスされる。
例えば、座席予約付き前売券1を持っている場合には「座席予約付き前売券の座席をインターネットで予約する」を選択すればよい。「チケットをインターネットで購入する」は、座席予約付き前売券1を持っていない場合に、当日券をクレジット決済で購入する場合に選択される。
選択結果は、ネットワーク60を介して管理サーバ51に送信される。
座席予約付き前売券1の座席予約でない場合(ステップ102のNo)、すなわち、例えば、図9(a)の「チケットをインターネットで購入する」が選択されていた場合には、その他の処理に移行して(ステップ120)、処理を終了する。この場合、管理サーバ51は、チケットのインターネット購入の手段を更に有し、当該手段により、処理が行われるが、本実施の形態の座席予約発券システム100には直接関与しないので、本明細書には記述しない。
図9(b)の画面例2(302)は、入力画面の例である。
顧客30は、この入力画面の指示に従って、座席予約付き前売券1に印刷されている16桁の前売券ID番号13(例えば、‘xxxxxyy00003cc’)を入力し、さらに、PINコード15部分のスクラッチ隠蔽層25をコイン等で剥ぎ取って、PINコード15(例えば、‘1682’)を入力する。
入力データは、ネットワーク60を介して管理サーバ51に送信される。
同一の前売券データ571が存在しない場合(ステップ131のNo)は、入力が適切ではないと判断して処理を終了する。
顧客30が顧客端末31に表示された選択画面304から劇場(例えば、池袋)と座席予約日(例えば8月4日(月))を選択すると、選択内容がデータとしてネットワーク60を介して管理サーバ51に送信される。
顧客30が顧客端末31に表示された選択画面305から上映時刻(例えば、10:00〜12:00)を選択すると、選択内容がデータとしてネットワーク60を介して管理サーバ51に送信される。
すなわち、例えば、図9(f)の画面例6(306)に示すような座席エリアを表示させ、顧客30に予約する座席エリアを選択させる。
顧客30がその内容で予約を行う場合(ステップ107のYes)は、管理サーバ51は、予約番号711を入力させる画面(例えば、図10(b)の画面例8(308))を顧客端末31に表示させ、顧客30に予約番号711を入力させる(ステップ108)。
予約番号711は、例えば、顧客30の電話番号等であり、顧客30が劇場に入場するための入場券を、鑑賞する当日に劇場で発券する際に、顧客30を特定するのに使用する。
これにより、後に入場券を発券する際に、前売券データ571から予約番号711を検索することにより、予約した座席番号709が抽出され、座席指定付きの入場券を発券することが可能になる。
その場合は、ステップ103で複数枚の座席予約付き前売券1についての前売券ID番号13とPINコード15を入力させるようにすればよい。
図3(c)に示したように、鑑賞当日には、顧客30は、鑑賞する劇場40に出向き、窓口41の窓口端末43または劇場端末45によって、座席が指定された入場券3を発券する。
図11は、入場券発券手段55の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、窓口端末43または劇場端末45からのアクセスを受ける(ステップ201のYes)。
管理サーバ51は、顧客30により入力された予約番号711をキーに管理データベース57の前売券データ571を検索し、予約番号を照合する(ステップ203)。
前売券データ571に予約番号711が存在しない場合には(ステップ204のNo)、予約番号711の再入力を促す画面を窓口端末43または劇場端末45に表示させ、顧客30に再度予約番号711を入力させる(ステップ210)。再入力された予約番号711が前売券データ571に存在しない場合(ステップ211のNo)には、顧客30を特定できないと判断し、入場券を発券せずに処理を終了する。
発券を選択した場合(ステップ206のYes)は、座席指定された入場券3を発券し、処理を終了する(ステップ207)。発券を選択しない場合(ステップ206のNo)は、そのまま処理を終了する。
3………入場券
13………前売券ID番号
15………スクラッチ(PINコード)
31………顧客端末
43………窓口端末
45………劇場端末
51………管理サーバ
53………座席予約手段
55………入場券発券手段
57………管理データベース
100………座席予約発券システム
571………前売券データ
573………上映データ
575………座席データ
Claims (14)
- 本券部と、切り離し可能な半券部を有する映画の入場前売券であって、
少なくとも前記半券部に、前記入場前売券を特定し、座席予約を可能とする識別子と、
スクラッチ隠蔽層で隠蔽され、不正使用を防止するPINコードと、
が印刷されていることを特徴とする入場前売券。 - 前記識別子は、少なくとも、実施される興行の識別子、および、発行前売券通し番号で構成されることを特徴とする請求項1記載の入場前売券。
- 利用者端末と、ネットワークを介して利用者端末と接続されたサーバで構成され、映画の入場前売券の座席予約を行う前売券座席予約システムであって、
前記入場前売券は、前記入場前売券を特定可能な識別子と、スクラッチ隠蔽層で隠蔽され、不正使用を防止するPINコードを有し、
前記サーバは、前記入場前売券の対象となる劇場の情報と、前記入場前売券の識別子とPINコードからなる前売券情報を格納する記憶手段と、
前記利用者端末からネットワークを介して送信される前記入場前売券の前記識別子および前記PINコードを受信し、前記記憶手段に格納されている前記識別子で特定される前記入場前売券の対象となる前記劇場の情報を前記利用者端末に送信し、前記利用者端末から送信される座席予約要求情報に従い予約座席を確定し、前記記憶手段に、前記予約座席の情報を格納する座席予約手段と、
を有することを特徴とする前売券座席予約システム。 - 前記識別子は、少なくとも、実施される興行の識別子、および、発行前売券通し番号で構成されることを特徴とする請求項3記載の前売券座席予約システム。
- 前記劇場の情報は、少なくとも、前記興行を実施する劇場の識別子、および、上映日時、および、座席の配置情報、および、空席情報であることを特徴とする請求項3または4記載の前売券座席予約システム。
- 前記座席予約要求情報は、少なくとも、劇場の識別子、上映日時であることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の前売券座席予約システム。
- 前記座席予約手段は、前記予約座席の確定後に、予約番号を決定し、前記記憶手段に、前記予約座席の情報とともに格納することを特徴とする請求項3乃至請求項6のいずれかに記載の前売券座席予約システム。
- ネットワークを介して前記サーバと接続された劇場端末を更に有し、
前記劇場端末は、入力された前記予約番号を、前記ネットワークを介して前記サーバに送信し、
前記サーバは、前記記憶手段を検索し、受信した前記予約番号に対応する前記予約座席情報を抽出して、前記ネットワークを介して前記劇場端末に送信し、
前記劇場端末は、受信した前記予約座席情報を入場券に印刷して発券することを特徴とする請求項3乃至請求項7のいずれかに記載の前売券座席予約システム。 - 利用者端末および劇場端末とネットワークを介して接続されたサーバであって、
入場前売券の対象となる劇場の情報と、前記入場前売券の識別子とPINコードからなる前売券情報を格納する記憶手段と、
前記利用者端末からネットワークを介して送信される前記入場前売券の前記識別子および前記PINコードを受信し、前記記憶手段に格納されている前記識別子で特定される前記入場前売券の対象となる前記劇場の情報を前記利用者端末に送信し、前記利用者端末から送信される座席予約要求情報に従い予約座席を確定し、予約番号を決定して、前記記憶手段に、前記予約座席の情報および予約番号を格納する座席予約手段と、
を有することを特徴とするサーバ。 - 前記識別子は、少なくとも、実施される興行の識別子、および、発行前売券通し番号で構成されることを特徴とする請求項9記載のサーバ。
- 前記劇場の情報は、少なくとも、前記興行を実施する劇場の識別子、および、上映日時、および、座席の配置情報、および、空席情報であることを特徴とする請求項9または請求項10記載のサーバ。
- 前記座席予約要求情報は、少なくとも、劇場の識別子、上映日時であることを特徴とする請求項9乃至請求項11のいずれかに記載のサーバ。
- ネットワークを介して、更に劇場端末に接続され、
前記劇場端末から送信される前記予約番号を元に、前記座席予約手段により予約され、前記記憶手段に格納されている前記予約座席の情報を検索し、前記劇場端末から座席指定された入場券を発券させる入場券発券手段と、
を有することを特徴とする請求項9乃至請求項12のいずれかに記載のサーバ。 - コンピュータを、請求項9乃至請求項13のいずれかに記載のサーバとして機能させることを特徴とするプログラム。
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