〔第1の実施形態〕
図1は、第1の実施の形態に係る販売処理システムの構成例を示している。図1に示す構成は一例であり、本発明が係る構成に限定されない。
図1に示す販売処理システム2は、本発明の販売処理システムの一例であり、サーバ装置4がネットワーク6を介して、1または複数の利用者が使用する端末装置8、チケット販売サイト10を管理するチケット販売管理サーバ12に接続されている。この販売処理システム2は、各端末装置8−1、8−2、・・・8−Nを利用するユーザ1、ユーザ2、・・・ユーザNに対し、サーバ装置4が優待価格購入券の販売処理およびその利用支援処理を行う。この優待価格購入券は、チケット販売サイトでのチケット購入時に、設定された割合で割引いた割引価格を適用させる優待券やサービス券または割引券が含まれる。そして、ユーザは、サーバ装置4から購入した優待価格購入券をチケット販売サイト10に登録することで、割引価格でチケットの購入が可能となる。
<サーバ装置4の機能>
サーバ装置4は、チケット販売サイト10で利用可能な優待価格購入券の販売処理を行う手段の一例であり、優待価格購入券の取引を行うWebサイトの運営や管理などを実行する。このWebサイトでは、端末装置8−1、8−2、・・・8―Nを利用してアクセスするユーザに優待価格購入券を販売するほか、ユーザ毎の優待価格購入券の管理などを行う。サーバ装置4は、たとえば記憶部20、制御部22を備える。
記憶部20には、たとえばユーザデータベース24と商品データベース26が設定される。ユーザデータベース24は、サーバ装置4が管理するWebサイトに登録された顧客を管理するデータベースの一例であり、登録したユーザの利用者登録情報28が記憶される。利用者登録情報28には、たとえばユーザ毎のID(IDentify)情報やパスワード情報のほか、購入履歴情報、またはWebサイトで選択した優待価格購入券の履歴情報が含まれる。商品データベース26には、サーバ装置4で販売処理する商品を格納する手段の一例であり、たとえば優待価格購入券の画像データや優待価格購入券を特定する識別情報や利用可能期間などを含む優待価格購入券登録情報が記憶されている。
制御部22は、サーバ装置4による優待価格購入券の販売処理、データ管理処理、優待価格購入券の利用支援処理を実行する機能部の一例である。この制御部22が実行する処理は、たとえば、以下のものがある。
(1) 外部の金融機関のシステム等と連係し、購入を希望した優待価格購入券に対する代金の決済処理の完了確認処理を実行する。
(2) サーバ装置4が管理するWebサイトで販売する条件が設定された各優待価格購入券について、アクセスする端末装置8に対し、決済前後で異なる画像情報を提示する。
(3) 端末装置8が選択した、または一覧表示する決済前の優待価格購入券について、優待価格購入券を特定する識別情報を含まない第1の画像を表示させ、特定の端末装置8−1が決済処理を行うと、その端末装置8−1に対して少なくとも優待価格購入券を特定する識別情報を含む第2の画像を表示させる。
(4) 新たにアクセスしたユーザについて、新規登録処理を行う。
(5) ユーザ毎に購入履歴や優待価格購入券の利用履歴などの情報を管理し、更新する。
優待価格購入券の識別情報は、チケット販売サイト10で割引の適用を受けるために必要な情報の一例であり、数字のみ、または数字と文字の組み合わせ、またはバーコードやQRコード(登録商標)などの二次元コードなどが含まれる。
制御部22は、たとえば商品データベース26に格納されている優待価格購入券について、第1の画像と第2の画像に対して画像処理を行ってもよく、または予め商品データベース26に第1の画像と第2の画像を記憶させてもよい。
なお、制御部22は、たとえば直接現金の授受による決済システムを備えてもよい。そのほか、第2の画像は、識別情報を含む表示画像であり、写真形式の画像に限定されない。すなわち、第2の画像は、端末装置8において、優待価格購入券識別情報である文字や二次元コードのみを選択、複写可能な形式のデータで形成されてもよい。
<端末装置8の機能>
端末装置8は、ネットワーク6を介してサーバ装置4に接続するコンピュータの一例であり、PC(Personal Computer)や携帯電話機、タブレット端末などの携帯端末装置、サーバ装置4のWebサイトやチケット販売サイト10に接続する専用端末装置なども含まれる。端末装置8は、たとえば各ユーザがそれぞれ別個の端末装置8−1、8−2、・・・8−Nを利用するほか、駅や空港、その他の施設などの屋外に複数のユーザが共用可能なものであってもよい。
端末装置8は、たとえば表示部30、入力手段32、処理手段34を備えればよい。端末装置8の表示部30では、サーバ装置4側のWebサイトやチケット販売サイト10や購入したまたは購入予定の優待価格購入券の画像などが表示される。入力手段32は、端末装置8に対する操作手段の一例であり、マウスやキーボードのほか、表示画面と機能的に連結したタッチパネルなどが含まれる。処理手段34は、端末装置8の動作制御を行う手段の一例であり、サーバ装置4側から送信されるメールや画像情報、誘導のアドレス情報などを実行し、表示部30に表示させるなどの処理を行う。
チケット販売管理サーバ12は、チケット販売サイト10で航空券や電車に乗車するためのチケット、施設への入場や利用するためのチケット、その他のチケットの販売処理を行うサーバ装置の一例である。このチケット販売管理サーバ12は、たとえばチケット販売を行う航空会社や鉄道会社などのほか、多種のチケットを販売する所謂金券販売サイトを運営するサーバ装置も含まれる。
<優待価格購入券の販売処理>
図2は、優待価格購入券の販売処理の一例を示すフローチャートである。図2に示す処理内容、処理手順は一例である。
図2に示す優待価格購入券の販売処理は、本発明の販売処理方法、販売処理プログラムの一例であり、決済前の商品の表示処理、決済処理、決済後の商品表示処理、商品の利用支援処理が含まれる。
<決済前の商品の表示処理>
サーバ装置4は、アクセスした端末装置8についてユーザ認証処理を行う(S1)。サーバ装置4は、たとえば端末装置8から入力されたID情報、パスワードについて、ユーザデータベース24の登録情報に基づいて認証する。サーバ装置4は、登録情報から認証できない場合には認証不可を通知するほか、ユーザが未登録の場合には、ユーザ登録を促す画像を表示してもよい。
ユーザ認証が成功すると、サーバ装置4は、たとえばユーザが指定した条件に基づいて抽出した優待価格購入券、または販売可能な優待価格購入券について、識別情報を含まない第1の画像を表示させる(S2)。
<決済処理>
サーバ装置4は、表示された優待価格購入券の第1の画像に対し、ユーザにより購入を希望する優待価格購入券が選択された後、決済への移行指示が入力されると、決済処理に移行する(S3)。決済処理では、たとえば選択された優待価格購入券の確認や、支払方法の確認などを行い、端末装置8のユーザに対して支払請求を行う。サーバ装置4は、支払請求の情報をユーザデータベース24に登録する。
<決済後の商品表示処理>
サーバ装置4は、ユーザによる支払が確認されると、決済が完了した優待価格購入券またはその識別情報をユーザデータベース24に記憶させる(S4)。サーバ装置4は、決済の完了確認や第2の画像の記憶処理が完了すると、購入したユーザの端末装置8に対して、電子メールやその他のメッセージ機能によって、購入処理が完了した旨の通知を行ってもよい。
なお、サーバ装置4が提供する優待価格購入券の画像は、たとえば識別情報のみ、または少なくとも識別情報を含む優待価格購入券の全体またはその一部が表示されたものが含まれる。その他の優待価格購入券の内容が含まれる画像に限られず、識別情報を含む画像データを取り込みまたはその記憶場所にアクセスさせるためのリンク画像であってもよい。
サーバ装置4は、購入したユーザの端末装置8からのアクセスを受けると、第2の画像を読出して、端末装置8に表示させる(S5)。サーバ装置4は、たとえば端末装置8に対して、ネットワーク6を介して第2の画像を閲覧可能にしてもよく、または第2の画像の画像データを送信してもよい。
チケット販売サイト10にアクセスした端末装置8は、取得した第2の画像に含まれる識別情報を指定されたエリアに入力することで(S6)、係るサイトでチケット購入時に割引価格の適用を受ける。サーバ装置4は、たとえばユーザが指定した優待価格購入券の識別情報を記憶し、チケット販売サイト10の指定エリアに対して識別情報を入力してもよい。
サーバ装置4は、ユーザが優待価格購入券を利用した場合、その利用済の情報をユーザデータベース24に記録する(S7)。そのほか、サーバ装置4は、ユーザが特定の優待価格購入券のデータを選択した情報や、関連付けられたチケット販売サイトにアクセスした履歴情報などを記録してもよい。
<第1の実施の形態の効果>
斯かる構成によれば、以下のような効果が得られる。
(1) 決済完了後に、直ぐに優待価格購入券の識別情報が取得でき、チケットを購入することができる。特に、チケットを利用するまでの日程が少ない場合でも、優待価格購入券の識別番号が早急に入手できるので、割引価格でチケットを購入できる。
(2) 決済前に優待価格購入券の一部を示す画像を表示することで、利用者による購入対象の確認ができ、利便性が図れる。
(3) 優待価格購入券について、現物を郵送するなど人的な作業が不要であり、ユーザの購入操作の時間に関わらず、優待価格購入券の発券およびその利用が可能となり、利便性が高い。
〔第2の実施の形態〕
図3は第2の実施の形態に係るサーバ装置における販売処理機能の一例を示している。図3に示す処理内容、処理機能は一例である。
販売サイト40は、サーバ装置4により管理されるWebサイトの一例であり、図3に示すように、優待価格購入券としてたとえば航空チケットの購入に用いる優待券の販売処理を行っている。この販売サイト40は、たとえば(1)「トップページ」42の表示機能、(2)「コンテンツページ」44の表示機能、(3)「会員ログインシステム」46、(4)「購入システム」48、(5)「決済(オーソリ:Authorization)システム」50、DB(データベース)格納購入情報処理52、(6)「購入完了ページの表示処理」54等の機能を備える。購入処理が完了すると、サーバ装置4は、ユーザの端末装置8−1、8−2、・・・8−Nに対して購入情報や利用支援情報を通知する。
さらに、販売サイト40は、たとえば(7)「マイページ」56の表示機能、商品データのDB(データベース)へ番号追加機能58、(8)「会員新規登録システム」60、会員情報DB格納処理62、(9)「登録完了ページの表示処理」64などの機能を備える。サーバ装置4は、会員登録が完了すると、そのユーザの端末装置8−1、8−2、・・・に対して、アカウントやパスワード、アドレス情報などを含むログイン情報を通知する。
(1) トップページ42について
トップページ42は図4に示すように、Webサイトにアクセスした端末装置8−1、8−2、・・・8が最初に導かれるページであって、サーバ装置4にアクセスしたユーザに対して、このサイトで行えるコンテンツメニュー70が表示されるほか、ログイン操作表示72、新規登録表示74などが表示される。これらのコンテンツメニュー70、ログイン操作表示72、新規登録表示74は、たとえばそれぞれコンテンツページ44、会員ログインシステム46、会員新規登録システム60に関連付けられている。
(2) コンテンツページ44について
コンテンツページ44は、たとえばサーバ装置4による優待券の販売処理のサービスに関する規約やその他の情報にアクセスするためのリンクが設定される。コンテンツぺ−ジ44には、たとえば図5に示すように、「規約ページ」のリンク76、「このサイトについて」のリンク78、「Q&A」のリンク80、「キャンペーン情報」のリンク82などが表示される。
なお、トップページ42、コンテンツページ44には、これらの表示情報以外の情報を表示してもよい。
(3) 会員ログインシステム46について
この会員ログインシステム46は、新規登録希望のユーザに対する登録機能の一例である。この会員ログインシステム46は、たとえば図6に示すように、登録を希望するID情報やパスワードなどを入力させる入力機能84や、入力された情報を登録処理させるためのログイン操作機能86を備える。
(4) 購入システム48について
購入システム48は、ユーザが購入を希望する優待券の条件を入力させ、その入力条件に該当する商品(優待券)を抽出して表示させるシステムの一例である。購入システム48は、たとえば図7に示すように、利用したい航空会社名の入力機能90や購入枚数の指定機能92、これらの条件に基づいて抽出して、購入処理に移行させるための選択操作機能94を備える。
(5) 決済(オーソリ)システム50について
決済システム50は、ユーザが購入を希望した商品について、その決済金額の通知や決済方法を指定させる機能である。サーバ装置4は、たとえばユーザとの間の金銭の授受について、金融機関などを利用してもよく、またはサーバ装置4側で直接金銭の入金管理を行ってもよい。
決済システム50は、たとえば図8に示すように、決済方法の入力表示機能96、請求金額表示機能98、クレジットカード情報入力機能100等を備える。
(6) 購入完了ページの表示について
サーバ装置4は、たとえば図9Aに示すように、決済処理に移行する前に、ユーザが選択した優待券の購入確認ページ102を表示させる。この購入確認ページ102には、たとえば販売する商品であって、同種の商品で共通内容の外観や表示面などのみが表わされた商品画像104が表示される。すなわち、この商品画像104は、本発明の第1の画像の一例であって、各優待券を特定するための識別情報である「発券用コード」の隠蔽画像106が表示される。商品画像104は、たとえば隠蔽画像106を含まない画像であってもよく、またはサーバ装置4は、購入確認ページ102を表示させる際に、発券用コードの部分にマスキング処理などを施して隠蔽画像106を生成してもよい。
購入確認ページ102には、商品画像104とともに「購入」、「キャンセル」の入力操作機能108が設定される。
またサーバ装置4では、たとえば図9Bに示すように、決済確認が完了すると、購入完了ページ110を表示させる。購入完了ページ110は、本発明の第2の画像の一例であり、優待券毎に設定される発券用コード表示114を含む商品画像112で形成される。購入完了ページ110は、たとえば発券用コード表示114のみ、または発券用コード表示114とその他の情報を含む内容で形成されてもよい。
なお、購入完了ページ110は、たとえば販売サイト40のWeb上で表示するものに限られない。購入完了ページ110は、たとえば購入したユーザの端末装置8に対して送付される電子メールを利用して表示してもよい。
(7) マイページの表示について
サーバ装置4は、たとえば図10に示すように、登録したユーザ毎の情報管理機能としてマイページ56を備えている。このマイページ56は、たとえばユーザが入力して登録したIDおよびパスワードに関連付けられている。従って、サーバ装置4は、ログイン完了により、そのログイン時のIDに基づいて、ユーザの端末装置8−1、8−2、・・・8−Nにマイページ56を表示させる。マイページ56には、たとえば優待券購入履歴116や、その識別情報118およびマイチェック表示120などが含まれる。
またマイページ56には、たとえば優待価格購入券の利用支援機能として、利用者取得して登録されている優待券が利用可能なチケット販売サイトへ誘導するリンク情報122が表示される。このリンク情報122は、たとえば優待券の識別情報に関連付けられており、購入した優待券の情報がマイページ56に登録されると、その識別情報に応じたリンク情報122が表示される。
さらに、サーバ装置4による利用者支援機能では、たとえば利用者の端末装置8がリンク情報122を利用してチケット販売サイトに移動し、チケットを購入する場合、識別情報を端末装置8に自動で記憶(コピー)させてもよい。利用者は、チケット販売サイトに設定された所定の記入エリアに記憶した識別情報を貼付け(ペースト)操作をすることで、優待券の利用の申請を行なうことができる。そのほか、サーバ装置4は、表示されたチケット販売サイトに対し、所定の識別情報入力エリアに自動で識別情報を入力させてもよい。
なお、優待価格購入券の利用支援機能はリンク情報122の表示に限られない。利用支援機能は、たとえばマイページ56に列挙された優待券購入履歴116や識別情報118が選択されたことを契機に、自動で関連付けられたチケット販売サイトに利用者の端末装置を接続させてもよく、または、チケット販売サイトのアドレス情報を含む新たなページを生成して、表示させてもよい。
<サーバ装置4の構成例について>
図11は、サーバ装置のハードウェア構成例を示している。
サーバ装置4は、コンピュータで形成され、記憶部20、制御部22を備える。この制御部22は、プロセッサ130、通信部132、メモリ134、入力部136を備える。プロセッサ130は、メモリ134に格納されたOS(Operating System)や販売サイト40の運営・管理を実行するための販売処理プログラムなど、各種のソフトウェアプログラムの演算処理を行う。
通信部132は、インターネットやその他専用回線などのネットワーク6を通じて、ユーザの端末装置8−1、8−2、・・・8−Nやチケット販売管理サーバ12−1、12−2、・・12−Nと接続し、データを送受信する機能部の一例である。
メモリ134は、サーバ装置4を動作させるOSや販売処理プログラム、その他のプログラムを記憶する記憶部やRAM(Random-Access Memory)などが含まれる。この記憶部は、たとえばハードディスクや磁気ディスクなどの記憶媒体で形成すればよい。RAMは、OSや販売処理プログラムなどを実行処理するためのワークエリアを構成する。
なお、サーバ装置4では、たとえばOSや販売処理プログラムなどのプログラムをユーザデータベース24や商品データベース26を記憶する記憶部20に格納してもよい。また記憶部20には、たとえば商品データベース26とともに優待価格購入券登録情報に関連付けられたチケット販売サイトのアドレス情報が記憶される。
入力部136は、たとえばキーボードやタッチパネルなどの入力操作手段の一例であり、商品データベース26への商品データの入力やユーザデータの追加、各ユーザのマイページ56に対してサーバ管理側からメッセージを送信するなどの処理を可能とする。
<サーバ装置4が管理するデータについて>
<ユーザデータベース24>
サーバ装置4は、販売サイト40を利用するためにユーザが入力した情報をユーザデータベース24に登録している。このユーザデータベース24には、たとえば図12に示すように、ユーザ名毎にそれぞれの利用者登録情報28が登録されている。ユーザデータベース24には、たとえばメールアドレスID情報140、パスワード情報142、登録日情報144、最終アクセス日情報146などが含まれる。
ユーザデータベース24は、列挙されたユーザ毎の利用者情報にそれぞれおの利用者登録情報28が関連付けされており、たとえばユーザ名の選択操作等によって、その選択されたユーザの利用者登録情報28の読み出しが可能となっている。
このユーザデータベース24は、たとえばログイン処理での登録データとの認証などに利用される。そのほか、サーバ装置4は、たとえば登録日情報144を利用して、現在までの登録日数を把握し、その登録日数に応じたサービスに利用してもよい。
<利用者登録情報28>
利用者登録情報28は、各ユーザの個人情報のほか、優待券やその他のチケットなどの購入履歴やその他の管理情報などが登録されている。利用者登録情報28は、たとえば図13に示すように、購入済優待券の情報150、金額情報152、購入(決済)日情報154、利用可能期間情報156、利用可能日数情報158、優待番号情報160、データ情報162、リンク情報164、メモ情報166などが設定されればよい。優待番号情報160は、識別情報である発券用コード表示114の画像またはテキスト情報などが管理される。データ情報162は、発券された優待券の画像やその他の形式のデータが管理される。リンク情報164は、サーバ装置4による優待価格購入券の利用支援の一例であって、購入した優待券が利用可能なチケット販売サイト10のアドレス情報を含むページが管理される。
<商品データベース26>
商品データベース26は、サーバ装置4が管理・運営する販売サイト40の優待券を含む商品の在庫管理および購入したユーザとの関連性を管理する。商品データベース26には、たとえば図14に示すように、「種別」情報170、「名称」情報172、「利用可能会社名」情報174、「登録日」情報176、「利用可能期間」情報178、「残り日数」情報180、「金額」情報182、「販売・決済済み」情報184、「リンク」情報186を含んでもよい。
「種別」情報170は、たとえば優待券やその他の優待価格購入券、チケットなどの多種の商品について区別管理する情報の一例である。「名称」情報172は、優待券などに付された名称を表わす。「利用可能会社名」情報174は、優待券の適用先を管理している。「登録日」情報176、「利用可能期間情報」178、「残り日数」情報180は、関連付けられており、たとえばサーバ装置4に設定された図示しないカレンダ機能やタイマ計時機能に連動し、優待券に設定された期間情報に基づいて設定されればよい。「販売・決済済み」情報184は、販売サイト40で保持している在庫や販売済みの優待券を区別する情報の一例であり、たとえば未選択、決済待ち、決済済み、使用済みなどの情報を管理する。これらの情報は、サーバ装置4による優待券の販売・利用支援の管理に利用するほか、たとえば残り日数順や会社名毎の表示など、販売サイト40での表示処理に利用されればよい。
<販売処理について>
図15は、販売処理の一例を示すフローチャート、図16は、購入前優待券の画像表示処理の一例を示すフローチャート、図17はデータ格納処理の一例を示すフローチャートである。図15〜図17に示す処理は一例であり、斯かる処理内容、処理手順に本発明が限定されるものではない。
この販売処理、画像表示処理、データ格納処理は、本発明の販売処理方法、販売処理プログラムの一例であり、販売サイト40におけるユーザの優待券購入処理、およびその優待券の利用支援処理が含まれる。なお、図15に含まれる「1」〜「3」の数字は連結子であって同数の数字に処理が移行することを明示している。
サーバ装置4は、アクセスしてきた端末装置に対してトップページ42を表示させ(S11)、その後の認証処理に移行する(S12)。登録したユーザデータとの認証によりログイン可能な場合(S12のYES)、優待券などの購入に移行するか否かを監視する(S13)。優待券の購入に移行する場合(S13のYES)、購入枚数情報や種類の入力処理に移行し(S14)、入力された条件に基づいて、第1の画像である購入前の優待券の画像を表示する(S15)。サーバ装置4は、ユーザによる優待券の選択処理に入力ミスやエラーの発生がない場合(S16のYES)、決済オーソリ等の処理に移行する(S17)。入力ミスやエラーが発生した場合(S16のNO)には、たとえばトップページ42に戻らせる。
サーバ装置4は、たとえば外部の金融機関や決済専門サーバなどからの通知、または読出しにより、決済が完了したか否かを判断する(S18)。決済が完了していない場合、(S18のNO)、エラー表示させ(S19)、トップページ42に戻す。
決済が完了していると確認された場合(S18のYES)、サーバ装置4は、ユーザ毎に購入した優待券のデータをユーザデータベース24や利用者登録情報28に格納させる(S20)。優待券情報がユーザデータベース24に記憶されると、サーバ装置4は、識別情報の表示処理を行う(S21)。
またサーバ装置4は、利用支援処理として、優待券が利用できるWebサイトへの移動するか否かを確認し(S22)、ユーザがそのWebサイトへの移動を希望した場合(S22のYES)、リンクされた該当サイトに導く(S23)。サーバ装置4は、ユーザがWebサイトへの移動を希望しない場合(S22のNO)、購入完了ページに移行させる(S24)。その後、ユーザをマイページ56に移動させるか否かを確認する(S29)。サーバ装置4はユーザがマイページ56への移行を希望した場合(S29のYES)、マイページ56を表示させる(S30)。
ユーザの認証処理において、ユーザがログインできない場合(S12のNO)、サーバ装置4は、ユーザ登録処理に移行する。ユーザ登録処理では、アカウント登録済みか否かの確認処理を行う(S25)。確認処理では、たとえばユーザに対して、アカウント登録をしているか、または新規登録するか否かの確認画面を表示する。アカウント登録済みの場合(S25のYES)、認証に失敗していることから、トップページを表示する(S11)。ユーザが新規アカウント登録する場合(S25のNO)、アカウント名やパスワード等をユーザに登録させ(S26)、その内容が他のユーザの既存登録と重複していなければ(S27のYES)、登録を完了し、トップページを表示させる(S11)。既存登録と重複している場合(S27のNO)、エラー表示し(S28)、アカウント登録の確認に移行する(S25)。
<購入前の優待券の画像表示処理について>
この画像表示処理(S15)では、たとえばサーバ装置4が商品データベース26のシステムをチェックし(S31)、販売前の優待券の番号が存在するか否かを確認する(S32)。優待券が存在した場合(S32のYES)、第1の画像の生成として、優待券の画像の一部に対する隠蔽処理を行い(S33)、ユーザの端末装置にチケット表示させる(S34)。この隠蔽処理では、優待券の識別情報に対し、マスキング処理をすることで視認できない状態にする。
また、販売前の優待券番号が存在しない場合(S32のNO)、すなわち、商品データベース26に商品の在庫が無い場合には、ユーザ側にエラーを表示させ(S35)、その後、メインページやユーザページを表示させる。
<購入後の優待券の画像表示処理について>
決済処理が完了した優待券のデータを利用者登録情報28に登録する場合(S20)、サーバ装置4は、商品データベース26のシステムチェックを行う(S41)。このシステムチェックでは、たとえば指定された優待券のデータの確認や、購入したユーザの確認などを行えばよい。サーバ装置4は、優待券の第1の画像に対して隠蔽処理の解除を行うほか、関連付けられた隠蔽処理前の画像データを読出す(S42)。隠蔽処理前の画像データは、第2の画像の一例であり、優待券の全体画像、または少なくとも識別情報を含む画像データである。
そしてサーバ装置4は、読み出した画像データをユーザの利用者登録情報28に登録させる(S43)。
<第2の実施の形態の効果>
斯かる構成によれば、次のような効果が得られる。
(1) 決済完了後に、直ぐに優待価格購入券の識別情報が取得でき、チケットを購入することができる。特に、チケットを利用するまでの日程が少ない場合でも、優待価格購入券の識別番号が早急に入手できるので、割引価格でチケットが購入できる。
(2) 端末装置8をチケット販売サイト10に誘導することで、ユーザがチケット販売サイトを検索するなどの手間が省略でき、利便性が高められる。
(3) 優待価格購入券に関連付けられたチケット販売サイト10に誘導することで、ユーザによる優待価格購入券が利用できるか否かの確認作業が不要となり、利便性が高められる。
(4) 決済前に優待価格購入券の一部を示す画像を表示することで、利用者による購入対象の確認ができ、利便性が図れる。
(5) ユーザ毎に優待価格購入券の購入履歴や利用履歴などを管理することで、ユーザによる管理作業の手間が省けるなど、利便性が高い。
(6) 優待価格購入券について、現物を郵送するなど人的な作業が不要であり、ユーザの購入操作の時間に関わらず、優待価格購入券の発券およびその利用が可能となり、利便性が高い。
(7) 決済処理後に表示される第2の画像は、文字や数字、そのほか二次元コードが独立して複写可能な形式で利用可能に表示することで、チケット販売サイト10に対する入力操作の手間が軽減される。
〔第3の実施の形態〕
図18は、第3の実施の形態に係る販売処理システムの一例を示している。図18に示す構成は一例である。
販売処理システム200のサーバ装置4は、たとえば優待券の販売処理機能および購入したユーザの端末装置8−1、8−2、・・・8−Nをチケット販売サイト10へ誘導する利用支援処理機能を備えるとともに、購入した優待券の使用管理機能を備える。優待券の使用管理機能は、たとえば決済処理が完了した優待券についてサーバ装置4によって使用履歴の管理を行う。
サーバ装置4は、たとえば図18に示すように、決済完了の確認機能202、優待価格購入券の識別情報の発行機能204を備えるとともに、優待券の利用判断機能206、使用済みレスポンス設定機能208、使用済み識別情報表示機能210などを備えている。使用管理機能では、たとえばサーバ装置4が決済処理の完了を確認して識別情報を発行し、ユーザをチケット販売管理サーバ12側に誘導したときに優待券の利用判断機能206によって使用履歴情報を更新する。すなわち、サーバ装置4は、特定の優待券についてチケット販売サイト10に誘導したことをもって、優待券を利用したものと想定し、利用者登録情報28に記録する。
使用済みレスポンス設定機能208は、たとえば優待券の利用判断機能206からの通知を受けると、ユーザデータベース24の利用者登録情報28に対して使用済みレスポンスを設定する。サーバ装置4の制御部22では、たとえば使用済みレスポンスの設定を契機に特定の優待券について、マイページ56に使用済みであることを表示させる。
チケット販売管理サーバ12では、たとえば識別情報入力機能212、識別情報の登録機能214、発券機能216を備えている。チケット販売管理サーバ12は、ユーザがサーバ装置4を介してチケット販売サイト10に優待価格購入券の識別情報が入力され、その識別情報を登録すると、ユーザが購入を希望するチケットについて、割引価格を適用して販売する。チケット販売サイト10は、決済処理が完了すると、ユーザに対してチケットを発券する。チケットの発券処理は、たとえばユーザに対して直接行ってもよく、またはサーバ装置4の販売サイトを介して発券してもよい。
なお、サーバ装置4は、実際にこの優待券を利用してチケットを購入したか否かについては、たとえばユーザがマイチェック表示120を利用して記録すればよい。
そのほか、サーバ装置4とチケット販売管理サーバ12との接続は、インターネットなどの公衆ネットワークを介して接続するほか、専用回線で接続されてもよい。
<第3の実施の形態の効果>
斯かる構成によれば、上記実施の形態の効果に加え、以下のような効果が得られる。
(1) 優待券の利用の有無について、チケット販売管理サーバ12とのやりとりが無くても、ユーザが特定の優待券に基づいてチケット販売サイト10にアクセスしたことを管理することができる。
(2) チケット販売管理サーバ12の処理内容や対応機能に対応する必要がなく、サーバ装置4は、独自の機能構成で優待券の使用管理が行える。
(3) ユーザが購入した優待券について、使用管理機能により未使用か否かを判断する際の判断基準の1つとして利用でき、販売処理システム200の利便性が高められる。
〔第4の実施の形態〕
図19は、第4の実施の形態に係る販売処理システムの一例を示している。図19に示す構成は一例である。
販売処理システム220のサーバ装置4は、決済処理が完了した特定の優待券について、ユーザを誘導したチケット販売サイト10から優待券の使用情報を受信し、この受信した使用情報に基づいて優待券の使用管理を行ってもよい。すなわちサーバ装置4は、優待券に関連付けられたチケット販売サイト10を管理するチケット販売管理サーバ12と接続されており、サーバ装置4を介してチケット販売サイト10にアクセスしたユーザの情報をチケット販売管理サーバ12から取得する。
ユーザは、サーバ装置4の識別情報の発行機能204で発行した優待価格購入券の識別情報をチケット販売管理サーバ12に入力する。チケット販売管理サーバ12では、識別情報の入力機能212に入力された識別情報を確認した後に、登録機能214で登録し、ユーザに割引価格を適用して、チケットを発券する。チケット発券機能216は、識別情報を適用してチケットを発券すると、使用済みレスポンス発信機能218によりサーバ装置4に対して優待券が使用されたことを通知する。サーバ装置4では、使用済みレスポンス受信機能208から使用済み識別情報表示機能210によって、ユーザに対して、使用済みの優待券を表示する。
なお、チケット販売管理サーバ12は、たとえば優待券を適用してチケットを発券した後、事由により、使用済みの優待券の識別情報を再度使用可能にする場合、使用済みレスポンス発信機能218がサーバ装置4に対して、少なくとも対象となる識別情報を通知する。この事由は、たとえばチケット販売管理サーバ12に対し、チケットを購入したユーザがチケットのキャンセルや払い戻しした場合、そのほか天候やその他の事情によりチケットが利用できない場合などが含まれる。サーバ装置4は、使用済みレスポンス受信機能208により、対象となる識別情報の利用権限を回復させる処理として、購入したユーザのマイページ56にある利用者登録情報28の優待券情報に未使用の記録を行えばよい。
また、サーバ装置4は、チケット販売サイト10に対し、優待券の識別情報のみならず、利用者登録として記録されている情報からチケットの購入、予約に必要な情報を通知してもよい。
<第4の実施の形態の効果>
斯かる構成によれば、上記実施の形態の効果に加え、以下のような効果が得られる。
(1) 優待券を使用してチケットが発券されたことを確実に把握でき、ユーザの利便性が高められる。
(2) 複数の優待券を購入した場合、所有している優待券の数や使用済みか否かの管理を容易に把握でき、利便性が高められる。
(3) 優待券の購入から、その優待券を利用したチケットの購入手続が容易に行うことができる。
(4) サーバ装置4から識別情報やその他のユーザ情報を通知可能にすることで、チケット購入時の入力作業に要する作業の手間や時間を軽減できる。
〔他の実施の形態〕
(A) 上記実施の形態では、優待券を販売するサーバ装置4とチケットを販売するチケット販売管理サーバ12が異なる管理業者により販売する場合を示したがこれに限られない。優待券の発行とチケットの販売を同一の管理業者として、たとえば金券ショップやチケット販売会社、航空会社などが行ってもよい。
(B) 上記実施の形態では、サーバ装置4とチケット販売管理サーバ12が異なるハードウェアで構成される場合を示したがこれに限られない。サーバ装置4とチケット販売管理サーバ12は同一のハードウェア内で運営管理してもよい。この場合、このサーバ装置4では、優待券を販売、管理を行う販売サイト40のプログラムと、チケットを販売するチケット販売サイト10のプログラムを同時に実行すればよい。
〔実施例〕
次に、販売サイトにおける優待券の購入や、チケット販売サイトでのチケットの購入・予約について、実施例を示す。
この実施例では、たとえばチケットとして航空券を購入する際に優待券を用いる場合を示している。また、販売されるチケットには、たとえば座席予約がされていない、所謂オープン航空券、予約が完了している予約済み航空券などが含まれる。
優待券およびチケットの販売処理システムには、優待券などを販売する航空券販売会社のサーバ装置4、購入希望者が利用する端末装置8、および航空会社のチケット販売管理サーバ12がネットワークを介して接続される。ユーザは、このシステムにより、航空券販売会社や航空会社を通して各種航空券および優待券を購入する。
<優待券販売処理について>
図20、図21は、優待券販売処理の一例を示している。図中の「1」〜「3」および「a」の表記は連結子であって同数の数字または文字の処理に移行することを明示している。この優待券販売処理では、販売サイト40において、ユーザが優待券を独立して購入する場合の処理例を示している。
サーバ装置4は、認証を経てログインしたユーザが優待券の購入を希望する場合、端末装置8に対してマイページ56を表示させる(S51)。マイページ56では、たとえば新規に購入するか否かの確認を行い(S51)、新規購入の場合(S51のNO)、たとえば利用航空会社(S52)、購入枚数(S53)、利用時期(S54)の選択操作を行わせる。この選択操作が完了すると、選択した条件に合った優待券の画像データを端末装置8に表示させる(S55)。この画像データは、優待券の識別情報を含まない第1の画像である。
サーバ装置4は、ユーザが表示内容から特定の優待券を選択すると、購入処理への移行確認を行い(S56)、購入処理を行う場合(S56のYES)、必要情報として、メールアドレスや電話番号、氏名などを取得する(S57)。入力された情報について、その記載方法などにミスが無い場合(S58のYES)、サーバ装置4は、入力された必要情報を記憶部などに格納する(S59)。そして、ユーザが購入処理への移行を希望した場合(S60のYES)、決済方法、クレジットカード情報を入力させ(S61)、その内容を表示させる(S62)。入力内容にミスがなければ(S63のYES)、指定された期間内に決済処理が行われる(S64)。
サーバ装置4は、決済処理が正常に終了したかを確認し(S65)、決済の完了が確認できた時点で(S66のYES)、優待券の第2の画像として、識別情報含む画像を表示させる(S67)。購入が完了すると、マイページ56への移動を確認し(S68のYES)、支払完了を確認すると(S69のYES)、決済後の画面をユーザの端末装置8に表示させる(S70)とともに、チケット販売サイトへのリンクを表示する(S71)。ユーザは、取得した優待券の識別情報を用いて、割引価格での航空券を取得する。
<オープン航空券つきの優待券販売処理について>
図22は、優待券販売処理の他の一例を示している。サーバ装置4は、ユーザの選択操作に応じて、優待券付きのオープン購入券の販売処理への移行(S81のNO)を選択した場合、出発地・到着地情報(S82)、利用時期情報(S83)、利用航空会社情報(S84)、この航空会社に基づいて選択し(S85)、その選択操作に応じた座席クラスを選択し(S86)、(S87)、入力した内容による金額を表示する(S88)。S89〜S99に斯かる処理は、既述の図20、図21のS55〜S65に示す処理と同様に行えばよく、説明を割愛する。
決済処理が正常に終了した場合(S99のYES)、サーバ装置4は、たとえばチケット販売管理サーバ12に確定手配を行い、ユーザに対してメールや電話での連絡、もしくは販売サイト40のマイページ56にアクセスを促す(S101)。ユーザがマイページ56にアクセスすると(S102のYES)、支払完了の確認(S103)、購入処理から所定時間として、たとえば30分が経過したか(S104)を確認し、少なくとも特定の優待券の識別情報を表示する(S105)。このときサーバ装置4は、搭乗に必要な確認番号も表示すればよい。
識別情報を表示した後、サーバ装置4は、ユーザをチケット販売サイト10に誘導させる(S106)。チケット販売サイト10において、ユーザは、たとえば取得した識別情報や確認番号を用いて予約処理を行えばよい。
<予約済み航空券の販売処理について>
図24は予約済み航空券の販売処理の一例を示している。
サーバ装置4は、ユーザの選択操作に応じて、マイページ56から予約済み航空券の販売処理に移行する(S111のNO)。サーバ装置4は、ユーザに対して、たとえば予約済み航空会社名を選択させ(S112)、路線、便名、予約番号、購入期限などを含む航空券情報を入力させる(S113、S114)。そしてサーバ装置4は、端末装置8に対してチケットの画像データや予約記録、金額情報などを表示させ(S115)、購入処理に移行するか否かの確認を行う(S116)。
ユーザが購入希望をサーバ装置4に通知すると(S116のYES)、必要情報として、決済方法やアドレス情報などを入力させ(S117)、その必要情報がミス無く入力されていれば(S118のYES)、サーバ装置4は必要情報を格納して(S119)登録する。サーバ装置4は、ユーザに対して決済(購入処理)へ移行するか否かの確認を行う(S120)。
サーバ装置4は、決済処理の完了が確認できた時点で、正式にチケット販売サイト10に確定手配を行い、ユーザに対してメールや電話での連絡、もしくは販売サイト40のマイページ56に誘導し、搭乗に必要な確認(予約)番号を表示すればよい。この決済確認や確認番号の表示処理は、たとえば図23のS95〜S106と同様の処理を行えばよい。
<予約手続込み航空券、または優待券込みの航空券の販売処理について>
サーバ装置4は、たとえばチケットの予約手続き込み航空券や優待券込みの航空券の販売処理を行ってもよい。この販売処理では、ユーザに対して日付・路線などの追加希望条件を選択させ、サーバ装置4とチケット販売管理サーバ12とを連動させ、空席状況および金額をユーザの端末装置8に検索結果画面として表示させる。サーバ装置4は、ユーザが希望の商品を選択し、搭乗者名・年齢・性別などの搭乗者情報およびメールアドレスや電話番号などの連絡先情報を入力した後、振込決済やクレジット決済、コンビニ決済など用意された決済方法を選択させ、航空券販売会社の指定する時間までに決済させる。
サーバ装置4は、ユーザの決済完了確認を契機に、チケット販売サイト10に確定手配を行い、ユーザに対してメールや電話での連絡、もしくはマイページ56に誘導して、搭乗に必要な確認(予約)番号を通知すればよい。
<実施例の効果>
(1) チケットの種別に関わらず、サーバ装置4が管理する販売サイト40を通じて、優待券、チケットおよび座席の指定などをまとめて購入・手配をすることができ、ユーザの利便性が高められる。この販売処理によれば、たとえばオープン航空券の購入や先行して航空会社に対してチケットの申込み予約をする場合に、その券種や利用航空会社に応じて異なる購入手続を行う必要が無い。
(2) 航空会社や旅行会社などのチケット販売会社の店頭に出向かずに、ネットワーク6を通じて優待券による割引価格でのチケット購入や座席の予約をまとめて行うことができ、手続の負担軽減や購入手続の迅速性が図れる。
(3) 販売サイトにおいて、優待券やチケットの購入履歴や使用済み履歴などの情報を管理することでユーザが所有する優待券やチケットの管理、またはスケジュール管理が行え、利便性が高い。
以上説明した実施の形態および実施例について、特徴事項を以下に列挙する。
(a) 端末装置8には、たとえば航空会社のチケット販売管理サーバ12が管理する空席情報や価格情報を含む商品情報にアクセスし、商品情報、予約情報、搭乗者情報、連絡先情報、決済用クレジット情報を取得し、画面に表示させる機能を備える。また端末装置8は、優待券やチケットの購入に必要な利用者情報、連絡先情報などをサーバ装置4や航空会社のチケット販売管理サーバ12に送信する機能を備える。
(b) チケット販売管理サーバ12は、端末装置8から送信された情報を元に取得した予約情報を格納する。またチケット販売管理サーバ12は、たとえばサーバ装置4が取得したユーザの予約情報を取得するほか、決済用番号・確認(予約)番号や発券用コード番号など搭乗および発券に必要な情報を取得して管理する。
(c) サーバ装置4は、IDやパスワードで管理されたユーザ情報のページ(マイページ)にアクセスする事で、申込時に引渡された決済用番号・確認(予約)番号や発券用コード番号などが確認できる
(d) サーバ装置4は、チケット販売管理サーバ12へアクセスし、格納されている空席や価格といった商品情報を取得して、ユーザの端末装置8に表示させる。またサーバ装置4は、チケット購入に必要な予約情報・搭乗者情報・連絡先情報をチケット販売管理サーバ12に送信して、チケットの予約を行う。
(e) サーバ装置4は、予約情報に基づく利用可能期間内の決済を促す案内を決済方法に応じて端末装置8側に送信することができる。この場合、サーバ装置4は、ユーザが選択した決済方法に応じて決済額や決済期限などの必要決済情報を送信するほか、利用者登録情報28に決済番号を記録する。
(f) サーバ装置4は、たとえば決済代行会社などからユーザの決済完了情報を取得し、この決済完了情報を記憶部20に記憶する。
(g) 取得した決済完了情報に基づいて航空会社などのチケット販売会社に確定手配がされると、サーバ装置4は、ネットワーク6を通じてチケット販売会社が発行した確認(予約)番号を取得し、記憶する。
(h) サーバ装置4は、チケット販売会社が発行した確認(予約)番号をネットワーク6を通じて接続したユーザの端末装置8に引き渡す。
(i) サーバ装置4は、チケット販売会社が発行した確認(予約)番号を販売サイト40のマイページ56に登録し、閲覧可能な状態にしている。ユーザは、販売サイト40に対し、登録したID、パスワードを入力することで、マイページ56に登録された確認(予約)番号を確認することができる。
(j) サーバ装置4は、優待券(優待価格購入券)を購入したユーザの端末装置8をチケット販売サイト10に誘導し、チケットの購入(発券)処理において、優待券(優待価格購入券)の識別情報をチケット販売サイト10に入力させる。これによりユーザは、割引価格でチケットを購入することができる。
(k) サーバ装置4は、優待券(優待価格購入券)の識別情報を含む画像データを記憶しており、ユーザによる購入手続が完了すると、ネットワーク6を通じて、斯かる画像データをユーザ端末8に順次引き渡す。
(l) サーバ装置4は、格納された優待券(優待価格購入券)の識別情報を含む画像データをマイページ56に記憶し、ネットワーク6を通じてアクセスしたユーザが確認可能な状態にしている。
(m) サーバ装置4は、優待券(優待価格購入券)の識別情報に設定された適用情報、有効期限などを管理する。この適用情報は、優待券(優待価格購入券)が利用可能なWebサイト情報やチケット販売会社名などが含まれる。
(n) サーバ装置4が管理する販売サイト40のマイページ56には、メモ機能が搭載されており、ユーザが利用日・路線・便名・予約番号などを自身で記入、または修正、削除が可能となっている。
以上説明したように、本発明に係る販売処理システムおよび販売処理プログラムの好ましい実施形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、又は明細書に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。